JP3249078B2 - 半導体ウェハの取出し装置 - Google Patents

半導体ウェハの取出し装置

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JP3249078B2
JP3249078B2 JP28633997A JP28633997A JP3249078B2 JP 3249078 B2 JP3249078 B2 JP 3249078B2 JP 28633997 A JP28633997 A JP 28633997A JP 28633997 A JP28633997 A JP 28633997A JP 3249078 B2 JP3249078 B2 JP 3249078B2
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建二 古本
知之 中山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ上に
形成された複数の半導体集積回路素子の電気特性をウェ
ハ状態で一括してバーンインするためのウェハカセッ
ト、及びウェハカセットから半導体ウェハを取り出す半
導体ウェハの取出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置は、半導体集
積回路素子とリードフレームとがボンディングワイヤに
よって電気的に接続された後、半導体集積回路素子とリ
ードフレームのリードとが樹脂又はセラミックスにより
封止された状態で供給されて、プリント基板に実装され
る。
【0003】ところが、電子機器の小型化及び低価格化
の要求から、半導体集積回路装置を半導体ウェハから切
り出したままのベアチップ状態で回路基板に実装する方
法が開発されており、品質が保証されたベアチップを低
価格で供給することが望まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体集積回路素子の電気的特性をウェハ状態で
一括してバーンインを行なう必要がある。
【0005】そこで、例えば、NIKKEI MICRODEVICES 19
97年 7月号に記載されているように、複数の半導体集積
回路素子が形成された半導体ウェハを保持するウェハト
レイと、該ウェハトレイに保持された半導体ウェハと対
向するように設けられ、該半導体ウェハの半導体集積回
路素子の検査用端子と接続されるバンプを有するプロー
ブカードとを備えたウェハカセットが提案されている。
【0006】以下、前記のウェハカセットについて、図
13及び図14を参照しながら説明する。図13はウェ
ハカセットの断面構造を示し、図14はウェハカセット
の部分拡大面構造を示している。
【0007】図13及び図14に示すように、半導体ウ
ェハ10を保持したウェハトレイ11と、配線基板13
に保持されたプローブカード12とが対向するように設
けられていると共に、ウェハトレイ11の周縁部に環状
のシール材14が設けられており、ウェハトレイ11と
プローブカード12とを接近させると、ウェハトレイ1
1、プローブカード12及びシール部材14によって密
封空間15が形成される。
【0008】図14に示すように、半導体ウェハ10上
の各半導体集積回路素子には外部電極16が形成されて
いる。
【0009】図13及び図14に示すように、プローブ
カード12における、半導体ウェハ10上の半導体集積
回路素子の外部電極16と対応する部位にはバンプ17
が設けられていると共に、プローブカード12の周縁部
は剛性のリング18により保持されている。
【0010】また、図13及び図14に示すように、配
線基板13には、電源電圧、接地電圧又は信号電圧等の
検査用電圧を供給する検査装置25に接続するためのコ
ネクタ19と、一端側がコネクタ19に接続された多層
配線20と、該多層配線20の他端側とプローブカード
12のバンプ17とを接続する異方導電性ゴム21とが
設けられている。
【0011】図13に示すように、ウェハトレイ11に
は、該ウェハトレイ11、プローブカード12及びシー
ル部材14によって形成される密封空間15を減圧する
ための真空ポンプ26に接続される開閉弁22が設けら
れている。
【0012】図13に示す状態で、ウェハトレイ11の
開閉弁22を真空ポンプ26に接続した後、真空ポンプ
26を作動させて、ウェハトレイ11、プローブカード
12及びシール部材14により形成される密封空間15
を減圧すると、ウェハトレイ11とプローブカード12
とが一層接近して、図14に示すように、半導体ウェハ
10上の半導体集積回路素子の外部電極16とプローブ
カード12のバンプ17とが電気的に確実に接続する。
