JP3256980B2 - フレキシブル印刷回路用基板 - Google Patents

フレキシブル印刷回路用基板

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JP3256980B2 JP09847591A JP9847591A JP3256980B2 JP 3256980 B2 JP3256980 B2 JP 3256980B2 JP 09847591 A JP09847591 A JP 09847591A JP 9847591 A JP9847591 A JP 9847591A JP 3256980 B2 JP3256980 B2 JP 3256980B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性絶縁フィルムと金
属箔とを芳香族テトラカルボン酸二無水物とシロキサン
系ジアミンを主成分として反応して得られたポリアミッ
ク酸のイミド化した薄膜からなる接着剤層を介して積層
一体化してなる耐熱性、難燃性、電気特性に優れ、かつ
カールがなく高い接着力を有するフレキシブル印刷回路
用基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドなどの耐熱性樹脂フィルムと
金属箔を接着剤で張り合わせてなるフレキシブル印刷回
路用基板は電子回路などの簡略化および高密度実装など
を主目的として、カメラ、電卓、プリンタ−などに多用
されている。このようなフレキシブル印刷回路用基板は
通常フィルムロールから巻き出された耐熱性絶縁フィル
ムの上に所定幅の接着剤を塗布、乾燥した後、前記接着
剤の塗工幅よりも広幅の金属箔を重ね合わせ、圧着して
一体となした後、ロール状に巻取り、次いでその状態で
加熱キュアした後接着剤の塗工されていな両端部をスリ
ットすることにより作られる。かかるフレキシブル印刷
回路用基板の諸特性は、使用する接着剤の性能でほぼ決
まり、ポリイミドフィルムの有する優れた耐熱性、耐薬
品性、電気絶縁性、機械特性などが十分に生かされてい
ないのが実情である。たとえば、耐熱性については、ポ
リイミドの耐熱性が350℃以上であるのにかかわら
ず、フレキシブル印刷回路用基板の半田耐熱性は通常3
00℃以下である。
【0003】このような問題点を解決するものとして、
接着剤を用いずに金属箔表面にポリイミド前駆体の有機
極性溶媒溶液を直接塗布したあと、溶媒の乾燥除去、イ
ミド化するもの、あるいはポリイミド系接着剤で耐熱性
フィルムと金属箔を張り合わせるものなどが知られてい
る。しかしながら、前者は耐熱性、難燃性、耐薬品性、
電気絶縁性などの点では優れたものが得られるが、金属
箔をエッチングしたあとのフィルム強度、特に引き裂き
強度が弱いという欠点があり、また後者によるものは、
優れたフィルムの強度を生かせ、さらにポリイミド樹脂
の有する特長である、耐熱性、難燃性、耐薬品性、電気
絶縁性など優れたものが得られるが、銅箔と耐熱性樹脂
フィルムを張り合わせたあとの、カ−ル(反り)が大き
く、さらに銅箔と耐熱性樹脂フィルムの高い接着力を得
る事が困難なため、まだ実用化に至っていないのが現状
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
従来技術の諸欠点の改善対策について鋭意検討を進めた
結果、耐熱性絶縁フィルムと金属箔とを芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物とシロキサン系ジアミンを主成分とす
る接着剤層を介して積層一体化することによって耐熱
性、難燃性、電気特性に優れ、かつカ−ルがなく高い接
着力を有することを見出し、本発明に到達したものであ
る。
【0005】したがって、本発明の目的は耐熱性、難燃
性、電気絶縁性に優れ、かつカ−ルがなく高い接着力を
有するフレキシブル印刷回路用基板を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
耐熱性絶縁フィルムと金属箔とを接着剤層を介して積層
一体化してなるフレキシブル印刷回路用基板であって、
該接着剤が芳香族テトラカルボン酸二無水物とシロキサ
ン系ジアミンを主成分として反応して得られたポリアミ
ック酸のイミド化した薄膜からなり、該シロキサン系ジ
アミンが全ジアミン化合物中50mol%以上である
とを特徴とするフレキシブル印刷回路用基板より達成さ
れる。
【0007】本発明における耐熱性絶縁フィルムとして
は、融点が280℃以上のもの、あるいはJIS C40
03で規定される長時間連続使用の最高許容温度が121
℃以上のもののいずれかでの条件を満足する高分子樹脂
フィルムが挙げられる。
【0008】これらの高分子樹脂フィルムとしては、ビ
スフェノ−ル類のジカルボン酸の縮合物であるポリアリ
レ−ト、ポリスルホン、またはポリエ−テルスルホンに
