JP3248444B2 - 動力出力装置 - Google Patents
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- JP3248444B2 JP3248444B2 JP01475097A JP1475097A JP3248444B2 JP 3248444 B2 JP3248444 B2 JP 3248444B2 JP 01475097 A JP01475097 A JP 01475097A JP 1475097 A JP1475097 A JP 1475097A JP 3248444 B2 JP3248444 B2 JP 3248444B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
Landscapes
- Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力出力装置に関
し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置に
関する。
し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動力出力装置としては、
車両に搭載される装置であって、駆動軸に取り付けられ
た電動機と、エンジン駆動発電機と、電動機の駆動に必
要な電力の供給と共にエンジン駆動発電機により発電さ
れた電力による充電とを行うバッテリとを備え、電動機
による消費電力の平均値とバッテリの充電状態(SO
C)に基づいてエンジン駆動発電機の起動と停止を行う
ものが提案されている(例えば、特開平6−19740
6号公報など)。この装置では、駆動軸への動力の出力
を開始した後に電動機で消費した電力の平均値によって
バッテリの充電を開始するSOCのポイントを設定し、
検出したSOCがそのポイント以下になったときにエン
ジン駆動発電機の運転を開始してバッテリの充電を行
う。また、こうした装置は、バッテリのSOCが満充電
に近い充電停止ポインとなると、バッテリの充電を停止
するためにエンジン駆動発電機の運転を停止する。
車両に搭載される装置であって、駆動軸に取り付けられ
た電動機と、エンジン駆動発電機と、電動機の駆動に必
要な電力の供給と共にエンジン駆動発電機により発電さ
れた電力による充電とを行うバッテリとを備え、電動機
による消費電力の平均値とバッテリの充電状態(SO
C)に基づいてエンジン駆動発電機の起動と停止を行う
ものが提案されている(例えば、特開平6−19740
6号公報など)。この装置では、駆動軸への動力の出力
を開始した後に電動機で消費した電力の平均値によって
バッテリの充電を開始するSOCのポイントを設定し、
検出したSOCがそのポイント以下になったときにエン
ジン駆動発電機の運転を開始してバッテリの充電を行
う。また、こうした装置は、バッテリのSOCが満充電
に近い充電停止ポインとなると、バッテリの充電を停止
するためにエンジン駆動発電機の運転を停止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た動力出力装置では、バッテリのSOCが充電開始ポイ
ント以下になると、運転者の意志に拘わらずエンジン駆
動発電機の運転が開始されるから、予期しないエンジン
駆動発電機の運転の開始に伴って生じる振動や騒音など
により、運転者の運転感覚に違和感を感じさせる場合が
生じるといった問題があった。例えば、アクセルペダル
を軽く踏み込んだ状態で車両を徐行させているときに、
突然にエンジン駆動発電機の運転が開始されたときなど
を挙げることができる。こうした問題は、エンジン駆動
発電機の運転を開始するときに生じるだけでなく、その
運転を停止するときや、充電電力を変更するためにその
運転状態を変更するときにも生じる。
た動力出力装置では、バッテリのSOCが充電開始ポイ
ント以下になると、運転者の意志に拘わらずエンジン駆
動発電機の運転が開始されるから、予期しないエンジン
駆動発電機の運転の開始に伴って生じる振動や騒音など
により、運転者の運転感覚に違和感を感じさせる場合が
生じるといった問題があった。例えば、アクセルペダル
を軽く踏み込んだ状態で車両を徐行させているときに、
突然にエンジン駆動発電機の運転が開始されたときなど
を挙げることができる。こうした問題は、エンジン駆動
発電機の運転を開始するときに生じるだけでなく、その
運転を停止するときや、充電電力を変更するためにその
運転状態を変更するときにも生じる。
【0004】本発明の動力出力装置は、充電の開始や停
止,充電電力の変更に伴って生じる振動や騒音などによ
り操作者に与える装置の操作上の違和感を軽減すること
を目的とする。
止,充電電力の変更に伴って生じる振動や騒音などによ
り操作者に与える装置の操作上の違和感を軽減すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力出力装置は、上述の目的の少なくとも一部を
達成するために、以下の手段を採った。
発明の動力出力装置は、上述の目的の少なくとも一部を
達成するために、以下の手段を採った。
【0006】本発明の動力出力装置は、駆動軸に動力を
出力する動力出力装置であって、前記駆動軸に動力を出
力する電動機と、原動機と、該原動機から出力される動
力の少なくとも一部を電気エネルギに変換可能な発電機
と、該発電機により変換された電気エネルギの充電と、
前記電動機の駆動に必要な電気エネルギの供給が可能な
蓄電手段と、該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態
検出手段と、該検出された蓄電状態と所定の操作とに基
づいて前記発電機による前記蓄電手段の充電の開始,停
止または変更を判定する充電判定手段と、該判定の結果
に基づいて前記蓄電手段の充電が開始,停止または変更
されるよう前記原動機と前記発電機とを制御する充電制
御手段とを備えることを要旨とする。
出力する動力出力装置であって、前記駆動軸に動力を出
力する電動機と、原動機と、該原動機から出力される動
力の少なくとも一部を電気エネルギに変換可能な発電機
と、該発電機により変換された電気エネルギの充電と、
前記電動機の駆動に必要な電気エネルギの供給が可能な
蓄電手段と、該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態
検出手段と、該検出された蓄電状態と所定の操作とに基
づいて前記発電機による前記蓄電手段の充電の開始,停
止または変更を判定する充電判定手段と、該判定の結果
に基づいて前記蓄電手段の充電が開始,停止または変更
されるよう前記原動機と前記発電機とを制御する充電制
御手段とを備えることを要旨とする。
【0007】この本発明の動力出力装置は、電動機が駆
動軸に動力を出力し、発電機が原動機から出力される動
力の少なくとも一部を電気エネルギに変換する。そし
て、蓄電手段は、必要に応じて、発電機により変換され
た電気エネルギの充電と、電動機の駆動に必要な電気エ
ネルギの供給を行う。充電判定手段は、蓄電状態検出手
段によって検出された蓄電手段の蓄電状態と所定の操作
とに基づいて発電機による蓄電手段の充電の開始,停止
または変更を判定し、充電制御手段は、この判定の結果
に基づいて蓄電手段の充電が開始,停止または変更され
るよう原動機と発電機とを制御する。
動軸に動力を出力し、発電機が原動機から出力される動
力の少なくとも一部を電気エネルギに変換する。そし
て、蓄電手段は、必要に応じて、発電機により変換され
た電気エネルギの充電と、電動機の駆動に必要な電気エ
ネルギの供給を行う。充電判定手段は、蓄電状態検出手
段によって検出された蓄電手段の蓄電状態と所定の操作
とに基づいて発電機による蓄電手段の充電の開始,停止
または変更を判定し、充電制御手段は、この判定の結果
に基づいて蓄電手段の充電が開始,停止または変更され
るよう原動機と発電機とを制御する。
【0008】この本発明の動力出力装置によれば、蓄電
手段の蓄電状態ばかりでなく所定の操作に基づいて蓄電
手段の充電の開始や停止あるいは変更を行うことによ
り、これに伴って生じる振動や騒音などによって操作者
に与えられる操作上の違和感を緩和することができる。
手段の蓄電状態ばかりでなく所定の操作に基づいて蓄電
手段の充電の開始や停止あるいは変更を行うことによ
り、これに伴って生じる振動や騒音などによって操作者
に与えられる操作上の違和感を緩和することができる。
【0009】こうした本発明の動力出力装置において、
前記充電判定手段は、前記蓄電状態が所定範囲の状態外
の状態となった後で前記所定の操作がなされたときに充
電の開始,停止または変更を判定する手段であるものと
することもできる。こうすれば、所定の操作がきっかけ
となって蓄電手段の充電の開始や停止あるいは変更が行
われるから、これに伴って生じる振動や騒音などによっ
て操作者に与えられる操作上の違和感を更に緩和するこ
とができる。
前記充電判定手段は、前記蓄電状態が所定範囲の状態外
の状態となった後で前記所定の操作がなされたときに充
電の開始,停止または変更を判定する手段であるものと
することもできる。こうすれば、所定の操作がきっかけ
となって蓄電手段の充電の開始や停止あるいは変更が行
われるから、これに伴って生じる振動や騒音などによっ
て操作者に与えられる操作上の違和感を更に緩和するこ
とができる。
【0010】この態様の本発明の動力出力装置におい
て、前記充電判定手段は、前記蓄電状態が所定時間継続
して前記所定範囲の状態外の状態にあるときには、前記
所定の操作の有無に拘わらず、充電の開始,停止または
変更を判定する手段であるものとしたり、前記充電判定
手段は、前記蓄電状態が前記所定範囲を包含する第2の
所定範囲の状態外のときには、前記所定の操作の有無に
拘わらず、充電の開始,停止または変更を判定する手段
であるものとしたりすることもできる。これらの態様と
