JP3251503B2 - Icソケット - Google Patents
IcソケットInfo
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- JP3251503B2 JP3251503B2 JP16794796A JP16794796A JP3251503B2 JP 3251503 B2 JP3251503 B2 JP 3251503B2 JP 16794796 A JP16794796 A JP 16794796A JP 16794796 A JP16794796 A JP 16794796A JP 3251503 B2 JP3251503 B2 JP 3251503B2
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- JP
- Japan
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- socket
- spring
- contact
- pin fixing
- pins
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージの
特にBGA(Ball Grid Array) やCSP(ChipsSize Pa
ckage) 等のマトリックス配列された端子を有するIC
パッケージの試験用のICソケットに関するものであ
る。
特にBGA(Ball Grid Array) やCSP(ChipsSize Pa
ckage) 等のマトリックス配列された端子を有するIC
パッケージの試験用のICソケットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ICパッケージには、例えば、BGA(B
all Grid Array) 型ICパッケージやCSP(Chips Si
ze Package) と称されるようなマトリックス配列された
グリッド端子を備えたものがある。
all Grid Array) 型ICパッケージやCSP(Chips Si
ze Package) と称されるようなマトリックス配列された
グリッド端子を備えたものがある。
【0003】そして、上記のICパッケージは、出荷前
に、そのICパッケージの電気的特性を試験するために
試験装置にかけられ、その試験に際しては、このICパ
ッケージに接続するための試験用のICソケットが使用
される。
に、そのICパッケージの電気的特性を試験するために
試験装置にかけられ、その試験に際しては、このICパ
ッケージに接続するための試験用のICソケットが使用
される。
【0004】上記のICソケットは、ICパッケージの
マトリックス配列されたグリッド端子に対応する金属接
触子を有しており、これら金属接触子を通して外部機器
としての試験装置へ接続されるようになっている。
マトリックス配列されたグリッド端子に対応する金属接
触子を有しており、これら金属接触子を通して外部機器
としての試験装置へ接続されるようになっている。
【0005】ところで、この種のマトリックス配列され
たグリッドを持つICパッケージをICソケットに装着
して電気的接触を得る従来の方法としては、バネ性を有
する金属接触子をグリッドに接触させる方法と、弾性を
有するシート上に電極パッドを設け、この電極パッドを
グリッドに接触させる方法とがあった。
たグリッドを持つICパッケージをICソケットに装着
して電気的接触を得る従来の方法としては、バネ性を有
する金属接触子をグリッドに接触させる方法と、弾性を
有するシート上に電極パッドを設け、この電極パッドを
グリッドに接触させる方法とがあった。
【0006】また、上記バネ性を有する金属接触子を利
用した接触方法にはスプリングピン方式のものと舌片状
バネ方式のものとがある。
用した接触方法にはスプリングピン方式のものと舌片状
バネ方式のものとがある。
【0007】スプリングピン方式のものとしては、特開
平7−326693号公報に開示されたものがある。こ
の種のICソケットは、図7に示すように、プリント基
板51にスプリングピン52…が立設されたものからな
っており、このスプリングピン52…の先端はこのIC
ソケットに載置されるICパッケージ53のボールグリ
ッド(Ball Grid)54…に接触状態に保持されると共
に、スプリングピン52…の後端は、プリント基板51
の外部へ伸びて図示しない外部機器へ図示しないリード
線で配線される。
平7−326693号公報に開示されたものがある。こ
の種のICソケットは、図7に示すように、プリント基
板51にスプリングピン52…が立設されたものからな
っており、このスプリングピン52…の先端はこのIC
ソケットに載置されるICパッケージ53のボールグリ
ッド(Ball Grid)54…に接触状態に保持されると共
に、スプリングピン52…の後端は、プリント基板51
の外部へ伸びて図示しない外部機器へ図示しないリード
線で配線される。
【0008】そして、上記のスプリングピン52…は、
内部のベローズスプリング55…により、その先端が自
由に伸縮し、ボールグリッド54…の高低差を吸収し、
全ての各スプリングピン52…が各ボールグリッド54
…と接触するようになっている。
内部のベローズスプリング55…により、その先端が自
由に伸縮し、ボールグリッド54…の高低差を吸収し、
全ての各スプリングピン52…が各ボールグリッド54
…と接触するようになっている。
【0009】また、このスプリングピン方式のICソケ
ットでは、実開平6−86293号公報に開示されてい
るように、スプリングピンの先端形状をボールグリッド
の球面形状に沿う嵌合溝として、ボールグリッドを傷付
けないように考慮した例もある。
ットでは、実開平6−86293号公報に開示されてい
るように、スプリングピンの先端形状をボールグリッド
の球面形状に沿う嵌合溝として、ボールグリッドを傷付
けないように考慮した例もある。
【0010】一方、舌片状バネ方式を採用するICソケ
ットの例としては特開昭6−223936号公報に開示
されたものがある。この公報に示されるICソケット
は、図8に示すように、ICパッケージ61のパッド6
2…に接触する舌片状バネ63…を備えており、ICパ
ッケージ61をICソケット64に取り付けたときに
は、この舌片状バネ63…は、同図において矢印で示す
ように、パッド62…に対して押圧力を付勢するものと
なっている。
ットの例としては特開昭6−223936号公報に開示
されたものがある。この公報に示されるICソケット
は、図8に示すように、ICパッケージ61のパッド6
2…に接触する舌片状バネ63…を備えており、ICパ
ッケージ61をICソケット64に取り付けたときに
は、この舌片状バネ63…は、同図において矢印で示す
ように、パッド62…に対して押圧力を付勢するものと
なっている。
【0011】次に、弾性シートに電極パッドを設けた方
式であるインターポーザ方式のICソケットでは、図9
に示すように、ICパッケージ71のグリッド72…を
弾性シートとしてのインターポーザ73の表面端子74
…に圧接したときに、ICパッケージ71に反りがあっ
たり又はグリッド72に高さバラツキがあったとして
も、インターポーザ73の弾性によりグリッド72とイ
ンターポーザ73の表面端子74…との電気的接触をと
ることができる。
式であるインターポーザ方式のICソケットでは、図9
に示すように、ICパッケージ71のグリッド72…を
弾性シートとしてのインターポーザ73の表面端子74
…に圧接したときに、ICパッケージ71に反りがあっ
たり又はグリッド72に高さバラツキがあったとして
も、インターポーザ73の弾性によりグリッド72とイ
ンターポーザ73の表面端子74…との電気的接触をと
ることができる。
【0012】上記の表面端子74…は、インターポーザ
73のスルーホール75…を通して裏面に設けられた裏
面端子76…に通じている。これら裏面端子76…は、
上記インターポーザ73の表面端子74…のピッチより
も拡大されたピッチを有する導体パターン77として形
成されている。また、上記の裏面端子76…には、これ
ら裏面端子76…に対応して広ピッチで取り付けられた
ソケットピン78…の接触子79…が接している。さら
に、ICソケット外部へ伸びたソケットピン78の後端
は、図示しない外部機器への配線用端子となっている。
73のスルーホール75…を通して裏面に設けられた裏
面端子76…に通じている。これら裏面端子76…は、
上記インターポーザ73の表面端子74…のピッチより
も拡大されたピッチを有する導体パターン77として形
成されている。また、上記の裏面端子76…には、これ
ら裏面端子76…に対応して広ピッチで取り付けられた
ソケットピン78…の接触子79…が接している。さら
に、ICソケット外部へ伸びたソケットピン78の後端
は、図示しない外部機器への配線用端子となっている。
【0013】上記の方式は、例えば特開平4−1068
89号公報に開示されているように、QFP(Quad Fla
t Package)にも使用されている。ただし、同公報の技術
においては、図10に示すように、弾性シートの代わり
に一般のプリント基板81を使用し、接触時の弾性はI
Cパッケージ82のリード83自身のバネ性を利用して
いる。
89号公報に開示されているように、QFP(Quad Fla
t Package)にも使用されている。ただし、同公報の技術
においては、図10に示すように、弾性シートの代わり
に一般のプリント基板81を使用し、接触時の弾性はI
Cパッケージ82のリード83自身のバネ性を利用して
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のICソケットにおいては以下のような問題点を有し
ている。
来のICソケットにおいては以下のような問題点を有し
ている。
【0015】まず、スプリングピン方式や舌片状バネ方
式等のバネ性を有する金属接触子をグリッドに接触させ
る方式では、ICパッケージの多ピン化(例えば160
ピン程度)や狭ピッチ化(例えば0.8mmマトリック
ス配列程度)に対応してソケットピンのピッチが狭くな
らざるを得ない。このため、ICパッケージへの圧接力
は適切にとれるにもかかわらず、外部機器への配線作業
が困難となる。
式等のバネ性を有する金属接触子をグリッドに接触させ
る方式では、ICパッケージの多ピン化(例えば160
ピン程度)や狭ピッチ化(例えば0.8mmマトリック
ス配列程度)に対応してソケットピンのピッチが狭くな
らざるを得ない。このため、ICパッケージへの圧接力
は適切にとれるにもかかわらず、外部機器への配線作業
が困難となる。
【0016】また、上記スプリングピン方式のICソケ
ットでは、ボールグリッドのピッチが1.0mm程度ま
では製作可能であるが、ボールグリッドのピッチが0.