代表されるポリアリルスルホン、ベンゾテトラカルボン
酸と芳香族イソシアネ−トとの縮合物、あるいはビスフ
ェノ−ル類、芳香族ジアミン、ニトロフタル酸の反応か
ら得られる熱硬化性ポリイミド、芳香族ポリイミド、芳
香族ポリアミド、芳香族ポリエ−テルアミド、ポリフェ
ニレンスルファイド、ポリアリルエ−テルケトン、ポリ
アミドイミド系樹脂フィルム等があげられる。これらの
高分子樹脂フィルムの中でも、芳香族ポリイミド、芳香
族ポリアミド、特にピロメリット酸二無水物、あるいは
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とジアミノジフェ
ニルエ−テルなどの芳香族ジアミンとの縮合物である芳
香族ポリイミド樹脂フィルムは特に好ましい。
【0009】このような耐熱性樹脂フィルムはそのまま
使用してもよいが、その表面に低温プラズマ処理が施さ
れたものを使用することが好ましい。ここで耐熱性樹脂
フィルム表面を低温プラズマ処理するとは上記耐熱性樹
脂フィルム表面を、電極間に直流または交流の高電圧を
印加することによって開始持続する放電にさらす事によ
って成される処理をいう。処理する圧力は特に限定され
なく処理装置の放電形式などによって好ましく選定すれ
ば良い。処理雰囲気はAr,He,N2 ,O2 ,空気な
ど一般に行われるものでも良いが、接着性改善効果の点
から水蒸気含有雰囲気下が好ましい。また水蒸気はA
r,He,N2 ,空気、CO2 などの非重合性ガスなど
で希釈しても良い。また、金属箔としては導電性を有す
る種々のもの、例えば銅、アルミニウム、ニッケルなど
が使用できる。厚みは、10〜100μmのものが好ま
しく、金属箔の表面は粗面加工されているものが好まし
いが、一般に用いられるフィルムキャリアテ−プ用のも
のであれば良く、特に限定されるものではない。
【0010】本発明において用いられる芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物としては、ピロメリット酸、3,
3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
2,2−ビス(2、3、−ジカルボキシフェニル)プロ
パン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
エ−テル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)スルホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカル
ボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)メタン二無水物、2,3,6,7ナ
フタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−
ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6
−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,
4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,
10ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
7,8−フェナントレン、テトラカルボン酸二無水物な
どが用いられる。これらは単独または2種以上混合して
用いることができる。本発明において使用されるシロキ
サン系ジアミンとしては、次の一般式[I]で表わされ
るものが挙げられる。
【0011】
【化2】
【0012】(ただし、式中nは1以上の整数を示す。
またR1 およびR2 は、それぞれ同一または異なって、
低級アルキレン基またはフェニレン基を示し、R3 、R
4 、R5 およびR6 は、それぞれ同一または異なって、
低級アルコキシ基、フェニル基またはフェノキシ基を示
す)一般式[I]で表わされるシロキサン系ジアミンの
具体例としては、1,1,3,3−テトラメチル−1,
3ビス(4−アミノフェニル)ジシロキサン、1,1,
3,3−テトラフェノキシ−1,3ビス(4−アミノエ
チル)ジシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサ
メチル−1,5ビス(4−アミノフェニル)トリシロキ
サン、1,1,3,3−テトラフェニル−1,3ビス
(2−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−
テトラフェニル−1,3ビス(3−アミノプロピル)ジ
シロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3