すれば、蓄電手段を過放電させたり過充電したりするこ
とを防止することができる。
て、前記充電判定手段は、前記蓄電状態が所定時間継続
して前記所定範囲の状態外の状態にあるときには、前記
所定の操作の有無に拘わらず、充電の開始,停止または
変更を判定する手段であるものとしたり、前記充電判定
手段は、前記蓄電状態が前記所定範囲を包含する第2の
所定範囲の状態外のときには、前記所定の操作の有無に
拘わらず、充電の開始,停止または変更を判定する手段
であるものとしたりすることもできる。これらの態様と
すれば、蓄電手段を過放電させたり過充電したりするこ
とを防止することができる。
【0011】また、本発明の動力出力装置において、前
記所定の操作は、前記駆動軸へ出力する動力の目標値を
変更する操作であるものとしたり、前記動力出力装置か
ら得られる動力により駆動する機器の運転の開始,停止
または変更の操作であるものとしたり、前記動力出力装
置を搭載する駆動装置が備える機器の操作または該機器
の運転の開始,停止または変更の操作であるものとした
りすることもできる。
記所定の操作は、前記駆動軸へ出力する動力の目標値を
変更する操作であるものとしたり、前記動力出力装置か
ら得られる動力により駆動する機器の運転の開始,停止
または変更の操作であるものとしたり、前記動力出力装
置を搭載する駆動装置が備える機器の操作または該機器
の運転の開始,停止または変更の操作であるものとした
りすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は本発明の一実施例としての
動力出力装置20構成の概略を示す構成図、図2は実施
例の動力出力装置20の電気的な接続の概略を示すブロ
ック図である。図1に示すように、動力出力装置20
は、エンジン30と、エンジン30のクランクシャフト
39に取り付けられたジェネレータ40と、ジェネレー
タ40を駆動するジェネレータ駆動回路42と、駆動輪
74,76とディファレンシャルギヤ72を介して接続
される駆動軸70に取り付けられたモータ50と、モー
タ50を駆動するモータ駆動回路52と、ジェネレータ
40により発電された電力による充電とモータ50駆動
に必要な電力の供給を行なうバッテリ60と、エンジン
30やジェネレータ40,モータ50を駆動制御する電
子制御ユニット(以下、ECUと呼ぶ)80とを備え
る。
例に基づき説明する。図1は本発明の一実施例としての
動力出力装置20構成の概略を示す構成図、図2は実施
例の動力出力装置20の電気的な接続の概略を示すブロ
ック図である。図1に示すように、動力出力装置20
は、エンジン30と、エンジン30のクランクシャフト
39に取り付けられたジェネレータ40と、ジェネレー
タ40を駆動するジェネレータ駆動回路42と、駆動輪
74,76とディファレンシャルギヤ72を介して接続
される駆動軸70に取り付けられたモータ50と、モー
タ50を駆動するモータ駆動回路52と、ジェネレータ
40により発電された電力による充電とモータ50駆動
に必要な電力の供給を行なうバッテリ60と、エンジン
30やジェネレータ40,モータ50を駆動制御する電
子制御ユニット(以下、ECUと呼ぶ)80とを備え
る。
【0013】エンジン30は、通常のガソリンエンジン
として構成されており、図1および図2に示すように、
吸気系からスロットルバルブを介して吸入した空気と燃
料噴射弁から噴射されたガソリンとの混合気をその燃焼
室に吸入し、この混合気の爆発により押し下げられるピ
ストンの運動をクランクシャフト39の回転運動に変換
する。ここで、スロットルバルブはスロットルバルブア
クチュエータ33により開閉駆動される。また、点火プ
ラグは、イグナイタ32からディストリビュータを介し
て導かれた高電圧によって電気火花を形成し、混合気は
その電気火花によって点火されて爆発燃焼する。このエ
ンジン30には、エンジン30の運転状態を示す種々の
センサ、例えば、スロットルバルブの開度(ポジショ
ン)を検出するスロットルバルブポジションセンサ3
4、エンジン30の負荷を検出する吸気管負圧センサ、
エンジン30の水温を検出する水温センサ37、ディス
トリビュータに設けられクランクシャフト39の回転数
Neと回転角度を検出する回転数センサ35および回転
角度センサ36などが設けられており、導電ラインによ
りECU80に接続されている。なお、図の簡略化のた
め、スロットルバルブやスロットルバルブアクチュエー
タ39,イグナイタ32等および各種センサの図1への
図示は省略した。
として構成されており、図1および図2に示すように、
吸気系からスロットルバルブを介して吸入した空気と燃
料噴射弁から噴射されたガソリンとの混合気をその燃焼
室に吸入し、この混合気の爆発により押し下げられるピ
ストンの運動をクランクシャフト39の回転運動に変換
する。ここで、スロットルバルブはスロットルバルブア
クチュエータ33により開閉駆動される。また、点火プ
ラグは、イグナイタ32からディストリビュータを介し
て導かれた高電圧によって電気火花を形成し、混合気は
その電気火花によって点火されて爆発燃焼する。このエ
ンジン30には、エンジン30の運転状態を示す種々の
センサ、例えば、スロットルバルブの開度(ポジショ
ン)を検出するスロットルバルブポジションセンサ3
4、エンジン30の負荷を検出する吸気管負圧センサ、
エンジン30の水温を検出する水温センサ37、ディス
トリビュータに設けられクランクシャフト39の回転数
Neと回転角度を検出する回転数センサ35および回転
角度センサ36などが設けられており、導電ラインによ
りECU80に接続されている。なお、図の簡略化のた
め、スロットルバルブやスロットルバルブアクチュエー
タ39,イグナイタ32等および各種センサの図1への
図示は省略した。
【0014】ジェネレータ40は、クランクシャフト3
9に結合され複数の磁石が外周に貼付されたロータと、
複数のスロットに三相のコイルが巻回されたステータと
からなる同期発電機として構成されており、エンジン3
0から出力された動力により発電する。
9に結合され複数の磁石が外周に貼付されたロータと、
複数のスロットに三相のコイルが巻回されたステータと
からなる同期発電機として構成されており、エンジン3
0から出力された動力により発電する。
【0015】ジェネレータ駆動回路42は、6個のトラ
ンジスタと6個の帰還ダイオードとによりトランジスタ
インバータとして構成されている。したがって、ジェネ
レータ駆動回路42の各トランジスタをスイッチング制
御することにより、エンジン30から出力された動力を
ジェネレータ40によって電気エネルギに変換すると共
に全波整流してモータ50やバッテリ60に直流電力と
して供給したり、逆にバッテリ60から電力の供給を受
けてジェネレータ40をモータとして駆動しエンジン3
0をクランキングして始動する。
ンジスタと6個の帰還ダイオードとによりトランジスタ
インバータとして構成されている。したがって、ジェネ
レータ駆動回路42の各トランジスタをスイッチング制
御することにより、エンジン30から出力された動力を
ジェネレータ40によって電気エネルギに変換すると共
に全波整流してモータ50やバッテリ60に直流電力と
して供給したり、逆にバッテリ60から電力の供給を受
けてジェネレータ40をモータとして駆動しエンジン3
0をクランキングして始動する。
【0016】モータ駆動回路52も、6個のトランジス
タと6個の帰還ダイオードとによりトランジスタインバ
ータとして構成されており、モータ駆動回路52の各ト
ランジスタをスイッチング制御することにより、バッテ
リ60から電力の供給を受けて駆動軸70に動力を出力
したり、逆にモータ50を発電機として動作させて駆動
輪74,76から駆動軸70に入力される動力を電気エ
ネルギに変換してバッテリ60を充電したりする。
タと6個の帰還ダイオードとによりトランジスタインバ
ータとして構成されており、モータ駆動回路52の各ト
ランジスタをスイッチング制御することにより、バッテ
リ60から電力の供給を受けて駆動軸70に動力を出力
したり、逆にモータ50を発電機として動作させて駆動
輪74,76から駆動軸70に入力される動力を電気エ
ネルギに変換してバッテリ60を充電したりする。
【0017】バッテリ60は、鉛蓄電池として構成され
ており、バッテリ60の残容量を検出する残容量検出器
62が設けられている。なお、残容量検出器62として
は、バッテリ60の電解液の比重またはバッテリ60の
全体の重量を測定して残容量を検出するものや、充電・
放電の電流値と時間を演算して残容量を検出するもの、
あるいはバッテリの端子間を瞬間的にショートさせて電
流を流し内部抵抗を測ることにより残容量を検出するも
のなどが知られている。
ており、バッテリ60の残容量を検出する残容量検出器
62が設けられている。なお、残容量検出器62として
は、バッテリ60の電解液の比重またはバッテリ60の
全体の重量を測定して残容量を検出するものや、充電・
放電の電流値と時間を演算して残容量を検出するもの、
あるいはバッテリの端子間を瞬間的にショートさせて電
流を流し内部抵抗を測ることにより残容量を検出するも
のなどが知られている。
【0018】ECU80は、図2に示すように、CPU
80aを中心として構成されたマイクロコンピュータで
あり、詳しくは、制御プログラムを記憶したROM80
bと、一時的なデータを記憶するRAM80c、図示し
ないバックアップ電源によりデータの保持が可能なバッ
クアップRAM80dと、タイマ80eと、各種センサ
から検出される信号や電装スイッチの信号を入力する入
力処理回路80fと、ジェネレータ駆動回路42やモー
タ駆動回路52,イグナイタ32,燃料噴射弁31,ス
ロットルバルブアクチュエータ33等へ駆動信号を出力
する出力処理回路80gとを備える。なお、入力処理回
路80fに入力される信号としては、アクセルペダルポ