【0013】次に、検査装置25を配線基板13のコネ
クタ19に接続して、検査用電圧を半導体ウェハ10上
の各半導体集積回路素子の外部電極16に印加すると共
に、ウェハトレイ11に内蔵されたヒーターによって半
導体ウェハ10を昇温させたり又は半導体ウェハ10上
の各半導体集積回路素子の動作に伴う熱によって半導体
ウェハ10自体を昇温させたりして、半導体ウェハ10
上の各半導体集積回路素子に対してウェハバーンインを
行なう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
にしてウェハバーンインを行なうと、以下のような問題
が発生する。すなわち、ウェハバーンインにおいては、
温度加速を行なうべく半導体ウェハ10を例えば125
℃に昇温する必要があるため、昇温した半導体ウェハ1
0の熱はウェハトレイ11及びプローブカード12に伝
えられるので、ウェハトレイ11及びプローブカード1
2も昇温している。このため、ウェハトレイ11とプロ
ーブカード12との間に収納されている半導体ウェハ1
0を取り出すことが困難である。
【0015】また、昇温した半導体ウェハ10の熱はウ
ェハトレイ11に設けられた環状のシール部材14にも
伝えられ、プローブカード12及びウェハトレイ11と
共に密封空間を形成しているシール部材14の先端部が
プローブカード12と密着してしまうため、ウェハトレ
イ11とプローブカード12とが分離し難くくなるの
で、ウェハトレイ11とプローブカード12との間に収
納されている半導体ウェハ10を取り出すことが困難で
あるという問題もある。
【0016】前記に鑑み、本発明は、昇温しているプロ
ーブカード、ウェハトレイ及びシール部材により形成さ
れ減圧されている密封空間に収納されている半導体ウェ
ハを容易に取り出せるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る半導体ウェハの取出し装置は、上面に
半導体ウェハを保持するウェハ保持部を有するウェハト
レイと、ウェハトレイの上側にウェハ保持部と対向する
ように設けられたプローブカードと、ウェハトレイの上
面におけるウェハ保持部の外側に設けられウェハトレイ
及びプローブカードと共に密封空間を形成する環状のシ
ール部材とを備え、減圧されている密封空間に半導体ウ
ェハを収納しているウェハカセットから半導体ウェハを
取り出すための半導体ウェハの取出し装置を対象とし、
プローブカードを保持するカード保持手段と、ウェハト
レイが載置されるトレイ載置台と、トレイ載置台を上下
方向に移動させる上下方向移動手段と、減圧されている
密封空間の減圧状態を解放する圧力解放手段とを備えて
いる。
【0018】本発明の半導体ウェハの取出し装置による
と、ウェハトレイ、プローブカード及び環状のシール部
材により形成され減圧されている密封空間の減圧状態を
解放する圧力解放手段を備えているため、密封空間の減
圧状態を解放してウェハトレイをカード保持手段に保持
されているプローブカードから分離することができる。
また、ウェハトレイが載置されるトレイ載置台と、該ト
レイ載置台を上下方向に移動させる上下方向移動手段と
を備えているため、プローブカードから分離したウェハ
トレイをトレイ載置台に保持し、ウェハトレイを保持し
たトレイ載置台を下方に移動することにより、ウェハト
レイのウェハ保持部の上方に空間を形成することができ
る。
【0019】本発明の半導体ウェハの取出し装置は、ト
レイ載置台を水平方向に移動させる水平方向移動手段を
備えていることが好ましい。
【0020】また、ウェハカセットが、ウェハトレイに
設けられ密封空間と外部とを連通させる連通路と、該連
通路を開閉する開閉弁とを備えている場合には、圧力解
放手段は、開閉弁を開いて連通路から密封空間に加圧気
体を供給するための圧力調節弁を有していることが好ま
しい。
【0021】この場合、圧力調節弁はトレイ載置台と一
体に設けられていることがより好ましい。
【0022】本発明に係るウェハカセットは、半導体ウ
ェハを保持するウェハ保持部を有するウェハトレイと、
ウェハトレイのウェハ保持部と対向するように設けられ
たプローブカードと、ウェハトレイにおけるウェハ保持
部の外側に設けられウェハトレイ及びプローブカードと
共に密封空間を形成する環状のシール部材とを備えたウ
ェハカセットを前提とし、ウェハトレイにおけるウェハ
トレイ保持部と反対側の面にアライメントマークが設け
られている。
【0023】本発明のウェハカセットによると、ウェハ
トレイにおけるウェハトレイ保持部と反対側の面にアラ
イメントマークが設けられているため、ウェハトレイの
位置を下方から認識することが容易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態に係
