JP3252052B2 - 単結晶の表面処理方法 - Google Patents

単結晶の表面処理方法

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JP3252052B2 JP07966594A JP7966594A JP3252052B2 JP 3252052 B2 JP3252052 B2 JP 3252052B2 JP 07966594 A JP07966594 A JP 07966594A JP 7966594 A JP7966594 A JP 7966594A JP 3252052 B2 JP3252052 B2 JP 3252052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば酸化物超伝導
薄膜を形成する基板単結晶などの単結晶の表面処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶の内部は、原子が規則正しく配列さ
れ、三次元的な骨組みから構成されている。結晶を構成
している原子や分子の間には結合力が働いており、この
結合力によって原子や分子は格子状に規則正しく配列さ
れて結晶を構成し、結晶系によりそれぞれ固有の結晶構
造を持っている。ところで、酸化物単結晶の用途として
は、光学用酸化物単結晶や超伝導薄膜に使用される基板
用単結晶などが知られている。この光学用酸化物単結晶
は、光通信の技術の発展や光コンピュータの研究が進む
につれて、光機能素子として注目されている。また超伝
導薄膜の基板用単結晶については、エレクトロニクス分
野で応用されている。このエレクトロニクス分野におい
て、超伝導を応用した素子として、SQUID(高感度
磁束検出素子)を代表とするジョセフソン素子、超伝導
トランジスタ、光及び電磁波のセンサなどがあり、これ
らの素子の多くが基板上への薄膜の形で研究開発が進め
られている。これらの素子の研究が進められるにつれ
て、より良い基板が要求されるようになり、そのために
新な基板の探求やより良い加工法の研究が行われてい
る。最近、上記SQUID用にバイクリスタル基板が開
発されるなど、実用化が最も近いと思われる薄膜素子用
の基板単結晶の研究開発の報告が多数出されている。超
伝導薄膜用の基板単結晶としては、LaAlO(ラン
タンアルミネート),SrTiO,NdAlO(ネ
オジムアルミネート),LaGaO(ランタンガレー
ト),NdGaO(ネオジムガレート),YAlO
(イットリウムアルミネート),Nb:SrTiO
(ニオブドープチタン酸ストロンチウム)などの単結
晶が知られている。超伝導薄膜の基板用単結晶に必要な
条件として下記のものが求められる。 1.膜と格子定数が近い(構造も近い方が望ましい。) 2.膜と熱膨張係数が近い 3.膜との反応がない(構成元素が膜に拡散しない) 4.膜の使用温度範囲に相転移がない(Tc〜成膜温
度) 5.誘電率が小さい{誘電正接(tanδ)も小さい方
が望ましい} 6.高品質結晶が得られる 7 大形基板の入手が可能 8.安定供給が可能(望ましくは安価) 9.表面の歪み(加工変質層)がない 10.表面が平坦である これらの条件において、1〜5が基板結晶の特性に、6
〜8が育成法に、9,10が加工法に関係するものであ
る。この加工法に関して述べると、基板用単結晶の表面
仕上げに一般に使われるダイヤモンドなどの硬質砥粒に
よる表面処理方法によると、基板用単結晶の表面の歪み
(加工変質層)が数μm〜数十μmの深さになり、超伝
導薄膜には使えない。そこで、従来より、コロイダルシ
リカなどの軟質砥粒によるメカノケミカルポリッシング
または化学薬品によるケミカルポリッシングで基板用単
結晶表面の仕上げをしたり、また成膜前にスパッタエッ
チングによる処理方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】新超伝導物質の探索を
目的とした酸化物人工格子の作製や積層デバイスの開発
を行う場合、使用する基板用単結晶の表面がかなり重要
なポイントとなる。その理由の1つは、基板単結晶の用
途に応じて超伝導薄膜を堆積する必要が生じる場合があ
