JP3254928B2 - レーダ用位置検出センサおよびこれを用いたレーダ - Google Patents
レーダ用位置検出センサおよびこれを用いたレーダInfo
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Description
方角が得られるようにしたレーダ用位置検出センサおよ
びこれを用いたレーダに関する。
示すようなものがある。 その構成を説明すると、発光
ダイオード(LED)11が信号処理装置10からの指
令を受けて発光し、可視光または赤外光パルスを発す
る。一般に発光ダイオードからの光ビームの広がりが大
きいので、レンズ群12を用いて光ビームを絞って細く
する。絞られた光ビームが回転ミラー16によって反射
され、標的13に向かう。回転ミラー16の角度は信号
処理装置10によって調整され、ミラーを回転すること
で光ビームを走査させている。
れ、集光レンズ14を経て受光素子15に到達する。信
号処理装置10は、発光から受光までの時間差を測定す
ることで標的13までの距離を算出する。またミラーの
角度から標的13の方角を算出する。発光手段として発
光ダイオード以外にレーザを用いることもできる。
波を用いたものを示す。スピーカ110によって発した
超音波が標的13によって反射され、マイクロフォン1
40に到達する。信号処理装置100では超音波が発射
されてから受信されるまでの時間を測定することによっ
て標的13までの距離を算出することができる。またこ
の場合も超音波ビームを細くし、スピーカを回転するこ
とによってビームを走査することができ、標的13の方
角を算出することができる。
は、標的13の方角を得るにおいて、細くしたビーム
と、それを走査するための回転機構が必要である。この
結果、コストの上昇と、回転機構の磨耗による信頼性の
低下といった問題があった。さらに回転機構の回転速度
が遅いために、走査が遅く、標的を見つけるまでの検出
時間が長いという問題をも有している。
る位置検出センサ(PSD)を用いるレーダが提案され
ている。図6は、従来のPSDの構成を示す断面図であ
る。N+基板71上にN−エピタキシャル層72が形成
されている。さらにN−エピタキシャル層72上に低濃
度P形拡散層73が形成され、また両端には高濃度のP
+形コンタクト領域74を介してP形拡散層が2つの出
力端子A、Bに接続されている。P形拡散層はPiNフ
ォトダイオードのアノードとして働くと同時に抵抗とし
ての働きをする。
ろには光電流Iが流れる。IはP形拡散層を通って2つ
の出力端子から流れ出る。ここで、Iが流れている箇所
の左右それぞれのP形拡散層の抵抗をR2、R1とし、
端子A,Bから流れ出る電流をI2、I1とする。R2
は[(L/2)+x]、R1は[(L/2)−x]に比
例し、またI1はR1、I2はR2に反比例する。その
結果、I1が[(L/2)−x]、I2が[(L/2)
+x]に反比例する。したがって、この電流値I1、I
2と光電流の発生位置xとの相関から、光電流の発生位
置を知ることができる。
の応答時間はP形拡散層の抵抗と各層間のPiNフォト
ダイオードの静電容量によって決まる。上記従来のPS
Dでは、P形拡散層73を抵抗とPiNフォトダイオー
ドのアノードの両方に使用しているために設計の自由度
が小さく、例えばP形拡散層の抵抗を小さくして応答速
度を速くするにはそれの厚みtを大きくし、また不純物
濃度を高くする必要がある。
きくなり、また厚みtを大きくすると光が通過しにくく
なる。その結果光電流Iが減少し感度が低下してしま
う。すなわち、感度と応答速度が互いに反比例の関係に
なっている。さらに上記従来のPSDでは、全チップが
PiNダイオードを構成しているので、その接合容量が
大きいため、光が照射されてから外部に信号電流が流れ
るまでの時間が長く、応答速度が遅い。その結果、従来
のPSDをレーダの受光位置検出センサとして用いると
きにはレーダの検出速度の低下が避けられない。
