JP3252550B2 - 電界放出型ディスプレイ装置 - Google Patents

電界放出型ディスプレイ装置

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JP3252550B2
JP3252550B2 JP20426193A JP20426193A JP3252550B2 JP 3252550 B2 JP3252550 B2 JP 3252550B2 JP 20426193 A JP20426193 A JP 20426193A JP 20426193 A JP20426193 A JP 20426193A JP 3252550 B2 JP3252550 B2 JP 3252550B2
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諭 中田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光体を電界放出型カ
ソードからの電子ビームを用いて発光させて発光表示を
行う電界放出型ディスプレイ装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】低電圧励起で比較的解像度の高いディス
プレイ装置として、電界放出型微小電子放出源いわゆる
マイクロチップカソードを用いたフラット型の電界放出
型ディスプレイ装置(FED)の開発が進められてい
る。
【0003】このフラット型のFEDは、蛍光面に対向
して微細加工によって作製した微小な円錐状のマイクロ
チップカソードを配置し、電界によってその先端から電
子を取出し、これによってディスプレイ面に配列形成し
た画素を構成する蛍光体を励起させて目的とする画像表
示を行うものである。
【0004】このフラット型のFEDは、例えば図2に
その分解斜視図を示すように、それぞれガラスパネルよ
りなるカソード側の第1のパネル1と、ディスプレイ面
側の第2のパネル2とが所要の小間隔をもって対向配置
されて両パネル1および2の周辺部間がフリットシール
によって気密的に封止され、両パネル1および2間に高
真空度に保持される偏平空間が形成される。
【0005】第1のパネル1の内面には、一方向例えば
x方向に延びるストライプ状のカソード電極3が平行配
列されて形成され、これの上にSiO2 等の絶縁層4を
介してストライプ状のゲート電極5がカソード電極3の
延長方向のx方向と直交するy方向に延長して平行配列
される。
【0006】各カソード電極3と、ゲート電極5との対
向交叉部に、ゲート電極5と絶縁層4とを貫通して複数
の微細電子透過孔6が穿設され、図3にその更に要部の
斜視図を示すように、各微細電子透過孔6内のカソード
電極3上にそれぞれ円錐状の微小電子放出源7すなわち
マイクロチップカソードが被着形成される。
【0007】第2のパネル2は、ディスプレイ面となる
前面パネルであり、その内面には、透明電極(図示せ
ず)が形成されこれの上に各画素8となる蛍光体例えば
カラー表示を行うディスプレイ装置では赤,緑および青
の各蛍光体R,GおよびBがそれぞれ例えば電着法によ
って両電極3および5の対向交叉部に対向して配置形成
されて蛍光面18が形成される。蛍光面18の各蛍光体
R,GおよびB間には例えばコントラスト向上のための
黒色層によるいわゆるブラックマトリックス9が塗布さ
れる。
【0008】このような構成によるFEDは、図4に模
式的に示すように、例えばカソード・ゲート間距離が1
μmとされ、ゲート・蛍光面間が0.2〜1mmとさ
れ、選択されたゲート電極5とカソード電極3との間
に、ゲート電極5側を正とする所要の電圧を印加して、
カソードすなわち微小電子放出源7に所要の電界例えば
106 〜108 V/cm程度の電界強度を与えることに
より、微小電子放出源7の先端から電子−eを放出さ
せ、これを蛍光面18に印加された所定の蛍光面電位に
よって与えられた所要の運動エネルギーで蛍光面18の
所定の画素8すなわち蛍光体R,GおよびBを励起して
発光表示を行うようになされている。
【0009】ここで、ゲート電極5の微細電子透過孔6
の直径φは例えば1μm前後で、微小電子放出源7すな
わち円錐状マイクロチップカソードの高さhは例えば1
μm前後であり、全画素すなわち各赤,緑および青の各
蛍光体R,GおよびBの各1に対してそれぞれ複数の微
細電子透過孔6、すなわち同一数の微小電子放出源7が
