JP3255023B2 - 電気接続箱における外部回路分岐接続構造 - Google Patents

電気接続箱における外部回路分岐接続構造

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JP3255023B2 JP17524296A JP17524296A JP3255023B2 JP 3255023 B2 JP3255023 B2 JP 3255023B2 JP 17524296 A JP17524296 A JP 17524296A JP 17524296 A JP17524296 A JP 17524296A JP 3255023 B2 JP3255023 B2 JP 3255023B2
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱におけ
る外部回路接続構造に関し、詳しくは、電気接続箱に設
けるコネクタ嵌合部に嵌合するコネクタ内の外部回路同
士を分岐接続するものであって、未使用極数をなくし
て、コネクタ嵌合部の小スペース化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気接続箱のケース外面に設ける
コネクタ嵌合部で外部回路の分岐接続を図る場合、図5
(A)(B)に示すように、コネクタ嵌合部1の内部に
単芯線w1〜w3を配線し、これら単芯線w1〜w3に
圧接端子2ー1〜2ー6の一端の圧接刃2aを圧接接続
すると共に、他端のタブ2bをコネクタ嵌合部1に嵌合
するコネクタ(図示せず)の端子と電気接続させてい
る。
【0003】図示の例は、1つのコネクタ内で、3・3
・4のパターンで外部回路をジョイントして分岐回路を
設定する場合である。この場合、11極コネクタを使用
して、まず、単芯線w1に圧接端子2−1、2−2を圧
接して、a−b−cの極に挿入する外部端子をジョイン
トしている。また、単芯線w2に圧接端子2−3、2−
4を圧接して、e−f−gの極に挿入する外部端子をジ
ョイントしている。さらに、単芯線w3に圧接端子2−
4、2−6を圧接して、h−i−j−kの極に挿入する
外部端子をジョイントしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成とした場合、
コネクタ1には未使用の極Xが残ることとなる。コネク
タの極数を減少して小スペース化を図りたい場合、未使
用の極をなくすことが課題となるが、圧接端子とタブと
の位置関係より容易に未使用の極を無くすことができな
い。未使用の極を無くす場合には、コネクタを分割しな
ければならず、かえって電気接続箱に設けなければなら
ないコネクタのスペースが増大することとなる。
【0005】さらに、コネクタ嵌合部を設けた部分を通
過して配線できる電線は、図5(A)に示すように、2
本の単芯線w4とw5の2本に過ぎず、電気接続箱の内
部回路の配線の自由度も制限される問題があった。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、コネクタの未使用極数をなくして、小スペース化
をはかり、かつ、コネクタ嵌合部を通過させることがで
きる電線の本数を増加させて、電気接続箱の内部回路の
配線の自由度を向上させることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、電気接続箱に収容する連鎖状タブとし
て、内部回路と関係なく外部回路のみを分岐接続してス
ルー回路を形成する連鎖状タブと、内部回路と接続した
外部回路の分岐接続を行う連鎖状タブとの2種類の連鎖
状タブを設け、これら2種類の連鎖状タブはジョイント
用基板部からタブをコネクタの極と同一ピッチで突出さ
せると共に、上記一方の内部回路と接続する連鎖状タブ
は上記ジョイント用基板部から圧接刃を備えた圧接端子
からなる内部回路接続用端子を上記タブと逆方向に突設
し、該内部回路接続用端子を電気接続箱の内部に収容し
ている内部回路の電線と圧接接続させており、上記電気
接続箱の外面に設けた1つの同一コネクタ嵌合部の全て
