JP3254906B2 - 荷電粒子ビーム露光装置及び露光方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光装置及び露光方法

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JP3254906B2
JP3254906B2 JP14372494A JP14372494A JP3254906B2 JP 3254906 B2 JP3254906 B2 JP 3254906B2 JP 14372494 A JP14372494 A JP 14372494A JP 14372494 A JP14372494 A JP 14372494A JP 3254906 B2 JP3254906 B2 JP 3254906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路の製造工程等
において使用される荷電粒子ビーム露光装置及び露光方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷電粒子ビーム露光装置、例え
ば、電子ビーム露光装置として、種々の透過パターンを
形成してなるマスク板により電子ビームの断面形状を所
望の形状に整形して行う露光、いわゆる、ブロック露光
を行うことができるようにされたものが知られている。
【0003】かかる電子ビーム露光装置において、ブロ
ック露光が行われる場合には、電子銃から発生された電
子ビームは、矩形アパーチャにより断面形状を矩形に整
形された後、マスク板の上流に配置されたマスク偏向器
により、マスク板上の所望の透過パターンに偏向され
る。
【0004】そして、所望の透過パターンにより断面形
状を整形された電子ビームは、マスク板の下流に配置さ
れたマスク偏向器によって光軸上に戻され、縮小・回転
レンズにより縮小・回転され、主偏向器及び副偏向器に
よって試料上の所望の位置に露光される。
【0005】このようにして、ブロック露光が行われる
場合、電子ビームはマスク板上の所望の透過パターンに
偏向され、光軸から離れた部分を通過することになるた
め、電子銃のクロスオーバ像に非点収差や、像面湾曲が
発生してしまう。
【0006】そこで、ブロック露光を行うことができる
ようにされた電子ビーム露光装置においては、非点収差
補正コイル及び像面湾曲補正コイルを設け、電子銃のク
ロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾曲補正を行うと
している。
【0007】この場合、試料電流値が極大となるよう
に、マスク偏向器の駆動値、非点収差補正コイルの駆動
値及び像面湾曲補正コイルの駆動値を求め、これら駆動
値を電子銃のクロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾
曲補正を行うためのデータとして、正規の露光を行うと
いう露光方法が採用されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試料電流値が
極大となるようなマスク偏向器の駆動値、非点収差補正
コイルの駆動値及び像面湾曲補正コイルの駆動値を求
め、これらに基づいて正規の露光を行う場合、試料電流
密度分布は、必ずしも、均一とはならず、選択された透
過パターンによっては、透過パターン像に露光むらが発
生してしまう場合があるという問題点があった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑み、透過パターン
像に露光むらが発生しないように荷電粒子ビーム発生源
のクロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾曲補正を行
い、精度の高い露光を行うことができるようにした荷電
粒子ビーム露光装置及び露光方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による荷電粒子ビ
ーム露光装置は、荷電粒子ビーム発生源と、この荷電粒
子ビーム発生源から発生された荷電粒子ビームの断面形
状を矩形に整形する矩形アパーチャを有してなる矩形ア
パーチャ板と、この矩形アパーチャ板の下流に配置さ
れ、荷電粒子ビームの偏向が可能とされた広さの、か
つ、移動により選択可能とされた複数の荷電粒子ビーム
偏向可能領域を有すると共に、これら複数の荷電粒子ビ
ーム偏向可能領域のそれぞれ対応する位置に荷電粒子ビ
ームの偏向により選択可能とされた透過パターンが形成
されてなる複数の矩形の透過パターン形成領域を有する
マスク板と、矩形アパーチャ板により矩形に整形された
荷電粒子ビームをマスク板の移動により選択された荷電
粒子ビーム偏向可能領域の所望の透過パターンに偏向す
る第1の偏向手段と、マスク板の移動により選択された
荷電粒子ビーム偏向可能領域の所望の透過パターンを通
過した荷電粒子ビームを光軸に振り戻す第2の偏向手段
と、マスク板の下流に配置され、荷電粒子ビーム発生源
のクロスオーバ像が結像される円形アパーチャを有して
