JP3253442B2 - タイヤホイールのバランスウエイト装着装置 - Google Patents

タイヤホイールのバランスウエイト装着装置

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JP3253442B2
JP3253442B2 JP01679094A JP1679094A JP3253442B2 JP 3253442 B2 JP3253442 B2 JP 3253442B2 JP 01679094 A JP01679094 A JP 01679094A JP 1679094 A JP1679094 A JP 1679094A JP 3253442 B2 JP3253442 B2 JP 3253442B2
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金次郎 武田
篤己 清水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤホイールのア
ンバランスを調整すべく、当該タイヤホイールのリムの
耳部にバランスウエイトを装着するための、新規な装着
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等においては、安定な走行のため
に、タイヤホイールのアンバランスを調整する必要があ
る。タイヤホイールのアンバランスの調整には、一般
に、板材を断面略U字状に曲成した形状の留め金の先
に、所定の重さのウエイト本体を取り付けたバランスウ
エイトが使用される。そして上記留め金を、タイヤホイ
ールのリムの耳部にハンマー等で打ち込んで、バランス
ウエイトを、タイヤホイールのリムの所定位置に装着す
ることで、タイヤホイールのアンバランスが調整され
る。
【0003】しかし、自動車の組立工場等においては、
タイヤホイールのアンバランスの測定等、他の工程が自
動化されているのに対し、上記バランスウエイトの打ち
込み工程は手作業で行われている。すなわち、アンバラ
ンスの測定結果に基づいてマーキングしたタイヤホイー
ルの打ち込み位置に、作業者がハンマーでバランスウエ
イトを打ち込んでいるのが現状であり、この工程の自動
化が要望されていた。
【0004】そこで、工業用ロボットのマニピュレータ
の先端にハンマリング手段を装着した装着装置が提案さ
れた(特開平5−118385号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記装置では、
ハンマリング際の騒音が問題となる他、 リムやバランスウエイトに傷が入るおそれがある、 ハンマーがウエイト本体に当たると、当該ウエイト
本体が変形したり、あるいはバランスウエイトがリムの
耳部に打ち込まれずに脱落したりするおそれがある、 留め金が変形したり、あるいは留め金とウエイト本
体との取付けが緩んだりして、リムの耳部に対する把持
力が低下してしまい、バランスウエイトがリムの耳部か
ら脱落するおそれがある、 等の問題があり、バランスウエイトの安定した装着が困
難であった。
【0006】さらに上記装置では、タイヤホイールを保
持する取付け主軸が、ハンマリングの衝撃によって損傷
を受けるおそれもあった。この発明はこのような背景技
術のもとになされたもので、従来は手作業で行われてい
たタイヤホイールのアンバランスの調整作業を自動化で
き、しかもハンマリングのような騒音を生じたり、ある
いはリムやバランスウエイトに傷が入ったりするおそれ
がない上、バランスウエイトの安定した装着が可能で、
しかもタイヤホイールを保持する取付け主軸等に影響を
及ぼすおそれのない、新規なバランスウエイトの装着装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】の発明は、断面略U字
状に板材を曲成した形状の留め金を有するバランスウエ
イトを、タイヤホイールのリムの耳部に上記留め金を圧
入することで、当該リムに装着するための、タイヤホイ
ールのバランスウエイト装着装置において、リムの耳部
の縁に開口を臨ませて保持されたバランスウエイトの留
め金を、リムの耳部の断面形状に沿わせて転向させつつ
圧入する圧入手段を備え、上記圧入手段と、バランスウ
エイトを保持する保持手段とが、タイヤホイールに対し
て、アームによって移動可能に支持された可動ヘッド上
に配置されているとともに、保持手段に保持されたバラ
