JP3257054B2 - 液滴吐出装置とその駆動方法 - Google Patents

液滴吐出装置とその駆動方法

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JP3257054B2
JP3257054B2 JP22159992A JP22159992A JP3257054B2 JP 3257054 B2 JP3257054 B2 JP 3257054B2 JP 22159992 A JP22159992 A JP 22159992A JP 22159992 A JP22159992 A JP 22159992A JP 3257054 B2 JP3257054 B2 JP 3257054B2
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
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    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • B41J2002/14225Finger type piezoelectric element on only one side of the chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液滴吐出装置に関し、更
に詳しくは複数のノズルを有し、必要に応じて各々のノ
ズルよりインク滴を射出するオンデマンド型マルチノズ
ルインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在オンデマンドマルチノズルインクジ
ェット装置としては、圧電素子を用い電気信号を機械的
な変位に変換し流路中のインクに圧力を加えインク滴を
射出する方式と、流路中のインクに熱を加え発生する蒸
気の圧力によってインク滴を射出するいわゆるバブルジ
ェット方式とがある。従来の圧電素子を用いたインクジ
ェット記録装置は、エネルギー効率がよく、どのような
インクでも使えるといった利点が有るものの、高品質印
字をするための高密度化、多数ノズル化には不向きであ
る。また、バブルジェット方式はエネルギー効率が悪
い、インクに対する制約が大きい、耐久性が悪い等の問
題が有る。
【0003】そこで本出願人は先に、高密度に配置され
た多数のノズルを持ち、エネルギー効率がよく耐久性の
よい新規原理,構成によるインクジェット印字装置を大
量かつ安価に提供するために、面方向と実質的に直角方
向に設けられている複数の隔壁とこの隔壁とによって区
画される流路とを有する流路基板と、厚み方向に分極さ
れた圧電素子板からなり隔壁端面上に固着されているカ
バープレートとを有する液滴吐出装置を、特願平4−1
30419号により提案している。
【0004】図7に先に本発明者が提案した液滴吐出装
置の斜視図を、図8にその断面図を示す。流路基板3に
は面方向に対して実質的に直角に複数の流路隔壁1が形
成され、この隔壁1によりインク流路2が区画されてい
る。各流路2並びに流路隔壁1の断面は概略長方形とな
っている。各流路2はノズルプレート5側においては独
立しその反対側においてはインクを供給するための共通
インク室11に連通している。各流路2と流路隔壁1は
ノズル部から共通インク室部まで平行に伸びノズル5a
のピッチと等しい。このため、従来の圧電素子を用いた
インクジェットヘッドに見られたような、扇型の流路配
列を取る必要が無く、任意の数のノズルを持ったマルチ
ノズルインクジェットヘッドを作成することが可能で、
シリアルプリンタ、ラインプリンタどちらにも適用可能
といった利点を有している。
【0005】流路基板3上には、下面に接地電極9、上
面に各流路に対応した駆動電極10が形成された圧電素
子板4が装着される。この圧電素子板は流路隔壁1を変
形させるアクチュエータとなるとともに流路カバーとし
ての機能も有している。各駆動電極10はフレキシブル
ケーブル等より信号を供給するための電極端子12を有
している。ヘッド前面には、各流路に対応したノズル5
aが形成されたノズルプレート5が装着される。
【0006】次に上記液滴吐出装置の駆動方法を図9を
用いて説明する。ここでは流路2bからインク滴を射出
する動作について説明する。なお、今後の説明におい
て、インク滴を射出する流路は黒丸で、射出しない流路
は白丸で図示している。図示されている3つの駆動電極
10a〜10cのうち流路2bに対応する駆動電極10
bにのみ圧電素子4が平面内で縮む方向(分極方向Pと
