JP3252048B2 - 装飾モール用テープおよびその製造方法 - Google Patents

装飾モール用テープおよびその製造方法

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JP3252048B2
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雅則 米本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の窓枠などに嵌
装する光輝性を有する装飾モールの表面側に着設する装
飾モール用のテープおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体や窓枠などには、
美観を向上させるための装飾として金属性の光沢を有す
るいわゆる光輝性の装飾モールが嵌装されている。この
ような装飾モールは、モール基材の表面に装飾モール用
テープを着設して形成されたものである。たとえば、図
3に示すように、ポリ塩化ビニルフィルムaに金属蒸着
層bを有するポリエステルフィルムcを張り合わせた複
合テープTがあり、この複合テープTを合成樹脂材など
で形成されたモール基材に接合し、自動車の窓枠など所
望の形状に合致するように曲げ加工した後、所定の位置
に装着するようにしている。
【0003】このような複合テープTは、窓枠などの形
状に合致させる曲げ加工工程において、強度に湾曲させ
る必要から、複合テープTを小半径で屈曲させるとテー
プ素材の伸長率の関係で金属蒸着層bに微細な皺が発生
し、装飾材としての美観を損ねることがあり、加工技術
に高度の熟練を要すると共に、加工形状が制約される欠
点がある。
【0004】そこで、特開平3−21445号公報に
は、金属蒸着層の皺の発生を防止しようとした光輝テー
プが提案されている。この光輝テープは、前記公報に記
載されているように、先ず、ポリエステルフィルム等の
平滑性の合成樹脂フィルムに金属蒸着層を施し、この金
属蒸着層に対してエチレン・コ・ポリマー樹脂層を溶融
ラミネートすると共に、このエチレン・コ・ポリマー樹
脂層に対して接着剤を介在して塩化ビニルシートを積層
圧着させる。そして、次に、平滑性の合成樹脂フィルム
を剥離することによって金属蒸着層をエチレン・コ・ポ
リマー樹脂層の表面に転写し、転写された金属蒸着層の
表面に透明アイオノマー樹脂層を重合圧着して光輝テー
プを形成するようにしている。
【0005】しかしながら、上記の光輝テープは、ポリ
エステルフィルムを剥離した後の金属蒸着層自体が非常
に薄く弱いため、押出成形時の高温と圧力により金属蒸
着層が移動して表面の光沢がなくなったり、表面側に被
着重合するエチレン・コ・ポリマーおよびアイオノマー
等は、経時変化により、収縮を起こして美観を損なう要
因となる問題点がある。
【0006】また、図4に示すように、前記複合テープ
Tのポリエステルフィルムcに代えてフッ素樹脂フィル
ムdを用いた複合テープFが提案されている。しかし、
複合テープFは、フッ素樹脂フィルムdの伸長率が高い
ため曲げ加工が容易である利点はあるが、複合テープF
製造工程における押出し加工時の過度の張力によって、
金属蒸着層bに微小なクラックが発生して表面が白化す
ることがあり、作製した複合テープFの輝度が著しく低
下して装飾材としての美観を損ねる欠点がある。そのた
め、製造工程において微妙な制御が要求されるので生産
性が悪く、品質の劣化が生じ易いなどの問題点を有して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、テープ製作工程および装
飾モール加工工程において金属蒸着層に損傷が生じるこ
とがなく、美麗な外観を呈する装飾モール用テープを提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、基材フィルムと、金属蒸
着層を形成したフッ素系樹脂フィルムの該金属蒸着層側
との間に、合成樹脂フィルムを挿入し互いに貼着して一
体化してなる装飾モール用テープであって、基材フィル
ムと金属蒸着層を形成したフッ素系樹脂フィルムの該金
属蒸着層側との間に挿入する合成樹脂フィルムが種類の
異なる複数の合成樹脂フィルムであることを特徴とす
る。種類の異なる合成樹脂フィルムとしては基材フィル
ム側に接合する合成樹脂フィルムがポリエステル系のこ
軸延伸フィルムであり、フッ素系樹脂フィルム側に接合
する合成樹脂フィルムがポリ塩化ビニル系フィルムであ
ることが好ましい(請求項)。
【0009】また、製造方法として、請求項に記載し
たように、基材フィルムと合成樹脂フィルムとを接着剤
を介して貼り合わせると共に、該合成樹脂フィルムと別
の合成樹脂フィルムとを接着剤を介して貼り合わせ、次
いで、貼り合わせた該合成樹脂フィルムと、金属蒸着層
を形成したフッ素系樹脂フィルムとを該金属蒸着層側に
おいて接着剤を介して貼り合わせることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の装飾モール用テープは、基材フィルム
に対し二軸延伸した合成樹脂フィルムを介して金属蒸着
層を有するフィルムを接合しているため、曲げ加工や押
出し加工を行う際に装飾モール用テープに対し種々の加
工応力が加えられても、二軸延伸した合成樹脂フィルム
が適度の緩衝作用を果たし、金属蒸着層に加工応力の悪
影響が及ばず、金属蒸着層の白化や皺の発生がない。し
たがって、曲げ加工や押出し加工が容易となって加工工