ジションセンサ64により検出されるアクセルペダルポ
ジションAPやブレーキペダルポジションセンサ66に
より検出されるブレーキペダルポジションBP,残容量
検出器62により検出されるバッテリ60の残容量BR
M,ジェネレータ駆動回路42内に設けられたジェネレ
ータ電流検出器44により検出されるジェネレータ40
の三相コイルの各相に流れるジェネレータ電流Igu,
Igv,モータ駆動回路52内に設けられた図示しない
電流検出器により検出されるモータ50の三相コイルの
各相に流れるモータ電流Imu,Imv,スロットルバ
ルブポジションセンサ34により検出されるスロットル
バルブの開度ST,回転数センサ35により検出される
クランクシャフト39の回転数Ne,回転角度センサ3
6により検出されるクランクシャフト39の回転角度θ
e,水温センサ37により検出されるエンジン30の冷
却水の温度WT等の他、エアコンの駆動スイッチ82か
らの信号やドアの開閉状態を検出するドア開閉スイッチ
84からの信号,ワイパやヘッドライト,オーディオ等
の電装機器の駆動を操作する電装スイッチ86,88か
らの信号等も含まれる。なお、この他のセンサ,スイッ
チなどの図示は省略した。
80aを中心として構成されたマイクロコンピュータで
あり、詳しくは、制御プログラムを記憶したROM80
bと、一時的なデータを記憶するRAM80c、図示し
ないバックアップ電源によりデータの保持が可能なバッ
クアップRAM80dと、タイマ80eと、各種センサ
から検出される信号や電装スイッチの信号を入力する入
力処理回路80fと、ジェネレータ駆動回路42やモー
タ駆動回路52,イグナイタ32,燃料噴射弁31,ス
ロットルバルブアクチュエータ33等へ駆動信号を出力
する出力処理回路80gとを備える。なお、入力処理回
路80fに入力される信号としては、アクセルペダルポ
ジションセンサ64により検出されるアクセルペダルポ
ジションAPやブレーキペダルポジションセンサ66に
より検出されるブレーキペダルポジションBP,残容量
検出器62により検出されるバッテリ60の残容量BR
M,ジェネレータ駆動回路42内に設けられたジェネレ
ータ電流検出器44により検出されるジェネレータ40
の三相コイルの各相に流れるジェネレータ電流Igu,
Igv,モータ駆動回路52内に設けられた図示しない
電流検出器により検出されるモータ50の三相コイルの
各相に流れるモータ電流Imu,Imv,スロットルバ
ルブポジションセンサ34により検出されるスロットル
バルブの開度ST,回転数センサ35により検出される
クランクシャフト39の回転数Ne,回転角度センサ3
6により検出されるクランクシャフト39の回転角度θ
e,水温センサ37により検出されるエンジン30の冷
却水の温度WT等の他、エアコンの駆動スイッチ82か
らの信号やドアの開閉状態を検出するドア開閉スイッチ
84からの信号,ワイパやヘッドライト,オーディオ等
の電装機器の駆動を操作する電装スイッチ86,88か
らの信号等も含まれる。なお、この他のセンサ,スイッ
チなどの図示は省略した。
【0019】こうして構成された実施例の動力出力装置
20は、エンジン30から出力される動力をジェネレー
タ40により電気エネルギに変換してバッテリ60を充
電すると共に、アクセルペダルの踏込量に応じた動力を
バッテリ60に蓄えられた電気エネルギを用いてモータ
50から駆動軸70に出力する。なお、図1の電力ライ
ンの接続の仕方から解るように、ジェネレータ40によ
り変換された電気エネルギとモータ50によって消費さ
れる電気エネルギとの偏差(過不足)のエネルギにより
バッテリ60の充放電が行なわれる。
20は、エンジン30から出力される動力をジェネレー
タ40により電気エネルギに変換してバッテリ60を充
電すると共に、アクセルペダルの踏込量に応じた動力を
バッテリ60に蓄えられた電気エネルギを用いてモータ
50から駆動軸70に出力する。なお、図1の電力ライ
ンの接続の仕方から解るように、ジェネレータ40によ
り変換された電気エネルギとモータ50によって消費さ
れる電気エネルギとの偏差(過不足)のエネルギにより
バッテリ60の充放電が行なわれる。
【0020】次に、実施例の動力出力装置20により実
行されるバッテリ60の充電制御について図3に例示す
るバッテリ充電開始制御ルーチンと図4に例示するバッ
テリ充電停止制御ルーチンとに基づき説明する。なお、
図3のバッテリ充電開始制御ルーチンや図4のバッテリ
充電停止制御ルーチンは、実施例の動力出力装置20の
運転が開始された後、所定時間毎(例えば、100ms
ec毎)に繰り返し実行される。
行されるバッテリ60の充電制御について図3に例示す
るバッテリ充電開始制御ルーチンと図4に例示するバッ
テリ充電停止制御ルーチンとに基づき説明する。なお、
図3のバッテリ充電開始制御ルーチンや図4のバッテリ
充電停止制御ルーチンは、実施例の動力出力装置20の
運転が開始された後、所定時間毎(例えば、100ms
ec毎)に繰り返し実行される。
【0021】図3に例示するバッテリ充電開始制御ルー
チンが実行されると、まず、ECU80のCPU80a
は、バッテリ60の充電状態SOCを読み込む処理を行
なう(ステップS100)。バッテリ60の充電状態S
OCは、残容量検出器62により検出されるバッテリ6
0の残容量BRMから算出することができる。続いて、読
み込んだバッテリ60の充電状態SOCを閾値BL1と
比較し(ステップS102)、充電状態SOCが閾値B
L1以上のときには、カウンタC1に値0をセットして
(ステップS104)、本ルーチンを終了する。ここ
で、閾値BL1は、バッテリ60の充電が必要と判断さ
れる充電状態SOCの値として設定されるものであり、
充電を開始するまでに要する時間やバッテリ60の容量
などによって定められる。また、カウンタC1は、バッ
テリ60の充電状態SOCが閾値BL1未満になってか
らの経過時間を反映するものである。
チンが実行されると、まず、ECU80のCPU80a
は、バッテリ60の充電状態SOCを読み込む処理を行
なう(ステップS100)。バッテリ60の充電状態S
OCは、残容量検出器62により検出されるバッテリ6
0の残容量BRMから算出することができる。続いて、読
み込んだバッテリ60の充電状態SOCを閾値BL1と
比較し(ステップS102)、充電状態SOCが閾値B
L1以上のときには、カウンタC1に値0をセットして
(ステップS104)、本ルーチンを終了する。ここ
で、閾値BL1は、バッテリ60の充電が必要と判断さ
れる充電状態SOCの値として設定されるものであり、
充電を開始するまでに要する時間やバッテリ60の容量
などによって定められる。また、カウンタC1は、バッ
テリ60の充電状態SOCが閾値BL1未満になってか
らの経過時間を反映するものである。
【0022】バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL
1未満のときには、カウンタC1を所定値Csetと比
較し(ステップS106)、カウンタC1が所定値Cs
et未満のときには、カウンタC1をインクリメントし
て(ステップS108)、所定の操作があったか否かを
判定し(ステップS110)、所定の操作がないときに
は、そのまま本ルーチンを終了する。ここで、所定値C
setは、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL1
未満になってからの許容される経過時間を設定するもの
であり、本ルーチンを繰り返し実行する頻度やバッテリ
60の容量などによって定められる。また、所定の操作
とは、アクセルペダルの踏み込みや解放,ブレーキペダ
ルの踏み込みや解放,エアコンの駆動スイッチのオンオ
フ,ヘッドライトの点灯スイッチのオンオフ,車両に搭
載されたオーディオの電源スイッチのオンオフ,ドアの
開閉などの操作をいう。こうした所定の操作の有無の判
定は、アクセルペダルポジションセンサ64により検出
されるアクセルペダルポジションAPやブレーキペダル
ポジションセンサ66により検出されるブレーキペダル
ポジションBP,エアコンの駆動スイッチ82からの信
号,ドアの開閉状態を検出する検出スイッチ84からの
信号,ワイパやヘッドライトオーディオ等の電装機器の
駆動スイッチ86,88からの信号などを入力すること
により行なうことができる。なお、実施例では、アクセ
ルペダルの踏み込みやエアコンの駆動,ヘッドライトの
点灯,オーディオの電源オンのいずれかが行なわれたと
きに、所定の操作があったと判定するものとした。
1未満のときには、カウンタC1を所定値Csetと比
較し(ステップS106)、カウンタC1が所定値Cs
et未満のときには、カウンタC1をインクリメントし
て(ステップS108)、所定の操作があったか否かを
判定し(ステップS110)、所定の操作がないときに
は、そのまま本ルーチンを終了する。ここで、所定値C
setは、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL1
未満になってからの許容される経過時間を設定するもの
であり、本ルーチンを繰り返し実行する頻度やバッテリ
60の容量などによって定められる。また、所定の操作
とは、アクセルペダルの踏み込みや解放,ブレーキペダ
ルの踏み込みや解放,エアコンの駆動スイッチのオンオ
フ,ヘッドライトの点灯スイッチのオンオフ,車両に搭
載されたオーディオの電源スイッチのオンオフ,ドアの
開閉などの操作をいう。こうした所定の操作の有無の判
定は、アクセルペダルポジションセンサ64により検出
されるアクセルペダルポジションAPやブレーキペダル
ポジションセンサ66により検出されるブレーキペダル
ポジションBP,エアコンの駆動スイッチ82からの信
号,ドアの開閉状態を検出する検出スイッチ84からの
信号,ワイパやヘッドライトオーディオ等の電装機器の
駆動スイッチ86,88からの信号などを入力すること
