JP3257092B2 - リニアモータ圧縮機 - Google Patents

リニアモータ圧縮機

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JP3257092B2 JP32771092A JP32771092A JP3257092B2 JP 3257092 B2 JP3257092 B2 JP 3257092B2 JP 32771092 A JP32771092 A JP 32771092A JP 32771092 A JP32771092 A JP 32771092A JP 3257092 B2 JP3257092 B2 JP 3257092B2
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直志 神阪
正雄 大野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スターリング冷凍機
において膨張機に供給する冷媒を圧縮するリニアモータ
圧縮機に関し、特に、圧縮機内部にHeガスを充填する
際に使用するチャージポートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フリーディスプレーサ型スタ
ーリング冷凍機は、極低温レベルの寒冷を発生させる小
型冷凍機の一種として知られている。この冷凍機の一例
として、例えば「Refrigerator for Cryogenic Sensor
s」(NASA Conference Publication 2287)に開示され
ているものがある。この冷凍機は、冷媒ガスを圧縮する
圧縮機と、該圧縮機から吐出された冷媒ガスを膨張させ
る膨張機との組合せで構成される。
【0003】前記圧縮機について説明すると、図4に示
すように、該圧縮機(a)は、例えば密閉状のケーシン
グ(b)と、該ケーシング(b)内に形成されたシリン
ダ(c)と、該シリンダ(c)内に往復動可能に嵌装さ
れ、シリンダ(c)内空間に圧縮室(d)を形成する一
対のピストン(e),(e)と、該ピストン(e)を往
復駆動させる駆動源としてのリニアモータ(f)とを備
えている。また、前記ピストン(e)の外径寸法はシリ
ンダ(c)の内径寸法よりも僅かに小径に形成されてお
り、この両者間に例えば10μm程度の小間隙が形成さ
れており、この小間隙がクリアランスシールや流体シー
ルによってシールされて圧縮室(d)の気密性を確保す
るようになっている。また、前記シリンダ(c)には、
該シリンダ(c)の中心と同心の円筒状の凹陥部(c
1)が形成されている。そして、前記リニアモータ
(f)は、前記凹陥部(c1)内に配置された環状の永
久磁石(g)を有し、この永久磁石(g)により前記シ
リンダ(c)を継鉄部として磁界が発生されるようにな
っている。また、前記凹陥部(c1)には中心部にて前
記ピストン(e)に一体固定された略逆カップ状のボビ
ン(h)が往復動可能に配設され、前記凹陥部(c1)
内に位置するボビン(h)の外周部にはドライブコイル
(i)が巻き付けられて、該ドライブコイル(i)が前
記永久磁石(g)と対向して配置されている。更に、前
記ボビン(h)の底面外側(ピストンと反対側)とケー
シング(b)内底面との間にはピストン(e)を往復動
可能に弾性支持するためのコイルばねから成るピストン
スプリング(j)が架設されている。
【0004】そして、この冷凍機の駆動時には、ドライ
ブコイル(i)に導線(図示省略)により所定周波数の
交流を通電することで、前記ドライブコイル(i)周囲
に形成された磁界との作用によりドライブコイル(i)
及びボビン(h)を駆動してピストン(e)をシリンダ
(c)内で直線往復移動させ、圧縮室(d)で所定周期
のガス圧を発生させ、この圧縮された冷媒ガスを図示し
ない膨張機に連結管(n)によって送り込み該膨張機に
おいて冷媒ガスを膨張させることによって寒冷が発生さ
れることになる。
【0005】ところで、この種の冷凍機は、一般に前記
圧縮機(a)及び膨張機の内部に、Heガスが封入され
ており、このHeガスの封入若しくは交換を行う際の作
業としては、一旦、圧縮機(a)及び膨張機の内部を真