るからである。超伝導薄膜用基板材料としては、SrT
iO単結晶をコロイダルシリカを用いたメカノケミカ
ルポリッシングで研磨したものが広く用いられている。
しかしながら、このような処理方法で研磨された基板用
単結晶の表面は、最大高さ(P−V)で3〜40Å(オ
ングストローム)の粗さがあり、高品質の超伝導薄膜を
堆積するのに十分でなかった。この発明の目的は、単結
晶の表面粗さが小さく若しくは平坦な仕上面とすること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の単結晶の表面
処理方法は、金属酸化物2次元格子原子層を繰り返えす
結晶構造を備えている単結晶の表面を2種類又はそれ以
上の溶液を用いて2次元格子原子層単位に溶解処理する
方法であって、上記単結晶をそれぞれの溶液に順番に浸
漬するものである。この発明の単結晶の表面処理方法
は、ペロブスカイト構造を代表とする単結晶の表面を2
種類又はそれ以上の溶液を用いて2次元格子原子層単位
に溶解処理する方法であって、上記単結晶をそれぞれの
溶液に順番に浸漬するものである。この発明の単結晶の
表面処理方法は、ペロブスカイト構造を備えている単結
晶の表面を2種類又はそれ以上の溶液を用いて2次元格
子原子層単位に溶解処理する方法であって、上記単結晶
をそれぞれの溶液に順番に浸漬するものである。この発
明の単結晶の表面処理方法は、ペロブスカイト構造を備
えている単結晶における面方位{100}からなる表面
を2次元格子原子層単位に溶解する2種類又はそれ以上
の溶液を用いて処理する方法であって、上記単結晶をそ
れぞれの溶液に順番に浸漬するものである。上記単結晶
を異なる種類の溶液を順番に浸漬する工程は、1回でも
良いが、2回以上すなわち繰り返し行うことが表面処理
効果を高める見地から望ましい。金属酸化物2次元格子
原子層を繰り返す結晶構造を備えている単結晶として
は、ペロブスカイト構造を代表とするものである。ペロ
ブスカイト構造を代表とする単結晶には、例えばペロブ
スカイト構造を有する単結晶やペロブスカイトタイプの
構造を有する単結晶が含まれる。ペロブスカイト構造を
有する単結晶としては、例えばSrTiO単結晶であ
る。ペロブスカイトタイプの構造を有する単結晶として
は、LaAlO単結晶、NdAlO単結晶、LaG
aO単結晶、NdGaO単結晶、YAlO単結晶
などであり、そしてTi及びSrを除く元素をドープし
たSrTiO単結晶なども含まれる。Ti及びSrを
除く元素としては、例えばNb(ニオブ)がある。Sr
TiO単結晶のようなペロブスカイト構造を備えてい
る単結晶の表面処理方法においては、上述したように上
記単結晶を2種類又はそれ以上の溶液に順番に浸漬し又
はこの浸漬工程を繰り返して単結晶の表面の2次元格子
原子層単位にエッチングすることにより、原子的に平坦
な面もしくは、原子ステップが表れた表面を有する単結
晶が得られる。SrTiO単結晶の表面処理方法で
は、SrTiO単結晶の面方位{100}からなる表
面を2次元格子原子層単位に2種類の溶液を使用して溶
解処理し、上記単結晶をそれぞれの溶液に順番に浸漬す
るものである。NbをドープしたSrTiO単結晶を
表面処理方法では、単結晶の面方位{100}からなる
表面を2次元格子原子層単位に2種類の溶液を使用して
溶解処理、上記単結晶をそれぞれの溶液に順番に浸漬す
るものである。SrTiO単結晶の表面処理方法にお
いて、溶液の種類として、例えばフッ素系酸性溶液と水
とを使用する場合には、SrTiO単結晶をこのフッ
素系酸性溶液と水とに交互に浸漬し又はこの浸漬工程を
繰り返して、単結晶の表面を2次元格子原子層単位にエ
ッチングする。各溶液の条件に関して述べると、フッ素
系酸性溶液及び水のそれぞれの温度は、約10〜80°
Cの範囲でよいが、特に約20〜35°Cであることが
好ましい。各溶液の温度が、約20°Cより低温なるに
したがって、処理した単結晶の表面にステップが出にく
くなって行き、約35°Cより高温になるにつれて、そ
の表面にピット(腐蝕痕)が発生しやすくなる。またフ
ッ素系酸性溶液の水素イオン指数は、pH4〜5の範囲
であることが好ましいが、pH3〜6の範囲が許され
る。上記指数がpH4より小さくなるにつれて、単結晶
