JP3252584B2 - ピンチローラ押圧用の駆動装置 - Google Patents

ピンチローラ押圧用の駆動装置

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JP3252584B2
JP3252584B2 JP01795694A JP1795694A JP3252584B2 JP 3252584 B2 JP3252584 B2 JP 3252584B2 JP 01795694 A JP01795694 A JP 01795694A JP 1795694 A JP1795694 A JP 1795694A JP 3252584 B2 JP3252584 B2 JP 3252584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダ等のテープ走行系に使用して好適なピンチローラ
押圧用の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ(以下、
「VTR」と称する。)等の磁気記録再生装置の普及は
目覚ましく、これに伴いVTRが身近なものになってい
る。
【0003】従来、この種のVTRとしては、図7に示
すように回転ヘッドドラム1を挟んで相互に反対方向に
移動する供給側の走行テープガイド2(ローラガイド2
aと傾斜ガイド2b)と巻取側の走行テープガイド3
(ローラガイド3aと傾斜ガイド3b)がカセット4内
の磁気テープ5を引き出して回転ヘッドドラム1の外周
面に螺旋状に巻き付けると共に、巻取側のテープ走行系
においてキャプスタン6およびピンチローラ7によって
挾圧し、キャプスタン6の回転によって一定速度で走行
させるものが採用されている。
【0004】ここで、図中符号8はフルイレーズヘッ
ド、9はオーディオイレーズヘッド、10はオーディオ
コントロールヘッド、11はコンフィデンスヘッド、1
2は供給側のテンションディテクター、13は巻取側の
テンションディテクター、14〜16は供給側のテープ
ガイド、17〜19は巻取側のテープガイドである。
【0005】ところで、この種のVTRには、駆動源
(図示せず)によって進退するリンク(図示せず)と、
このリンク(図示せず)に揺動自在に連結されキャプス
タン6に磁気テープ5を圧接するピンチローラ7を押圧
する回動アーム(図示せず)とを有するピンチローラ押
圧用の駆動装置が備えられている。
【0006】このようなピンチローラ押圧用の駆動装置
においては、VTRの運転モードが「PLAY」状態か
ら「STAND BY」状態に移行する時にピンチロー
ラ7をキャプスタン6から離間させるが、この場合テー
プテンションの変動による磁気テープ5の変位によって
CTL(コントロールトラック信号)位置がずれてしま
い、運転モードが「STAND BY」状態から「PL
AY」状態に移行する時の再スタートに時間を損失す
る。
【0007】また、この種のピンチローラ押圧用の駆動
装置においては、ピンチローラ7として自動調芯用ピン
チローラが通常使用されているため、このピンチローラ
7による磁気テープ5のキャプスタン6への圧着状態を
解除して再度圧着すると、瞬間的に圧着じわが生じて磁
気テープ5に好ましくない。
【0008】このため、運転モードが「PLAY」状態
のみならず「STAND BY」状態にもピンチローラ
7によって磁気テープ5をキャプスタン6に圧接するも
のが考えられるが、この場合長期間に亘るピンチローラ
7の圧接によって磁気テープ5に所謂寝じわが発生した
り、ピンチローラ7が変形したりしていた。
【0009】これは、運転モードが「STAND B
Y」状態である場合のピンチローラ押圧力が「PLA
Y」状態である場合のピンチローラ押圧力と同一の大き
な押圧力に設定されているからである。
【0010】そこで、この種のピンチローラ押圧用の駆
動装置には、図8および図9に示すように運転モードが
「PLAY」状態である場合に主副2つのプランジャー
ソレノイド1,2の通電による2つのスプリング3(一
方のみ図示)の弾撥力によってピンチローラ押圧用アー
ム(図示せず)に回動力を付与し、一方運転モードが
「STAND BY」状態である場合に主副2つのプラ
ンジャーソレノイド1,2のうち副プランジャーソレノ
イド2の通電によるスプリング3の弾撥力によってピン
チローラ押圧用アーム(図示せず)に進退力を付与する
ものが採用されている。
【0011】同図において、符号5で示すものは主副プ