空状態にした後、Heガスを充填、封入することによっ
て圧縮機(a)及び膨張機の内部に高い純度でHeガス
を封入するようにしている。詳しくは、圧縮機(a)の
ケーシング(b)の図4における右側面に開口されたチ
ャージポート(k)にチャージパイプ(m)が接続され
ており、このチャージパイプ(m)から真空引きするこ
とによって圧縮機(a)内及び膨張機内を真空状態に
し、その後、このチャージパイプ(m)からHeガスを
充填するようにして行っている。そして、このHeガス
の充填が終了すると、図4に示すようにチャージパイプ
(m)の先端部をピンチ加工すると共にその先端開口部
をろう付けして閉塞させて、圧縮機(a)内及び膨張機
内にHeガスを封入させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなHeガスの封入構造であっては、真空引き動作にお
いて圧縮室(d)や膨張機の内部に高い真空度を得るこ
とは難しかった。つまり、圧縮室(d)内を真空状態に
する場合、この圧縮室(d)内に存在する気体は、小間
隙でシールがなされているシリンダ(c)とピストン
(e)との間の間隙を通過してチャージポート(k)か
ら排出されることが必要であるため、真空引きを長時間
行わねば、この圧縮室(d)内に高い真空度を得ること
ができないことになってしまう。また、膨張機は、この
圧縮室(d)から連結管(n)を介して連結されている
ため、この圧縮室(d)内よりも更に真空度が得難いも
のであり、この膨張機に高い真空度を得ることは難しか
った。また、Heガスの充填時にあっても同様に前記シ
ール部分が弊害となって圧縮室(d)及び膨張機に十分
なHeガスを充填することは難しかった。従って、これ
らのことから圧縮室(d)及び膨張機にHeガスを高い
純度で封入させることは非常に難しかった。
【0007】また、チャージポート(k)を膨張機にも
配設することが考えられるが、これでは、チャージポー
ト(k)が2箇所になって構造が複雑になるばかりでな
く、圧縮機側と膨張機側との真空引き動作及びHeガス
充填動作を同期して行わせるようにする必要があって作
業性が悪く実用性に欠ける。
【0008】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、チャージポートを1箇所に設けるのみで且
つ短時間で圧縮機及び膨張機共に高い純度でHeガスを
封入できる構成を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明が講じた手段は、ケーシング
の内部空間及び圧縮室の夫々に連通するような真空引き
及びガス充填用の通路を形成するようにした。具体的に
は、ケーシング(2)内に配設されたシリンダ部材
(3)の内部に、該シリンダ部材(3)と相対的な往復
動が可能なピストン(5)を挿通させて前記シリンダ部
材(3)とピストン(5)との間に圧縮室(6)を形成
する。そして、前記シリンダ部材(3)に形成された凹
陥部(3d)に、前記シリンダ部材(3)を継鉄部とし
て磁気回路を形成する磁石(11)を配設させると共
に、前記ピストン(5)に連接されたコイル(12)
を、前記磁気回路の磁界内に位置されるように前記凹陥
部(3d)内において前記磁石(11)と対向して配設
させ、前記コイル(12)への通電によって前記ピスト
ン(5)をシリンダ部材(3)と相対的に往復動させ
て、これによって前記圧縮室(6)内で流体を圧縮する
ように構成したリニアモータ圧縮機を前提としている。
そして、前記シリンダ部材(3)に、前記圧縮室(6)
とケーシング内部空間(2a)とを互いに連通させると
共に一部がケーシング外部に連通する連通路(15),
(16)を形成する一方、該連通路(15),(16)
に挿入されて前記圧縮室(6)とケーシング内部空間
(2a)とを区画すると共に連通路(15),(16)
のケーシング外部との連通を遮断する区画手段(18)
を設けるような構成としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のリ
ニアモータ圧縮機において、シリンダ部材(3)を、外
筒(3a)と内筒(3b)とこれらを連結する連結部