同方向に電界Eが発生する方向)に電圧Vを印加する。
圧電素子板4のうち流路2bの上部部分のみが縮むた
め、流路2bの両側の流路隔壁1b、1cが引き寄せら
れ流路2bの体積は減少する。このため流路2b内のイ
ンクに圧力が加えられノズルよりインク滴が射出され
る。また、非選択流路2aについて説明すると、隣接し
た流路2b上部の圧電素子板が縮むため、流路2a上部
の圧電素子部、更には流路隔壁1a、1bも流路2b方
向に引き寄せられ変形する。しかしこの場合は同じ方向
に両側の流路隔壁が変形するために流路2aの体積は変
化せず、流路2a内のインクに圧力が加えられることは
ない。このように、構造的に一体の圧電素子板4を用い
て特定の流路のみを選択してインク滴を射出することが
可能である。
【0007】
【解決しようとする課題】図10は上記従来の駆動方法
にて全流路を同時に駆動した例を示す図である。図9の
様に非常に少ない数の流路を駆動する際は問題にならな
いが、全流路または多数の流路を同時に駆動した場合、
圧電素子カバープレート4が面方向に全体的に縮んでし
まう。このため圧電素子カバープレート4と流路基板3
がバイモルフ構造となり図10に示した様に湾曲し変形
する。
【0008】この現象を具体例を用いて説明する。X
[dpi(ドットパーインチ)]の印字密度をn列の流
路で実現するとき、隣接流路ピッチDNは、 DN=0.0254×n/X ・・・(1) となる。圧電素子板の厚さをT0、駆動電極の幅を流路
ピッチの0.8倍(0.8×DN)、印加電圧をV、横
圧電定数をdとすると1流路当たりの圧電素子板の縮み
量ωは次のようになる。 ω=d×V×0.8×DN/T0 ・・・(2) ここで300[dpi]の印字密度を1列の流路で実現
するとき流路ピッチDNは(1)式より、 DN=8.5・10-5 [m] である。横圧電歪定数dを198×10-12 [m/
V]、駆動電圧Vを200[V]、圧電素子板の厚みT
0を1×10-4[m]としたとき、1流路当たりの圧電
素子板の縮み量ω1は(2)式より、 ω1=2.7×10-8 [m] となり十分小さな値で他の流路や記録装置全体に与える
影響は無視できる。しかし、マルチノズルヘッドで多数
の流路が同時に駆動された場合、例えば100ノズルを
もった記録装置の各流路を同時に駆動した場合の縮み量
ω2は、 ω2=2.7×10-6 [m] と大きな値となる。このため記録ヘッド全体が大きく湾
曲し騒音を発生する、流路基板3の基部や記録ヘッド支
持部に応力が発生し記録装置の耐久性が悪化するなどの
問題があった。
【0009】また従来の方式では、流路体積を減少させ
てインクに圧力を加えインク滴を射出する際に、ノズル
とは反対側の共通インク室11側へのインクの逆流並び
に圧力伝播が発生し、同時駆動する流路の数によって共
通インク室11内の状態は変化していた。このため大部
分の流路を同時に駆動した場合、共通インク室内のイン
クにも大きな圧力が発生し非選択流路からもインク滴が
射出される、また同時に駆動する流路の本数によって射
出されるインク滴の速度体積等特性が変化するなど、い
わゆるクロストークと呼ばれる現象が見られた。
【0010】以上のように、本発明者が先に開示した液
滴吐出装置は、圧電素子カバープレートをアクチュエー
タとして用いる簡単な構成で、高密度に配置された多数
のノズルと流路を持つ記録装置であるが、多数流路の同
時駆動をした場合、内部応力によって耐久性が劣化す
る、騒音が発生する、クロストークがある等の欠点を有
していた。
【0011】そこで本発明の目的は、構成が簡単で高密
度の印字が可能で、しかも耐久性にすぐれクロストーク
が無く高品質印字可能で静かな液滴吐出装置を実現する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液滴吐出装置は、面方向に対して実質的に
直角方向に設けられている複数の隔壁とこの隔壁によっ
て、区画される複数の流路を有する流路基板と、厚み方
向に分極されるとともに流路に対応する複数の駆動電極
が両面に設けられている圧電素子板からなり隔壁端面上
に固着されているカバープレートとを含むものであり、
流路に対応してカバープレートの一方の面に設けられて
いる駆動電極は、それと隣り合う流路に対応してカバー
プレートの他方の面に設けられている駆動電極のうち少
なくともいずれか一方と導通されており、かつ、カバー
プレートの駆動電極に対応する部分に、隣同士逆向きの
電界を生じさせるように接続されている
【0013】
【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面に示した好適
