JPH0814684A - スターリングサイクルガス冷凍機 - Google Patents

スターリングサイクルガス冷凍機

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Publication number
JPH0814684A
JPH0814684A JP15118394A JP15118394A JPH0814684A JP H0814684 A JPH0814684 A JP H0814684A JP 15118394 A JP15118394 A JP 15118394A JP 15118394 A JP15118394 A JP 15118394A JP H0814684 A JPH0814684 A JP H0814684A
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JP
Japan
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gas
displacer
piston
space
cylinder
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Application number
JP15118394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kashiwamura
和生 柏村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0814684A publication Critical patent/JPH0814684A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隙間シール部でのピストンおよびシリンダや
コールドフィンガーおよびディスプレーサの摩耗とガス
漏れの発生を防止できるとともに、所期の十分な冷却性
能を確保可能にする。 【構成】 ディスプレーサ4およびピストン2のどちら
か一方または双方をコールドフィンガー3またはシリン
ダ1に対しダイアフラム35または36で支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷凍機、特に赤外線素
子の冷却や空気液化等に用いられるスターリングサイク
ルガス冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特公昭54ー28980
号公報に示された従来のスターリングサイクルガス冷凍
機を示す断面図であり、図において、1はシリンダであ
り、このシリンダ1の内部にピストン2が往復運動可能
に設けられている。3はコールドフィンガーであり、こ
れが作動ガスの圧力変動によって往復運動するディスプ
レーサ4を内包すると共に、その下部は連通部5を介し
て上記シリンダ1内と連通している。
【0003】上記ディスプレーサ4の上部の作動表面4
bは膨張空間6との境界を成しており、この膨張空間6
は、上記ディスプレーサ4の下部の作動表面4aと上記
連通部5との間の第一圧縮空間7、上記ピストン2の上
部の作動表面2aと上記連通部5との間の第二圧縮空間
8、上記ディスプレーサ4内に設けた蓄熱器9および上
記連通部5内の空間とともに、作動空間を構成してい
る。
【0004】上記蓄熱器9は中心孔10を経てその下側
にある第一圧縮空間7内の作動ガスに通じる。また中心
孔11と半径方向流通ダクト12を経て上側の作動ガス
に通ずることができる。また、この機械では膨張させら
れた冷作動ガスと冷却すべき物体との間の熱交換のため
の低温熱交換器として、フリーザ13を備えている。
【0005】また、14は上記ピストン2と上記シリン
ダ1の壁との間に設けられた隙間シールで、上記ピスト
ン2の下側に存在するバッファ空間15と上記第二の圧
縮空間8との間の作動ガスの流れを防止している。ま
た、16は上記ディスプレーサ4と上記コールドフィン
ガー3との間に設けられた隙間シールで、上記膨張空間
6と上記第一圧縮空間7との間の作動ガスの流れが、上
記蓄熱器9内の流れとなるように強制している。
【0006】上記ピストン2は、その下側の上記バッフ
ァ空間15中にアルミニウム等の非磁性および非磁化材
料からなる軽量のスリーブ17を備える。スリーブ17
には導電体を巻き付けてコイル18が形成され、このコ
イル18は上記シリンダ1の壁を通すリード線19,2
0に接続され、これ等のリード線19,20は上記シリ
ンダ1の外部でそれぞれ電気端子21,22に接続され
ている。
【0007】また、23は環状間隙で、上記コイル18
は上記ピストン2の軸線方向にその環状間隙23内で往
復運動でき、この環状間隙23内には電機子磁界が存在
している。この電機子磁界の力線は上記コイル18の移
動方向を横切る半径方向に延びている。
【0008】この場合、磁石は上側と下側に磁極を持つ
環状永久磁石24、軟鉄環状ディスク25、軟鉄シリン
ダ26および軟鉄円形ディスク27よりなり、これらは
一体となって閉磁気回路、すなわち閉磁力線回路を構成
している。
【0009】以上述べた上記スリーブ17,コイル1
8,リード線19,20,環状間隙23,環状永久磁石
24,軟鉄環状ディスク25,軟鉄シリンダ26および