(3c)とを備えさせて成し、ケーシング(2)の外側
面に、内面にメネジが形成された開口(17a)を形成
し、連通路を、前記ケーシング(2)と外筒(3a)と
の間に形成されて端部がケーシング内部空間(2a)に
開口していると共に一部が前記開口(17a)に連通す
る第1通路(15)と、前記連結部(3c)に形成され
一端が圧縮室(6)に開放し他端が第1通路(15)を
経て前記開口(17a)に連通する第2通路(16)と
を備えさせて成す。また、区画手段(18)を、前記第
2通路(16)に挿入されることによって前記第1通路
(15)と第2通路(16)とを区画するようにすると
共に、この区画手段(18)に前記開口(17a)のメ
ネジに螺着されるオネジ部(18a)を形成して、該オ
ネジ部(18a)が前記開口(17a)に螺着されるこ
とによって該開口(17a)を閉塞するような構成とし
ている。
【0011】
【作用】上記の構成により、本発明では以下のような作
用が得られる。請求項1記載の発明では、圧縮室(6)
及びケーシング内部空間(2a)にHeガス等を封入す
る際には、区画手段(18)を取外した状態で連通路
(15),(16)から真空引き及びガス充填作業を順
次行う。この際、圧縮室(6)は連通路(15),(1
6)に連通しているので容易に真空引き及びガス充填が
行われることになる。その後、区画手段(18)を連通
路(15),(16)に挿入すると、圧縮室(6)とケ
ーシング内部空間(2a)とが区画されると共に連通路
(15),(16)と外部とが遮断されて圧縮室(6)
及びケーシング内部空間(2a)にガスが封入されるこ
とになる。従って、圧縮室(6)及びケーシング内部空
間(2a)に封入されたガスの純度は高く確保されるこ
とになる。従って、圧縮室(6)及びケーシング内部空
間(2a)に封入されたガスの純度は高く確保されるこ
とになる。また、圧縮室(6)に連通されている膨張機
の内部にも純度の高いガスが封入される。
【0012】請求項2記載の発明では、ガスの充填動作
の後、区画手段(18)を第2通路(16)に挿入する
と、第1通路(15)と第2通路(16)とが区画され
ると共にケーシング外側面の開口(17a)が閉塞され
て、圧縮室(6)及びケーシング内部空間(2a)にガ
スが封入されることになる。また、区画手段(18)に
形成されているオネジ部(18a)が前記開口(17
a)に螺着されることによって該開口(17a)の閉塞
状態が確実に保持されることになる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本実施例に係るスターリング冷凍機用の圧
縮機(1)を示す。この圧縮機(1)は図示しない従来
公知のフリーディスプレーサ型膨張機と組み合わされて
冷凍機を構成する。圧縮機(1)は円筒状ケーシング
(2)を有しており、このケーシング(2)の内部に
は、シリンダ部材(3)が配設されている。このシリン
ダ部材(3)は、純鉄で構成され、外筒(3a)と内筒
(3b)とがドーナツ状の連結部(3c)によって連結
されて一体形成されて成っており、この外筒(3a)と
内筒(3b)との間にシリンダ部材(3)の中心と同心
の円筒状の凹陥部(3d)が形成されている。また、前
記外筒(3a)の外周面は部分的にケーシング(2)の
内周面から離されている。また、前記内筒(3b)は本
来のシリンダとなる部分であって、その中心部がピスト
ン挿通孔(4)に形成されている。そして、このシリン
ダ内筒(3b)のピストン挿通孔(4)には、円柱状の
1対のピストン(5),(5)が図1における左右両側
からそれぞれ挿入され、この両ピストン(5),(5)
間でシリンダ内筒(3b)により囲まれた部分が圧縮室
(6)とされている。また、ピストン(5)の外径寸法
はシリンダ内筒(3b)の内径寸法よりも僅かに小径に
形成されており、この両者間に例えば10μm程度の小
間隙が形成されており、この小間隙がクリアランスシー
ル若しくは流体シールによってシールされて圧縮室
(6)の気密性を確保するようになっている。
【0014】また、このシリンダ部材(3)にはピスト
ン挿通孔(4)から半径方向に延びるガス通路(7)が