配置されている。
【0010】ところで、これら円錐状のマイクロチップ
カソードによる微小電子放出源7からの電界放出電流量
は、その円錐先端の電界強度によって決まる。そして、
この電界強度は、微細電子透過孔6の直径φ、円錐状カ
ソード7の形状すなわちその先端曲率や頂角、円錐状カ
ソード7とゲート電極5との位置関係に大きく影響され
る。
【0011】図5はカソード先端の電界強度分布、すな
わち円錐状カソード7の中心軸とのなす角度に対する電
界強度分布の、透過孔6の直径φに対する依存性のシミ
ュレーション結果を示すものである。この場合、円錐状
カソード7の高さが1.0μm,ゲート・カソード間間
隔が1.0μm,ゲート電極5の厚さを0.3μmとし
た場合で、円錐状カソード7の中心軸に対する角度θ方
向に対する電界強度を示したもので、同図中曲線51〜
56は、それぞれゲート電極5の微細電子透過孔6の直
径φを0.6μm,0.8μm,1.0μm,1.2μ
m,1.4μmおよび1.6μmにそれぞれ変化させた
場合である。これより明らかなように、微細電子透過孔
6の直径φが大となるほど電界強度は低下し、例えば直
径φが1.0μmと1.2μmとではカソード先端の電
界強度は約10%変化する。
【0012】また、図6および図7はそれぞれ電界強度
分布の円錐状カソード7の高さhに対する依存性のシミ
ュレーション結果を示すものである。この場合、円錐状
カソード7の直径φを1.0μm,ゲート・カソード間
間隔が1.0μm,ゲート電極5の厚さを0.3μmと
した場合で、円錐状カソード7の中心軸に対する角度θ
方向に対する電界強度を示したもので、図6中曲線61
〜68は、それぞれカソード7の高さhを0.7μm,
0.8μm,0.9μm,1.0μm,1.1μm,
1.2μm,1.3μm,および1.4μmとした場合
であり、これより明らかなように、カソード7の高さh
は、ゲート電極との位置関係において、最適状態があ
り、h=1.2μmが最適値となっていてh=1.0μ
mになると、電界強度は約5%減少する。図7は、この
ことをより理解できるように、図6に示した一部の例を
さらに抜粋したものであり、図7中曲線71〜75は、
それぞれカソード7の高さhを1.0μm,1.1μ
m,1.2μm,1.3μm,および1.4μmとした
場合を示したものである。
【0013】ところが、上述のFEDにおいて、例えば
蒸着、スパッタリング等によってカソード7および絶縁
層4を形成すると、パネル1の例えば中心部と周辺部と
では、その膜厚の分布が10〜20%も変化するので、
円錐状カソード7の先端の電界強度に約5%の差が生じ
ることになる。
【0014】円錐状マイクロチップカソードすなわち微
小電子放出源7の形成方法の一例を図8を参照して説明
する。
【0015】この場合、図8Aに示すように、第1のパ
ネル1上に、導電膜例えばCr,Nb,ITO(Inお
よびSnの複合酸化物),WSiX 等を厚さ2000〜
4000Åに全面蒸着し、パターンエッチングによって
一方向xに延びる複数のストライプ状のカソード電極3
を平行配列するように被着形成する。そして、これの上
に全面的に絶縁層4を例えばSiO2 をスパッタリング
やCVD(化学的気相成長)法によって形成し、更にこ
れの上に全面的に金属層例えばNbを2000〜400
0Åの厚さにスパッタリング、蒸着等によって形成す
る。この金属層をパターンエッチングしてカソード電極
3の延長方向と例えば直交する方向のy方向に延びる複
数のストライプ状のゲート電極5を形成する。
【0016】そして、これらゲート電極5と、カソード
電極3とが対向交叉する部分に複数(図8においては、
1つのみが示されている)の微細電子透過孔6を、ゲー
ト電極5と絶縁層4とに差し渡って穿設する。
【0017】図8Bに示すように、パネル1を回転さ
せ、かつこのパネル面に対して斜め方向から透孔6内に
入り込むことがないように、ゲート電極5上にアルミニ
ウムAlを数100Å〜1000Å程度の厚さに蒸着、
あるいはスパッタして中間層10を形成する。
【0018】その後、図8Cに示すように、パネル1の
面に対して垂直方向から電界放出型のカソード材11の
例えばW,Mo等を蒸着、スパッタリングする。このよ
うにするとカソード材11が微細電子透過孔6内の底面
すなわち微細電子透過孔6を通じて露出するカソード電
極3上と、ゲート電極5上とに堆積するが、このとき、