低コスト、高信頼性で、かつ高速度検出できる位置検出
センサと、これを用いたレーダを提供することを目的と
する。
検出速度向上のため、PSDとしてチップ全面をフォト
ダイオードとせず、複数のフォトダイオードをアレイ状
に配置し、また独立の抵抗領域を設けて設計の自由度を
増やし抵抗値を十分小さくできるようにした。
出センサは、受光位置検出センサとして、複数のフォト
ダイオードがアレイ状に配置されており、各フォトダイ
オードの出力にバッファ回路が設けられ、該バッファ回
路の出力がフォトダイオードの出力端子となる拡散層の
抵抗を無視できる大きい抵抗値を有する抵抗に接続さ
れ、該抵抗の他端が隣接しているバッファ回路の出力に
接続されており、バッファ回路は、フォトダイオードに
接続された電圧変換用の抵抗とFETとを備え、フォト
ダイオードの出力を電圧変換用の抵抗で変換した電圧を
FETのゲートに印加するよう構成されているものとし
た。
たは赤外光のビームを送出する送出手段と、送出された
ビームが標的で反射された反射波を受信する受信手段と
を有し、前記ビームの送出から反射波を受信するまでの
時間から前記標的までの距離を測定するレーダにおい
て、送出されるビームが所定の広がりを有し、かつ受信
手段は上記のレーダ用位置検出センサを備え、該レーダ
用位置検出センサの両端から抵抗を介して検出信号を出
力し、該出力された検出信号の大きさで標的の方角を得
るものとした。
力に該フォトダイオードの出力端子となる拡散層の抵抗
を無視できるぐらい抵抗値の大きい抵抗が接続されてい
るので、拡散層の設計自由度が増す。これにより応答性
の高い位置検出センサを構成することができる。
の大きい抵抗の間に電圧変換用の抵抗とFETとを備え
るバッファ回路を設け、フォトダイオードの出力を変換
した電圧をFETのゲートに印加するようにしたので、
位置検出センサ全体の静電容量が小さくなり応答性が向
上するとともに、出力が大きくなり検出が容易になる。
ビームを送出する送出し、その反射波を上記の位置検出
センサで受けるので、ビームを走査しなくても標的の方
角を高速で、検出することができる。
実施例の前にまず、参考例について説明する。図1は、
第1の参考例を示す。 信号処理装置1に制御される発
光ダイオード(LED)2は、信号処理装置1からの指
令により発光し、可視光または赤外光などの光パルスを
発する。ここでは、発出された光ビームを絞らずに、必
要ならば所定の広がりになるようにビームを広げるなど
の調整を行なう。標的3に当たって反射してきた光が集
光レンズ4を経てフォトダイオードアレイ5に到達す
る。フォトダイオードアレイ5の出力は走査用スイッチ
アレイ6を介して信号処理装置1に接続されている。ス
イッチアレイ6の走査は信号処理装置1によって制御さ
れている。
を示す断面図である。まずN+基板51上に低濃度N−
エピタキシャル層52が形成されている。エピタキシャ
ル層52を貫通して基板に届くように、エピタキシャル
層52よりも高濃度のN形分離領域53が複数に形成さ
れている。また分離領域53以外のエピタキシャル層5
2上にフォトダイオードのアノード電極となるP+形拡
散層54が複数に形成されている。N形分離領域53上
には例えばAlからなる遮光層55が形成され、P+形
拡散層54のみ受光できるようにしてある。P+形拡散
層54は走査用スイッチアレイ6を介して信号処理装置
1に接続されている。N+基板51には電源Vccが供
給されている。
等価回路を図3に示す。すなわち形成された個々のダイ
オードは、共通の電源Vccに接続され受光されたとき
の応答電流をそれぞれのアノードに接続されているスイ
ッチを通って信号処理装置1に入力する。スイッチは、
例えばMOSFETやP形MOSFETとN形MOSF
ETが並列接続したアナログスイッチなどをアレイ状に
したものである。またここでは、簡単のため、N形分離
領域がN−エピタキシャル層を貫通し、N+基板に到達
するように説明したがこれは本質的なものではなく、P
+形拡散層が複数に分離されて形成されていてもよい。