8mmから0.5mmのように狭くなってくると形状の
加工が困難になり、その結果、ストレートな針状になら
ざるを得ない。
ットでは、ボールグリッドのピッチが1.0mm程度ま
では製作可能であるが、ボールグリッドのピッチが0.
8mmから0.5mmのように狭くなってくると形状の
加工が困難になり、その結果、ストレートな針状になら
ざるを得ない。
【0017】一方、弾性シートに電極パッドを設けてグ
リッドに接触させる方式では、試験に際して、ICパッ
ケージの多ピン化及び狭ピッチ化に対してはソケットピ
ンのピッチが広くとれるにもかかわらず、ICパッケー
ジへの接触はグリッドの高さバラツキをシートの弾性で
長期にわたって確保することは困難であった。すなわ
ち、試験中にグリッドや弾性シートが変形し、電気的接
触を確保することが困難となる場合が生じる。
リッドに接触させる方式では、試験に際して、ICパッ
ケージの多ピン化及び狭ピッチ化に対してはソケットピ
ンのピッチが広くとれるにもかかわらず、ICパッケー
ジへの接触はグリッドの高さバラツキをシートの弾性で
長期にわたって確保することは困難であった。すなわ
ち、試験中にグリッドや弾性シートが変形し、電気的接
触を確保することが困難となる場合が生じる。
【0018】また、ICソケットがICパッケージとの
接触不良等になった場合には、両方式ともICソケット
全体を交換せざるを得ず、リード線による外部配線の場
合及び基板取り付けの場合のいずれにおいても、多大な
作業量を強いることになっていた。
接触不良等になった場合には、両方式ともICソケット
全体を交換せざるを得ず、リード線による外部配線の場
合及び基板取り付けの場合のいずれにおいても、多大な
作業量を強いることになっていた。
【0019】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、繰り返して使用される試
験用のICソケットとして、ICパッケージとの電気的
接触を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことが
でき、かつ不良となったときにICソケット全体を交換
するのではなく不良部のみを交換して使用し得るICソ
ケットを提供することにある。
たものであって、その目的は、繰り返して使用される試
験用のICソケットとして、ICパッケージとの電気的
接触を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことが
でき、かつ不良となったときにICソケット全体を交換
するのではなく不良部のみを交換して使用し得るICソ
ケットを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のI
Cソケットは、上記課題を解決するために、複数の端子
が配されたICパッケージを装着することにより、これ
ら各端子に電気的に接続する複数のスプリングピンを備
えたICソケットにおいて、上記スプリングピンには軸
方向に伸縮性を有する伸縮部が形成されると共に、これ
らスプリングピンを上面及び下面からそれぞれ突出させ
て固定するスプリングピン固定台と、上記スプリングピ
ン固定台の下面から突出するスプリングピンの後端に接
触すべく、表面には上記スプリングピンに対応した狭ピ
ッチの表面接触端子を有しかつ裏面にはこの表面接触端
子からスルーホールを通して形成される導電性パターン
により広ピッチとなった裏面接触端子を備えた弾性基板
と、上記弾性基板における広ピッチの各裏面接触端子に
各先端が接触され、かつ各後端から外部装置へと接続さ
れるための複数のソケットピンを取り付けたソケットピ
ン固定台とを備えていることを特徴としている。
Cソケットは、上記課題を解決するために、複数の端子
が配されたICパッケージを装着することにより、これ
ら各端子に電気的に接続する複数のスプリングピンを備
えたICソケットにおいて、上記スプリングピンには軸
方向に伸縮性を有する伸縮部が形成されると共に、これ
らスプリングピンを上面及び下面からそれぞれ突出させ
て固定するスプリングピン固定台と、上記スプリングピ
ン固定台の下面から突出するスプリングピンの後端に接
触すべく、表面には上記スプリングピンに対応した狭ピ
ッチの表面接触端子を有しかつ裏面にはこの表面接触端
子からスルーホールを通して形成される導電性パターン
により広ピッチとなった裏面接触端子を備えた弾性基板
と、上記弾性基板における広ピッチの各裏面接触端子に
各先端が接触され、かつ各後端から外部装置へと接続さ
れるための複数のソケットピンを取り付けたソケットピ
ン固定台とを備えていることを特徴としている。
【0021】従来においては、ICパッケージにおける
端子の狭ピッチの状態で外部配線への接続を行っていた
ために、ICパッケージにおける端子の多ピン化及び狭
ピッチ化が進むと外部配線への接続ができなくなるとい
う問題点を有していたが、本発明ではこの問題を解決す
るための弾性基板が設けられたものとなっている。
端子の狭ピッチの状態で外部配線への接続を行っていた
ために、ICパッケージにおける端子の多ピン化及び狭
ピッチ化が進むと外部配線への接続ができなくなるとい
う問題点を有していたが、本発明ではこの問題を解決す
るための弾性基板が設けられたものとなっている。
【0022】上記の弾性基板は、スプリングピン固定台
の下面から突出するスプリングピンの後端に接触すべ
く、表面には上記スプリングピンに対応した狭ピッチの
表面接触端子を有しかつ裏面にはこの表面接触端子から
スルーホールを通して形成される導電性パターンにより
広ピッチとなった裏面接触端子を備えたものである。
の下面から突出するスプリングピンの後端に接触すべ
く、表面には上記スプリングピンに対応した狭ピッチの
表面接触端子を有しかつ裏面にはこの表面接触端子から
スルーホールを通して形成される導電性パターンにより
広ピッチとなった裏面接触端子を備えたものである。
【0023】そして、弾性基板におけるこの広ピッチと
なった裏面接触端子に、後端から外部装置へと接続され
る複数のソケットピンの先端が接触される。したがっ
て、このソケットピンにおける外部装置への接続作業は
広ピッチにて行うことができる。
なった裏面接触端子に、後端から外部装置へと接続され
る複数のソケットピンの先端が接触される。したがっ
て、このソケットピンにおける外部装置への接続作業は
広ピッチにて行うことができる。
【0024】この結果、ICパッケージにおける端子の
狭ピッチ化が進んでも外部配線への接続は容易である。
狭ピッチ化が進んでも外部配線への接続は容易である。
【0025】一方、ICパッケージにおける端子の多ピ
ン化及び狭ピッチ化が進んだときに、狭ピッチを広ピッ
チに変える弾性基板を、高さバラツキを有する上記端子
に直接接触させたのでは、クリープ現象により、長期間
この弾性基板の弾性にて電気的接触を維持することは困
難である。
ン化及び狭ピッチ化が進んだときに、狭ピッチを広ピッ
チに変える弾性基板を、高さバラツキを有する上記端子
に直接接触させたのでは、クリープ現象により、長期間
この弾性基板の弾性にて電気的接触を維持することは困
難である。
【0026】しかし、本発明においては、ICパッケー
ジの端子に接触するスプリングピンには、軸方向に伸縮
性を有する伸縮部が形成されている。
ジの端子に接触するスプリングピンには、軸方向に伸縮
性を有する伸縮部が形成されている。
【0027】したがって、このスプリングピンの伸縮部
により、ICパッケージの端子と弾性基板における表面
接触端子とに対して十分な押圧力を作用させることがで
きる。このため、長期間の使用において弾性基板の弾性
力が弱くなってきても、或いはICパッケージの端子が
多少変形していても、圧接力を適切にして電気的接触を
十分に維持することができる。
により、ICパッケージの端子と弾性基板における表面
接触端子とに対して十分な押圧力を作用させることがで
きる。このため、長期間の使用において弾性基板の弾性
力が弱くなってきても、或いはICパッケージの端子が
多少変形していても、圧接力を適切にして電気的接触を
十分に維持することができる。
【0028】以上の結果、繰り返して使用される試験用
のICソケットとして、ICパッケージとの電気的接触
を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことができ
るICソケットを提供することができる。
のICソケットとして、ICパッケージとの電気的接触
を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことができ
るICソケットを提供することができる。
【0029】請求項2に係る発明のICソケットは、上
記課題を解決するために、請求項1記載のICソケット
において、上記のスプリングピン固定台、弾性基板及び
ソケットピン固定台は、上記のスプリングピン固定台及
びソケットピン固定台の間に、弾性基板を設けて、ネジ
にて一体に取り付けられると共にネジを外すと3つのパ
ーツに分かれるようになっており、上記スプリングピン
固定台と弾性基板とソケットピン固定台との各間には、
各部材の間隔を一定に保持するための間隔保持部材が上
記ネジに遊嵌されて設けられていることを特徴としてい
る。
記課題を解決するために、請求項1記載のICソケット
において、上記のスプリングピン固定台、弾性基板及び
ソケットピン固定台は、上記のスプリングピン固定台及
びソケットピン固定台の間に、弾性基板を設けて、ネジ
にて一体に取り付けられると共にネジを外すと3つのパ
ーツに分かれるようになっており、上記スプリングピン
固定台と弾性基板とソケットピン固定台との各間には、
各部材の間隔を一定に保持するための間隔保持部材が上