により行なうことができる。なお、実施例では、アクセ
ルペダルの踏み込みやエアコンの駆動,ヘッドライトの
点灯,オーディオの電源オンのいずれかが行なわれたと
きに、所定の操作があったと判定するものとした。
【0023】ステップS106でカウンタC1が所定値
Cset以上となったときや、ステップS110で所定
の操作があったと判断されたときには、エンジン30の
運転が停止されているかを検出し(ステップS11
2)、停止しているときには、バッテリ60を充電する
ためにエンジン30を始動する(ステップS114)。
エンジン30の始動は、ジェネレータ駆動回路42のト
ランジスタをオンオフ制御することによりジェネレータ
40を電動機として動作させて、エンジン30をクラン
キングし、このクランキングに伴って燃料噴射制御と点
火制御を行なうことにより行なう。
Cset以上となったときや、ステップS110で所定
の操作があったと判断されたときには、エンジン30の
運転が停止されているかを検出し(ステップS11
2)、停止しているときには、バッテリ60を充電する
ためにエンジン30を始動する(ステップS114)。
エンジン30の始動は、ジェネレータ駆動回路42のト
ランジスタをオンオフ制御することによりジェネレータ
40を電動機として動作させて、エンジン30をクラン
キングし、このクランキングに伴って燃料噴射制御と点
火制御を行なうことにより行なう。
【0024】以上説明したバッテリ充電開始制御ルーチ
ンによれば、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL
1未満となっても、所定の操作がなされるまでエンジン
30を始動しない。すなわち所定の操作をきっかけとし
てエンジン30を始動する。この結果、何のきっかけな
しに突然にエンジン30を始動するものと比して、エン
ジン30の始動時の振動や騒音などが運転者に与える車
両の操作上の違和感を少なくすることができる。しか
も、車両の能動的な動作を伴う操作を所定の操作として
エンジン30を始動するから、運転者の操作上の違和感
を更に低減することができる。
ンによれば、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL
1未満となっても、所定の操作がなされるまでエンジン
30を始動しない。すなわち所定の操作をきっかけとし
てエンジン30を始動する。この結果、何のきっかけな
しに突然にエンジン30を始動するものと比して、エン
ジン30の始動時の振動や騒音などが運転者に与える車
両の操作上の違和感を少なくすることができる。しか
も、車両の能動的な動作を伴う操作を所定の操作として
エンジン30を始動するから、運転者の操作上の違和感
を更に低減することができる。
【0025】また、バッテリ60の充電状態SOCが閾
値BL1未満となってから所定時間経過するまでに所定
の操作が行なわれないときには、所定の操作の有無に拘
わらずエンジン30を始動してバッテリ60の充電を開
始するから、バッテリ60を過放電するといった不都合
を回避することができる。
値BL1未満となってから所定時間経過するまでに所定
の操作が行なわれないときには、所定の操作の有無に拘
わらずエンジン30を始動してバッテリ60の充電を開
始するから、バッテリ60を過放電するといった不都合
を回避することができる。
【0026】なお、実施例のバッテリ充電開始制御ルー
チンでは、車両の能動的な動作を伴う操作、すなわち、
アクセルペダルの踏み込みやエアコンの駆動,ヘッドラ
イトの点灯,オーディオの電源オンのいずれかが行なわ
れたときに、所定の操作があったと判定したが、これら
の操作の一部によって判定されるものとしてもよく、ま
た、アクセルペダルの解放やブレーキペダルの踏み込み
および解放,エアコンの停止,ヘッドライトの消灯,オ
ーディオの電源オフなどの車両の非能動的な動作を伴う
操作のいずれかがあったときに所定の操作があったと判
定するものとしてもよい。
チンでは、車両の能動的な動作を伴う操作、すなわち、
アクセルペダルの踏み込みやエアコンの駆動,ヘッドラ
イトの点灯,オーディオの電源オンのいずれかが行なわ
れたときに、所定の操作があったと判定したが、これら
の操作の一部によって判定されるものとしてもよく、ま
た、アクセルペダルの解放やブレーキペダルの踏み込み
および解放,エアコンの停止,ヘッドライトの消灯,オ
ーディオの電源オフなどの車両の非能動的な動作を伴う
操作のいずれかがあったときに所定の操作があったと判
定するものとしてもよい。
【0027】実施例のバッテリ充電開始制御ルーチンで
は、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL1以下と
なってから所定の操作なしに所定時間が経過したときに
は、所定の操作の有無に拘わらずエンジン30を始動し
てバッテリ60の充電を開始したが、バッテリ60の充
電状態SOCが閾値BL1より小さな閾値BH2以下の
ときには、所定の操作の有無や所定時間の経過に拘わら
ずエンジン30を始動してバッテリ60の充電を開始す
るものとしてもよい。この場合、図3のバッテリ充電停
止制御ルーチンのステップS100の処理とステップS
102の処理の間に、バッテリ60の充電状態SOCを
閾値BL2と比較し、充電状態SOCが閾値BL2以下
のときには直ちにステップS114のエンジンの始動処
理を行ない、充電状態SOCが閾値BH2より大きいと
きステップS102に進む処理を行なえばよい。こうす
れば、バッテリ60の過放電をより確実に防止すること
ができる。
は、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BL1以下と
なってから所定の操作なしに所定時間が経過したときに
は、所定の操作の有無に拘わらずエンジン30を始動し
てバッテリ60の充電を開始したが、バッテリ60の充
電状態SOCが閾値BL1より小さな閾値BH2以下の
ときには、所定の操作の有無や所定時間の経過に拘わら
ずエンジン30を始動してバッテリ60の充電を開始す
るものとしてもよい。この場合、図3のバッテリ充電停
止制御ルーチンのステップS100の処理とステップS
102の処理の間に、バッテリ60の充電状態SOCを
閾値BL2と比較し、充電状態SOCが閾値BL2以下
のときには直ちにステップS114のエンジンの始動処
理を行ない、充電状態SOCが閾値BH2より大きいと
きステップS102に進む処理を行なえばよい。こうす
れば、バッテリ60の過放電をより確実に防止すること
ができる。
【0028】実施例の動力出力装置20では、電動機と
して動作可能なジェネレータ40を用いてエンジン30
をクランキングしたが、エンジン30をクランキングす
るモータを別に備えるものとしてもよい。この場合、ジ
ェネレータ40は電動機として動作させなくてもよいか
ら、ジェネレータ駆動回路42に代えて三相全波整流回
路などの整流回路を備えるものとしてもよい。
して動作可能なジェネレータ40を用いてエンジン30
をクランキングしたが、エンジン30をクランキングす
るモータを別に備えるものとしてもよい。この場合、ジ
ェネレータ40は電動機として動作させなくてもよいか
ら、ジェネレータ駆動回路42に代えて三相全波整流回
路などの整流回路を備えるものとしてもよい。
【0029】次に、バッテリ60の充電停止の処理につ
いて図4のバッテリ充電停止制御ルーチンに基づき説明
する。本ルーチンが実行されると、ECU80のCPU
80aは、まず、バッテリ60の充電状態SOCを読み
込む処理を行なう(ステップS120)。そして、読み
込んだ充電状態SOCを閾値BH1と比較し(ステップ
S122)、充電状態SOCが閾値BH1以下のときに
は、カウンタC2に値0をセットして(ステップS12
4)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値BH1は、
バッテリ60が満充電に近い状態となり、バッテリ60
の充電は不要と判断される充電状態SOCの値として設
定されるものであり、充電を停止するまでに要する時間
やバッテリ60の容量などによって定められる。また、
カウンタC2は、バッテリ60の充電状態SOCが閾値
BH1より大きくなってからの経過時間を反映するもの
である。
いて図4のバッテリ充電停止制御ルーチンに基づき説明
する。本ルーチンが実行されると、ECU80のCPU
80aは、まず、バッテリ60の充電状態SOCを読み
込む処理を行なう(ステップS120)。そして、読み
込んだ充電状態SOCを閾値BH1と比較し(ステップ
S122)、充電状態SOCが閾値BH1以下のときに
は、カウンタC2に値0をセットして(ステップS12
4)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値BH1は、
バッテリ60が満充電に近い状態となり、バッテリ60
の充電は不要と判断される充電状態SOCの値として設
定されるものであり、充電を停止するまでに要する時間
やバッテリ60の容量などによって定められる。また、
カウンタC2は、バッテリ60の充電状態SOCが閾値
BH1より大きくなってからの経過時間を反映するもの
である。
【0030】バッテリ60の充電状態SOCが閾値BH
1より大きいときには、カウンタC2を所定値Cset
と比較し(ステップS126)、カウンタC2が所定値
Cset未満のときには、カウンタC2をインクリメン
トして(ステップS128)、所定の操作があったか否
かを判定し(ステップS130)、所定の操作がないと
きには、そのまま本ルーチンを終了する。ここで、所定
値Csetは、図3のバッテリ充電開始制御ルーチンの
ステップS106における「所定値Cset」と同一で
あるが、異なるものとしてもよい。また、所定の操作
も、同ルーチンのステップS110における「所定の操