2から発し広がりを持った光ビームの照射領域内に例え
ば標的3があれば、発したビームの一部がそれによって
反射され、レンズ4を経てフォトダイオードアレイ5に
到達する。ここでレンズ4はフォトダイオードアレイ5
の各セルにはそれぞれ異なる方向からの反射光しか届か
ないような働きをする。例えば図示のように、a反射光
はθ方向、b反射光はθ1方向というように各セルに届
く。
ォトダイオードのどこに到達したかをスイッチアレイ6
を走査することによって調べることができる。そして反
射光を受光したフォトダイオードの位置から標的の方角
θを算出することができる。標的3の距離はビームを発
してから受光するまでの時間差を測ることによって算出
される。
ば図3のように標的3による反射光が当たったフォトダ
イオードセルbには光電流Iが流れ、信号処理装置1で
は、スイッチの走査によって、光電流Iが流れているセ
ルの位置が検出される。そして図1で示すように光電流
Iが流れているセルと光軸の距離をx、フォトダイオー
ドアレイとレンズの距離をyとすると、次式 θ=tan−1(x/y) (1) を用いて標的の方角θを算出する。距離の算出は光パル
スの往復時間により行なう。
げ、受信角度を異ならせたフォトダイオードを複数に配
置し、スイッチの走査によって標的の方角を検出するよ
うにしたため、回転ミラーがなくても標的の方角を検出
できる。その結果コストを下げることができ、また磨耗
がないので、信頼性が向上し、検出時間を短縮できるな
どの効果が得られる。
1の参考例の発光ダイオード2とフォトダイオードアレ
イ5の代わりに超音波スピーカ2Aとマイクロフォンの
アレイ5Aを用いたものである。その他の構成は同様で
ある。超音波スピーカ2Aは信号処理装置1Aの指令に
よって超音波を発し、標的3に当たって反射された超音
波を小型マイクロフォンのアレイ5Aで受信する。各小
型マイクロフォンの指向性が異なる方向を向くようにそ
れぞれの形が設計されている。
マイクロフォンが用いられ、各小形マイクロフォンの受
信方向を点線に示すようにする。各マイクロフォンの出
力が走査用スイッチアレイ6を介して信号処理装置1A
に接続されている。信号処理装置1Aは、スイッチアレ
イ6を走査することで、アレイのどこのマイクロフォン
に反射波が届いているのかを検出し、第1の参考例と同
様に式(1)を用いることで標的3の方角を算出する。
また小形マイクロフォンの指向性を変えるのに形ではな
く、置き方を変えてもよい。
波ビームを絞らず、指向性の異なるマイクロフォンを複
数に配置し、スイッチの走査によって標的の方角を検出
するようにしたため、スピーカ2Aを回転などの移動を
させなくても標的の方角を算出でき、第1の参考例と同
様の効果を得ることができる。
実施例について説明する。図5は、本発明の第1の実施
例の構成を示す。この実施例は、第1の参考例における
フォトダイオードアレイ5と走査用のスイッチアレイ6
の代わりに位置検出センサ(PSD)7及び方角の検出
内容を変えた信号処理装置1Bを用いたものである。P
SDの原理は前述のとおりである。 PSDは、その2
つの出力端子のそれぞれの出力電流をI1、I2とする
と、式(2)
きる。但し、xはPSDの中点から反射光が当たった位
置までの距離、LはPSDの大きさである。
はその構成図である。図8の(a)は平面パターン図
で、(b)は(a)のX−Y−Zにおける断面図であ
る。構成を説明すると、図7において、フォトダイオー
ドアレイ8は、図1に示した第1の参考例と同様に複数
のフォトダイオードセルで構成されるが、各セルの出力
が隣接しているほかのフォトダイオードセルの出力と抵
抗Rを介して接続されている。
に上面から順に高濃度P+拡散層83、N−エピタキシ
ャル層82、N+基板81によって構成され、N形分離
領域85を介して互いに分離されている。高濃度P+拡
散層83の濃度を十分濃くすることでその抵抗成分を無
視できるようにしてある。またP+拡散層83の厚みt