記ネジに遊嵌されて設けられていることを特徴としてい
る。
【0030】上記の発明によれば、ICソケットは大き
く3つのパーツに分かれる。すなわち、ICパッケージ
の端子に接触するスプリングピンを有するスプリングピ
ン固定台と、外部機器に接続するソケットピンを取り付
けたソケットピン固定台と、これらスプリングピン固定
台とソケットピン固定台との間に設けられてスプリング
ピンにおける狭ピッチの配列を広ピッチにしてソケット
ピンに接続するための弾性基板である。
く3つのパーツに分かれる。すなわち、ICパッケージ
の端子に接触するスプリングピンを有するスプリングピ
ン固定台と、外部機器に接続するソケットピンを取り付
けたソケットピン固定台と、これらスプリングピン固定
台とソケットピン固定台との間に設けられてスプリング
ピンにおける狭ピッチの配列を広ピッチにしてソケット
ピンに接続するための弾性基板である。
【0031】ところで、ICソケットにおける長期間の
繰り返し使用により、スプリングピンの接触が不良にな
ってきた場合に、従来のICソケットでは、ICソケッ
ト全体を交換する必要があった。
繰り返し使用により、スプリングピンの接触が不良にな
ってきた場合に、従来のICソケットでは、ICソケッ
ト全体を交換する必要があった。
【0032】しかし、本発明では、スプリングピン固定
台、弾性基板及びソケットピン固定台は、ネジにて一体
に取り付けられると共にネジを外すと3つのパーツに分
かれるようになっているので、スプリングピンの先端が
不良になるか又はスプリングピンの後端が不良になる等
により接触不良が発生したときには、ネジを外して、不
良部分のパーツだけを交換することができる。
台、弾性基板及びソケットピン固定台は、ネジにて一体
に取り付けられると共にネジを外すと3つのパーツに分
かれるようになっているので、スプリングピンの先端が
不良になるか又はスプリングピンの後端が不良になる等
により接触不良が発生したときには、ネジを外して、不
良部分のパーツだけを交換することができる。
【0033】さらに、従来のようにICソケット全体を
交換する場合には外部装置への配線接続をやり直す必要
があるが、本発明においては、スプリングピン又は弾性
基板が不良となって交換したとしても、ソケットピンは
前回のものを継続使用することが可能である。
交換する場合には外部装置への配線接続をやり直す必要
があるが、本発明においては、スプリングピン又は弾性
基板が不良となって交換したとしても、ソケットピンは
前回のものを継続使用することが可能である。
【0034】したがって、繰り返して使用される試験用
のICソケットとして、不良となったときに、ICソケ
ット全体を交換するのではなく不良部のみを交換して使
用することができ、かつその交換も容易に行うことがで
きる。
のICソケットとして、不良となったときに、ICソケ
ット全体を交換するのではなく不良部のみを交換して使
用することができ、かつその交換も容易に行うことがで
きる。
【0035】また、本発明においては、スプリングピン
固定台、弾性基板及びソケットピン固定台は、ネジにて
一体に取り付けられており、上記スプリングピン固定台
と弾性基板とソケットピン固定台との各間は、上記ネジ
に遊嵌された間隔保持部材にてその間隔が一定に保持さ
れている。
固定台、弾性基板及びソケットピン固定台は、ネジにて
一体に取り付けられており、上記スプリングピン固定台
と弾性基板とソケットピン固定台との各間は、上記ネジ
に遊嵌された間隔保持部材にてその間隔が一定に保持さ
れている。
【0036】したがって、ICパッケージが頻繁に取換
えられたとしても、スプリングピンの後端と弾性基板の
表面接触端子との接触及び弾性基板の裏面接触端子とソ
ケットピンの先端との接触は、押圧状態が固定されたも
のであるため、長期にわたって安定状態を保持すること
ができる。
えられたとしても、スプリングピンの後端と弾性基板の
表面接触端子との接触及び弾性基板の裏面接触端子とソ
ケットピンの先端との接触は、押圧状態が固定されたも
のであるため、長期にわたって安定状態を保持すること
ができる。
【0037】その上、間隔保持部材の高さ方向の長さを
変えることにより、スプリングピン及びソケットピンに
おける、ICパッケージの端子、表面接触端子及び裏面
接触端子への押圧力を微調整できるようになっているの
で、適度の圧接力を提供する ことが可能となる。
変えることにより、スプリングピン及びソケットピンに
おける、ICパッケージの端子、表面接触端子及び裏面
接触端子への押圧力を微調整できるようになっているの
で、適度の圧接力を提供する ことが可能となる。
【0038】請求項3に係る発明のICソケットは、上
記課題を解決するために、請求項1記載のICソケット
において、上記スプリングピンの後端には、弾性基板の
表面に形成された表面接触端子への当接に際しての傷付
けを防止するための非尖頭状端部が形成されていること
を特徴としている。
記課題を解決するために、請求項1記載のICソケット
において、上記スプリングピンの後端には、弾性基板の
表面に形成された表面接触端子への当接に際しての傷付
けを防止するための非尖頭状端部が形成されていること
を特徴としている。
【0039】本発明においては、スプリングピンの後端
は、当接に際しての傷付けを防止するための非尖頭状端
部として形成されているので、表面接触端子が傷付くの
を防止することは勿論、スプリングピンと弾性基板にお
ける表面接触端子との接触を円滑かつ安定して行うこと
ができ、これによって、確実な電気的結合を行うことが
できる。
は、当接に際しての傷付けを防止するための非尖頭状端
部として形成されているので、表面接触端子が傷付くの
を防止することは勿論、スプリングピンと弾性基板にお
ける表面接触端子との接触を円滑かつ安定して行うこと
ができ、これによって、確実な電気的結合を行うことが
できる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0041】ICパッケージを製造したときには、出荷
する前にそのICパッケージの電気的特性について性能
試験が行われる。この性能試験に際して、ICパッケー
ジは試験用のICソケットに装着される。したがって、
ICソケットは、大量のICパッケージの性能試験のた
めにICパッケージとの着脱が繰り返されるものであ
る。
する前にそのICパッケージの電気的特性について性能
試験が行われる。この性能試験に際して、ICパッケー
ジは試験用のICソケットに装着される。したがって、
ICソケットは、大量のICパッケージの性能試験のた
めにICパッケージとの着脱が繰り返されるものであ
る。
【0042】上記のICパッケージに装着される本実施
の形態の試験用のICソケット1は、図1及び図2に示
すように、接触子としてのスプリングピン2…、これら
スプリングピン2…を取り付けるための接触子固定台と
してのスプリングピン固定台3、弾性基板としてのイン
ターポーザ4、このインターポーザ4の上面に設けられ
るインターポーザ押さえ5、ソケットピン6…、ソケッ
トピン固定台7及びスプリングピン固定台3の上側に設
けられるICパッケージ押さえ蓋8からなっている。そ
して、試験に際しては、上記のスプリングピン固定台3
の中央に設けられた凹部3aにICパッケージ9が装着
されるようになっている。
の形態の試験用のICソケット1は、図1及び図2に示
すように、接触子としてのスプリングピン2…、これら
スプリングピン2…を取り付けるための接触子固定台と
してのスプリングピン固定台3、弾性基板としてのイン
ターポーザ4、このインターポーザ4の上面に設けられ
るインターポーザ押さえ5、ソケットピン6…、ソケッ
トピン固定台7及びスプリングピン固定台3の上側に設
けられるICパッケージ押さえ蓋8からなっている。そ
して、試験に際しては、上記のスプリングピン固定台3
の中央に設けられた凹部3aにICパッケージ9が装着
されるようになっている。
【0043】このICパッケージ9は、例えばBGA(B
all Grid Array) 型ICパッケージやCSP(Chips Si
ze Package) と称されるものであり、マトリックス配列
された端子としてのグリッド端子9a…を備えたもので
ある。
all Grid Array) 型ICパッケージやCSP(Chips Si
ze Package) と称されるものであり、マトリックス配列
された端子としてのグリッド端子9a…を備えたもので
ある。
【0044】上記のスプリングピン固定台3におけるス
プリングピン2…は、スプリングピン固定台3の上面及
び下面から突出するように設けられていると共に、その
配列は、ICパッケージ9のグリッド端子9a…と同じ
ピッチでの配列となっている。また、スプリングピン2
…は、例えば燐青銅又はベリリウム銅等からなる円柱体
の表面に金メッキを施した導電性のものからなってい
る。
プリングピン2…は、スプリングピン固定台3の上面及
び下面から突出するように設けられていると共に、その
配列は、ICパッケージ9のグリッド端子9a…と同じ
ピッチでの配列となっている。また、スプリングピン2
…は、例えば燐青銅又はベリリウム銅等からなる円柱体
の表面に金メッキを施した導電性のものからなってい
る。
【0045】上記スプリングピン2…の上端には、図3
に示すように、伸縮部としてのベローズスプリング21
が設けられている。
に示すように、伸縮部としてのベローズスプリング21
が設けられている。
【0046】このベローズスプリング21は、例えばニ
ッケルに金メッキを施した薄肉の有頭円筒体にて形成さ
れており、その頂部に上記ICパッケージ9のグリッド
端子9a…に接触する接触面21aを有している。ま
た、ベローズスプリング21の下端部には、上記スプリ