なる円形アパーチャ板と、この円形アパーチャ板の上流
に配置され、荷電粒子ビーム発生源の円形アパーチャ面
におけるクロスオーバ像の非点収差を補正する非点収差
補正手段と、円形アパーチャ板の上流に配置され、荷電
粒子ビーム発生源の円形アパーチャ面におけるクロスオ
ーバ像の像面湾曲を補正する像面湾曲補正手段とを有し
てなる荷電粒子ビーム露光装置を改良するものであっ
て、マスク板の複数の荷電粒子ビーム偏向可能領域のう
ちの1個の荷電粒子ビーム偏向可能領域の一部又は全部
の透過パターン形成領域には、少なくとも、透過パター
ン形成領域の対向する辺に沿って、同一の形状、同一の
大きさの複数の透過孔を線対称に配列してなる試料電流
密度分布測定用の透過パターンが形成されているという
ものである。
【0011】本発明による第1の荷電粒子ビーム露光方
法は、本発明による荷電粒子ビーム露光装置を使用する
ものであり、試料電流密度分布測定用の透過パターンの
各透過パターンごとに、荷電粒子ビームの試料電流密度
分布が一様ないし略一様、かつ、試料電流値が極大とな
るような第1、第2の偏向手段の駆動値、非点収差補正
手段の駆動値及び像面湾曲補正手段の駆動値を探索する
工程を有し、試料電流密度分布測定用の透過パターン以
外の透過パターンを使用した露光を行う場合、試料電流
密度分布測定用の透過パターンのうち、対応する試料電
流密度分布測定用の透過パターンについて探索された第
1、第2の偏向手段の駆動値、非点収差補正手段の駆動
値及び像面湾曲補正手段の駆動値を使用し、第1、第2
の偏向手段、非点収差補正手段及び像面湾曲補正手段を
駆動するというものである。
【0012】本発明による第2の荷電粒子ビーム露光方
法も、本発明による荷電粒子ビーム露光装置を使用する
ものであり、試料電流密度分布測定用の透過パターンの
各透過パターンごとに、荷電粒子ビームの試料電流密度
分布が一様ないし略一様、かつ、試料電流値が極大とな
るような第1、第2の偏向手段の駆動値、非点収差補正
手段の駆動値及び像面湾曲補正手段の駆動値を探索する
と共に、荷電粒子ビームの試料面上の照射位置を算出す
る第1の工程と、試料電流密度分布測定用の透過パター
ンについて、荷電粒子ビームの試料面上の照射位置が一
致ないし略一致するような第2の偏向手段の駆動値を算
出する第2の工程とを有し、試料電流密度分布測定用の
透過パターン以外の透過パターンを使用した露光を行う
場合、試料電流密度分布測定用の透過パターンのうち、
対応する試料電流密度分布測定用の透過パターンについ
て得られた第1の偏向手段の駆動値、非点収差補正手段
の駆動値、像面湾曲補正手段の駆動値及び第2の工程に
より得られた第2の偏向手段の駆動値を使用し、第1、
第2の偏向手段、非点収差補正手段及び像面湾曲補正手
段を駆動するというものである。
【0013】
【作用】本発明による荷電粒子ビーム露光装置は、本発
明による第1、第2の荷電粒子ビーム露光方法のように
使用することができるが、本発明による第1の荷電粒子
ビーム露光方法のように使用する場合には、試料電流密
度分布測定用の透過パターンの各透過パターンごとに、
荷電粒子ビームの試料電流密度分布が一様ないし略一
様、かつ、試料電流値が極大となるような第1、第2の
偏向手段の駆動値、非点収差補正手段の駆動値及び像面
湾曲補正手段の駆動値を探索し、これらの駆動値に基づ
いて試料電流密度分布測定用の透過パターン以外の透過
パターンを使用した露光、即ち、正規の露光が行われる
ので、透過パターン像に露光むらが発生しないように、
荷電粒子ビーム発生源のクロスオーバ像の非点収差補正
及び像面湾曲補正を行い、精度の高い露光を行うことが
できる。
【0014】また、本発明による第2の荷電粒子ビーム
露光方法のように使用する場合には、試料電流密度分布
測定用の透過パターンの各透過パターンごとに、荷電粒
子ビームの試料電流密度分布が一様ないし略一様、か
つ、試料電流値が極大となるような第1、第2の偏向手
段の駆動値、非点収差補正手段の駆動値及び像面湾曲補
正手段の駆動値を探索すると共に、荷電粒子ビームの試
料面上の照射位置を算出し、試料電流密度分布測定用の
透過パターンについて、荷電粒子ビームの試料面上の照
射位置が一致ないし略一致するような第2の偏向手段の
駆動値を算出し、第2の偏向手段の駆動値については、
この駆動値を使用して正規の露光が行われるので、透過
パターン像に露光むらが発生しないように、荷電粒子ビ
ーム発生源のクロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾
曲補正を行い、精度の高い露光を行うことができると共
に、荷電粒子ビームの試料面上の照射位置のずれを最小
にすることができる。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図27を参照して、本発明の荷
電粒子ビーム露光装置及び露光方法の一実施例について
説明する。
【0016】図1は本発明の荷電粒子ビーム露光装置の
一実施例である電子ビーム露光装置の要部を概略的に示
