JP3251407B2 - 光電式火災感知器および調整装置 - Google Patents

光電式火災感知器および調整装置

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JP3251407B2 JP32504093A JP32504093A JP3251407B2 JP 3251407 B2 JP3251407 B2 JP 3251407B2 JP 32504093 A JP32504093 A JP 32504093A JP 32504093 A JP32504093 A JP 32504093A JP 3251407 B2 JP3251407 B2 JP 3251407B2
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    • G08B29/26Self-calibration, e.g. compensating for environmental drift or ageing of components by updating and storing reference thresholds
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    • G08B17/113Constructional details

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火災判別レベルに達
した煙を検出したときに火災信号を出力する通常型、ま
たは、煙の物理量を検出し、その物理量信号を出力する
アナロブ式の光電式火災感知器および調整装置に関し、
特に感度調整機能を有する光電式火災感知器および調整
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光電式火災感知器の感度調整を行うの
に、従来より、透明な合成樹脂の板に煙の代わりに金属
粉等の光反射体を、反射体による光の散乱量が例えば1
0%/mの濃度の煙(2種感度)となるように混入した
光散乱板を用いて感度調整を行う方法がある。また、A
S樹脂等の光透過性を有する黒色不透明のプラスチック
製の透過板に、カーボン微粒子を煙粒子の代わりに任意
量混入させて作成した散乱透過板を用い、この散乱透過
板を煙検出用の発光素子と受光素子との間に挿入して感
度調整を行う方法が、本特許出願人によって先に提案さ
れている(特願平4−131538号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した光
散乱板を用いて感度調整を行う従来の方法の場合は、光
の散乱量を例えば2種煙感度である10%/mの煙濃度
の場合に相当するように調整して作成することが非常に
困難であるという問題点があった。また、この方法の場
合、火災感知器の暗箱内に発光素子と受光素子との間に
光散乱板を挿入設置したとき、発光素子からの光は、光
散乱板内の金属粉等の光反射体によって散乱され、その
散乱光が受光素子に信号光成分として入射すると共に、
暗箱内壁面で反射された光は光散乱板を透過し、また、
光散乱板を透過して暗箱内壁面に当たった光は内壁面で
反射し、それぞれ、ノイズ成分として受光素子に入力
し、従って、受光素子は光反射体による信号成分として
の光と、暗箱内壁面によるノイズ成分としての光を受光
する。
【0004】しかしながら、光散乱板は透明体であって
も、光が透過する際に光を減衰させるので、受光素子が
受光する暗箱内壁面によるノイズ光成分は、火災監視時
の場合より少なくなり、この分だけ火災判別の感度、ま
たは、アナログ出力(煙の物理量)が狂うことになり、
このため、光散乱板による感度調整の際に、受光出力の
減少分を追加して補正することが考えられが、暗箱個々
の間にバラツキがあると共に、発光素子、受光素子の取
り付け位置も火災感知器個々で微妙に異なるため、正確
な補正をすることができない等の問題点があった。
【0005】一方、上述した散乱透過板を用いて感度調
整を行う従来の方法の場合は、カーボン微粒子の混入量
は任意でよく、その混入量に対する任意の煙濃度によっ
て感度調整を行うので、散乱透過板の作成は簡単であ
る。また、火災感知器の暗箱内に発光素子と受光素子と
の間に散乱透過板を挿入設置したとき、発光素子から散
乱透過板内に進入した光は、煙粒子に近似したカーボン
微粒子によって散乱され、その散乱光が受光素子に信号
光成分として入射するが、散乱透過板より発光素子側の
暗箱内壁面で反射された光は、黒色の散乱透過板によっ
て大幅に減衰されると共に、散乱透過板を直接透過しよ
うとする光は、黒色の散乱透過板によって大幅に減衰さ
れ、さらに、暗箱内壁面の反射によって減衰され、従っ
て、受光素子は、暗箱内壁面によるノイズ光の受光量が
上記方法に比べて実質的に無視できる量となり、カーボ
ン微粒子による散乱光を信号光成分として受光する、つ
まり、受光素子はノイズ光のない状態での煙による散乱
光のみを受光するので、任意の煙濃度に対する正確な受
光出力が得られることになる。
【0006】しかしながら、この方法の場合は、受光素
子が、火災監視時に発光素子の発光時に生じる暗箱内壁
面によるノイズ光成分を受光するので、この分だけ火災
判別の感度、または、アナログ出力(煙の物理量)が狂
うことになり、このため、散乱透過板による感度調整の
際に、ノイズ光成分を追加して補正することが考えられ
が、上述と同様に暗箱個々の間にバラツキがあると共
に、発光素子、受光素子の取り付け位置も火災感知器個
々で微妙に異なるため、正確な補正をすることができな
い等の問題点があった。
【0007】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、特に散乱透過板を用いて正確な感
度調整を行うことができる信頼性の高い光電式火災感知
器を得ることを目的とする。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
電式火災感知器は、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第1の受光出力を検出する第1の検出手段と、散乱
透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子
の発光時における煙検出部からの第2の受光出力を検出
する第2の検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙
が存在しないときの発光素子の無発光時における煙検出
部からの第3の受光出力を検出する第3の検出手段と、
第1の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出力と、
第2の受光出力および第3の受光出力を得たときの散乱
透過板の煙濃度とに基づいて、火災監視時の発光素子の
発光時における煙検出部からの受光出力に対する煙の物
理量を演算する演算手段とを備えたものである。
【0010】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しない
ときの発光素子の発光時における煙検出部からの第1の
受光出力を検出する第1の検出手段と、散乱透過板が挿
入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける煙検出部からの第2の受光出力を検出する第2の
検出手段と、記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在し
ないときの発光素子の無発光時における煙検出部からの
第3の受光出力を検出する第3の検出手段と、散乱透過
板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の
無発光時における煙検出部からの第4の受光出力を検出
する第4の検出手段と、第1の受光出力、第2の受光出
力、第3の受光出力、第4の受光出力と、第2の受光出
力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃
度とに基づいて、火災監視時の発光素子の発光時におけ
る煙検出部からの受光出力に対する煙の物理量を演算す
る演算手段とを備えたものである。
【0011】
【0012】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しない
ときの発光素子の発光時における煙検出部からの第1の
受光出力を検出する第1の検出手段と、散乱透過板が挿
入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける煙検出部からの第2の受光出力を検出する第2の
検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しな
いときの発光素子の無発光時における煙検出部からの受
光出力を検出する第3の検出手段と、第1の受光出力、
第2の受光出力、第3の受光出力と、第2の受光出力お
よび第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度と
に基づいて、火災判別レベルを演算する演算手段とを備
えたものである。
【0013】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しない
ときの発光素子の発光時における煙検出部からの第1の
受光出力を検出する第1の検出手段と、散乱透過板が挿
入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける煙検出部からの第2の受光出力を検出する第2の
検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しな
いときの発光素子の無発光時における煙検出部からの第
3の受光出力を検出する第3の検出手段と、散乱透過板
が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の無
発光時における煙検出部からの第4の受光出力を検出す
る第4の検出手段と、第1の受光出力、第2の受光出
力、第3の受光出力、第4の受光出力と、第2の受光出
力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃
度とに基づいて、火災判別レベルを演算する演算手段と
を備えたものである。
【0014】
【0015】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、請求項またはの発明において、第1の受光
出力と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たと
きの散乱透過板の煙濃度とを記憶すると共に、第2の受
光出力から第3の受光出力を除いた受光出力を基準信号
光成分として記憶する記憶手段を備えたものである。
【0016】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、請求項またはの発明のにおいて、第4の受
光出力と、第2の受光出力および第3の受光出力を得た
ときの散乱透過板の煙濃度とを記憶すると共に、第1の
受光出力から第4の受光出力を除いた受光出力をノイズ
光成分として、第2の受光出力から第3の受光出力を除
いた受光出力を基準信号光成分として記憶する記憶手段
を備えたものである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しない
ときの発光素子の発光時における煙検出部からの第1の
受光出力を検出する第1の検出手段と、散乱透過板が挿