軟鉄円形ディスク27は、全体としてピストン駆動用の
リニアモータ28を構成している。
【0010】また、上記ピストン2およびディスプレー
サ4はそれぞれピストン用共振ばねであるコイルばね2
9とディスプレーサ用共振ばねであるコイルばね30に
よって、上記シリンダ1およびコールドフィンガー3内
に往復動可能に係合され、上記ピストン2およびディス
プレーサ4の静止時の固定位置および運転時の中立位置
を定めている。
【0011】次に動作について説明する。電気端子2
1,22に上記ディスプレーサ4およびピストン2を含
む振動の系の共振周波数に等しい交流電源(図示しな
い)を接続すると、コイル18には円周方向に交流電流
が流れる。
【0012】この交流電流と環状永久磁石24の作る半
径方向の磁場との相互作用によって、コイル18には軸
方向に周期的なローレンツ力が働き、その結果、ピスト
ン2,スリーブ17およびコイル18から構成される組
立体と、ピストン用コイルばね29からなる系は共振状
態となり、上記組立体は軸方向に振動する。
【0013】ピストン2の振動は、膨張空間6,第一圧
縮空間7,第二圧縮空間8,連通部5,蓄熱器9,中心
孔10,中心孔11,半径方向流通ダクト12およびフ
リーザ13からなる作動空間内に封入された作動ガスに
周期的な圧力変化をもたらすとともに、蓄熱器9を通過
するガスの流量変化によりディスプレーサ4に周期的な
軸方向の交播振動力を生ぜしめる。このようにして蓄熱
器9を含むディスプレーサ4はピストン2と同じ周波数
で、かつ異なった位相でコールドフィンガー3内を軸方
向に往復運動することになる。
【0014】ピストン2およびディスプレーサ4が適当
な位相差を保って運動する時、上記作動空間に封入され
た作動ガスは、「逆スターリングサイクル」として既知
の熱力学的サイクルを構成し、主として膨張空間6およ
びフリーザ13に冷熱を発生する。
【0015】上記「逆スターリングサイクル」とその冷
熱発生の原理については、文献,「クライオ クーラー
ズ」(グラハム ウォーカー,プレナム プレス,ニュ
ーヨーク,1983)(「Cryo coolers」
(Graham Walker,Plenum Pre
ss,New York,1983)pp123〜17
7に詳細に説明されている。
【0016】以下に、その原理について簡単に説明す
る。ピストン2により圧縮された第二圧縮空間8内の作
動ガスは、連通部5を経て流れる間に圧縮熱が冷却さ
れ、第一圧縮空間7、中心孔10、蓄熱器9に流れ込
む。そして、この蓄熱器9で半サイクル前に蓄えられた
冷熱により予冷され、作動ガスは、さらに中心孔11、
半径方向流通ダクト12を通って膨張空間6内に入る。
【0017】そして、大部分の作動ガスが膨張空間6内
に入ると膨張が始まり、膨張空間6内に冷熱を発生す
る。作動ガスは、次に、逆の順序で蓄熱器9に冷熱を放
出しながら流路を戻り、第二圧縮空間8内に入る。この
時、フリーザ13内で外部から熱を奪いその外部を冷却
する。
【0018】しかして、大部分の作動ガスが第二圧縮空
間8内に戻ると再び圧縮が始まり、次のサイクルに移行
する。以上のようなプロセスにより、上記「逆スターリ
ングサイクル」が完了して冷熱が発生し、フリーザ13
により外部の被冷却媒体(図示しない)を冷却する。
【0019】図15(a)〜(c)は図14で説明した
共振ばねであるコイルばね29の構造を示す上面図,側
面図および下面図である。この図に示す如く、コイルば
ね29はその加工精度上、上端の中心軸31と下端の中
心軸32を一致させる事は難しく、両端の中心軸31と
32には、偏心εが存在する。
【0020】図16は従来のピストン用共振ばねである
コイルばね29のシリンダ1への取り付け状態の詳細を
示す。従来のスターリングサイクルガス冷凍機では、上
端の中心軸31と下端の中心軸32に偏心が存在するコ
イルばね29を用いており、かつシリンダ1の内径とピ
ストン2の外径との間には隙間シール14の隙間δが存
在しているために、ピストン4はコイルばね29の偏心
方向にシリンダ1の中を移動し、シリンダ1のシリンダ
壁1aの一部に接触することになる。
【0021】なお、隙間シール14の隙間δは所定のシ
ール性能を確保するために、通常は10〜20μm程度
の極めて小さな値に設定しなければならず、一般に自由
状態におけるコイルばね29の加工精度上の問題により
生じる上端の中心軸31と下端の中心軸32の偏心の大
きさεは隙間シール14の隙間δよりもはるかに大き
い。
【0022】よって、ピストン2をコイルばね29の下
端支持部の中心軸34と同一軸心上にあるシリンダ1に
装着した場合、ピストン2の中心軸と同一軸心上に設定
されたコイルばね29の上端支持部の中心軸33は、シ
リンダ1の中を半径方向に隙間シール14の隙間δだけ
移動し、ピストン2はシリンダ壁1aの一部に接触す
る。
【0023】このようにして、コイルばね29の両端の
中心軸31,32の偏心量は、自由状態の時の偏心量ε
から隙間シールの直径隙間δに強制されることになる。
【0024】従って、コイルばね29には偏心方向に、
自由状態における偏心量εから実際の冷凍機に装着した
状態における偏心量δとの偏心量の差、偏心量(εー
δ)に相当する横方向のばねの復元力Fpが働く。この
横方向のばねの復元力Fpは、ピストン2をシリンダ1
に押し付ける荷重となって作用することになる。