る半導体ウェハの取出し装置を用いて半導体ウェハを取
り出す対象となるウェハカセット及びその動作につい
て、図1〜図3を参照しながら説明する。
【0025】該ウェハカセットは、半導体ウェハ10上
の各半導体集積回路素子に形成されている外部電極16
にプローブカード12の各バンプ17を接続して、各半
導体集積回路素子に対してウェハ状態で一括してバーン
インするための装置である(図13及び図14を参
照)。尚、図1〜図3においては、半導体ウェハ10上
の各半導体集積回路素子に形成されている外部電極16
及びプローブカード12に形成されているバンプ17に
ついては、図示の都合上省略している。
【0026】図1に示すように、ウェハ保持部100a
で半導体ウェハ10を保持するウェハトレイ100にお
ける一の直径方向(図3における左右方向)の周縁部に
は一対の突出部101が設けられており、各突出部10
1の下面には互いに間隔をおいて一対の係合凹部102
が形成されている。また、ウェハトレイ100における
前記一の直径方向に対して垂直な他の直径方向(図3に
おける上下方向)の周縁部には、前述した真空ポンプと
接続される開閉弁103が設けられている。
【0027】図2(a)〜(c)に示すように、ウェハ
トレイ100のウェハ保持部100aに保持された半導
体ウェハ10の外側には、弾性体よりなる環状のシール
部材105が設けられている。また、ウェハトレイ10
0に保持された半導体ウェハ10と対向する位置には、
図13及び図14に示した構造と同様の構造を有しバン
プ17が形成されている円形状のプローブカード12が
配置されており、該プローブカード12の周縁部は剛性
のリング18により保持されている。
【0028】プローブカード12の上面側には、例えば
ガラスエポキシよりなる方形状の保持基板110が配置
され、該保持基板110は配線基板13を保持してお
り、これにより、プローブカード12は配線基板13を
介して保持基板110に保持されている。
【0029】図1に示すように、保持基板110の上面
の周縁部には、例えば金属よりなる方形枠状の補強部材
112が固定されている。保持基板110及び補強部材
112における、ウェハトレイ100の突出部101が
設けられている方の一対の側辺部には切欠き部113が
形成されていると共に、補強部材112の上面における
切欠き部113と対応する部位には平面視ハット状の連
結部材114が取り付けられており、補強部材112は
一体化されている。
【0030】保持基板110の上面における切欠き部1
13が形成されていない方の一対の側縁部には、検査用
電圧を供給する検査装置に接続するためのコネクタ11
9が設けられていると共に、保持基板110の内部に
は、図示を省略したが、一端側がコネクタ119に接続
され他端側がプローブカード12のバンプ17と接続さ
れる多層配線が形成されている。
【0031】連結部材114の先端部には、互いに平行
な一対の回転軸115が貫通して延びており、各回転軸
115の両端部にはそれぞれ下方に延びる揺動部材11
6が固定されている。各揺動部材116の下端部には、
ウェハトレイ側に水平に延びると共にウェハトレイ10
0の係合凹部102に挿入可能な形状の先端部117a
を有する係合部材117に連結されている。一対の回転
軸115のうちの外側の回転軸115の中央部にはレバ
ー118が固定されている。従って、レバー118の自
由端側を上下動すると、外側の回転軸115が回転する
ため、外側の揺動部材116の下端部は円弧状に内外方
向へ揺動し、これに伴って、内側の揺動部材16の下端
部及び係合部材117は内外方向へ移動する。尚、本発
明の一実施形態においては、レバー118の自由端が固
定端に対して水平状態にあるときには、係合部材117
の先端部117aは内側に移動してウェハトレイ100
の係合凹部102に挿入され(図2(a)を参照)、レ
バー118の自由端が少し上方に回転したときには、係
合部材117の先端部117aは外側に少し移動して係
合凹部102から離脱し(図2(b)を参照)、レバー
118の自由端が大きく上方に回転したときには、係合
部材117の先端部117aは外側に大きく移動してウ
ェハトレイ100から完全に離れる(図2(c)を参
照)。
【0032】以下、第1の実施形態に係る半導体ウェハ
の取出し装置について図4を参照しながら説明する。
【0033】図4の右側部分に示すように、装置本体2
00にはロッドが水平方向に進退する水平シリンダ21
0が設けられていると共に、該水平シリンダ210のロ
ッドにはL字状の基板保持部材211が固定されてい
る。基板保持部材211及び水平シリンダ210によっ