を十分薄くすることで光が十分通過できるようになって
いる。分離されている各P+拡散層83はさらに導線8
7で拡散抵抗84に接続されている。
83のそれよりも十分高く設定される。拡散抵抗の抵抗
値はその幅、長さ、厚み及び不純物濃度によって決定さ
れ、拡散抵抗が形成されている領域で光を吸収させなく
てもよいので、拡散抵抗の厚みや不純物濃度を自由に選
ぶことができる。その結果抵抗値を十分小さく設定する
ことができ、応答速度を上げることができる。また高濃
度P+拡散層83真下のみにPiNフォトダイオードが
形成され、静電容量を持つが、分離領域では静電容量を
持たない。その結果、分離領域85の面積分に相当する
静電容量が小さくなり、さらに応答速度が向上する。ま
た(b)に示すように光が当たらなくてもよい分離領域
85と拡散抵抗84のところには、Alなどからなる遮
光層86を設けてある。
従来のPSDと同様に端子A、Bから流れ出る電流を測
定し、式(2)を用いて受光の位置を算出すればよい。
但し従来のPSDと違い、この場合の位置Xは離散的な
値をとる。すなわち同一フォトダイオードセルに当たっ
た光は全て同じ出力を出し、同じ位置として算出され
る。従って位置の精度を上げるには、各フォトダイオー
ドセルを微細化すればよい。
イッチアレイを用いる第1の参考例に比べると構成が簡
単で、また走査制御をしなくてもよいので、信号処理装
置1Bの構成が簡単になる。そしてI1、I2を同時に
検出できるので、スイッチ走査方式にかかる処理時間は
セル数に比例して増えるのに対し、PSD方式の処理時
間が一定であるため、セル数の多いときにはスイッチア
レイを用いた走査方式より速く検出することができる。
の抵抗とPiNフォトダイオードのアノードの両方を別
々に設けたため、設計の自由度が大きく、拡散抵抗84
の抵抗値を十分に下げることができ、そして多数の小単
位となるPiNダイオードはその接合容量が小さいた
め、光が照射されてから外部に信号電流を出すまでの時
間が短く、応答速度が向上する。
ある。これは、第1の実施例における図8で示した拡散
抵抗84の代わりに多結晶シリコン抵抗84Aを用いた
ものである。そのほかの構成は第1の実施例と同様であ
る。図9の(a)は平面パターン、(b)は(a)のX
−Y−Zにおける断面図である。
1上から生成されるのでなく、酸化膜88を介して蒸着
して形成されている。各抵抗84Aが導線87Aを介し
て隣接の抵抗と接続されるとともにP+拡散層83に接
続される。抵抗84Aの導電形はp形でもn形でも構わ
ない。また抵抗として先の図8の拡散抵抗84と同様に
導線87Aを用いず連続した一本の多結晶シリコンの帯
に複数のコンタクトを介して各フォトダイオードセルと
接続してもよい。本実施例は以上のように構成され、多
結晶抵抗を用いることで、抵抗における静電容量が減少
し、さらに応答速度を上げることができる。それによっ
てこれを用いるレーダは一層性能の向上が図れる。
この実施例は、第1または第2の実施例で示したPSD
8a、8bを用いて、スイッチによってそれぞれのPS
Dの出力が外部端子A、Bに接続できるようになってい
る。従来のPSDや上記実施例で示したPSDでは、離
れた位置に同時に2つの光が当たると、出力が両位置の
中間となり、誤動作となってしまう。
に、先ずS1、S2、S3を導通状態にし、S4、S5
を開放状態にし、2つのフォトダイオード8a、8bが
1つの大きなPSDとして働く。その出力が両端近くを
指す場合には、誤動作の可能性が低いので、そのまま出
力する。出力が中心近い位置を指すとき、離れた両端に
たまたま2つの光が同じに入った可能性があるので、先
ずS1、S4を導通状態にし、S2、S3、S5を開放
状態にする。
左側のPSD8aのみによって受光位置が検出される。
次にS2、S5を導通、S1、S3、S4を開放する
と、今度は右側のPSD8bのみによって受光位置が検
出される。このようにPSDをスイッチで走査すること
で、2つ以上の離れたフォトダイオードの同時受光によ