【0025】このような押し付け荷重Fpが作用した状
態でピストン2はシリンダ1内を往復運動するために、
隙間シール14を形成するピストン2とシリンダ1との
摺動面は、摩耗することになる。
【0026】同様に、ディスプレーサ4はコールドフィ
ンガー3の内壁にコイルばね30の横方向の復元力Fd
が作用した状態で往復運動するために、隙間シール16
を形成するディスプレーサ4とコールドフィンガー3の
摺動面は、摩耗することになる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来のスターリングサ
イクルガス冷凍機は以上のように構成されているで、ピ
ストン2は、ピストン用共振ばねであるコイルばね29
により発生するピストン2をシリンダ1に押しつける荷
重Fpが作用した状態で往復運動を行うとともに、ディ
スプレーサ4は、ディスプレーサ用共振ばねとしてのコ
イルばね30により発生するディスプレーサ4をコール
ドフィンガー3に押し付ける荷重Fdが作用した状態で
往復運動を行うため、これらの押しつけ荷重Fp,Fd
にほぼ比例して、隙間シール14を形成するピストン2
とシリンダ1の摺動面と、隙間シール16を形成するコ
ールドフィンガー3とディスプレーサ4との摺動面の、
それぞれのシール摺動面の摩耗が大きくなり、発生した
摩耗粉が蓄熱器9内に浸入して詰まり、蓄熱器9を通過
する作動ガスの圧力損失を増大させ、所定の冷却性能を
確保できなくなるなどの問題点があった。
【0028】また、ピストン2とシリンダ1との摺動面
の摩耗により、隙間シール14の隙間が大きくなると、
この隙間シール14でのガス漏れが大きくなり、ピスト
ン2の作用により発生する第一圧縮空間7、第二圧縮空
間8などでの圧力振幅が小さくなり、所定の冷却性能を
確保できなくなるなどの問題点があった。
【0029】同様に、ディスプレーサ4の往復運動によ
って隙間シール16を構成するディスプレーサ4とコー
ルドフィンガー3との摺動面が著しく摩耗すると、隙間
シール16の隙間が増大し、その結果、隙間シール16
での第一圧縮空間7と膨張室6との間での、蓄熱器9で
冷却されていないガスのガス漏れが増加することにな
る。
【0030】このガス漏れは、直接的に膨張空間6での
冷却性能を低下させるために、その冷却性能に与える影
響は特に大きく、所定の冷却性能を確保できなくなり、
長寿命な冷凍機が得られないなどの問題点があった。
【0031】さらには、ピストン2をシリンダ1に押し
つける荷重Fpとディスプレーサ4をコールドフィンガ
ー3に押しつける荷重Fdは、ピストン2とディスプレ
ーサ4が往復運動する場合に、その運動方向と逆向きの
摩擦力による抵抗力を発生することになるため、この摩
擦抵抗力が冷凍機の効率を低下させる要因の一つとな
り、効率のよい冷凍機が得られないなどの問題点があっ
た。
【0032】請求項1の発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、隙間シール部でのピス
トンおよびシリンダやコールドフィンガーおよびディス
プレーサの摩耗とガス漏れの発生を防止できるととも
に、所期の十分な冷却性能を確保できるスターリングサ
イクルガス冷凍機を得ることを目的とする。
【0033】請求項2の発明は、ピストンおよびディス
プレーサの共振周波数を、コイルばねの種類を選択する
ことにより任意に調整できるスターリングサイクルガス
冷凍機を得ることを目的とする。
【0034】請求項3の発明は、ディスプレーサの外周
面およびコールドフィンガーの内周面間の空間と膨張空
間との間にガスの流れが生じるのを防止でき、これによ
りポンピング損失の発生を抑えることができるスターリ
ングサイクルガス冷凍機を得ることを目的とする。
【0035】請求項4の発明は、ピストンやディスプレ
ーサを支持するダイアフラムに作用する機械的応力を緩
和できるスターリングサイクルガス冷凍機を得ることを
目的とする。
【0036】請求項5の発明は、膨張空間に浸入する熱
量を低減することで、冷却性能をさらに向上できるスタ
ーリングサイクルガス冷凍機を得ることを目的とする。
【0037】請求項6の発明は、第一圧縮空間から膨張
空間への熱浸入を低減することで、冷却性能をさらに高
めることができるスターリングサイクルガス冷凍機を得
ることを目的とする。
【0038】請求項7の発明は、第一圧縮空間から膨張
空間への熱浸入を低減することで、冷却性能をさらに高
めることができるスターリングサイクルガス冷凍機を得
ることを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るス
ターリングサイクルガス冷凍機は、ディスプレーサとピ
ストンのどちらか一方あるいは双方をダイアフラムで支
持したものである。
【0040】請求項2の発明に係るスターリングサイク
ルガス冷凍機は、ディスプレーサとピストンのどちらか
一方あるいは双方に、共振周波数調整用の機械ばねまた
はガスばねを設けたものである。
【0041】請求項3の発明に係るスターリングサイク
ルガス冷凍機は、ディスプレーサを、これとコールドフ
ィンガーとの間の空間でガスの流れが生じるのを遮断す
るガス遮断用ダイアフラムで支持したものである。
【0042】請求項4の発明に係るスターリングサイク
ルガス冷凍機は、ディスプレーサを支持する複数枚のダ