ングピン2の小径部2aに嵌合する嵌合部21bが設け
られている。
ッケルに金メッキを施した薄肉の有頭円筒体にて形成さ
れており、その頂部に上記ICパッケージ9のグリッド
端子9a…に接触する接触面21aを有している。ま
た、ベローズスプリング21の下端部には、上記スプリ
ングピン2の小径部2aに嵌合する嵌合部21bが設け
られている。
【0047】さらに、ベローズスプリング21の外周側
面は断面が波状に形成されており、これによってベロー
ズスプリング21は軸方向に伸縮自在となっている。し
たがって、ベローズスプリング21の接触面21aに下
方への押圧力が加わった時にこのベローズスプリング2
1は弾圧的に圧縮され、押圧力が解除された時に弾性的
に元の状態に伸長するようになっている。
面は断面が波状に形成されており、これによってベロー
ズスプリング21は軸方向に伸縮自在となっている。し
たがって、ベローズスプリング21の接触面21aに下
方への押圧力が加わった時にこのベローズスプリング2
1は弾圧的に圧縮され、押圧力が解除された時に弾性的
に元の状態に伸長するようになっている。
【0048】なお、本実施の形態においては、このよう
にスプリングピン2…の上端に伸縮部としてのベローズ
スプリング21を設けたものを採用しているが、必ずし
もこれに限らず、例えば、図4に示すように、伸縮部と
して、スプリングピン2…にスプリング23が内蔵され
たものであってもよい。
にスプリングピン2…の上端に伸縮部としてのベローズ
スプリング21を設けたものを採用しているが、必ずし
もこれに限らず、例えば、図4に示すように、伸縮部と
して、スプリングピン2…にスプリング23が内蔵され
たものであってもよい。
【0049】さらに、このような安価で入手し易いベロ
ーズスプリング21やスプリング23に限らず、例え
ば、従来の技術の説明において図8に示したような、他
の伸縮性を有する舌片状バネ等のバネ性を有する金属接
触子を使用することも可能である。
ーズスプリング21やスプリング23に限らず、例え
ば、従来の技術の説明において図8に示したような、他
の伸縮性を有する舌片状バネ等のバネ性を有する金属接
触子を使用することも可能である。
【0050】一方、図1に示すように、スプリングピン
2…の後端つまり下端部には、非尖頭状端部としての導
電性ボール22…が形成されている。この導電性ボール
22…は、スプリングピン2…の後端に例えば半田付け
で作られたボール状のものからなっており、インターポ
ーザ4の表面に設けられた後述する表面接触端子41に
接触したときに、表面接触端子41への傷付けを防止
し、かつ安定した接触を確保し得るようになっている。
2…の後端つまり下端部には、非尖頭状端部としての導
電性ボール22…が形成されている。この導電性ボール
22…は、スプリングピン2…の後端に例えば半田付け
で作られたボール状のものからなっており、インターポ
ーザ4の表面に設けられた後述する表面接触端子41に
接触したときに、表面接触端子41への傷付けを防止
し、かつ安定した接触を確保し得るようになっている。
【0051】したがって、このような機能を有していれ
ばよいことから、この導電性ボール22…は、例えば、
図5に示すように、スプリングピン2…の後端を円形状
に曲げて形成することも可能である。さらに、表面接触
端子41への傷付けを防止し得るものであれば、非尖頭
状であってかつ一般にピンと称されるものであってもよ
い。
ばよいことから、この導電性ボール22…は、例えば、
図5に示すように、スプリングピン2…の後端を円形状
に曲げて形成することも可能である。さらに、表面接触
端子41への傷付けを防止し得るものであれば、非尖頭
状であってかつ一般にピンと称されるものであってもよ
い。
【0052】なお、本実施の形態では、導電性ボール2
2…をスプリングピン2…の後端に形成しているが、必
ずしもこれに限らず、例えば、後述する表面接触端子4
1…を円形状に形成しても同じ効果を得ることができ
る。
2…をスプリングピン2…の後端に形成しているが、必
ずしもこれに限らず、例えば、後述する表面接触端子4
1…を円形状に形成しても同じ効果を得ることができ
る。
【0053】次に、上記インターポーザ4の表面には、
図1に示すように、複数の表面接触端子41…が設けら
れている。これら表面接触端子41…には、上記のスプ
リングピン固定台3の裏面から突出するスプリングピン
2…の導電性ボール22…が接触される。
図1に示すように、複数の表面接触端子41…が設けら
れている。これら表面接触端子41…には、上記のスプ
リングピン固定台3の裏面から突出するスプリングピン
2…の導電性ボール22…が接触される。
【0054】上記の表面接触端子41…の配列ピッチ
は、上記スプリングピン2…の配列ピッチと同じピッチ
に形成されており、その結果、ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…と同じ狭ピッチとなっている。
は、上記スプリングピン2…の配列ピッチと同じピッチ
に形成されており、その結果、ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…と同じ狭ピッチとなっている。
【0055】また、上記表面接触端子41…は、インタ
ーポーザ4に形成されたスルーホール4aを通して裏面
の導電性パターン42における各裏面接触端子43…に
通じている。そして、この導電性パターン42における
各裏面接触端子43…の配列ピッチは、図2において破
線で示すように、上記導電性パターン42にて外側に伸
びることにより、上記表面接触端子41…の配列ピッチ
よりも広ピッチになっている。
ーポーザ4に形成されたスルーホール4aを通して裏面
の導電性パターン42における各裏面接触端子43…に
通じている。そして、この導電性パターン42における
各裏面接触端子43…の配列ピッチは、図2において破
線で示すように、上記導電性パターン42にて外側に伸
びることにより、上記表面接触端子41…の配列ピッチ
よりも広ピッチになっている。
【0056】また、上記インターポーザ4は、例えば、
樹脂シートやゴムシート等からなっており、上記スプリ
ングピン2…からの押圧力が作用したときに、弾性的に
反発し得るものとなっている。
樹脂シートやゴムシート等からなっており、上記スプリ
ングピン2…からの押圧力が作用したときに、弾性的に
反発し得るものとなっている。
【0057】次に、上記のソケットピン6…は、ソケッ
トピン固定台7に取り付けられており、上部及び下部が
このソケットピン固定台7から突出した状態となってい
る。
トピン固定台7に取り付けられており、上部及び下部が
このソケットピン固定台7から突出した状態となってい
る。
【0058】上記のソケットピン6…の上部に形成され
た接触子6a…の上端は上記インターポーザ4の下面に
形成された裏面接触端子43…に接触される一方、ソケ
ットピン6…の下端は図示しないリード線に接続され、
図示しない試験装置等の外部機器に接続されるようにな
っている。
た接触子6a…の上端は上記インターポーザ4の下面に
形成された裏面接触端子43…に接触される一方、ソケ
ットピン6…の下端は図示しないリード線に接続され、
図示しない試験装置等の外部機器に接続されるようにな
っている。
【0059】また、上記のソケットピン6…の接触子6
a…は、図2にも示すように、C字状に形成されてお
り、これによって、バネとしての弾性を有するものとな
っている。
a…は、図2にも示すように、C字状に形成されてお
り、これによって、バネとしての弾性を有するものとな
っている。
【0060】一方、上記のスプリングピン固定台3、イ
ンターポーザ4及びソケットピン固定台7は、それらの
四隅にてネジ11…及びナット12…にて取り付けられ
ている。そして、上記ネジ11における、スプリングピ
ン固定台3とインターポーザ4との間、及びインターポ
ーザ4とソケットピン固定台7との間には、図6にも示
すように、間隔保持部材としての円筒状のカラー13…
及びカラー14…が遊嵌されている。これによって、ス
プリングピン固定台3とインターポーザ4との間、及び
インターポーザ4とソケットピン固定台7との間が一定
の間隔に保持されるようになっている。
ンターポーザ4及びソケットピン固定台7は、それらの
四隅にてネジ11…及びナット12…にて取り付けられ
ている。そして、上記ネジ11における、スプリングピ
ン固定台3とインターポーザ4との間、及びインターポ
ーザ4とソケットピン固定台7との間には、図6にも示
すように、間隔保持部材としての円筒状のカラー13…
及びカラー14…が遊嵌されている。これによって、ス
プリングピン固定台3とインターポーザ4との間、及び
インターポーザ4とソケットピン固定台7との間が一定
の間隔に保持されるようになっている。
【0061】このように、本実施の形態のICソケット
1は、上記スプリングピン固定台3、インターポーザ4
及びソケットピン固定台7がネジ11…及びナット12
…及びカラー13・14にて位置出しがなされて取り付
けられているので、長期間の使用により仮に一部のスプ
リングピン2…とICパッケージ9におけるグリッド端
子9a…との接触が不十分となった場合においても、ネ
ジ11…及びナット12…を外して、スプリングピン固
定台3を取り換えることにより、容易にスプリングピン
2…とICパッケージ9におけるグリッド端子9a…と
の接触が十分なものに変えることができる。
1は、上記スプリングピン固定台3、インターポーザ4
及びソケットピン固定台7がネジ11…及びナット12
…及びカラー13・14にて位置出しがなされて取り付
けられているので、長期間の使用により仮に一部のスプ
リングピン2…とICパッケージ9におけるグリッド端
