JP3256468B2 - 電力ケーブル用接続部の組立装置 - Google Patents
電力ケーブル用接続部の組立装置Info
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- JP3256468B2 JP3256468B2 JP14368097A JP14368097A JP3256468B2 JP 3256468 B2 JP3256468 B2 JP 3256468B2 JP 14368097 A JP14368097 A JP 14368097A JP 14368097 A JP14368097 A JP 14368097A JP 3256468 B2 JP3256468 B2 JP 3256468B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る電力ケーブル
用接続部の組立装置は、送電用の高圧ケーブルの端部同
士を接続する為に利用し、接続作業をより一層容易に行
なえる様にするものである。
用接続部の組立装置は、送電用の高圧ケーブルの端部同
士を接続する為に利用し、接続作業をより一層容易に行
なえる様にするものである。
【0002】
【従来の技術】数10万Vの高圧送電線を地下トンネル
内に設けるには、送電用の電力ケーブルを上記地下トン
ネル内に配設する。そして、互いに直列に配設した電力
ケーブルの端部同士を、地下トンネル内で接続する。こ
の様に地下トンネル内で電力ケーブルの端部同士を接続
する為の接続部の構造、並びにこの接続部の構造を組み
立てる為の組立装置として従来から、特開平9−117
029号公報に記載されたものが知られている。図2
は、この公報に記載された電力ケーブル用接続部を示し
ている。
内に設けるには、送電用の電力ケーブルを上記地下トン
ネル内に配設する。そして、互いに直列に配設した電力
ケーブルの端部同士を、地下トンネル内で接続する。こ
の様に地下トンネル内で電力ケーブルの端部同士を接続
する為の接続部の構造、並びにこの接続部の構造を組み
立てる為の組立装置として従来から、特開平9−117
029号公報に記載されたものが知られている。図2
は、この公報に記載された電力ケーブル用接続部を示し
ている。
【0003】互いに接続すべき1対の電力ケーブル1、
1の端部には導体2、2の端部を、それぞれコルゲート
外層3、3、半導電層4、4、絶縁体5、5を所定長さ
除去する事により露出させ、上記各導体2、2の端部
に、それぞれ導体接続部材8、8とカップリング部材6
a、6bとを固定している。このうちの導体接続部材
8、8は、銅又は銅合金の様な導電性の良好な金属によ
り構成し、上記各導体2、2同士の電気的接続に供す
る。又、上記各カップリング部材6a、6bは、例えば
特開平6−307421号公報等に記載されて従来から
一般的に知られているもので、ステンレス鋼等の機械的
剛性の高い金属を主体に構成しており、近づけ合って先
端部同士を互いに嵌合させる事により互いに連結され、
連結後は分離不能になって、上記各導体接続部材8、8
同士の機械的結合強度を確保する。この様なカップリン
グ部材6a、6bを上記各導体接続部材8、8を介し
て、上記各導体2、2の端部に固定する作業は、図3
(A)〜(C)に示す様にして行なう。
1の端部には導体2、2の端部を、それぞれコルゲート
外層3、3、半導電層4、4、絶縁体5、5を所定長さ
除去する事により露出させ、上記各導体2、2の端部
に、それぞれ導体接続部材8、8とカップリング部材6
a、6bとを固定している。このうちの導体接続部材
8、8は、銅又は銅合金の様な導電性の良好な金属によ
り構成し、上記各導体2、2同士の電気的接続に供す
る。又、上記各カップリング部材6a、6bは、例えば
特開平6−307421号公報等に記載されて従来から
一般的に知られているもので、ステンレス鋼等の機械的
剛性の高い金属を主体に構成しており、近づけ合って先
端部同士を互いに嵌合させる事により互いに連結され、
連結後は分離不能になって、上記各導体接続部材8、8
同士の機械的結合強度を確保する。この様なカップリン
グ部材6a、6bを上記各導体接続部材8、8を介し
て、上記各導体2、2の端部に固定する作業は、図3
(A)〜(C)に示す様にして行なう。
【0004】先ず、図3(A)に示す様に、上記1対の
電力ケーブル1、1の端部に於いて上記コルゲート外層
3、3及び半導電層4、4を除去し、絶縁体5、5を所
望長さ分だけ露出させる。次いで、同図(B)に示す様
に、上記絶縁体5、5の先端部を削り取って導体2、2
を所望長さ分だけ露出させると共に、残った絶縁体5、
5の先端部外周面に、先細テーパ状の円錐面7、7を形
成する。次いで、同図(C)に示す様に、上記各カップ
リング部材6a、6bを、上記各導体2、2の先端部
に、上記各導体接続部材8、8を介して固定する。
電力ケーブル1、1の端部に於いて上記コルゲート外層
3、3及び半導電層4、4を除去し、絶縁体5、5を所
望長さ分だけ露出させる。次いで、同図(B)に示す様
に、上記絶縁体5、5の先端部を削り取って導体2、2
を所望長さ分だけ露出させると共に、残った絶縁体5、
5の先端部外周面に、先細テーパ状の円錐面7、7を形
成する。次いで、同図(C)に示す様に、上記各カップ
リング部材6a、6bを、上記各導体2、2の先端部
に、上記各導体接続部材8、8を介して固定する。
【0005】上述の様にして、上記各導体2、2の先端
部に、上記各導体接続部材8、8及びカップリング部材
6a、6bを固定したならば、図3(D)に示す様に、
これら導体接続部材8、8及びカップリング部材6a、
6bを絶縁ブロック9の内側に挿入する。そして、これ
らカップリング部材6a、6b同士を、同図(E)に示
す様に、上記絶縁ブロック9の内側中間部で互いに係合
させる。尚、上記絶縁ブロック9の内側中間部には、上
記1対の導体接続部材8、8同士を電気的に接続すべ
く、銅等の導電性の良好な金属により造られた導体接触
部材10と高圧シールド電極51とを設けている。又、
上記絶縁ブロック9の中心孔13は、中央部に上記導体
接触部材10及び高圧シールド電極51を支持固定する
と共に、両端寄り部分の内径寸法は、上記1対の電力ケ
ーブル1、1の端部に露出した絶縁体5、5を挿入し易
くすべく、これら各絶縁体5、5の外径寸法よりも若干
大きくしている。そこで、上記各絶縁体5、5を上記絶
縁ブロック9内に挿入したならば、この絶縁ブロック9
の補強絶縁層11の外周面に半導電層12を被覆すると
共に、この絶縁ブロック9を加熱して、上記補強絶縁層
11の内周面と上記各絶縁体5、5の外周面とを密着さ
せる。
部に、上記各導体接続部材8、8及びカップリング部材
6a、6bを固定したならば、図3(D)に示す様に、
これら導体接続部材8、8及びカップリング部材6a、
6bを絶縁ブロック9の内側に挿入する。そして、これ
らカップリング部材6a、6b同士を、同図(E)に示
す様に、上記絶縁ブロック9の内側中間部で互いに係合
させる。尚、上記絶縁ブロック9の内側中間部には、上
記1対の導体接続部材8、8同士を電気的に接続すべ
く、銅等の導電性の良好な金属により造られた導体接触
部材10と高圧シールド電極51とを設けている。又、
上記絶縁ブロック9の中心孔13は、中央部に上記導体
接触部材10及び高圧シールド電極51を支持固定する
と共に、両端寄り部分の内径寸法は、上記1対の電力ケ
ーブル1、1の端部に露出した絶縁体5、5を挿入し易
くすべく、これら各絶縁体5、5の外径寸法よりも若干
大きくしている。そこで、上記各絶縁体5、5を上記絶
縁ブロック9内に挿入したならば、この絶縁ブロック9
の補強絶縁層11の外周面に半導電層12を被覆すると
共に、この絶縁ブロック9を加熱して、上記補強絶縁層
11の内周面と上記各絶縁体5、5の外周面とを密着さ
せる。
【0006】上述の様にして1対の電力ケーブル1、1
の導体2、2同士を、上記各導体接続部材8、8及びカ
ップリング部材6a、6bを介して、上記絶縁ブロック
9の内側で接続し、上記補強絶縁層11の外周面に半導