ランジャーソレノイド1,2のプランジャー1a,2a
に各ソレノイドピン(連結ピン)6を介して回動自在に
連結され前記ピンチローラ押圧用アーム(図示せず)に
揺動リンク(図示せず)を介して伝達するソレノイドリ
ンク、7および8は前記副プランジャーソレノイド2の
通電時にリンク機構(一部のみ図示)9の駆動による前
記スプリング3の引っ張りによって回動するストッパー
アームである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のピン
チローラ押圧用の駆動装置においては、副プランジャー
ソレノイド2の通電時にストッパーアーム7,8がソレ
ノイドピン6を介して主プランジャーソレノイド1のプ
ランジャー1aを押圧する構造であるため、運転モード
が「STAND BY」状態である場合にプランジャー
1a(鉄心)がソレノイドピン6から側圧を受けてい
た。
【0013】この場合、前者(図8に示すピンチローラ
押圧用の駆動装置)にあっては、プランジャー1aを挿
通するソレノイドピン6の上下両挿通端部のうち上側挿
通端部をストッパーアーム7が押圧し、この押圧によっ
てプランジャー1aが側圧を受ける。
【0014】一方、後者(図9に示すピンチローラ押圧
用の駆動装置)にあっては、プランジャー1aを挿通す
るソレノイドピン6の上下両挿通端部をストッパーアー
ム7が押圧することになるが、部品精度のばらつき等に
よってプランジャー1aが側圧を受ける。
【0015】この結果、繰り返し使用によって主プラン
ジャーソレノイド1のプランジャー1aが偏摩耗し、長
期間に亘って動作上の品質を保証することができないと
いう問題があった。
【0016】また、ストッパーアーム7の押圧時にソレ
ノイドピン6自体の回転や滑り等が考慮されておらず、
このためストッパーアーム7およびソレノイドピン6が
摩耗し、繰り返し使用によってストッパーアーム7の押
圧力が変化するという問題もあった。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、プランジャーの偏摩耗発生を防止することがで
き、もって長期間に亘って動作上の品質を保証すること
ができるピンチローラ押圧用の駆動装置を提供するもの
である。
【0018】本発明の別の発明は、ストッパーアームお
よび連結ピンの摩耗を軽減することができ、もって連結
ピンに対するストッパーアームの初期設定押圧力を長期
間に亘って維持することができるピンチローラ押圧用の
駆動装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピンチロー
ラ押圧用の駆動装置は、主駆動装置の伝達リンクの周囲
に回動アームを介して並列する2つのストッパを設ける
と共に、回動アームをピンチローラ押圧方向に回動付勢
する第1スプリングを設け、この第1スプリングによる
付勢力と同一の方向に前記回動アームを回動付勢する第
2スプリングを有するピンチローラ押圧用の補助駆動装
置を付設し、この補助駆動装置は、第2駆動源によって
進退するサブリンクと、このサブリンクの進退によって
回動する伝達アームと、この伝達アームに第2スプリン
グを介して連結されメインリンクと伝達リンクとの間に
介在する連結ピンにピンチローラ押圧方向の移動力を付
与するストッパーアームとを有するリンク機構からなる
ものである。
【0020】本発明の別の発明(請求項2)に係るピン
チローラ押圧用の駆動装置は、連結ピンに対して可動す
る回動アームによって構成されているものである。
【0021】
【作用】本発明においては、主駆動装置の駆動によって
メインリンクが移動すると連結ピンが移動し、この移動
動作に伴い伝達リンクがピンチローラ押圧方向に揺動す
るため、回動アームが第1スプリングの弾撥力を受けな
がら回動してピンチローラがキャプスタンにテープを圧
接する。
【0022】一方、補助駆動装置の駆動によってサブリ
ンクが移動すると伝達アームが回動し、この回動動作に
追随して第2スプリングの弾撥力を受けながらストッパ
ーアームがピンチローラ押圧方向に回動するため、連結
ピンが移動して伝達リンクが揺動し、回動アームが第2
スプリングの弾撥力を受けながら回動してピンチローラ
がキャプスタンにテープを圧接する。
【0023】本発明の別の発明(請求項2)において
は、第2スプリングからの弾撥力を一部逃がしながら連
