JP3249412B2 - 降雨観測値補正処理装置 - Google Patents

降雨観測値補正処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーダ雨量計を用い
て観測した降雨強度を補正する降雨観測値補正処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、降雨は、地表から地下の下水管を
経てポンプ場内のポンプ井に一時貯留した後、ポンプ場
の雨水ポンプを用いて河川等に排水する仕込みとなって
いる。しかし、近年、都市部では、人口の集中による住
宅の密集化や舗装道路の普及等に伴い、降雨の大半が大
地に浸透せずに直接下水管路内に集中する傾向にあり、
さらに降雨が下水管路に到達するまでの時間および降雨
が下水管内を流れている時間も短くなってきている。そ
の結果、集中豪雨や降雨の多いとき、雨水が下水管から
溢れ出て市街地が浸水するといった事態が発生する。
【0003】よって、降雨流出時間の短縮化や降雨地域
の集中化などによる市街地の浸水を未然に回避する観点
から、降雨量を正確に観測し、雨水ポンプの運転台数を
迅速、かつ、適切に制御することが必要である。
【0004】そこで、従来の降雨観測装置は、レーダ雨
量計が設置され、所定の観測周期ごとにレーダ雨量計か
ら電波を発射し、その電波が雨滴に当たって反射してく
る電波強度から降雨強度を観測する方法をとっている
が、レーダ雨量計自体が広範囲地域にわたって電波を発
射し、その反射強度から降雨を観測すると言った,いわ
ゆる間接的な降雨観測法を採用しているので、必ずしも
観測精度が高いとは言えない。そのため、複数地点の地
上雨量計の降雨量(降雨強度)と該当地点のレーダ雨量
計の降雨強度との比を求めた後、この降雨強度比とレー
ダ雨量計の降雨強度とを乗算することにより、広域範囲
にわたる補正された降雨量を求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような降雨観測装置は、降雨強度が広範囲にわたって一
定、かつ、安定な状態にある場合には比較的良好な観測
結果が得られるが、降雨強度の変化が激しい局所的な降
雨に対しては、地上雨量計の降雨強度とレーダ雨量計の
降雨強度との比のバラツキが大きくなり、観測精度が大
きく低下する。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、広域的な降雨量だけでなく、局所的な降雨量につい
ても精度よく観測可能とする降雨観測値補正処理装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、レーダ雨量計と地上雨量計とを用いて降
雨強度を観測する降雨観測装置において、前記レーダ雨
量計の降雨強度と前記地上雨量計の降雨強度とをそれぞ
れ加工処理するデータ加工処理手段と、前記レーダ雨量
計の加工後の降雨強度と前記地上雨量計の加工後の降雨
強度との比を算出する降雨強度比演算手段と、予め降雨
強度制限比が設定され、前記降雨強度比演算手段で算出
される降雨強度比が降雨強度制限比内のとき当該降雨強
度比をそのまま出力し、当該降雨強度制限比を越えたと
き前記降雨強度制限比で制限出力する制限手段と、この
制限手段から得られる複数設置地点の降雨強度比を用い
て補間式により二次平面的な補正を行って複数設置地点
間の降雨強度比を求め、得られた降雨強度比を前記レー
ダ雨量計の各設置地点の降雨強度に乗算し、前記レーダ
補正降雨強度を取り出すレーダ降雨強度補正手段と、前
記ある設置地点の地上雨量計の加工後の降雨強度と前記
レーダ降雨強度補正手段から得られる同一地点のレーダ
補正降雨強度との差を算出する同地点降雨強度差演算手
段と、前記レーダ降雨強度補正手段で取り出したレーダ
補正降雨強度に前記同地点降雨強度差演算手段で得られ
た降雨強度差を加・減算し、最終補正降雨強度を求める
最終補正処理手段とを備えた降雨観測値補正処理装置で
ある。
【0008】従って、本発明は、以上のような手段を講
じたことにより、データ加工処理手段では、降雨観測域
に基づいて前記レーダ雨量計で得られる降雨強度をメッ