−ジメチル−1,5ビス(3−アミノプロピル)トリシ
ロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−
ジメトキシ−1,5ビス(4−アミノブチル)トリシロ
キサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジ
メトキシ−1,5ビス(5−アミノペンチル)トリシロ
キサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3ビス
(2−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−
テトラメチル−1,3ビス(3−アミノプロピル)ジシ
ロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3ビス
(4−アミノブチル)ジシロキサン、1,3,−ジメチ
ル−1,3ジメトキシ−1,3ビス(4−アミノブチ
ル)ジシロキサン、1,1,5,5,−テトラメチル−
3,3ジメトキシ−1,5ビス(2−アミノエチル)ト
リシロキサン、1,1,5,5,−テトラメチル−3,
3ジメトキシ−1,5ビス(4−アミノブチル)トリシ
ロキサン、1,1,5,5,−テトラメチル−3,3ジ
メトキシ−1,5ビス(5−アミノペンチル)トリシロ
キサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,
5ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,
1,3,3,5,5−ヘキサエチル−1,5ビス(3−
アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,3,3,
5,5−ヘキサプロピル−1,5ビス(3−アミノプロ
ピル)トリシロキサンなどが挙げられる。これらのシロ
キサン系ジアミンは、単独また二種以上混合して用いる
ことができる。
【0013】また、全ジアミノ化合物中のシロキサン系
ジアミンの割合は、イミド化後のカール防止効果および
接着性の向上効果の点からは、50mol%以上である
ことが好ましく、より好ましくは75mol%以上であ
る。上記芳香族テトラカルボン酸またはその無水物とシ
ロキサン系ジアミンとの反応は、従来公知の方法に準じ
て行うことができる。例えば、略化学量論量の芳香族テ
トラカルボン酸またはその無水物とシロキサン系ジアミ
ンとを、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2ピロリドン等の有機
溶媒中で、0〜80℃の温度で反応させれば良い。これ
らの溶媒は、単独あるいは2種以上混合して用いられ、
ポリアミック酸が析出しない程度であれば、ベンゼン、
トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、テトラヒドロフ
ラン、メチルエチルケトン等を加えても良い。
【0014】ポリアミック酸ワニス濃度は、5〜60重
量%が好ましく10〜40重量%が特に好ましい。
【0015】耐熱性絶縁フィルムと金属箔とを芳香族テ
トラカルボン酸二無水物とシロキサン系ジアミンを主成
分として反応して得られたポリアミック酸のイミド化
薄膜からなる接着剤層を介して積層一体化する方法と
して、例えば次の方法が挙げられる。
【0016】すなわち、まず耐熱性絶縁フィルム上に、
上記ポリアミック酸ワニスを10〜40重量%含む溶媒
溶液を製膜用スリットからフィルム幅より幾分狭幅とな
るように吐出させて塗工するか、あるいはポリアミック
酸ワニスを銅箔上に上記の方法に銅箔よりも若干細幅と
なるように塗工させる。この場合の塗工方法としてはロ
−ルコ−タ、ナイフコ−タ、密封コ−タ、コンマコ−
タ、ドクタ−ブレ−ドフロ−トコ−タなどによるものが
挙げられる。次に、上記のように耐熱性樹脂フィルム上
または銅箔上に塗工したポリアミック酸ワニス溶液の溶
媒を、60〜200℃で加熱除去する。加熱除去の条件
は、溶媒の濃度、種類に応じて、適宜の温度、圧力を選
定すればよい。このようにして耐熱性樹脂フィルム上ま
たは銅箔上に5〜30μmのポリアミック酸の薄膜を形
成する。次にポリアミック酸ワニス塗工耐熱性樹脂フィ
ルムにワニス塗工幅よりも広幅の金属箔を重ね合わせる
かまたは、ポリアミック酸ワニス塗工金属箔にワニス塗
工幅よりも広幅の耐熱性樹脂フィルムを重ね合わせた後
150〜280℃で加熱圧着する。圧着の温度や圧力等
はポリアミック酸ワニスの組成、膜厚、耐熱性樹脂フィ
ルムの厚みまたは、銅箔の表面粗さなどによって適宜選
定すればよい。また、加熱圧着の方法は、一般的に加熱
ロ−ルによる方法が好ましい。またアミック酸ワニスを
イミド化するため、最終的には200〜400℃の温度
に加熱するのが好ましい。このイミド化する雰囲気とし