電層12を被覆すると共に、この補強絶縁層11の内周
面と上記各絶縁体5、5の外周面とを密着させたなら
ば、この絶縁ブロック9の周囲を防水混和物14で覆
い、更にこの防水混和物14の周囲を保護筒15により
覆う。又、この保護筒15の軸方向中間部は絶縁筒16
に接続しており、同じく、この保護筒15の両端部と上
記各電力ケーブル1、1の最外層を構成する前記コルゲ
ート外層3、3との間には、それぞれ防水層17、17
を設けている。
の導体2、2同士を、上記各導体接続部材8、8及びカ
ップリング部材6a、6bを介して、上記絶縁ブロック
9の内側で接続し、上記補強絶縁層11の外周面に半導
電層12を被覆すると共に、この補強絶縁層11の内周
面と上記各絶縁体5、5の外周面とを密着させたなら
ば、この絶縁ブロック9の周囲を防水混和物14で覆
い、更にこの防水混和物14の周囲を保護筒15により
覆う。又、この保護筒15の軸方向中間部は絶縁筒16
に接続しており、同じく、この保護筒15の両端部と上
記各電力ケーブル1、1の最外層を構成する前記コルゲ
ート外層3、3との間には、それぞれ防水層17、17
を設けている。
【0007】ところで、図2に示す様な電力ケーブル用
接続部を構成する為、図3(D)(E)に示す様に絶縁
ブロック9内に、導体接続部材8、8及びカップリング
部材6a、6bを挿入する作業は、やはり特開平9−1
17029号公報に記載された、図4〜5に示す様な電
力ケーブル用接続部の組立装置18を使用して行なう。
この様な組立装置を使用する理由に就いて、図6により
説明する。
接続部を構成する為、図3(D)(E)に示す様に絶縁
ブロック9内に、導体接続部材8、8及びカップリング
部材6a、6bを挿入する作業は、やはり特開平9−1
17029号公報に記載された、図4〜5に示す様な電
力ケーブル用接続部の組立装置18を使用して行なう。
この様な組立装置を使用する理由に就いて、図6により
説明する。
【0008】1対の電力ケーブル1、1の端部同士を接
続する場合、これら両電力ケーブル1、1の端部近傍部
分を、それぞれクリートと呼ばれる固定治具19、19
により、上記電力ケーブル1、1を配設した地下トンネ
ルの一部に固定する。これら両固定治具19、19同士
の間隔D19は、例えば9m程度である。一方、上記各電
力ケーブル1、1の先端部でこれら固定治具19、19
よりも突出した部分の長さの合計は、上記間隔D19より
も大きい。そして、大きい分だけ、上記各電力ケーブル
1、1の先端部1a、1aを、これら各電力ケーブル
1、1の中央寄り部分から側方にずらせ(オフセットさ
せ)ている。この様なオフセットは、上記各導体接続部
材8、8及びカップリング部材6a、6bを上記絶縁ブ
ロック9内に挿入し、更に、これら各カップリング部材
6a、6b同士を係合させる為、或は温度変化に伴う上
記各電力ケーブル1、1の膨張・伸縮を吸収する為に必
要である。
続する場合、これら両電力ケーブル1、1の端部近傍部
分を、それぞれクリートと呼ばれる固定治具19、19
により、上記電力ケーブル1、1を配設した地下トンネ
ルの一部に固定する。これら両固定治具19、19同士
の間隔D19は、例えば9m程度である。一方、上記各電
力ケーブル1、1の先端部でこれら固定治具19、19
よりも突出した部分の長さの合計は、上記間隔D19より
も大きい。そして、大きい分だけ、上記各電力ケーブル
1、1の先端部1a、1aを、これら各電力ケーブル
1、1の中央寄り部分から側方にずらせ(オフセットさ
せ)ている。この様なオフセットは、上記各導体接続部
材8、8及びカップリング部材6a、6bを上記絶縁ブ
ロック9内に挿入し、更に、これら各カップリング部材
6a、6b同士を係合させる為、或は温度変化に伴う上
記各電力ケーブル1、1の膨張・伸縮を吸収する為に必
要である。
【0009】一方、数10万Vの高圧送電線を構成する
為の電力ケーブル1、1は、可撓性を有するとは言え、
相当に剛性が高い。又、これら各電力ケーブル1、1の
先端部1a、1a同士を互いに遠ざかる方向に変位させ
ようとした場合に、これに対抗して上記先端部1a、1
a同士を互いに近づける方向に力が加わる。反抗力と呼
ばれるこの力は相当に大きく、例えば275KVの送電用
の電力ケーブルの場合で、1t程度にも達する場合があ
る。従って、上記絶縁ブロック9と1対の導体接続部材
8、8及びカップリング部材6a、6bとを互いに芯合
わせし、上記絶縁ブロック9内にこれら導体接続部材
8、8及びカップリング部材6a、6bを挿入する作業
を人手により行なう事は不可能である。この様な事情に
鑑みて、図4〜5に示す様な組立装置18を使用し、図
7に示す様な工程で絶縁ブロック9内に、上記導体接続
部材8、8及びカップリング部材6a、6bを挿入する
事が、前記特開平9−117029号公報に記載されて
いる様に、従来から知られている。
為の電力ケーブル1、1は、可撓性を有するとは言え、
相当に剛性が高い。又、これら各電力ケーブル1、1の
先端部1a、1a同士を互いに遠ざかる方向に変位させ
ようとした場合に、これに対抗して上記先端部1a、1
a同士を互いに近づける方向に力が加わる。反抗力と呼
ばれるこの力は相当に大きく、例えば275KVの送電用
の電力ケーブルの場合で、1t程度にも達する場合があ
る。従って、上記絶縁ブロック9と1対の導体接続部材
8、8及びカップリング部材6a、6bとを互いに芯合
わせし、上記絶縁ブロック9内にこれら導体接続部材
8、8及びカップリング部材6a、6bを挿入する作業
を人手により行なう事は不可能である。この様な事情に
鑑みて、図4〜5に示す様な組立装置18を使用し、図
7に示す様な工程で絶縁ブロック9内に、上記導体接続
部材8、8及びカップリング部材6a、6bを挿入する
事が、前記特開平9−117029号公報に記載されて
いる様に、従来から知られている。
【0010】上記組立装置18は、長矩形の固定フレー
ム20を、この固定フレーム20の長さ方向(図4〜5
の左右方向)と互いに接続すべき1対の電力ケーブル
1、1(図2、3、6、7)の軸方向とを一致させた状
態で設けている。尚、上記固定フレーム20は、電力ケ
ーブル1、1同士の接続作業を行なう地下トンネル内に
搬入自在とする為、更には接続作業の進行に伴って不要
となる部分を取り外し可能とすべく、分解組立自在に構
成している。この様な固定フレーム20の上面中央部に
は絶縁ブロック支持テーブル21を、長さ方向(図4〜
5の左右方向)両端寄り部分には1対のケーブル支持テ
ーブル22a、22bを、それぞれ水平方向移動自在に
設けている。このうちの絶縁ブロック支持テーブル21
は、上記固定フレーム20の中央部に、上記長さ方向に
亙る移動のみ自在に設けている。
ム20を、この固定フレーム20の長さ方向(図4〜5
の左右方向)と互いに接続すべき1対の電力ケーブル
1、1(図2、3、6、7)の軸方向とを一致させた状
態で設けている。尚、上記固定フレーム20は、電力ケ
ーブル1、1同士の接続作業を行なう地下トンネル内に
搬入自在とする為、更には接続作業の進行に伴って不要
となる部分を取り外し可能とすべく、分解組立自在に構
成している。この様な固定フレーム20の上面中央部に
は絶縁ブロック支持テーブル21を、長さ方向(図4〜
5の左右方向)両端寄り部分には1対のケーブル支持テ
ーブル22a、22bを、それぞれ水平方向移動自在に
設けている。このうちの絶縁ブロック支持テーブル21
は、上記固定フレーム20の中央部に、上記長さ方向に
亙る移動のみ自在に設けている。
【0011】即ち、上記絶縁ブロック支持テーブル21
の下面片側(図4の上側)寄り部分を、上記固定フレー
ム20の長さ方向に配設したガイドレール23に係合さ
せている。又、上記絶縁ブロック支持テーブル21の下
面他側寄り部分に固設したナット片24、24を、上記
固定フレーム20の長さ方向に配設したねじ杆25に螺
合させている。このねじ杆25は上記固定フレーム20
に、回転のみ自在に支持している。そして、上記ねじ杆
25の端部に固定した従動側傘歯車と、このねじ杆25