シュ状に保存し、かつ、この保存された所定メッシュ数
ごとに平均処理を行って前記レーダ雨量計の加工後の降
雨強度を取得し、また前記地上雨量計の降雨強度をレー
ダ雨量計の観測周期に合わせるように時間平均処理を行
って、それぞれ加工後のするので、レーダ雨量計の降雨
強度に含むノイズその他の極端な変化をもつ降雨強度の
影響を低減化でき、さらにレーダ雨量計のもつ観測能力
をレーダ雨量計に合わせることにより、両雨量計から適
切な補正後の降雨強度を取り出すことが可能である。
【0009】そして、以上のようにして得られた両降雨
計の加工後の降雨強度の比を求めた後、予め定めた降雨
強度制限比をもつ制限手段を通して制限出力することに
より、レーダ降雨強度補正手段で極端な降雨強度比を用
いて補間処理することを未然に回避する。このレーダ降
雨強度補正手段では、制限手段から得られる複数の地上
雨量計設置地点の降雨強度比を用いて補間式により二次
平面的に補正し、複数設置地点間の降雨強度比を求め、
さらに得られた設置地点を含む複数の地点の降雨強度比
と前記レーダ雨量計の各設置地点の降雨強度とを乗算
し、レーダ補正降雨強度を取り出す。しかし、得られた
各レーダ補正降雨強度どうしを繋ぎ合わせたとき、補間
式を用いて得られた各二次平面的な補正による各レーダ
補正降雨強度の間にずれがあるので、さらに異なる複数
設置地点のレーダ雨量計の降雨強度とレーダ降雨強度補
正手段から得られる同一地点のレーダ補正降雨強度との
差を算出する。そして、最終補正処理手段では、レーダ
降雨強度補正手段で得られたレーダ補正降雨強度にレー
ダ補正降雨強度差を加・減算し、最終的な補正降雨強度
を得るので、広域的な降雨量だけでなく、局所的な降雨
量も精度よく観測できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる降雨観測値
補正処理装置の一実施形態の構成を示す機能ブロック図
である。この補正装置は、レーダ空中線1aおよびレー
ダ送受信装置1b等から成るレーダ雨量計1と、広範囲
内の多数の観測地点に設置される地上雨量計2と、これ
ら雨量計1,2から得られる降雨強度の補正処理を実行
する降雨強度補正処理装置本体3とによって構成されて
いる。
【0011】前記レーダ雨量計1は、レーダ送受信装置
1bが所定の観測周期ごとにレーダ空中線1aを回転さ
せつつ電波を発射させ、雨雲4または雨雲4から降下す
る雨滴で反射されて戻ってくるまでの時間から位置を特
定し、かつ、反射電波の受信強度から降雨強度を特定
し、有線または無線にて降雨強度補正処理装置本体3に
送出する。
【0012】前記地上雨量計2は、予め定めた多数の観
測地点に設置され、所定の時間間隔ごとに自身の降雨強
度を出力し、図示されていないが例えばテレメータ装置
などを介して降雨強度補正処理装置本体3に送出する。
【0013】この降雨強度補正処理装置本体3は、雨量
計1,2から送られてくる各降雨強度を加工処理するデ
ータ加工処理手段11、ある地上雨量計設置点の加工後
の降雨強度とレーダ雨量計1の加工後の降雨強度との比
を算出する降雨強度比演算手段12、この降雨強度比演
算手段12で得られる降雨強度比が予め定めた上・下限
の降雨強度制限比を越えたとき、降雨強度制限比で制限
出力する上・下限降雨強度制限比制限手段13等が設け
られている。
【0014】データ加工処理手段11は、具体的にはレ
ーダ送受信装置1bからレーダ空中線1aの一巡による
広域の降雨強度を受け取ってレーダ雨量用メッシュメモ
リ14に格納し、また各設置地点の地上雨量計2,…の
降雨強度を地上雨量用データメモリ15に格納した後、
次のような加工処理を実行する。すなわち、レーダ雨量
用メッシュメモリ14の各メッシュごとに降雨強度を格
納するが、面位置ずれ等によって隣接するメッシュ相互
の間で各降雨強度に大きく変化することが予想されるの
で、図2(a)に示すレーダ雨量用メッシュメモリ14
の各メッシュごとに降雨強度を同図(b)に示すように
例えば3メッシュ×3メッシュごとに各降雨強度の面平
均処理を行い、得られた平均降雨強度を同図(c)のよ
うにレーダ雨量用メッシュメモリ14または別のメモリ
16に順次格納する。
【0015】一方、地上雨量計2,…は、ある降雨量