イアフラムの間に形成された空間と圧縮空間とを均圧管
で接続したものである。
【0043】請求項5の発明に係るスターリングサイク
ルガス冷凍機は、コールドフィンガーの内周面およびデ
ィスプレーサの外周面間に形成される空間に、充填物を
詰め込んだものである。
【0044】請求項6の発明に係るスターリングサイク
ルガス冷凍機は、ディスプレーサを支持するダイアフラ
ムおよびガス流遮断用ダイアフラム間に形成される空間
を、真空状態に保ったものである。
【0045】請求項7の発明に係るスターリングサイク
ルガス冷凍機は、均圧管の途中にガス絞り抵抗部を設け
たものである。
【0046】
【作用】請求項1の発明におけるスターリングサイクル
ガス冷凍機は、ダイアフラムによってディスプレーサお
よびピストンの一方または双方を支持することで、往復
動作時にこれらがコールドフィンガーやシリンダの各内
周面に接触するのを阻止するとともに作動ガスに対する
シール性能の向上を図り、蓄熱器の機能を十分にして、
所期の高効率の冷却性能を得られるようにする。
【0047】請求項2の発明におけるスターリングサイ
クルガス冷凍機は、機械ばねやガスばねによって、これ
らに支承され、かつ周期的な軸方向の交播振動力を発生
するディスプレーサやピストンの共振周波数を任意に調
整可能にする。
【0048】請求項3の発明におけるスターリングサイ
クルガス冷凍機は、ガス遮断用ダイアフラムがディスプ
レーサおよびコールドフィンガー間の空間と膨張空間の
一部とを隔成することで、上記空間に作動ガスが流れる
のを防止可能にし、従って、この作動ガスによる熱損失
を抑えて、冷却効果を効率的に高められるようにする。
【0049】請求項4の発明におけるスターリングサイ
クルガス冷凍機は、均圧管によってディスプレーサおよ
びコールドフィンガー間を含む空間とダイアフラム下部
の第一の圧縮空間とを連通させることで、これら両者の
内圧を均一化し、ダイアフラムおよびガス遮断用ダイア
フラム間に生じる機械的応力を緩和可能にする。
【0050】請求項5の発明におけるスターリングサイ
クルガス冷凍機は、充填物によってコールドフィンガー
の内周面およびディスプレーサの外周面間を通過するガ
スの流れを阻止し、このガスの流れに伴う熱浸入を回避
可能にし、冷却効果を高められるようにする。
【0051】請求項6の発明におけるスターリングサイ
クルガス冷凍機は、真空引き装置によりダイアフラムお
よびガス流遮断用ダイアフラム間の空間を真空引きする
ことで、第一圧縮空間から膨張空間への熱浸入を低減可
能にし、冷却性能の劣化をなくする。
【0052】請求項7の発明におけるスターリングサイ
クルガス冷凍機は、ガス絞り抵抗の調整操作により、低
温の膨張空間への浸入熱量を低減することで、冷却効果
をさらに高められるようにする。
【0053】
【実施例】
実施例1.以下に、請求項1の発明の一実施例を図につ
いて説明する。図1において、35はディスプレーサ4
を支持するダイアフラムであり、36はピストン2を支
持するダイアフラムである。なお、この他の図14に示
したものと同一の構成部分には同一符号を付して、その
重複する説明を省略する。
【0054】この実施例では、ディスプレーサ4をダイ
アフラム35で支持したために、ディスプレーサ4とコ
ールドフィンガー3とは非接触となり、ディスプレーサ
4とコールドフィンガー3との間での摩擦摩耗はなく、
かつ、ダイアフラム35によりディスプレーサ4の外周
部とコールドフィンガー3の内周部との隙間を通して
の、膨張空間6と第一圧縮空間7との間でのガス漏れは
なくなる。
【0055】同様に、ピストン2をダイアフラム36で
支持したために、ピストン2とシリンダ1とは非接触で
あるために、ピストン2とシリンダ1との間での摩擦摩
耗はなく、かつダイアフラム36により、ピストン2の
外周部とコールドフィンガー3の内周部との隙間を通し
ての、第二圧縮空間8とバッファ空間15との間でのガ
ス漏れはなくなる。
【0056】従って、ディスプレーサ4の往復運動によ
り発生する、ディスプレーサ4とコールドフィンガー3
とのシール部分での摩擦により発生した摩耗粉が蓄熱器
9内に浸入して詰ることなどによる冷却性能の劣化や、
膨張空間6と第一圧縮空間7との間でのガス漏れにより
発生する冷却性能の劣化はなくなる。
【0057】また、ピストン2の往復運動により発生す
る、ピストン2とシリンダ1との間でのシール部分の摩
擦摩耗の影響による冷却性能の劣化や、第二圧縮空間8
とバッファ空間15との間でのガス漏れにより発生する
冷却性能の劣化もなくなる。
【0058】なお、上記実施例ではディスプレーサ4お
よびピストン2の両方を各一のダイアフラム35,36
にて支持するものを示したが、ディスプレーサ4および
ピストン2のいずれか一方をダイアフラム35または3
6にて支持してもよい。
【0059】実施例2.図2は請求項2の発明の一実施
例を示し、ここでは、上記実施例1の構造に、さらにデ
ィスプレーサ4の共振周波数を調整する機械ばねとして
のコイルばね37と、ピストン2の共振周波数を調整す
る機械ばねとしてのコイルばね38を設けたものであ
る。
【0060】この実施例においても、上記実施例1と同
じくディスプレーサ4とコールドフィンガー3との間お
よびピストン2とシリンダ1との間の各隙間シール部分
での摩擦摩耗が生じることがなく、摩耗粉の蓄熱器9へ