形成され、該ガス通路(7)の内端は前記圧縮室(6)
に開口し、該ガス通路(7)には結合配管(8)が挿通
されて該結合配管(8)を介して図外の膨張機に接続さ
れている。
【0015】そして、前記各ピストン(5),(5)
は、該ピストン(5),(5)を往復駆動する駆動源と
してのリニアモータ(10),(10)に駆動連結され
ている。即ち、この各リニアモータ(10)は、永久磁
石(11)とコイル(12)とを備えて成っている。前
記永久磁石(11)は、前記シリンダ部材(3)の内筒
(3b)の外周面に外嵌合された円筒状磁石で成ってい
る。これによって、この永久磁石(11)により純鉄で
なるシリンダ部材(3)を継鉄部として磁気回路が形成
されてその周辺部に所定強度の磁界が形成されるような
構成となっている。また、前記各ピストン(5)は、該
ピストン(5)のシリンダ部材(3)中央と反対側端部
から半径方向外側に延びるフランジ部(5a)を有し、
該フランジ部(5a)の外周には、ピストン(5)と同
心状にシリンダ部材(3)中央側に延び且つ先端部が前
記永久磁石(11)とシリンダ部材(3)の外筒(3
a)との間の間隙に往復動可能に配置された円筒状のボ
ビン(13)が連結されている。そして、このボビン
(13)の外周には、前記永久磁石(11)と対向した
位置に凹陥状のコイル巻付部(13a)が形成されてお
り、このコイル巻付部(13a)に前記コイル(12)
が巻き付けられて、該コイル(12)が前記磁気回路の
磁界内に位置されている。
【0016】そして、各ピストン(5),(5)の質量
や後述のスプリング(14)のばね定数で決まる固有振
動数に対応した所定周波数(例えば50Hz)の交流電
流を両リニアモータ(10),(10)のコイル(1
2),(12)に同期して通電することにより、両ピス
トン(5),(5)を前記固有振動数で互いに逆方向に
往復動させて、圧縮室(6)で所定周期のガス圧を発生
させるように構成されている。
【0017】また、前記各ピストン(5),(5)の背
面とケーシング内側面との間には、ピストン(5)をシ
リンダ部材(3)内で往復動可能に弾性支持するための
スプリング(14)が配設されている。
【0018】そして、本冷凍機の運転時には、圧縮機
(1)における両リニアモータ(10),(10)のコ
イル(12),(12)に所定周波数(50Hz)の交
流電流を同期して通電され、この通電に伴い、永久磁石
(11)及びシリンダ部材(3)に発生する磁界との作
用によりコイル(12),(12)及びピストン
(5),(5)がそれぞれスプリング(14)を変形さ
せながら互いに逆向きに往復動し、この両ピストン
(5),(5)がシリンダ部材(3)内で互いに同期し
て進退することで圧縮室(6)の容積が増減変化し、圧
縮室(6)内に所定周期の圧力波が生じる。この圧縮室
(6)は結合配管(8)を介して膨張機(図示省略)に
連通しているため、膨張機ではディスプレーサが前記圧
縮室(6)の圧力波と同じ周期で往復動してその膨張室
でのガスの膨張により寒冷が生じ、このディスプレーサ
の往復動の繰返しによりシリンダ先端のコールドヘッド
が極低温レベルに冷却されることになる。
【0019】次に、本例の特徴とする構成について説明
する。前記シリンダ部材(3)の外筒(3a)における
図1の下端部に位置する外周面、つまり、前記結合配管
(8)の結合位置と反対側の部分は、その他の外周面に
比べてケーシング(2)の内周面に対して大きく後退さ
れており、この部分における外筒(3a)の外周面とケ
ーシング(2)の内周面との間にピストン軸心方向に延
びて両端が左右両側のケーシング内部空間(2a)に開
口する第1通路(15)が形成されている。また、この
第1通路(15)の形成位置に近接した連結部(3c)
には、一端が圧縮室(6)に開口し他端が前記第1通路
(15)に開口する第2通路(16)が形成されてい
る。このような2つの通路(15),(16)によって
請求項1及び2記載の発明に係る連通路が形成されてい
る。このように各通路(15),(16)が形成されて
いることによって、各通路(15),(16)が互いに
連通された状態では、圧縮室(6)とケーシング内部空
間(2a)とが互いに連通されるようになっている。ま