(例えば±12mm)ごとに1パルスを発生するといった
分解能を有し、またレーダ雨量計1とは観測周期が異な
る。そこで、データ加工処理手段11は、地上雨量デー
タメモリ15に格納される降雨強度に対し、分解能やレ
ーダ雨量計1の観測周期に合わせるための時間平均処理
を行い、各地上雨量計2,…の設置地点での目標とする
補正後の降雨強度に変換する機能をもっている。
【0016】前記降雨強度比演算手段12は、データ加
工処理手段11で得られる各地上雨量計2,…の設置地
点の加工処理された補正後の降雨強度とレーダ雨量計2
の加工処理された補正後の降雨強度との比,つまり(地
上雨量計2の補正後の降雨強度/レーダ雨量計1の補正
後の降雨強度)による降雨強度比を演算によって求める
ることにより、レーダ雨量計1の補正後降雨強度に対し
て地上雨量計2,…の補正後降雨強度がどの程度の倍率
となっているか否かを把握できる。
【0017】前記上・下限降雨強度制限比制限手段13
は、予め所定倍比例えば±2倍比が設定され、各地上雨
量計設置地点の降雨強度比が2倍以内であればそのまま
通過させ、例えば3倍比以内であれば2倍比に制限して
出力する機能をもっている。この所定倍比は地形,地上
雨量計の設置距離間隔その他の要因に基づいて決定する
ものであって、例えば地上雨量計の設置距離間隔が非常
に大きいにも拘らず、所定倍比を大きくすると、各隣接
する地上雨量計の設置距離間隔の補間処理の精度が低下
するためである。
【0018】さらに、降雨補正処理装置本体3には、レ
ーダ降雨強度補正手段17、同地点降雨強度差演算手段
18および最終補正処理手段19が設けられている。こ
のレーダ降雨強度補正手段17は、制限手段13から出
力される各地上雨量計設置地点の降雨強度のうち、例え
ば各隣接する3地点A,B,Cの降雨強度比に基づき、
A−B間,B−C間,C−A間を含む3地点A,B,C
間の降雨強度比を補間式を用いて二次平面的に順次補正
した降雨強度比を求めた後、レーダ雨量計1の各地点の
降雨強度にレーダ降雨強度補正手段17で求めた該当地
点の降雨強度比を乗算し、各地点の補正された補正降雨
強度を求める機能をもっている。
【0019】なお、二次平面的に補正する補間式とは、
隣接する例えば3地点A,B,Cの降雨強度比が例えば
「1.0」,「2.0」,「3.0」であるとすれば、
これら比に相当する数値の長さの棒体を立て、これら3
つの棒体上端部に跨がるように板体を載置させたときの
板体の2次元的な傾きに対する補間を意味する。
【0020】前記同地点降雨強度差演算手段18は、デ
ータ加工処理手段11によって得られる各地上雨量計設
置地点の加工処理された目標とする補正後降雨強度とレ
ーダ降雨強度補正手段17で求めた同地点の補正降雨強
度との差を求める機能をもっている。
【0021】前記降雨強度最終補正処理手段19は、同
地点降雨強度演算手段18によって求めた降雨強度差を
さらに二次元平面的な補間式に基づいて他の地点の降雨
強度を求め、さらに多点の降雨強度差を前記レーダ降雨
強度補正手段17で得られた補正後降雨強度に加・減算
することにより、再度補正した最終的な補正後降雨強度
を求めて補正降雨強度データメモリ20に格納する機能
をもっている。
【0022】次に、以上のように構成された装置のう
ち、特に降雨強度補正処理装置本体3の動作について図
3を参照して説明する。この降雨強度補正処理装置本体
3は、レーダ雨量計1による1回の観測周期に基づくレ
ーダ降雨強度データを収集したか否かを判断する(ST
1)。ここで、データ収集完了の場合、データ加工手段
11が各メモリ14,15に格納されているデータの加
工処理を実行する(ST2)。すなわち、データ加工処
理手段11は、レーダ雨量用メッシュメモリ14の各メ
ッシュごとの降雨強度に関し、例えば3メッシュ×3メ
ッシュごとに各降雨強度の面平均処理を行い、レーダ雨
量計1の補正後の降雨強度を求め、また地上雨量用デー
タメモリ15に格納される降雨強度に対し、分解能やレ
ーダ雨量計1の観測周期に合わせるための時間平均処理
を行ってレーダ雨量計1の目標とする補正後の降雨強度
を求める。
【0023】しかる後、降雨強度比演算手段12は、デ
