JP3252808B2 - 発電装置 - Google Patents

発電装置

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JP3252808B2
JP3252808B2 JP28276698A JP28276698A JP3252808B2 JP 3252808 B2 JP3252808 B2 JP 3252808B2 JP 28276698 A JP28276698 A JP 28276698A JP 28276698 A JP28276698 A JP 28276698A JP 3252808 B2 JP3252808 B2 JP 3252808B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用交流発電機
に用いられて特に好適な発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型軽量高出力化を達成するには、小型
回転子にて高磁束を発生することが必要である。そのた
めに界磁巻線に併用して永久磁石を用いて、高磁束を稼
ぐ方法が知られている。しかしこの場合、界磁力制御が
行なえないという難点がある。そこで界磁力制御の方法
として、特開昭63−77362号公報に示す如く、例
えば遠心力を利用して磁路の一部を変位させて磁束量を
調整するものがある。
【0003】さらに特開昭58−204754号公報あ
るいは実開昭50−144211号に記載されるように
永久磁石と併用された界磁巻線に順方向または逆方向の
電流を通電可能として界磁を制御するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の技術で
は、磁路の一部を変位させるという可動部を必要とした
り、界磁電流を制御する制御回路を必要としているた
め、これらの部材、装置に故障を生じた場合には界磁を
制御できなくなるおそれがあった。そこで本発明は、小
型化された信頼性の高い構成で過剰な出力の上昇を防止
した発電装置を提供することを目的とするものである。
【0005】上記目的を達成するために本発明は以下の
ごとき技術的手段を採用する。なお後述する実施例の構
成との対応を明らかにするために、実施例の参照符号を
括弧内に付記した。請求項1では、回転駆動される回転
子と、前記回転子から供給される磁束を通す固定子コア
およびこの固定子コアに装備された固定子巻線を有する
固定子と、前記回転子に設けられ、前記回転子から前記
固定子コアに供給される磁束を調節する界磁巻線と、
記回転子を通して前記固定子コアに磁束を供給するとと
もに、前記界磁巻線への通電を遮断した状態において前
記固定子巻線に負荷の適正電圧より高い電圧を生じさせ
得る永久磁石と、前記固定子巻線に接続され、前記固定
子巻線の発電出力を直流に整流して直流端子に出力する
整流器とを備え、前記整流器は、正極側及び負極側整流
装置(131、132、133、134、135、13
6、137)と、前記正極側及び前記負極側整流装置が
それぞれ固設されている正極側及び負極側放熱フィン
(121、122)とを備えており、前記負極側整流装
置には前記直流端子における電圧を制限するツェナーダ
イオード(131、132、133)が含まれており、
前記ツェナーダイオードの降伏電圧は、前記適正電圧に
前記正極側整流装置の順方向電圧降下を加えた電圧以下
であることを特徴とする発電装置という技術的手段が採
用される。
【0006】この構成においては界磁巻線の通電方向に
よっては、固定子コアを通って固定子巻線に鎖交する磁
束を増減させることになるため、固定子巻線に誘起され
る発電出力を界磁巻線の電流により制御できる。さら
に、整流器には、ツェナーダイオードが含まれているた
め、固定子巻線に誘起される出力が過剰に上昇する場合
でも、ツェナーダイオードのツェナー電圧を適切に選定
することにより発電装置から給電される負荷を過電圧か
ら保護することができる。しかも、ツェナーダイオード
を整流器の負極側整流装置として備えたから、発電装置