ゲート電極5上に堆積するカソード材11がその堆積に
伴って微細電子透過孔6の縁部から微細電子透過孔6の
中心に向かってせり出すように堆積し、微細電子透過孔
6を閉塞していくことから、これによって遮ぎられて微
細電子透過孔6内の堆積カソード材11は円錐状とな
り、これによって円錐状の微小電子放出源7すなわちマ
イクロチップカソードが形成される。
【0019】このようにして、微小電子放出源7を形成
して後、中間層10を例えばNaOH,KOH等のアル
カリエッチング液によってエッチング除去し、微細電子
透過孔6内の微小電子放出源7としてのカソード材11
のみを残して、ゲート電極5上のカソード材11を中間
層10の排除と共に除去する。
【0020】このようにすると、図3で示したように、
各微細電子透過孔6内において、カソード電極3上にカ
ソード材11の堆積による円錐状微小電子放出源7が形
成される。
【0021】この方法において、その蒸着,あるいはス
パッタリングは、パネル1をいわゆる自転および公転さ
せて行うとか、パネル1と蒸着源あるいはスパッタ源と
の間にスリットを形成した遮蔽板を介在させてパネル1
を往復移動させてその蒸着あるいはスパッタの厚さの均
一化をはかってはいるものの、このようにしても例えば
パネル1の自転、あるいは公転の中心を中心とする軸対
称の厚みむら、往復移動の移動方向に対して直角方向に
厚みむらが生じ、最終的に形成された例えば円錐状微小
電子放出源すなわち円錐状カソード7の高さhがパネル
1上の位置によって相違する。
【0022】そしてこのように円錐状カソード7の高さ
に変化が生じたり、前述したように絶縁層4の厚さすな
わちカソード・ゲート電極間の間隔の変化は、前述した
ところから明らかなように、その先端の電界強度に大き
な影響を与えることから、カソード電極3、ゲート電極
5、蛍光面18にそれぞれ所定の電圧を印加した状態で
一定の輝度が得られず、ディスプレイ面において輝度む
らが生じる
【0023】また、実際には、この電界強度は、円錐状
カソード7の高さhのみならず、この先端部の形状、す
なわち先端の曲率半径にも大きく依存するのでその電界
強度の相違は5%以上となる可能性が高い。
【0024】そして、この種フラット型FEDにおける
輝度むらは、特にディスプレイ面積の増大化に伴いより
顕著となり、また高精細度化において問題となるところ
である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したフ
ラット型FEDにおいて、上述した発光輝度、すなわち
明るさの差の問題の解決をはかって、ディスプレイの大
面積化、高精細度化において画質の向上をはかる。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したフラ
ット型FEDすなわち、電界放出型カソードを用いた電
界放出型ディスプレイ装置であって、ディスプレイ面の
各画素に対向して複数の微小電子放出源とこの微小電子
放出源に対応する微細電子透過孔とを配置して構成し、
ディスプレイ面の1画素当たりの微小電子放出源及び微
細電子透過孔の数を、少なくとも一部の画素について変
化させて、これら各画素に関するそれぞれの総電流量
を、同一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでほぼ
均一化して構成する。
【0027】
【0028】また他の本発明は、上述の各電界放出型デ
ィスプレイ装置において、微小電子放出源及び微細電子
透過孔の1画素当たりの数と共に、微細電子透過孔の面
積とを、少なくとも一部の画素について変化させて構成
する。
【0029】
【0030】
【作用】上述したように、本発明によれば、各画素に関
するそれぞれの総電流量を同一カソード・ゲート電極間
電圧印加のもとでほぼ均一化するので例えば微小電子放
出源7の高さhや、カソード・ゲート電極間距離がその
形成位置に応じてむらが発生した場合においても、ディ
スプレイ面での明るさにむらが生じることを回避でき、
大面積のFEDにおいても明るさにむらがなく高画質の
表示を行うことができるものである。
【0031】また、このような各画素に関するそれぞれ
の総電流量をほぼ均一化するのに、本発明の1において
は、微細電子透過孔すなわち微小電子放出源の1画素当
たりの数を、ディスプレイ面での位置に応じて少なくと
も一部の画素について変化させることによって達成させ