ータ加工処理手段11で加工処理された地上雨量計2の
補正後の降雨強度とレーダ雨量計2の補正後の降雨強度
とを用いて降雨強度比を求める(ST3)。具体的に
は、(各設置地点の地上雨量計2の補正後降雨強度/該
当地点のレーダ雨量計1の補正後の降雨強度)による演
算により、地上雨量計2の各設置地点の補正後降雨強度
とレーダ雨量計2の同一地点の補正後降雨強度との各設
置地点の降雨強度比を算出する。
【0024】以上のようにして各設置地点の降雨強度比
を求めたならば、引き続き、各降雨強度比が予め定めた
上下限の降雨強度制限比を越えたか否かを判断し(ST
4)、降雨強度比が上下限の降雨強度制限比内であれば
そのまま通過させ、降雨強度比が降雨強度制限比を越え
た場合には制限比で制限した降雨強度比を出力し(ST
5)、それぞれレーダ降雨強度補正手段17に送出す
る。
【0025】このレーダ降雨強度補正手段17は、制限
手段13から出力される各地上雨量計設置地点の降雨強
度のうち、例えば各隣接する3地点A,B,C間の降雨
強度比を用いて二次平面的な補間式により3地点A,
B,C間に跨がる他の地点の降雨強度比を順次求めた後
(ST6)、レーダ雨量計1の各地点の降雨強度にレー
ダ降雨強度補正手段17で求めた該当地点の降雨強度比
を乗算し、各地点の補正された補正降雨強度を求める
(ST7)。
【0026】しかし、この段階では、3地点A,B,C
間に跨がる補正降雨強度を正確に求められるが、この3
地点(A,B,C)と隣接する他の3地点(D,E,
F)、(G,H,I)、…との間に降雨強度のずれが生
じている場合がある。
【0027】そこで、同地点降雨強度差演算手段18で
は、データ加工処理手段11によって得られる各地上雨
量計設置地点の加工処理された目標とする補正後降雨強
度とレーダ降雨強度補正手段17で求めた同地点の補正
降雨強度との差を求めた後(ST8)、同地点降雨強度
演算手段18によって求めた降雨強度差をさらに二次平
面的な補間式に基づいて他の地点の降雨強度を求め、さ
らに多点の降雨強度差を前記レーダ降雨強度補正手段1
7で得られた補正後降雨強度に加・減算することにより
(ST9)、再度補正した最終的な補正後降雨強度を求
める。
【0028】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、データ加工処理手段11では、レーダ雨量用メッシ
ュメモリ14に格納されている所定メッシュ数ごとの降
雨強度の平均処理を行い、かつ、地上雨量用データメモ
リ15に格納されている降雨強度に関し、レーダ雨量計
1の観測周期等に合わせる時間平均処理を行ってレーダ
雨量計1の目標とする補正後の降雨強度を求めているの
で、ノイズその他の局所的な変化をもつ降雨強度の影響
を低減化でき、さらにレーダ雨量計のもつ観測能力をレ
ーダ雨量計に合わせることにより、両雨量計から適切な
補正後の降雨強度を取り出すことができる。
【0029】また、地上雨量計2の補正後降雨強度とレ
ーダ雨量計1の補正後降雨強度との比を所定の上下限制
限比で比較し、降雨強度比が制限比内のときそのまま通
過させ、降雨強度比が制限比を越えたとき制限比で制限
出力するので、過去の知識、経験等から両雨量計1,2
の極端な違いの降雨強度比を制限することにより、後の
補正処理で不適切な補正とならないように未然に回避す
ることが可能である。
【0030】また、レーダ降雨強度補正手段17では、
複数の地上雨量計設置地点の降雨強度比を用いて二次平
面的な補間式によって当該複数設置地点を含む複数設置
地点間の降雨強度比を求めることができ、しかも得られ
た設置地点を含む複数の地点の降雨強度比と前記レーダ
雨量計の各設置地点の降雨強度とを乗算すれば、レーダ
雨量計1の各地点の補正降雨強度を取り出すことができ
る。しかも、得られた各レーダ補正降雨強度どうしを繋
ぎ合わせたとき、それぞれの二次元平面的な補間式を用
いた各レーダ補正降雨強度の間にずれがあるので、さら
に異なる複数設置地点のレーダ雨量計の降雨強度とレー
ダ降雨強度補正手段17から得られる同一地点のレーダ
補正降雨強度との差を算出し、この差をレーダ降雨強度
補正手段で得られたレーダ補正降雨強度に加・減算すれ