子9a…との接触が不十分となった場合においても、ネ
ジ11…及びナット12…を外して、スプリングピン固
定台3を取り換えることにより、容易にスプリングピン
2…とICパッケージ9におけるグリッド端子9a…と
の接触が十分なものに変えることができる。
【0062】また、上記のカラー13・14は、その高
さ方向の長さを変えることにより、スプリングピン2…
及びソケットピン6…における、グリッド端子9a…、
表面接触端子41…及び裏面接触端子43…への押圧力
を微調整することができるものである。
さ方向の長さを変えることにより、スプリングピン2…
及びソケットピン6…における、グリッド端子9a…、
表面接触端子41…及び裏面接触端子43…への押圧力
を微調整することができるものである。
【0063】上記の構成を有するICソケット1の使用
方法について説明する。
方法について説明する。
【0064】まず、上記のICソケット1は、スプリン
グピン固定台3、インターポーザ4及びソケットピン固
定台7がネジ11…及びナット12…にて一体的に取り
付けられた状態となっている。これらの一体化に際して
は、インターポーザ4側のスプリングピン2…の端部に
導電性ボール22…を有するため、インターポーザ4の
表面接触端子41…との電気的な接触やネジ11…及び
ナット12…による固定時に容易に安定した接触を確保
することができる。
グピン固定台3、インターポーザ4及びソケットピン固
定台7がネジ11…及びナット12…にて一体的に取り
付けられた状態となっている。これらの一体化に際して
は、インターポーザ4側のスプリングピン2…の端部に
導電性ボール22…を有するため、インターポーザ4の
表面接触端子41…との電気的な接触やネジ11…及び
ナット12…による固定時に容易に安定した接触を確保
することができる。
【0065】また、ソケットピン固定台7の下面から突
出する各ソケットピン6…の端部には図示しないリード
線が接続されており、リード線は図示しない試験装置に
配されている。このリード線における各ソケットピン6
…の端部への接続に際しては、ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…の配列ピッチに対してソケットピン6…
の配列ピッチが広ピッチとなっているので、容易に配線
作業を行うことができる。
出する各ソケットピン6…の端部には図示しないリード
線が接続されており、リード線は図示しない試験装置に
配されている。このリード線における各ソケットピン6
…の端部への接続に際しては、ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…の配列ピッチに対してソケットピン6…
の配列ピッチが広ピッチとなっているので、容易に配線
作業を行うことができる。
【0066】この状態にて、図2に示すように、試験を
行うICパッケージ9をICソケット1におけるスプリ
ングピン固定台3の凹部3aに載置して装着する。次い
で、ICパッケージ押さえ蓋8を閉じ、このICパッケ
ージ押さえ蓋8に設けられたフック8aをスプリングピ
ン固定台3の側面に設けられたフック受け8bに係止す
る。
行うICパッケージ9をICソケット1におけるスプリ
ングピン固定台3の凹部3aに載置して装着する。次い
で、ICパッケージ押さえ蓋8を閉じ、このICパッケ
ージ押さえ蓋8に設けられたフック8aをスプリングピ
ン固定台3の側面に設けられたフック受け8bに係止す
る。
【0067】これにより、図1に示すように、ICパッ
ケージ9の上面がICパッケージ押さえ蓋8の押圧部8
cにて押圧されてICパッケージ9のグリッド端子9a
…は、伸縮性を有するスプリングピン2…におけるベロ
ーズスプリング21の接触面21aに接触する。
ケージ9の上面がICパッケージ押さえ蓋8の押圧部8
cにて押圧されてICパッケージ9のグリッド端子9a
…は、伸縮性を有するスプリングピン2…におけるベロ
ーズスプリング21の接触面21aに接触する。
【0068】したがって、上記ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…は、スプリングピン2…に対して押圧さ
れた状態で接触するので、電気的に確実に接続された状
態となる。
ッド端子9a…は、スプリングピン2…に対して押圧さ
れた状態で接触するので、電気的に確実に接続された状
態となる。
【0069】また、このとき、ICソケット1における
スプリングピン2…の下端とインターポーザ4の表面に
形成された表面接触端子41…との接続も、スプリング
ピン2…の下端に導電性ボール22…が形成されており
かつインターポーザ4が弾性シートから形成されている
ことにより、互いに押圧力が作用するので、接触が確実
なものとなる。さらに、表面接触端子41…を傷付ける
こともない。
スプリングピン2…の下端とインターポーザ4の表面に
形成された表面接触端子41…との接続も、スプリング
ピン2…の下端に導電性ボール22…が形成されており
かつインターポーザ4が弾性シートから形成されている
ことにより、互いに押圧力が作用するので、接触が確実
なものとなる。さらに、表面接触端子41…を傷付ける
こともない。
【0070】また、インターポーザ4の裏面接触端子4
3…とソケットピン6…の上端との接続においても、ソ
ケットピン6…における上部の接触子6a…がC字状に
形成されており、バネとしての弾性を有するので、確実
に電気的に接続されるものとなっている。さらに、イン
ターポーザ4が弾性シートにて形成されていることによ
っても、裏面接触端子43…とソケットピン6…との接
続をさらに確実にするものとなっている。
3…とソケットピン6…の上端との接続においても、ソ
ケットピン6…における上部の接触子6a…がC字状に
形成されており、バネとしての弾性を有するので、確実
に電気的に接続されるものとなっている。さらに、イン
ターポーザ4が弾性シートにて形成されていることによ
っても、裏面接触端子43…とソケットピン6…との接
続をさらに確実にするものとなっている。
【0071】また、上記スプリングピン固定台3とイン
ターポーザ4との間及びインターポーザ4とソケットピ
ン固定台7との間は、これらの四隅に設けられたカラー
13…及びカラー14…により、間隔が一定に保持され
ているので、上記の押圧力が強くならずまた弱くなら
ず、常に適度の一定押圧力が作用する。
ターポーザ4との間及びインターポーザ4とソケットピ
ン固定台7との間は、これらの四隅に設けられたカラー
13…及びカラー14…により、間隔が一定に保持され
ているので、上記の押圧力が強くならずまた弱くなら
ず、常に適度の一定押圧力が作用する。
【0072】この状態にてICパッケージ9の性能試験
を行うことにより、ICパッケージ9のグリッド端子9
a…と試験装置との電気的接続は確実なものとなる。
を行うことにより、ICパッケージ9のグリッド端子9
a…と試験装置との電気的接続は確実なものとなる。
【0073】一方、このようなICパッケージ9を大量
に取り換えて試験を行っている過程においては、スプリ
ングピン2…の上端及び下端が摩耗して、次第にICパ
ッケージ9のグリッド端子9a…とスプリングピン2…
との接触が十分でなくなってくる。しかし、本実施の形
態のICソケット1においては、このような状態におい
ても容易に対処することができる。
に取り換えて試験を行っている過程においては、スプリ
ングピン2…の上端及び下端が摩耗して、次第にICパ
ッケージ9のグリッド端子9a…とスプリングピン2…
との接触が十分でなくなってくる。しかし、本実施の形
態のICソケット1においては、このような状態におい
ても容易に対処することができる。
【0074】すなわち、このような状態になったときに
は、本実施の形態のICソケット1においては、まずネ
ジ11を外して、スプリングピン固定台3のみを取り換
えることができる。そして、これによって、グリッド端
子9a…とスプリングピン2…との十分な接触を新たに
確保することができる。
は、本実施の形態のICソケット1においては、まずネ
ジ11を外して、スプリングピン固定台3のみを取り換
えることができる。そして、これによって、グリッド端
子9a…とスプリングピン2…との十分な接触を新たに
確保することができる。
【0075】したがって、従来であれば、ICソケット
全体を取り換えるので配線作業が大変であったが、本実
施の形態では、上述したように、ソケットピン6…にお
ける外部機器への配線はそのままで、スプリングピン固
定台3又はインターポーザ4等のパーツを取り換えるだ
けで良いので、取換え作業は容易である。
全体を取り換えるので配線作業が大変であったが、本実
施の形態では、上述したように、ソケットピン6…にお
ける外部機器への配線はそのままで、スプリングピン固
定台3又はインターポーザ4等のパーツを取り換えるだ
けで良いので、取換え作業は容易である。
【0076】また、従来のインターポーザを直接グリッ
ド端子…に接触させる方式のICソケットでは、ICパ
ッケージの着脱に伴いインターポーザ自身が影響を受
け、グリッド端子の高さのバラツキを吸収することが困
難となっていた。しかし、本実施の形態では、インター
ポーザ4自身はICパッケージ9には直接接触しないの
で、インターポーザ4への影響は小さい。したがって、
インターポーザ4の疲労も小さく、従来に対して長期間
電気的接触を保持することが可能となる。また、ICパ
ッケージ9とインターポーザ4との接触不良を気にする
必要がないので、ICパッケージ9の装着における作業
効率も向上する。
ド端子…に接触させる方式のICソケットでは、ICパ
ッケージの着脱に伴いインターポーザ自身が影響を受