の浸入ということもないため、これによる冷却性能の劣
化を生じることがない。また、膨張空間6と第一圧縮空
間7との間、および第二圧縮空間8とバッファ空間15
との間でガス漏れが生じなくなり、このガス漏れによる
冷却性能の劣化もなくなる。
【0061】さらに、コイルばね37を付加したことに
より、ディスプレーサ4の共振周波数の設定を、また、
コイルばね38を付加したことによりピストン2の共振
周波数の設定を、それぞれ容易にできる利点がある。
【0062】ちなみに、ダイアフラム35と36の半径
方向の剛性はコイルばね37と38の冷凍機装着時にお
ける半径方向の剛性よりも十分に大きくしてあるため
に、コイルばね37とコイルばね38を装着することに
より、ディスプレーサ4とコールドフィンガー3、ピス
トン2とシリンダ1とが接触することはない。
【0063】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理については、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0064】実施例3.図3は請求項2の発明の他の実
施例を示し、ここでは上記実施例1の構造に、さらに、
ディスプレーサ4の共振周波数を調整するためのガスば
ね用ピストン39およびガスばね用シリンダ40からな
るガスばね室41を備えたガスばねAと、ピストン2の
共振周波数を調整するためのガスばね用ピストン42お
よびガスばね用シリンダ43からなるガスばね室44を
備えたガスばねBとを設けたものである。
【0065】この実施例においても、前述の通り、ディ
スプレーサ4とコールドフィンガー3との間およびピス
トン2とシリンダ1との間での各隙間シール部分の摩擦
摩耗が生じることがなく、さらに膨張空間6と第一圧縮
空間7との間、および第二圧縮空間8とバッファ空間1
5との間でガス漏れが生じないため、冷却性能の劣化は
なくなる。
【0066】さらに、ガスばね用ピストン39とガスば
ね用シリンダ40からなるガスばね室41を付加したこ
とにより、ディスプレーサ4の共振周波数の設定を容易
に行えるとともに、ガスばね用ピストン42とガスばね
用シリンダ43からなるガスばね室44を付加したこと
により、ピストン2の共振周波数の設定を容易に行える
利点がある。
【0067】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0068】実施例4.図4は請求項3の発明の一実施
例を示し、ここでは実施例2の構造に、さらに、ディス
プレーサ4の下部を支持するダイアフラム35と上部を
支持するガス流遮断用ダイアフラム45とを設けたもの
である。
【0069】この実施例では、前述の通り、ディスプレ
ーサ4とコールドフィンガー3との間およびピストン2
とシリンダ1との間での各隙間シール部分で摩擦摩耗が
生じることがなく、さらに、膨張空間6と第一圧縮空間
7との間、および第二圧縮空間8とバッファ空間15と
の間でガス漏れが生じないため、冷却性能の劣化はなく
なる。
【0070】さらに、コイルばね37によりディスプレ
ーサ4の共振周波数を容易に設定でき、コイルばね38
によりピストン2の共振周波数を容易に設定できる利点
がある。
【0071】一方、上記実施例2の構造では、図5に示
したように、ディスプレーサ4外周面とコールドフィン
ガー3の内周面との間の空間46と膨張空間6との間を
行き来するガスの流れ47が発生する。このガスの流れ
47は、一般に、ポンピング損失と呼ばれ、空間46内
部の第一圧縮空間7に近い高温のガスが、低温である膨
張空間6に侵入する作用を行うために、熱損失を発生
し、冷却効率を低下させる一要因となる。
【0072】この実施例では、ディスプレーサ4の上部
に設けたガス流遮断用ダイアフラム45により、空間4
6と膨張空間6の一部とを隔成することで、上記したガ
スの流れ47を遮断することができるために、上記した
熱損失を無くすことが可能となり、さらに効率の高い冷
凍機を得ることができる利点がある。
【0073】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0074】実施例5.図6は請求項4の発明の一実施
例を示し、ここでは実施例4の構造に、さらに、ディス
プレーサ4の外周面およびコールドフィンガー3の内周
面間で形成される空間46と、第一圧縮空間7との間を
接続する均圧管48を設けたものである。
【0075】この実施例では、前述の通り、ディスプレ
ーサ4とコールドフィンガー3との間およびピストン2
とシリンダ1との間での各隙間シール部分での摩擦摩耗
が生じることがなく、また、膨張空間6と第一圧縮空間
7との間、および第二圧縮空間8とバッファ空間15と
の間でガス漏れが生じないため、冷却性能の劣化はなく
なる。
【0076】また、コイルばね37によりディスプレー
サ4の共振周波数を容易に設定でき、コイルばね38に
より、ピストン2の共振周波数を容易に設定できる利点
がある。
【0077】また、ダイアフラム45の作用により、デ
ィスプレーサ4とコールドフィンガー3との間の空間4
6と、膨張空間6とを行き来するガスの流れ47を遮断
することができるために、空間46内部の第一圧縮空間
に近い高温のガスが、低温である膨張空間6に侵入する
作用を防止することができ、これにより生じる熱損失を