結ピンが受けることになる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の構成等を図に示す実施例によ
って詳細に説明する。
【0025】図1および図2は本発明に係るピンチロー
ラ押圧用の駆動装置の平面図と側面図で、このうち図1
において図7と同一の部材については同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0026】同図において、符号21で示すものは前後
方向に延在するガイド孔21aを有する取付台で、VT
R用筐体(図示せず)内のシャーシ(図示せず)上に固
定されている。
【0027】この取付台21には上下方向に開口する通
孔21bが設けられており、この通孔21bの開口周縁
には下方に突出する筒部21cが一体に設けられてい
る。
【0028】これら通孔21bおよび筒部21cには、
上方端部が外部に露呈する枢支ピン22が回動自在に挿
通されている。
【0029】23および24はピンチローラ押圧用駆動
源としての第1プランジャーソレノイドと第2プランジ
ャーソレノイドで、前記取付台21にねじ25,26に
よって固定されている。
【0030】27は前後方向に進退するへ字状のメイン
リンク(ソレノイドリンク)で、前記第1プランジャー
ソレノイド23のプランジャー23aに前記ガイド孔2
1aを挿通する枢支ピン28を介して連結されており、
先端部にはそのピン軸線の回りに回転可能な連結ピン
(リンクピン)29が挿通する通孔27aが設けられて
いる。
【0031】30は前記連結ピン29を移動規制するピ
ン規制アームで、前記シャーシ(シャーシ)上に枢支ピ
ン31を介して回動自在に設けられている。
【0032】32はねじ部32aを有する伝達リンク
で、前記メインリンク27および前記ピン規制アーム3
0に前記連結ピン29を介して揺動自在に連結されてい
る。
【0033】この伝達リンク32には、長手方向に所定
の間隔をもって並列する2つのストッパ33,34が固
定されている。
【0034】これら両ストッパ33,34のうち一方の
ストッパ33は前記ねじ部32aに螺着する環状体によ
って形成されており、また他方のストッパ34は前記伝
達リンク32に嵌着する環状体によって形成されてい
る。
【0035】35は平面視略L字状の回動アーム(圧着
アーム)で、前記シャーシ(図示せず)に枢支ピン36
を介して設けられており、先端部には端縁に開口するV
字溝37aを有するピンチローラ押圧片37が一体に設
けられている。
【0036】ここで、図中符号Aは前記メインリンク2
7と前記伝達リンク32と前記回動アーム35とを有す
るリンク機構からなるピンチローラ押圧用の主駆動装置
である。
【0037】また、23Aは前記プランジャー23aに
復帰習性を付与する圧縮コイルスプリングである。
【0038】38は前記両ストッパ33,34のうちス
トッパ33の端面に対接するフランジ38aを有するス
リーブで、前記伝達リンク32のねじ部32aに螺着さ
れている。
【0039】39はコイルスプリング受部となる伝達片
で、前記回動アーム35の反ピンチローラ押圧側端部に
枢支ピン39Aを介して回動自在に設けられており、全
体が前記伝達リンク32によって挿通され前記両ストッ
パ33,34間を進退する基部39aと、この基部39
aに一体に設けられ各々が互いに対向するアーム取付部
39bとからなる断面視略コ字状の移動片によって形成
されている。
【0040】40は前記回動アーム35をピンチローラ
押圧方向に回動付勢する第1スプリングとしての圧縮コ
イルスプリングで、前記スリーブ38のフランジ38a
と前記伝達片39の基部39aとの間に弾装され、かつ
前記スリーブ38の周囲に設けられている。
【0041】41は前後方向に進退するサブリンク(ソ
レノイドリンク)で、前記第2プランジャーソレノイド
24のプランジャー24aに枢支ピン41Aを介して連
結され、かつ前記取付台21の上方に配設されている。
【0042】42は前記枢支ピン28が挿通するピン挿
通孔42aを有するストッパーアームで、前記取付台2
1の上方に前記枢支ピン22を介して回動自在に設けら
れている。
【0043】このストッパーアーム42は、水平部43
aおよび垂直部43bを有する平面視略L字状の上面片
43およびこの上面片43に連接する側面片44からな
り、前記連結ピン29に対して独立して可動するように
構成されている。
【0044】そして、このストッパーアーム42の上面
