JP3254045B2 - 鉄道車両用のパンタグラフ防音構造 - Google Patents

鉄道車両用のパンタグラフ防音構造

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JP3254045B2 JP14566893A JP14566893A JP3254045B2 JP 3254045 B2 JP3254045 B2 JP 3254045B2 JP 14566893 A JP14566893 A JP 14566893A JP 14566893 A JP14566893 A JP 14566893A JP 3254045 B2 JP3254045 B2 JP 3254045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速電気鉄道の沿線騒
音及び車内騒音を低減する鉄道車両用のパンタグラフ防
音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の車体の上部に設けられている
パンタグラフは、車両の高速化に伴い、気流発生音が大
きくなり、騒音問題が現在クローズアップされている。
パンタグラフの防音対策としては、例えば、特公平3−
2881号公報や実開平3−50901号公報に記載の
ように、直接車両上部にパンタグラフカバーやパンタグ
ラフ防音ケースを取り付けてその発生騒音を遮音すると
ともに、カバーや防音ケースは内面に吸音材が張られ、
減音機能を持たせた構造が提案されている。例えば、図
6は車両21の上部に取り付けられたパンタグラフ防音
カバー22とパンタグラフ20の構成を示し、パンタグ
ラフ20下半部がパンタグラフ防音カバー22で囲ま
れ、パンタグラフ20の上半部はパンタグラフ防音カバ
ー22の上端開口から突出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の防音カバー22又は防音ケースは車両21の上部に固
定されており、車両運転時においても車両と一体的に走
行する。このため、防音カバー22から上方へ突出して
いるパンタグラフ20からは勿論のこと、高速運転時
(例えば270km/H以上)においては、防音カバー
22そのものからも気流発生音が大音響を発生する。ま
た、防音カバー22はかなりの大きさを有するので、車
両21の全体としての外観(見栄え)が必ずしも良好で
はなく、防音カバー22により大きな空気抵抗が生じ、
動力の損失を招く。さらに、パンタグラフ20と架線と
の摺動音やスパーク音は、従来の防音カバー22では十
分な遮音手段を講ずることができない状態である。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、車両の走行時にパンタグラフから発生する気
流発生音やスパーク音を効果的に低減し、二次的音響を
発生させることなく、さらに、車体全体の外観を損なう
ことなく、しかも空気抵抗を減少して効果的に防音がで
きる鉄道車両のパンタグラフ防音構造を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、請求項1の
発明は、鉄道軌道の両側に立設された左右の支柱の上端
同士をトラス構造の横ビームで連結してなり、上記軌道
の長さ方向の適宜間隔で同軌道をまたいで立設された複
数の架線支持用門型フレームと、同門型フレームに支持
された架線を覆うようにして上記各門型フレームの横ビ
ームに上端及び左右端を支持され鉄道軌道に沿って延び
る長尺のパンタグラフ防音カバーとを具え、同防音カバ
ーは遮音性材質でライニングされ鉄道車両のルーフ上の
パンタグラフの正面幅よりも若干広い開口幅を有すると
ともに、同防音カバーの左右の下端が適宜すきまを存し
て上記鉄道車両のルーフ近くまで延びる大きさを有して
り、同防音カバーが上記パンタグラフの上方及び両側
方を適宜すきまを存してカバーする屋根型断面を有して
いることを特徴とする。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、上記防音カバーの外面央部に沿ってその長手方向に
布設された長尺散水管を具えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成によれば、車両の走行時にパン