て、プローブカード110を保持するカード保持手段が
構成されており、プローブカード12は、ウェハカセッ
トの保持基板110、基板保持部材211及び水平シリ
ンダ210を介して装置本体200に着脱可能に保持さ
れている。
【0034】図4の左側部分に示すように、装置本体に
はロッドが上下方向に進退する垂直シリンダ220が設
けられていると共に、該垂直シリンダ220のロッドに
は水平方向へ延び且つ先端部にローラ221を有する開
閉用アーム222が固定されており、ローラ221はウ
ェハカセットのレバー118の下側に位置している。従
って、垂直シリンダ220のロッドを上下動させること
により、レバー118の自由端は上下動し、これに伴っ
て、係合部材117の先端部117aはウェハトレイ1
00の係合凹部102に挿入されたり、係合凹部102
から離脱したりする。
【0035】プローブカード110の下方には、ウェハ
トレイ100を載置した状態で上下方向(Z軸方向)に
移動可能なZ軸ステージ230(上下方向移動手段)が
設けられていると共に、Z軸ステージ230は水平面に
おける互いに垂直な2方向(X軸方向及びY軸方向)に
移動可能なX・Y軸ステージ231(水平方向移動手
段)に保持されている。これにより、Z軸ステージ23
0に保持されるウェハトレイ100はZ方向、X方向及
びY方向にそれぞれ所定量だけ移動可能である。
【0036】Z軸ステージ230の一側部(図4の右側
の側部)には、圧力調節弁240を固持した状態で水平
方向に移動可能な圧力調節弁用シリンダ241が設けら
れており、圧力調節弁240は、圧力調節弁用シリンダ
241の駆動に伴って、ウェハトレイ100の開閉弁1
03と接続したり、開閉弁103から離脱したりするこ
とが可能である。
【0037】Z軸ステージ230の他側部(図4の左側
の側部)には、CCDカメラ250を固持した状態で水
平方向に移動可能なカメラ用シリンダ251が設けられ
ており、CCDカメラ250は、カメラ用シリンダ25
1の駆動に伴って、プローブカード110とウェハトレ
イ100との間に対して進退可能である。
【0038】カメラ用シリンダ251の上側には、半導
体ウェハ10を保持すると共に保持した半導体ウェハ1
0を水平方向に搬送するウェハ搬送用治具260が設け
られており、半導体ウェハ10は、ウェハ搬送用治具2
60の駆動に伴ってウェハトレイ100の上から搬出さ
れる。
【0039】以下、前記の半導体ウェハの取出し装置を
用いて半導体ウェハをウェハカセットから取り出す方法
について図5〜図9を参照しながら説明する。
【0040】まず、半導体ウェハ10を保持しているウ
ェハトレイ100の係合凹部102に係合部材117の
先端部117aが挿入されており、半導体ウェハ10は
ウェハトレイ100に保持された状態でウェハカセット
に収納されている(図2(a)を参照。)。この状態
で、CCDカメラ250によりウェハトレイ100の画
像を取り込み、取り込んだ映像を記憶しておく。
【0041】次に、図5に示すように、Z軸ステージ2
30をZ方向の上側に所定量だけ移動させて、X・Y軸
ステージ231をウェハトレイ100と接触させた後、
垂直シリンダ220のロッドに固定された開閉用アーム
222を上方へ移動させることにより、開閉用アーム2
22のローラ221によりレバー118の自由端を上方
へ移動させて、係合部材117の先端部117aをウェ
ハトレイ100の係合凹部102から離脱させ、これに
より、保持基板110によるウェハトレイ100の機械
的な保持を解放する。その後、図示しない吸着手段によ
りウェハトレイ100をZ軸ステージ230に吸着した
後、CCDカメラ250に取り込まれているウェハトレ
イ100の画像に基づき、X・Y軸ステージ231をX
方向及びY方向にそれぞれ所定量だけ移動させて、X・
Y軸ステージ231に固定されている圧力調節弁240
をウェハトレイ100の開閉弁103に対向させる。そ
の後、圧力調節弁用シリンダ241を駆動して圧力調節
弁240をウェハトレイ100の開閉弁103に接続し
た後、プローブカード12、ウェハトレイ100及びシ
ール部材105により形成される密封空間に圧力調節弁
240から加圧気体を注入して密封空間の減圧状態を解
放し、ウェハトレイ100の保持を保持基板110から
Z軸ステージ230に切り替える。
【0042】次に、図6に示すように、Z軸ステージ2
30をZ方向の下側に移動させた後、ウェハ搬送用治具
260をウェハトレイ100の上に移動し、ウェハ搬送
用治具260により半導体ウェハ10を保持する。
【0043】次に、図7に示すように、圧力調節弁用シ
リンダ241を駆動して圧力調節弁240をウェハトレ
イ100の開閉弁103から離脱させた後、ウェハ搬送