け、グリッド端子の高さのバラツキを吸収することが困
難となっていた。しかし、本実施の形態では、インター
ポーザ4自身はICパッケージ9には直接接触しないの
で、インターポーザ4への影響は小さい。したがって、
インターポーザ4の疲労も小さく、従来に対して長期間
電気的接触を保持することが可能となる。また、ICパ
ッケージ9とインターポーザ4との接触不良を気にする
必要がないので、ICパッケージ9の装着における作業
効率も向上する。
【0077】このように、本実施の形態のICソケット
1は、大きく3つのパーツに分かれる。すなわち、IC
パッケージ9のグリッド端子9a…に接触するスプリン
グピン2…を有するスプリングピン固定台3と、外部機
器に接続するソケットピン6…を取り付けたソケットピ
ン固定台7と、これらスプリングピン固定台3とソケッ
トピン固定台7との間に設けられてスプリングピン2…
における狭ピッチの配列を広ピッチにしてソケットピン
6…に接続するためのインターポーザ4である。
1は、大きく3つのパーツに分かれる。すなわち、IC
パッケージ9のグリッド端子9a…に接触するスプリン
グピン2…を有するスプリングピン固定台3と、外部機
器に接続するソケットピン6…を取り付けたソケットピ
ン固定台7と、これらスプリングピン固定台3とソケッ
トピン固定台7との間に設けられてスプリングピン2…
における狭ピッチの配列を広ピッチにしてソケットピン
6…に接続するためのインターポーザ4である。
【0078】すなわち、従来においては、ICパッケー
ジ9におけるグリッド端子9a…の狭ピッチの状態で外
部配線への接続を行っていたために、ICパッケージ9
におけるグリッド端子9a…の多ピン化及び狭ピッチ化
が進むと外部配線への接続ができなくなるという問題点
を有していたが、本実施の形態では、この問題を解決す
るためのインターポーザ4が設けられたものとなってい
る。
ジ9におけるグリッド端子9a…の狭ピッチの状態で外
部配線への接続を行っていたために、ICパッケージ9
におけるグリッド端子9a…の多ピン化及び狭ピッチ化
が進むと外部配線への接続ができなくなるという問題点
を有していたが、本実施の形態では、この問題を解決す
るためのインターポーザ4が設けられたものとなってい
る。
【0079】上記のインターポーザ4は、スプリングピ
ン固定台3の下面から突出するスプリングピン2…の後
端に接触すべく、表面には上記スプリングピン2…に対
応した狭ピッチの表面接触端子41…を有しかつ裏面に
はこの表面接触端子41…からスルーホール4aを通し
て形成される導電性パターン42により広ピッチとなっ
た裏面接触端子43…を備えたものである。
ン固定台3の下面から突出するスプリングピン2…の後
端に接触すべく、表面には上記スプリングピン2…に対
応した狭ピッチの表面接触端子41…を有しかつ裏面に
はこの表面接触端子41…からスルーホール4aを通し
て形成される導電性パターン42により広ピッチとなっ
た裏面接触端子43…を備えたものである。
【0080】そして、インターポーザ4におけるこの広
ピッチとなった各裏面接触端子43…に、各後端から外
部装置へと接続される複数のソケットピン6…の先端が
接触される。したがって、このソケットピン6…におけ
る外部装置への接続作業は広ピッチにて行うことができ
る。
ピッチとなった各裏面接触端子43…に、各後端から外
部装置へと接続される複数のソケットピン6…の先端が
接触される。したがって、このソケットピン6…におけ
る外部装置への接続作業は広ピッチにて行うことができ
る。
【0081】この結果、ICパッケージ9におけるグリ
ッド端子9a…の狭ピッチ化が進んでも外部配線への接
続は容易である。
ッド端子9a…の狭ピッチ化が進んでも外部配線への接
続は容易である。
【0082】一方、ICパッケージ9におけるグリッド
端子9a…の多ピン化及び狭ピッチ化が進んだときに、
狭ピッチを広ピッチに変えるインターポーザ4を、高さ
バラツキを有するグリッド端子9a…に直接接触させた
のでは、クリープ現象により、長期間このインターポー
ザ4の弾性にて電気的接触を維持することは困難であ
る。
端子9a…の多ピン化及び狭ピッチ化が進んだときに、
狭ピッチを広ピッチに変えるインターポーザ4を、高さ
バラツキを有するグリッド端子9a…に直接接触させた
のでは、クリープ現象により、長期間このインターポー
ザ4の弾性にて電気的接触を維持することは困難であ
る。
【0083】しかし、本実施の形態においては、ICパ
ッケージ9のグリッド端子9a…に接触するスプリング
ピン2…は、先端に伸縮性を有するベローズスプリング
21が形成されている。
ッケージ9のグリッド端子9a…に接触するスプリング
ピン2…は、先端に伸縮性を有するベローズスプリング
21が形成されている。
【0084】したがって、このスプリングピン2…のベ
ローズスプリング21により、ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…とインターポーザ4における表面接触端
子41…とに対して十分な押圧力を作用させることがで
きる。このため、長期間の使用においてインターポーザ
4の弾性力が弱くなってきても、或いはICパッケージ
9のグリッド端子9a…が多少変形していても、圧接力
を適切にして電気的接触を十分に維持することができ
る。
ローズスプリング21により、ICパッケージ9のグリ
ッド端子9a…とインターポーザ4における表面接触端
子41…とに対して十分な押圧力を作用させることがで
きる。このため、長期間の使用においてインターポーザ
4の弾性力が弱くなってきても、或いはICパッケージ
9のグリッド端子9a…が多少変形していても、圧接力
を適切にして電気的接触を十分に維持することができ
る。
【0085】以上の結果、繰り返して使用される試験用
のICソケット1として、ICパッケージ9との電気的
接触を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことが
できるICソケット1を提供することができる。
のICソケット1として、ICパッケージ9との電気的
接触を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことが
できるICソケット1を提供することができる。
【0086】一方、ICソケット1における長期間の繰
り返し使用により、スプリングピン2…の接触が不良に
なってきた場合に、従来のICソケットでは、ICソケ
ット全体を交換する必要があった。
り返し使用により、スプリングピン2…の接触が不良に
なってきた場合に、従来のICソケットでは、ICソケ
ット全体を交換する必要があった。
【0087】しかし、本実施の形態では、スプリングピ
ン固定台3、インターポーザ4及びソケットピン固定台
7は、ネジ11…にて一体に取り付けられるので、スプ
リングピン2…の先端が不良になるか又はスプリングピ
ン2…の後端が不良になる等により接触不良が発生した
ときには、ネジ11…を外して、不良部分のパーツだけ
を交換することができる。
ン固定台3、インターポーザ4及びソケットピン固定台
7は、ネジ11…にて一体に取り付けられるので、スプ
リングピン2…の先端が不良になるか又はスプリングピ
ン2…の後端が不良になる等により接触不良が発生した
ときには、ネジ11…を外して、不良部分のパーツだけ
を交換することができる。
【0088】さらに、従来のようにICソケット全体を
交換する場合には外部装置への配線接続をやり直す必要
があるが、本発明においては、スプリングピン2…又は
インターポーザ4が不良となって交換したとしても、ソ
ケットピン6…は前回のものを継続使用することが可能
である。
交換する場合には外部装置への配線接続をやり直す必要
があるが、本発明においては、スプリングピン2…又は
インターポーザ4が不良となって交換したとしても、ソ
ケットピン6…は前回のものを継続使用することが可能
である。
【0089】したがって、繰り返して使用される試験用
のICソケット1として、不良となったときに、ICソ
ケット1全体を交換するのではなく不良部のみを交換し
て使用することができ、かつその交換も容易に行うこと
ができる。
のICソケット1として、不良となったときに、ICソ
ケット1全体を交換するのではなく不良部のみを交換し
て使用することができ、かつその交換も容易に行うこと
ができる。
【0090】また、本実施の形態においては、スプリン
グピン固定台3、インターポーザ4及びソケットピン固
定台7は、ネジ11…にて一体に取り付けられており、
スプリングピン固定台3とインターポーザ4とソケット
ピン固定台7との各間は、カラー13・14にてその間
隔が一定に保持されている。
グピン固定台3、インターポーザ4及びソケットピン固
定台7は、ネジ11…にて一体に取り付けられており、
スプリングピン固定台3とインターポーザ4とソケット
ピン固定台7との各間は、カラー13・14にてその間
隔が一定に保持されている。
【0091】したがって、ICパッケージ9が頻繁に取
換えられたとしても、スプリングピン2…の後端とイン
ターポーザ4の表面接触端子41…との接触及びインタ
ーポーザ4の裏面接触端子43…とソケットピン6…の
先端との接触は、押圧状態が固定されたものであるた
め、長期にわたって安定状態を保持することができる。
換えられたとしても、スプリングピン2…の後端とイン
ターポーザ4の表面接触端子41…との接触及びインタ
ーポーザ4の裏面接触端子43…とソケットピン6…の
先端との接触は、押圧状態が固定されたものであるた
め、長期にわたって安定状態を保持することができる。
【0092】また、その押圧の程度は、カラー13・1
4にて微調節することができるので、適度の圧接力を提
供することが可能となる。