タグラフから発生した気流発生音,架線との摺動音及び
スパーク時に発生するスパーク音などをパンタグラフ防
音カバーにより吸音及び遮音することができ、これによ
り鉄道沿線及び車室内部への騒音伝搬音を低減する。そ
して、上記防音カバーの上端および左右端が上記門型フ
レームの横ビームで支持されることにより、同防音カバ
ーは風雪に抗して強固に保持されるようになる。また、
パンタグラフ防音カバーの頂部に布設した散水管は除雪
や除塵の際に噴水するもので、適当な場所や間隔で配管
と弁を設けて散水を行う。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその側面図的斜視図、図2は図1の正面図、
図3は図1及び図2の防音カバーを示す斜視図、図4は
図3のIV部を示す断面図、図5は図1〜図3の防音カバ
ーの正面図である。
【0009】図1〜3に示すように、鉄道軌道の両側に
立設された左右の支柱3の上端同士をトラス構造のビー
ム4で連結することにより、架線(図示せず)を支持す
るための門型フレーム7が構成され、同門型フレーム7
は軌道の長さ方向の適宜間隔で同軌道をまたぐように複
数設けられている。また鉄道車両21のルーフ21a上
のパンタグラフ20から発生する気流発生音や、同パン
タグラフ20の上記架線との摺動音及びスパーク音を周
辺に伝播することを防止するため、パンタグラフ防音カ
バー1が、その上端および左右端を横ビーム4に支持さ
れるようにして設けられ、同パンタグラフ防音カバー1
の除雪又は除塵のための散水管2が、同防音カバー1の
上部外面の央部に沿って、その長手方向に布設されてい
る。そして、同散水管2のため適宜間隔で配管や弁が設
けられており、適宜設置した荷重計8の出力信号を中央
に設置した計算機が判断し、必要時に自動的に上記弁が
作動し、散水管2により通水散水が行われる。防音カバ
ー1は、鉄道車両21のパンタグラフ20の正面幅より
も若干広い開口幅を有するとともに、同防音カバー1の
左右の下端は鉄道車両21のルーフ21aに対し適宜す
きまをあけるように、同ルーフ近くまで延びる大きさを
有している。このようにして、防音カバー1は、パンタ
グラフ20の上方及び両側方を適宜すきまを存してカバ
ーする屋根型断面を有している。なお、防音カバー1を
適切に支持するため、振れ止め5及び釣具6が横ビーム
4に設けられている。
【0010】次に、図3及び図4について、パンタグラ
フ防音カバー1の構造を述べると、1−1は鉄板製の外
板、1−2は空気層、1−3は多孔質材(例えばセラミ
ックス)、1−4は外板1−1と多孔質材1−3を固定
するための止め具である。空気層1−2はパンタグラフ
防音カバーからの透過音を減少させ、より大きな遮音効
果を上げるために設けられ、パンタグラフ防音カバー1
の材料によっては、空気層を必要としない場合もある
(透過損失が十分ある場合は不要である)。
【0011】パンタグラフ防音カバー1は、図5(A)
に示すように、鉄道車両21の高さが、線路から一定の
高さの場合のものを示し、この場合のパンタグラフ防音
カバー1の下端と車両のルーフとの間隔xは少ないほ
ど、騒音伝搬の影響が小さくなり、防音効果は大とな
る。図5(B)においては、鉄道車両21が線路からの
高さが一定ではない場合のパンタグラフ防音カバー1を
示す。なお、パンタグラフ防音カバー1の断面形状は、
同図(C)に示すように、種々のものが使用できる。
【0012】上述のような鉄道車両のパンタグラフ防音
構造によれば、下記の作用効果が奏せられる。 (1) パンタグラフ防音カバー1を車両に取り付けず、
独立した防音カバーとして、線路をまたぐ門型フレーム
の横ビームにより支持することで、気流発生音や架線と
の摺動音及びスパーク音も一括して低減できる。 (2) 従来の防音カバーでは、車両の高速走行時にカバ
ー本体から二次発生音を生ずることになるが、本発明の
防音カバー構造では全く二次発生音は生じない。 (3) 本発明における防音カバー1は、鉄道車両21の
ルーフ21a上のパンタグラフ20の正面幅よりも若干
広い開口幅を有するとともに、同防音カバー1の左右の
下端が適宜すきまを存して鉄道車両21のルーフ21a