用治具260を駆動して半導体ウェハ10をウェハトレ
イ100の上から搬出する。
【0044】次に、図8に示すように、Z軸ステージ2
30を上方に移動して、Z軸ステージ230に保持され
ているウェハトレイ100を保持基板110に接近させ
た後、圧力調節弁用シリンダ241を駆動して圧力調節
弁240をウェハトレイ100の開閉弁103に接続
し、その後、プローブカード12、ウェハトレイ100
及びシール部材105により形成される密封空間を圧力
調節弁240により減圧して、ウェハトレイ100を保
持基板110に仮に保持させる。
【0045】次に、図9に示すように、垂直シリンダ2
20のロッドに固定された開閉用アーム222を下方へ
移動させることにより、レバー118の自由端を下方へ
移動させて、係合部材117の先端部117aをウェハ
トレイ100の係合凹部102に挿入する。これによ
り、ウェハトレイ100は保持基板110に機械的に保
持され、ウェハカセットとして一体化される。その後、
図示しない吸着手段を解放して、Z軸ステージ230に
よるウェハトレイ100の吸着を解除した後、Z軸ステ
ージ230を下方に移動する。
【0046】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体ウェハの取出し装置について、図
10を参照しながら説明する。第2の実施形態に係る半
導体ウェハの取出し装置の取り出し対象となるウェハカ
セットにおいては、ウェハトレイ100の下面には係合
凹部102が形成されていないと共に、保持基板110
の補強部材112には係合部材117が設けられておら
ず、ウェハトレイ100は保持基板110に真空吸着に
よって保持される。このため、第2の実施形態に係る半
導体ウェハの取出し装置は、第1の実施形態に係る半導
体ウェハの取出し装置が備えていた垂直シリンダ22
0、開閉用アーム222及びローラ221を有していな
い点を除いて、第1の実施形態と同様である。従って、
第2の実施形態に係る半導体ウェハの取出し装置による
半導体ウェハ10の取り出し方法も基本的には、第1の
実施形態と同様であるので、概略的に説明する。
【0047】まず、半導体ウェハ10を保持しているウ
ェハトレイ100は、保持基板110に真空吸着によっ
て保持されている。この状態で、CCDカメラ250に
よりウェハトレイ100の画像を取り込み、取り込んだ
映像を記憶しておく。
【0048】次に、Z軸ステージ230をZ方向の上側
に所定量だけ移動させて、X・Y軸ステージ231をウ
ェハトレイ100と接触させた後、保持基板110によ
る真空吸着を解除すると共に、図示しない吸着手段によ
りウェハトレイ100をZ軸ステージ230に吸着す
る。
【0049】次に、CCDカメラ250に取り込まれて
いるウェハトレイ100の画像に基づき、X・Y軸ステ
ージ231をX方向及びY方向にそれぞれ所定量だけ移
動させて、圧力調節弁240をウェハトレイ100の開
閉弁103に対向させた後、プローブカード12、ウェ
ハトレイ100及びシール部材105により形成される
密封空間に圧力調節弁240から加圧気体を注入して密
封空間の減圧状態を解放する。
【0050】次に、Z軸ステージ230をZ方向の下側
に移動させた後、ウェハ搬送用治具260をウェハトレ
イ100の上に移動し、ウェハ搬送用治具260により
半導体ウェハ10を保持し、保持した半導体ウェハ10
をウェハトレイ100の上から搬出する。
【0051】次に、Z軸ステージ230を上方に移動し
て、Z軸ステージ230に保持されているウェハトレイ
100を保持基板110に接近させた後、プローブカー
ド12、ウェハトレイ100及びシール部材105によ
り形成される密封空間を圧力調節弁240により減圧し
て、ウェハトレイ100を保持基板110に保持させ、
その後、Z軸ステージ230によるウェハトレイ100
の吸着を解除して、Z軸ステージ230を下方に移動す
る。
【0052】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係るウェハカセットについて図11及び図1
2を参照しながら説明するが、第3の実施形態に係るウ
ェハカセットは、第1又は第2の実施形態に係る半導体
ウェハの取出し装置の取り出し対象になったウェハカセ
ットと基本的な構造は同じであるから、以下の説明にお
いては、第3の実施形態の特徴についてのみ説明する。
【0053】図11(a)は、第3の実施形態の第1の
例のウェハカセットにおけるウェハトレイ100の裏面
の構造を示しており、ウェハトレイ100の裏面には、
リング状の凹部が形成されることにより中央部に残存す
る例えば4つのピン状のアライメントマーク107A