す図であり、1は電子ビーム発生源をなす電子銃、2は
電子銃1から発生された電子ビーム、3は光軸、4〜1
0は電磁レンズである。
【0017】また、11は電子ビーム2の断面形状を矩
形に整形する矩形アパーチャ11Aが形成されてなる矩
形アパーチャ板、12は矩形アパーチャ11Aを通過し
た電子ビーム2を可変矩形整形する場合などに使用する
スリット偏向器である。
【0018】また、13は複数の透過パターン(以下、
ブロックパターンという)が形成されてなるマスク板
(以下、ブロックマスクという)、14はブロックマス
ク13を固定するマスクステージであり、ブロックマス
ク13は、例えば、図2に示すように構成されている。
【0019】図2A中、16は、例えば、50mm×5
0mmの大きさを有するシリコン基板、171〜1712
は、例えば、5mm×5mmの大きさを有するデフレク
タ・エリアと称される領域である。
【0020】これらデフレクタ・エリア171〜1712
のそれぞれは、ブロックマスク13を水平に移動するこ
とにより選択可能とされ、後述するマスク偏向器による
電子ビーム2の偏向が可能とされる領域である。
【0021】なお、デフレクタ・エリア171〜1711
はパターン形成のための正規の露光を行う場合に使用さ
れる領域であり、デフレクタ・エリア1712は非点収差
補正及び像面湾曲補正を行うのに必要なデータを得る場
合に使用される領域である。
【0022】これらデフレクタ・エリア171〜1712
は、電子ビーム2の偏向上、同一の座標系とされてお
り、同一の座標位置にキャリブレーション用の透過パタ
ーン及びブロックパターンが形成されている。
【0023】ここに、図2Bはデフレクタ・エリア17
11の部分を拡大して概略的に示しており、181〜184
はキャリブレーション用の矩形の透過孔、191、192
・・・1948は、例えば、460μm×460μmの大
きさを有するブロックと称される領域である。
【0024】なお、ブロック191、192、195、1
16、1929、1933、1944、1948以外のブロック
を示すべき193、194、196〜1915、1917〜1
28、1930〜1932、1934〜1943、1945〜19
47は、図2における記載を省略している。
【0025】これらブロック191、192・・・1948
には、矩形アパーチャ11Aにより断面形状を矩形に整
形された電子ビーム2の断面形状を所望の形状に整形す
るための種々の形状のブロックパターンが形成されてい
る。
【0026】図2Cはブロック1929の部分を拡大して
示しており、201〜2016はコンタクトホールを形成
するための矩形の透過孔であり、この例では、これら1
6個の透過孔201〜2016が1個のブロックパターン
とされている。
【0027】デフレクタ・エリア171〜1710におい
ても、デフレクタ・エリア1711の場合と同様に、キャ
リブレーション用の矩形の透過孔が形成されると共に、
種々のブロックパターンが形成されている。
【0028】また、図2Dはデフレクタ・エリア1712
の部分を拡大して概略的に示しており、211〜214
キャリブレーション用の矩形の透過孔、221、222
・・2248はブロックである。
【0029】なお、ブロック221、222、225、2
16、2228〜2230、2233、2244、2248以外の
ブロックを示すべき223、224、226〜1915、2
17〜2227、2231、2232、2234〜2243、22
45〜2247は、図2における記載を省略している。
【0030】これらブロック221、222・・・2248
には、非点収差補正及び像面湾曲補正を行うのに必要な
データを得る場合に使用する同一の形状、同一の大きさ
の試料電流密度分布測定用のブロックパターンが形成さ
れている。
【0031】図2Eはブロック2229の部分を拡大して
示しており、231〜239は行列状に形成された同一の
大きさの矩形の透過孔であり、ブロック221〜2
28、2230〜2248にも、同様の透過孔からなる試料
電流密度分布測定用のブロックパターンが形成されてい
る。
【0032】なお、24、25はブロック2229のX軸
方向において対向する辺、26、27はブロック2229
のY軸方向において対向する辺であり、透過孔235
設けないようにしても良い。
【0033】また、図1において、29〜32はマスク
偏向器であり、マスク偏向器29、30は電子ビーム2
を光軸3から外してブロックマスク13上、所望のブロ
ックパターンの位置に偏向するための偏向器である。
【0034】また、マスク偏向器31、32は、マスク
偏向器29、30により光軸3外に偏向させられた電子
ビーム2を光軸3上に振り戻すための偏向器である。
【0035】また、33は電子ビーム2がマスク偏向器
29、30によって光軸3外に偏向されることにより発
生する電子銃1のクロスオーバ像の非点収差を補正する
ための非点収差補正コイル(マスク・スティグ・コイ
ル)である。
【0036】また、34は電子ビーム2がマスク偏向器
29、30によって光軸3外に偏向されることにより発