ンスウエイトの留め金の開口をリムの耳部の縁に臨ませ
るべく、可動ヘッドをリムの耳部に対して位置決めする
当て切り部材が、当該可動ヘッドに設けられており、タ
イヤホイールのリムの、両面の耳部に対応させて、それ
ぞれ個別に、タイヤホイールに対して、アームによって
移動可能に支持された2組の可動ヘッドを備えており、
一方の可動ヘッドの圧入手段によって、対応する側の耳
部にバランスウエイトの留め金を圧入する際に、他方の
可動ヘッドを支持するアームが、タイヤホイールを反対
側から支持する支持手段として使用されることを特徴と
するものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】この発明のタイヤホイールのバランスウエイト
装着装置は、バランスウエイトの留め金を、ハンマリン
グでなく圧入手段によって、リムの耳部の断面形状に沿
わせて転向させつつ圧入することで、バランスウエイト
をタイヤホイールのリムの耳部に装着するものである。
したがって、従来は手作業で行われていたタイヤホイー
ルのアンバランスの調整作業を自動化できるとともに、
ハンマリングのような騒音を生じたり、あるいはリムや
バランスウエイトに傷が入ったりするおそれがない。ま
た、ハンマリングのようにウエイト本体の変形や脱落、
留め金の変形や緩みによる把持力の低下等を生じること
が極力抑えられるため、バランスウエイトの安定した装
着が可能である。しかも、タイヤホイールを保持する取
付け主軸が、ハンマリングのような衝撃を受けないの
で、上記取付け主軸を、損傷から保護することができ
る。さらに、手作業のためにタイヤホイールに書き込ん
でいたマーキングが不要となるという利点もある。
【0012】に、可動ヘッドを、当て切り部材によ
って、リムの耳部に対して位置決めするだけで、保持手
段に保持されたバランスウエイトの留め金の開口を、寸
法誤差のあるリムの耳部の縁に、正確に臨ませることが
できる。
【0013】そして、タイヤホイールを裏返したり他へ
搬送したりすることなしに、そのリムの両面の耳部の所
定位置に、バランスウエイトを装着できる。また、一方
の可動ヘッドの圧入手段によって、対応するリムの耳部
にバランスウエイトの留め金を圧入する際に、他方の可
動ヘッドを支持するアームによって、タイヤホイールを
反対側から支持するので、当該タイヤホイールを保持す
る取付け主軸を、損傷から保護する効果がより一層、向
上する。
【0014】
【実施例】以下に、図面を参照して、この発明の一実施
例について詳細に説明する。図4に示すように、この実
施例のバランスウエイト装着装置Pは、タイヤホイール
WのリムRの、両面の耳部R1,R1に対応させて、そ
れぞれ個別に、タイヤホイールWに対して移動可能な2
組の可動ヘッド1を備えている。
【0015】それぞれの可動ヘッド1には、図1〜図3
にも示すように、支軸S1を中心として回動しつつ、バ
ランスウエイトBの留め金B1をリムRの耳部R1に圧
入するための、圧入手段としての圧入部材2と、この圧
入部材2を、上記支軸S1を中心として回動させるため
のエアシリンダA1と、バランスウエイトBを保持する
ための保持手段3とを備えている。また上記可動ヘッド
1には、保持手段3に保持されたバランスウエイトBの
留め金B1の開口B1aを、図2に示すように、リムR
の耳部R1の縁R1aに臨ませるべく、可動ヘッド1を
リムRの耳部R1に対して位置決めする当て切り部材1
2が設けられている。
【0016】圧入部材2は、1枚の厚手の板材からな
り、これらの図ではその下側の縁に、前記支軸S1を中
心として回動した際に、留め金B1を、リムRの耳部R
1の断面形状に沿わせて転向させつつ圧入しうる曲面形
状の当接面21が形成されている。上記圧入部材2の、
支軸S1と反対側の端には、当該圧入部材2を回動させ
るためのエアシリンダA1のロッドA1aの先端が、支
軸S3を介して回動自在に接続されている。またエアシ
リンダA1は、上記圧入部材2を回動させる際に首振り
可能なように、支軸S4を介して、可動ヘッド1に回動
自在に取付けられている。
【0017】保持手段3は、図4、図5に示す開閉手段
31と、この開閉手段31の、左右方向に開閉するアー
ム31a,31aに取り付けられた、図3に示す左右一
対の保持体32,32とを備えており、開閉手段31の
アーム31a,31aを閉じた際に、両保持体32,3