な実施例に添って説明する。図1は本発明の液滴吐出装
置の実施例であるインクジェット記録装置を示す図であ
る。本発明の液滴吐出装置は、面方向に対し実質的に直
角に複数の隔壁1a,1b,1c,1d,1e,1f,
1gが形成されこの隔壁によりインク流路2a,2b,
2c,2d,2e,2fが区画形成されている流路基板
3と、この流路面に固着される圧電素子カバープレート
4と、図7に示すものと同様なものであり流路端部に固
着されるノズルプレート5とからなっている。本実施例
において圧電素子カバープレート4は、プレート面に垂
直で表面から流路基板3方向に分極されている(矢印P
で示す)。圧電素子カバープレート4の両面には流路形
状に概略応じてそれぞれ分離された駆動電極(表面電極
6a〜6fおよび裏面電極7a〜7f)が形成され、あ
る1つの流路に対応する表面電極は、その隣りの流路に
対応する裏面電極の一方と導通されている。すなわち2
n番目(nは自然数)の流路2b,2d,2fに対応す
る表面電極6b,6d,6fは、2n−1番目の流路2
a,2c,2eに対応する裏面電極7a,7c,7eと
導通されており、2n−1番目の流路2a,2c,2e
に対応する表面電極6a,6c,6eは、2n番目の流
路2b,2d,2fに対応する裏面電極7b,7d,7
fと導通されている。
【0014】上記したような電極の接続方法としては、
流路基板3上に圧電素子カバープレート4裏面の電極パ
ターンに対応した電極パターンを形成しておき、半田、
異方導電性ゴム、導電性接着剤等で裏面電極を一旦流路
基板上の電極に接続し、その後フレキシブルケーブル、
ワイヤーボンディング等を用い流路基板上の電極と圧電
素子カバープレート4上の電極を接続する方法がある。
しかしこれらの方法では製造工程が複雑になる。そこで
圧電素子カバープレート4単部品のみで上記電極の接続
を実現する方法として図2に示したように圧電素子カバ
ープレート4にコンタクトホール8を形成することによ
って電極表面6a〜6fと裏面電極7a〜7fを接続す
る事ができる。コンタクトホール8を用いることによっ
て簡単な構造で駆動信号を受けるための電極端子9を圧
電素子カバープレート4の表面のみに形成することがで
きる。
【0015】次に1流路のみよりインク滴を射出する動
作について図1を用いて説明する。流路2dよりインク
滴を射出させるためには、流路2dの容積を所定の量だ
け減少させて流路中のインクに圧力を加えなければいけ
ない。本実施例の圧電素子カバープレート4は、プレー
ト面に垂直で表面電極6a〜6fから裏面電極7a〜7
fに向かう方向(矢印P方向)に分極されているため、
裏面電極7dを接地レベルにし表面電極6dに正電圧を
印加することによって分極方向Pと同方向の電界Eが印
加され、圧電素子カバープレート4の表面電極6dに対
応する部分はプレート面内方向で縮む。
【0016】このとき表面電極6cは電極7dと導通さ
れているため0V、裏面電極7cは電極6dと導通され
ているため正電圧となり、圧電素子カバープレート4の
表面電極6cに対応した部分には分極方向Pとは逆方向
の電界E´が印加されプレート面内方向で伸びる。この
伸びの量は表面電極6d部分の縮みの量と概略同じであ
るため、これらの歪みは流路2cと流路2d間の流路隔
壁1dを変形させるのみで、その他の流路基板部分や記
録ヘッド全体に変形や応力を及ぼすことはない。よって
圧電素子カバープレート4に接着された流路2cと流路
2d間の流路隔壁1dのみが流路2d方向に変形され、
流路2dの容積は減少し内部のインクが加圧されインク
滴が射出される。逆に流路2cよりインク滴を射出する
には表面電極6dを接地レベルに導通し表面電極6cに
正電圧を印加すれば良い。
【0017】また複数流路を同時駆動する際の動作を図
3に示す。上記した1流路射出の場合と同じように、2
n番目の電極群と2n−1番目の電極群を交互に接地レ
ベルに導通し時分割駆動することにより圧電素子カバー
プレート4中に交互に伸縮部分を作るので、圧電素子カ
バープレート4さらには流路基板3全体に変形や応力が
及ぶことなく、複数流路を同時駆動することができ、耐
久性の低下や騒音といった問題は起らない。
【0018】流路からインク滴を射出する際の実際の駆
動電圧波形例を図4に示した。偶数(2n)流路からイ
ンク滴を射出する際は奇数(2n−1)流路上の表面電
極(以下「2n−1電極」という。)を接地レベルに導
通させ、2n流路上の表面電極(以下「2n電極」とい
う。)を0[V]から所定の正駆動電圧+v[V]に短