た、前記第1通路(15)と第2通路(16)との連通
部分に対応したケーシング(2)の外側面には外周側に
膨出されて成る締結座(17)が形成されている。そし
て、この締結座(17)は、内部に請求項1または2記
載の発明でいう開口として内部にメネジが形成されたネ
ジ孔(17a)が形成されており、このネジ孔(17
a)が前記第1通路(15)と第2通路(16)との連
通部分に開口している。つまり、前記各通路(15),
(16)が互いに連通され、且つ締結座(17)のネジ
孔(17a)が閉塞されていない状態では、圧縮室
(6)とケーシング内部空間(2a)とが互いに連通さ
れているばかりでなくこの各空間(6),(2a)がケ
ーシング外部に連通されるようになっている。
【0020】そして、前記ネジ孔(17a)には、該ネ
ジ孔(17a)に螺着されてその開口を閉塞するチャー
ジピン(18)が着脱自在に配設されている。このチャ
ージピン(18)は、図3にも示すように、オネジ部
(18a)、第1通路閉塞部(18b)、小径部(18
c)、第2通路閉塞部(18d)を備えて成っている。
オネジ部(18a)は、前記締結座(17)のネジ孔
(17a)に螺着自在に形成されており、このオネジ部
(18a)が螺着されることによってこのチャージピン
(18)がケーシング(2)に一体的に組付けられるよ
うになっている(図2参照)。また、前記第1通路閉塞
部(18b)は、チャージピン(18)がケーシング
(2)に組付けられた状態において一部が第2通路(1
6)の内部に位置されると共に、前記第1通路(15)
を左右2つに仕切るようになっている。第2通路閉塞部
(18d)はその外径が第2通路(16)の内径に略同
寸法に形成されており、このチャージピン(18)がケ
ーシング(2)に組付けられた状態では、この第2通路
閉塞部(18d)によって第2通路(16)の略全体が
閉塞されるようになっている。また、前記小径部(18
c)にはOリング(19)が嵌着されており、このOリ
ング(19)の外周面が第2通路(16)の内周面に、
Oリング(19)の内周面が小径部(18c)の外周面
に夫々当接されて第2通路(16)からのガス漏れを確
実に防止するようになっている。また、図2に示すよう
に、前記締結座(17)のネジ孔(17a)の底面とチ
ャージピン(18)のオネジ部(18a)の底面とは互
いに対向するように形成されておりこの対向部分の間に
は金属製ガスケット(20)が配設されており、この締
結座(17)のネジ孔(17a)とチャージピン(1
8)のオネジ部(18a)との間からのガス漏れを確実
に防止するようになっている。
【0021】次に、本実施例における圧縮機(1)及び
膨張機へのHeガスの封入作業について説明する。この
作業は、圧縮機(1)及び膨張機の内部を一旦真空状態
にする真空引き作業と、この真空引き作業の後、圧縮機
(1)及び膨張機の内部にHeガスを充填する充填作業
とからなる。先ず、真空引き作業を行う際には、チャー
ジピン(18)を取外しておく。この状態で締結座(1
7)のネジ孔(17a)に図示しない真空ポンプを連結
し、該真空ポンプを駆動させて第1通路(15)からの
真空引きによってケーシング内部空間(2a)を、第2
通路(16)からの真空引きによって圧縮室(6)内を
夫々真空状態にする。つまり、圧縮室(6)内の真空引
きは、従来のようにシリンダ部材(3)とピストン
(5)との間のシール部分を通過させて行うような必要
はなくなるので圧縮室(6)内を容易に且つ短時間で真
空状態にすることができる。また、圧縮室(6)内を容
易に真空状態にすることができるので、この圧縮室
(6)に結合配管(8)を介して連結される膨張機の内
部も容易に且つ短時間で真空状態を得ることができるこ
とになる。従って、短時間の真空引きでもってケーシン
グ内部空間(2a)及び圧縮室(6)内、更には膨張機
内部を高い真空状態にすることができる。そして、この
ような真空引き作業の後、Heガスの充填作業に移る。
この作業では、締結座(17)のネジ孔(17a)に図
示しないHeガス充填用のポンプを連結し、該ポンプを
駆動させて第1通路(15)からケーシング内部空間