2の相対向する先端面32a,32a間に、バランスウ
エイトBの留め金B1を左右から挟みつけて保持するよ
うに構成されている。
【0018】また図中符号33,33は、両保持体3
2,32間に、バランスウエイトBの留め金B1を挟み
つけて保持した際に、上記留め金B1のU字状の凹部内
に挿入される爪を示している。爪33,33は、圧入部
材2が回動して留め金B1が押し下げられると、当該圧
入部材2の押し下げ力によって保持体32,32を左右
に押し拡げて留め金B1を開放するように、下向きの傾
斜が付けられている。
【0019】上記各部が搭載された両可動ヘッド1は、
それぞれ図4、図5に示すように、垂直に立てられた支
柱4に対して、個別に、上下方向に摺動可能に設けられ
たアーム5の先端に、支軸S2を中心として回動自在に
取り付けられている。アーム5は、可動ヘッド1を、そ
の先端に支軸S2を介して回動自在に取り付けたアーム
本体51と、支柱4に対して上下方向に摺動可能に支持
されるとともに、支軸S5を介して、上記アーム本体5
1を回動自在に支持した摺動部材52とを備えている。
【0020】アーム本体51と摺動部材52とは、支柱
4を挟んで可動ヘッド1と反対側において、支軸S6,
S7を介して、エアシリンダA2によって接続されてお
り、このエアシリンダA2を動作させると、アーム本体
51が、摺動部材52に対して回動して、当該アーム本
体51の先端の可動ヘッド1の上下位置が微調整され
る。
【0021】またアーム本体51と可動ヘッド1とは、
支軸S8,S9を介して、エアシリンダA3によって接
続されており、このエアシリンダA3を動作させると、
可動ヘッド1が、アーム本体51に対して回動して、上
記可動ヘッド1の前後位置が微調整される。摺動部材5
2の、可動ヘッド1側の先端には、リムRに取付けられ
たタイヤW1の、リムRの近傍の位置に当接して、当て
切り部材12による正確な位置決めの前に、可動ヘッド
1の大まかな上下方向の位置を出すためのローラー53
が設けられている。
【0022】上下2組のうち上側のアーム5の摺動部材
52の下面には、図4中に一点鎖線で示すように、支柱
4に固定されたエアシリンダA4のロッドA4aの上端
が当接して、この上側のアーム5を、支柱4に対して、
上下方向に摺動させるように構成されている。また上記
エアシリンダA4のロッドA4aは、同図に実線で示す
ように、アーム5の先端のローラー53が、タイヤW1
の、リムRの近傍の位置に当接した状態では、アーム5
の下面から離れるようになっている。
【0023】さらに上記上側のアーム5の摺動部材52
には、エアシリンダA5が固定されており、このエアシ
リンダA5のロッドA5aの先端が、下側のアーム5の
摺動部材52に接続されている。そして、上下いずれか
の可動ヘッド1の圧入部材2によって、タイヤホイール
WのリムRの、対応する耳部R1にバランスウエイトB
の留め金B1を圧入する際には、エアシリンダA5を動
作させて、タイヤW1を上下の摺動部材52の先端のロ
ーラー53によって上下から挟みつけることにより、他
方の可動ヘッド1を支持するアーム5を支持手段として
使用して、タイヤホイールWを反対側から支持すること
ができる。
【0024】なお、他方の可動ヘッド1を支持するアー
ム5を支持手段として使用して、タイヤホイールWを反
対側から支持するには、上記ローラー53によるタイヤ
W1の挟みつけに代えて、タイヤホイールWのリムRの
耳部R1を、上下の可動ヘッド1の当て切り部材12で
上下から挟みつけてもよい。上記各部からなる、この実
施例のバランスウエイト装着装置Pを用いて、たとえば
タイヤホイールWのリムRの、上側の耳部R1の所定の
位置にバランスウエイトBを装着するには、まず、エア
シリンダA4を伸長方向に動作させて、上側のアーム5
を上方に持ち上げるとともに、エアシリンダA5を伸長
方向に動作させて、上下のアーム5の間隔を大きく取っ
た状態で、図4、図5中に二点鎖線で示すように、取付
け主軸(図示せず)にタイヤホイールWを固定する。
【0025】また上側の可動ヘッド1の保持手段3に、
バランスウエイトBの留め金B1を保持させる。つぎ
に、エアシリンダA4を収縮方向に動作させて上側のア
ーム5を下降させて、その摺動部材52の先端のローラ
ー53を、タイヤW1の、リムRの近傍の位置に当接さ
せるとともに、エアシリンダA5を収縮方向に動作させ
て、タイヤW1を上下の摺動部材52の先端のローラー