4にて微調節することができるので、適度の圧接力を提
供することが可能となる。
【0093】また、本実施の形態においては、スプリン
グピン2…の各後端は、表面接触端子41…への当接に
際しての傷付けを防止するための非尖頭状端部として形
成されているので、表面接触端子41…が傷付くのを防
止することは勿論、スプリングピン2…とインターポー
ザ4における表面接触端子41…との接触を円滑かつ安
定して行うことができ、これによって、確実な電気的結
合を行うことができる。
グピン2…の各後端は、表面接触端子41…への当接に
際しての傷付けを防止するための非尖頭状端部として形
成されているので、表面接触端子41…が傷付くのを防
止することは勿論、スプリングピン2…とインターポー
ザ4における表面接触端子41…との接触を円滑かつ安
定して行うことができ、これによって、確実な電気的結
合を行うことができる。
【0094】さらに、本実施の形態のICソケット1
は、スプリングピン2…の後端における非尖頭状端部
は、半田付けにて導電性ボール22…として形成されて
いる。
は、スプリングピン2…の後端における非尖頭状端部
は、半田付けにて導電性ボール22…として形成されて
いる。
【0095】したがって、スプリングピン2…における
非尖頭状端部を形成するのに際して、半田付けにて導電
性ボール22…とすることにより容易に形成することが
できる。
非尖頭状端部を形成するのに際して、半田付けにて導電
性ボール22…とすることにより容易に形成することが
できる。
【0096】また、確実に表面接触端子41…への当接
に際しての傷付けを防止することができる。
に際しての傷付けを防止することができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1に係る発明のICソケットは、
以上のように、上記スプリングピンには伸縮性を有する
伸縮部が形成されると共に、これらスプリングピンを上
面及び下面からそれぞれ突出させて固定するスプリング
ピン固定台と、上記スプリングピン固定台の下面から突
出するスプリングピンの後端に接触すべく、表面には上
記スプリングピンに対応した狭ピッチの表面接触端子を
有しかつ裏面にはこの表面接触端子からスルーホールを
通して形成される導電性パターンにより広ピッチとなっ
た裏面接触端子を備えた弾性基板と、上記弾性基板にお
ける広ピッチの各裏面接触端子に各先端が接触され、か
つ各後端から外部装置へと接続されるための複数のソケ
ットピンを取り付けたソケットピン固定台とを備えてい
るものである。
以上のように、上記スプリングピンには伸縮性を有する
伸縮部が形成されると共に、これらスプリングピンを上
面及び下面からそれぞれ突出させて固定するスプリング
ピン固定台と、上記スプリングピン固定台の下面から突
出するスプリングピンの後端に接触すべく、表面には上
記スプリングピンに対応した狭ピッチの表面接触端子を
有しかつ裏面にはこの表面接触端子からスルーホールを
通して形成される導電性パターンにより広ピッチとなっ
た裏面接触端子を備えた弾性基板と、上記弾性基板にお
ける広ピッチの各裏面接触端子に各先端が接触され、か
つ各後端から外部装置へと接続されるための複数のソケ
ットピンを取り付けたソケットピン固定台とを備えてい
るものである。
【0098】それゆえ、上記の弾性基板は、スプリング
ピン固定台の下面から突出するスプリングピンの後端に
接触すべく、表面には上記スプリングピンに対応した狭
ピッチの表面接触端子を有しかつ裏面にはこの表面接触
端子からスルーホールを通して形成される導電性パター
ンにより広ピッチとなった裏面接触端子を備えている。
ピン固定台の下面から突出するスプリングピンの後端に
接触すべく、表面には上記スプリングピンに対応した狭
ピッチの表面接触端子を有しかつ裏面にはこの表面接触
端子からスルーホールを通して形成される導電性パター
ンにより広ピッチとなった裏面接触端子を備えている。
【0099】さらに、弾性基板におけるこの広ピッチと
なった各裏面接触端子に、各後端から外部装置へと接続
される複数のソケットピンの先端が接触される。したが
って、このソケットピンにおける外部装置への接続作業
は広ピッチにて行うことができる。
なった各裏面接触端子に、各後端から外部装置へと接続
される複数のソケットピンの先端が接触される。したが
って、このソケットピンにおける外部装置への接続作業
は広ピッチにて行うことができる。
【0100】この結果、ICパッケージにおける端子の
狭ピッチ化が進んでも外部配線への接続は容易であると
いう効果を奏する。
狭ピッチ化が進んでも外部配線への接続は容易であると
いう効果を奏する。
【0101】また、本発明においては、ICパッケージ
の端子に接触するスプリングピンには、伸縮性を有する
伸縮部が形成されているので、このスプリングピンの伸
縮部により、ICパッケージの端子と弾性基板における
表面接触端子とに対して十分な押圧力を作用させること
ができる。このため、長期間の使用において弾性基板の
弾性力が弱くなってきても、或いはICパッケージの端
子が多少変形していても、圧接力を適切にして電気的接
触を十分に維持することができるという効果を奏する。
の端子に接触するスプリングピンには、伸縮性を有する
伸縮部が形成されているので、このスプリングピンの伸
縮部により、ICパッケージの端子と弾性基板における
表面接触端子とに対して十分な押圧力を作用させること
ができる。このため、長期間の使用において弾性基板の
弾性力が弱くなってきても、或いはICパッケージの端
子が多少変形していても、圧接力を適切にして電気的接
触を十分に維持することができるという効果を奏する。
【0102】以上の結果、繰り返して使用される試験用
のICソケットとして、ICパッケージとの電気的接触
を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことができ
るICソケットを提供することができるという効果を奏
する。
のICソケットとして、ICパッケージとの電気的接触
を確保しつつ外部機器への配線を容易に行うことができ
るICソケットを提供することができるという効果を奏
する。
【0103】請求項2に係る発明のICソケットは、以
上のように、請求項1記載のICソケットにおいて、上
記のスプリングピン固定台、弾性基板及びソケットピン
固定台は、上記のスプリングピン固定台及びソケットピ
ン固定台の間に、弾性基板を設けて、ネジにて一体に取
り付けられると共にネジを外すと3つのパーツに分かれ
るようになっており、上記スプリングピン固定台と弾性
基板とソケットピン固定台との各間には、各部材の間隔
を一定に保持するための間隔保持部材が上記ネジに遊嵌
されて設けられているものである。
上のように、請求項1記載のICソケットにおいて、上
記のスプリングピン固定台、弾性基板及びソケットピン
固定台は、上記のスプリングピン固定台及びソケットピ
ン固定台の間に、弾性基板を設けて、ネジにて一体に取
り付けられると共にネジを外すと3つのパーツに分かれ
るようになっており、上記スプリングピン固定台と弾性
基板とソケットピン固定台との各間には、各部材の間隔
を一定に保持するための間隔保持部材が上記ネジに遊嵌
されて設けられているものである。
【0104】それゆえ、スプリングピン固定台、弾性基
板及びソケットピン固定台は、ネジにて一体に取り付け
られるので、スプリングピン固定台とソケットピン固定
台と弾性基板とに大きく3つのパーツに分けることがで
き、スプリングピンの先端が不良になるか又はスプリン
グピンの後端が不良になる等により接触不良が発生した
ときには、ネジを外して、不良部分のパーツだけを交換
することができるという効果を奏する。
板及びソケットピン固定台は、ネジにて一体に取り付け
られるので、スプリングピン固定台とソケットピン固定
台と弾性基板とに大きく3つのパーツに分けることがで
き、スプリングピンの先端が不良になるか又はスプリン
グピンの後端が不良になる等により接触不良が発生した
ときには、ネジを外して、不良部分のパーツだけを交換
することができるという効果を奏する。
【0105】さらに、繰り返して使用される試験用のI
Cソケットとして、不良となったときに、ICソケット
全体を交換するのではなく不良部のみを交換して使用す
ることができ、かつその交換も容易に行うことができ
る。
Cソケットとして、不良となったときに、ICソケット
全体を交換するのではなく不良部のみを交換して使用す
ることができ、かつその交換も容易に行うことができ
る。
【0106】また、本発明においては、スプリングピン
固定台、弾性基板及びソケットピン固定台は、ネジにて
一体に取り付けられており、上記スプリングピン固定台
と弾性基板とソケットピン固定台との各間は、間隔保持
部材にてその間隔が一定に保持されている。
固定台、弾性基板及びソケットピン固定台は、ネジにて
一体に取り付けられており、上記スプリングピン固定台
と弾性基板とソケットピン固定台との各間は、間隔保持
部材にてその間隔が一定に保持されている。
【0107】したがって、ICパッケージが頻繁に取換
えられたとしても、スプリングピンの後端と弾性基板の
表面接触端子との接触及び弾性基板の裏面接触端子とソ
ケットピンの先端との接触は、押圧状態が固定されたも
のであるため、長期にわたって安定状態を保持すること
ができるという効果を奏する。
えられたとしても、スプリングピンの後端と弾性基板の
表面接触端子との接触及び弾性基板の裏面接触端子とソ
ケットピンの先端との接触は、押圧状態が固定されたも
のであるため、長期にわたって安定状態を保持すること
ができるという効果を奏する。
【0108】請求項3に係る発明のICソケットは、以