作」と同一であるが、本ルーチンでは、バッテリ60の
充電の停止であるから、車両の非能動的な動作を伴う操
作、すなわちアクセルペダルの解放,ブレーキペダルの
踏み込みや解放,エアコンの停止,ヘッドライトの消
灯,オーディオの電源オフ,ドアの開閉のいずれかが行
なわれたときに、所定の操作があったと判定するものと
した。
1より大きいときには、カウンタC2を所定値Cset
と比較し(ステップS126)、カウンタC2が所定値
Cset未満のときには、カウンタC2をインクリメン
トして(ステップS128)、所定の操作があったか否
かを判定し(ステップS130)、所定の操作がないと
きには、そのまま本ルーチンを終了する。ここで、所定
値Csetは、図3のバッテリ充電開始制御ルーチンの
ステップS106における「所定値Cset」と同一で
あるが、異なるものとしてもよい。また、所定の操作
も、同ルーチンのステップS110における「所定の操
作」と同一であるが、本ルーチンでは、バッテリ60の
充電の停止であるから、車両の非能動的な動作を伴う操
作、すなわちアクセルペダルの解放,ブレーキペダルの
踏み込みや解放,エアコンの停止,ヘッドライトの消
灯,オーディオの電源オフ,ドアの開閉のいずれかが行
なわれたときに、所定の操作があったと判定するものと
した。
【0031】ステップS126でカウンタC2が所定値
Cset以上となったときや、ステップS130で所定
の操作があったと判断されたときには、エンジン30が
運転されているを検出し(ステップS132)、運転さ
れているときには、バッテリ60を停止するためにエン
ジン30の運転を停止する(ステップS134)。エン
ジン30の停止は、燃料噴射と火花点火とを停止するこ
とにより行なう。
Cset以上となったときや、ステップS130で所定
の操作があったと判断されたときには、エンジン30が
運転されているを検出し(ステップS132)、運転さ
れているときには、バッテリ60を停止するためにエン
ジン30の運転を停止する(ステップS134)。エン
ジン30の停止は、燃料噴射と火花点火とを停止するこ
とにより行なう。
【0032】以上説明したバッテリ充電停止制御ルーチ
ンでは、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BH1以
上となっても、所定の操作がなされるまでエンジン30
の運転を停止しない。すなわち、所定の操作をきっかけ
としてエンジン30の運転を停止する。この結果、何の
きっかけなしに突然にエンジン30の運転を停止するも
のと比して、エンジン30の運転の停止時の振動や騒音
などが運転者に与える車両の操作上の違和感を少なくす
ることができる。しかも、車両の非能動的な動作を伴う
操作を所定の操作としてエンジン30の運転を停止する
から、運転者の操作上の違和感を更に低減することがで
きる。
ンでは、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BH1以
上となっても、所定の操作がなされるまでエンジン30
の運転を停止しない。すなわち、所定の操作をきっかけ
としてエンジン30の運転を停止する。この結果、何の
きっかけなしに突然にエンジン30の運転を停止するも
のと比して、エンジン30の運転の停止時の振動や騒音
などが運転者に与える車両の操作上の違和感を少なくす
ることができる。しかも、車両の非能動的な動作を伴う
操作を所定の操作としてエンジン30の運転を停止する
から、運転者の操作上の違和感を更に低減することがで
きる。
【0033】また、バッテリ60の充電状態SOCが閾
値BH1以上となってから所定時間経過するまでに所定
の操作が行なわれないときには、所定の操作の有無に拘
わらずエンジン30の運転を停止してバッテリ60の充
電を停止するから、バッテリ60を過充電するといった
不都合を回避することができる。
値BH1以上となってから所定時間経過するまでに所定
の操作が行なわれないときには、所定の操作の有無に拘
わらずエンジン30の運転を停止してバッテリ60の充
電を停止するから、バッテリ60を過充電するといった
不都合を回避することができる。
【0034】なお、実施例のバッテリ充電停止制御ルー
チンでは、車両の非能動的な動作を伴う操作、すなわ
ち、アクセルペダルの解放やブレーキペダルの踏み込み
や解放,エアコンの停止,ヘッドライトの消灯,オーデ
ィオの電源オフ,ドアの開閉のいずれかが行なわれたと
きに、所定の操作があったと判定したが、これらの操作
の一部によって判定されるものとしてもよく、また、ア
クセルペダルの踏み込みやエアコンの駆動,ヘッドライ
トの点灯,オーディオの電源オンなどの車両の能動的な
動作を伴う操作のいずれかがあったときに所定の操作が
あったと判定するものとしてもよい。
チンでは、車両の非能動的な動作を伴う操作、すなわ
ち、アクセルペダルの解放やブレーキペダルの踏み込み
や解放,エアコンの停止,ヘッドライトの消灯,オーデ
ィオの電源オフ,ドアの開閉のいずれかが行なわれたと
きに、所定の操作があったと判定したが、これらの操作
の一部によって判定されるものとしてもよく、また、ア
クセルペダルの踏み込みやエアコンの駆動,ヘッドライ
トの点灯,オーディオの電源オンなどの車両の能動的な
動作を伴う操作のいずれかがあったときに所定の操作が
あったと判定するものとしてもよい。
【0035】また、実施例のバッテリ充電停止制御ルー
チンでは、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BH1
以上となってから所定の操作なしに所定時間が経過した
ときには、所定の操作の有無に拘わらずエンジン30の
運転を停止してバッテリ60の充電を停止したが、バッ
テリ60の充電状態SOCが閾値BH1より大きな閾値
BH2以上となったときには、所定の操作の有無や所定
時間の経過に拘わらずエンジン30の運転を停止してバ
ッテリ60の充電を停止するものとしてもよい。この場
合、図4のバッテリ充電停止制御ルーチンのステップS
120の処理とステップS122の処理の間に、バッテ
リ60の充電状態SOCを閾値BH2と比較し、充電状
態SOCが閾値BH2以上のときには直ちにステップS
134のエンジンの停止処理を行ない、充電状態SOC
が閾値BH2未満のときにはステップS122に進む処
理を行なえばよい。こうすれば、バッテリ60の過充電
をより確実に防止することができる。
チンでは、バッテリ60の充電状態SOCが閾値BH1
以上となってから所定の操作なしに所定時間が経過した
ときには、所定の操作の有無に拘わらずエンジン30の
運転を停止してバッテリ60の充電を停止したが、バッ
テリ60の充電状態SOCが閾値BH1より大きな閾値
BH2以上となったときには、所定の操作の有無や所定
時間の経過に拘わらずエンジン30の運転を停止してバ
ッテリ60の充電を停止するものとしてもよい。この場
合、図4のバッテリ充電停止制御ルーチンのステップS
120の処理とステップS122の処理の間に、バッテ
リ60の充電状態SOCを閾値BH2と比較し、充電状
態SOCが閾値BH2以上のときには直ちにステップS
134のエンジンの停止処理を行ない、充電状態SOC
が閾値BH2未満のときにはステップS122に進む処
理を行なえばよい。こうすれば、バッテリ60の過充電
をより確実に防止することができる。
【0036】以上説明した実施例の動力出力装置20で
は、所定の操作をきっかけとしてエンジン30を始動し
てバッテリ60の充電を開始したりエンジン30の運転
を停止してバッテリ60の充電を停止したりしたが、バ
ッテリ60の充電電力を変更するためにエンジン30の
運転ポイントを変更するときにも所定の操作をきっかけ
としてエンジン30の運転ポイントを変更するものとし
てもよい。この場合、図5に例示するバッテリ充電変更
制御ルーチンを実行すればよい。以下、このルーチンに
基づきバッテリ60の充電電力の変更処理について簡単
に説明する。
は、所定の操作をきっかけとしてエンジン30を始動し
てバッテリ60の充電を開始したりエンジン30の運転
を停止してバッテリ60の充電を停止したりしたが、バ
ッテリ60の充電電力を変更するためにエンジン30の
運転ポイントを変更するときにも所定の操作をきっかけ
としてエンジン30の運転ポイントを変更するものとし
てもよい。この場合、図5に例示するバッテリ充電変更
制御ルーチンを実行すればよい。以下、このルーチンに
基づきバッテリ60の充電電力の変更処理について簡単
に説明する。
【0037】本ルーチンが実行されると、ECU80の
CPU80aは、まず、エンジン30の目標運転ポイン
トDP*を読み込む処理を実行する(ステップS14
0)。このエンジン30の目標運転ポイントDP*は、
図示しないエンジン30の運転ポイントDPを設定する
ルーチンにより設定され、RAM80cの所定アドレス
にその値が書き込まれるから、本ルーチンでは、RAM
80cの所定アドレスからその値を読み込めばよい。続
いて、読み込んだエンジン30の目標運転ポイントDP
*がそれまでの目標運転ポイントDP*から変更されて
いるかを判定し(ステップS142)、変更されていな
いときには、カウンタC3に値0を設定して(ステップ
S144)、本ルーチンを終了する。ここで、カウンタ
C3は、エンジン30の目標運転ポイントDP*が変更
されてからの経過時間を反映するものである。
CPU80aは、まず、エンジン30の目標運転ポイン
トDP*を読み込む処理を実行する(ステップS14
0)。このエンジン30の目標運転ポイントDP*は、
図示しないエンジン30の運転ポイントDPを設定する
ルーチンにより設定され、RAM80cの所定アドレス
にその値が書き込まれるから、本ルーチンでは、RAM
80cの所定アドレスからその値を読み込めばよい。続
いて、読み込んだエンジン30の目標運転ポイントDP
*がそれまでの目標運転ポイントDP*から変更されて
いるかを判定し(ステップS142)、変更されていな