53によって上下から挟みつける。
【0026】つぎに、上側のアーム5のエアシリンダA
2を伸長方向に動作させて、アーム本体51を、支軸S
5を中心として時計回りの方向に回動させると、その先
端の可動ヘッド1の当て切り部材12が下降して、この
当て切り部材12の切り欠きの横面12aが、リムRの
上側の耳部R1の端R1aに上方から当接する。つぎ
に、上側のアーム5のエアシリンダA3を伸長方向に動
作させて、可動ヘッド1を、支軸S2を中心として時計
回りの方向に回動させると、上記当て切り部材12の切
り欠きの縦面12bが、リムRの上側の耳部R1の端R
1aに側方から当接して、図1、図2に示すように、可
動ヘッド1が、リムRの上側の耳部R1に対して位置決
めされる。
【0027】そしてこの状態では、保持手段3に保持さ
れたバランスウエイトBの留め金B1の開口B1aが、
リムRの耳部R1の縁R1aに臨ませて配置される。つ
ぎに、エアシリンダA1を伸長方向に動作させて、圧入
手段2を、支軸S1を中心として反時計回りの方向に回
動させると、その回動に伴って、図6(a)(b)、図7(a)
(b)に段階的に示すように、この圧入手段2の当接面2
1によって上方から押圧されたバランスウエイトBの留
め金B1が、当接面21の曲面形状に合わせて、リムR
の耳部R1の断面形状に沿って、反時計回りの方向に転
向しつつ、耳部R1に圧入されて、バランスウエイトB
が、上記耳部R1の所定の位置に装着される。
【0028】なお、下側の耳部R1の所定の位置にバラ
ンスウエイトBを装着するには、下側のアーム5の可動
ヘッド1の各部材を、上記上側の場合と同様に動作させ
ればよい。上記各部からなる、この実施例のバランスウ
エイト装着装置Pは、たとえば図8に示す、タイヤホイ
ールのアンバランスの測定ならびに調整のための自動化
ライン中に組み込んで使用することができる。
【0029】図の自動化ラインは、搬入コンベアL1で
搬入されたタイヤホイールWの種類を判別ステーション
L2で判別し、ついでそのアンバランスをホイールバラ
ンサL3で測定した後、その測定結果に基づいて、ウエ
イト装着ステーションL4において、実施例のバランス
ウエイト装着装置Pによってバランスウエイトをタイヤ
ホイールWに装着した後、搬出コンベアL5で、処理済
みのタイヤホイールWを搬出するものである。
【0030】図において符号L1aは、搬入コンベアL
1で搬入されたタイヤホイールWを、1つずつ、判別ス
テーションL2に送り出すエスケープメント装置を示
し、符号L6は、バランスウエイト装着装置Pにバラン
スウエイトBを供給するための、バランスウエイト供給
ステーションを示している。バランスウエイト装着装置
Pは、図中実線および二点鎖線で示すように、支柱4を
中心として全体が回動可能で、かつウエイト装着ステー
ションL4の取付け主軸(図示せず)に固定したタイヤ
ホイールWに対向する位置と、バランスウエイト供給ス
テーションL6に対向する位置の間を平行移動可能に配
置されている。
【0031】またバランスウエイト供給ステーションL
6は、各種サイズ(重さ)のバランスウエイトを、その
使用頻度等に応じて適宜の個数、適宜の配列で収容した
複数個のウエイトマガジンL6aと、各ウエイトマガジ
ンL6a上を移動して、必要とするバランスウエイトを
ウエイトマガジンL6aから取り出し、それを、バラン
スウエイト装着装置Pに受け渡すための受け渡し部L6
cに搬送するためのX−Y装置とを備えている。
【0032】上記自動化ラインにおいては、まず判別ス
テーションL2でタイヤホイールWの径や厚み、リムの
種類(材質など)等を測定して、タイヤホイールWの種
類を判別した後、そのアンバランスを、ホイールバラン
サL3で測定する。自動車の組立工場等においては、通
常、多種類の自動車を同時に生産しており、そのそれぞ
れに適合した種類の違うタイヤが、自動車1台分、つま
りスペアタイヤも含めて5個1組として、搬入コンベア
L1により搬入されるので、上記のように種類を判別す
る必要がある。
【0033】そして、判別ステーションL2で判別され
たタイヤホイールWの種類の情報と、ホイールバランサ
L3で測定されたタイヤホイールWのアンバランスの情
報に基づき、バランスウエイトの種類(どのリム用か
等)とサイズ、およびその装着位置が決定される。つぎ
に、この情報に基づいて、バランスウエイト供給ステー