と直交する方向に設けた駆動軸26の一端部(図4の上
端部)に固定した駆動側傘歯車とを噛合させると共に、
上記駆動軸26の他端部(図4の下端部)に固定した第
一の軸方向送りハンドル27で上記駆動軸26を回転駆
動自在とする事により、上記絶縁ブロック支持テーブル
21を上記固定フレーム20の長さ方向に変位させる為
の、第一の送りねじ機構を構成している。この第一の送
りねじ機構が、請求項に記載した軸方向移動手段の一部
を構成する。
の下面片側(図4の上側)寄り部分を、上記固定フレー
ム20の長さ方向に配設したガイドレール23に係合さ
せている。又、上記絶縁ブロック支持テーブル21の下
面他側寄り部分に固設したナット片24、24を、上記
固定フレーム20の長さ方向に配設したねじ杆25に螺
合させている。このねじ杆25は上記固定フレーム20
に、回転のみ自在に支持している。そして、上記ねじ杆
25の端部に固定した従動側傘歯車と、このねじ杆25
と直交する方向に設けた駆動軸26の一端部(図4の上
端部)に固定した駆動側傘歯車とを噛合させると共に、
上記駆動軸26の他端部(図4の下端部)に固定した第
一の軸方向送りハンドル27で上記駆動軸26を回転駆
動自在とする事により、上記絶縁ブロック支持テーブル
21を上記固定フレーム20の長さ方向に変位させる為
の、第一の送りねじ機構を構成している。この第一の送
りねじ機構が、請求項に記載した軸方向移動手段の一部
を構成する。
【0012】一方、上記1対のケーブル支持テーブル2
2a、22bは、上記固定フレーム20の両端部上面
に、この固定フレーム20の長さ方向及び幅方向(図4
の上下方向)に亙る移動自在に支持している。上記各ケ
ーブル支持テーブル22a、22bを固定フレーム20
の長さ方向に亙る移動自在にすべく、この固定フレーム
20の長さ方向両端部上面には、それぞれ軸方向移動台
28a、28bを、この固定フレーム20の長さ方向に
亙って設けたガイドレール29a、29bに沿った移動
自在に設けている。そして、それぞれが上述した第一の
送りねじ機構と同様に、ねじ杆30a、30bと、駆動
軸31a、31bと、第二、第三の軸方向送りハンドル
32、33とにより構成する第二、第三の送りねじ機構
により、上記各軸方向移動台28a、28bを、上記固
定フレーム20の長さ方向に移動自在としている。これ
ら第二、第三の送りねじ機構が、上記第一の送りねじ機
構と共に、請求項に記載した軸方向移動手段を構成す
る。
2a、22bは、上記固定フレーム20の両端部上面
に、この固定フレーム20の長さ方向及び幅方向(図4
の上下方向)に亙る移動自在に支持している。上記各ケ
ーブル支持テーブル22a、22bを固定フレーム20
の長さ方向に亙る移動自在にすべく、この固定フレーム
20の長さ方向両端部上面には、それぞれ軸方向移動台
28a、28bを、この固定フレーム20の長さ方向に
亙って設けたガイドレール29a、29bに沿った移動
自在に設けている。そして、それぞれが上述した第一の
送りねじ機構と同様に、ねじ杆30a、30bと、駆動
軸31a、31bと、第二、第三の軸方向送りハンドル
32、33とにより構成する第二、第三の送りねじ機構
により、上記各軸方向移動台28a、28bを、上記固
定フレーム20の長さ方向に移動自在としている。これ
ら第二、第三の送りねじ機構が、上記第一の送りねじ機
構と共に、請求項に記載した軸方向移動手段を構成す
る。
【0013】そして、上記各軸方向移動台28a、28
bの上面にそれぞれ上記各ケーブル支持テーブル22
a、22bを、上記固定フレーム20の幅方向に亙る移
動自在に支持している。即ち、上記各軸方向移動台28
a、28bの上面にガイドレール34a、34bを、そ
れぞれ固定フレーム20の幅方向に亙って設け、上記各
ケーブル支持テーブル22a、22bを、これら各ガイ
ドレール34a、34bに沿った移動自在に設けてい
る。そして、上記各軸方向移動台28a、28bに、上
記各ガイドレール34a、34bと平行に配置して回転
のみ自在としたねじ杆35a、35bと、上記各ケーブ
ル支持テーブル22a、22bの下面に固定したナット
片36a、36bとを螺合させている。上記各ねじ杆3
5a、35bは、それぞれの端部に固定した、第一、第
二の幅方向送りハンドル37、38により、回転駆動自
在として、第四、第五の送りねじ機構を構成している。
これら第四、第五の送りねじ機構が、請求項に記載した
中心軸一致手段を構成する。
bの上面にそれぞれ上記各ケーブル支持テーブル22
a、22bを、上記固定フレーム20の幅方向に亙る移
動自在に支持している。即ち、上記各軸方向移動台28
a、28bの上面にガイドレール34a、34bを、そ
れぞれ固定フレーム20の幅方向に亙って設け、上記各
ケーブル支持テーブル22a、22bを、これら各ガイ
ドレール34a、34bに沿った移動自在に設けてい
る。そして、上記各軸方向移動台28a、28bに、上
記各ガイドレール34a、34bと平行に配置して回転
のみ自在としたねじ杆35a、35bと、上記各ケーブ
ル支持テーブル22a、22bの下面に固定したナット
片36a、36bとを螺合させている。上記各ねじ杆3
5a、35bは、それぞれの端部に固定した、第一、第
二の幅方向送りハンドル37、38により、回転駆動自
在として、第四、第五の送りねじ機構を構成している。
これら第四、第五の送りねじ機構が、請求項に記載した
中心軸一致手段を構成する。
【0014】上述の様に構成する組立装置18により、
前述の図3(D)(E)に示す様に絶縁ブロック9内
に、導体接続部材8、8及びカップリング部材6a、6
bを固定した、導体2、2の先端部を挿入する作業は、
第一、第二、第三の軸方向送りハンドル27、32、3
3並びに第一、第二の幅方向送りハンドル37、38を
所定の順番で操作する事により、図7(A)〜(H)に
示す様にして行なう。尚、上記作業を行なう際には、各
部に余分な動きをさせない(上記各ハンドル27、3
2、33、37、38の操作量を必要最小限に留める)
為に、各部の移動量を規制するが、この点に就いても前
記特開平9−117029号公報に記載されており、
又、本発明の要旨とも関係しないので、以下、上記作業
の要点に就いて説明する。
前述の図3(D)(E)に示す様に絶縁ブロック9内
に、導体接続部材8、8及びカップリング部材6a、6
bを固定した、導体2、2の先端部を挿入する作業は、
第一、第二、第三の軸方向送りハンドル27、32、3
3並びに第一、第二の幅方向送りハンドル37、38を
所定の順番で操作する事により、図7(A)〜(H)に
示す様にして行なう。尚、上記作業を行なう際には、各
部に余分な動きをさせない(上記各ハンドル27、3
2、33、37、38の操作量を必要最小限に留める)
為に、各部の移動量を規制するが、この点に就いても前
記特開平9−117029号公報に記載されており、
又、本発明の要旨とも関係しないので、以下、上記作業
の要点に就いて説明する。
【0015】先ず、図7(A)に示す様に、1対のケー
ブル支持テーブル22a、22bを固定フレーム20の
幅方向反対側で、且つ長さ方向中央側に移動させた状態
で、これら両ケーブル支持テーブル22a、22bの上
面に、それぞれ電力ケーブル1、1の端部を固定する。
この固定作業は、上記各ケーブル支持テーブル22a、
22bの上面に設けたケーブル抑え治具39により、上
記電力ケーブル1、1の最外層を構成するコルゲート外
層3の外周面を抑え付ける事により行なう。尚、上記各
電力ケーブル1、1の端部は、予め前述の図3(C)に
示す様に導体2、2の端部を露出させ、これら各導体
2、2の先端部に、導体接続部材8、8及びカップリン
グ部材6a、6bを固定しておく。
ブル支持テーブル22a、22bを固定フレーム20の
幅方向反対側で、且つ長さ方向中央側に移動させた状態
で、これら両ケーブル支持テーブル22a、22bの上
面に、それぞれ電力ケーブル1、1の端部を固定する。
この固定作業は、上記各ケーブル支持テーブル22a、
22bの上面に設けたケーブル抑え治具39により、上
記電力ケーブル1、1の最外層を構成するコルゲート外