片43にはアーム側側縁に突出し後述する第2スプリン
グを係止する係止片45が一体に設けられており、一方
側面片44の下方端縁先端部にはアーム側方に突出し前
記連結ピン29を案内かつ押圧可能な傾斜ガイド面46
aを有する断面視略L字状の押圧片46が折曲形成され
ている。
【0045】また、このストッパーアーム42の上面片
43には、後述する伝達アームを反時計方向に回動規制
するストッパー片42bが一体に設けられている。
【0046】47は前記枢支ピン22の回りに回動する
伝達アームで、前記サブリンク41に枢支ピン48を介
して回動自在に連結されており、先端部には前記係止片
45に対応する係止片49が一体に形成されている。
【0047】50は第2スプリングとしての引張コイル
スプリングで、両端部が前記各係止片45,49に係止
されており、前記圧縮コイルスプリング40による付勢
力と同一の方向に前記回動アーム35を回動付勢するよ
うに構成されている。
【0048】また、51は枢支ピン52の回りに回動可
能なテープ引き出し用のアームである。
【0049】ここで、図中符号Bは前記サブリンク41
と前記ストッパーアーム42と前記伝達アーム47とを
有するリンク機構からなるピンチローラ押圧用の補助駆
動装置である。
【0050】また、前記回動アーム35は、前記主駆動
装置Aおよび前記補助駆動装置Bによってピンチローラ
7を押圧すると共に、この押圧力によってキャプスタン
6に磁気テープ5を圧接するが、この圧接力を解除する
方向に引張コイルスプリング53によって常時付勢され
ている。
【0051】なお、Yは前記メインリンク27と前記サ
ブリンク41のピンチローラ押圧移動方向を示す。
【0052】また、Gは運動モードが「PLAY」状態
である場合の前記伝達片39と前記ストッパー34間の
空隙を示す。
【0053】このように構成されたピンチローラ押圧用
の駆動装置において、ピンチローラ7によるキャプスタ
ン6に対する磁気テープ5の圧接は、(1)〜(4)に
示すようにして行われる。
【0054】(1) 運転モードが「初期(アンローデ
ィング)」状態である場合 カセット4(図7に図示)をVTR用筐体(図示せず)
内に挿入すると、図3に示すように引き出しアーム51
が回動して磁気テープ5(図7に図示)が引き出され
る。
【0055】(2) 運転モードが「STOP」状態で
ある場合 引き出しアーム51のテープ引き出し動作によって図4
に示すように回動アーム35が枢支ピン36を中心にし
て時計方向に回動する。
【0056】(3) 運転モードが「PLAY」状態で
ある場合 第1プランジャーソレノイド23および第2プランジャ
ーソレノイド24が通電して図5に示すように回動アー
ム35が枢支ピン36を中心にして時計方向に回動し、
圧縮コイルスプリング40および引張コイルスプリング
50の弾撥力によってピンチローラ7が磁気テープ5を
キャプスタン6に圧接する。
【0057】このとき、第1プランジャーソレノイド2
3の通電によってメインリンク27が図5に矢印Yで示
す方向に後退するため、ピン規制アーム30が枢支ピン
31を中心にして反時計方向に回動し、伝達リンク32
がピン規制アーム30による移動規制を受け、かつ連結
ピン29を中心にして反時計方向に回動しながら揺動す
る。
【0058】そして、この伝達リンク32の揺動によっ
て回動アーム35が枢支ピン36を中心にして時計方向
に回動すると、ピンチローラ7がキャプスタン6に磁気
テープ5を圧接し、さらに伝達リンク32が連結ピン2
9を中心にして時計方向に回動すると、伝達リンク32
上のストッパ34が伝達片39の基部39aから離間し
て圧縮コイルスプリング40の弾撥力が伝達片39を介
して回動アーム35に作用する。
【0059】一方、第2プランジャーソレノイド24の
通電によってサブリンク41が図5に矢印Yで示す方向
に後退するため、伝達アーム47が枢支ピン22を中心
にして時計方向に回動し、この伝達アーム47の回動動
作に追随して引張コイルスプリング50の弾撥力を受け
ながらストッパアーム42が枢支ピン22を中心にして
時計方向に回動する。
【0060】そして、ストッパアーム42の回動動作に
伴ってピン規制アーム30が反時計方向に回動する方向
に押圧片46のガイド面46aが連結ピン29を押圧す
るため、伝達リンク32がピン規制アーム30による移
動規制を受け、かつ連結ピン29を中心にして反時計方
向に回動しながら揺動し、この伝達リンク32の揺動に