ションL6が、必要とするバランスウエイト2個(リム
の両面用)をウエイトマガジンL6aから取り出し、そ
れを、バランスウエイト装着装置Pに受け渡す。
【0034】また、測定済みのタイヤホイールWが、ホ
イールバランサL3からウエイト装着ステーションL4
に送られ、リムの両面のうちいずれか一方のバランスウ
エイト装着位置をバランスウエイト装着装置Pに対向さ
せるように、取付け主軸(図示せず)に固定される。そ
して、その面のバランスウエイトが装着された後、もう
一方の面のバランスウエイト装着位置をバランスウエイ
ト装着装置Pに対向させるようにタイヤホイールWが回
転されて、その面のバランスウエイトが装着される。
【0035】この後、処理済みのタイヤホイールWは、
ウエイト装着ステーションL4から外されて、搬出コン
ベアL5で搬出される。以上のように、この実施例のバ
ランスウエイト装着装置Pを使用すれば、タイヤホイー
ルWのアンバランスの測定ならびに調整を完全自動化す
ることができる。
【0036】
【0037】施例のバランスウエイト装着装置のよう
に2組の可動ヘッドを備えている場合は、取付け主軸
に、圧入の圧が殆どかからないので、たとえばタイヤホ
イールのアンバランスを測定するホイールバランサに、
バランスウエイト装着装置を組み込むこともできる。こ
の場合、タイヤホイールを装着しなおす時間を省略で
き、作業時間を短縮できるという利点がある。
【0038】また、図8の自動化ラインにおいてバラン
スウエイト装着装置を2対設け、一方のバランスウエイ
ト装着装置でタイヤホイールにバランスウエイトを装着
している間に、他方のバランスウエイト装着装置とバラ
ンスウエイト供給ステーションとの間で、次のタイヤホ
イールの情報に基づいて、バランスウエイトの受渡しを
行うようにすれば、作業時間をさらに短縮できる。
【0039】実施例のバランスウエイト装着装置におい
ては、タイヤホイールの内側に支軸のある圧入部材を、
タイヤホイールの外側から押圧して回動させるようにな
っていたが、当接面のカーブを工夫すれば、逆に、タイ
ヤホイールの外側に支軸のある圧入部材を、タイヤホイ
ールの内側から押圧して回動させることもできる。また
実施例のバランスウエイト装着装置は、圧入部材の当接
面が、1種類のリムとそれに対応するバランスウエイト
に対応したものであったが、前記のように実際の自動化
ラインにおいては、多種類のリムを有するタイヤホイー
ルが流れるので、そのそれぞれに対応するバランスウエ
イトを、いずれもリムの耳部の断面形状に沿わせて転向
させつつ、良好なコンディションで圧入できるように工
夫する必要がある。
【0040】そのためには、上記圧入部材の当接面を、
複数種のリムとそれ用のバランスウエイトに対応し得る
ような形状にするか、あるいは各種のリムとそれ用のバ
ランスウエイトに対応する複数の当接面を1つの圧入部
材上に設けるか、あるいは各種のリムとそれ用のバラン
スウエイトに対応する当接面を備えた複数の圧入部材を
1つの装置上に設けること等が考えられる。
【0041】なお、この発明のタイヤホイールのバラン
スウエイト装着装置において、リムの耳部の縁に開口を
臨ませて保持されたバランスウエイトの留め金を、リム
の耳部の断面形状に沿わせて転向させつつ圧入する圧入
手段は、上記圧入部材には限定されず、たとえばバラン
スウエイトを保持して、上記のようにリムの耳部の断面
形状に沿わせて転向させつつ圧入するようにプログラム
された、工業用ロボットのマニピュレータ等を、圧入手
段として使用することもできる。
【0042】その他、この発明は、実施例の説明にとら
われることなく、請求の範囲に記載の範囲内で種々の変
更が可能である。
【0043】
【発明の効果】この発明にかかるタイヤホイールのバラ
ンスウエイト装着装置は、バランスウエイトの留め金
を、ハンマリングでなく圧入手段によって、リムの耳部
の断面形状に沿わせて転向させつつ圧入することで、バ
ランスウエイトをタイヤホイールのリムの耳部に装着す
るものであるため、従来は手作業で行われていたタイヤ
ホイールのアンバランスの調整作業を自動化できるとと
もに、ハンマリングのような騒音を生じたり、あるいは
リムやバランスウエイトに傷が入ったりするおそれがな
い上、バランスウエイトの安定した装着が可能である。
しかも、タイヤホイールを保持する取付け主軸が、ハン
マリングのような衝撃を受けないので、上記取付け主軸