(直径:約0.1mm)が設けられている。図11
(b)は、ピン状のアライメントマーク107Aの断面
構造を示しており、アライメントマーク107Aの径は
小さいほど好ましい。
【0054】図12は、第3の実施形態の第2の例のウ
ェハカセットにおけるウェハトレイ100の裏面の構造
を示しており、ウェハトレイ100の周縁部が切り込ま
れることにより形成された例えば4つのアライメントマ
ーク107Bが設けられている。
【0055】第3の実施形態に係るウェハカセットによ
ると、ウェハトレイ100の裏面にアライメントマーク
107A、107Bが設けられているため、第1又は第
2の実施形態において、CCDカメラ250によりウェ
ハトレイ100の画像の認識が容易になる。このため、
CCDカメラ250に取り込まれているウェハトレイ1
00の画像に基づき、X・Y軸ステージ231をX方向
及びY方向にそれぞれ所定量だけ移動させて、X・Y軸
ステージ231に固定されている圧力調節弁240をウ
ェハトレイ100の開閉弁103に対向させる作業を正
確に行なうことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の半導体ウェハの取出し装置によ
ると、圧力解放手段によって、プローブカード、ウェハ
トレイ及び環状のシール部材により形成され減圧されて
いる密封空間の減圧状態を解放して、カード保持手段に
保持されているプローブカードからウェハトレイを分離
してトレイ載置台に保持した後、上下方向移動手段によ
りトレイ載置台を下方に移動させて、ウェハトレイの上
方に空間を形成できるので、ウェハ保持部に保持された
半導体ウェハを容易に取り出すことができる。
【0057】本発明の半導体ウェハの取出し装置が、ト
レイ載置台を水平方向に移動させる水平方向移動手段を
備えていると、トレイ載置台ひいては該トレイ載置台に
保持されているウェハトレイを水平方向へ移動できるの
で、ウェハトレイをプローブカードに対して位置決めす
ることができる。このため、例えば、ウェハトレイに設
けられている開閉弁を、密封空間を減圧したり又は加圧
したりするための圧力調節弁に対して位置決めしたりす
るように、ウェハトレイを外部装置に対して位置決めす
ることが容易になる。
【0058】また、ウェハカセットが、密封空間と外部
とを連通させる連通路と、該連通路を開閉する開閉弁と
を備えている場合に、圧力解放手段が開閉弁を開いて連
通路から密封空間に加圧気体を供給するための圧力調節
弁を有していると、密封空間に加圧気体を供給して、密
封空間の減圧状態を解放する作業が容易になる。
【0059】この場合、圧力調節弁がトレイ載置台と一
体に設けられていると、開閉弁と圧力調節弁との位置関
係を予め規制しておくことにより、トレイ載置台に保持
されたウェハトレイをプローブカードに対して位置決め
すると同時に開閉弁を圧力調整弁に対して位置決めする
ことが可能になる。
【0060】本発明のウェハカセットによると、ウェハ
トレイにおけるウェハトレイ保持部と反対側の面にアラ
イメントマークが設けられているため、ウェハトレイの
位置を下方から認識できるので、ウェハトレイのプロー
ブカードに対する位置決めが容易になり、ウェハトレイ
とプローブカードとを一体化する作業及びウェハトレイ
をプローブカードから離脱させる作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置の対象となるウェハカセットの斜視図であ
る。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に
係る半導体ウェハの取出し装置の対象となるウェハカセ
ットの動作を説明する断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置の対象となるウェハカセットにおけるウェハ
トレイの下面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置の全体構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置を用いて半導体ウェハを取り出す方法の工程
を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置を用いて半導体ウェハを取り出す方法の工程
を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置を用いて半導体ウェハを取り出す方法の工程
を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置を用いて半導体ウェハを取り出す方法の工程