る誤動作を検出することができ、誤った方角値の出力が
防止される。
検出速度を向上したPSDを説明する。図11は、その
構成を示す回路図である。フォトダイオードアレイ8の
各セルの出力がブロッキングダイオード9を介して抵抗
Rの列に接続されている。ブロッキングダイオード9は
光電流Iが流れる方向に接続されている。ブロッキング
ダイオードは光を受ける必要がないので遮光されても構
わない。
流れ、抵抗上の電位が変動し、このときブロッキングダ
イオード9が無ければ、その変動によって他のフォトダ
イオードセルに変位電流が流れる。これはブロッキング
ダイオードが無ければ全てのフォトダイオードセルの接
合静電容量が並列接続されているので静電容量が大きく
なるためである。
ルにブロッキングダイオード9を挿入し、ブロッキング
ダイオード9は微小な光電流Iを順方向に流すだけの大
きさがあれば十分なので、そのPN接合面積を十分に小
さくすることができる。それによって静電容量による変
位電流が流れにくくなる。これは図12の等価回路図に
示すようにブロッキンギダイオード9の小さい静電容量
Cj1を各フォトダイオードセルの静電容量Cj2と直
列接続して全体の容量を小さくしたからである。
ードで十分なので例えば多結晶シリコンダイオードを用
いてもよい。またVccは正の電源でなく負の電源を用
いてもよく、この場合には図13で示すようにダイオー
ドを全て逆に接続する。本実施例は、以上のように構成
され、ブロッキングダイオードの挿入によってPSD全
体の静電容量を小さくすることができ、その結果働いて
いないフォトダイオードセルが切り離され、PSDの検
出速度がさらに向上する。
例の構成を示す。図15は図14の交流等価回路図であ
る。この実施例は第4の実施例のブロッキング9の代わ
りにバッファ9Aを用いたものである。その他の構成は
第4の実施例と同様である。バッファ9Aの構成として
光電流Iを電圧変換用の抵抗Rsで受けて電圧に変換
し、変換された電圧をソースフォロワ形式のMOSFE
T9Cのゲートに印加する。その結果Iに比例した電流
AlがMOSFET9Cのソースから流れ出て、端子
A、Bからは電流AI2及びAI1が流れ出る。このと
きバッファ9Aの持つ高インピダンスでAI1またはA
I2による変位電流が各フォトダイオードセルに流れ込
むことができなくなる。
は、その値が小さいので、バッファ9Aへ変位電流の流
入もしにくい。この結果、PSDの応答性が向上され
る。さらにバッファを設けることによって電流が増幅さ
れて大きくなるので検出が容易になるという効果も得ら
れる。
する。上記PSDは、抵抗を用いて受光位置を検出する
実施例を示したが、信号源が電圧源とみなせる場合には
使いにくい。例えば図4に示した第2の参考例をスイッ
チの走査でなく、PSD方式にしたい場合、圧電式の小
形マイクロフォンを用いると信号源の内部インピーダン
スが高いので電流を取り出すことが難しく、抵抗を使っ
ての位置検出は不可能である。
もPSDを用いることができるようにしたものである。
図16に示すように、マイクロフォンアレイ5Aの各小
形マイクロフォンの出力は左右それぞれの増幅器8Gを
介して左右の隣接している小形マイクロフォンの出力に
加えられている。増幅器の列の終端が外部端子A及びB
となっている。ここでマイクロフォンアレイ5Aの中心
0から距離xだけ離れた小形マイクロフォンのみが受信
しており、その出力電圧をVとする。すると、Aに現わ
れる電圧をV2、Bに現われる電圧をV1とする。この
ときΔを小形マイクロフォン配列のピッチとすると、l
og(V2/V)が
例する。すなわちV1、V2を測定すれば位置xを算出
できる。このとき8Gの増幅率Gが1以外ならなんでも
よい。1より大きくても、小さくても構わない。すなわ
ち増幅器の代わりに減衰器を用いても構わない。以上の
ように、本実施例は、増幅器または減衰器の列を用いる
ことで信号源の内部にインピーダンスが大きくても電流
源と同じく使用することができ、受信位置の高速検出が