入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける煙検出部からの第2の受光出力を検出する第2の
検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しな
いときの発光素子の無発光時における煙検出部からの第
3の受光出力を検出する第3の検出手段と、散乱透過板
が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の無
発光時における煙検出部からの第4の受光出力を検出す
る第4の検出手段と、第4の受光出力と、第2の受光出
力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃
度とを記憶すると共に、第1の受光出力から第4の受光
出力を除いた受光出力をノイズ光成分として、第2の受
光出力から第3の受光出力を除いた受光出力を基準信号
光成分として記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶
された第4の受光出力、散乱透過板の煙濃度、ノイズ光
成分と、基準信号光成分に基づいて、火災監視時の発光
素子の発光時における煙検出部からの受光出力に対する
煙の物理量を演算する演算手段とを備えたものである。
【0021】また、請求項の発明に係る光電式火災感
知器は、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しない
ときの発光素子の発光時における煙検出部からの第1の
受光出力を検出する第1の検出手段と、散乱透過板が挿
入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける煙検出部からの第2の受光出力を検出する第2の
検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しな
いときの発光素子の無発光時における煙検出部からの第
3の受光出力を検出する第3の検出手段と、散乱透過板
が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の無
発光時における煙検出部からの第4の受光出力を検出す
る第4の検出手段と、第4の受光出力と、第2の受光出
力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃
度とを記憶すると共に、第1の受光出力から第4の受光
出力を除いた受光出力をノイズ光成分として、第2の受
光出力から第3の受光出力を除いた受光出力を基準信号
光成分として記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶
された第4の受光出力、散乱透過板の煙濃度、ノイズ光
成分と、基準信号光成分に基づいて、火災判別レベルを
演算する演算手段とを備えたものである。
【0022】
【0023】また、請求項の発明に係る調整装置は、
調整器が、火災感知器に散乱透過板が挿入されず、かつ
煙が存在しないときの発光素子の発光時における煙検出
部からの第1の受光出力を火災感知器から受信する第1
の受信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入され、か
つ煙が存在しないときの発光素子の発光時における煙検
出部からの第2の受光出力を火災感知器から受信する第
2の受信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入され、
かつ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における
煙検出部からの第3の受光出力を受信する第3の受信手
段と、第1の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出
力と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たとき
の散乱透過板の煙濃度とに基づいて、火災感知器の受光
出力対煙の物理量特性または火災判別レベルを演算する
演算手段と、この演算算手段によって求められた火災感
知器の受光出力対煙の物理量特性または火災判別レベル
を上記火災感知器へ送出する送信手段とを備え、火災感
知器が、少なくとも第1の受光出力、第2の受光出力、
および第3の受光出力を送出する送信手段と、調整器よ
り送出された受光出力対煙の物理量特性または火災判別
レベルを記憶する記憶手段とを備えたものである。
【0024】また、請求項10の発明に係る調整装置
は、調整器が、火災感知器に散乱透過板が挿入されず、
かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時における煙
検出部からの第1の受光出力を火災感知器から受信する
第1の受信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入さ
れ、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時におけ
る煙検出部からの第2の受光出力を火災感知器から受信
する第2の受信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入
され、かつ煙が存在しないときの発光素子の無発光時に
おける煙検出部からの第3の受光出力を受信する第3の
受信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入されず、か
つ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における煙
検出部からの第4の受光出力を受信する第4の受信手段
と、第1の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出
力、第4の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とに基づいて
災感知器の受光出力対煙の物理量特性または火災判別
レベルを演算する演算手段と、この演算算手段によって
求められた火災感知器の受光出力対煙の物理量特性また
は火災判別レベルを火災感知器へ送出する送信手段とを
備え、火災感知器が、少なくとも第1の受光出力、第2
の受光出力、第3の受光出力および第4の受光出力を送
出する送信手段と、調整器より送出された受光出力対煙
の物理量特性または火災判別レベルを記憶する記憶手段
とを備えたものである。
【0025】
【0026】
【作用】請求項1の発明においては、散乱透過板が挿入
されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける煙検出部からの第1の受光出力を検出すると共
に、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
発光素子の発光時および無発光時における煙検出部から
の第2および第3の受光出力をそれぞれ検出し、第1〜
第3の受光出力と、第2の受光出力および第3の受光出
力を得たときの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、火災
監視時の発光素子の発光時における煙検出部からの受光
出力に対する煙の物理量を演算して求める。これによ
り、複数のアナログ式の光電式火災感知器個々における
暗箱の形状のバラツキ、並びに、発光素子や受光素子の
微妙な取り付け位置のバラツキの影響を除去して、さら
に、正確な感度設定を行うことができる。
【0027】また、請求項の発明においては、散乱透
過板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子
の発光時および無発光時における煙検出部からの第1お
よび第4の受光出力をそれぞれ検出すると共に、散乱透
過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時および無発光時における煙検出部からの第2およ
び第3の受光出力をそれぞれ検出し、第1〜第4の受光
出力と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たと
きの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、火災監視時の発
光素子の発光時における煙検出部からの受光出力に対す
る煙の物理量を演算して求める。これにより、複数のア
ナログ式の光電式火災感知器個々における暗箱の形状の
バラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取り付
け位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正確な感
度設定を行うことができる。
【0028】
【0029】また、請求項の発明においては、散乱透
過板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子
の発光時における煙検出部からの第1の受光出力を検出
すると共に、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しな
いときの発光素子の発光時および無発光時における煙検
出部からの第2および第3の受光出力をそれぞれ検出
し、第1〜第3の受光出力と、第2の受光出力および第
3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とに基づ
いて、火災判別レベルを演算して求める。これにより、
複数の通常型の光電式火災感知器個々における暗箱の形
状のバラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取
り付け位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正確
な感度設定を行うことができる。
【0030】また、請求項の発明においては、散乱透
過板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子
の発光時および無発光時における煙検出部からの第1お
よび第4の受光出力をそれぞれ検出すると共に、散乱透
過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時および無発光時における煙検出部からの第2およ
び第3の受光出力をそれぞれ検出し、第1〜第4の受光
出力と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たと
きの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、火災判別レベル
を演算して求める。これにより、複数の通常型の光電式
火災感知器個々における暗箱の形状のバラツキ、並び
に、発光素子や受光素子の微妙な取り付け位置のバラツ
キの影響を除去して、さらに、正確な感度設定を行うこ
とができる。
【0031】
【0032】また、請求項の発明においては、さら
に、第1の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とを記憶すると
共に、第2の受光出力から第3の受光出力を除いた受光
出力を基準信号光成分として記憶する記憶手段を設け
る。これにより、請求項2または5の発明の効果に加え
て、さらに、電源遮断時等非常時でも感度設定に必要な
情報を保持でき、信頼性を向上できる。
【0033】また、請求項の発明においては、さら
に、第4の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とを記憶すると