程の生産性が向上すると共に、複雑な形状の加工も可能
となりるので適応範囲が拡大する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係わる装飾モール
用テープAの断面図である。先ず、装飾モール用テープ
Aの製造方法について説明する。基材フィルム1として
50〜250μmのポリ塩化ビニル系フィルムを用い、
この基材フィルム1と、二軸延伸して形成した厚み3〜
25μmを有するポリエステル系合成樹脂フィルム3と
を接着剤層2を介し、加熱して貼り合わせる。貼り合わ
せたポリエステル系合成樹脂フィルム3の表面に、金属
蒸着層5を形成したフッ素系樹脂フィルム6を接着剤層
4を介してポリエステル系合成樹脂フィルム3と金属蒸
着層5とが接合するように、加熱して貼り合わせること
により、装飾モール用テープAを形成する。金属蒸着層
2の厚みは100〜1000Åであり、金属としてはア
ルミニウム、やクロム、ニッケル、ニッケルクロム、チ
タン等が用いられる。フッ素系樹脂フィルム6は厚み2
5〜75μmの無延伸フィルムである。基材フィルム1
は、装飾モール用テープAを接合する相手側のモール基
材と一致する同質のフィルムを接合することが好まし
い。接着剤層2および4の接着剤としては、とくに限定
されるものではないが、ポリエステル系接着剤が好まし
い。装飾モール用テープAは、そのテープ接合工程にお
いて金属蒸着層5の白化が生じることがなく、また、装
飾モール用テープAを用いて自動車の窓枠に装着する装
飾モールを作製したところ、金属蒸着層5に皺が発生す
ることがなく、極めて円滑に作製でき、美観に優れた装
飾モールが得られた。図2は、本発明の実施例に係わる
装飾モール用テープBの断面図である。装飾モール用テ
ープBを製造するには、基材フィルム1として50〜2
50μmのポリ塩化ビニル系フィルムを用い、この基材
フィルム1と、二軸延伸して形成した厚み3〜25μm
を有するポリエステル系合成樹脂フィルム3とを接着剤
層2を介し、加熱して貼り合わせる。次に、貼り合わせ
たポリエステル系合成樹脂フィルム3の表面に、さら
に、50〜250μmのポリ塩化ビニル系フィルム8
を、ポリエステル系の接着剤層7を介し、加熱して貼り
合わせる。そして、貼り合わせたポリ塩化ビニル系フィ
ルム8の表面に、金属蒸着層5を形成したフッ素系樹脂
フィルム6をウレタン系接着剤層4を介してポリ塩化ビ
ニル系フィルム8と金属蒸着層5とが接合するように、
加熱して貼り合わせることにより、装飾モール用テープ
Bを形成する。装飾モール用テープBも前記の装飾モー
ル用テープAと同様に、テープ接合工程における金属蒸
着層2に白化が発生することがなく、これを用いて自動
車用の各種の装飾モールを作製したところ、金属蒸着層
2に皺が発生して不良品となることもなく極めて円滑に
作製でき、美観に優れた装飾モールが得られた。
【発明の効果】本発明の装飾モール用テープは、基材フ
ィルムに対し二軸延伸した合成樹脂フィルムを介して金
属蒸着層を有するフィルムを接合しているため、加工工
程において金属蒸着層の白化や皺の発生がなく、加工工
程の生産性が向上し、美麗な装飾モールが作製できると
共に、複雑な形状の加工も可能となり適用範囲が拡大す
るなど多大な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す装飾モール用テープの拡
大断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す装飾モール用テープ
の拡大断面図である。
【図3】従来の装飾モール用テープの拡大断面図であ
る。
【図4】従来の他の装飾モール用テープの拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
A、B 装飾モール用テープ 1 基材フィルム 3 ポリエステル系フィルム 5 金属蒸着層 6 フッ素系樹脂フィルム 8 ポリ塩化ビニル系フィルム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムと、金属蒸着層を形成した
    フッ素系樹脂フィルムの該金属蒸着層側との間に、合成
    樹脂フィルムを挿入し互いに貼着して一体化してなる
    飾モール用テープであって、基材フィルムと金属蒸着層
    を形成したフッ素系樹脂フィルムの該金属蒸着層側との
    間に挿入する合成樹脂フィルムが種類の異なる複数の合
    成樹脂フィルムであることを特徴とする装飾モール用テ
    ープ。
  2. 【請求項2】 基材フィルム側に接合する合成樹脂フィ
    ルムがポリエステル系の二軸延伸フィルムであり、フッ
    素系樹脂フィルム側に接合する合成樹脂フィルムがポリ
    塩化ビニル系フィルムである請求項1に記載の装飾モー
    ル用テープ。
  3. 【請求項3】 基材フィルムと合成樹脂フィルムとを接
    着剤を介して貼り合わせると共に、該合成樹脂フィルム
    と別の合成樹脂フィルムとを接着剤を介して貼り合わ
    せ、次いで、貼り合わせた該合成樹脂フィルムと、金属
    蒸着層を形成したフッ素系樹脂フィルムとを該金属蒸着
    層側において接着剤を介して貼り合わせることを特徴と
    する装飾モール用テープの製造方法装飾モール用テープ
    の製造方法。
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