を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る半導体ウェハの
取出し装置を用いて半導体ウェハを取り出す方法の工程
を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体ウェハ
の取出し装置の全体構成を示す断面図である。
【図11】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態
に係るウェハカセットのウェハトレイの第1の例を示
し、(a)は第1の例のウェハトレイの下面の平面図で
あり、(b)は第1の例のウェハトレイの部分断面図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るウェハカセッ
トのウェハトレイの第2の例を示すウェハトレイの下面
図である。
【図13】本発明の第1又は第2の実施形態に係る半導
体ウェハの取出し装置の対象となるウェハカセットの断
面図である。
【図14】本発明の第1又は第2の実施形態に係る半導
体ウェハの取出し装置の対象となるウェハカセットの部
分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 半導体ウェハ 12 プローブカード 13 配線基板 16 外部電極 17 バンプ 18 剛性のリング 100 ウェハトレイ 100a ウェハ保持部 101 突出部 102 係合凹部 103 開閉弁 105 シール部材 107A,107B アライメントマーク 110 保持基板 112 補強部材 113 切欠き部 114 連結部材 115 回転軸 116 揺動部材 117 係合部材 117a 先端部 118 レバー 119 コネクタ 200 装置本体 210 水平シリンダ 211 基板保持部材 220 垂直シリンダ 221 ローラ 222 開閉用アーム 230 Z軸ステージ 231 X・Y軸ステージ 240 圧力調節弁 241 圧力調節弁用シリンダ 250 CCDカメラ 251 カメラ用シリンダ 260 ウェハ搬送用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−121548(JP,A) 特開 平10−284548(JP,A) 特開 平8−5666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に半導体ウェハを保持するウェハ保
    持部を有するウェハトレイと、前記ウェハトレイの上側
    に前記ウェハ保持部と対向するように設けられたプロー
    ブカードと、前記ウェハトレイの上面におけるウェハ保
    持部の外側に設けられ前記ウェハトレイ及びプローブカ
    ードと共に密封空間を形成する環状のシール部材とを備
    え、減圧されている前記密封空間に半導体ウェハを収納
    しているウェハカセットから半導体ウェハを取り出すた
    めの半導体ウェハの取出し装置であって、 前記プローブカードを保持するカード保持手段と、 前記ウェハトレイが載置されるトレイ載置台と、 前記トレイ載置台を上下方向に移動させる上下方向移動
    手段と、前記トレイ載置台を水平方向に移動させる水平方向移動
    手段と、 減圧されている前記密封空間の減圧状態を解放する圧力
    解放手段とを備えていることを特徴とする半導体ウェハ
    の取出し装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェハカセットは、前記ウェハトレ
    イに設けられ前記密封空間と外部とを連通させる連通路
    と、該連通路を開閉する開閉弁とを備えており、 前記圧力解放手段は、前記開閉弁を開いて前記連通路か
    ら前記密封空間に加圧気体を供給するための圧力調節弁
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    ウェハの取出し装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力調節弁は前記トレイ載置台と一
    体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    半導体ウェハの取出し装置。
  4. 【請求項4】 前記ウェハトレイにおける前記ウェハト
    レイ保持部と反対側の面にアライメントマークが設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェ
    ハの取出し装置
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