共に、第1の受光出力から第4の受光出力を除いた受光
出力をノイズ光成分として、第2の受光出力から第3の
受光出力を除いた受光出力を基準信号光成分として記憶
する記憶手段を設ける。これにより、請求項3または6
の発明の効果に加えて、さらに、電源遮断時等非常時で
も感度設定に必要な情報を保持でき、信頼性を向上でき
る。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】また、請求項の発明においては、散乱透
過板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子
の発光時および無発光時における煙検出部からの第1お
よび第4の受光出力をそれぞれ検出すると共に、散乱透
過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時および無発光時における煙検出部からの第2およ
び第3の受光出力をそれぞれ検出し、第4の受光出力
と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たときの
散乱透過板の煙濃度と、第1の受光出力から第4の受光
出力を除いた受光出力をノイズ光成分と、第2の受光出
力から第3の受光出力を除いた受光出力を基準信号光成
分とに基づいて、火災監視時の発光素子の発光時におけ
る煙検出部からの受光出力に対する煙の物理量を演算し
て求める。これにより、複数のアナログ式の光電式火災
感知器個々における暗箱の形状のバラツキ、並びに、発
光素子や受光素子の微妙な取り付け位置のバラツキの影
響を除去して、さらに、正確にかつ精度よく感度設定を
行うことができる。
【0038】また、請求項の発明においては、散乱透
過板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子
の発光時および無発光時における煙検出部からの第1お
よび第4の受光出力をそれぞれ検出すると共に、散乱透
過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時および無発光時における煙検出部からの第2およ
び第3の受光出力をそれぞれ検出し、第4の受光出力
と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たときの
散乱透過板の煙濃度と、第1の受光出力から第4の受光
出力を除いた受光出力をノイズ光成分と、第2の受光出
力から第3の受光出力を除いた受光出力を基準信号光成
分とに基づいて、火災判別レベルを演算して求める。こ
れにより、複数の通常型の光電式火災感知器個々におけ
る暗箱の形状のバラツキ、並びに、発光素子や受光素子
の微妙な取り付け位置のバラツキの影響を除去して、さ
らに、正確にかつ精度よく感度設定を行うことができ
る。
【0039】
【0040】また、請求項の発明においては、火災感
知器側で、第1の受光出力〜第3の受光出力を送出し、
調整器側で、第1の受光出力〜第3の受光出力と、第2
の受光出力および第3の受光出力を得たときの散乱透過
板の煙濃度とに基づいて、火災感知器の受光出力対煙の
物理量特性または火災判別レベルを演算して火災感知器
へ送出する。そして、火災感知器側で、この調整器側よ
り送出された受光出力対煙の物理量特性または火災判別
レベルを記憶する。これにより、複数のアナログ式また
は通常型の光電式火災感知器個々における暗箱の形状の
バラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取り付
け位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正確な感
度設定を行うことができる。
【0041】また、請求項10の発明においては、火災
感知器側で、第1の受光出力〜第4の受光出力を送出
し、調整器側で、第1の受光出力〜第4の受光出力と、
第2の受光出力および第3の受光出力を得たときの散乱
透過板の煙濃度とに基づいて、火災感知器の受光出力対
煙の物理量特性または火災判別レベルを演算して火災感
知器へ送出する。そして、火災感知器側で、この調整器
側より送出された受光出力対煙の物理量特性または火災
判別レベルを記憶する。これにより、複数のアナログ式
または通常型の光電式火災感知器個々における暗箱の形
状のバラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取
り付け位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正確
な感度設定を行うことができる。
【0042】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
る。図において、1は光電式火災感知器(以下、単に火
災感知器という)、2は後述する種々の演算処理等を行
う演算手段としてのマイクロプロセッサユニット(以
下、MPUという)、3および4はそれぞれMPU2に
接続されたデータバスおよびコントロールバスである。
【0043】5はデータバス3およびコントロールバス
4を介してMPU2に接続された記憶手段としてのリー
ドオンリメモリ(以下、ROMという)であって、この
ROM5は後述する図4〜図7に示すようなフローチャ
ートに関連したプログラム等が予め格納されている記憶
領域51と、共通アドレス、自己アドレス、種別、各種
定数等が予め格納されている記憶領域52とを含む。
【0044】6はデータバス3およびコントロールバス
4を介してMPU2に接続された電気的に書き込み・消
去が可能な、つまり、書き換え可能な不揮発性記憶手段
としてのEEPROMである。このEEPROM6に
は、散乱透過板の煙濃度(等価)SD1、感度調整時の
散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しない状態にお
ける後述の発光素子の発光時の後述の受光素子の受光
(検出)出力SLV1、これと同じ状態における発光素
子の無発光時の受光素子の受光出力SLV2、煙濃度が
SD1相当の散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しな
い状態における発光素子の発光時の受光素子の受光出力
SLV3、これと同じ状態における発光素子の無発光時
の受光素子の受光出力SLV4、SLV1−SLV2す
なわち発光素子の発光時に図示しない光学室(暗室)の
内壁面で生じる壁面乱反射光によるノイズ(光)成分Δ
N、SLV3−SLV4すなわち光学室内に煙濃度SD
1相当の散乱透過板を挿入したときの散乱透過板による
散乱光の受光出力で、ノイズ光成分が含まれていない信
号光成分ΔSR、火災判別レベルFL(通常型の場合)
等を記憶する。なお、このEEPROMの代わりにバッ
クアップ電源付きのRAM等を用いてもよい。
【0045】7はデータバス3およびコントロールバス
4を介してMPU2に接続された記憶手段としてのラン
ダムアクセスメモリ(以下、RAMという)であって、
このRAM7はMPU2が演算処理等を行う場合に使用
される作業領域71と、火災現象検出出力(受光出力)
の最新の複数回分(例えば、3秒毎に連続する3回分)
を更新記憶するための記憶領域72とを含む。
【0046】8はインタフェース(以下、IFという)
9、データバス3およびコントロールバス4を介してM
PU2に接続され、煙検出用発光素子、発光制御回路等
を有する発光部、10はIF9、データバス3およびコ
ントロールバス4を介してMPU2に接続され、煙検出
用受光素子、増幅回路等を有する受光部、11はIF
9、データバス3およびコントロールバス4を介してM
PU2に接続されと共に、受光部10に接続され、受光
部10の受光出力をサンプリングして次回の発光までホ
ールドするサンプルホールド回路、12はサンプルホー
ルド回路11とIF9の間に接続され、サンプルホール
ド回路11の出力をアナログ信号よりディジタル信号に
変換するA/D変換回路である。
【0047】13はIF14、データバス3およびコン
トロールバス4を介してMPU2に接続され、煙検出動
作を行わせるためのタイマ割り込みを発生するタイマ、
15はIF16、データバス3およびコントロールバス
4を介してMPU2に接続され、後述の調整装置と情報
の送受信を行うための図示せずも並直列変換回路、送信
回路、受信回路および直並列変換回路等からなる送受信
部であって、この送受信部15はまた火災受信機等と接
続されているときは、火災受信機等と情報の送受信を行
う。
【0048】20は感度調整を行うための調整器、 2
1は後述する種々の演算処理等を行う演算手段としての
MPU、22および23はそれぞれMPU21に接続さ
れたデータバスおよびコントロールバスである。24は
データバス22およびコントロールバス23を介してM
PU21に接続された記憶手段としてのROMであっ
て、このROM24は後述する図8および図9に示すよ
うなフローチャートに関連したプログラム等や共通アド
レス、各種定数等が予め格納されている。
【0049】25はデータバス22およびコントロール
バス23を介してMPU21に接続された記憶手段とし
てのRAMであって、このRAM25はMPU21が演
算処理等を行う場合に使用される作業領域251と、火
災感知器1から受信するデータ(例えば、入力アドレ
ス、入力火災判別用閾値等の判別値等)や、火災感知器
1へ送出するデータ(例えば、共通アドレス、アドレス
設定命令、火災閾値設定命令、設定アドレス、設定用火
災閾値等)を一時的に記憶するための記憶領域252と
を含む。
【0050】26はIF27,データバス22およびコ
ントロールバス23を介してMPU21に接続され、後
述する散乱透過板を火災感知器1の光学部に出し入れす
る制御部、28はIF29,データバス22およびコン
トロールバス23を介してMPU21に接続され、火災
感知器1から受信したデータ等を出力する外部記憶手段
としてのプリンタであって、このプリンタ28として
は、フロッピディスク装置を用いてもよい。30はIF
31,データバス22およびコントロールバス23を介
してMPU21に接続された例えば、液晶パネル,CR
T,計数表示管,または表示灯等からなる表示部であ
る。
【0051】32はIF33、データバス22およびコ
ントロールバス23を介してMPU21に接続され、散
乱透過板の煙濃度SD1を入力したりする各種スイッチ
が設けられた入力部、34はIF35、データバス22
およびコントロールバス23を介してMPU21に接続
されると共に、火災感知器1の送受信部15に接続さ
れ、火災感知器1と情報の送受信を行うための図示せず
も並直列変換回路、送信回路、受信回路および直並列変
換回路等からなる送受信部である。
【0052】図2はこの発明の機能ブロック図であっ
て、図2(a)は火災感知器1側、図2(b)は調整器
20側をそれぞれ示している。図において、FSは少な
くとも発光素子と受光素子を有する散乱光式の煙検出
部、FD1は散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在し
ないときの発光素子の発光時における受光素子の第1の
受光出力(SLV1)を検出する第1の検出手段、FD
2は散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
発光素子の発光時における受光素子の第2の受光出力
(SLV3)を検出する第2の検出手段、FD3は散乱
透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子
の無発光時における受光素子の第3の受光出力(SLV
4)を検出する第3の検出手段、FD4は散乱透過板が
挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の無発
光時における受光素子の第4の受光出力(SLV2)を
検出する第4の検出手段である。
【0053】FPは第1の受光出力、第2の受光出力
と、第2の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度
(SD1)とに基づいて、火災監視時の発光素子の発光
時における受光素子の受光出力(SLVm)に対する煙
の物理量、または、火災判別レベル(Ym)を演算する
演算手段である。この演算手段FPは、また、第1の受
光出力、第2の受光出力、第3の受光出力と、第2およ
び第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度(S
D1)とに基づいて、火災監視時の発光素子の発光時に
おける受光素子の受光出力(SLVm)に対する煙の物
理量、または、火災判別レベルを演算する。
【0054】演算手段FPは、また、第1の受光出力、
第2の受光出力、第3の受光出力、第4の受光出力と、
第2および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙
濃度(SD1)とに基づいて、火災監視時の発光素子の
発光時における受光素子の受光出力(SLVm)に対す
る煙の物理量、または、火災判別レベルを演算する。演
算手段FPは、さらに、第4の受光出力、第2および第
3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度、第1の
受光出力から第4の受光出力を除いた受光出力であるノ
イズ光成分(ΔN)と、第2の受光出力から第3の受光
出力を除いた受光出力である基準信号光成分(ΔSR)
とに基づいて、火災監視時の発光素子の発光時における
受光素子の受光出力(SLVm)に対する煙の物理量、
または、火災判別レベルを演算する。
【0055】FMは各検出手段の受光出力、散乱透過板
の煙濃度を記憶すると共に、、第1の受光出力から第4
の受光出力を除いた受光出力をノイズ光成分(ΔN)と
して、第2の受光出力から第3の受光出力を除いた受光
出力を基準信号光成分(ΔSR)として記憶する電気的
に書き換え可能な記憶手段である。また、記憶手段FM
は調整器20から送出された火災判別レベル(Ym)、
または、受光出力(SLVm)対煙の物理量特性を記憶
する。なお、この記憶手段FMは演算手段FPに備える
ようにしてもよい。FTは第1の受光出力、第4の受光
出力等を調整器20へ送出する送信手段である。
【0056】AR1は火災感知器1に散乱透過板が挿入
されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時に
おける受光素子の第1の受光出力(SLV1)を火災感
知器1から受信する第1の受信手段、AR2は火災感知
器1に散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないとき
の発光素子の発光時における受光素子の第2の受光出力
(SLV3)を火災感知器1から受信する第2の受信手
段、AR3は火災感知器1に散乱透過板が挿入され、か
つ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における受
光素子の第3の受光出力(SLV4)を火災感知器1か
ら受信する第3の受信手段、AR4は火災感知器1に散
乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光
素子の無発光時における受光素子の第4の受光出力(S
LV2)を火災感知器1から受信する第4の受信手段で
ある。
【0057】APは第1の受光出力、第2の受光出力
と、第2の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度と
に基づいて、火災感知器1の受光出力(SLVm)対煙
の物理量特性、または、火災判別レベル(Ym)を演算
する演算手段である。この演算手段APは、また、第1
の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出力と、第2
および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度
(SD1)とに基づいて、火災感知器1の受光出力(S
LVm)対煙の物理量特性、または、火災判別レベル
(Ym)を演算する。
【0058】演算手段APは、また、第1の受光出力、
第2の受光出力、第3の受光出力、第4の受光出力と、
第2および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙
濃度とに基づいて、火災感知器1の受光出力(SLV
m)対煙の物理量特性、または、火災判別レベル(Y
m)を演算する。演算手段APは、さらに、第4の受光
出力、第2および第3の受光出力を得たときの散乱透過
板の煙濃度、第1の受光出力から第4の受光出力を除い
た受光出力であるノイズ光成分(ΔN)と、第2の受光
出力から第3の受光出力を除いた受光出力である基準信
号光成分(ΔSR)とに基づいて、火災感知器1の受光
出力(SLVm)対煙の物理量特性、または、火災判別
レベル(Ym)を演算する。 ATは演算手段APによ
って求められた火災感知器1の受光出力(SLVm)対
煙の物理量特性、または、火災判別レベル(Ym)等を
調整器20へ送出する送信手段である。
【0059】なお、煙検出部FSは火災感知器1の発光
部8、受光部10(共に図1)に対応し、第1〜第4の
検出手段FD1〜FD4は火災感知器1のサンプルホー
ルド回路11、A/D変換回路12(共に図1)に対応
し、演算手段FPは火災感知器1のMPU2(図1)に
対応し、記憶手段FMは火災感知器1のEEPROM6
(図1)に対応し、送信手段FTは火災感知器1の送受
信部15(図1)に対応する。また、第1〜第4の受信
手段AR1〜AR4および送信手段ATは調整器20の
送受信部34(図1)に対応し、APは調整器20のM
PU21(図1)に対応する。
【0060】図3は火災感知器1の光学部に散乱透過板
を挿入した状態を示す図である。図において、40は火
災感知器1の本体、41は本体40に設けられ、発光部
8(図1)の発光素子42およびレンズ43を収納する
収納部、44は本体40に設けられ、受光部10(図
1)の受光素子45を収納する収納部、46は本体1の
光学台に設けられた収納溝47付きの遮光体であって、
この遮光体46によって発光素子42からの光は直接受
光素子45に入らないようになされている。48は遮光
体46に対向して本体1に設けられた収納溝49付きの
ラビリンス、50はその各端がそれぞれ収納溝47、4
9に挿入された散乱透過板である。この散乱透過板50
は発光素子42から放射される光を暗箱内に煙が侵入し
たときの状態のおいて散乱させるもので、その中にはカ
ーボン粒子等の反射粉体Pが混入されている。
【0061】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について図4〜図10を参照して説明する。なお、
以下の説明において、サムチェックコードによる受信信
号のチェックは、説明の都合上省略されている。まず、
調整器20の動作を図4および図5を参照しながら説明
する。なお、以下の動作説明における判定は全てMPU
21で行われる。ステップS1において、RAM25、
IF27,29,31、33、35等に対する初期設定
を行い、ステップS2において、火災感知器1がセット
されているかどうかを判別し、セットされていなけれ
ば、セットされるまで待機し、セットされたら、ステッ
プS3において、火災感知器1に電源を供給し、ステッ
プS4において、共通アドレスとアドレス返送命令を送
受信部34を介して火災感知器1へ送出する。次いで、
ステップS5において、火災感知器1から設定アドレス
(自己アドレス)を受信したかどうかを判別し、受信し
なければ、ステップS6において、火災感知器1への電
源供給をオフする。
【0062】一方、ステップS5で設定アドレスが受信
されると、ステップS7において、感度の設定かどうか
を判別し、感度の設定であれば、ステップS8におい
て、共通アドレスと感度設定命令を送受信部34を介し
て火災感知器1へ送出する。次いで、ステップS9にお
いて、火災感知器1における受光出力SLV1、SLV
2(図7のステップS54)の読み込み完了を受信した
かどうかを判別し、読み込み完了を受信したら、ステッ
プS10において、制御部26により散乱透過板50を
火災感知器1の発光素子42と受光素子45の間に挿入
し、ステップS11において、散乱透過板50の挿入を
表す挿入信号を送受信部34を介して火災感知器1へ送
出する。そして、火災感知器1側では、この散乱透過板
50の挿入信号を受信すると、後述するように種々の設
定データを算出する動作に入る。なお、散乱透過板50
の挿入は制御部26で自動的に挿入する代わりに、手で
挿入するようにしてもよい。
【0063】次いで、ステップS12において、入力部
32より入力された散乱透過板50の煙濃度SD1を送
受信部34を介して火災感知器1へ送出する。そして、
ステップS13において、散乱透過板50の挿入信号を
受信できなかったことによる火災感知器1からの設定不
能信号(図7のステップS56)を受信したかどうかを
判別し、受信してなければ、ステップS14において、
火災感知器1から上述の設定データを受信したかどうか
を判別し、受信したら、ステップS15において、受信
した設定アドレス(自己アドレス)と、受信した設定デ
ータを表示部30で表示し、必要に応じてプリンタ28
でプリントアウトする。
【0064】一方、ステップS9で火災感知器1におけ
る受光出力SLV1、SLV2の読み込み完了を受信し
なっかた場合、または、ステップS13で設定不能信号
を受信した場合、あるいは、ステップS14で設定デー
タを受信しなかった場合は、ステップS16において、
受信した設定アドレス(自己アドレス)と、設定不良を
表示部30で表示し、必要に応じてプリンタ28でプリ
ントアウトする。そして、ステップS15、16の動作
が終了すると、ステップS17において、制御部26に
より火災感知器1における発光素子42と受光素子45
の間の散乱透過板50を引き抜いた後ステップS6で火
災感知器1への電源の供給をオフし、ステップS2に戻
って上述の動作を繰り返す。
【0065】また、ステップ7で感度設定でないと、図
5のステップS18に進んで、感度チェックであるかど
うかを判別し、感度チェックであれば、ステップS19
において、共通アドレスと感度チェック命令を送受信部
34を介して火災感知器1へ送出する。そして、ステッ
プS20において、散乱透過板50が挿入されたかどう
かを判別し、挿入されていれば、ステップS21におい
て、散乱透過板50を挿入中であることを表す挿入信号
を受信信号が送受信部34を介して火災感知器1へ送出
する。
【0066】次いで、ステップS22において、火災感
知器1が送出したアナログレベル(図9のステップS9
2)を受信したかどうかを判別し、受信したならば、ス
テップS23において、受信した設定アドレス(自己ア
ドレス)と受信したアナログレベルを表示部30で表示
し、必要に応じてプリンタ28でプリントアウトする。
また、ステップS22で火災感知器1が送出したアナ
ログレベルを受信できなければ、ステップS24におい
て、受信した設定アドレス(自己アドレス)と感度チェ
ック不能を表示部30で表示し、必要に応じてプリンタ
28でプリントアウトする。そして、ステップS23、
24の動作が終了すると、ステップS6で火災感知器1
への電源の供給をオフし、ステップS2に戻って上述の
動作を繰り返す。また、ステップS18で感度チェック