層3の外周面を抑え付ける事により行なう。尚、上記各
電力ケーブル1、1の端部は、予め前述の図3(C)に
示す様に導体2、2の端部を露出させ、これら各導体
2、2の先端部に、導体接続部材8、8及びカップリン
グ部材6a、6bを固定しておく。
【0016】次いで、図7(B)に示す様に、上記1対
のケーブル支持テーブル22a、22bをそれぞれ固定
フレーム20の長さ方向端部に向けて、互いに遠ざかる
方向に退避させる。そして、この状態で、同図(C)に
示す様に、絶縁ブロック支持テーブル21の上面に絶縁
ブロック9を固定する。この固定作業は、上記絶縁ブロ
ック支持テーブル21の上面に設けたブロック抑え治具
40により、上記絶縁ブロック9の中間部外周面を抑え
付ける事により行なう。尚、この際、上記絶縁ブロック
支持テーブル21は、上記固定フレーム20の長さ方向
一端側(図7の右側)に移動させておく。
のケーブル支持テーブル22a、22bをそれぞれ固定
フレーム20の長さ方向端部に向けて、互いに遠ざかる
方向に退避させる。そして、この状態で、同図(C)に
示す様に、絶縁ブロック支持テーブル21の上面に絶縁
ブロック9を固定する。この固定作業は、上記絶縁ブロ
ック支持テーブル21の上面に設けたブロック抑え治具
40により、上記絶縁ブロック9の中間部外周面を抑え
付ける事により行なう。尚、この際、上記絶縁ブロック
支持テーブル21は、上記固定フレーム20の長さ方向
一端側(図7の右側)に移動させておく。
【0017】次いで、同図(D)に示す様に、他方(図
7の左方)のケーブル支持テーブル22bを、上記固定
フレーム20の幅方向中央側に移動させて、このケーブ
ル支持テーブル22bの上面に固定した電力ケーブル1
の中心軸と上記絶縁ブロック9の中心軸とを一致させ
る。その後、同図(E)に示す様に、上記絶縁ブロック
支持テーブル21を上記固定フレーム20の長さ方向他
端側(図7の左側)に移動させて、上記絶縁ブロック9
を、上記他方のケーブル支持テーブル22bの上面に支
持した電力ケーブル1の導体2の端部、並びにこの端部
に固定した導体接続部材8とカップリング部材6bとに
被せる(導体接続部材8及びカップリング部材6bを絶
縁ブロック9内に挿入する)。
7の左方)のケーブル支持テーブル22bを、上記固定
フレーム20の幅方向中央側に移動させて、このケーブ
ル支持テーブル22bの上面に固定した電力ケーブル1
の中心軸と上記絶縁ブロック9の中心軸とを一致させ
る。その後、同図(E)に示す様に、上記絶縁ブロック
支持テーブル21を上記固定フレーム20の長さ方向他
端側(図7の左側)に移動させて、上記絶縁ブロック9
を、上記他方のケーブル支持テーブル22bの上面に支
持した電力ケーブル1の導体2の端部、並びにこの端部
に固定した導体接続部材8とカップリング部材6bとに
被せる(導体接続部材8及びカップリング部材6bを絶
縁ブロック9内に挿入する)。
【0018】次いで、図7(F)に示す様に、上記一方
のケーブル支持テーブル22aを上記固定フレーム20
の幅方向中央部に移動させて、このケーブル支持テーブ
ル22aの上面に固定した電力ケーブル1の中心軸と上
記絶縁ブロック9の中心軸とを一致させる。その後、同
図(G)に示す様に、上記他方のケーブル支持テーブル
22b及び上記絶縁ブロック支持テーブル21を上記固
定フレーム20の長さ方向一端側(図7の右側)に向け
移動させると共に、上記一方のケーブル支持テーブル2
2aを上記固定フレーム20の長さ方向他端側(図7の
左側)に向け移動させる事により、上記絶縁ブロック9
を、上記各電力ケーブル1、1の導体2、2の端部、並
びにこれら各端部に固定した導体接続部材8、8及びカ
ップリング部材6a、6bに被せる(導体接続部材8、
8及びカップリング部材6a、6bを絶縁ブロック9内
に挿入する)。この結果、それぞれがケーブル支持テー
ブル22a、22bの上面に支持された1対の電力ケー
ブル1、1を構成する導体2、2の先端部に、前記導体
接続部材8、8を介して固定された1対のカップリング
部材6a、6bの先端部同士が、前述の図3(E)に示
す様に、上記絶縁ブロック9の内側中央部で係合し、上
記1対の導体2、2同士が非分離に結合される。
のケーブル支持テーブル22aを上記固定フレーム20
の幅方向中央部に移動させて、このケーブル支持テーブ
ル22aの上面に固定した電力ケーブル1の中心軸と上
記絶縁ブロック9の中心軸とを一致させる。その後、同
図(G)に示す様に、上記他方のケーブル支持テーブル
22b及び上記絶縁ブロック支持テーブル21を上記固
定フレーム20の長さ方向一端側(図7の右側)に向け
移動させると共に、上記一方のケーブル支持テーブル2
2aを上記固定フレーム20の長さ方向他端側(図7の
左側)に向け移動させる事により、上記絶縁ブロック9
を、上記各電力ケーブル1、1の導体2、2の端部、並
びにこれら各端部に固定した導体接続部材8、8及びカ
ップリング部材6a、6bに被せる(導体接続部材8、
8及びカップリング部材6a、6bを絶縁ブロック9内
に挿入する)。この結果、それぞれがケーブル支持テー
ブル22a、22bの上面に支持された1対の電力ケー
ブル1、1を構成する導体2、2の先端部に、前記導体
接続部材8、8を介して固定された1対のカップリング
部材6a、6bの先端部同士が、前述の図3(E)に示
す様に、上記絶縁ブロック9の内側中央部で係合し、上
記1対の導体2、2同士が非分離に結合される。
【0019】この様にして上記1対の導体2、2同士
を、上記導体接続部材8、8及びカップリング部材6
a、6bを介して結合したならば、図7(H)に示す様
に、上記絶縁ブロック9の周囲から上記絶縁ブロック支
持テーブル21並びに上記固定フレーム20の中央部を
取り外す。そして、上記絶縁ブロック9を構成する補強
絶縁体11に形成した中心孔13の内周面と、上記各電
力ケーブル1、1を構成する絶縁体5、5の外周面とを
密着させるべく、上記絶縁ブロック9の周囲を図示しな
い加熱用容器により覆って、この絶縁ブロック9の補強
絶縁層11並びに上記絶縁体5、5を加熱する。この加
熱に基づいて、これら補強絶縁層11の内周面と絶縁体
5、5の外周面とを密着させたならば、上記加熱用容器
及び上記固定フレーム20の両端部分を分解して取り除
く。次いで、上記絶縁ブロック9の周囲に、前述の図2
に示した様な、防水混和物14、保護筒15、絶縁筒1
6、防水層17、17等を設ける。
を、上記導体接続部材8、8及びカップリング部材6
a、6bを介して結合したならば、図7(H)に示す様
に、上記絶縁ブロック9の周囲から上記絶縁ブロック支
持テーブル21並びに上記固定フレーム20の中央部を
取り外す。そして、上記絶縁ブロック9を構成する補強
絶縁体11に形成した中心孔13の内周面と、上記各電
力ケーブル1、1を構成する絶縁体5、5の外周面とを
密着させるべく、上記絶縁ブロック9の周囲を図示しな
い加熱用容器により覆って、この絶縁ブロック9の補強
絶縁層11並びに上記絶縁体5、5を加熱する。この加
熱に基づいて、これら補強絶縁層11の内周面と絶縁体
5、5の外周面とを密着させたならば、上記加熱用容器
及び上記固定フレーム20の両端部分を分解して取り除
く。次いで、上記絶縁ブロック9の周囲に、前述の図2
に示した様な、防水混和物14、保護筒15、絶縁筒1
6、防水層17、17等を設ける。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述の様にして電力ケ
ーブルの接続部を組み立てる作業の途中で、各ケーブル
支持テーブル22a、22bを、これら各ケーブル支持
テーブル22a、22bの上面に支持固定した電力ケー
ブル1、1の先端部1a、1aの軸方向に移動させる
際、これら各電力テーブル1、1の端部でケーブル抑え
治具39から突出した部分が、断面の直径方向(中心軸
に対して直角方向)に変位し易い。そして、この変位量
が大きくなった場合には、各導体2、2の先端部に固定
した導体接続部材8、8及びカップリング部材6a、6