るのでいかなる大面積のディスプレイ面であっても、確
実に明るさの均一化をはかることができる。
【0032】また、本発明の他の1においては、ディス
プレイ面の各画素に対向して配置されるそれぞれ複数の
微小電子放出源に対応して設けられた微細電子透過孔の
面積すなわち微細電子透過孔の直径を変化させるもので
あるが、この場合は、図5で説明したように、この直径
φによって電界強度を変化させることができることか
ら、この現象を利用することによって、例えば微小電子
放出源の形成位置の相違に基づく高さhの相違による電
界強度の相違を補償して各画素に関するそれぞれの総電
流量を同一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでほ
ぼ均一化することができるものである。
【0033】そして、このように複数種の面積を有する
微細電子透過孔によって構成しかつディスプレイ面での
位置に応じて少なくとも一部の画素についてその面積の
異なる微細電子透過孔の1画素当たりの数を変化させて
各画素に関するそれぞれの総電流量をほぼ均一化するの
で、実際上、その直径が小さく選定される微細電子透過
孔において、ディスプレイ面の面積を大とする場合にお
いて、この直径の制御のみで各画素に関する総電流量の
同一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでの均一化
をはかり切れない場合でも、この直径の制御とともに、
その面積の異なる微細電子透過孔数の割合も同時に制御
するので、大面積ディスプレイにおいても各部の画素に
関してそれぞれの総電流量の同一カソード・ゲート電極
間電圧印加のもとでの均一化を確実にはかることができ
る。
【0034】
【実施例】図1を参照して本発明の一実施例を説明する
が、この例で対象としているFEDの基本的構成は、図
2〜図4で説明したFEDに適用した場合である。
【0035】すなわち、この場合前述したように、例え
ば図1にその分解斜視図を示すように、それぞれガラス
パネルよりなるカソード側の第1のパネル1と、ディス
プレイ面側の第2のパネル2とが所要の小間隔をもって
対向配置されて両パネル1および2の周辺部間がフリッ
トシールによって気密的に封止され、両パネル1および
2間に高真空度に保持される偏平空間が形成される。
【0036】第1のパネル1の内面には、一方向例えば
x方向に延びるストライプ状のカソード電極3が平行配
列されて形成され、これの上にSiO2 等の絶縁層4を
介してストライプ状のゲート電極5がカソード電極3の
延長方向のx方向と直交するy方向に延長して平行配列
される。
【0037】各カソード電極3と、ゲート電極5との対
向交叉部に、ゲート電極5と絶縁層4とを貫通して複数
の微細電子透過孔6が穿設され、図3にその更に要部の
斜視図を示すように、各微細電子透過孔6内のカソード
電極3上にそれぞれ円錐状の微小電子放出源7すなわち
マイクロチップカソードが被着形成される。
【0038】これらカソード電極3、ゲート電極5、微
小電子放出源7の形成は、図8で説明したと同様の方法
によって形成することができる。
【0039】第2のパネル2は、ディスプレイ面となる
前面パネルであり、その内面には透明電極(図示せず)
が形成され、これの上に各画素8となる蛍光体この例で
はカラー表示を行う赤,緑および青の各蛍光体R,Gお
よびBが両電極3および5の対向交叉部に対向して配置
形成されて蛍光面18が形成される。蛍光面18の各蛍
光体R,GおよびB間には例えばコントラスト向上のた
めの黒色層によるいわゆるブラックマトリックス9が塗
布される。
【0040】そして、選択されたゲート電極5とカソー
ド電極3との間に、ゲート電極5側を正とする所要の電
圧を印加して、この選択された両電極3および5の交叉
部に対応する複数の各微小電子放出源7すなわちマイク
ロチップカソードの先端近傍の空間に所要の電界強度を
与えることにより、微小電子放出源7の先端から電子を
放出させ、これを蛍光面18に印加された所定の蛍光面
電位によって与えられた所要の運動エネルギーで蛍光面
18の所定の画素すなわち蛍光体R,GおよびBを励起
して発光表示を行うようになされる。
【0041】そして、特に本発明においては、この構成
において、各画素8に対向して配置されるそれぞれ複数
の微小電子放出源7と、これに対応して設けられた微細