ば、局所的な降雨強度の変化を考慮しつつ広範囲にわた
る降雨強度も安定、かつ、高精度に求めることができ
る。
【0031】なお、前記レーダ降雨強度補正手段17お
よび最終補正処理手段19では、補間式を二次元平面的
に補正したが、例えば二次曲面的に補正してもよいもの
である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、広
域的な降雨量だけでなく、局所的な降雨量についても、
安定、かつ、精度よく観測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる降雨観測値補正処理装置の一
実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】 図1に示すデータ加工処理手段の加工処理動
作を説明する図。
【図3】 本発明装置の動作を説明するフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…レーダ雨量計 2…地上雨量計 11…データ加工処理手段 12…降雨強度比演算手段 13…降雨強度比制限手段 17…レーダ降雨強度補正手段 18…同地点降雨強度差演算手段 19…最終補正処理手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ雨量計と地上雨量計とを用いて降
    雨強度を観測する降雨観測装置において、 前記レーダ雨量計の降雨強度と前記地上雨量計の降雨強
    度とをそれぞれ加工処理するデータ加工処理手段と、 前記レーダ雨量計の加工後の降雨強度と前記地上雨量計
    の加工後の降雨強度との比を算出する降雨強度比演算手
    段と、 予め降雨強度制限比が設定され、前記降雨強度比演算手
    段で算出される降雨強度比が降雨強度制限比内のとき当
    該降雨強度比をそのまま出力し、当該降雨強度制限比を
    越えたとき当該降雨強度制限比で制限出力する制限手段
    と、 前記レーダ雨量計の降雨強度に前記制限手段からの制限
    付き降雨強度比を乗算してレーダ補正降雨強度を取り出
    すレーダ降雨強度補正手段と、 を備えたことを特徴とする降雨観測値補正処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の降雨観測値補正処理装
    置において、 前記ある設置地点の地上雨量計の加工後の降雨強度と前
    記レーダ降雨強度補正手段から得られる同一地点のレー
    ダ補正降雨強度との差を算出する同地点降雨強度差演算
    手段と、前記レーダ降雨強度補正手段で取り出したレー
    ダ補正降雨強度に前記同地点降雨強度差演算手段で得ら
    れた降雨強度差を加・減算し、最終補正降雨強度を求め
    る最終補正処理手段とを付加したことを特徴とする降雨
    観測値補正処理装置。
  3. 【請求項3】 データ加工処理手段は、降雨観測域に基
    づいて前記レーダ雨量計で得られる降雨強度をメッシュ
    状に保存するとともに、この保存された所定メッシュ数
    ごとの降雨強度を平均処理して前記レーダ雨量計の加工
    後の降雨強度を取得し、また前記地上雨量計の降雨強度
    をレーダ雨量計の観測周期に合わせるように時間平均処
    理を行って、それぞれ加工降雨強度を得ることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の降雨観測値補正処
    理装置。
  4. 【請求項4】 レーダ降雨強度補正手段は、前記制限手
    段から得られる複数設置地点の降雨強度比を用いて補間
    式により二次平面的に補正し、当該複数設置地点間の降
    雨強度比を求め、得られた地点の降雨強度比を前記レー
    ダ雨量計の各設置地点の降雨強度に乗算し、前記レーダ
    補正降雨強度を取り出すことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の降雨観測値補正処理装置。
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