い立上がり時間で変更する。このため流路2cと流路2
d間の流路隔壁1dは、急激に流路2d側に変形し流路
2d中のインクに大きな圧力が加わりインク滴が射出さ
れる。所定の時間その電圧値を保った後に、2n電極電
圧値は長い立ち下がり時間で0(V)に戻される。この
とき前記流路壁は、ゆっくりと2n−1流路側へ戻って
くるため2n−1流路中に大きな圧力が発生することは
無く、この過程で2n−1流路よりインク滴が射出され
ることはない。
【0019】2n−1流路よりインク滴を射出するに
は、2n流路よりインク滴を射出するのとは別のタイミ
ングで、2n流路を接地レベルに導通し2n−1流路に
所定の電圧波形を印加すれば良い。
【0020】本発明を適用した他の駆動例を図5に示し
た。図5の駆動波形は、2n流路からインク滴を射出す
る際に一旦2n流路と2n−1流路間の流路隔壁をゆっ
くりと2n−1流路側に変形させ2n流路の体積を増加
させておき、その後電圧を0Vに短い立ち下がり時間で
戻し流路隔壁を急激に元の状態にすることによって、2
n流路に圧力を発生させ2n流路よりインク滴を射出す
るものである。この駆動法では、初めに流路壁をゆっく
りと変形させたときに流路内に生じるインクの圧力振動
に合わせて流路壁を変形させることにより極めて効率的
な駆動を行なうことができる。
【0021】図6の駆動方法は奇数流路上の表面電極
(2n−1電極)は常に接地レベルに導通させておき2
n電極にのみ駆動波形を印加し、波形の立ち上がり時間
と立ち下がり時間を調整することによって各流路の選択
射出を行なうものである。前述したように2n−1電極
を接地レベルに導通し2n電極に正電圧を印加した場
合、2n流路と2n−1流路間の流路隔壁は2n流路側
に変形する。よって2n電極の電位を短い立ち上がり時
間で0Vから所定の正電圧に変化させた場合2n流路よ
りインク滴が射出される。次に所定の時間後短い立ち下
がり時間で0Vに変化させると前記流路隔壁は2n流路
側より2n−1流路側の初期位置に急激に戻り2n−1
流路よりインク滴が射出される。
【0022】また図中に点線で示したように2n電極電
位の立ち上がり時間を長くした場合は、流路隔壁の動き
が遅くなるため2n流路よりインク滴は射出されず、立
ち下がり時間を遅くした場合は2n−1流路よりインク
滴が射出されなくなる。この駆動方法では流路本数の半
分の電極に駆動波形を供給すればよいので、駆動回路を
半減できる、回路部から印字ヘッド部への接続ケーブル
を節約できるなど印字装置のコストを削減することがで
きる。
【0023】ここで本発明による印字装置では、偶数流
路と奇数流路を時分割駆動するため印字装置全体の最大
射出周波数の低下が懸念される。しかし例えば奇数流路
の射出後偶数流路を射出する際に、奇数流路中のインク
圧力振動の減衰やインク再充填が完全に終了するのを待
つ必要はないため、印字装置全体の最大射出周波数は1
流路の最大射出周波数に比べ若干低下するにすぎない。
【0024】次にクロストークについて説明する。本発
明の記録装置では、射出選択された流路の体積減少量と
概略同じだけ隣接流路の体積が増加する。従って、射出
選択された流路より共通インク室側にインクが逆流する
液量と概略同じだけその隣接した流路に共通インク室よ
りインクが流入する。また圧力波も概略逆波形のものが
隣接流路より共通インク室に伝播してくるため打ち消し
あい、共通インク室状態にはほとんど変化が生じること
はない。このことは、同時に駆動する流路本数が増えて
もいえるため、射出パターンによって液滴速度や体積な
ど射出特性が変化するといったいわゆるクロストークが
生じることはない。
【0025】また圧電素子カバープレート材料としてP
ZTなどの圧電セラミクスを用いた場合、これらの材料
に抗電界といわれるあるしきい値以上の大きな電界を印
加すると分極方向がその電界方向に変化することが知ら
れている。上記したように圧電素子カバープレート4に
は、その分極方向Pと同じ向きの電界Eと逆向きの電界
E´が交互に印加されるため、分極方向が変化してしま
うことが無いよう印加する電界は抗電界以下でなければ
いけない。
【0026】また、本実施例では圧電素子カバープレー
ト4が表面電極側から裏面電極方向に分極されている場
合を示したが、裏面電極側から表面電極方向に分極され
ている場合でも印加する電界がそれぞれ逆向きになるよ
うに駆動波形を印加することによって全く同じように駆
動できる事は言うまでもない。
【0027】本発明の印字装置は流路隔壁が変形し流路
中の液体に圧力を与え液滴をノズルより射出するもので
あるので、液体の物性には何ら制限を与えずどのような