ては、銅箔の酸化防止およびイミド化するフィルムの劣
化防止の点から酸素の少ない雰囲気が好ましく、例え
ば、He,Ne,Ar,N2 などの不活性気体雰囲気中
で行うのが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、本発明の特性値の測定方法ならびに効果の評価方法
は次の通りである。
【0018】(カ−ルの測定)イミド化したサンプルを
100mm角に切断後、平板上に置き四隅の持ち上がり
の長さを測定し、その平均値を求めた。実用的には、約
5mm以下である事が必要とされている。
【0019】(接着力)JIS C−6481に準拠
し、幅10mmの試料の180°剥離をテンシロンに
て、引っ張り速度50mm/分で測定した。実用的に
は、約1kg/cm以上の接着力が必要とされている。
【0020】(難燃性)UL94./Sep.1973
の燃焼性試験に準拠し、燃焼時間を測定した。燃焼時
間は短い程よい。
【0021】(半田耐熱性)JIS C−6481に準
拠し、試料を320℃の半田浴中に60秒間、フロ−ト
させたのち、「ふくれ」などの外観を視覚測定した。接
着剤のふくれ、溶解、膨潤がないことが必要とされる。
【0022】(絶縁劣化特性)電極間距離が50μmの
クシ型パタ−ンを作成した後、スズメッキを施し、サン
プルとした。このサンプルを、温度130℃、湿度85
%、電圧100Vの状態に保ちながら、電極間の絶縁抵
抗を測定した。絶縁抵抗が104 Ω以下となる時間を、
短絡までの時間として比較した。短絡までの時間が長い
ものほど、良好である。
【0023】実施例1 温度計、攪拌装置、還流コンデンサおよび乾燥N2 吹込
口を供えた500mlの4口フラスコにN,N−ジメチ
ルアセトアミド228g入れ窒素気流下でビス(3−ア
ミノプロピル)テトラメチルジシロキサン19.88g
(0.08mol)を溶解したあと、3,3′,4,
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物25.
76g(0.08mol)を加え10℃で1時間攪拌を
続けた。その後50℃で3時間攪拌して反応させポリア
ミック酸ワニスを得た。該ワニスをあらかじめ水蒸気含
有雰囲気中で低温プラズマ処理しておいた厚さ25μm
のポリイミドフィルム(“ユ−ピレックス”25S(宇
部興産(株)製)上に乾燥後の膜厚が10μmになるよ
うに塗工し80℃で5分乾燥し、さらに、120℃で5
分乾燥さらに、150℃で15分乾燥した。
【0024】上記ポリアミック酸ワニス塗工フィルム
を、厚さ35μmの電解銅箔(JLP 1Oz 日鉱グ−ルドフ
ォイル(株)製)と重ね合わせ表面温度220℃に加熱
したロ−ルラミネ−タで線圧5kg/cm、速度1m/
分で張り合わせ、さらに窒素雰囲気下で(80℃,30
分)+(150℃,60分)+(250℃,120分)
+(350℃,120分)の加熱ステップキュアを順次
施した後、室温まで徐冷してフレキシブル印刷回路用基
板を得た。得られた製品の評価特性を表1に示す。フレ
キシブル印刷回路用基板として優れた特性を有すること
が分かる。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 実施例1と同様の反応装置にN,N−ジメチルアセトア
ミド216g入れ窒素気流下でビス(3−アミノプロピ
ル)テトラメチルジシロキサン19.88g(0.08
mol)およびp−フェニレンジアミン2.163g
(0.02mol)を溶解したあと、3,3′,4,
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物32.
20g(0.10mol)を加え、10℃で1時間攪拌
を続けた。その後50℃で3時間攪拌して反応させポリ
アミック酸ワニスを得た。
【0027】該ワニスを実施例1と同様に低温プラズマ
処理した厚さ25μmのポリイミドフィルム(“カプト
ン” 100H (東レ・デュポン(株)製)に乾燥後の膜厚
が10μmになるように塗工し、(80℃,5分)+
(120℃,5分)+(150℃,15分)の乾燥を順
次行なった。
【0028】上記ポリアミック酸ワニス塗工フィルムを
実施例1と同様にして銅箔と張り合わせ、さらに窒素雰
囲気下で実施例1と同様に加熱キュアした。得られた製
品の主な特性を表1に示す。フレキシブル印刷回路用基
板として優れた特性を有することが分かる。
【0029】実施例3 実施例1と同様の反応装置にN,N−ジメチルアセトア
ミド223g入れ窒素気流下でビス(3−アミノプロピ
ル)テトラメチルジシロキサン14.91g(0.06
mol)およびp−フェニレンジアミン8.725g
(0.04mol)を溶解したあと、3,3′,4,
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物32.