生する電子銃1のクロスオーバ像の像面湾曲を補正する
ための像面湾曲補正コイル(マスク・フォーカス・コイ
ル)である。
【0037】図3は非点収差補正コイル33及び像面湾
曲補正コイル34の部分を拡大して概略的に示す斜視図
である。
【0038】図3中、36〜43は非点収差補正コイル
33を構成する単一のコイル、44はコイル36〜39
に駆動電流ixを供給する駆動電流供給回路、45はコ
イル40〜43に駆動電流iyを供給する駆動電流供給
回路である。
【0039】また、46は像面湾曲補正コイル34に駆
動電流ifを供給する駆動電流供給回路、47〜54は
マスク偏向器31を構成する電極である。
【0040】ここに、図4はコイル36〜39に正の電
流ixを供給し、コイル40〜43に電流iyを供給しな
い場合に発生する磁界を示しており、図5は、この場合
に電子ビーム2に加わる電磁力の方向を示している。
【0041】また、図6はコイル40〜43に正の電流
yを供給し、コイル36〜39に電流ixを供給しない
場合に発生する磁界を示しており、図7は、この場合に
電子ビーム2に加わる電磁力の方向を示している。
【0042】また、図8はコイル36〜39に正の電流
xを供給すると共に、コイル40〜43に正の電流iy
を供給した場合に発生する磁界を示しており、図9は、
この場合に電子ビーム2に加わる電磁力の方向を示して
いる。
【0043】また、図10は像面湾曲補正コイル34の
作用を説明するための図であり、像面湾曲補正コイル3
4は、例えば、電磁レンズ8の実効的な焦点距離を増大
させ、電子銃1の像が後述する円形アパーチャ上に正確
に結像するように作用する。
【0044】また、図1において、56は電子ビーム2
の通過を制御するブランキング偏向器、57は円形アパ
ーチャ57Aが形成されてなる円形アパーチャ板であ
る。
【0045】この円形アパーチャ板57は、電子ビーム
2の電流密度の等しい部分のみを利用するための絞りと
して機能すると共に、ブランキング偏向器56により偏
向させられた電子ビーム2の通過を遮断する遮断板とし
ても機能する。
【0046】また、58は電子ビーム2を比較的大きな
範囲で偏向する電磁偏向器からなる主偏向器、59は電
子ビーム2を比較的小さな範囲で偏向する静電偏向器か
らなる副偏向器、60は露光対象であるウエハ、61は
ウエハ60を保持するためのウエハ・ホルダ、62はウ
エハ・ステージである。
【0047】ここに、ウエハ・ホルダ61のマーク形成
領域には、図11に平面図、図12に図11のA−A線
に沿った断面図を示すようなY軸に平行なライン状のマ
ーク(以下、ラインマークという)64が形成されると
共に、図13に平面図、図14に図13のB−B線に沿
った断面図を示すようなX軸に平行なラインマーク65
が形成されている。
【0048】なお、図11、図13において、66は図
2Eに示すブロックパターンの像を示しており、矩形像
671〜679は図2Eに示す透過孔231〜239に対応
している。
【0049】ここに、ラインマーク64、65はシリコ
ン基板68上にタンタルTaで形成されており、その長
さLAは、ブロックパターン像66の1辺の長さLBより
も十分に長く、その幅WAをブロックパターン像66の
矩形像671〜679の1辺の長さWBよりも十分に小と
されている。
【0050】このように構成された本実施例の電子ビー
ム露光装置において、ブロック露光が行われる場合に
は、電子銃1から発生された電子ビーム2は、矩形アパ
ーチャ板11により断面形状を矩形に整形された後、マ
スク偏向器29、30によってブロックマスク13上の
所望のブロックパターン部分に偏向される。
【0051】そして、所望のブロックパターンにより断
面形状を整形された電子ビーム2は、マスク偏向器3
1、32により光軸3上に振り戻され、電磁レンズ(縮
小・回転レンズ)8によって縮小・回転され、主偏向器
58及び副偏向器59によってウエハ60上の所望の位
置に露光される。
【0052】このようにしてブロック露光が行われる場
合、電子ビーム2はブロックマスク13上の所望のブロ
ックパターンに偏向され、光軸から離れた部分を通過す
ることになるため、電子銃1のクロスオーバ像に非点収
差や、像面湾曲が発生してしまうが、本実施例において
は、これら電子銃1のクロスオーバ像の非点収差や、像
面湾曲を補正するためのデータは、次のようにして求め
られる。
【0053】まず、図15に示すように、矩形アパーチ
ャ板11で断面形状を矩形に整形された電子ビーム2を
図2Eに示すブロックパターンで整形して、ウエハ・ホ
ルダ61のラインマーク形成領域に図2Eに示すブロッ
クパターンの像66を照射し、これを矢印70に示すよ
うにX軸に平行に走査して、ラインマーク64による反
射電子波形を得るようにする。
【0054】この場合、ブロックパターン像66内の電
流密度分布が均一である場合には、図16に示すような
反射電子波形が得られる。
【0055】なお、図16において、72は矩形像67
1、674、677の部分の反射電子波形、73は矩形像
672、675、678の部分の反射電子波形、74は矩