電子透過孔6の1画素当たりの数を、ディスプレイ面で
の位置に応じて少なくとも一部の画素8について変化さ
せて各画素8に関するそれぞれの総電流量を同一カソー
ド・ゲート電極間電圧印加のもとでほぼ均一化する。
【0042】この場合の上述した1画素当たりの微小電
子放出源7および微細電子透過孔6のの数の変化は、同
一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでの各画素8
に関するそれぞれの総電流量に不均一性をもたらす原因
となる例えば前述した微小電子放出源7の形成における
蒸着ないしはスパッタに際して採ったパネル1の回転あ
るいは往復移動の対称性に対応して、その例えば微小電
子放出源7の高さhが小となり、ゲート電極5との間隔
が大となる部分においては、その電子の放出量が低下す
ることからこの部分においてはその微小電子放出源7お
よび微細電子透過孔6の1画素当たりの数を大として上
述の各画素8に関する総電流量の同一カソード・ゲート
電極間電圧印加のもとでの不均一性を補償してこれを均
一化する。
【0043】また、他の本発明においては、各画素8に
対向して配置されるそれぞれ複数の微小電子放出源に対
応して設けられた微細電子透過孔6の数に加えてその面
積を、ディスプレイ面での位置に応じて少なくとも一部
の画素について変化させることによって同様に、各画素
に関するそれぞれの同一カソード・ゲート電極間電圧印
加のもとでの総電流量を補償してほぼ均一化する。
【0044】すなわち、この場合においても、上述した
例と同様に、微小電子放出源7の形成における蒸着ない
しはスパッタに際して採ったパネル1の回転あるいは往
復移動の対称性に対応して、その例えば微小電子放出源
7の高さhが小となり、ゲート電極5との間隔が大とな
る部分においては、その電子の放出量が低下することか
らこの部分の画素に関する微細電子透過孔6の面積、す
なわち直径を小として電界強度を高める。
【0045】そして更に、ディスプレイ面が大面積化さ
れて画素の数が膨大となった場合等において、微細電子
透過孔6の面積の制御のみではディスプレイ面の全域に
渡って各画素に関するそれぞれの総電流量の均一化が充
分はかれない場合において、各画素に対向して配置され
るそれぞれ複数の微小電子放出源に対応して設けられた
微細電子透過孔を、複数種の面積を有する微細電子透過
孔によって構成し、かつディスプレイ面での位置に応じ
て、すなわち上述したと同様に各画素8に関する同一カ
ソード・ゲート電極間電圧印加のもとでのそれぞれの総
電流量に不均一性をもたらす原因となる、例えば前述し
た微小電子放出源7の形成における蒸着ないしはスパッ
タに際して採ったパネル1の回転あるいは往復移動の対
称性に対応して、その例えば微小電子放出源7の高さh
が小となり、ゲート電極5との間隔が大となり電子の放
出量が低下する部分においては、微細電子透過孔6の面
積、すなわち直径を小とし、かつ透過孔6すなわち微小
電子放出源7の数を大とする。
【0046】上述した各本発明における微細電子透過孔
の面積、数等の変化はすべての画素に関して変更する必
要はなく、例えば上述した微小電子放出源すなわちマイ
クロチップカソードの高さhが、画面の明るさのむらと
なって生じる部分の画素に関して行えば良いことは云う
までもない。
【0047】尚、上述した例においては、FEDのカラ
ーディスプレイ装置に本発明を適用した場合であるが、
白黒表示等の単色のFEDのディスプレイ装置に本発明
を適用することもできる。
【0048】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、同一
カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでの各画素に関
するそれぞれの総電流量をほぼ均一化するので、例えば
微小電子放出源7の高さhがその形成位置に応じてむら
が発生した場合においても、ディスプレイ面での明るさ
にむらが生じることを回避でき、大面積のFEDにおい
ても明るさにむらがなく高画質の表示を行うことがで
き、ひいては高精細度FEDディスプレイ装置を構成す
ることができるものである。
【0049】また、このような各画素に関するそれぞれ
の同一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでの総電
流量をほぼ均一化するのに、本発明の1においては、微