よって回動アーム35が枢支ピン36を中心にして時計
方向に回動する。
【0061】(4) 運転モードが「STAND B
Y」状態である場合 第2プランジャーソレノイド24が通電して図6に示す
ように回動アーム35が枢支ピン36を中心にして時計
方向に回動し、引張コイルスプリング50の弾撥力によ
ってピンチローラ7が磁気テープ5をキャプスタン6に
圧接する。
【0062】このとき、第2プランジャーソレノイド2
4の通電によってサブリンク41が図6に矢印Yで示す
方向に後退するため、伝達アーム47が枢支ピン22を
中心にして時計方向に回動し、この伝達アーム47の回
動動作に追随して引張コイルスプリング50の弾撥力を
受けながらストッパアーム42が枢支ピン22を中心に
して時計方向に回動する。
【0063】そして、ストッパアーム42の回動動作に
伴ってピン規制アーム30が反時計方向に回動する方向
に押圧片46のガイド面46aが連結ピン29を押圧す
るため、伝達リンク32がピン規制アーム30による移
動規制を受けながら連結ピン29を中心にして反時計方
向に揺動し、この伝達リンク32の揺動によって回動ア
ーム35が枢支ピン36を中心にして時計方向に回動す
る。
【0064】このようにして、ピンチローラ7によって
キャプスタン6に磁気テープ5を圧接することができ
る。
【0065】したがって、本実施例においては、第2プ
ランジャーソレノイド24の通電時(運転モードが「S
TAND BY」状態である場合)にストッパーアーム
42の押圧片46が連結ピン29を直接押圧することに
なるから、従来のように第1プランジャーソレノイド2
4のプランジャー24aが側圧を受けず、繰り返し使用
によるプランジャー24aの偏摩耗発生を防止すること
ができる。
【0066】また、本実施例において、ストッパーアー
ム42を連結ピン29に対して滑動(可動)する回動ア
ームによって構成すると共に、連結ピン29をピン軸線
の回りに回動する枢支ピンによって構成したことは、引
張コイルスプリング50からの弾撥力を一部逃がしなが
ら連結ピン29に付与することになるから、連結ピン2
9およびストッパーアーム42の摩耗を軽減することが
できる。
【0067】この場合、ストッパーアーム42の押圧片
46には傾斜ガイド面46aが形成されているから、ス
トッパーアーム42に対して連結ピン29を滑動規制す
ることができる。
【0068】なお、本実施例においては、VTRに適用
する例を示したが、本発明はこれに限定適用されるもの
ではなく、他の磁気記録再生装置にも実施例と同様に適
用できることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、主
駆動装置の伝達リンクに回動アームを介して並列する2
つのストッパを設けると共に、回動アームをピンチロー
ラ押圧方向に回動付勢する第1スプリングを設け、この
第1スプリングによる付勢力と同一の方向に前記回動ア
ームを回動付勢する第2スプリングを有するピンチロー
ラ押圧用の補助駆動装置を付設し、この補助駆動装置
は、第2駆動源によって進退するサブリンクと、このサ
ブリンクの進退によって回動する伝達アームと、この伝
達アームに第2スプリングを介して連結されメインリン
クと伝達リンクとの間に介在する連結ピンにピンチロー
ラ押圧方向の移動力を付与するストッパーアームとを有
するリンク機構からなるので、主駆動装置の駆動によっ
てメインリンクが移動すると連結ピンが移動し、この移
動動作に伴い伝達リンクがピンチローラ押圧方向に揺動
するため、回動アームが第1スプリングの弾撥力を受け
ながら回動してピンチローラがキャプスタンにテープを
圧接する。
【0070】一方、補助駆動装置の駆動によってサブリ
ンクが移動すると伝達アームが回動し、この回動動作に
追随して第2スプリングの弾撥力を受けながらストッパ
ーアームがピンチローラ押圧方向に回動するため、連結
ピンが移動して伝達リンクが揺動し、回動アームが第2
スプリングの弾撥力を受けながら回動してピンチローラ
がキャプスタンにテープを圧接する。
【0071】したがって、運転モードが「STAND
BY」状態である場合にストッパーアームが連結ピンを
直接押圧することになるから、従来のように主駆動装置
の一部が側圧を受けず、繰り返し使用による主駆動装置
の偏摩耗発生を防止して長期間に亘って動作上の品質を
保証することができる。
【0072】請求項2において、ストッパーアームが連