形像673、676、679の部分の反射電子波形であ
る。
【0056】この場合、反射電子波形72、74の部分
の反射電子波形強度の平均値ρl、ρrは、図17に示す
ように、ρl=ρrとなる。
【0057】これに対して、図18に示すように、ブロ
ックパターン像66の図上、右側にかげり75がある
と、図19に示すような反射電子波形が得られ、反射電
子波形72、74の部分の反射電子波形強度の平均値ρ
l、ρrは、図20に示すように、ρl>ρrとなる。
【0058】次に、図21に示すように、ウエハ・ホル
ダ61に照射している図2Eに示すブロックパターンの
像66を矢印77に示すようにY軸に平行に走査して、
ラインマーク65による反射電子波形を得るようにす
る。
【0059】この場合、ブロックパターン像66内の電
流密度分布が均一である場合には、図22に示すような
反射電子波形が得られる。
【0060】なお、図22において、79は矩形像67
1、672、673の部分の反射電子波形、80は矩形像
674、675、676の部分の反射電子波形、81は矩
形像677、678、679の部分の反射電子波形であ
る。
【0061】この場合、反射電子波形79、81の部分
の反射電子波形強度の平均値ρl、ρrは、図23に示す
ように、ρu=ρdとなる。
【0062】これに対して、図24に示すように、ブロ
ックパターン像66の図上、下側にかげり83がある
と、図25に示すような反射電子波形が得られ、反射電
子波形79、81の部分の反射電子波形強度の平均値ρ
u、ρdは、図26に示すように、ρu>ρdとなる。
【0063】ここに、ρl、ρr、ρu、ρdは、図27に
示すように、それぞれ、ブロックパターン像66におけ
る周辺部85(矩形像671、674、677の部分)、
周辺部86(矩形像673、676、679の部分)、周
辺部87(矩形像671、67 2、673の部分)、周辺
部88(矩形像677、678、679の部分)の試料電
流密度の平均値分布を示すことになる。
【0064】そこで、次に、評価値VALを数1に示す
ように定義し、この評価値VALを求める。なお、C
1、C2は実験で求まる定数である。
【0065】
【数1】
【0066】ここに、この評価値VALは、ρl、ρr、
ρu、ρdのばらつきが大きい程、小さくなり、ρl、ρ
r、ρu、ρdの個々が大きい程、大きくなるように定義
されている。
【0067】したがって、この評価値VALの極大値
は、ρl、ρr、ρu、ρdのばらつきが最小であり、か
つ、ρl、ρr、ρu、ρdの個々が最大、即ち、ブロック
パターン像66における周辺部85、86、87、88
の試料電流密度分布のバラツキが最小、かつ、試料電流
値が最大となることを意味している。
【0068】そこで、この評価値VALが極大値を取る
ようなマスク偏向器29〜32の駆動値、非点収差補正
コイル33の駆動値、像面湾曲補正コイル34の駆動値
を電子銃1のクロスオーバ像の非点収差及び像面湾曲を
補正するためのデータとして得るようにする。
【0069】以上の手順をデフレクタ・エリア1712
形成されている全ての試料電流密度分布測定用のブロッ
クパターン221〜2248について行い、これら試料電
流密度分布測定用のブロックパターン221〜2248
個々ごとに、評価値VALが極大値を取るようなマスク
偏向器29〜32の駆動値、非点収差補正コイル33の
駆動値、像面湾曲補正コイル34の駆動値を電子銃1の
クロスオーバ像の非点収差及び像面湾曲を補正するため
のデータとして保存する。
【0070】そして、正規の露光を行う場合、即ち、デ
フレクタ・エリア171〜1711に形成されているブロ
ックパターンを使用した露光を行う場合には、対応する
デフレクタ・エリア1712の試料電流密度分布測定用の
ブロックパターン221〜2248について保存されてい
るマスク偏向器29〜32の駆動値、非点収差補正コイ
ル33の駆動値、像面湾曲補正コイル34の駆動値を使
用し、マスク偏向器29〜32、非点収差補正コイル3
3及び像面湾曲補正コイル34を駆動するようにする。
【0071】ここに、デフレクタ・エリア1712の試料
電流密度分布測定用のブロックパターン221〜2248
について保存されているマスク偏向器29〜32の駆動
値、非点収差補正コイル33の駆動値、像面湾曲補正コ
イル34の駆動値は、試料電流密度分布測定用のブロッ
クパターン221〜2248の像の試料電流密度分布のバ
ラツキが最小、かつ、試料電流値が最大となる駆動値で
あることから、このようにする場合には、正規のブロッ
クパターン像に露光むらが発生しないように、電子銃1
のクロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾曲補正を行
い、精度の高い露光を行うことができる。
【0072】なお、以上のように、デフレクタ・エリア
1712のブロックパターンの像における周辺部の試料電
流密度分布のバラツキが最小、かつ、試料電流が最大と
なるようなマスク偏向器29〜32の駆動値、非点収差
補正コイル33の駆動値、像面湾曲補正コイル34の駆