いときには、カウンタC3に値0を設定して(ステップ
S144)、本ルーチンを終了する。ここで、カウンタ
C3は、エンジン30の目標運転ポイントDP*が変更
されてからの経過時間を反映するものである。
【0038】一方、エンジン30の目標運転ポイントD
P*がそれまでの目標運転ポイントDP*から変更され
ているときには、カウンタC3を所定値Csetと比較
し(ステップS146)、カウンタC3が所定値Cse
t未満のときには、カウンタC3をインクリメントして
(ステップS148)、所定の操作があったか否かを判
定し(ステップS150)、所定の操作がないときに
は、そのまま本ルーチンを終了する。そして、ステップ
S146でカウンタC3が所定値Cset以上となった
ときや、ステップS150で所定の操作があったと判断
されたときには、エンジン30の運転ポイントを目標運
転ポイントDP*に変更して(ステップS152)、本
ルーチンを終了する。エンジン30の運転ポイントの変
更は、吸気管にもうけられたスロットルバルブの開度S
Tを変更すると共に、ジェネレータ40によってエンジ
ン30に与えられる負荷トルクを変更することにより行
なう。なお、エンジン30の運転ポイントを変更するこ
とによってジェネレータ40により発電する電力を変更
することができるから、モータ50によって消費される
電力が同じであれば、その変更した分だけ、バッテリ6
0を充電する電力を変更することができる。
P*がそれまでの目標運転ポイントDP*から変更され
ているときには、カウンタC3を所定値Csetと比較
し(ステップS146)、カウンタC3が所定値Cse
t未満のときには、カウンタC3をインクリメントして
(ステップS148)、所定の操作があったか否かを判
定し(ステップS150)、所定の操作がないときに
は、そのまま本ルーチンを終了する。そして、ステップ
S146でカウンタC3が所定値Cset以上となった
ときや、ステップS150で所定の操作があったと判断
されたときには、エンジン30の運転ポイントを目標運
転ポイントDP*に変更して(ステップS152)、本
ルーチンを終了する。エンジン30の運転ポイントの変
更は、吸気管にもうけられたスロットルバルブの開度S
Tを変更すると共に、ジェネレータ40によってエンジ
ン30に与えられる負荷トルクを変更することにより行
なう。なお、エンジン30の運転ポイントを変更するこ
とによってジェネレータ40により発電する電力を変更
することができるから、モータ50によって消費される
電力が同じであれば、その変更した分だけ、バッテリ6
0を充電する電力を変更することができる。
【0039】以上説明したバッテリ充電変更ルーチンに
よれば、エンジン30の目標運転ポイントDP*が変更
されても、所定の操作がなされるまでエンジン30の運
転ポイントを変更しない。すなわち所定の操作をきっか
けとしてエンジン30の運転ポイントを変更する。この
結果、何のきっかけなしに突然にエンジン30の運転ポ
イントを変更するものと比して、エンジン30の運転ポ
イントの変更時の振動や騒音などが運転者に与える車両
の操作上の違和感を少なくすることができる。また、エ
ンジン30の目標運転ポイントDP*の変更があってか
ら所定時間経過するまでに所定の操作が行なわれないと
きには、所定の操作の有無に拘わらずエンジン30の運
転ポイントを変更してバッテリ60の充電電力の変更を
行なうから、バッテリ60の充電管理をより適正に行な
うことができる。
よれば、エンジン30の目標運転ポイントDP*が変更
されても、所定の操作がなされるまでエンジン30の運
転ポイントを変更しない。すなわち所定の操作をきっか
けとしてエンジン30の運転ポイントを変更する。この
結果、何のきっかけなしに突然にエンジン30の運転ポ
イントを変更するものと比して、エンジン30の運転ポ
イントの変更時の振動や騒音などが運転者に与える車両
の操作上の違和感を少なくすることができる。また、エ
ンジン30の目標運転ポイントDP*の変更があってか
ら所定時間経過するまでに所定の操作が行なわれないと
きには、所定の操作の有無に拘わらずエンジン30の運
転ポイントを変更してバッテリ60の充電電力の変更を
行なうから、バッテリ60の充電管理をより適正に行な
うことができる。
【0040】なお、バッテリ充電変更制御ルーチンで
は、エンジン30の目標運転ポイントDP*の変更の向
き、すなわちエンジン30の回転数Neを増加する変更
か減少する変更かに拘わらず、同じ所定の操作をきっか
けとしてエンジン30の運転ポイントを変更したが、エ
ンジン30の目標運転ポイントDP*の変更の向きによ
って、きっかけとなる所定の操作が異なるものとしても
よい。例えば、エンジン30の回転数Neを増加する変
更のときには、所定の操作としてアクセルペダルの踏み
込みやエアコンの駆動,ヘッドライトの点灯,オーディ
オの電源オンなどの車両の能動的な動作を伴う操作のい
ずれかが行なわれたときをきっかけとしてエンジン30
の運転ポイントを変更し、エンジン30の回転数Neを
減少する変更のときには、所定の操作としてアクセルペ
ダルの解放やブレーキペダルの踏み込みや解放,エアコ
ンの停止,ヘッドライトの消灯,オーディオの電源オフ
などの車両の非能動的な動作を伴う操作のいずれかが行
なわれたときをきっかけとしてエンジン30の運転ポイ
ントを変更するものとしてもよい。こうすれば、エンジ
ン30の運転ポイントの変更時の振動や騒音などが運転
者に与える車両の操作上の違和感を更に少なくすること
ができる。
は、エンジン30の目標運転ポイントDP*の変更の向
き、すなわちエンジン30の回転数Neを増加する変更
か減少する変更かに拘わらず、同じ所定の操作をきっか
けとしてエンジン30の運転ポイントを変更したが、エ
ンジン30の目標運転ポイントDP*の変更の向きによ
って、きっかけとなる所定の操作が異なるものとしても
よい。例えば、エンジン30の回転数Neを増加する変
更のときには、所定の操作としてアクセルペダルの踏み
込みやエアコンの駆動,ヘッドライトの点灯,オーディ
オの電源オンなどの車両の能動的な動作を伴う操作のい
ずれかが行なわれたときをきっかけとしてエンジン30
の運転ポイントを変更し、エンジン30の回転数Neを
減少する変更のときには、所定の操作としてアクセルペ
ダルの解放やブレーキペダルの踏み込みや解放,エアコ
ンの停止,ヘッドライトの消灯,オーディオの電源オフ
などの車両の非能動的な動作を伴う操作のいずれかが行
なわれたときをきっかけとしてエンジン30の運転ポイ
ントを変更するものとしてもよい。こうすれば、エンジ
ン30の運転ポイントの変更時の振動や騒音などが運転
者に与える車両の操作上の違和感を更に少なくすること
ができる。
【0041】実施例の動力出力装置20では、エンジン
30のクランクシャフト39にロータが取り付けられた
ジェネレータ40を備えるが、図6の変形例の動力出力
装置120に示すように、エンジン130のクランクシ
ャフト139に取り付けられたインナロータ140aと
駆動軸170に取り付けられたアウタロータ140bと
からなるクラッチモータ140を備えるものとしてもよ
い。このクラッチモータ140のインナロータ140a
の外周面には複数の磁石が貼付されており、アウタロー
タ140bに形成されたスロットには三相コイルが巻回
されている。したがって、クラッチモータ140は、ア
ウタロータ140bをステータとしてみれば、ステータ
が回転する点を除き、通常の同期電動機として考えるこ
とができる。なお、クラッチモータ140の回転数は、
インナロータ140aの回転数(エンジン130の回転
数Ne)とアウタロータの回転数(駆動軸170の回転
数Nd)との回転数差Ncとなる。変形例の動力出力装
置120では、駆動軸170にスリップリング141を
取り付け、このスリップリング141を介して回転する
ステータに巻回された三相コイルの各相に電力を供給し
たり、電力を回生したりすることができるようになって
いる。なお、変形例の動力出力装置120は、クラッチ
モータ140とスリップリング141とが異なるだけで
他の構成については実施例の動力出力装置20と同一で
あるから、同一の構成には100を加えた符号を付し
て、その説明は省略する。
30のクランクシャフト39にロータが取り付けられた
ジェネレータ40を備えるが、図6の変形例の動力出力
装置120に示すように、エンジン130のクランクシ
ャフト139に取り付けられたインナロータ140aと
駆動軸170に取り付けられたアウタロータ140bと
からなるクラッチモータ140を備えるものとしてもよ
い。このクラッチモータ140のインナロータ140a
の外周面には複数の磁石が貼付されており、アウタロー
タ140bに形成されたスロットには三相コイルが巻回
されている。したがって、クラッチモータ140は、ア
ウタロータ140bをステータとしてみれば、ステータ
が回転する点を除き、通常の同期電動機として考えるこ
とができる。なお、クラッチモータ140の回転数は、
インナロータ140aの回転数(エンジン130の回転
数Ne)とアウタロータの回転数(駆動軸170の回転
数Nd)との回転数差Ncとなる。変形例の動力出力装
置120では、駆動軸170にスリップリング141を
取り付け、このスリップリング141を介して回転する
ステータに巻回された三相コイルの各相に電力を供給し
たり、電力を回生したりすることができるようになって
いる。なお、変形例の動力出力装置120は、クラッチ
モータ140とスリップリング141とが異なるだけで
他の構成については実施例の動力出力装置20と同一で
あるから、同一の構成には100を加えた符号を付し
て、その説明は省略する。
【0042】この変形例の動力出力装置120では、ク
ラッチモータ140によるエンジン130の始動や停止
の際には、クランキングに要するトルクやエンジン13
0の負荷トルクの解放が反力として駆動軸170に出力