としての大型化などを招くことがない。
【0007】なお、上記構成において、前記負極側放熱
フィンには、前記直流端子と接地との間に接続される他
のツェナーダイオードが固設されているという構成を採
用してもよい。また、前記直流端子にはバッテリが接続
される構成を採用してもよい。
【0008】さらに、前記整流装置は、前記固定子巻線
と前記直流端子とを接続する正極側の整流装置(13
5、136、137)と、前記固定子巻線と接地とを接
続する負極側の整流装置(131、132、133)と
を備え、前記負極側整流装置に前記ツェナーダイオード
(131、132、133)が含まれているという構成
を採用することが望ましい。
【0009】さらに、前記負極側整流装置のすべてを前
記ツェナーダイオード(131、132、133)で構
成してもよい。さらに、前記正極側整流装置と前記負極
側整流装置とのすべては共にダイオードであって、前記
ツェナーダイオード(131、132、133)は他の
前記ダイオード(135、136、137)より低いツ
ェナー電圧をもっている構成としてもよい。
【0010】また、前記整流器は、前記直流端子と接地
との間に接続され、前記放熱フィン(122)に設けら
れた他のツェナーダイオード(134)をさらに備える
という構成を採用することが望ましい。かかる構成によ
ると、他のツェナーダイオード(134)を発電機出力
端の転流スパイク電圧を吸収するために用いることがで
き、しかも先に述べたツェナーダイオードとの併用であ
ることから、他のツェナーダイオードが過電圧のすべて
を負担することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用する発電機の
回転子の第1実施例の要部を示す断面図であり、第1な
いし第3のランデル型回転子1、2、3、これら回転子
1、2、3、を支持するシャフト4およびこれら回転子
1、2、3、の外周に配置された固定子5からなる。
【0012】第1の回転子1はシャフト4の外周に固定
された筒状のボス部11と、この筒部11の両側に配置
された、第1、第2の爪状磁極12、13および上記円
筒部11の外周に配置された界磁巻線14とから構成さ
れる。そして、第1、第2の爪状磁極12、13には、
図2に示す如く、それぞれボス部11側にのび、交互に
配置される第1、第2の爪部12a、13aが一体に形
成されている。また、第1、第2の爪部12a、13a
は台形形状である。
【0013】第2および第3の回転子2、3、は、第1
の回転子1と同様に、第3、第4の爪状磁極21、2
2、第5、第6の爪状磁極31、32からなる。また、
これら第3ないし第6の爪状磁極21、22、31、3
2には、図2に示す如く、交互に配置される第3ないし
第6の爪部21a、22a、31a、32aが形成され
ている。そして、第1の円盤状の磁石23が、第3、第
4の爪状磁極21、22間に挿入され、また、第2の円
盤状の磁石33が第5、第6の爪上磁極31、32間に
挿入されている。さらに、第1、第2の磁石23、33
は、対向する面がN極となるように、軸方向に着磁さ
れ、配置されている。
【0014】そして、第1ないし第3の回転子1、2、
3の外周は、ほぼ同一径としている。シャフト4は、図
示せぬエンジンにより、ベルトを介して、回転させられ
るもので、一端に界磁巻線14が接続される図示せぬ整
流子が設けられている。固定子5は、固定子コア51
と、このコア51内に巻装された3相集中固定子巻線5
2とから構成される。そして、コア51には、第1の回
転子1の第1および第2の爪部12a、13aの極数に
対して、3倍となる数のスロットを有している。
【0015】6は非磁性体からなるスリーブで、図1に
示す如く、シャフト4の外周に固定され、このスリーブ
6の外周に、第2の回転子2の第1の磁石23、第4の
爪状磁極22、第3の回転子3の第5、第6の爪状磁極
31、32および第2の磁石33が配置されている。そ
して、第1ないし第3の回転子1、2、3の第1ないし
第6の爪部12a、13a、21a、22a、31a,
32aは、それぞれ同一の磁極数であって、各々の磁極