細電子透過孔の1画素当たりの数を、ディスプレイ面で
の位置に応じて少なくとも一部の画素について変化させ
ることによって達成させるので、いかなる大面積のディ
スプレイ面であっても、確実に明るさの均一化をはかる
ことができる。
【0050】また、ディスプレイ面の各画素に対向して
配置されるそれぞれ複数の微小電子放出源に対応して設
けられた微細電子透過孔の数に加えて、その面積すなわ
ち微細電子透過孔の直径を変化させてカソードすなわち
微小電子放出源の先端電界強度を変化させることができ
ることから、例えば微小電子放出源の形成位置の相違に
基づく高さhの相違による電界強度の相違を補償するこ
とができ、この場合においても、いかなる大面積のディ
スプレイ面であっても、確実に明るさの均一化をはかる
ことができる。
【0051】つまり、本発明の他の1においては、複数
種の面積を有する微細電子透過孔によって構成しかつデ
ィスプレイ面での位置に応じて少なくとも一部の画素に
ついてその面積の異なる微細電子透過孔の1画素当たり
の数を変化させて各画素に関するそれぞれの同一カソー
ド・ゲート電極間電圧印加のもとでの総電流量をほぼ均
一化するので、実際上、その直径が小さく選定される微
細電子透過孔において、ディスプレイ面の面積を大とす
る場合において、この直径の制御のみで各画素に関する
同一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでの総電流
量の均一化をはかり切れない場合でも、この直径の制御
とともに、その面積の異なる微細電子透過孔数すなわち
微小電子放出源の割合も同時に制御するので、大面積デ
ィスプレイにおいても各部の画素に関してそれぞれの同
一カソード・ゲート電極間電圧印加のもとでの総電流量
の均一化を確実にはかることができる。
【0052】上述したように、本発明によれば、大画面
のディスプレイ装置においても高画質の画面を形成する
ことができ、実用に供してその利益は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電界放出型ディスプレイ装置の一
例の要部の構成図である。
【図2】本発明を適用する電界放出型ディスプレイ装置
の一例の要部の構成図である。
【図3】図2のさらに要部の一部を断面とした斜視図で
ある。
【図4】電界放出型ディスプレイ装置の動作の説明図で
ある。
【図5】微細電子透過孔の直径に関する電界強度分布へ
の依存性を示す図である。
【図6】微細電子透過孔の高さに関する電界強度分布へ
の依存性を示す図である。
【図7】微細電子透過孔の高さに関する電界強度分布へ
の依存性を示す図である。
【図8】本発明を適用する電界放出型ディスプレイ装置
の製造方法の一例を示す工程図である。図8Aはその一
の工程図である。図8Bはその一の工程図である。図8
Cはその一の工程図である。
【符号の説明】
1 第1のパネル 2 第2のパネル 3 カソード電極 4 絶縁層 5 ゲート電極 6 微細電子透過孔 7 微小電子放出源 8 画素 18 蛍光面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−257551(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界放出型カソードを用いた電界放出型
    ディスプレイ装置であって、 ディスプレイ面の各画素に対向して複数の微小電子放出
    源と該微小電子放出源に対応する微細電子透過孔とが配
    置されて成り、 上記ディスプレイ面の1画素当たりの上記微小電子放出
    源及び上記微細電子透過孔の数を、少なくとも一部の上
    記画素について変化させて、上記各画素に関するそれぞ
    れの総電流量が、同一カソード・ゲート電極間電圧印加
    のもとでほぼ均一化されたことを特徴とする電界放出型
    ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 上記微小電子放出源及び上記微細電子透
    過孔の1画素当たりの数と共に、上記微細電子透過孔の
    面積とが、少なくとも一部の上記画素について変化され
    て成ることを特徴とする上記請求項1に記載の電界放出
    型ディスプレイ装置。
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