される。したがって、駆動軸170に出力するトルクが
変化しないようにエンジン130を始動したり停止する
には、クラッチモータ140によりクランクシャフト1
39に作用させるトルクを打ち消すようモータ150か
ら駆動軸170に出力するトルクを制御すればよい。具
体的には、駆動軸170に要求されているトルクがTd
であり、クラッチモータ140からクランクシャフト1
39に作用させるトルクがTcであれば、モータ150
から出力するトルクTmは、Tm=Td−Tcにより計
算される値とすればよい。ただし、トルクTcの符号
は、エンジン130をクランキングするときを負とし
た。
ラッチモータ140によるエンジン130の始動や停止
の際には、クランキングに要するトルクやエンジン13
0の負荷トルクの解放が反力として駆動軸170に出力
される。したがって、駆動軸170に出力するトルクが
変化しないようにエンジン130を始動したり停止する
には、クラッチモータ140によりクランクシャフト1
39に作用させるトルクを打ち消すようモータ150か
ら駆動軸170に出力するトルクを制御すればよい。具
体的には、駆動軸170に要求されているトルクがTd
であり、クラッチモータ140からクランクシャフト1
39に作用させるトルクがTcであれば、モータ150
から出力するトルクTmは、Tm=Td−Tcにより計
算される値とすればよい。ただし、トルクTcの符号
は、エンジン130をクランキングするときを負とし
た。
【0043】こうした変形例の動力出力装置120で
も、上述のモータ150のトルク制御を考慮すれば、実
施例の動力出力装置20が実行する図3のバッテリ充電
開始ルーチンや図4のバッテリ充電停止ルーチンを実行
することができ、同様の効果をそうすることができる。
も、上述のモータ150のトルク制御を考慮すれば、実
施例の動力出力装置20が実行する図3のバッテリ充電
開始ルーチンや図4のバッテリ充電停止ルーチンを実行
することができ、同様の効果をそうすることができる。
【0044】この変形例の動力出力装置120は、エン
ジン130から出力された動力をクラッチモータ140
とモータ150とによりトルク変換して所望の動力とし
て駆動軸170に出力することができる。すなわち、エ
ンジン130から出力された動力の一部をクラッチモー
タ140により駆動軸170に伝達すると共に、残余の
動力をクラッチモータ140により電気エネルギに変換
し、この電気エネルギを用いてモータ150から駆動軸
170動力を付加するのである。図7に照らせば、エン
ジン130が回転数N1,トルクT1の運転ポイントP
1で運転しているときに、クラッチモータ140でトル
クT1を駆動軸170に伝達すると共に領域G1で表わ
されるエネルギを回生し、この回生されたエネルギを領
域G2で表わされるエネルギとしてモータ150に供給
することにより、駆動軸170を回転数N2,トルクT
2の運転ポイントP2で回転させたり、エンジン130
が回転数N2,トルクT2の運転ポイントP2で運転し
ているときに、領域G1と領域G3との和として表わさ
れるエネルギをクラッチモータ140に供給して駆動軸
170にトルクT2を出力すると共に、クラッチモータ
140に供給するエネルギを領域G2と領域G3との和
として表わされるエネルギとしてモータ150から回生
して賄うことにより、駆動軸170を回転数N1,トル
クT1の運転ポイントP1で回転させるのである。
ジン130から出力された動力をクラッチモータ140
とモータ150とによりトルク変換して所望の動力とし
て駆動軸170に出力することができる。すなわち、エ
ンジン130から出力された動力の一部をクラッチモー
タ140により駆動軸170に伝達すると共に、残余の
動力をクラッチモータ140により電気エネルギに変換
し、この電気エネルギを用いてモータ150から駆動軸
170動力を付加するのである。図7に照らせば、エン
ジン130が回転数N1,トルクT1の運転ポイントP
1で運転しているときに、クラッチモータ140でトル
クT1を駆動軸170に伝達すると共に領域G1で表わ
されるエネルギを回生し、この回生されたエネルギを領
域G2で表わされるエネルギとしてモータ150に供給
することにより、駆動軸170を回転数N2,トルクT
2の運転ポイントP2で回転させたり、エンジン130
が回転数N2,トルクT2の運転ポイントP2で運転し
ているときに、領域G1と領域G3との和として表わさ
れるエネルギをクラッチモータ140に供給して駆動軸
170にトルクT2を出力すると共に、クラッチモータ
140に供給するエネルギを領域G2と領域G3との和
として表わされるエネルギとしてモータ150から回生
して賄うことにより、駆動軸170を回転数N1,トル
クT1の運転ポイントP1で回転させるのである。
【0045】こうした動作をバッテリ160の充電を伴
う動作とするには、エンジン130の回転数Neかトル
クTeのいずれか或いは双方を大きくして、クラッチモ
ータ140またはモータ150により回生されるエネル
ギを大きくし、モータ150またはクラッチモータ14
0により消費されるエネルギを小さくすればよい。ま
た、バッテリ160の充電を伴う動作から、充電を伴わ
ない動作にするには、エンジン130の回転数Neかト
ルクTeのいずれか或いは双方を小さくして、クラッチ
モータ140またはモータ150により回生されるエネ
ルギとモータ150またはクラッチモータ140により
消費されるエネルギとを等しくすればよい。更に、バッ
テリ160の充電電力を変更するには、エンジン130
の回転数NeかトルクTeのいずれか或いは双方を大き
くしたり小さくしたりして、クラッチモータ140また
はモータ150により回生されるエネルギを大きくした
り小さくしたりし、モータ150またはクラッチモータ
140により消費されるエネルギとの偏差を変更するも
のとすればよい。したがって、この変形例の動力出力装
置120によるバッテリ160の充電の開始や停止ある
いは充電電力の変更には、エンジン130の運転ポイン
トの変更を伴うから、図5のバッテリ充電変更制御ルー
チンをこの充電の開始や停止充電電力の変更の際に適用
することができ、同様の効果を奏することができる。な
お、この変形例の動力出力装置120では、エンジン1
30の回転数Neが駆動軸170の回転数Ndより大き
いときには、クラッチモータ140が発電機として動作
しモータ150が電動機として動作するが、エンジン1
30の回転数Neが駆動軸170の回転数Ndより小さ
いときには、クラッチモータ140が電動機として動作
しモータ150が発電機として動作する。
う動作とするには、エンジン130の回転数Neかトル
クTeのいずれか或いは双方を大きくして、クラッチモ
ータ140またはモータ150により回生されるエネル
ギを大きくし、モータ150またはクラッチモータ14
0により消費されるエネルギを小さくすればよい。ま
た、バッテリ160の充電を伴う動作から、充電を伴わ
ない動作にするには、エンジン130の回転数Neかト
ルクTeのいずれか或いは双方を小さくして、クラッチ
モータ140またはモータ150により回生されるエネ
ルギとモータ150またはクラッチモータ140により
消費されるエネルギとを等しくすればよい。更に、バッ
テリ160の充電電力を変更するには、エンジン130
の回転数NeかトルクTeのいずれか或いは双方を大き
くしたり小さくしたりして、クラッチモータ140また
はモータ150により回生されるエネルギを大きくした
り小さくしたりし、モータ150またはクラッチモータ
140により消費されるエネルギとの偏差を変更するも
のとすればよい。したがって、この変形例の動力出力装
置120によるバッテリ160の充電の開始や停止ある
いは充電電力の変更には、エンジン130の運転ポイン
トの変更を伴うから、図5のバッテリ充電変更制御ルー
チンをこの充電の開始や停止充電電力の変更の際に適用
することができ、同様の効果を奏することができる。な
お、この変形例の動力出力装置120では、エンジン1
30の回転数Neが駆動軸170の回転数Ndより大き
いときには、クラッチモータ140が発電機として動作
しモータ150が電動機として動作するが、エンジン1
30の回転数Neが駆動軸170の回転数Ndより小さ
いときには、クラッチモータ140が電動機として動作
しモータ150が発電機として動作する。
【0046】こうした変形例の動力出力装置120で
は、モータ150を駆動軸170に取り付けたが、図8
の変形例の動力出力装置120Bに示すように、モータ
150Bをクランクシャフト139に取り付けるものと
してもよい。この変形例の動力出力装置120Bでは、
モータ150Bによりクランクシャフト139が回転し
ないようにロックした状態で、クラッチモータ140B
により駆動軸170に動力を出力することができ、モー
タ150Bからトルク作用させてクランキングすること
によりエンジン130を始動したり、エンジン130へ
の燃料噴射を停止すると共にクランクシャフト139を
ロックしてエンジン130の運転を停止することができ
る。したがって、この変形例の動力出力装置120Bで
も、変形例の動力出力装置120と同様に、実施例の動
力出力装置20が実行する図5のバッテリ充電変更制御
ルーチンを実行することができ、同様の効果を奏するこ
とができる。
は、モータ150を駆動軸170に取り付けたが、図8
の変形例の動力出力装置120Bに示すように、モータ
150Bをクランクシャフト139に取り付けるものと
してもよい。この変形例の動力出力装置120Bでは、
モータ150Bによりクランクシャフト139が回転し
ないようにロックした状態で、クラッチモータ140B
により駆動軸170に動力を出力することができ、モー
タ150Bからトルク作用させてクランキングすること
によりエンジン130を始動したり、エンジン130へ
の燃料噴射を停止すると共にクランクシャフト139を