近くまで延びる大きさを有しており、同パンタグラフ2
0の上方及び両側方を適宜すきまを存してカバーする屋
根型断面を有しているので、車両21に対して外観を損
なうことなく、騒音伝播を大幅に低減することができ、
車両の見栄えが現状と変わることなく、しかも空気抵抗
が著減するので、省エネルギになる。 (4) 防音カバー1は線路上方の一部を覆うので、ある
程度の防雪が可能で、冬季の安全運行に大きく役立つ。
【0013】
【発明の効果】要するに、請求項1の発明によれば、鉄
道軌道の両側に立設された左右の支柱の上端同士をトラ
ス構造の横ビームで連結してなり、上記軌道の長さ方向
の適宜間隔で同軌道をまたいで立設された複数の門型フ
レームと、上記各門型フレームの横ビームに上端及び左
右端を支持され鉄道軌道に沿って延びる長尺のパンタグ
ラフ防音カバーとを具え、同防音カバーは遮音性材質で
ライニングされ鉄道車両のルーフ上のパンタグラフの正
面幅よりも若干広い開口幅を有するとともに、同防音カ
バーの左右の下端が適宜すきまを存して上記鉄道車両の
ルーフ近くまで延びる大きさを有しており、同防音カバ
ーが上記パンタグラフの上方及び両側方を適宜すきまを
存してカバーする屋根型断面を有しているので、パンタ
グラフから発生する気流発生音やスパーク音を効果的に
低減し、二次的音響を発生させることなく、さらに、車
体全体の外観を損なうことなく、しかも空気抵抗を減少
して効果的に防音ができる鉄道車両用のパンタグラフ防
音構造を得るから、本発明は産業上極めて有益なもので
ある。
【0014】また請求項2の発明によれば、請求項1に
おいて、上記防音カバーの外面央部に沿ってその長手方
向に布設された長尺散水管を具えたことにより、請求項
1による効果のほか、パンタグラフ防音カバーの除雪及
び除塵を行うことができるから、本発明は産業上極めて
有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体側面図的斜視図で
ある。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1〜図2の防音カバーを示す斜視図である。
【図4】図3のIV部を示す断面図である。
【図5】図1〜図3の防音カバーの正面図である。
【図6】従来の鉄道車両のパンタグラフ防音カバーを示
す正面図である。
【符号の説明】
1 パンタグラフ防音カバー 1−1 外板 1−2 空気層 1−3 多孔質材 1−4 止め具 2 散水管 3 支柱 4 横ビーム 5 振れ止め 6 釣り具 7 門型フレーム 8 荷重計 20 パンタグラフ 21 鉄道車両
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 5/00 - 5/42 B60M 1/00 - 1/30 G10K 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道軌道の両側に立設された左右の支柱
    の上端同士をトラス構造の横ビームで連結してなり、上
    記軌道の長さ方向の適宜間隔で同軌道をまたいで立設さ
    れた複数の架線支持用門型フレームと、同門型フレーム
    に支持された架線を覆うようにして各門型フレームの横
    ビームに上端及び左右端を支持され鉄道軌道に沿って延
    びる長尺のパンタグラフ防音カバーとを具え、同防音カ
    バーは遮音性材質でライニングされ鉄道車両のルーフ上
    のパンタグラフの正面幅よりも若干広い開口幅を有する
    とともに、同防音カバーの左右の下端が適宜すきまを存
    して上記鉄道車両のルーフ近くまで延びる大きさを有し
    ており、同防音カバーが上記パンタグラフの上方及び両
    側方を適宜すきまを存してカバーする屋根型断面を有し
    ていることを特徴とする、鉄道車両用のパンタグラフ防
    音構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記防音カバーの外
    面央部に沿ってその長手方向に布設された長尺散水管を
    具えたことを特徴とする、鉄道車両用のパンタグラフ防
    音構造。
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