位置(つまり、爪部の位置)は、図2に示すように、略
同一角度位置ではあるがわずかに互いにずれている。す
なわち、第1の回転子の爪部12aは、隣接する第2の
回転子2の第4の爪部22aに対しλ/4だけずれてお
り、第3の回転子3の第5の爪部31aは、第4爪部2
2aに対し、λ/2だけずれている。ここで、λとはい
わゆるスロットリップル波長である。
【0016】このスリットリップルとは、図3に示す如
く、固定子5のコア51のスロットと、第1ないし第3
の回転子1、2、3の第1ないし第6の爪部との間に生
じる磁気抵抗むらであり、スロットリップル波長とはコ
ア51のスロットのピッチに等しい。次に、図4に示す
スイッチング手段7について説明する。このスイッチン
グ手段7は、トランジスタ71、72、73、74から
なり、トランジスタ71、72とトランジスタ73、7
4が互いに並列接続されている。また、トランジスタ7
1、72間と、トランジスタ73、74間との間に、界
磁巻線14が接続されている。
【0017】そして、これらトランジスタ71〜74の
ベースに、図5に示す如く、信号を送ることで、界磁巻
線14に流れる電流の向きを変えると共に、界磁巻線1
4に流れる電流を制御するものである。以上の基本構成
において、第1の回転子1の磁束発生(固定子コア51
に対する)能力は、第2の回転子2と第3の回転子3と
を加えた磁束発生能力に対して、ほぼ同等に設定してい
る。つまり、固定子5側の1磁極ピッチ分磁路断面に対
応する、図2に示すところの第1ないし第6の爪部12
a,13a,21a、22a、31a、32aの外周面
積に関して、(第1、第2の爪部12a,13aの外周
面積)≒(第3、第4の爪部21a、22aの外周面
積)+(第5、第6の爪部31a、32aの外周面積)
の関係になっている。
【0018】次に、上記構成においてその作動を説明す
る。負荷が多く、発電機自体の出力が要求される場合に
は、第2、第3の回転子2、3の永久磁石23、33が
発生する磁束が、固定子コア51に流れると共に、永久
磁石23、33の磁束がコア51に対して流れる方向
と、同一の方向となるように、スイッチング手段7を介
して、界磁巻線14に電流を流す。つまり、スイッチン
グ手段7のトランジスタ72、73をオフさせ、トラン
ジスタ71、74をオンさせる。
【0019】そして、固定子巻線52には、第2、第3
の回転子2、3の永久磁石23、33による磁束と、第
1の回転子1の界磁巻線14による磁束とが加えられる
ことで、大きな磁束が影響することになる。また、スイ
ッチング手段7は、バッテリが所定電圧になるように、
界磁巻線14に流れる電流を制御する。
【0020】つまり、界磁巻線14には、第2、第3の
回転子2、3の3永久磁石23、33の磁束以上に磁束
を必要とする際に、上記永久磁石23、33の磁束と同
方向の磁束が流れるように、界磁巻線14に電流を流す
ものである。次に、負荷が少なく、第2、第3の回転子
2、3の永久磁石23、33の磁束で、発電機の出力が
十分足りる場合には、バッテリが過充電もしくは、発電
機がエンジンの負荷とならないためにも、第1の回転子
1の界磁巻線14には、永久磁石23、33のコア51
への磁束方向を反対方向の磁束を流すべく、界磁電流
を、上述に対して反転させる。つまり、スイッチング手
段7のトランジスタ71、74をオフさせて、トランジ
スタ72、73をオンさせる。
【0021】従って、永久磁石23、33から発生する
所定の磁束を、第1の回転子1の界磁巻線14にて発生
する磁束で打ち消すものである。また、バッテリ電圧を
所定値に制御するように、スイッチング手段7にて、界
磁巻線14に流す電流を制御することで、負荷が小さい
程、バッテリへの充電量は少なくてよいため、界磁巻線
14に流す電流を大きくして、永久磁石23、33の磁
束を大きく打ち消すようにしている。
【0022】上述の如く、永久磁石23、33の発生磁
束総量を打ち消しうる逆磁束発生能力を有する第1の回
転子1でなければならないから、設計の理としてこれら
両種の界磁子の磁束発生能力はほぼ等しく選ぶ必要があ