でなければ、ステップS25において、他の処理を実行
する。
【0067】次に、火災感知器1の動作を図6〜図9を
参照しながら説明する。なお、以下の動作説明における
判定は全てMPU2で行われる。ステップS31におい
て、RAM7、IF9,14、16等に対する初期設定
を行い、ステップS32において、調整器20あるいは
火災受信機(図示せず)からの受信信号があるかどうか
を判別し、なければ、スッテプS33において、タイマ
13によるタイマ割り込みがあるかどうかを判別し、な
ければ、受信信号またはタイマ割り込みがあるまで待機
し、タイマ割り込みがあれば、ステップS34におい
て、後述の煙検出処理を行って、スッテプS32に戻
る。
【0068】スッテプS32で受信信号があると、スッ
テプS35において、受信信号が調整器20あるいは火
災受信機からの呼び出し信号である自己アドレスかどう
かを判別し、自己アドレスであれば、ステップS36に
おいて、受信命令信号(例えば、種別返送命令、状態情
報返送命令、試験命令、試験結果返送命令等)を解読
し、受信命令に従った処理、例えば、命令信号が状態情
報返送命令であれば、検出出力(火災現象の物理量信
号、火災信号の有無等)を送出する等の処理を行った
後、ステップS32に戻って上述の動作を繰り返す。
【0069】ステップS35で自己アドレスでなけれ
ば、ステップS37において、受信信号が調整器20あ
るいは火災受信機からの共通アドレスであるかどうかを
判別し、共通アドレスでなければ、ステップS32に戻
って上述の動作を繰り返し、共通アドレスであれば、ス
テップS38において、感度設定命令かどうかを判別
し、感度設定命令であれば、ステップS39に進んで、
後述の感度設定処理を行う。
【0070】ステップS38で感度設定命令でないと判
別されたら、ステップS40おいて、調整器20等から
の感度返送命令かどうかを判別し、感度返送命令であれ
ば、ステップS41において、EEPROM6より受光
出力SLV1、SLV3、ノイズ(光)成分ΔN、信号
光成分ΔSR、散乱透過板の煙濃度SD1を読み出し、
送受信部15を介して調整器1へ送出し、感度返送令で
なければ、ステップ42において、感度チェック命令か
どうかを判別し、感度チェック命令でなければ、ステッ
プS36に進んで上述の動作を繰り返し、感度チェック
命令であれば、ステップ43において、後述の感度チェ
ック処理を行う。
【0071】次に、上記ステップS39における感度設
定処理の動作を図7を参照しながら詳しく説明する。ス
テップS51において、散乱透過板50が挿入されず、
かつ煙が存在しない状態における発光部8の発光素子4
2の無発光時に受光部10の受光素子45が受光した受
光出力SLV2を一旦RAM7の記憶領域72に読み込
み、ステップS52において、発光部8の発光素子42
に対して発光命令を出力し、ステップS53において、
このときの受光部10の受光素子45の受光出力、すな
わち散乱透過板50が挿入されず、かつ煙が存在しない
状態における発光部8の発光素子42の発光時に受光部
10の受光素子45が受光した受光出力SLV1を一旦
RAM7の記憶領域72に読み込み、ステップS54に
おいて、受光出力SLV1、SLV2の読み込みが完了
したことを送受信部15を介して調整器20へ送出す
る。
【0072】次いで、ステップS55において、散乱透
過板50が挿入されたかどうか、つまり、調整器20よ
り散乱透過板50の挿入信号を所定時間内に受信したか
どうかを判別し、挿入されてなければ、ステップS56
において、設定不能を表す信号を送受信部15を介して
調整器20へ送出する。一方、ステップS55で散乱透
過板50が挿入されたことが判別されると、ステップS
57において、調整器20より散乱透過板50の煙濃度
SD1を読み込み、ステップS58において、煙濃度が
SD1相当の散乱透過板50が挿入され、かつ煙が存在
しない状態における発光部8の発光素子42の無発光時
に受光部10の受光素子45が受光した受光出力SLV
4を一旦RAM7の記憶領域72に読み込み、ステップ
S59において、発光部8の発光素子42に対して発光
命令を出力し、ステップS60において、このときの受
光部10の受光素子45の受光出力、すなわち煙濃度が
SD1相当の散乱透過板50が挿入され、かつ煙が存在
しない状態における発光部8の発光素子42の発光時に
受光部10の受光素子45が受光した受光出力SLV3
を一旦RAM7の記憶領域72に読み込む。
【0073】次いで、ステップS61において、ノイズ
(光)成分ΔN(ΔN=SLV1−SLV2)、信号光
成分ΔSR(ΔSR=SLV3−SLV4)を演算して
求め、ステップS62において、受光出力SLV1〜S
LV4、ノイズ(光)成分ΔN、信号光成分ΔSR、煙
濃度SD1をEEPROM6に記憶し、ステップS63
において、EEPROM6より受光出力SLV1〜SL
V4、ノイズ(光)成分ΔN、信号光成分ΔSR、煙濃
度SD1を読み出し、送受信部15を介して調整器20
へ送出する。そして、ステップS56、S63の動作を
終了するとステップS32へ戻る。
【0074】次に、上記ステップS34における煙検出
処理の動作を図8を参照しながら詳しく説明する。ステ
ップS71において、火災監視時、発光部8の発光素子
42の無発光時に受光部10の受光素子45が受光した
受光出力SLV22(煙濃度Dxの煙が流入したときの
受光出力SLVmを得る直前の受光出力)を一旦RAM
7の記憶領域72に読み込み、その後発光部8の発光素
子42に対して発光命令を出力し、ステップS72にお
いて、煙濃度Dxの煙が流入したときの受光部10の受
光素子45の受光出力SLVmを読み込む。
【0075】次いで、ステップS73において、受光出
力SLV(SLV=SLVm−SLV2)を演算し、ス
テップS74において、煙濃度ΔDxの煙が流入したと
きの受光出力SLVmにおける信号光成分ΔSM(ΔS
M=SLV−ΔN)を演算し、ステップS75におい
て、煙濃度Dx(Dx=(SD1/ΔSR)×ΔSM)
を演算して求める。そして、ステップS76において、
煙濃度Dxをアナログレベルに変換してRAM7の記憶
領域72の所定位置に記憶してステップS32へ戻る。
【0076】次に、上記ステップS43における感度チ
ェック処理の動作を図9を参照しながら詳しく説明す
る。ステップS81において、散乱透過板50が挿入さ
れたかどうか、つまり、調整器20より散乱透過板50
の挿入信号を受信したかどうかを判別し、挿入されてい
れば、ステップS82において、散乱透過板50が挿入
され、かつ煙が存在しない状態における発光部8の発光
素子42の無発光時に受光部10の受光素子45が受光
した受光出力SLV4cを一旦RAM7の記憶領域72
に読み込み、ステップS83において、発光部8の発光
素子42に対して発光命令を出力し、ステップS84に
おいて、このときの受光部10の受光素子45の受光出
力、すなわち散乱透過板50が挿入され、かつ煙が存在
しない状態における発光部8の発光素子42の発光時に
受光部10の受光素子45が受光した受光出力SLV3
cを一旦RAM7の記憶領域72に読み込み、ステップ
S85において、信号光成分ΔSM(ΔSM=SLV3
c−SLV4c)を演算して求める。
【0077】一方、ステップS81で散乱透過板50が
挿入されてないことが判別されると、ステップS86に
おいて、散乱透過板50が挿入されず、かつ煙が存在し
ない状態における発光部8の発光素子42の無発光時に
受光部10の受光素子45が受光した受光出力SLV2
cを一旦RAM7の記憶領域72に読み込み、ステップ
S87において、発光部8の発光素子42に対して発光
命令を出力し、ステップS88において、このときの受
光部10の受光素子45の受光出力、すなわち散乱透過
板50が挿入されず、かつ煙が存在しない状態における
発光部8の発光素子42の発光時に受光部10の受光素
子45が受光した受光出力SLV1cを一旦RAM7の
記憶領域72に読み込む。
【0078】次いで、ステップS89において、信号光
成分SM(SM=SLV1c−SLV2c)を演算し、
ステップS90において、ノイズ光成分を除いた信号光
成分ΔSM(ΔSM=SM−ΔN)を演算して求める。
そして、ステップS91において、煙濃度Dx(Dx=
(SD1/ΔSR)×ΔSM)を演算して求め、ステッ
プS92において、煙濃度Dxをアナログレベルに変換
して、このアナログレベルを送受信部15を介して調整
器20へ送出してステップS32へ戻る。
【0079】図10は感度設定時と火災監視時における
受光出力SLVと煙濃度Dとの関係を示す図であって、
図10(a)は受光部10に含まれる増幅回路のオフセ
ットや発光部8および受光部10等が収納される光学室
(図示せず)の壁面やラビンスを透過して遮光しきれな
かった光による受光出力の影響を無視した場合、図10
(b)は上述のオフセット等の影響を考慮した場合のそ
れぞれ受光出力と煙の物理量特性を示している。いま、
図10(a)において、煙濃度がDx相当の散乱透過板
50を挿入したときの特性をYsとすると、この特性Y
sは次式で表される。
【0080】 Ys=(SLV3÷SD1)×Dx (1)
【0081】これに対し、火災監視時に煙濃度Dxの煙
が流入したときの特性をYmとすると、この特性Ymは
次式で表される。
【0082】 Ym=(SLV3÷SD1)×Dx+SLV1 (2)
【0083】従って、火災判別レベルを設定する場合に
は、上記(2)式において、煙濃度Dxに火災判別レベ
ルとする所定の煙濃度を代入すれば、そのときの特性Y
mが火災判別レベルとなる。一方、煙濃度Dmの煙が流
入したときの受光出力SLVmにおける信号光成分ΔS
は次式で表される。
【0084】 ΔS=SLVm−SLV1=(SLV3÷SD1)×Dm (3)
【0085】従って、受光出力SLVmに対応する煙濃
度(煙の物理量信号)Dmは次式で求められる。
【0086】 Dm=(SD1÷SLV3)×ΔS =(SD1÷SLV3)×(SLVm−SLV1) (4)
【0087】また感度チェックのため、煙濃度SD2相
当の散乱透過板50を挿入したときの受光出力SLVt
における信号光成分ΔSは次式で表される。
【0088】 ΔS=SLVt (5)
【0089】故に、煙濃度SD2は次式によって求めら
れる。
【0090】 SD2=(SD1÷SLV3)×SLVt (6)
【0091】従って、増幅回路のオフセット等を無視し
た場合には、SLV1(=ΔN)、SLV3と、SLV
3に対応したSD1を用いれば、つまり、これらをEE
PROM6に予め記憶しておけば、火災判別レベルを求
めたり、火災監視時や感度チェック時における受光出力
から煙濃度(アナログ値=物理量)を知ることができ
る。 また、増幅回路のオフセット等を考慮した図10
(b)の場合における特性Ys、Ymは次式で表され
る。
【0092】 Ys={(SLV3−SLV4)÷SD1)}×Dx+SLV4 (7)
【0093】 Ym={(SLV3−SLV4)÷SD1)}×Dx+SLV1 (8)
【0094】従って、上述と同様にして、火災判別レベ
ルを設定する場合には、上記(8)式において、煙濃度
Dxに火災判別レベルとする所定の煙濃度を代入すれ
ば、そのときの特性Ymが火災判別レベルとなる。そし
て、煙濃度Dmの煙が流入したときの受光出力SLVm
における信号光成分ΔSは次式で表される。
【0095】 SLVm0=SLVm−SLV2 (9)
【0096】但し、上記(9)式において、SLVm0
はSLVmから増幅回路のオフセット分を除いた受光出
力で、上記ステップS73(図8)の受光出力SLVに
相当する。故に、ノイズ光成分を除いた信号光成分ΔS
Mは次式で表される。
【0097】 ΔSM=SLVm0−ΔN (10)
【0098】但し、上記(10)式において、ΔN=S