の表面にピットが発生しやすくなり、pH5より大きく
なるにつれて、その表面にステップが出にくくなる。さ
らに、溶液としての水は、pH6〜8の範囲であること
が好ましい。NbをドープしたSrTiO単結晶を表
面処理方法に使用する溶液に関しては、SrTiO
結晶の表面処理に使用する溶液(フッ素系酸性溶液と
水)をしかも同様の条件の下で使用しても、その目的を
達成できる。
【0005】
【作用】単結晶の表面が使用する溶液の種類に対応して
処理される。
【0006】
【実施例】(実施例1) この例では、単結晶としてチタン酸ストロンチウム単結
晶を選択し、しかも酸化物超伝導薄膜用基板として一般
的に広く用いられているチタン酸ストロンチウム単結晶
の面方位(100)からなる研磨された基板を使用す
る。浸漬工程で使用する溶液としてA,Bの2種類の溶
液を使用する。2種類の溶液の温度を室温(25〜30
°C)として、A液には、pH4のフッ酸(HF)とフ
ッ化アンモニウム(NHF)の混合溶液を使用し、B
液には超純水(18.3MΩ/cm)(比抵抗率)を使
用する。そこで表面処理方法を図1を参照して説明す
る。 [1] A液を一方のテフロン製容器に入れ、B液を他
方のテフロン製容器に入れる。そして表面処理する基板
をテフロン製治具に入れる(準備工程)。なお、各容器
はポリプロピレン製でも良いが、特にその材質は問わな
い。また治具の材質も問うものではない。 [2] まず、上記基板を入れた治具をA液内に入れて
この治具を回転させながらA液に1分以上浸しておく
(A液浸漬工程)。 [3] 次にA液から上記基板を入れた治具を取り出
し、基板と治具に付着している溶液をフィルターに通し
たエアーで吹き飛ばす(付着A液除去工程)。 [4] その後、上記基板を入れた治具をB液に入れて
回転させながら1分以上浸しておく(B液浸漬工程)。 [5] B液から上記基板を入れた治具を取り出し、ク
リーンエアーで基板及び治具に付着している水を吹き飛
ばす(付着B液除去工程)。 [6] [2]〜[5]までの各工程を2回以上繰り返
す。 [7] 最後に上記基板をアルコールで洗浄して、温風
乾燥させる(洗浄・乾燥工程)。 ここで、上記実施例に示す処理方法により得られた結果
を以下に説明する。参考写真1は、従来の表面処理方法
(すなわち「発明が解決しようとする課題」の項で述べ
た表面処理方法)で処理されたSrTiO基板表面の
原子間力顕微鏡−AFM(Atomic Foce M
icroscope)−測定データを示す。この参考写
真1に示すA部分は、測定した基板表面の一部を拡大し
て示したコンピュータ画像である。この画像において、
色彩の明暗が基板表面の高低を表わしており、明るい部
分は高い部分を、また暗い部分は低い部分をそれぞれ表
している。B部分におけるB1は、基板の断面線を示し
ている。C部分は、断面線B1に沿う基板の断面形状を
示している。図は、上述した従来の処理方法で処理さ
れたSrTiO基板表面の反射高速電子回折−RHE
ED(Reflection Highenergy
Electron Diffraction)−パター
ンを示す。図において、1次ラウエゾーン内でストリ
ーク(Streak)が上下方向に鮮明に表われてい
る。参考写真2は、上記実施例による表面処理方法によ
って処理した基板表面の原子間力顕微鏡データを示す。
この参考写真2に示すA部分は、測定した基板表面の一
部を拡大して示したコンピュータ画像であって、色彩の
明暗は表面の高低を表わしており、A1は基板の断面線
を示している。B部分は、断面線A1に沿う基板の断面
形状を示し、B1,B2はマーカーを示している。B部
分において、ΔZは、点Z1と点Z2との差を示し、そ
の値はC欄に示されている。図は、上記実施例による
表面処理方法によって処理した基板表面の反射高速電子
回折パターンを示している。図において、1次ラウエ
ゾーン内でスポット(spot)が鮮明に表われてい
る。参考写真1に示す原子間力顕微鏡想定データに明ら
かなように、従来の方法で処理されたSrTiO基板
の表面粗さは最大で高さ約38Å(オングストローム)
(P−V:3.873nm)であるのに対して、参考写