上のように、請求項1記載のICソケットにおいて、上
記スプリングピンの後端には、弾性基板の表面に形成さ
れた表面接触端子への当接に際しての傷付けを防止する
ための非尖頭状端部が形成されているものである。
上のように、請求項1記載のICソケットにおいて、上
記スプリングピンの後端には、弾性基板の表面に形成さ
れた表面接触端子への当接に際しての傷付けを防止する
ための非尖頭状端部が形成されているものである。
【0109】それゆえ、表面接触端子が傷付くのを防止
することは勿論、スプリングピンと弾性基板における表
面接触端子との接触を円滑かつ安定して行うことがで
き、これによって、確実な電気的結合を行うことができ
るという効果を奏する。
することは勿論、スプリングピンと弾性基板における表
面接触端子との接触を円滑かつ安定して行うことがで
き、これによって、確実な電気的結合を行うことができ
るという効果を奏する。
【図1】本発明における一実施の形態のICソケットを
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】上記ICソケットを示す分解斜視図である。
【図3】上記ICソケットにおけるスプリングピンの先
端に形成されたベローズスプリングの構造を示す断面図
である。
端に形成されたベローズスプリングの構造を示す断面図
である。
【図4】上記ICソケットにおける内蔵スプリングを有
するスプリングピンの構造を示す断面図である。
するスプリングピンの構造を示す断面図である。
【図5】上記ICソケットにおけるスプリングピンの後
端を曲げて形成した非尖頭状端部を示す断面図である。
端を曲げて形成した非尖頭状端部を示す断面図である。
【図6】上記ICソケットにおけるネジとカラーの構造
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】従来例を示すものであり、スプリングピン方式
の金属接触子をグリッドに接触させる方式を採用するI
Cソケットの構造を示す一部破断断面図である。
の金属接触子をグリッドに接触させる方式を採用するI
Cソケットの構造を示す一部破断断面図である。
【図8】他の従来例を示すものであり、舌片状バネ方式
等の金属接触子をグリッドに接触させる方式を採用する
ICソケットの構造を示す断面図である。
等の金属接触子をグリッドに接触させる方式を採用する
ICソケットの構造を示す断面図である。
【図9】さらに他の従来例を示すものであり、弾性シー
トに電極パッドを設けてグリッドに接触させる方式を採
用するICソケットの構造を示す断面図である。
トに電極パッドを設けてグリッドに接触させる方式を採
用するICソケットの構造を示す断面図である。
【図10】さらに他の従来例を示すものであり、弾性シ
ートの代わりに一般のプリント基板に電極パッドを設け
てグリッドに接触させる方式を採用するICソケットの
構造を示す断面図である。
ートの代わりに一般のプリント基板に電極パッドを設け
てグリッドに接触させる方式を採用するICソケットの
構造を示す断面図である。
1 ICソケット 2 スプリングピン 3 スプリングピン固定台 4 インターポーザ(弾性基板) 4a スルーホール 6 ソケットピン 7 ソケットピン固定台 9 ICパッケージ 9a グリッド端子(端子) 11 ネジ 13・14 カラー(間隔保持部材) 21 ベローズスプリング(伸縮部) 22 導電性ボール(非尖頭状端部) 41 表面接触端子 42 導電性パターン 43 裏面接触端子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/76 H01L 23/32 H01R 33/94
Claims (3)
- 【請求項1】複数の端子が配されたICパッケージを装
着することにより、これら各端子に電気的に接続する複
数のスプリングピンを備えたICソケットにおいて、 上記スプリングピンには軸方向に伸縮性を有する伸縮部
が形成されると共に、これらスプリングピンを上面及び
下面からそれぞれ突出させて固定するスプリングピン固
定台と、 上記スプリングピン固定台の下面から突出するスプリン
グピンの後端に接触すべく、表面には上記スプリングピ
ンに対応した狭ピッチの表面接触端子を有しかつ裏面に
はこの表面接触端子からスルーホールを通して形成され
る導電性パターンにより広ピッチとなった裏面接触端子
を備えた弾性基板と、 上記弾性基板における広ピッチの各裏面接触端子に各先
端が接触され、かつ各後端から外部装置へと接続される
ための複数のソケットピンを取り付けたソケットピン固
定台とを備えていることを特徴とするICソケット。 - 【請求項2】上記のスプリングピン固定台、弾性基板及
びソケットピン固定台は、上記のスプリングピン固定台
及びソケットピン固定台の間に、弾性基板を設けて、ネ
ジにて一体に取り付けられると共にネジを外すと3つの
パーツに分かれるようになっており、 上記スプリングピン固定台と弾性基板とソケットピン固
定台との各間には、各部材の間隔を一定に保持するため
の間隔保持部材が上記ネジに遊嵌されて設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のICソケット。 - 【請求項3】上記スプリングピンの後端には、弾性基板
の表面に形成された表面接触端子への当接に際しての傷
付けを防止するための非尖頭状端部が形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のICソケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16794796A JP3251503B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | Icソケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16794796A JP3251503B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | Icソケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1022021A JPH1022021A (ja) | 1998-01-23 |
JP3251503B2 true JP3251503B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=15859004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16794796A Expired - Fee Related JP3251503B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | Icソケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3251503B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6204680B1 (en) | 1997-04-15 | 2001-03-20 | Delaware Capital Formation, Inc. | Test socket |
US6084421A (en) * | 1997-04-15 | 2000-07-04 | Delaware Capital Formation, Inc. | Test socket |
US6506087B1 (en) | 1998-05-01 | 2003-01-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and manufacturing an image forming apparatus having improved spacers |
JP5276430B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-08-28 | 株式会社エンプラス | 電気部品用ソケット |
US7967611B2 (en) * | 2009-02-06 | 2011-06-28 | The Boeing Company | Electrical interconnect and method for electrically coupling a plurality of devices |
US8363418B2 (en) * | 2011-04-18 | 2013-01-29 | Morgan/Weiss Technologies Inc. | Above motherboard interposer with peripheral circuits |
US12050234B2 (en) * | 2022-07-13 | 2024-07-30 | Enplas Corporation | IC socket includes a base part with a contact pin and a sheet member for electrical connection between the IC package and the wiring board |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP16794796A patent/JP3251503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1022021A (ja) | 1998-01-23 |
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