LV1−SLV2である。従って、受光出力SLVmに
対応する煙濃度(煙の物理量信号)Dmは、基準となる
信号光成分ΔSRをΔSR=SLV3−SLV4とする
と、次式で求められる。
【0099】 Dm=(SD1÷ΔSR)×ΔSM =(SD1÷ΔSR)×(SLVm−SLV2−ΔN) (11)
【0100】従って、増幅回路のオフセット等を考慮し
た場合には、SLV1、SLV2、SLV3、SLV4
と、SLV3、SLV4に対応したSD1、または、Δ
N、ΔSRとSD1を用いれば、つまり、これらをEE
PROM6に予め記憶しておけば、火災判別レベルを求
めたり、火災監視時や感度チェック時における受光出力
から煙濃度(アナログ値=物理量)を知ることができ
る。なお、上記(11)式は次式のように変形できる。
【0101】 Dm=(SD1÷ΔSR)×(SLVm−SLV1) (12)
【0102】従って、SLV1、SLV3、SLV4
と、SLV3、SLV4に対応したSD1、または、S
LV1、ΔSRとSD1をEEPROM6に予め記憶し
ておけば、上記と同様に火災判別レベルを求めたり、受
光出力から煙濃度を求めたりすることができる。
【0103】このように、本実施例では、光電式火災感
知器の火災判別レベル、または、受光素子の検出出力対
アナログ出力値特性を、光電式火災感知器に散乱透過板
を挿入したときの発光時の受光出力、すなわち信号光成
分に、散乱透過板を挿入しないときの発光時の受光出
力、すなわちノイズ光成分を加算して求めるようにした
ので、複数の火災感知器個々における暗箱の形状のバラ
ツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取り付け位
置のバラツキの影響を除去して、常に正確な感度設定を
行うことができる。
【0104】なお、上記実施例では、調整器から、共通
アドレスと感度設定命令を受信したときに感度設定処理
(図7)を、共通アドレスと感度返送命令を受信したと
きにEEPROMに記憶されたデータの送出を、また共
通アドレスと感度チェック命令を受信したときに感度チ
ェックを行う場合について説明したが、これに限定され
ることなく、その他処理、例えば、感度設定命令、感度
返送命令、または感度チェック命令のみを受信したと
き、または、自己アドレスと共に受信したときに、各処
理を行うようにしてもよい。
【0105】また、EEPROMに記憶させるデータ
は、少なくとも受光出力SLV1、SLV4、および散
乱透過板の煙濃度SD1の3つ、または、火災判別レベ
ルFL(火災感知器が通常型の場合)、あるいは、検出
出力からアナログレベルを求めるための1つまたは複数
の検出出力対アナログレベルの対照データ(火災感知器
がアナログ式の場合)のいずれでもよい。また、火災判
別レベルFL(火災感知器が通常型の場合)、あるい
は、1つまたは複数の検出出力対アナログレベルの対照
データがEEPROMに記憶されていない場合には、E
EPROMに記憶されている受光出力SLV1、SLV
2、SLV3、SLV4と煙濃度SD1、または、受光
出力SLV1、SLV4と煙濃度SD1を用い、演算に
より火災判別レベルあるいは火災監視時の受光出力から
煙の物理量を求めればよい。
【0106】また、上記実施例では、火災感知器側で感
度設定処理等に関する演算を行う場合について説明した
が、その演算を調整器側で行い、その結果を火災感知器
側に送出してEEPROに記憶させるようにしてもよ
い。この場合には、火災感知器は、受光出力SLV1、
SLV2、SLV3、SLV4を読み込む毎に調整器に
送出し、調整器は火災感知器から感度設定に必要なデー
タを収集したら、その収集データを用いて、当該火災感
知器の火災判別レベル(火災感知器が通常型の場合)、
あるいは、検出出力からアナログレベルを求めるための
1つまたは複数の検出出力対アナログレベルの対照デー
タ(火災感知器がアナログ式の場合)を作成し、火災感
知器に送出し、火災感知器では、調整器からデータを受
信すると、その受信したデータをEEPROに、古いデ
ータがあれば、それを消去した後に書き込むようにすれ
ばよい。
【0107】また、上記実施例では、感度設定処理の際
にSLV1〜SLV4の読み込みをそれぞれ1回ずつ行
う場合について説明したが、SLV1〜SLV4をそれ
ぞれ複数回ずつ読み込み、をそれぞれの平均値、それぞ
れの偏差の少ないものの平均値、あるいは、それぞれの
中間値をSLV1〜SLV4としてEEPROMに記憶
させるようにしてもよい。なお、感度チェックの処理の
際の、SLV1c〜SLV4cの読み込みの場合も同様
である。このようにすることにより、感度設定処理ある
いは感度チェック処理の際に、例えば一時的に誘導ノイ
ズによって受光出力に影響を受けても、その影響を排除
できる。
【0108】
【0109】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
の発光素子の発光時における煙検出部からの第1の受光
出力を検出する第1の検出手段と、散乱透過板が挿入さ
れ、かつ煙が存在しないときの発光素子の発光時におけ
る煙検出部からの第2の受光出力を検出する第2の検出
手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないと
きの発光素子の無発光時における煙検出部からの第3の
受光出力を検出する第3の検出手段と、第1の受光出
力、第2の受光出力、第3の受光出力と、第2の受光出
力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃
度とに基づいて、火災監視時の発光素子の発光時におけ
る煙検出部からの受光出力に対する煙の物理量を演算す
る演算手段とを備えたので、複数のアナログ式の光電式
火災感知器個々における暗箱の形状のバラツキ、並び
に、発光素子や受光素子の微妙な取り付け位置のバラツ
キの影響を除去して、さらに、正確な感度設定を行うこ
とができ、アナログ式の光電式火災感知器の信頼性を向
上できるという効果がある。
【0110】また、請求項の発明によれば、散乱透過
板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時における煙検出部からの第1の受光出力を検出す
る第1の検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を検出する第2の検出手段と、記散
乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素
子の無発光時における煙検出部からの第3の受光出力を
検出する第3の検出手段と、散乱透過板が挿入されず、
かつ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における
煙検出部からの第4の受光出力を検出する第4の検出手
段と、第1の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出
力、第4の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、
火災監視時の発光素子の発光時における煙検出部からの
受光出力に対する煙の物理量を演算する演算手段とを備
えたので、複数のアナログ式の光電式火災感知器個々に
おける暗箱の形状のバラツキ、並びに、発光素子や受光
素子の微妙な取り付け位置のバラツキの影響を除去し
て、さらに、正確な感度設定を行うことができ、アナロ
グ式の光電式火災感知器の信頼性を向上できるという効
果がある。
【0111】
【0112】また、請求項の発明によれば、散乱透過
板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時における煙検出部からの第1の受光出力を検出す
る第1の検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を検出する第2の検出手段と、散乱
透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子
の無発光時における煙検出部からの受光出力を検出する
第3の検出手段と、第1の受光出力、第2の受光出力、
第3の受光出力と、第2の受光出力および第3の受光出
力を得たときの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、火災
判別レベルを演算する演算手段とを備えたので、複数の
通常型の光電式火災感知器個々における暗箱の形状のバ
ラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取り付け
位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正確な感度
設定を行うことができ、通常型の光電式火災感知器の信
頼性を向上できるという効果がある。
【0113】また、請求項の発明によれば、散乱透過
板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時における煙検出部からの第1の受光出力を検出す
る第1の検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を検出する第2の検出手段と、散乱
透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子
の無発光時における煙検出部からの第3の受光出力を検
出する第3の検出手段と、散乱透過板が挿入されず、か
つ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における煙
検出部からの第4の受光出力を検出する第4の検出手段
と、第1の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出
力、第4の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、
火災判別レベルを演算する演算手段とを備えたので、複
数の通常型の光電式火災感知器個々における暗箱の形状
のバラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な取り
付け位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正確な
感度設定を行うことができ、通常型の光電式火災感知器
の信頼性を向上できるという効果がある。
【0114】
【0115】また、請求項の発明によれば、請求項
またはの発明において、第1の受光出力と、第2の受
光出力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の
煙濃度とを記憶すると共に、第2の受光出力から第3の
受光出力を除いた受光出力を基準信号光成分として記憶
する記憶手段を備えたので、請求項2または5の発明の
効果に加えて、さらに、電源遮断時等非常時でも感度設
定に必要な情報を保持でき、信頼性を向上できるという
効果がある。
【0116】また、請求項の発明によれば、請求項
またはの発明において、第4の受光出力と、第2の受
光出力および第3の受光出力を得たときの散乱透過板の
煙濃度とを記憶すると共に、第1の受光出力から第4の
受光出力を除いた受光出力をノイズ光成分として、第2
の受光出力から第3の受光出力を除いた受光出力を基準
信号光成分として記憶する記憶手段を備えたので、請求
項3または5の発明の効果に加えて、さらに、電源遮断
時等非常時でも感度設定に必要な情報を保持でき、その
信頼性をより向上できるという効果がある。
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】また、請求項の発明によれば、散乱透過