(2a)へ第2通路(16)から圧縮室(6)内へ夫々
Heガスを充填する。つまり、このHeガスの充填作業
にあっても、従来のようにシリンダ部材(3)とピスト
ン(5)との間のシール部分を通過させて行うような必
要はなくなるので圧縮室(6)内に容易に且つ短時間で
Heガスを充填することができる。また、圧縮室(6)
内に容易にHeガスを充填することができるので、この
圧縮室(6)に結合配管(8)を介して連結される膨張
機の内部にも容易に且つ短時間でHeガスを充填するこ
とができることになる。従って、短時間のHeガス充填
作業でもってケーシング内部空間(2a)及び圧縮室
(6)内、更には膨張機内部の全体にHeガスを充填で
き、これらに高い純度でHeガスを充填することができ
る。そして、このようにしてHeガスを充填した後、図
1に示すように、チャージピン(18)を組付けて、オ
ネジ部(18a)を締結座(17)のネジ孔(17a)
に螺着させると、該ネジ孔(17a)が閉鎖され且つ第
1通路(15)と第2通路(16)とは連通しなくなる
ので、圧縮室(6)とケーシング内部空間(2a)とを
外部から遮断することができ、且つ該圧縮室(6)とケ
ーシング内部空間(2a)との間を確実にシールするこ
とができ、このシール性は、上述したOリング(19)
及びガスケット(20)によって確実に確保されること
になる。また、チャージピン(18)のオネジ部(18
a)が締結座(17)のネジ孔(17a)に螺着されて
いるのでチャージピン(18)の脱落が防止されネジ孔
(17a)の閉塞状態が確実に保持されることになる。
【0022】このように、本例の構成によれば、真空引
き作業時には圧縮室(6)及び膨張機の内部に高い真空
度を得ることができ且つHeガス充填作業時には圧縮室
(6)及び膨張機の内部に容易にHeガスを充填するこ
とができるので、短時間でこれらに高い純度でHeガス
を封入することができる。
【0023】尚、上述した各実施例では、ピストン
(5)がシリンダ部材(3)内で往復運動するように構
成された圧縮機について述べたが、ピストンがケーシン
グに固定され、内部に該ピストンを配置してピストンに
対して往復動可能とされた可動シリンダを備えて構成さ
れた圧縮機に採用するようにしてもよい。また、シリン
ダ部材(3)とピストン(5)との間に小間隙を存する
ように設定した非接触タイプの圧縮機について述べた
が、本発明は、これに限らず、シリンダとピストンとの
間に小間隙が形成されない接触タイプの圧縮機に適用す
るようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記
載の発明によれば、シリンダ部材(3)に、圧縮室
(6)とケーシング内部空間(2a)とを互いに連通さ
せると共に一部がケーシング外部に連通する連通路(1
5),(16)を形成する一方、該連通路(15),
(16)に挿入されて前記圧縮室(6)とケーシング内
部空間(2a)とを区画すると共に連通路(15),
(16)のケーシング外部との連通を遮断する区画手段
(18)を設けるような構成として、前記連通路(1
5),(16)から真空引き及びガス充填作業を行なう
と共に、このガス充填作業後には、区画手段(18)に
よって圧縮室(6)とケーシング内部空間(2a)にガ
スを封入するようにしたために、圧縮室(6)に対して
も容易に真空引き及びガス充填を行うことができ、圧縮
室(6)及びケーシング内部空間(2a)に封入された
ガスの純度を高く確保することができる。また、圧縮室
(6)に連通されている膨張機の内部にも純度の高いガ
スを封入することができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、区画手段
(18)を、第2通路(16)に挿入されることによっ
て第1通路(15)と第2通路(16)とを区画するよ
うにすると共に、この区画手段(18)に、ケーシング
(2)に形成された開口(17a)のメネジに螺着され
るオネジ部(18a)を形成して、該オネジ部(18
a)が前記開口(17a)に螺着されることによって該
開口(17a)を閉塞するような構成としたために、区
画手段(18)の脱落が防止され、前記開口(17a)