bが絶縁ブロック9の端部開口から外れ、この絶縁ブロ
ック9内に上記導体接続部材8、8及びカップリング部
材6a、6bを挿入できなくなる。この様に各電力テー
ブル1、1の端部でケーブル抑え治具39から突出した
部分が断面の直径方向に変位する理由に就いて、図8に
より説明する。
ーブルの接続部を組み立てる作業の途中で、各ケーブル
支持テーブル22a、22bを、これら各ケーブル支持
テーブル22a、22bの上面に支持固定した電力ケー
ブル1、1の先端部1a、1aの軸方向に移動させる
際、これら各電力テーブル1、1の端部でケーブル抑え
治具39から突出した部分が、断面の直径方向(中心軸
に対して直角方向)に変位し易い。そして、この変位量
が大きくなった場合には、各導体2、2の先端部に固定
した導体接続部材8、8及びカップリング部材6a、6
bが絶縁ブロック9の端部開口から外れ、この絶縁ブロ
ック9内に上記導体接続部材8、8及びカップリング部
材6a、6bを挿入できなくなる。この様に各電力テー
ブル1、1の端部でケーブル抑え治具39から突出した
部分が断面の直径方向に変位する理由に就いて、図8に
より説明する。
【0021】上記各導体接続部材8、8及びカップリン
グ部材6a(6b)を上記絶縁ブロック9内に挿入する
作業を行なう為、上記ケーブル支持ケーブル22a(2
2b)の上面に設けたケーブル抑え治具39を図8の実
線と鎖線との間で変位させると、電力ケーブル1の一部
で上記ケーブル抑え治具39よりも後方に寄った部分
(電力ケーブル1の本体寄り部分)が、同図に実線と鎖
線とで誇張して示す様に変位する。この変位に基づき、
上記ケーブル抑え治具39部分に、こじる様な力が加わ
る。そして、上記電力ケーブル1の端部で上記ケーブル
抑え治具39よりも前方に突出した部分が、やはり同図
に誇張して示す様に、断面の直径方向に変位する。即
ち、上記電力ケーブル1は、曲げ方向に関しても相当に
大きな剛性を有する為、上記後方に寄った部分が断面の
直径方向に変位すると、上記端部も、やはり断面の直径
方向に変位する傾向になる。
グ部材6a(6b)を上記絶縁ブロック9内に挿入する
作業を行なう為、上記ケーブル支持ケーブル22a(2
2b)の上面に設けたケーブル抑え治具39を図8の実
線と鎖線との間で変位させると、電力ケーブル1の一部
で上記ケーブル抑え治具39よりも後方に寄った部分
(電力ケーブル1の本体寄り部分)が、同図に実線と鎖
線とで誇張して示す様に変位する。この変位に基づき、
上記ケーブル抑え治具39部分に、こじる様な力が加わ
る。そして、上記電力ケーブル1の端部で上記ケーブル
抑え治具39よりも前方に突出した部分が、やはり同図
に誇張して示す様に、断面の直径方向に変位する。即
ち、上記電力ケーブル1は、曲げ方向に関しても相当に
大きな剛性を有する為、上記後方に寄った部分が断面の
直径方向に変位すると、上記端部も、やはり断面の直径
方向に変位する傾向になる。
【0022】上記ケーブル抑え治具39は、上記端部が
断面の直径方向に変位する事に対して或る程度抵抗とは
なるが、この変位を十分に防止できるとは言えない。即
ち、従来の組立装置18の場合には、上記ケーブル支持
ケーブル22a(22b)の上面に、軸方向長さが15
0〜200mm程度のケーブル抑え治具39を1個設けて
いただけであった為、上記後方に寄った部分が断面の直
径方向に変位した場合に、上記電力ケーブル1の端部で
上記ケーブル抑え治具39よりも前方に突出した部分が
断面の直径方向に変位する事を十分に防止できない。そ
して、上記端部が断面の直径方向に変位した場合には、
上記各接続部材8又はカップリング部材6a(6b)の
端縁が上記絶縁ブロック9の内周面を傷付けたり、更に
著しい場合には、上記各導体接続部8及びカップリング
部材6a(6b)を上記絶縁ブロック9内に挿入できな
くなる。
断面の直径方向に変位する事に対して或る程度抵抗とは
なるが、この変位を十分に防止できるとは言えない。即
ち、従来の組立装置18の場合には、上記ケーブル支持
ケーブル22a(22b)の上面に、軸方向長さが15
0〜200mm程度のケーブル抑え治具39を1個設けて
いただけであった為、上記後方に寄った部分が断面の直
径方向に変位した場合に、上記電力ケーブル1の端部で
上記ケーブル抑え治具39よりも前方に突出した部分が
断面の直径方向に変位する事を十分に防止できない。そ
して、上記端部が断面の直径方向に変位した場合には、
上記各接続部材8又はカップリング部材6a(6b)の
端縁が上記絶縁ブロック9の内周面を傷付けたり、更に
著しい場合には、上記各導体接続部8及びカップリング
部材6a(6b)を上記絶縁ブロック9内に挿入できな
くなる。
【0023】上記絶縁ブロック9の内周面を傷付ける事
は電力ケーブル用接続部に絶縁不良等の不具合が発生す
る原因となり、挿入できなくなると上記電力ケーブル用
接続部の組立作業の非能率化の原因となる。この様な不
都合は、上記ケーブル抑え治具39の軸方向寸法を大き
くする事により、或る程度解消できるが、長尺な抑え治
具39を上記ケーブル支持テーブル22aの上面に固定
する作業が面倒になるだけでなく、組立装置18の重量
増大の原因ともなる為、好ましくない。本発明の電力ケ
ーブル用接続部の組立装置は、この様な不都合を何れも
解消すべく発明したものである。
は電力ケーブル用接続部に絶縁不良等の不具合が発生す
る原因となり、挿入できなくなると上記電力ケーブル用
接続部の組立作業の非能率化の原因となる。この様な不
都合は、上記ケーブル抑え治具39の軸方向寸法を大き
くする事により、或る程度解消できるが、長尺な抑え治
具39を上記ケーブル支持テーブル22aの上面に固定
する作業が面倒になるだけでなく、組立装置18の重量
増大の原因ともなる為、好ましくない。本発明の電力ケ
ーブル用接続部の組立装置は、この様な不都合を何れも
解消すべく発明したものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の電力ケーブル用
接続部の組立装置は、前述の従来から知られている電力
ケーブル用接続部の組立装置と同様に、互いに接続すべ
き1対の電力ケーブルの端部をそれぞれの上面に支持固
定自在な1対のケーブル支持テーブルと、上記1対の電
力ケーブルの端部同士の接続部の周囲に外嵌する絶縁ブ
ロックをその上面に支持固定自在な絶縁ブロック支持テ
ーブルと、この絶縁ブロック支持テーブルと上記1対の
ケーブル支持テーブルとのうちの少なくとも2個の支持
テーブルを、上記1対の電力ケーブル及び上記絶縁ブロ
ックの中心軸に対して直角方向に動かす事により、これ
ら1対の電力ケーブルと上記絶縁ブロックとの中心軸同
士を互いに一致させる中心軸一致手段と、上記絶縁ブロ
ック支持テーブルと上記1対のケーブル支持テーブルと
のうちの少なくとも2個の支持テーブルを上記1対の電
力ケーブル及び上記絶縁ブロックの中心軸方向に動かす
事により、上記1対の電力ケーブルを構成する絶縁体の
端部から露出させた導体の先端部を上記絶縁ブロックの
内側に差し込み自在とする軸方向移動手段とを備える。
接続部の組立装置は、前述の従来から知られている電力
ケーブル用接続部の組立装置と同様に、互いに接続すべ
き1対の電力ケーブルの端部をそれぞれの上面に支持固
定自在な1対のケーブル支持テーブルと、上記1対の電
力ケーブルの端部同士の接続部の周囲に外嵌する絶縁ブ
ロックをその上面に支持固定自在な絶縁ブロック支持テ
ーブルと、この絶縁ブロック支持テーブルと上記1対の
ケーブル支持テーブルとのうちの少なくとも2個の支持
テーブルを、上記1対の電力ケーブル及び上記絶縁ブロ
ックの中心軸に対して直角方向に動かす事により、これ
ら1対の電力ケーブルと上記絶縁ブロックとの中心軸同
士を互いに一致させる中心軸一致手段と、上記絶縁ブロ
ック支持テーブルと上記1対のケーブル支持テーブルと
のうちの少なくとも2個の支持テーブルを上記1対の電
力ケーブル及び上記絶縁ブロックの中心軸方向に動かす
事により、上記1対の電力ケーブルを構成する絶縁体の
端部から露出させた導体の先端部を上記絶縁ブロックの