結ピンに対して可動する回動アームによって構成されて
いるので、第2スプリングからの弾撥力を一部逃がしな
がら連結ピンが受けることになるから、ストッパーアー
ムおよび連結ピンの摩耗を軽減することができ、連結ピ
ンへのストッパーアームの初期設定押圧力を長期間に亘
って維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピンチローラ押圧用の駆動装置を
示す平面図。
【図2】同じく本発明におけるピンチローラ押圧用の駆
動装置を示す側面図。
【図3】本発明におけるピンチローラ押圧用の駆動装置
の動作状態(1)を説明するために示す平面図。
【図4】本発明におけるピンチローラ押圧用の駆動装置
の動作状態(2)を説明するために示す平面図。
【図5】本発明におけるピンチローラ押圧用の駆動装置
の動作状態(3)を説明するために示す平面図。
【図6】本発明におけるピンチローラ押圧用の駆動装置
の動作状態(4)を説明するために示す平面図。
【図7】ビデオテープレコーダのテープ走行系を説明す
るために示す平面図。
【図8】従来におけるピンチローラ押圧用の駆動装置
(1)を示す側面図。
【図9】従来におけるピンチローラ押圧用の駆動装置
(2)を示す側面図。
【符号の説明】
6…キャプスタン 7…ピンチローラ 23…第1プランジャーソレノイド 24…第2プランジャーソレノイド 27…メインリンク 29…連結ピン 32…伝達リンク 33,34…ストッパ 35…回動アーム 40…圧縮コイルスプリング 41…サブリンク 42…ストッパーアーム 47…伝達アーム 50…引張コイルスプリング A…主駆動装置 B…補助駆動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−36158(JP,A) 実開 昭56−16850(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/29

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1駆動源によって進退するメインリン
    クと、このメインリンクの進退動作によって揺動する伝
    達リンクと、この伝達リンクの周囲に進退自在に連結さ
    れキャプスタンにテープを圧接するピンチローラを押圧
    する回動アームとを有するピンチローラ押圧用の主駆動
    装置を備え、この主駆動装置の伝達リンクの周囲に前記
    回動アームを介して並列する2つのストッパを設けると
    共に、前記回動アームをピンチローラ押圧方向に回動付
    勢する第1スプリングを設け、この第1スプリングによ
    る付勢力と同一の方向に前記回動アームを回動付勢する
    第2スプリングを有するピンチローラ押圧用の補助駆動
    装置を付設し、この補助駆動装置は、第2駆動源によっ
    て進退するサブリンクと、このサブリンクの進退によっ
    て回動する伝達アームと、この伝達アームに前記第2ス
    プリングを介して連結され前記メインリンクと前記伝達
    リンクとの間に介在する連結ピンにピンチローラ押圧方
    向の移動力を付与するストッパーアームとを有するリン
    ク機構からなることを特徴とするピンチローラ押圧用の
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパーアームは、前記連結ピン
    に対して可動する回動アームによって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のピンチローラ押圧用の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパーアームには、前記連結ピ
    ンを案内するガイド面が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のピンチローラ押圧用の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記連結ピンはピン軸線の回りに回転可
    能なピンによって構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のピンチローラ押圧用の駆動装置。
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