液体、インクでも使用することができる。従って、本発
明はコンピュータ端末としての印字装置に限定されるも
のではなく、あらゆる液体を吐出するような用途、例え
ば工業用印字装置、試薬の微量吐出、ファクシミリなど
幅広い用途に適用可能である。
【0028】上記実施例では1つの表面電極と隣り合う
裏面電極のうちの一方のみとを導通させているが、両隣
の裏面電極とそれぞれ導通させる構成とすることも可能
である。
【0029】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、エネルギー
効率が良く、耐久性に優れ、クロストークが無く高印字
品質の静かな記録装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図
【図2】一実施例の要部平面図
【図3】一実施例の作動を説明する断面図
【図4】本発明の駆動方法の第1の例を示す電圧波形図
【図5】駆動方法の第2の例を示す電圧波形図
【図6】駆動方法の第3の例を示す電圧波形図
【図7】従来例の斜視図
【図8】従来例の断面図
【図9】従来例の作動を説明する断面図
【図10】従来例の他の作動状態を示す断面図 1a〜1g・・・流路隔壁 2a〜2f・・・流路 3・・・流路基板 4・・・圧電素子カバープレート 5・・・ノズルプレート 5a・・・ノズル 6a〜6f・・・表面電極 7a〜7f・・・裏面電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面方向に対して実質的に直角方向に設け
    られている複数の隔壁と、前記隔壁によって区画される
    複数の流路とを有する流路基板と、厚み方向に分極され
    るとともに前記流路に対応する複数の駆動電極が両面に
    設けられている圧電素子板からなり、前記隔壁端面上に
    固着されているカバープレートとを含み、 前記流路に対応して前記カバープレートの一方の面に設
    けられている前記駆動電極は、それと隣り合う前記流路
    に対応して前記カバープレートの他方の面に設けられて
    いる前記駆動電極のうち少なくともいずれか一方と導通
    されており、かつ、前記カバープレートの前記駆動電極
    に対応する部分に、隣同士逆向きの電界を生じさせるよ
    うに接続されていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記流路と連通する
    ノズルが穿設されており、前記流路基板および前記カバ
    ープレートの端面に固着されるノズルプレートを含むこ
    とを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、互いに導通
    される前記駆動電極はそれぞれコンタクトホールを介し
    て電気的に導通されていることを特徴とする液滴吐出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液
    滴吐出装置の駆動方法であって、前記カバープレートの
    一方の面の2n番目の電極群と2n−1番目の電極群を
    交互に接地レベルに導通させることによって、偶数流路
    群と奇数流路群を時分割駆動することを特徴とする液滴
    吐出装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液
    滴吐出装置の駆動方法であって、前記カバープレート表
    面の2n番目の電極群または2n−1番目の電極群のど
    ちらか一方の電圧を常に接地レベルとし、その逆の電極
    群中の駆動電極に印加する電圧波形の立上がり時定数と
    立ち下がり時定数を変化させることによって、偶数流路
    と奇数流路を時分割駆動することを特徴とする液滴吐出
    装置の駆動方法。
JP22159992A 1992-08-20 1992-08-20 液滴吐出装置とその駆動方法 Expired - Lifetime JP3257054B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7645752B2 (en) 2006-01-13 2010-01-12 Wyeth Llc Sulfonyl substituted 1H-indoles as ligands for the 5-hydroxytryptamine receptors

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