の閉塞状態を確実に保持することができ、ガス漏れの発
生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リニアモータ圧縮機の縦断側面図である。
【図2】チャージピンの配設状態を示す要部拡大図であ
る。
【図3】チャージピンを示す側面図である。
【図4】従来のリニアモータ圧縮機を示す図1相当図で
ある。
【符号の説明】
(1) リニアモータ圧縮機 (2) ケーシング (2a) ケーシング内部空間 (3) シリンダ部材 (3a) 外筒 (3b) 内筒 (3c) 連結部 (3d) 凹陥部 (5) ピストン (6) 圧縮機 (11) 永久磁石 (12) コイル (15) 第1通路(連通路) (16) 第2通路(連通路) (17a) ネジ孔(開口) (18) チャージピン(区画手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−73859(JP,A) 特開 平4−366367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 9/14 520

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(2)内に配設されたシリン
    ダ部材(3)の内部に、該シリンダ部材(3)と相対的
    な往復動が可能なピストン(5)が挿通されて前記シリ
    ンダ部材(3)とピストン(5)との間に圧縮室(6)
    が形成されており、前記シリンダ部材(3)に形成され
    た凹陥部(3d)に、前記シリンダ部材(3)を継鉄部
    として磁気回路を形成する磁石(11)が配設されてい
    ると共に、前記ピストン(5)に連接されたコイル(1
    2)が、前記磁気回路の磁界内に位置されるように前記
    凹陥部(3d)内において前記磁石(11)と対向して
    配設されており、前記コイル(12)への通電によって
    前記ピストン(5)をシリンダ部材(3)と相対的に往
    復動させ、これによって前記圧縮室(6)内で流体を圧
    縮するように構成されたリニアモータ圧縮機において、 前記シリンダ部材(3)には、前記圧縮室(6)とケー
    シング内部空間(2a)とを互いに連通させると共に一
    部がケーシング外部に連通する連通路(15),(1
    6)が形成されており、該連通路(15),(16)に
    挿入されて前記圧縮室(6)とケーシング内部空間(2
    a)とを区画すると共に連通路(15),(16)のケ
    ーシング外部との連通を遮断する区画手段(18)が設
    けられていることを特徴とするリニアモータ圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダ部材(3)は、外筒(3a)と
    内筒(3b)とこれらを連結する連結部(3c)とを備
    えて成り、ケーシング(2)の外側面には内面にメネジ
    が形成された開口(17a)が形成されており、連通路
    は、前記ケーシング(2)と外筒(3a)との間に形成
    されて端部がケーシング内部空間(2a)に開口してい
    ると共に一部が前記開口(17a)に連通する第1通路
    (15)と、前記連結部(3c)に形成され一端が圧縮
    室(6)に開放し他端が第1通路(15)を経て前記開
    口(17a)に連通する第2通路(16)とを備えて成
    り、区画手段(18)は、前記第2通路(16)に挿入
    されることによって、前記第1通路(15)と第2通路
    (16)とを区画するようになっていると共に、前記開
    口(17a)のメネジに螺着されるオネジ部(18a)
    が形成されており、該オネジ部(18a)が前記開口
    (17a)に螺着されることによって該開口(17a)
    を閉塞するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のリニアモータ圧縮機。
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