動値を得ると共に、デフレクタ・エリア1712のブロッ
クパターンの像について、電子ビーム2のウエハ60面
上の照射位置が略一致するようなマスク偏向器31、3
2の駆動値を算出し、マスク偏向器31、32について
は、時に、この駆動値を使用する場合には、正規のブロ
ックパターン像に露光むらが発生しないように電子銃1
のクロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾曲補正を行
い、精度の高い露光を行うことができると共に、電子ビ
ーム2のウエハ60面上の照射位置のずれを最小にする
ことができる。
【0073】
【発明の効果】本発明による荷電粒子ビーム露光装置
は、本発明による第1、第2の荷電粒子ビーム露光方法
のように使用することができるが、本発明による第1の
荷電粒子ビーム露光方法のように使用する場合には、ブ
ロックパターン像に露光むらが発生しないように、荷電
粒子ビーム発生源のクロスオーバ像の非点収差補正及び
像面湾曲補正を行い、精度の高い露光を行うことができ
る。
【0074】また、本発明による第2の荷電粒子ビーム
露光方法のように使用する場合には、ブロックパターン
像に露光むらが発生しないように、荷電粒子ビーム発生
源のクロスオーバ像の非点収差補正及び像面湾曲補正を
行い、精度の高い露光を行うことができると共に、荷電
粒子ビームの試料面上の照射位置のずれを最小にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置の要部を概略的に示す図であ
る。
【図2】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備えるブロックマスクを示す
図である。
【図3】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイル及
び像面湾曲補正コイルの部分を示す斜視図である。
【図4】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイルの
作用を説明するための図である。
【図5】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイルの
作用を説明するための図である。
【図6】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイルの
作用を説明するための図である。
【図7】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイルの
作用を説明するための図である。
【図8】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイルの
作用を説明するための図である。
【図9】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例で
ある電子ビーム露光装置が備える非点収差補正コイルの
作用を説明するための図である。
【図10】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例
である電子ビーム露光装置が備える像面湾曲補正コイル
の作用を説明するための図である。
【図11】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例
である電子ビーム露光装置が備えるウエハ・ホルダに形
成されているY軸方向に平行なラインマークを示す平面
図である。
【図12】図11のA−A線に沿った断面図である。
【図13】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の一実施例
である電子ビーム露光装置が備えるウエハ・ホルダに形
成されているX軸方向に平行なラインマークを示す平面
図である。
【図14】図13のB−B線に沿った断面図である。
【図15】電子銃のクロスオーバ像の非点収差補正及び
像面湾曲補正に必要なデータを得る手順を説明するため
の図である。
【図16】図15に示す場合に得られる試料電流密度分
布測定用ブロックパターン像の反射電子波形を示す図で
ある。
【図17】図16の場合における試料電流密度分布測定
用ブロックパターン像における周辺部の反射電子波形強
度の平均値を示す図である。
【図18】電子銃のクロスオーバ像の非点収差補正及び
像面湾曲補正に必要なデータを得る手順を説明するため
の図である。
【図19】図18に示す場合に得られる試料電流密度分
布測定用ブロックパターン像の反射電子波形を示す図で
ある。
【図20】図19の場合における試料電流密度分布測定
用ブロックパターン像における周辺部の反射電子波形強
度の平均値を示す図である。
【図21】電子銃のクロスオーバ像の非点収差補正及び
像面湾曲補正に必要なデータを得る手順を説明するため
の図である。
【図22】図21に示す場合に得られる試料電流密度分
布測定用ブロックパターン像の反射電子波形を示す図で
ある。
【図23】図22の場合における試料電流密度分布測定