20g(0.10mol)を加え、10℃で1時間攪拌
を続けた。その後50℃で3時間攪拌して反応させポリ
アミック酸ワニスを得た。
【0030】該ワニスを実施例2と同様にしてポリイミ
ドフィルム上に塗工し、同様に乾燥した。
【0031】上記ポリアミック酸ワニス塗工フィルムを
実施例1と同様にして銅箔と張り合わせ、さらに窒素雰
囲気下で同様に加熱キュアした。得られた製品の主な特
性を表1に示す。フレキシブル印刷回路用基板として優
れた特性を有することが分かる。
【0032】比較例1 温度計、攪拌装置、還流コンデンサおよび乾燥N2 吹込
口を供えた500mlの4口フラスコにN,N−ジメチ
ルアセトアミド183g入れ窒素気流下でビス(3−ア
ミノプロピル)テトラメチルジシロキサン4.97g
(0.02mol)およびp−フェニレンジアミン8.
652g(0.08mol)を溶解したあと、3,
3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物32.20g(0.1mol)を加え10℃で1時
間攪拌を続けた。その後50℃で3時間攪拌して反応さ
せポリアミック酸ワニスを得た。該ワニスを実施例1と
同様にしてポリイミドフィルム上に塗工、乾燥した。
【0033】上記ポリアミック酸ワニス塗工フィルム
を、実施例1と同様にして電解銅箔に張り合わせ、同様
に加熱キュアし、印刷用回路基板を得た。評価結果を表
1に示す。表1から明らかなごとく、接着力、半田耐熱
性、難燃性、電気絶縁性等は良好であるが、カ−ルが大
きく、フレキシブル印刷回路用基板として実用できない
ものであった。
【0034】比較例2 炭素数36のダイマ−酸(50モル%)とヘキサメチレ
ンジアミン(50モル%)からなるポリアミド樹脂(重
量平均分子量;158,000 )を100重量部、フェノ−ル
ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量;177)を
80重量部、ノボラック型フェノ−ル樹脂(軟化点;1
20℃)を5重量部、それぞれ、メタノ−ル200重量
部、メチルエチルケトン200重量部の混合溶媒中に加
えた。温度を50℃に昇温し、5時間攪拌した。この溶
液に、ジアミノジフェニルスルホンを10重量部加え
て、さらに1時間攪拌した。得られた接着剤溶液は、濃
度28.6重量%、粘度3.6[PS/30℃]であっ
た。
【0035】この接着剤組成物をワニスの代わりに使用
して実施例1と同様にフレキシブル印刷回路用基板を製
作、評価したところ、表1のごとくカールが著しく大き
いうえ電気絶縁性の劣るものであった。
【0036】比較例3 “アミラン”CM4000(東レ(株)製、6/66/
610ナイロン共重合物)60部をメタノール100部
に60℃で3時間加熱して溶解し、さらに“エピコー
ト”828(油化シエルエポキシ(株)製)40部およ
びアジピン酸5部を添加して均一になるまで攪拌する。
この接着剤組成物をワニスの代わりに使用して実施例2
と同様にフレキシブル印刷回路用基板を製作、評価した
ところ、表1のごとくカールが著しく大きいうえ電気絶
縁性の劣るものであった。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上述のごとく構成したので、
接着性、耐熱性、難燃性、電気絶縁性が優れ、しかもカ
−ル性の著しく改良された耐熱性樹脂フィルムと金属箔
からなるフレキシブル印刷回路用基板が確実に得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/03 H05K 3/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性絶縁フィルムと金属箔とを接着剤層
    を介して積層一体化してなるフレキシブル印刷回路用基
    板であって、該接着剤が芳香族テトラカルボン酸二無水
    物とシロキサン系ジアミンを主成分として反応して得ら
    れたポリアミック酸のイミド化した薄膜からなり、該シ
    ロキサン系ジアミンが全ジアミン化合物中の50mol
    %以上であることを特徴とするフレキシブル印刷回路用
    基板。
  2. 【請求項2】シロキサン系ジアミンが下記一般式[I]
    で表わされるものである請求項1記載のフレキシブル印
    刷回路用基板。 【化1】 (ただし、式中nは1以上の整数を示す。またR1 およ
    びR2 は、それぞれ同一または異なって、低級アルキレ
    ン基またはフェニレン基を示し、R3 、R4 、R5 およ
    びR6 は、それぞれ同一または異なって、低級アルコキ
    シ基、フェニル基またはフェノキシ基を示す)
  3. 【請求項3】耐熱性樹脂フィルム表面が低温プラズマ処
    理されていることを特徴とする請求項1記載のフレキシ
    ブル印刷回路用基板。
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