内側に差し込み自在とする軸方向移動手段とを備える。
【0025】特に、本発明の電力ケーブル用接続部の組
立装置に於いては、上記1対のケーブル支持テーブルの
うち、少なくとも上記1対の電力ケーブル及び上記絶縁
ブロックの中心軸方向に移動するケーブル支持テーブル
の上面に1対のケーブル抑え治具を、上記中心軸方向に
互いに離隔させた状態で設けている。
立装置に於いては、上記1対のケーブル支持テーブルの
うち、少なくとも上記1対の電力ケーブル及び上記絶縁
ブロックの中心軸方向に移動するケーブル支持テーブル
の上面に1対のケーブル抑え治具を、上記中心軸方向に
互いに離隔させた状態で設けている。
【0026】
【作用】上述の様に構成する本発明の電力ケーブル用接
続部の組立装置によれば、1対のケーブル抑え治具によ
り上記電力ケーブルを、軸方向に離れた2個所位置でケ
ーブル支持テーブルに対し支持固定している為、上記電
力ケーブルを支持する剛性が向上する。この為、電力ケ
ーブルの一部で1対のケーブル抑え治具よりも後方に寄
った部分が断面の直径方向に変位した場合でも、上記電
力ケーブルの端部で上記1対のケーブル抑え治具よりも
前方に突出した部分が断面の直径方向に変位する事を十
分に防止できる。しかも、1対のケーブル抑え治具のそ
れぞれの軸方向寸法は特に大きくする必要がないので、
これら両ケーブル抑え治具の固定作業が面倒になった
り、或は組立装置の重量が増大する事も少ない。
続部の組立装置によれば、1対のケーブル抑え治具によ
り上記電力ケーブルを、軸方向に離れた2個所位置でケ
ーブル支持テーブルに対し支持固定している為、上記電
力ケーブルを支持する剛性が向上する。この為、電力ケ
ーブルの一部で1対のケーブル抑え治具よりも後方に寄
った部分が断面の直径方向に変位した場合でも、上記電
力ケーブルの端部で上記1対のケーブル抑え治具よりも
前方に突出した部分が断面の直径方向に変位する事を十
分に防止できる。しかも、1対のケーブル抑え治具のそ
れぞれの軸方向寸法は特に大きくする必要がないので、
これら両ケーブル抑え治具の固定作業が面倒になった
り、或は組立装置の重量が増大する事も少ない。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。尚、本発明の特徴は、前述の図4〜5
に示した様な組立装置18を使用して、やはり前述した
図7(A)→(B)同じく(F)→(G)に示した様
に、ケーブル支持テーブル22a、22bを固定フレー
ム20の長さ方向(図4〜5の左右方向)に移動させて
各電力ケーブル1、1の先端部1a、1aを軸方向に移
動させる際に、上記電力ケーブル1、1の端部で上記各
ケーブル支持テーブル22a、22bの上面に設けたケ
ーブル抑え治具よりも前方に突出した部分が断面の直径
方向に変位するのを防止する為の構造にある。電力ケー
ブル用接続部自体の構造、並びに上記組立装置18の全
体構成に就いては、前述の特開平9−117029号公
報に記載されて従来から知られている通りであるから、
従来技術と同等部分に関する図示並びに説明は、省略若
しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明
する。尚、図1は、前述の図5とは、左右方向が逆であ
る。
例を示している。尚、本発明の特徴は、前述の図4〜5
に示した様な組立装置18を使用して、やはり前述した
図7(A)→(B)同じく(F)→(G)に示した様
に、ケーブル支持テーブル22a、22bを固定フレー
ム20の長さ方向(図4〜5の左右方向)に移動させて
各電力ケーブル1、1の先端部1a、1aを軸方向に移
動させる際に、上記電力ケーブル1、1の端部で上記各
ケーブル支持テーブル22a、22bの上面に設けたケ
ーブル抑え治具よりも前方に突出した部分が断面の直径
方向に変位するのを防止する為の構造にある。電力ケー
ブル用接続部自体の構造、並びに上記組立装置18の全
体構成に就いては、前述の特開平9−117029号公
報に記載されて従来から知られている通りであるから、
従来技術と同等部分に関する図示並びに説明は、省略若
しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明
する。尚、図1は、前述の図5とは、左右方向が逆であ
る。
【0028】ケーブル支持テーブル22a(22bも同
様)の上面には1対のケーブル抑え治具39a、39b
を、これら両ケーブル抑え治具39a、39bにより支
持固定すべき電力ケーブル1の先端部1aの中心軸方向
(図1の左右方向)に、互いに離隔させた状態で設けて
いる。これら各ケーブル抑え治具39a、39bはそれ
ぞれ、上記ケーブル支持テーブル22aの上面のうち、
上記中心軸方向の両端部2個所位置に固定した受片41
と、この受片41の上方に設けた抑え片42とから成
る。上記電力ケーブル1の先端部1aを支持固定する際
には、この先端部1aの下半部を上記受片41に内嵌
し、上記抑え片42を上記先端部1aの上半部に外嵌す
る。そして、これら受片41と抑え片42との円周方向
両端縁部で、互いに対向する部分に形成したフランジ4
3、43同士を、ボルトとナットとにより結合する。こ
の状態で上記先端部1aは、上記受片41の上面と抑え
片42の下面との間で強く抑え付けられ、上記ケーブル
支持テーブル22aの上面に、軸方向に離隔した両端部
2個所位置で固定される。
様)の上面には1対のケーブル抑え治具39a、39b
を、これら両ケーブル抑え治具39a、39bにより支
持固定すべき電力ケーブル1の先端部1aの中心軸方向
(図1の左右方向)に、互いに離隔させた状態で設けて
いる。これら各ケーブル抑え治具39a、39bはそれ
ぞれ、上記ケーブル支持テーブル22aの上面のうち、
上記中心軸方向の両端部2個所位置に固定した受片41
と、この受片41の上方に設けた抑え片42とから成
る。上記電力ケーブル1の先端部1aを支持固定する際
には、この先端部1aの下半部を上記受片41に内嵌
し、上記抑え片42を上記先端部1aの上半部に外嵌す
る。そして、これら受片41と抑え片42との円周方向
両端縁部で、互いに対向する部分に形成したフランジ4
3、43同士を、ボルトとナットとにより結合する。こ
の状態で上記先端部1aは、上記受片41の上面と抑え
片42の下面との間で強く抑え付けられ、上記ケーブル
支持テーブル22aの上面に、軸方向に離隔した両端部
2個所位置で固定される。
【0029】又、図示の例の場合には、上記ケーブル支
持テーブル22aの前端面(絶縁ブロック9に対向する
面で、図1の右端面)に支持腕44の基端部を固定し、
この支持腕44の上方に抑え筒45を、昇降自在に設け
ている。この抑え筒45は、上記各ケーブル抑え治具3
9a、39bとほぼ同様の構成を有しており、上記電力
ケーブル1の先端部1aで、上記ケーブル支持テーブル
22aよりも前方(絶縁ブロック9側で、図1の右方)
に突出した部分の周囲に固定する。又、この様な抑え筒
45は上記支持腕44に、高さ調節自在に支持したねじ
杆46の上端部に固定して、高さ位置の調節を自在とし
ている。
持テーブル22aの前端面(絶縁ブロック9に対向する
面で、図1の右端面)に支持腕44の基端部を固定し、
この支持腕44の上方に抑え筒45を、昇降自在に設け
ている。この抑え筒45は、上記各ケーブル抑え治具3
9a、39bとほぼ同様の構成を有しており、上記電力
ケーブル1の先端部1aで、上記ケーブル支持テーブル
22aよりも前方(絶縁ブロック9側で、図1の右方)
に突出した部分の周囲に固定する。又、この様な抑え筒
45は上記支持腕44に、高さ調節自在に支持したねじ
杆46の上端部に固定して、高さ位置の調節を自在とし
ている。
【0030】更に、図示の例では、固定フレーム20の
中間部上面に、移動テーブル47を設けている。この移
動テーブル47は、ガイドレールに沿って案内されるロ
ーラ50、50の転動に基づき、上記先端部1aの中心
軸方向に亙って水平移動する。そして、この移動テーブ
ル47の上方に、支え枠48を設けている。この支え枠
48と上記移動テーブル47との間にも昇降機構49を