無くすことができる。
【0078】さらに、均圧管48の作用により、ディス
プレーサ4を支持するダイアフラム35,45とディス
プレーサ4外周面とコールドフィンガー3内周面とで形
成される空間46と、第一圧縮空間7との圧力を均圧さ
せることが可能となり、ダイアフラム35,45に作用
する圧力差を上記実施例4に比べて小さくすることがで
きるために、ダイアフラム35,45に生じる機械的な
応力を緩和することができる。
【0079】従って、ダイアフラム35,45の変形に
伴う繰り返し寿命を長く保つことが可能となり、高効率
で長寿命な冷凍機を得ることができる利点がある。
【0080】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0081】実施例6.図7は請求項7の発明の一実施
例を示し、ここでは実施例5の構造に加えて、さらに、
上記均圧管47の途中にガスの絞り抵抗を形成するため
のガス絞り抵抗部としてのバルブ49を設けたものであ
る。
【0082】この実施例では、前述したように、ディス
プレーサ4とコールドフィンガー3との間での各隙間シ
ール部分で摩擦摩耗が生じることがなく、また、膨張空
間6と第一圧縮空間7との間でガス漏れが生じないた
め、冷却性能の劣化は生じない。また、均圧管48の作
用により、ダイアフラム35,45に生じる応力を緩和
することができる。
【0083】さらに、第一圧縮空間7の高温のガスが、
ダイアフラム35,45と、ディスプレーサ4外周面
と、コールドフィンガー3内周面との間に作られる低温
の空間46に流入する量を、バルブ49の開度調整によ
り制御することができる。
【0084】その結果、低温である膨張空間6への侵入
熱量を減じることができるために、上記実施例5に比較
して、さらに、冷却性能を向上させることができる。従
って、長寿命でより効率の高い冷凍機を得ることができ
る利点がある。
【0085】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここでは省
略する。
【0086】実施例7.図8は請求項5の発明の一実施
例を示し、ここでは実施例1の構造に、さらに、ダイア
フラム35,45と、ディスプレーサ4の外周面と、コ
ールドフィンガー3の内周面とで形成される空間46
に、熱伝導率の小さな充填物50を詰め込んだものであ
る。
【0087】この実施例では、前述したように、ディス
プレーサ4とコールドフィンガー3との間での各隙間シ
ール部分で摩擦摩耗が生じることがなく、また、膨張空
間6と第一圧縮空間7との間でガス漏れが生じることが
ないため、冷却性能の劣化はなくなる。
【0088】さらに、充填物50の作用により、図9に
示すような、ディスプレーサ4の外周面とコールドフィ
ンガー3の内周面との間の空間46での、矢印で示した
ような、高温側から低温側へ、または低温側から高温側
へのガスの流れ51を防止することができる。
【0089】その結果、高温の第一圧縮空間7から低温
である膨張空間6へのガスの流れ51に伴う熱侵入を軽
減することができ、上記実施例1に比較して、冷却性能
を向上させることができる。従って、長寿命でより効率
の高い冷凍機を得ることができる利点がある。
【0090】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0091】実施例8.図10は請求項6の発明の一実
施例を示し、ここでは実施例2の構造に、さらに、ダイ
アフラム35,45と、ディスプレーサ4の外周面と、
コールドフィンガー3の内周面とで形成される空間46
を加え、さらに、この空間46と真空ポンプ52とを配
管53で接続したものである。
【0092】この実施例では、前述したように、ディス
プレーサ4とコールドフィンガー3との間での各隙間シ
ール部分で摩擦摩耗が生じることがなく、また、膨張空
間6と第一圧縮空間7との間でガス漏れが生じることが
ないため、冷却性能の劣化はなくなる。
【0093】さらに、ディスプレーサ4の外周面とコー
ルドフィンガー3の内周面との間の空間46は、真空ポ
ンプ52の作用により、真空状態に保つことができるた
めに、図9に示したような、この空間46におけるガス
の流れ51を防止することができる。
【0094】この結果、第一圧縮空間7から膨張空間6
への熱侵入を軽減することができ、上記実施例2に比較
して、冷却性能を向上させることができる。従って、長
寿命でより効率の高い冷凍機を得ることができる利点が
ある。
【0095】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0096】実施例9.上記実施例1から実施例8で
は、蓄熱器9がディスプレーサ4に内包された場合の冷
凍機について説明したが、図11に示すように、蓄熱器
9をコールドフィンガー3の外部に位置させ、これを配
管54,配管55により、それぞれ第一圧縮空間7およ
び膨張空間6に接続してもよい。
【0097】この場合において、上記ディスプレーサ4
をダイアフラム35,45で支持し、ピストン2をダイ
アフラム36で支持し、さらに、ディスプレーサ4の共
振周波数を調整するコイルばね37と、ピストン2の共
振周波数を調整するコイルばね38を設けてある。
【0098】この実施例では、前述の通り、ディスプレ