り、かつ空隙磁束密度の値が一般に8KGauss程度
の一定普遍上限値となる電機設計原理とから、(第1、
第2の爪部12a,13aの面積)≒(第3、第4の爪
部21a、22aの面積)+(第5、第6の爪部31
a、32aの面積)と設定しているのである。
【0023】次に、図2で説明した爪部のわずかなずれ
について、作用を説明する。発電機に限らず、回転電機
を運転すると電磁騒音が発生することは周知の通りであ
り、その起振源の1つに固定子鉄心と回転子の磁極の互
いに対向せる位置に関する磁気抵抗むらによるものが存
在することも周知の通りである。この磁気抵抗むらによ
って、イングクタンスエネルギーの脈動が生じ、ひいて
は固定子と回転子間の平均トルクに重畳してこれを脈動
させるトルクを生ずる。これを、図3に示すスロットリ
ップルトルク(又はディテントトルクと称する)と称
し、電磁騒音の起振源として支配的な成分であることも
周知の通りである。本案は、かかるトルクむらをなくす
ために、電機子鉄心の前記(図示はないが)歯、又はス
ロットに対し回転子の磁極を相互にずらして上述磁気抵
抗むら(スロットリップルトルク)が、回転子を回転す
るときに最小であるようにするものである。一般にその
ずらす巾としては、スロットリップル波長λに対してλ
/2に選べば互いに山、谷が相殺してスロットリップル
は最小となる。
【0024】通常、発電機の実車両使用時の発電が全負
荷状態は少なく、半負荷程度の状態が多いことに鑑み
て、この時、磁化されているべき永久磁石磁極23、3
3とを互いにλ/2ずらしている。負荷がさらに要求さ
れると、域はほとんど要求されない場合には、いずれに
しても、第1の回転子1の爪部12a、13aが磁化さ
れるわけであるが、この時いずれにしても、第2、第3
の回転子の爪部21a,22a、31a、32aとのス
ロットリップルの重畳が少なくなるようにするために
は、第1の爪部12aは、第4の爪部22aと第5の爪
部31aとの間に位置されるべきである。
【0025】以上の構成によって励磁電流調整により発
電電力が調整可能となる。2箇所の界磁に各々長い磁路
をもった重量大なる鉄心に重量的に大なる胴巻線を施し
それぞれに励磁電流を与えねばならないものが永久磁石
化により磁路と励磁部ともに簡素化して軽量となり、ま
た回転子での発熱量、電力消費もおさえられ冷却手段も
簡素でよくなり、ひいては小型軽量低コストなる発電機
の回転子を提供可能となることはいうまでもない。
【0026】図6および図7は発電機の回転子の第2実
施例であり、第2、第3の回転子2、3の代わりに、第
4の回転子8を示している。この第4の回転子8は、第
1の回転子1の第2の爪状磁極13の端面に固定された
継鉄円筒部81と、図7に示す如く、この円筒部81の
外周に一体形成され、等間隔に配置された6個の台形形
状の突出部82と、これら突出部82間に固定された6
個の台形形状の永久磁石83とから構成される。そし
て、突出部82と永久磁石83とは、第1の回転子1の
第1、第2の爪部12a、13aの配置と同様に、交互
に配置されている。
【0027】また、リング状の非磁性材のバンド84
は、永久磁石83の外周に設けられ、永久磁石83の径
方向外周側への飛散を防止するものである。そして、第
4の回転子8の突出部82は、第1実施例と同様に、第
1の回転子1の爪部12aとλ/2ずれている。また、
円筒部81の内周側には、空間が形成されることで、こ
の空間内で、かつシャフト4上に固定された樹脂成形の
遠心、軸流混合ファン85を設けることができる。シャ
フト4に固定されたファン85は、第4の固定子8の端
面に突出しており、界磁巻線14、固定子巻線52を冷
却することができる。
【0028】図8および図9は発電機の回転子の第3実
施例であり、第5の回転子9は、複数個の長方体の永久
磁石91と、これら永久磁石91間に配置され、シャフ
ト4側に先細りとなる冷鍛成形軟鋼製磁極片92とから
なる。そして、磁石91と磁極片92とを組み合わせる
ことで、円筒形状に構成される。93はプレス絞り成形