真2に示すように上記実施例によって処理したSrTi
基板の表面粗さは、最大高さで約5Å(オングスト
ローム)(P−V:5.086E−01nm)以下とな
り、従来の処理方法による基板に比較して表面粗さは約
0.13倍以下と小さくなったことが判る。なお、参考
写真1は、従来の表面処理方法によるチタン酸ストロン
チウム基板 単結晶の表面の原子間力顕微鏡データをディ
スプレー上に表示した中間調画像を示すものである。
考写真2は、この発明の第1実施例の表面処理方法によ
って処理した基板単結晶の表面の原子間力顕微鏡データ
をディスプレー上に表示した中間調画像を示すものであ
る。以上のように上記実施例で説明した表面処理方法で
仕上げた基板の表面粗さは、原子レベルで平坦化された
と言える。また図4のB部分に示すように、基板表面に
SrTiO単結晶の単位格子長(3.906Å)(オ
ングストローム)に対応したステップ(ΔZ=0.39
5nm)(C欄参照)が存在していることが判る。反射
高速電子回折パターンを比較すると、1次ラウエゾーン
上の回折像が処理前の基板はストリーク(参考写真1
で、処理後の基板単結晶の場合はスポット(参考写真
)となる。この結果は、原子間力顕微鏡の粗さ測定結
果と同様に、表面処理した基板の表面が原子レベルで平
坦であることの裏付けとなる。以上のように、上記実施
例に示す方法で表面処理を行うことによって、基板表面
を原子レベルで平坦化することができ、SrTiO
結晶の格子長に対応したステップを有する基板表面に処
理することが可能となる。
【0007】(実施例2) この例では、0.05〜1wt%のNb(ニオブ)をド
ープしたSrTiO単結晶を選択し、この単結晶の面
方位(100)からなる研磨された酸化物超伝導薄膜用
基板を使用する。浸漬工程で使用する溶液の種類及び溶
液の条件は第1実施例と同様である。そして処理方法も
第1実施例と同様である。この例を実施した結果につい
ても、第1実施例と同様である。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、単結晶の表面を2種
類又はそれ以上の溶液を順番に使用することにより、表
面粗さが小さく若しくは平坦な仕上面とすることがで
き、そして単結晶の表面の粗さが小さく若しくは平坦な
仕上面とすることにより例えば基板用単結晶の品質の向
上に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図2】従来の表面処理方法によるチタン酸ストロンチ
ウム基板単結晶の表面の反射高速電子回折パターンを示
図面代用写真である。
【図3】この発明の第1実施例の表面処理方法によって
処理した基板単結晶の表面の反射高速電子回折パターン
を示す図面代用写真である。
フロントページの続き (72)発明者 米澤 卓三 神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷町1188番1 号株式会社信光社 大船工場内 (56)参考文献 特開 昭53−52085(JP,A) 特開 平5−148094(JP,A) 特開 昭58−176802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 CA(STN) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物2次元格子原子層を繰り返す
    結晶構造を備えている単結晶の表面を2種類又はそれ以
    上の溶液を用いて2次元格子原子層単位に溶解処理する
    方法であって、上記単結晶をそれぞれの溶液に順番に浸
    漬することを特徴とする単結晶の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の単結晶は、ペロブスカイ
    ト構造を備えているものであることを特徴とする単結晶
    の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の単結晶は、SrTiO3
    (チタン酸ストロンチウム)単結晶であることを特徴と
    する単結晶の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の単結晶は、Ti(チタ