の極を使用して上記2種類の連鎖状タブの上記タブを突
出させ、該コネクタ嵌合部に嵌合する1つのコネクタに
は、全ての極に端子が挿入されており、該各端子は上記
2種類の連鎖状タブと夫々接続することを特徴とする電
気接続箱における外部回路分岐接続構造を提供してい
る。
【0008】即ち、単芯線等の電線と圧接端子とで外部
回路をジョイントする手段の一部を外部回路の分岐接続
専用の連鎖状タブに変えて、内部回路と接続する上記連
鎖状タブと共に該分岐接続専用の連鎖状タブを電気接続
箱の1つのコネクタ嵌合部に収容し、コネクタの所要の
極に対応する位置に上記2種類の連鎖状タブの各タブを
突出させ、これらタブにコネクタ側の端子を接続させて
いる。よって、1つのコネクタ嵌合部の極のうち、上記
分岐接続専用の連鎖状タブの突出位置を内部回路と接続
した連鎖状タブが使用できなかった極に適宜に設定する
ことにより、コネクタ嵌合部の全ての極を使用した状態
で、外部回路を分岐接続することができる。
【0009】上記連鎖状タブは、基板部からタブを上記
コネクタの極ピッチと同一ピッチで突出させた導電板か
らなる。例えば、垂直基板の上端より横方向にコネクタ
の極のピッチと同一ピッチでタブをコネクタ嵌合部の極
に突出させている。あるいは、横方向の極ピッチと同一
幅のコ字形状の基板部の両側部上端より前後方向の極ピ
ッチと一致させてタブをコネクタ嵌合部の極に突出させ
ている。このように、上記コネクタのジョイントしたい
極のピッチと同一ピッチで基板部よりタブを突出させ、
該タブをコネクタ嵌合部の極のうち内部回路と接続する
連鎖状タブが使用していない極に突出させていることに
より、未使用の極を無くした状態で外部回路を分岐接続
することができる。
【0010】上記2種類の連鎖状タブは、同一コネクタ
嵌合部に所要の配置で複数個収容してコネクタ嵌合部に
未使用の極を無くしていると共に、該コネクタ嵌合部に
嵌合されるコネクタには端子が挿入されていない未使用
の極を無くしている。即ち、従来の単芯線に圧接端子を
圧接して、該圧接端子のタブをコネクタの端子と接続す
る場合、圧接端子の単芯線圧接位置とタブとの位置関係
により該タブの突出位置が限定されるため、コネクタ嵌
合部に嵌合するコネクタの極数の設定も限定を受けて未
使用の極を皆無とすることが困難であった。これに対し
て、本発明では、内部回路と外部回路とを接続する連鎖
状タブを用いただけでは発生してしまうコネクタ側の未
使用の極に対応する位置のコネクタ嵌合部の極に、内部
回路と接続せず、かつ、極のピッチと対応させたピッチ
でタブを設けた連鎖状タブを突出させているため、上記
コネクタの未使用の極を容易に無くすことができる。
【0011】
【0012】また、本発明の連鎖状タブは外部回路を分
岐接続する回路用のみに限定されず、ジョイントさせて
分岐回路を構成する外部回路を、電気接続箱の内部回路
と接続させる場合には、連鎖状タブのタブ突出側と反対
側に、圧接刃を設けた内部回路接続用端子を突設してい
るため、圧接刃を内部回路の単芯線に圧接させるだけで
簡単に接続することができる。
【0013】上記連鎖状タブの隣接するタブの間に、電
気接続箱の内部回路の電線を通過させてもよい。
【0014】即ち、従来の単芯線と圧接端子の組み合わ
せの場合、圧接端子は圧接刃の部分とタブとを屈折させ
て形成し、極の端子位置と単芯線の位置を位相させる必
要があるため、圧接刃とタブとの両方と対応する位置に
は内部回路の単芯線を配線することができなかった。こ
れに対して、本発明で用いる連鎖状タブでは隣接するタ
ブの間に内部回路の単芯線を配線することができ、よっ
て、コネクタ部を通過する内部回路の単芯線を増加させ
て、配線の自由度を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態を参照して詳細に説明する。
【0016】図示のように、ジャンクションブロックか
らなる電気接続箱のケース10の外面には、左右5列、
前後2列の10極用のコネクタ嵌合部11を設けてい
る。該コネクタ嵌合部11は前記図5に示すコネクタ嵌