された非磁性体の金属板であり、シャフト4上に固定さ
れる筒部93aと、永久磁石91と磁極片92との端面
に配置された1対の円盤部93bbとからなる。また、
この円盤部93bには、図4に示す如く、永久磁石91
の軸方向端面に形成された筒部91aが係合する孔部9
3cが設けられている。
【0029】そして、永久磁石91の突部91aが金属
板93の円盤部93bの孔部93cに係合することで、
永久磁石91の径方向外周側への飛散を防止することが
できる。また、金属板93の円盤部93bと、磁極片9
2の端面とをプレス溶接して、磁極片92を金属板93
に固定している。
【0030】さらに、所定間隔δ(δは必要磁気力、工
作精度等より適宜決定される)をおいて、シャフト4に
対して回転自在に固定された磁性体部10aを有する冷
却ファン10が配設されている。該ファン10は第5の
回転子9の磁石91の漏洩磁束を受けて、磁気力で追随
回転するが、回転速度が高まると、ファン羽根の風圧力
とつり合って所定回転以上は追随しない構成となってい
る。すなわち、羽根にむやみに大きな遠心力がかからぬ
ため、ファンは思い切って大きく設計でき、冷却効果を
格段に高めることができ、もっと発電機の小型化が容易
に実現できる礎となる効果を奏することとなる。
【0031】以上の構成においては、永久磁石を有する
回転子と界磁巻線を有する回転子とをシャフトに対して
前、後どちらに配するべきがについて言及していない
が、双方の昇温が極力おさえられるような配置におくべ
きことは言うまでもない。例えばレクチファイヤ配置側
又はエンジン被熱大側は一般に温度が高いため、永久磁
石を有する回転子はこれと反対側に設けるのが好適であ
る。
【0032】次に、図10および図11に基づいて、本
発明を適用した発電装置としての構成と、発電機の回転
子の第4実施例を示す。第5の回転子100は、エンジ
ンにより駆動されるシャフト101、このシャフト10
1の外周に設けられた磁極102、界磁巻線103およ
び永久磁石104とからなる。磁極102は、径方向外
周側で、かつ等間隔に設けられた突出部102aと、こ
の突出部102aの先端で、かつ周方向側に設けられた
フランジ部102bとが形成される。
【0033】また、界磁巻線103は、隣接する突出部
102a間に、それぞれ、界磁巻線103に流れる電流
の方向が交互に異なるように巻かれている。さらに、円
弧形状の永久磁石104は、界磁巻線103の外周側に
配置されると共に、隣接する磁石が周方向端面が同一の
極性となるようにしている。電機子110は、上記第1
実施例と同様に、回転子100の外周に対向しており、
これに3相Y結線の巻線を施しており、この電機子巻線
111の交流出力は、整流器120に結線されている。
【0034】整流器120は、三相全波整流器をなして
おり、正極側放流熱フィン121と負極側放熱ファン1
22とを有し、該負極側放熱フィン122は図示しない
発電機ハウジングに接して良好な放熱性を有している。
そして、上記負極側放熱フィン122には、ツェナーダ
イオード131、132、133、134が固設され、
これらは各々、バッテリー電圧の最大値15.3V及び
出力ワイヤハーネスドロップ0.5Vに対し約16Vに
選ばれている。上記正極側放熱フィン121には、アバ
ランシェ型ではあるが車両用としては通常用いられてき
たダイオード135、136、137を固設し、これら
のツェナー電圧(降状電圧)は約300Vとなってい
る。車両の負荷140の需要が減ると、発電機出力電圧
は上昇するので、界磁を弱める必要があり、従来、周知
の電圧制御装置により、界磁巻線103の電流を減らす
こととなる。極度に負荷需要が減ると、界磁巻線103
の電流を0FFにしても、永久磁石104の起磁力によ
り、発電機電圧はバッテリ150の適正充電電圧(例え
ば15.3V)より高く、過充電を招く恐れがあるが、
本構成では負極側ツェナーダイオード131、132、
133により16Vにて電圧カットされる。ダイオード
135、136、137は順方向電圧降下が約0.8V
であり、そして、出力電圧は16V−0.8V=15.