ーサ4とコールドフィンガー3との間およびピストン2
とシリンダ1との間での各隙間シール部分での摩擦摩耗
が生じることなく、また、膨張空間6と第一圧縮空間7
との間および第二圧縮空間8とバッファ空間15との間
でのガス漏れも生じることがないため、冷却性能の劣化
はなくなる。
【0099】また、コイルばね37によりディスプレー
サ4の共振周波数の設定を容易に行うことができ、コイ
ルばね38により、ピストン2の共振周波数の設定を容
易に行うことができる利点がある。従って、この実施例
でも、外部空間に設置した蓄熱器9を用いて高効率で長
寿命な冷凍機を構成できる利点があり、また、空間46
におけるガスを介しての蓄熱器9に対する熱影響を回避
できるという効果が得られる。
【0100】なお、この実施例に示した冷凍機の動作原
理についても、上記と全く同様であるため、ここではそ
の重複する説明を省略する。
【0101】実施例10.上記実施例1から9ではコー
ルドフィンガー3とシリンダ1とが機械的に強く結合さ
れた一体型の冷凍機の場合について説明したが、図12
に示すように、コールドフィンガー3とシリンダ1とを
パイプ状の連結管5Aを介して、互いに分離した分離型
の冷凍機としてもよい。この場合には、構成の簡素化,
小形化を図れるとともに、設置空間の状況に対応した取
り付けおよび分離運搬が可能であり、種々の設置,施工
にフレキシブルに対応できる利点がある。
【0102】実施例11.上記実施例1から10ではデ
ィスプレーサ4が単段型の冷凍機の構成について説明し
たが、図13に示すように、より低温を得るためにディ
スプレーサを段付き構成にした段付きディスプレーサ5
6としてもよい。この段付きディスプレーサ56は内部
に一段目蓄熱器57と二段目蓄熱器58を内包し、上記
一段目蓄熱器57と上記二段目蓄熱器58とをガス通路
59で連通し、上記二段目蓄熱器58と二段目膨張空間
60との間をガス通路61で連通してある。
【0103】また、上記段付きディスプレーサ56をダ
イアフラム35,ダイアフラム45,ダイアフラム62
で支持した二段膨張型冷凍機とするほかに、さらに段数
を増加させた複数段膨張型冷凍機(図示していない)と
してもよく、さらに一層の冷却性能の向上を図ることが
できる。
【0104】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ディスプレーサとピストンのどちらか一方あるいは
双方をダイアフラムで支持するように構成したので、デ
ィスプレーサやピストンをコールドフィンガーやシリン
ダと非接触で往復動可能とすることができるとともに、
上記ダイアフラムにより、ディスプレーサ外周面とコー
ルドフィンガー内周面との隙間やピストンとシリンダと
の隙間を完全に遮断することができるために、隙間シー
ル部の摩擦摩耗による冷却性能の劣化や、低温空間と高
温空間との間での、蓄熱器を通過しないディスプレーサ
外周面とコールドフィンガー内周面との間の隙間からの
ガス漏れの影響の全くない、高効率で長寿命の冷却を実
現できるものが得られる効果がある。
【0105】請求項2の発明によれば、ディスプレーサ
とピストンのどちらか一方あるいは双方に、共振周波数
調整用の機械ばねまたはガスばねを設けるように構成し
たので、ピストンおよびディスプレーサの共振周波数
を、コイルばねの種類を選択することにより任意に調整
できるものが得られる効果がある。
【0106】請求項3の発明によれば、ディスプレーサ
を、これとコールドフィンガーとの間の空間でガスの流
れが生じるのを遮断するガス遮断用ダイアフラムで支持
するように構成したので、ディスプレーサの外周面およ
びコールドフィンガーの内周面間の空間と膨張空間との
間にガスの流れが生じるのを防止でき、これによりポン
ピング損失の発生を抑えることができるものが得られる
効果がある。
【0107】請求項4の発明によれば、ディスプレーサ
を支持する複数枚のダイアフラムの間に形成された空間
と圧縮空間とを均圧管で接続するように構成したので、
ピストンやディスプレーサを支持するダイアフラムに作
用する機械的応力を緩和できるものが得られる効果があ
る。
【0108】請求項5の発明によれば、コールドフィン
ガーの内周面およびディスプレーサの外周面間に形成さ
れる空間に、充填物を詰め込むように構成したので、膨
張空間に浸入する熱量を低減することで、冷却性能をさ
らに向上できるものが得られる効果がある。
【0109】請求項6の発明によれば、ディスプレーサ
を支持するダイアフラムおよびガス流遮断用ダイアフラ
ム間に形成される空間を、真空状態に保つように構成し
たので、第一圧縮空間から膨張空間への熱浸入を低減す
ることで、冷却性能をさらに高めることができるものが
得られる効果がある。
【0110】請求項7の発明によれば、均圧管の途中に
ガス絞り抵抗部を設けるように構成したので、第一圧縮
空間から膨張空間への熱浸入を低減することで、冷却性
能をさらに高めることができるものが得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の一実施例によるスターリン
グサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図2】 請求項2の発明の一実施例によるスターリン
グサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図3】 請求項2の発明の他の実施例によるスターリ
ングサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図4】 請求項3の発明の一実施例によるスターリン
グサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図5】 請求項3の発明の背景技術を説明するスター
リングサイクルガス冷凍機を示す部分断面図である。
【図6】 請求項4の発明の一実施例によるスターリン
グサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図7】 請求項7の発明の一実施例によるスターリン
グサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図8】 請求項5の発明の一実施例によるスターリン
グサイクルガス冷凍機を示す部分断面図である。
【図9】 請求項5の発明の背景技術を説明するスター
リングサイクルガス冷凍機を示す部分断面図である。
【図10】 請求項6の発明の一実施例によるスターリ
ングサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図11】 請求項3の発明の他の実施例によるスター
リングサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図12】 請求項3の発明の他の実施例によるスター
リングサイクルガス冷凍機を示す断面図である。
【図13】 請求項3の発明の他の実施例によるスター
リングサイクルガス冷凍機を示す部分断面図である。
【図14】 従来のスターリングサイクルガス冷凍機を
示す断面図である。
【図15】 従来のスターリングサイクルガス冷凍機に
装着するコイルばねを示す構造図である。
【図16】 従来のスターリングサイクルガス冷凍機に
おけるコイルばねの取り付け状態を示す詳細図である。
【符号の説明】
1 シリンダ、2 ピストン、3 コールドフィンガ
ー、4,56 ディスプレーサ、5 連通部、5A 連
結管、6 膨張空間、7 第一圧縮空間(圧縮空間)、
8 第二圧縮空間(圧縮空間)、9 蓄熱器、35,3
6,62 ダイアフラム、37,38 コイルばね(機
械ばね)、45 ガス流遮断用ダイアフラム、46 空
間、48 均圧管、49 バルブ(ガス絞り抵抗部)、
50 充填物、52 真空ポンプ(真空引き装置)、5
4,55 配管、57 一段目蓄熱器(蓄熱器)、58
二段目蓄熱器(蓄熱器)、59,61 ガス通路、
A,Bガスばね。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に作動ガスを封入したコールドフィ
    ンガーと、該コールドフィンガー内に往復動可能に収納
    されたディスプレーサと、上記コールドフィンガーおよ
    びディスプレーサ間に形成された膨脹空間と、上記コー
    ルドフィンガーに連設され、かつ内部に作動ガスを封入
    したシリンダと、該シリンダ内に往復動可能に収納され
    たピストンと、上記シリンダおよびピストン間に形成さ
    れた圧縮空間と、上記膨脹空間および圧縮空間を連通す
    る蓄熱器と、上記コールドフィンガー内の作動ガスと上
    記シリンダ内の作動ガスとを連通する連通部とを備えた
    スターリングサイクルガス冷凍機において、上記ディス
    プレーサおよびピストンのどちらか一方または双方を上
    記コールドフィンガーまたはシリンダに対しダイアフラ
    ムで支持したことを特徴とするスターリングサイクルガ
    ス冷凍機。
  2. 【請求項2】 ダイアフラムにより支持されたディスプ
    レーサおよびピストンのどちらか一方または双方を、共
    振周波数調整用の機械ばねまたはガスばねで支承した請
    求項1に記載のスターリングサイクルガス冷凍機。
  3. 【請求項3】 ディスプレーサを、該ディスプレーサの
    外周面およびコールドフィンガーの内周面間の空間と膨
    張空間との間のガスの流れを遮断するガス流遮断用ダイ
    アフラムで支持した請求項1または請求項2に記載のス
    ターリングサイクルガス冷凍機。
  4. 【請求項4】 ダイアフラムおよびガス流遮断用ダイア
    フラム間に形成される空間と圧縮空間とを均圧管を通じ
    て連結した請求項3に記載のスターリングサイクルガス
    冷凍機。
  5. 【請求項5】 コールドフィンガーの内周面およびディ
    スプレーサの外周面間に形成される空間に、ガスの流れ
    を防止する充填物を設けた請求項3に記載のスターリン
    グサイクルガス冷凍機。
  6. 【請求項6】 ダイアフラムおよびガス遮断用ダイアフ
    ラム間に形成される空間を真空引きする真空引き装置を
    設けた請求項3に記載のスターリングサイクルガス冷凍
    機。
  7. 【請求項7】 均圧管の途中にガス絞り抵抗部を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載のスターリングサイク
    ルガス冷凍機。
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