を、損傷から保護することができる。さらに、手作業の
ためにタイヤホイールに書き込んでいたマーキングが不
要となるという利点もある。
【0044】らに上記圧入手段と、バランスウエイト
を保持する保持手段と、当て切り部材とが、アームによ
って移動可能に支持された可動ヘッド上に配置されてい
ので、この可動ヘッドを、当て切り部材によって、リ
ムの耳部に対して位置決めするだけで、保持手段に保持
されたバランスウエイトの留め金の開口をリムの耳部の
縁に臨ませることができる。
【0045】そして、タイヤホイールのリムの、両面の
耳部に対応させて、2組の可動ヘッドを備えている
、タイヤホイールを裏返したり他へ搬送したりするこ
となしに、そのリムの両面の耳部の所定位置に、バラン
スウエイトを装着できるとともに、一方の可動ヘッドの
圧入手段によって、対応するリムの耳部にバランスウエ
イトの留め金を圧入する際に、他方の可動ヘッドを支持
するアームによって、タイヤホイールを反対側から支持
するので、当該タイヤホイールを保持する取付け主軸
を、損傷から保護する効果がより一層、向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のタイヤホイールのバランスウエイト
装着装置の一実施例の、要部を拡大して示す正面図であ
る。
【図2】図1の要部を、さらに拡大した正面図である。
【図3】図1の要部の側面図である。
【図4】図1の実施例の装置の外観を示す正面図であ
る。
【図5】図1の実施例の装置の外観を示す平面図であ
る。
【図6】同図(a)(b)は、図1の実施例の装置により、タ
イヤホイールのリムの耳部にバランスウエイトを圧入す
る状態を示す拡大断面図である。
【図7】同図(a)(b)は、図1の実施例の装置により、タ
イヤホイールのリムの耳部にバランスウエイトを圧入す
る状態を示す拡大断面図である。
【図8】図1の実施例の装置を組み込んだ、タイヤホイ
ールのアンバランスの測定ならびに調整のための自動化
ラインの一例を説明する概略図である。
【符号の説明】
P バランスウエイト装着装置 1 可動ヘッド 12 当て切り部材 2 圧入部材(圧入手段) 21 当接面 S1 支軸 3 保持手段 5 アーム B バランスウエイト B1 留め金 B1a 開口 W タイヤホイール R リム R1 耳部 R1a 縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−17789(JP,A) 米国特許5206984(US,A) 米国特許5048173(US,A) 国際公開93/17315(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 1/32 F16F 15/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略U字状に板材を曲成した形状の留め
    金を有するバランスウエイトを、タイヤホイールのリム
    の耳部に上記留め金を圧入することで、当該リムに装着
    するための、タイヤホイールのバランスウエイト装着装
    置において、 リムの耳部の縁に開口を臨ませて保持されたバランスウ
    エイトの留め金を、リムの耳部の断面形状に沿わせて転
    向させつつ圧入する圧入手段を備え 上記圧入手段と、バランスウエイトを保持する保持手段
    とが、タイヤホイールに対して、アームによって移動可
    能に支持された可動ヘッド上に配置されているととも
    に、保持手段に保持されたバランスウエイトの留め金の
    開口をリムの耳部の縁に臨ませるべく、可動ヘッドをリ
    ムの耳部に対して位置決めする当て切り部材が、当該可
    動ヘッドに設けられており、 タイヤホイールのリムの、両面の耳部に対応させて、そ
    れぞれ個別に、タイヤホイールに対して、アームによっ
    て移動可能に支持された2組の可動ヘッドを備えてお
    り、一方の可動ヘッドの圧入手段によって、対応する側
    の耳部にバランスウエイトの留め金を圧入する際に、他
    方の可動ヘッドを支持するアームが、タイヤホイールを
    反対側から支持する支持手段として使用されることを特
    徴とするタイヤホイールのバランスウエイト装着装置。
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