2Vとなって適正電圧となる。
【0035】この作動により、ツェナーダイオード13
1、132、133には短絡電流が流れ損失が発生する
が、負極側フィン122は図示しないハウジングに放熱
性を良好にしているから、過度の昇温を招くことはな
い。以上のように、永久磁石104の出力により、バッ
テリ150の過充電を招くことはないので、逆に、永久
磁石104の比率を高められ、すなわち巻線電磁石の比
率は低められ、小型軽量廉価なる発電機の提供が可能と
なる。
【0036】尚、ツェナーダイオード131、132、
133、134の短絡電流の負担について述べる。すな
わち、ダイオード135、136、137の順方向電圧
降下の存在により、131、132、133は134よ
りも降状が早く、発電機の永久磁石による出力を、ツェ
ナーダイオード134単独で受けて短絡するような不都
合な動作は生じない。
【0037】以上の効果の他、発電機出力端の転流スパ
イク電圧を吸収するツェナーダイオード134は整流用
ツェナーダイオード131、132、133と同じ素子
でよいため、製造上同一放熱フィン122に同じ素子を
4つならべることですみ製造コストも少なくてすむとい
うメリットも生じる。なお、第1実施例ないし第4実施
例に永久磁石を用いた種々の第2、第3、第4および第
5の回転子2、3、8、100を示したが、これら永久
磁石および磁極の配置に限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の発電装置に用いられる発電機の
要部の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図2は第1実施例の回転子の要部を示す平面図
である。
【図3】図3は回転角に対するトルクむらを示す特性図
である。
【図4】図4は第1実施例におけるスイッチング手段を
示す電気回路図である。
【図5】図5はスイッチング手段への入力波形を示す波
形図である。
【図6】図6は第2実施例の要部を示す断面図である。
【図7】図7は第2実施例の回転子の要部を示す正面図
である。
【図8】図8は第3実施例の要部を示す断面図である。
【図9】図9は第3実施例の回転子の要部を示す正面図
である。
【図10】図10は本発明を適用した発電装置の要部を
示す電気回路図である。
【図11】図11は第4実施例の回転子を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3 第1ないし第3の回転子 11 ボス部 12、13 第1、第2の爪状磁極 14 界磁巻線 21、22 第3、第4の爪状磁極 31、32 第5、第6の爪状磁極 23 第1の磁石 33 第2の磁石 5 固定子 52 固定子巻線 7 スイッチング手段 131、132、133、134 ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00 H02K 16/02 H02K 19/22 H02K 21/00 H02P 9/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される回転子と、 前記回転子から供給される磁束を通す固定子コアおよび
    この固定子コアに装備された固定子巻線を有する固定子
    と、前記回転子に設けられ、前記回転子から前記固定子コア
    に供給される磁束を調節する界磁巻線と、 前記回転子を通して前記固定子コアに磁束を供給する
    ともに、前記界磁巻線への通電を遮断した状態において
    前記固定子巻線に負荷の適正電圧より高い電圧を生じさ
    せ得る永久磁石と、 前記固定子巻線に接続され、前記固定子巻線の発電出力
    を直流に整流して直流端子に出力する整流器とを備え、 前記整流器は、正極側及び負極側整流装置と、前記正極
    側及び前記負極側整流装置がそれぞれ固設されている正
    極側及び負極側放熱フィンとを備えており、 前記負極側整流装置には前記直流端子における電圧を制
    限するツェナーダイオードが含まれており、前記ツェナーダイオードの降伏電圧は、前記適正電圧に
    前記正極側整流装置の順方向電圧降下を加えた電圧以下
    である ことを特徴とする発電装置。
  2. 【請求項2】 前記負極側放熱フィンには、前記直流端
    子と接地との間に接続される他のツェナーダイオードが
    固設されていることを特徴とする請求項1記載の発電装
    置。
  3. 【請求項3】 前記直流端子にはバッテリが接続される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の発電装置。
  4. 【請求項4】 前記整流装置は、前記固定子巻線と前記
    直流端子とを接続する正極側の整流装置と、前記固定子
    巻線と接地とを接続する負極側の整流装置とを備え、前
    記負極側整流装置に前記ツェナーダイオードが含まれて
    いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の発電装置。
  5. 【請求項5】 前記負極側整流装置のすべてを前記ツェ
    ナーダイオードで構成したことを特徴とする請求項4記
    載の発電装置。
  6. 【請求項6】 前記正極側整流装置と前記負極側整流装
    置とのすべては共にダイオードであって、前記ツェナー
    ダイオードは他の前記ダイオードより低いツェナー電圧
    をもっていることを特徴とする請求項4または5のいず
    れかに記載の発電装置。
  7. 【請求項7】 前記整流器は、前記直流端子と接地との
    間に接続され、前記放熱フィンに設けられた他のツェナ
    ーダイオードをさらに備えることを特徴とする請求項1
    から6のいずれかに記載の発電装置。
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