用ブロックパターン像における周辺部の反射電子波形強
度の平均値を示す図である。
【図24】電子銃のクロスオーバ像の非点収差補正及び
像面湾曲補正に必要なデータを得る手順を説明するため
の図である。
【図25】図24に示す場合に得られる試料電流密度分
布測定用ブロックパターン像の反射電子波形を示す図で
ある。
【図26】図25の場合における試料電流密度分布測定
用ブロックパターン像における周辺部の反射電子波形強
度の平均値を示す図である。
【図27】試料電流密度分布測定用ブロックパターン像
における周辺部の反射電子波形強度の平均値ρl、ρr、
ρu、ρdの意味を説明するための図である。
【符号の説明】
(図1) 33 非点収差補正コイル 34 像面湾曲補正コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 洋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−140310(JP,A) 特開 平5−299328(JP,A) 特開 昭57−66637(JP,A) 特開 平5−211113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子ビーム発生源と、この荷電粒子ビ
    ーム発生源から発生された荷電粒子ビームの断面形状を
    矩形に整形する矩形アパーチャを有してなる矩形アパー
    チャ板と、この矩形アパーチャ板の下流に配置され、荷
    電粒子ビームの偏向が可能とされた広さの、かつ、移動
    により選択可能とされた複数の荷電粒子ビーム偏向可能
    領域を有すると共に、これら複数の荷電粒子ビーム偏向
    可能領域のそれぞれ対応する位置に荷電粒子ビームの偏
    向により選択可能とされた透過パターンが形成されてな
    る複数の矩形の透過パターン形成領域を有するマスク板
    と、前記矩形アパーチャ板により矩形に整形された荷電
    粒子ビームを前記マスク板の移動により選択された荷電
    粒子ビーム偏向可能領域の所望の透過パターンに偏向す
    る第1の偏向手段と、前記マスク板の移動により選択さ
    れた荷電粒子ビーム偏向可能領域の所望の透過パターン
    を通過した荷電粒子ビームを光軸に振り戻す第2の偏向
    手段と、前記マスク板の下流に配置され、前記荷電粒子
    ビーム発生源のクロスオーバ像が結像される円形アパー
    チャを有してなる円形アパーチャ板と、この円形アパー
    チャ板の上流に配置され、前記荷電粒子ビーム発生源の
    前記円形アパーチャ面におけるクロスオーバ像の非点収
    差を補正する非点収差補正手段と、前記円形アパーチャ
    板の上流に配置され、前記荷電粒子ビーム発生源の前記
    円形アパーチャ面におけるクロスオーバ像の像面湾曲を
    補正する像面湾曲補正手段とを有してなる荷電粒子ビー
    ム露光装置において、 前記複数の荷電粒子ビーム偏向可能領域のうちの1個の
    荷電粒子ビーム偏向可能領域の一部又は全部の透過パタ
    ーン形成領域には、少なくとも、透過パターン形成領域
    の対向する辺に沿って、同一の形状、同一の大きさの複
    数の透過孔を線対称に配列してなる試料電流密度分布測
    定用の透過パターンが形成されていることを特徴とする
    荷電粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】荷電粒子ビーム発生源と、この荷電粒子ビ
    ーム発生源から発生された荷電粒子ビームの断面形状を
    矩形に整形する矩形アパーチャを有してなる矩形アパー
    チャ板と、この矩形アパーチャ板の下流に配置され、荷
    電粒子ビームの偏向が可能とされた広さの、かつ、移動
    により選択可能とされた複数の荷電粒子ビーム偏向可能
    領域を有すると共に、これら複数の荷電粒子ビーム偏向
    可能領域のそれぞれ対応する位置に荷電粒子ビームの偏
    向により選択可能とされた透過パターンが形成されてな
    る複数の矩形の透過パターン形成領域を有し、前記複数
    の荷電粒子ビーム照射可能領域のうちの1個の荷電粒子
    ビーム照射可能領域の一部又は全部の透過パターン形成
    領域に、少なくとも、透過パターン形成領域の対向する
    辺に沿って、同一の形状、同一の大きさの複数の矩形の
    透過孔を線対称に配列してなる試料電流密度分布測定用
    の透過パターンが形成されているマスク板と、前記矩形
    アパーチャ板により矩形に整形された荷電粒子ビームを
    前記マスク板の移動により選択された荷電粒子ビーム偏
    向可能領域の所望の透過パターンに偏向する第1の偏向
    手段と、前記マスク板の移動により選択された荷電粒子
    ビーム偏向可能領域の所望の透過パターンを通過した荷
    電粒子ビームを光軸に振り戻す第2の偏向手段と、前記
    マスク板の下流に配置され、前記荷電粒子ビーム発生源
    のクロスオーバ像が結像される円形アパーチャを有して
    なる円形アパーチャ板と、この円形アパーチャ板の上流
    に配置され、前記荷電粒子ビーム発生源の前記円形アパ
    ーチャ面におけるクロスオーバ像の非点収差を補正する
    非点収差補正手段と、前記円形アパーチャ板の上流に配
    置され、前記荷電粒子ビーム発生源の前記円形アパーチ
    ャ面におけるクロスオーバ像の像面湾曲を補正する像面
    湾曲補正手段とを有してなる荷電粒子ビーム露光装置を
    使用して露光を行う荷電粒子ビーム露光方法であって、 前記試料電流密度分布測定用の透過パターンの各透過パ
    ターンごとに、荷電粒子ビームの試料電流密度分布が一
    様ないし略一様、かつ、試料電流値が極大となるような
    前記第1、第2の偏向手段の駆動値、前記非点収差補正
    手段の駆動値及び前記像面湾曲補正手段の駆動値を探索
    する工程を有し、 前記試料電流密度分布測定用の透過パターン以外の透過
    パターンを使用した露光を行う場合、前記試料電流密度
    分布測定用の透過パターンのうち、対応する試料電流密
    度分布測定用の透過パターンについて探索された前記第
    1、第2の偏向手段の駆動値、前記非点収差補正手段の
    駆動値及び前記像面湾曲補正手段の駆動値を使用し、前
    記第1、第2の偏向手段、前記非点収差補正手段及び前
    記像面湾曲補正手段を駆動することを特徴とする荷電粒
    子ビーム露光方法。
  3. 【請求項3】荷電粒子ビーム発生源と、この荷電粒子ビ
    ーム発生源から発生された荷電粒子ビームの断面形状を
    矩形に整形する矩形アパーチャを有してなる矩形アパー
    チャ板と、この矩形アパーチャ板の下流に配置され、荷
    電粒子ビームの偏向が可能とされた広さの、かつ、移動
    により選択可能とされた複数の荷電粒子ビーム偏向可能
    領域を有すると共に、これら複数の荷電粒子ビーム偏向
    可能領域のそれぞれ対応する位置に荷電粒子ビームの偏
    向により選択可能とされた透過パターンが形成されてな
    る複数の矩形の透過パターン形成領域を有し、前記複数
    の荷電粒子ビーム照射可能領域のうちの1個の荷電粒子
    ビーム照射可能領域の一部又は全部の透過パターン形成
    領域に、少なくとも、透過パターン形成領域の対向する
    辺に沿って、同一の形状、同一の大きさの複数の矩形の
    透過孔を線対称に配列してなる試料電流密度分布測定用
    の透過パターンが形成されているマスク板と、前記矩形
    アパーチャ板により矩形に整形された荷電粒子ビームを
    前記マスク板の移動により選択された荷電粒子ビーム偏
    向可能領域の所望の透過パターンに偏向する第1の偏向
    手段と、前記マスク板の移動により選択された荷電粒子
    ビーム偏向可能領域の所望の透過パターンを通過した荷
    電粒子ビームを光軸に振り戻す第2の偏向手段と、前記
    マスク板の下流に配置され、前記荷電粒子ビーム発生源
    のクロスオーバ像が結像される円形アパーチャを有して
    なる円形アパーチャ板と、この円形アパーチャ板の上流
    に配置され、前記荷電粒子ビーム発生源の前記円形アパ
    ーチャ面におけるクロスオーバ像の非点収差を補正する
    非点収差補正手段と、前記円形アパーチャ板の上流に配
    置され、前記荷電粒子ビーム発生源の前記円形アパーチ
    ャ面におけるクロスオーバ像の像面湾曲を補正する像面
    湾曲補正手段とを有してなる荷電粒子ビーム露光装置を
    使用して露光を行う荷電粒子ビーム露光方法であって、 前記試料電流密度分布測定用の透過パターンの各透過パ
    ターンごとに、荷電粒子ビームの試料電流密度分布が一
    様ないし略一様、かつ、試料電流値が極大となるような
    前記第1、第2の偏向手段の駆動値、前記非点収差補正
    手段の駆動値及び前記像面湾曲補正手段の駆動値を探索
    すると共に、荷電粒子ビームの試料面上の照射位置を算
    出する第1の工程と、 前記試料電流密度分布測定用の透過パターンについて、
    荷電粒子ビームの試料面上の照射位置が一致ないし略一
    致するような第2の偏向手段の駆動値を算出する第2の
    工程とを有し、 前記試料電流密度分布測定用の透過パターン以外の透過
    パターンを使用した露光を行う場合、前記試料電流密度
    分布測定用の透過パターンのうち、対応する試料電流密
    度分布測定用の透過パターンについて得られた前記第1
    の偏向手段の駆動値、前記非点収差補正手段の駆動値、
    前記像面湾曲補正手段の駆動値及び前記第2の工程によ
    り得られた第2の偏向手段の駆動値を使用し、前記第
    1、第2の偏向手段、前記非点収差補正手段及び前記像
    面湾曲補正手段を駆動することを特徴とする荷電粒子ビ
    ーム露光方法。
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