    ン)及びSr(ストロンチウム)を除く元素をドープし
    たSrTiO3単結晶であることを特徴とする単結晶の
    表面処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項記載の元素は、Nb(ニオブ)
    であることを特徴とする単結晶の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の浸漬
    工程は、繰り返し行われることを特徴とする単結晶の表
    面処理方法。
  7. 【請求項7】 ペロブスカイト構造を備えている単結晶
    の表面を2種類又はそれ以上の溶液を用いて2次元格子
    原子層単位に溶解処理する方法であって、上記単結晶を
    それぞれの溶液に順番に浸漬することを特徴とする単結
    晶の表面処理方法。
  8. 【請求項8】 ペロブスカイト構造を備えている単結晶
    における面方位{100}からなる表面を2次元格子原
    子層単位に溶解する2種類又はそれ以上の溶液を用いて
    処理する方法であって、上記単結晶をそれぞれの溶液に
    順番に浸漬することを特徴とする単結晶の表面処理方
    法。
  9. 【請求項9】 SrTiO3単結晶における面方位{1
    00}からなる表面を2次元格子原子層単位に溶解する
    2種類の溶液を用いて処理する方法であって、上記単結
    晶をそれぞれの溶液に交互に浸漬することを特徴とする
    単結晶の表面処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項記載の浸漬工程は、繰り返し
    行われることを特徴とする単結晶の表面処理方法。
  11. 【請求項11】 SrTiO3単結晶における面方位
    {100}からなる表面をA溶液であるフッ素系酸性溶
    液とB溶液である水とを用いて2次元格子原子層単位に
    溶解処理する方法であって、上記単結晶をそれぞれの溶
    液に交互に浸漬することを特徴とする単結晶の表面処理
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の各溶液は、温度が2
    0〜35°Cであることを特徴とする単結晶の表面処理
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のフッ素系酸性溶液
    は、pH4〜5の範囲であることを特徴とする単結晶の
    表面処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の水は、pH6〜8の
    範囲であることを特徴とする単結晶の表面処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項11,12,13又は14記載
    の浸漬工程は、繰り返し行われることを特徴とする単結
    晶の表面処理方法。
  16. 【請求項16】 SrTiO3単結晶における面方位
    {100}からなる表面をA溶液であるpH4のフッ酸
    とフッ化アンモニウムの混合溶液とB溶液である超純水
    とを用いて2次元格子原子層単位に溶解処理する方法で
    あって、上記単結晶をそれぞれの溶液に交互に浸漬し、
    この浸漬工程を繰り返すものであり、各溶液の温度を2
    0〜35°Cとすることを特徴とする単結晶の表面処理
    方法。
  17. 【請求項17】 NbをドープしたSrTiO3単結晶
    における面方位{100}からなる表面をA溶液である
    pH4のフッ酸とフッ化アンモニウムの混合溶液とB溶
    液である超純水とを用いて2次元格子原子層単位に溶解
    処理する方法であって、上記単結晶をそれぞれの溶液に
    交互に浸漬し、この浸漬工程をするものであり、各溶液
    の温度を20〜35°Cとすることを特徴とする単結晶
    の表面処理方法。
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