合部1と同様に、3・3・4のパターンで外部回路を分
岐接続するものである。
【0017】即ち、コネクタ嵌合部11に嵌合するコネ
クタ20のA−B−Cの3極の位置の外部端子をジョイ
ントし、D−E−Fの3極の位置の外部端子ををジョイ
ントし、G−H−I−Jの4極の位置の外部端子をジョ
イントするものである。
【0018】詳しくは、アッパーケース10Aのコネク
タ嵌合部11の底壁11aの下部には、図2(A)
(B)および図3(A)(B)(C)に示すように、連
鎖状タブ12を収容する収容部13を、収容する連鎖状
タブの個数(実施形態では4つ)に対応した個数だけ設
けている。各収容部13は連通部13aと独立したタブ
収容部13bとからなり、図3(C)に示すように、連
鎖状タブ12を連通部13a側から挿入するようにして
いる。
【0019】連鎖状タブ12は、図4(A)に示す3極
用では垂直な平板からなるジョイント用基板部12aの
上端にコネクタの極ピッチと同一間隔をあけて3つのタ
ブ12bを横方向に並列に突設している。また、図4
(B)に示す4極用の連鎖状タブ12’では、横方向の
極ピッチと同一幅のコ字形状のジョイント用基板部12
a’の両側部上端より前後方向の極ピッチと一致させて
タブ12b’を突出させ、さらに、ジョイント用基板部
12b’の下部より圧接刃12c’を設けた内部回路接
続用端子12d’を突設させている。このように、ジョ
イントしたい極と対応させて、ジョイント用基板部12
aより極ピッチと同一ピッチでタブ12bを突出してい
ることにより、未使用の極をなくした状態で外部回路を
分岐接続することができるようにしている。
【0020】上記連鎖状タブ12を収容するアッパーケ
ース10Aの下部に結合するロアケース10Bには、図
2(B)に示すように、単芯線21を収容する溝22を
設けており、これら溝22は隣接するタブ収容部13b
の間に位置させている。
【0021】よって、ロアケース10Bの所要位置に、
電気接続箱10の内部回路を形成する単芯線21を配線
した後、連鎖状タブ12、12’を収容したアッパーケ
ース10Aをロアケース10Bに組みつけて、連鎖状タ
ブ12、12’のタブ12b,12b’の間の位置に単
芯線21を通過させている。
【0022】コネクタ嵌合部11内に突出する連鎖状タ
ブ12、12’の各タブ12b、12b’は、コネクタ
嵌合部11に嵌合するコネクタ20に収容された所要の
端子と電気的に接続する。よって、各連鎖状タブ12、
12’の複数のタブ12b,12b’と接続された外部
回路を共通な基板部12a、12a’でジョイントさ
れ、外部回路を電気接続箱10の内部回路と関係なく、
分岐接続することができる。
【0023】また、連鎖状タブ12’は、その内部回路
接続用端子12d’をロアケース10B内へ突出させ、
その圧接刃12c’で単芯線21を圧接して、内部回路
と連鎖状タブ12’とを接続させている。よって、連鎖
状タブ12’と接続したコネクタ20の外部回路は内部
回路と接続されて、タブ12b’により分岐接続され
る。
【0024】即ち、連鎖状タブ12により内部回路と関
係なく外部回路のみを分岐接続するスルー回路を形成で
きる一方、連鎖状タブ12’により内部回路と接続した
外部回路の分岐接続を行うことができる。
【0025】上記のように同一コネクタ内で3.3.4
のパターンで外部回路を分岐接続する場合、連鎖状タブ
12、12’のジョイント用基板部からそれぞれ突出す
るタブ12b、12b’を、コネクタのピッチと対応さ
せて、所要の極の端子と接続するように形成しているた
め、未使用の極を無くすことができる。その結果、コネ
クタ嵌合部11の大きさを小さくでき、その分、電気接
続箱の小スペース化を図り、小型化あるいは高密度化を
図ることができる。さらに、コネクタ嵌合部11の下部
を通過させる単芯線21を増加させることができるた
め、電気接続箱10の内部回路の設計の自由度を高める
ことができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の外部回路分岐接続構造では、電気接続箱に設けるコネ