板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時における煙検出部からの第1の受光出力を検出す
る第1の検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を検出する第2の検出手段と、散乱
透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子
の無発光時における煙検出部からの第3の受光出力を検
出する第3の検出手段と、散乱透過板が挿入されず、か
つ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における煙
検出部からの第4の受光出力を検出する第4の検出手段
と、第4の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とを記憶すると
共に、第1の受光出力から第4の受光出力を除いた受光
出力をノイズ光成分として、第2の受光出力から第3の
受光出力を除いた受光出力を基準信号光成分として記憶
する記憶手段と、この記憶手段に記憶された第4の受光
出力、散乱透過板の煙濃度、ノイズ光成分と、基準信号
光成分に基づいて、火災監視時の発光素子の発光時にお
ける煙検出部からの受光出力に対する煙の物理量を演算
する演算手段とを備えたので、複数のアナログ式の光電
式火災感知器個々における暗箱の形状のバラツキ、並び
に、発光素子や受光素子の微妙な取り付け位置のバラツ
キの影響を除去して、さらに、正確にかつ精度よく感度
設定を行うことができ、アナログ式の光電式火災感知器
の信頼性を向上できるという効果がある。
【0121】また、請求項の発明によれば、散乱透過
板が挿入されず、かつ煙が存在しないときの発光素子の
発光時における煙検出部からの第1の受光出力を検出す
る第1の検出手段と、散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を検出する第2の検出手段と、散乱
透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの発光素子
の無発光時における煙検出部からの第3の受光出力を検
出する第3の検出手段と、散乱透過板が挿入されず、か
つ煙が存在しないときの発光素子の無発光時における煙
検出部からの第4の受光出力を検出する第4の検出手段
と、第4の受光出力と、第2の受光出力および第3の受
光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とを記憶すると
共に、第1の受光出力から第4の受光出力を除いた受光
出力をノイズ光成分として、第2の受光出力から第3の
受光出力を除いた受光出力を基準信号光成分として記憶
する記憶手段と、この記憶手段に記憶された第4の受光
出力、散乱透過板の煙濃度、ノイズ光成分と、基準信号
光成分に基づいて、火災判別レベルを演算する演算手段
とを備えたので、複数の通常型の光電式火災感知器個々
における暗箱の形状のバラツキ、並びに、発光素子や受
光素子の微妙な取り付け位置のバラツキの影響を除去し
て、さらに、正確にかつ精度よく感度設定を行うことが
でき、通常型の光電式火災感知器の信頼性を向上できる
という効果がある。
【0122】
【0123】また、請求項の発明によれば、調整器
が、火災感知器に散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存
在しないときの発光素子の発光時における煙検出部から
の第1の受光出力を火災感知器から受信する第1の受信
手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を火災感知器から受信する第2の受
信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入され、かつ煙
が存在しないときの発光素子の無発光時における煙検出
部からの第3の受光出力を受信する第3の受信手段と、
第1の受光出力、第2の受光出力、第3の受光出力と、
第2の受光出力および第3の受光出力を得たときの散乱
透過板の煙濃度とに基づいて、火災感知器の受光出力対
煙の物理量特性または火災判別レベルを演算する演算手
段と、この演算算手段によって求められた火災感知器の
受光出力対煙の物理量特性または火災判別レベルを上記
火災感知器へ送出する送信手段とを備え、火災感知器
が、少なくとも第1の受光出力、第2の受光出力、およ
び第3の受光出力を送出する送信手段と、調整器より送
出された受光出力対煙の物理量特性または火災判別レベ
ルを記憶する記憶手段とを備えたので、複数のアナログ
式または通常型の光電式火災感知器個々における暗箱の
形状のバラツキ、並びに、発光素子や受光素子の微妙な
取り付け位置のバラツキの影響を除去して、さらに、正
確な感度設定を行うことができ、アナログ式または通常
型の光電式火災感知器の信頼性を向上できるという効果
がある。
【0124】また、請求項10の発明によれば、調整器
が、火災感知器に散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存
在しないときの発光素子の発光時における煙検出部から
の第1の受光出力を火災感知器から受信する第1の受信
手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入され、かつ煙が
存在しないときの発光素子の発光時における煙検出部か
らの第2の受光出力を火災感知器から受信する第2の受
信手段と、火災感知器に散乱透過板が挿入され、かつ煙
が存在しないときの発光素子の無発光時における煙検出
部からの第3の受光出力を受信する第3の受信手段と、
火災感知器に散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在し
ないときの発光素子の無発光時における煙検出部からの
第4の受光出力を受信する第4の受信手段と、第1の受
光出力、第2の受光出力、第3の受光出力、第4の受光
出力と、第2の受光出力および第3の受光出力を得たと
きの散乱透過板の煙濃度とに基づいて、火災感知器の受
光出力対煙の物理量特性または火災判別レベルを演算す
る演算手段と、この演算算手段によって求められた火災
感知器の受光出力対煙の物理量特性または火災判別レベ
ルを火災感知器へ送出する送信手段とを備え、火災感知
器が、少なくとも第1の受光出力、第2の受光出力、第
3の受光出力および第4の受光出力を送出する送信手段
と、調整器より送出された受光出力対煙の物理量特性ま
たは火災判別レベルを記憶する記憶手段とを備えたの
で、複数のアナログ式または通常型の光電式火災感知器
個々における暗箱の形状のバラツキ、並びに、発光素子
や受光素子の微妙な取り付け位置のバラツキの影響を除
去して、さらに、正確な感度設定を行うことができ、ア
ナログ式または通常型の光電式火災感知器の信頼性を向
上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】この発明の機能ブロック図である。
【図3】図1の火災感知器の光学部に散乱透過板を挿入
した状態を示す図である。
【図4】図1の設定器の動作説明に供するためのフロー
チャートである。
【図5】図1の設定器の動作説明に供するためのフロー
チャートである。
【図6】図1の火災感知器の動作説明に供するためのフ
ローチャートである。
【図7】図1の火災感知器の動作説明に供するためのフ
ローチャートである。
【図8】図1の火災感知器の動作説明に供するためのフ
ローチャートである。
【図9】図1の火災感知器の動作説明に供するためのフ
ローチャートである。
【図10】この発明の一実施例による感度設定時と火災
監視時における受光出力と煙濃度の関係を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 光電式火災感知器 2、21 マイクロプロセッサユニット(MPU) 5、24 リードオンリメモリ(ROM) 6 EEPROM 7、25 ランダムアクセスメモリ(RAM) 8 発光部 10 受光部 11 サンプルホールド回路 12 A/D変換回路 13 タイマ 15、34 送受信部 20 設定器 26 制御部 32 入力部

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部を備え、該煙検出部からの受光出力に基づいて
    煙の物理量信号を出力し、かつ散乱透過板を用いて感度
    調整を行う光電式火災感知器において、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第
    1の受光出力を検出する第1の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第2
    の受光出力を検出する第2の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの第
    3の受光出力を検出する第3の検出手段と、 上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、上記第3の
    受光出力と、上記第2の受光出力および上記第3の受光
    出力を得たときの上記散乱透過板の煙濃度とに基づい
    て、火災監視時の上記発光素子の発光時における上記煙
    検出部からの受光出力に対する煙の物理量を演算する演
    算手段とを備えたことを特徴とする光電式火災感知器。
  2. 【請求項2】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部を備え、該煙検出部からの受光出力に基づいて
    煙の物理量信号を出力し、かつ散乱透過板を用いて感度
    調整を行う光電式火災感知器において、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第
    1の受光出力を検出する第1の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第2
    の受光出力を検出する第2の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの第
    3の受光出力を検出する第3の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの
    第4の受光出力を検出する第4の検出手段と、 上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、上記第3の
    受光出力、上記第4の受光出力と、上記第2の受光出力
    および上記第3の受光出力を得たときの上記散乱透過板
    の煙濃度とに基づいて、火災監視時の上記発光素子の発
    光時における上記煙検出部からの受光出力に対する煙の
    物理量を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする
    光電式火災感知器。
  3. 【請求項3】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部を備え、該煙検出部からの受光出力を火災判別
    レベルと比較し、該比較結果に基づいて火災の有無を判
    別し、かつ散乱透過板を用いて感度調整を行う光電式火
    災感知器において、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第
    1の受光出力を検出する第1の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第2