設けて、上記支え枠48の上下位置の調節を自在として
いる。尚、図示は省略したが、必要とすれば、上記昇降
機構49と上記移動テーブル47の上面との間に、この
昇降機構49を上記固定フレーム20の幅方向(図1の
表裏方向)に移動させる為の水平移動機構を設ける。従
って、上記移動テーブル47が上記固定フレーム20の
長さ方向(図1の左右方向)に移動自在である事と合わ
せて、上記支え枠48は、三次元方向に位置調節或は移
動自在である。
中間部上面に、移動テーブル47を設けている。この移
動テーブル47は、ガイドレールに沿って案内されるロ
ーラ50、50の転動に基づき、上記先端部1aの中心
軸方向に亙って水平移動する。そして、この移動テーブ
ル47の上方に、支え枠48を設けている。この支え枠
48と上記移動テーブル47との間にも昇降機構49を
設けて、上記支え枠48の上下位置の調節を自在として
いる。尚、図示は省略したが、必要とすれば、上記昇降
機構49と上記移動テーブル47の上面との間に、この
昇降機構49を上記固定フレーム20の幅方向(図1の
表裏方向)に移動させる為の水平移動機構を設ける。従
って、上記移動テーブル47が上記固定フレーム20の
長さ方向(図1の左右方向)に移動自在である事と合わ
せて、上記支え枠48は、三次元方向に位置調節或は移
動自在である。
【0031】上述の様に構成する本発明の電力ケーブル
用接続部の組立装置によれば、1対のケーブル抑え治具
39a、39bにより上記電力ケーブル1の先端部1a
を、軸方向に離れた2個所位置でケーブル支持テーブル
22aに対し支持固定している為、上記電力ケーブル1
の先端部1aを支持する剛性が向上する。特に、この先
端部1aに、中心軸と直角方向の曲げ応力が加わった場
合でも、この応力に抗して上記先端部1aをそのままの
位置に保持しようとする剛性が高い。この為、上記電力
ケーブル1の一部で上記1対のケーブル抑え治具39
a、39bよりも後方に寄った部分が、前述の図8に実
線と鎖線とで示す様に変位した場合でも、上記電力ケー
ブル1の端部で上記1対のケーブル抑え治具39a、3
9bよりも前方に突出した部分が変位する事を十分に防
止できる。この為、上記電力ケーブル1の先端部1aの
中心軸と絶縁ブロック9の中心軸とがずれる事を有効に
防止して、上記先端部1aの端部に固定した導体接続部
材8又はカップリング部材6aにより絶縁ブロック9の
内周面を傷付けたり、更にはこれら導体接続部材8及び
カップリング部材6aが上記絶縁ブロック9内に挿入不
能になる事を防止できる。
用接続部の組立装置によれば、1対のケーブル抑え治具
39a、39bにより上記電力ケーブル1の先端部1a
を、軸方向に離れた2個所位置でケーブル支持テーブル
22aに対し支持固定している為、上記電力ケーブル1
の先端部1aを支持する剛性が向上する。特に、この先
端部1aに、中心軸と直角方向の曲げ応力が加わった場
合でも、この応力に抗して上記先端部1aをそのままの
位置に保持しようとする剛性が高い。この為、上記電力
ケーブル1の一部で上記1対のケーブル抑え治具39
a、39bよりも後方に寄った部分が、前述の図8に実
線と鎖線とで示す様に変位した場合でも、上記電力ケー
ブル1の端部で上記1対のケーブル抑え治具39a、3
9bよりも前方に突出した部分が変位する事を十分に防
止できる。この為、上記電力ケーブル1の先端部1aの
中心軸と絶縁ブロック9の中心軸とがずれる事を有効に
防止して、上記先端部1aの端部に固定した導体接続部
材8又はカップリング部材6aにより絶縁ブロック9の
内周面を傷付けたり、更にはこれら導体接続部材8及び
カップリング部材6aが上記絶縁ブロック9内に挿入不
能になる事を防止できる。
【0032】更に、図示の例の場合には、それぞれが昇
降自在に設けられた前記抑え筒45と支え枠48との働
きにより、上記先端部1aの中心軸と絶縁ブロック9の
中心軸との上下方向に亙るずれを、より少なくできる。
即ち、上記1対のケーブル抑え治具39a、39bによ
り上記先端部1aを支持固定しているにも拘らず、上記
電力ケーブル1の端部で上記1対のケーブル抑え治具3
9a、39bよりも前方に突出した部分が上下方向に変
位した場合には、上記抑え筒45を昇降させる事によ
り、このずれを修正する。又、この抑え筒45による修
正だけでは尚不十分である場合にも、上記支え枠48を
上下方向並びに固定フレーム20の幅方向に移動させる
事により、上記ずれを僅少に抑える事ができる。電力ケ
ーブルの接続部を組み立てる場合に一般的には、前記ケ
ーブル支持テーブル22aを上記絶縁ブロック9から退
避させる際に、上記電力ケーブル1の端部で上記1対の
ケーブル抑え治具39a、39bよりも前方に突出した
部分が下方に変位する傾向になる。これに対して上記支
え枠48は、上記1対のケーブル抑え治具39a、39
bよりも上記絶縁ブロック9に近い部分で上記電力ケー
ブル1の先端部1aの下面を支えつつ、上記ケーブル支
持テーブル22aと共に絶縁ブロック9から退避するの
で、上記電力ケーブル1の端部が下方に変位する事を有
効に防止して、上記先端部1aの中心軸と絶縁ブロック
9の中心軸との上下方向に亙るずれを僅少に抑える。
降自在に設けられた前記抑え筒45と支え枠48との働
きにより、上記先端部1aの中心軸と絶縁ブロック9の
中心軸との上下方向に亙るずれを、より少なくできる。
即ち、上記1対のケーブル抑え治具39a、39bによ
り上記先端部1aを支持固定しているにも拘らず、上記
電力ケーブル1の端部で上記1対のケーブル抑え治具3
9a、39bよりも前方に突出した部分が上下方向に変
位した場合には、上記抑え筒45を昇降させる事によ
り、このずれを修正する。又、この抑え筒45による修
正だけでは尚不十分である場合にも、上記支え枠48を
上下方向並びに固定フレーム20の幅方向に移動させる
事により、上記ずれを僅少に抑える事ができる。電力ケ
ーブルの接続部を組み立てる場合に一般的には、前記ケ
ーブル支持テーブル22aを上記絶縁ブロック9から退
避させる際に、上記電力ケーブル1の端部で上記1対の
ケーブル抑え治具39a、39bよりも前方に突出した
部分が下方に変位する傾向になる。これに対して上記支
え枠48は、上記1対のケーブル抑え治具39a、39
bよりも上記絶縁ブロック9に近い部分で上記電力ケー
ブル1の先端部1aの下面を支えつつ、上記ケーブル支
持テーブル22aと共に絶縁ブロック9から退避するの
で、上記電力ケーブル1の端部が下方に変位する事を有
効に防止して、上記先端部1aの中心軸と絶縁ブロック
9の中心軸との上下方向に亙るずれを僅少に抑える。
【0033】尚、本発明を実施する為に、3個のテーブ
ル21、22a、22b(図4、5、7参照)は、1対
の電力ケーブル1、1の先端部1a、1a並びに絶縁ブ
ロック9の中心軸を一致させると共に、上記両先端部1
a、1aの先端に固定した導体接続部8、8及びカップ
リング部材6a、6bを、上記絶縁ブロック9の両端開
口からこの絶縁ブロック9内に挿入できれば良い。1対
の電力ケーブル1、1の先端部1a、1a並びに絶縁ブ
ロック9の中心軸を一致させる為には、上記絶縁ブロッ
ク支持テーブル21と上記1対のケーブル支持テーブル
22a、22bとのうちの少なくとも2個の支持テーブ
ルを、上記1対の電力ケーブル1、1の先端部1a、1
a及び上記絶縁ブロック9の中心軸に対して直角方向に
動かせれば足りる。又、上記1対の導体接続部材8、8
及びカップリング部材6a、6bを上記絶縁ブロック9
の両端開口からこの絶縁ブロック9内に挿入する為に
は、上記絶縁ブロック支持テーブル21と上記1対のケ
ーブル支持テーブル22a、22bとのうちの少なくと
も2個の支持テーブルを、上記1対の電力ケーブル1、
1の先端部1a、1a及び上記絶縁ブロック9の中心軸
方向に動かせれば足りる。
ル21、22a、22b(図4、5、7参照)は、1対
の電力ケーブル1、1の先端部1a、1a並びに絶縁ブ
ロック9の中心軸を一致させると共に、上記両先端部1
a、1aの先端に固定した導体接続部8、8及びカップ