クタ嵌合部の内部に、外部回路を分岐接続する連鎖状タ
ブを収容し、該連鎖状タブから突設したタブを上記コネ
クタ嵌合部に突設して、コネクタの端子と接続させてい
るため、同一コネクタ内で、外部回路を分岐接続するこ
とが出来る。
【0027】かつ、従来の単芯線と圧接端子とで外部回
路をジョイントする方法に変えて、分岐回路形成するた
めの専用の連鎖状タブを設け、これら連鎖状タブから突
設するタブを、コネクタの所要の端子と接続させる形状
に容易に形成することができるため、コネクタの未使用
の極を簡単に無くすことができる。その結果、未使用極
を無くすためにコネクタ嵌合部を分割したり、拡大する
必要がなくなり、コネクタ嵌合部を効率よく小型化で
き、省スペース化を図ることができる。
【0028】また、連鎖状タブは、ジョイント用基板部
からタブをコネクタの極ピッチと同一ピッチで突出させ
た形状に、導電板を打抜加工するだけで簡単に形成で
き、コストを増加させることなく、簡単に実施できる。
【0029】さらに、連鎖状タブは外部回路の分岐接続
用のみではなく、内部回路と外部回路との接続用として
も用いることができる。即ち、電気接続箱の内部回路と
して、電線と、該電線に圧接する圧接端子とを設けた場
合、上記連鎖状タブから突設した圧接刃を備えた内部回
路接続用端子により、内部回路の単芯線と圧接接続させ
るだけで、分岐接続する外部回路を内部回路とも接続す
ることが簡単にできる。
【0030】しかも、連鎖状タブを用いているため、該
連鎖状タブの隣接するタブの間の位置に、電気接続箱の
内部回路の電線を通過させておくことができる。その結
果、内部回路の単芯線を増加して配線でき、内部回路の
設計の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の外部回路分岐接続態様を
示す概略図である。
【図2】 (A)は実施形態の電気接続箱の平面図、
(B)は(A)のI−I線断面図である。
【図3】 (A)は実施形態のコネクタ嵌合部の一部拡
大平面図、(B)は(A)のII−II線断面図、
(C)は(A)のIII−III線断面図である。
【図4】 (A)(B)上記実施形態に用いる連鎖状タ
ブの斜視図である。
【図5】 従来例を示し、(A)は概略平面図、(B)
はIV−IV線の概略断面図である。
【符号の説明】
10 電気接続箱 10A アッパーケース 10B ロアケース 12 連鎖状タブ 12a ジョイント用基板部 12b タブ 12c 圧接刃 12d 内部回路接続用端子 20 コネクタ 21 単芯線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/16 H01R 4/00 H01R 9/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱に収容する連鎖状タブとし
    て、内部回路と関係なく外部回路のみを分岐接続してス
    ルー回路を形成する連鎖状タブと、内部回路と接続した
    外部回路の分岐接続を行う連鎖状タブとの2種類の連鎖
    状タブを設け、これら2種類の連鎖状タブはジョイント
    用基板部からタブをコネクタの極と同一ピッチで突出さ
    せると共に、上記一方の内部回路と接続する連鎖状タブ
    は上記ジョイント用基板部から圧接刃を備えた圧接端子
    からなる内部回路接続用端子を上記タブと逆方向に突設
    、該内部回路接続用端子を電気接続箱の内部に収容し
    ている内部回路の電線と圧接接続させており、 上記電気接続箱の外面に設けた1つの同一コネクタ嵌合
    の全ての極を使用して上記2種類の連鎖状タブの上記
    タブを突出させ、 該コネクタ嵌合部に嵌合する1つのコネクタには、全て
    の極に端子が挿入されており、該各端子は上記2種類の
    連鎖状タブと夫々接続する ことを特徴とする電気接続箱
    における外部回路分岐接続構造。
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