    の受光出力を検出する第2の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの受
    光出力を検出する第3の検出手段と、 上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、上記第3の
    受光出力と、上記第2の受光出力および上記第3の受光
    出力を得たときの上記散乱透過板の煙濃度とに基づい
    て、火災判別レベルを演算する演算手段とを備えたこと
    を特徴とする光電式火災感知器。
  4. 【請求項4】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部を備え、該煙検出部からの受光出力を火災判別
    レベルと比較し、該比較結果に基づいて火災の有無を判
    別し、かつ散乱透過板を用いて感度調整を行う光電式火
    災感知器において、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第
    1の受光出力を検出する第1の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第2
    の受光出力を検出する第2の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの第
    3の受光出力を検出する第3の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの
    第4の受光出力を検出する第4の検出手段と、 上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、上記第3の
    受光出力、上記第4の受光出力と、上記第2の受光出力
    および上記第3の受光出力を得たときの上記散乱透過板
    の煙濃度とに基づいて、火災判別レベルを演算する演算
    手段とを備えたことを特徴とする光電式火災感知器。
  5. 【請求項5】 第1の受光出力と、第2の受光出力およ
    び第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とを
    記憶すると共に、上記第2の受光出力から上記第3の受
    光出力を除いた受光出力を基準信号光成分として記憶す
    る記憶手段を備えた請求項または記載の光電式火災
    感知器。
  6. 【請求項6】 第4の受光出力と、第2の受光出力およ
    び第3の受光出力を得たときの散乱透過板の煙濃度とを
    記憶すると共に、第1の受光出力から上記第4の受光出
    力を除いた受光出力をノイズ光成分として、上記第2の
    受光出力から上記第3の受光出力を除いた受光出力を基
    準信号光成分として記憶する記憶手段を備えた請求項
    または記載の光電式火災感知器。
  7. 【請求項7】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部を備え、該煙検出部からの受光出力に基づいて
    煙の物理量信号を出力し、かつ散乱透過板を用いて感度
    調整を行う光電式火災感知器において、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第
    1の受光出力を検出する第1の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第2
    の受光出力を検出する第2の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの第
    3の受光出力を検出する第3の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの
    第4の受光出力を検出する第4の検出手段と、 上記第4の受光出力と、上記第2の受光出力および上記
    第3の受光出力を得たときの上記散乱透過板の煙濃度と
    を記憶すると共に、上記第1の受光出力から上記第4の
    受光出力を除いた受光出力をノイズ光成分として、上記
    第2の受光出力から上記第3の受光出力を除いた受光出
    力を基準信号光成分として記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された上記第4の受光出力、上記散
    乱透過板の煙濃度、上記ノイズ光成分と、上記基準信号
    光成分に基づいて、火災監視時の上記発光素子の発光時
    における上記煙検出部からの受光出力に対する煙の物理
    量を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする光電
    式火災感知器。
  8. 【請求項8】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部を備え、 該煙検出部からの受光出力を火災判別レベルと比較し、
    該比較結果に基づいて火災の有無を判別し、かつ散乱透
    過板を用いて感度調整を行う光電式火災感知器におい
    て、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第
    1の受光出力を検出する第1の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の発光時における上記煙検出部からの第2
    の受光出力を検出する第2の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が存在しないときの
    上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの第
    3の受光出力を検出する第3の検出手段と、 上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙が存在しないとき
    の上記発光素子の無発光時における上記煙検出部からの
    第4の受光出力を検出する第4の検出手段と、 上記第4の受光出力と、上記第2の受光出力および上記
    第3の受光出力を得たときの上記散乱透過板の煙濃度と
    を記憶すると共に、上記第1の受光出力から上記第4の
    受光出力を除いた受光出力をノイズ光成分として、上記
    第2の受光出力から上記第3の受光出力を除いた受光出
    力を基準信号光成分として記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された上記第4の受光出力、上記散
    乱透過板の煙濃度、上記ノイズ光成分と、上記基準信号
    光成分に基づいて、火災判別レベルを演算する演算手段
    とを備えたことを特徴とする光電式火災感知器。
  9. 【請求項9】 発光素子と受光素子を有する散乱光式の
    煙検出部からの受光出力に基づいて煙の物理量信号を出
    力か、または、上記煙検出部からの受光出力が火災判別
    レベルに達したときに火災信号を出力する光電式火災感
    知器と、この光電式火災感知器の感度調整を散乱透過板
    を用いて行う調整器とを有する調整装置において、 上記調整器は、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙
    が存在しないときの上記発光素子の発光時における上記
    煙検出部からの第1の受光出力を上記火災感知器から受
    信する第1の受信手段と、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が
    存在しないときの上記発光素子の発光時における上記煙
    検出部からの第2の受光出力を上記火災感知器から受信
    する第2の受信手段と、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が
    存在しないときの上記発光素子の無発光時における上記
    煙検出部からの第3の受光出力を受信する第3の受信手
    段と、 上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、上記第3の
    受光出力と、上記第2の受光出力および上記第3の受光
    出力を得たときの上記散乱透過板の煙濃度とに基づい
    て、上記火災感知器の受光出力対煙の物理量特性または
    火災判別レベルを演算する演算手段と、 この演算算手段によって求められた上記火災感知器の受
    光出力対煙の物理量特性または火災判別レベルを上記火
    災感知器へ送出する送信手段とを備え、 上記火災感知器は、 少なくとも上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、
    および上記第3の受光出力を送出する送信手段と、 上記調整器より送出された上記受光出力対煙の物理量特
    性または火災判別レベルを記憶する記憶手段とを備えた
    ことを特徴とする調整装置。
  10. 【請求項10】 発光素子と受光素子を有する散乱光式
    の煙検出部からの受光出力に基づいて煙の物理量信号を
    出力か、または、上記煙検出部からの受光出力が火災判
    別レベルに達したときに火災信号を出力する光電式火災
    感知器と、この光電式火災感知器の感度調整を散乱透過
    板を用いて行う調整器とを有する調整装置において、 上記調整器は、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙
    が存在しないときの上記発光素子の発光時における上記
    煙検出部からの第1の受光出力を上記火災感知器から受
    信する第1の受信手段と、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が
    存在しないときの上記発光素子の発光時における上記煙
    検出部からの第2の受光出力を上記火災感知器から受信
    する第2の受信手段と、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入され、かつ煙が
    存在しないときの上記発光素子の無発光時における上記
    煙検出部からの第3の受光出力を受信する第3の受信手
    段と、 上記火災感知器に上記散乱透過板が挿入されず、かつ煙
    が存在しないときの上記発光素子の無発光時における上
    記煙検出部からの第4の受光出力を受信する第4の受信
    手段と、 上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、上記第3の
    受光出力、上記第4の受光出力と、上記第2の受光出力
    および上記第3の受光出力を得たときの上記散乱透過板
    の煙濃度とに基づいて、上記火災感知器の受光出力対煙
    の物理量特性または火災判別レベルを演算する演算手段
    と、 この演算算手段によって求められた上記火災感知器の受
    光出力対煙の物理量特性または火災判別レベルを上記火
    災感知器へ送出する送信手段とを備え、 上記火災感知器は、 少なくとも上記第1の受光出力、上記第2の受光出力、
    上記第3の受光出力および上記第4の受光出力を送出す
    る送信手段と、 上記調整器より送出された上記受光出力対煙の物理量特
    性または火災判別レベルを記憶する記憶手段とを備えた
    ことを特徴とする調整装置。
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