できるという効果が得られる。
この実施例は図11に示した第4の実施例のPSDにさ
らにスイッチアレイ6を設けたものである。複数の標的
などによる誤動作の可能性が高い場合に走査スイッチを
走査することで各抵抗とダイオードセルを結ぶ点での電
位を測定できる。標的の位置で電位がピークになるため
に電位のピークの数を調べることで標的の数が分かる。
例えば図17の場合には2つの標的があることが分か
る。これによって複数の標的によるPSDの誤動作を防
止することができる。
抗を用いたが、これに限らず例えば図18に示すように
抵抗の代わりにMOSFETやTFTなどのトランジス
タDを用いてもよい。この場合MOSFETやTFTが
線形領域で動作する範囲内でゲート電圧を変えれば感度
及び応答時間を調整することができる。
したが、二次元についても同様にできる。例えば前記第
1の参考例の場合、図19に示すような二次元フォトダ
イオードアレイを二次元のスイッチアレイで走査し、受
光したフォトダイオートを検出することができる。また
は二次元のPSDを用いてもよい。二次元PSDを用い
た場合にも本発明の高速化手法を適用できる。
の電磁波を用いることができる。変調した連続波を使っ
て反射波の位相ずれを測定する方式のレーダあるいはド
ップラー方式で被検出物体との相対速度を測定するレー
ダについても本発明が同様に適用できる。また本発明の
レーダを車両用の衝突警報、車両距離警報、定速走行装
置や衝突防止装置に適用できる。これらに用いた場合例
えば同じ車線の車両だけに対象を絞ることで誤警報を防
止するなどより細かい制御をすることができる。
用位置検出センサによれば、複数のフォトダイオードを
アレイ状に配置し、各フォトダイオードの出力をバッフ
ァ回路を介して抵抗列に接続するようにし、フォトダイ
オードと受光位置を検出するための抵抗を別々に分けて
設けたため、光感度を向上させながら、受光から位置信
号が出力するまでの時間を短縮することができ、感度と
応答速度が両立して向上する。そしてとくにバッファ回
路は電圧変換用抵抗とFETとを備え、フォトダイオー
ドの出力を変換した電圧をFETのゲートに印加するよ
うにしたので、位置検出センサ全体の静電容量が小さく
なり応答性がより向上するとともに、出力が大きくなり
検出が容易になる。また、上記位置検出センサを用いた
レーダは、可視光または赤外光のビームを送出し、その
反射波を上記の位置検出センサで受けるので、ビームを
走査するための機構がなくても標的の方角を検出するこ
とができ、コスト低減、長期信頼性の向上、処理時間の
短縮という効果を得ることができる。
断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のフォトダイオードがアレイ状に配
置されており、各フォトダイオードの出力にバッファ回
路が設けられ、該バッファ回路の出力がフォトダイオー
ドの出力端子となる拡散層の抵抗を無視できる大きい抵
抗値を有する抵抗に接続され、該抵抗の他端が隣接して
いるバッファ回路の出力に接続されており、 前記バッファ回路は、フォトダイオードに接続された電
圧変換用の抵抗とFETとを備え、フォトダイオードの
出力を電圧変換用の抵抗で変換した電圧をFETのゲー
トに印加するよう構成 されていることを特徴とするレー
ダ用位置検出センサ。 - 【請求項2】 可視光または赤外光のビームを送出する
送出手段と、送出されたビームが標的で反射された反射
波を受信する受信手段とを有し、前記ビームの送出から
反射波を受信するまでの時間から前記標的までの距離を
測定するレーダにおいて、 前記送出されるビームが所定の広がりを有し、かつ受信
手段は請求項1記載のレーダ用位置検出センサを備え、
該レーダ用位置検出センサの両端から抵抗を介して検出
信号を出力し、該出力された検出信号の大きさで前記標
的の方角を得ることを特徴とするレーダ。
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