リング部材6a、6bを、上記絶縁ブロック9の両端開
口からこの絶縁ブロック9内に挿入できれば良い。1対
の電力ケーブル1、1の先端部1a、1a並びに絶縁ブ
ロック9の中心軸を一致させる為には、上記絶縁ブロッ
ク支持テーブル21と上記1対のケーブル支持テーブル
22a、22bとのうちの少なくとも2個の支持テーブ
ルを、上記1対の電力ケーブル1、1の先端部1a、1
a及び上記絶縁ブロック9の中心軸に対して直角方向に
動かせれば足りる。又、上記1対の導体接続部材8、8
及びカップリング部材6a、6bを上記絶縁ブロック9
の両端開口からこの絶縁ブロック9内に挿入する為に
は、上記絶縁ブロック支持テーブル21と上記1対のケ
ーブル支持テーブル22a、22bとのうちの少なくと
も2個の支持テーブルを、上記1対の電力ケーブル1、
1の先端部1a、1a及び上記絶縁ブロック9の中心軸
方向に動かせれば足りる。
【0034】
【発明の効果】本発明の電力ケーブル用接続部の組立装
置は、以上に述べた通り構成され作用するので、組立装
置自体の組立作業を面倒にしたり重量を増大させる事な
く、電力ケーブルの先端部と絶縁ブロックとの中心軸の
ずれを防止して、電力ケーブル用接続部の組立作業を能
率良く行なえる。又、絶縁ブロックの内周面を傷める事
も防止できるので、品質の良好な電力ケーブルの接続部
を得られる。
置は、以上に述べた通り構成され作用するので、組立装
置自体の組立作業を面倒にしたり重量を増大させる事な
く、電力ケーブルの先端部と絶縁ブロックとの中心軸の
ずれを防止して、電力ケーブル用接続部の組立作業を能
率良く行なえる。又、絶縁ブロックの内周面を傷める事
も防止できるので、品質の良好な電力ケーブルの接続部
を得られる。
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す略部分側面
図。
図。
【図2】電力ケーブル用接続部の1例を示す断面図。
【図3】電力ケーブル用接続部の組立工程を順番に示す
部分断面図。
部分断面図。
【図4】従来から知られている電力ケーブル用接続部の
組立装置の平面図。
組立装置の平面図。
【図5】同じく側面図。
【図6】接続部近傍に於ける電力ケーブルの配設状態を
示す略平面図。
示す略平面図。
【図7】上記従来から知られている組立装置を使用して
電力ケーブル用接続部を組み立てる工程を順番に示す平
面図。
電力ケーブル用接続部を組み立てる工程を順番に示す平
面図。
【図8】ケーブル支持テーブルの移動に伴って電力ケー
ブルの端部が変位する状態を誇張して示す略側面図。
ブルの端部が変位する状態を誇張して示す略側面図。
1 電力ケーブル 1a 先端部 2 導体 3 コルゲート外層 4 半導電層 5 絶縁体 6a、6b カップリング部材 7 円錐面 8 導体接続部材 9 絶縁ブロック 10 導体接触部材 11 補強絶縁体 12 半導電層 13 中心孔 14 防水混和物 15 保護筒 16 絶縁筒 17 防水層 18 組立装置 19 固定治具 20 固定フレーム 21 絶縁ブロック支持テーブル 22a、22b ケーブル支持テーブル 23 ガイドレール 24 ナット片 25 ねじ杆 26 駆動軸 27 第一の軸方向送りハンドル 28a、28b 軸方向移動台 29a、29b ガイドレール 30a、30b ねじ杆 31a、31b 駆動軸 32 第二の軸方向送りハンドル 33 第三の軸方向送りハンドル 34a、34b ガイドレール 35a、35b ねじ杆 36a、36b ナット片 37 第一の幅方向送りハンドル 38 第二の幅方向送りハンドル 39、39a、39b ケーブル抑え治具 40 ブロック抑え治具 41 受片 42 抑え片 43 フランジ 44 支持腕 45 抑え筒 46 ねじ杆 47 移動テーブル 48 支え枠 49 昇降機構 50 ローラ 51 高圧シールド電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−193936(JP,A) 特開 平7−255113(JP,A) 特開 平9−117029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/14 H02G 15/08
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに接続すべき1対の電力ケーブルの
端部をそれぞれの上面に支持固定自在な1対のケーブル
支持テーブルと、上記1対の電力ケーブルの端部同士の
接続部の周囲に外嵌する絶縁ブロックをその上面に支持
固定自在な絶縁ブロック支持テーブルと、この絶縁ブロ
ック支持テーブルと上記1対のケーブル支持テーブルと
のうちの少なくとも2個の支持テーブルを、上記1対の
電力ケーブル及び上記絶縁ブロックの中心軸に対して直
角方向に動かす事により、これら1対の電力ケーブルと
上記絶縁ブロックとの中心軸同士を互いに一致させる中
心軸一致手段と、上記絶縁ブロック支持テーブルと上記
1対のケーブル支持テーブルとのうちの少なくとも2個
の支持テーブルを上記1対の電力ケーブル及び上記絶縁
ブロックの中心軸方向に動かす事により、上記1対の電
力ケーブルを構成する絶縁体の端部から露出させた導体
の先端部を上記絶縁ブロックの内側に差し込み自在とす
る軸方向移動手段とを備えた電力ケーブル用接続部の組
立装置に於いて、上記1対のケーブル支持テーブルのう
ち、少なくとも上記1対の電力ケーブル及び上記絶縁ブ
ロックの中心軸方向に移動するケーブル支持テーブルの
上面に1対のケーブル抑え治具を、上記中心軸方向に互
いに離隔させた状態で設けた事を特徴とする電力ケーブ
ル用接続部の組立装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14368097A JP3256468B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 電力ケーブル用接続部の組立装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14368097A JP3256468B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 電力ケーブル用接続部の組立装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10336833A JPH10336833A (ja) | 1998-12-18 |
JP3256468B2 true JP3256468B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=15344455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14368097A Expired - Fee Related JP3256468B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 電力ケーブル用接続部の組立装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256468B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105391001A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-03-09 | 国网山东省电力公司烟台供电公司 | 一种野外导线抢修压接移动平台 |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP14368097A patent/JP3256468B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10336833A (ja) | 1998-12-18 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |