JP3254466B2 - 半導体光導波路およびその製造方法 - Google Patents

半導体光導波路およびその製造方法

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康洋 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低損失でかつ微小なス
ポットサイズを有する半導体光導波路およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体の選択成長を用いた低損失
光導波路に関しては、既にその伝搬特性が報告(小松
他,1991年電子情報通信学会秋季大会予稿 C−1
32)されており、この光導波路の製作方法は、半導体
光導波路の低損失化技術の一つとして重要である。
【0003】図4は従来の選択リッジ成長InGaAs
P/InP光導波路の構成を示す斜視図である。同図に
おいて、1は(100)n−InP基板、2はn−In
GaAsP導波層、3はn−InPクラッド層、4は選
択成長したn−InPクラッド層、5はSiO2 マスク
である。また、6は選択成長によるリッジ側面であり、
(111)面である。7は選択成長したリッジ構造であ
る。
【0004】このような選択成長によるリッジ構造7で
は、リッジ側面6が平滑な(111)結晶面となり、エ
ッチングなどによってリッジ構造を形成した場合に比べ
て散乱損失を低減することが可能となり、低損失光導波
路を実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た(111)面6は、(100)n−InP基板1の表
面に対して約54度の傾きをもつために(100)n−
InP基板1の表面と平行な方向の導波光のスポットサ
イズを決定するリッジ構造7の幅を一定値以上に細くす
ることができない。例えば基板表面と平行な方向の光閉
じ込めを決定するリッジ構造7の高さを実用上十分と考
えられる1.5μmとすると、仮に選択成長したリッジ
構造7の上端面の幅を0μmとした場合でも、この選択
成長したリッジ構造7の下端面の幅は2.18μm以下
にはならない。
【0006】実際に導波光の基板表面に平行な方向のス
ポットサイズを決定する主要な要因は、この選択成長し
たリッジ構造の下端面であるので、従来の選択リッジ成
長光導波路では、導波光の基板表面に平行な方向のスポ
ットの半値全幅を2μm程度以下にすることが不可能で
ある。また、選択成長したリッジ構造の上端面に電圧印
加または電流注入のための金属電極を形成する場合に
は、導波光の基板表面に平行な方向のスポットサイズを
決定する選択成長したリッジ構造の下端面の幅は、さら
に広くなり、基板表面に平行な方向の導波モードが単一
の横モードから複数の横モードがたつ状態になることが
十分に予測される。この単一横モードでない導波状態
は、光導波路デバイスへの応用を考えた場合には、極め
て不適当である。したがってスポットサイズの小さい単
一横モードの光導波路を形成するためには、従来とは異
なる新たな低損失光導波路構造が必要である。
【0007】したがって本発明は前述した従来の課題を
解決するためになされたものであり、その目的は、微小
なスポットサイズを有する低損失な選択リッジ成長光導
波路を実現可能とした半導体光導波路およびその製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、化合物半導体の{111}面をもつ
基板と、この基板上に形成された光導波層と、この光導
波層上の一部の領域に形成されたリッジ形状の第1のク
ラッド層(リッジ構造という)とを有している。
【0009】
【作用】本発明における半導体光導波路は、選択成長に
よって形成したリッジ構造の側面が基板表面に対して垂
直となる。この選択リッジ構造により、従来不可能であ
ったような微小なスポットサイズを有する選択成長リッ
ジ光導波路が実現可能となる。また、リッジ側面が平滑
な選択成長界面を有するので、低損失な光導波路の形成
が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明による半導体光導波路の一実施
例による構成を示す斜視図である。同図において、(1
11)面をもつInP基板9上に、InGaAsPから
なる光導波層10とInPからなるクラッド層(第2の
クラッド層)11とを順次成長した後、ストライプ状の
間隙をもつ選択成長用SiO2 マスク13を形成し、そ
の間隙の部分にInPからなるクラッド層(第1のクラ
ッド層)12をリッジ形状として選択成長した構造を有
している。なお、14は選択成長したリッジ側面で(0
バー1 1)面、15は選択成長したリッジ側面で(0
1 バー1)面、16は選択成長したリッジ構造、17
は導波光のフィード分布である。
【0011】このように構成された選択成長リッジ構造
16は、その側面が極めて平滑な(0 バー1 1)面1
4と(0 1 バー1)面15とを有しており、これらの
結晶面は(111)面をもつInP基板9の表面に対し
て垂直となる。この選択成長したリッジ形状の幅は、選
択成長用SiO2 マスク13に形成した間隙部の幅によ
って制御することができ、リッジ構造の幅は(111)
面をもつInP基板9の表面に垂直な方向に対して一定
値となる。選択成長用SiO2 マスク13に形成した間
隙部の幅は、フォトリソグラフィーにより1μm以下に
まで細くすることが十分に可能である。したがって本実
施例の選択リッジ成長したInPクラッド層12をもつ
光導波路を用いれば、微小なスポットサイズをもつ低損
失な単一横モード光導波路を実現することができる。
【0012】(参考例1) 図2は本発明による半導体光導波路に関連する参考例
示す斜視図である。同図において、(111)面をもつ
InP基板18上にInPからなるクラッド層を予め成
長した後、ストライプ状の間隙をもつ選択成長用SiO
2 マスク21を形成し、その間隙部分にInGaAsP
からなる光導波層19と、InPからなるクラッド層2
0とをリッジ形状として選択成長した構造を有してい
る。なお、22は選択成長したリッジ側面で(0 バー
1 1)面、23は選択成長したリッジ側面で(0 1
バー1)面、24は選択成長したリッジ構造、25は導
波光のフィード分布である。
【0013】このように構成された選択成長リッジ構造
24においてもその側面が極めて平滑な(0 バー1
1)面22と(0 1 バー1)面23とを有しており、
これらの結晶面は(111)面をもつInP基板18の
表面に対して垂直となる。したがって本参考例に示した
光導波路を用いた場合にも前述した実施例と全く同様に
微小なスポットサイズをもつ低損失な単一横モード光導
波路を実現することができる。
【0014】(参考例2) 図3は本発明による半導体光導波路の製造方法に関連す
る参考例を説明する工程の斜視図である。同図におい
て、まず、図3(a)に示すように化合物半導体の(1
11)面をもつInP基板26上に図3(b)に示すよ
うに例えばSiO2 などの選択成長用マスク27を通常
の形成手段によりストライプ状の間隙部28をもつよう
にして形成する。次に図3(c)に示すように選択成長
用マスク27間の間隙部28内にストライプ形状を有す
る光導波路用単結晶膜29を有機金属を用いた気相成長
技術を用いて選択成長させる。これによって平滑な側壁
表面をもち、かつ基板表面に対して垂直な側壁をもつよ
うなリッジ光導波路が容易に形成される。
【0015】なお、前述した実施例では、光導波層とし
てInGaAsPを用いた場合について説明したが、光
導波層に例えばInGaAs/InGaAsPからなる
多重量子井戸構造を用いた場合においても、本発明の特
徴を何ら損なわれるものではない。
【0016】また、前述した実施例では、InP系の材
料を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、他の材料、例えばGaAs系を
用いた場合においても、本発明の特徴は全く同様であ
る。
【0017】なお、前述した実施例においては、選択成
長用マスクとしてSiO2 を用いた場合について説明し
たが、この他にSiN,SiNx などを用いても良い。
【0018】さらに前述した実施例では、(111)面
をもつInP基板上の選択成長リッジ光導波路について
説明したが、本発明の選択成長リッジ光導波路は、他の
{111}面をもつInP基板、例えば(1 バー1 バ
ー1)面をもつInP基板を用いた場合にも全く同様の
特徴をもつことは言うまでもない。
【0019】また、本発明に係わる光導波路では、選択
成長したリッジ構造を1μm程度にまで細くできる上に
その側面が基板表面に対して垂直であるので、少なくと
も2本の本実施例の光導波路を互いに平行に配置するこ
とによって結合長の短い方向性結合器を構成することが
可能である。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように本発明による半導
体光導波路、化合物半導体の{111}面をもつ基板
と、この基板上に形成された光導波層と、この光導波層
上の一部の領域に形成されたリッジ形状の第1のクラッ
ド層とを有している。第1のクラッド層の側面極めて
平滑で基板表面に対して垂直となるので、従来不可能で
あった微小なスポットサイズを有する低損失な選択リッ
ジ成長光導波路が容易に実現可能となる。また、本発明
による半導体光導波路の製造方法によれば、化合物半導
体の{111}面をもつ基板上に光導波層を形成し、こ
の光導波層上にストライプ状の間隙をもつ選択成長用マ
スクを形成し、この間隙の部分にリッジ形状のクラッド
を選択成長させることにより、選択リッジ構造が容易
にかつ高精度で形成することができる。さらにリッジ構
造側面の基板表面に対する垂直性により、本発明に係わ
る少なくとも2本の半導体光導波路を互いに平行にかつ
近接して配置できるので、結合長の短い方向性結合器を
構成することが可能となるなどの極めて優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体光導波路の一実施例による
構成を示す斜視図である。
【図2】本発明による半導体光導波路に関連する参考例
による構成を示す斜視図である。
【図3】本発明による半導体光導波路の製造方法に関連
する参考例による工程を示す斜視図である。
【図4】従来の半導体光導波路の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
9 (111)面をもつInP基板 10 InGaAsP光導波層 11 InPクラッド層 12 InPクラッド層 13 選択成長用SiO2 マスク 14 (0 バー1 1)面 15 (0 1 バー1)面 16 選択成長したリッジ構造 17 導波光のフィード分布 18 (111)面をもつInP基板 19 InGaAsP光導波層 20 InPクラッド層 21 選択成長用SiO2 マスク 22 (0 バー1 1)面 23 (0 1 バー1)面 24 選択成長したリッジ構造 25 導波光のフィード分布 26 (111)面をもつInP基板 27 選択成長用マスク 28 ストライプ状の間隙部 29 光導波路用単結晶膜
フロントページの続き (72)発明者 渡部 直也 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−111487(JP,A) 特開 平1−321677(JP,A) 1991年電子情報通信学会秋季大会C− 132,p.4−162 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 G02B 6/12 H01L 21/205

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体の{111}面をもつ基板
    と、 この 基板上に形成された光導波層と、 この光導波層上の一部の領域に形成されたリッジ形状の
    第1のクラッド層と を備えた ことを特徴とする半導体光
    導波路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1のクラッド層の側面は、前記基板の表面に対し
    て垂直である ことを特徴とする半導体光導波路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記光導波層上の全領域に形成された第2のクラッド層
    を更に備え、 前記第1のクラッド層は、前記第2のクラッド層上に形
    成されている ことを特徴とする半導体光導波路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項において、前記 光導波層として量子井戸構造または多重量子井戸構
    造を有することを特徴とする半導体光導波路。
  5. 【請求項5】 化合物半導体の{111}面をもつ基板
    上に光導波層を形成し、 この光導波層上に ストライプ状の間隙をもつ選択成長用
    マスクを形成し、 前記間隙の部分にリッジ形状のクラッド層を選択成長さ
    せることを特徴とする半導体光導波路の製造方法。
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WO2011127840A1 (en) * 2010-04-15 2011-10-20 Shanghai Silight Technology Co., Ltd Method for fabricating waveguides using epitaxial growth
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CN114035270B (zh) * 2021-11-08 2023-10-13 浙江光特科技有限公司 一种光波导中金属刻蚀的方法

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