ロックしてエンジン130の運転を停止することができ
る。したがって、この変形例の動力出力装置120Bで
も、変形例の動力出力装置120と同様に、実施例の動
力出力装置20が実行する図5のバッテリ充電変更制御
ルーチンを実行することができ、同様の効果を奏するこ
とができる。
【0047】また、この変形例の動力出力装置120B
でも、エンジン130から出力された動力をクラッチモ
ータ140Bとモータ150Bとによりトルク変換して
所望の動力として駆動軸170に出力することができ
る。すなわち、図7に照らして言えば、エンジン130
が回転数N1,トルクT1の運転ポイントP1で運転し
ているときに、領域G2と領域G3との和として表わさ
れるエネルギをモータ150Bに供給してクランクシャ
フト139をトルクT2で運転し、モータ150Bに供
給するエネルギを領域G1と領域G3との和として表わ
されるエネルギとしてクラッチモータ140Bから回生
して賄うことにより、駆動軸170を回転数N2,トル
クT2の運転ポイントP2で回転させたり、エンジン1
30が回転数N2,トルクT2の運転ポイントP2で運
転しているときに、モータ150Bにより領域G2で表
わされるエネルギを回生してクランクシャフト139を
トルクT1で運転し、モータ150Bにより回生された
エネルギを領域G1で表わされるエネルギとしてクラッ
チモータ140Bに供給することにより、駆動軸170
を回転数N1,トルクT1の運転ポイントP1で回転さ
せることができるのである。そして、エンジン130の
運転ポイントを変更することによりバッテリ160の充
電を開始したり停止したり或いは充電電力を変更したり
することができる。したがって、この変形例の動力出力
装置120Bでも、実施例の動力出力装置20が実行す
る図3のバッテリ充電開始制御ルーチンや図4のバッテ
リ充電停止制御ルーチンを実行することができ、同様の
効果を奏することができる。
でも、エンジン130から出力された動力をクラッチモ
ータ140Bとモータ150Bとによりトルク変換して
所望の動力として駆動軸170に出力することができ
る。すなわち、図7に照らして言えば、エンジン130
が回転数N1,トルクT1の運転ポイントP1で運転し
ているときに、領域G2と領域G3との和として表わさ
れるエネルギをモータ150Bに供給してクランクシャ
フト139をトルクT2で運転し、モータ150Bに供
給するエネルギを領域G1と領域G3との和として表わ
されるエネルギとしてクラッチモータ140Bから回生
して賄うことにより、駆動軸170を回転数N2,トル
クT2の運転ポイントP2で回転させたり、エンジン1
30が回転数N2,トルクT2の運転ポイントP2で運
転しているときに、モータ150Bにより領域G2で表
わされるエネルギを回生してクランクシャフト139を
トルクT1で運転し、モータ150Bにより回生された
エネルギを領域G1で表わされるエネルギとしてクラッ
チモータ140Bに供給することにより、駆動軸170
を回転数N1,トルクT1の運転ポイントP1で回転さ
せることができるのである。そして、エンジン130の
運転ポイントを変更することによりバッテリ160の充
電を開始したり停止したり或いは充電電力を変更したり
することができる。したがって、この変形例の動力出力
装置120Bでも、実施例の動力出力装置20が実行す
る図3のバッテリ充電開始制御ルーチンや図4のバッテ
リ充電停止制御ルーチンを実行することができ、同様の
効果を奏することができる。
【0048】実施例の動力出力装置20では、エンジン
30のクランクシャフト39にジェネレータ40を取り
付けたが、図9の変形例の動力出力装置220に示すよ
うに、エンジン230のクランクシャフト239に、回
転軸の1つとして駆動軸270が結合されたプラネタリ
ギヤ290を介してジェネレータ240を取り付けるも
のとしてもよい。変形例の動力出力装置220が備える
プラネタリギヤ290は、ジェネレータ240が取り付
けられた回転軸292に結合されたサンギヤと、駆動軸
270に結合されたリングギヤと、サンギヤとリングギ
ヤとの間に配置されサンギヤの外周を自転しながら公転
する複数のプラネタリピニオンギヤと、クランクシャフ
ト239に結合され各プラネタリピニオンギヤの回転軸
を軸支するプラネタリキャリアとから構成されている。
このプラネタリギヤ290では、サンギヤ,リングギヤ
およびプラネタリキャリアにそれぞれ結合された回転軸
292,駆動軸270およびクランクシャフト239の
3軸が動力の入出力軸とされ、3軸のうちいずれか2軸
へ入出力される動力が決定されると、残余の1軸に入出
力される動力は決定された2軸へ入出力される動力に基
づいて定まる。
30のクランクシャフト39にジェネレータ40を取り
付けたが、図9の変形例の動力出力装置220に示すよ
うに、エンジン230のクランクシャフト239に、回
転軸の1つとして駆動軸270が結合されたプラネタリ
ギヤ290を介してジェネレータ240を取り付けるも
のとしてもよい。変形例の動力出力装置220が備える
プラネタリギヤ290は、ジェネレータ240が取り付
けられた回転軸292に結合されたサンギヤと、駆動軸
270に結合されたリングギヤと、サンギヤとリングギ
ヤとの間に配置されサンギヤの外周を自転しながら公転
する複数のプラネタリピニオンギヤと、クランクシャフ
ト239に結合され各プラネタリピニオンギヤの回転軸
を軸支するプラネタリキャリアとから構成されている。
このプラネタリギヤ290では、サンギヤ,リングギヤ
およびプラネタリキャリアにそれぞれ結合された回転軸
292,駆動軸270およびクランクシャフト239の
3軸が動力の入出力軸とされ、3軸のうちいずれか2軸
へ入出力される動力が決定されると、残余の1軸に入出
力される動力は決定された2軸へ入出力される動力に基
づいて定まる。
【0049】プラネタリギヤ290の3軸における回転
数やトルクの関係は、機構学の教えるところによれば、
図10や図11に例示する共線図と呼ばれる図として表
わすことができ、幾何学的に解くことができる。図10
における縦軸は3軸の回転数軸であり、横軸は3軸の座
標軸の位置の比を表わす。このとき、サンギヤに結合さ
れた回転軸292とリングギヤに結合された駆動軸27
0の座標軸S,Rを両端にとったとき、プラネタリキャ
リアに結合されたクランクシャフト239の座標軸C
は、軸Sと軸Rを1:ρに内分する軸として定められ
る。ここで、ρは、リングギヤの歯数に対するサンギヤ
の歯数の比である。いま、エンジン230が回転数Ne
で運転されており、駆動軸270が回転数Ndで運転さ
れている場合を考えれば、クランクシャフト239の座
標軸Cにエンジン230の回転数Neを、駆動軸270
の座標軸Rに回転数Ndをプロットすることができる。
この両点を通る直線を描けば、この直線と座標軸Sとの
交点で表わされる回転数として回転軸292の回転数N
sを求めることができる。以下、この直線を動作共線と
呼ぶ。このようにプラネタリギヤ290では、サンギ
ヤ,リングギヤおよびプラネタリキャリアのうちいずれ
か2つの回転を決定すると、残余の1つの回転は、決定
した2つの回転に基づいて決定される。
数やトルクの関係は、機構学の教えるところによれば、
図10や図11に例示する共線図と呼ばれる図として表
わすことができ、幾何学的に解くことができる。図10
における縦軸は3軸の回転数軸であり、横軸は3軸の座
標軸の位置の比を表わす。このとき、サンギヤに結合さ
れた回転軸292とリングギヤに結合された駆動軸27
0の座標軸S,Rを両端にとったとき、プラネタリキャ
リアに結合されたクランクシャフト239の座標軸C
は、軸Sと軸Rを1:ρに内分する軸として定められ
る。ここで、ρは、リングギヤの歯数に対するサンギヤ
の歯数の比である。いま、エンジン230が回転数Ne
で運転されており、駆動軸270が回転数Ndで運転さ
れている場合を考えれば、クランクシャフト239の座
標軸Cにエンジン230の回転数Neを、駆動軸270
の座標軸Rに回転数Ndをプロットすることができる。
この両点を通る直線を描けば、この直線と座標軸Sとの
交点で表わされる回転数として回転軸292の回転数N
sを求めることができる。以下、この直線を動作共線と
呼ぶ。このようにプラネタリギヤ290では、サンギ
ヤ,リングギヤおよびプラネタリキャリアのうちいずれ
か2つの回転を決定すると、残余の1つの回転は、決定
した2つの回転に基づいて決定される。
【0050】次に、描かれた動作共線に、エンジン23
0のトルクTeを座標軸Cを作用線として図中下から上
に作用させる。このとき動作共線は、トルクに対しては
ベクトルとしての力を作用させたときの剛体として取り
扱うことができるから、座標軸C上に作用させたトルク
Teは、平行な2つの異なる作用線への力の分離の手法
により、座標軸S上のトルクTesと座標軸R上のトル
クTerとに分離することができる。動作共線がこの状
態で安定であるためには、動作共線の力の釣り合いをと
ればよい。すなわち、座標軸S上には、トルクTesと
大きさが同じで向きが反対のトルクTgを作用させ、座
標軸R上には、駆動軸270に出力するトルクTdと同
じ大きさで向きが反対のトルクとトルクTerとの合力
に対し大きさが同じで向きが反対のトルクTmを作用さ
せるのである。このトルクTgはジェネレータ240に
より、トルクTmはモータ250により作用させること
ができる。このとき、ジェネレータ240は、回転の方
向と逆向きにトルクを作用させるから、発電機として動
作し、トルクTgと回転数Nsとの積で表わされる電気
エネルギPgを回転軸292から回生する。モータ25
0は、回転の方向とトルクの方向とが同じになるから、
電動機として動作し、トルクTmと回転数Ndとの積で
表わされる電気エネルギPmを動力として駆動軸270
に出力する。ここで、電気エネルギPgと電気エネルギ
Pmとを等しくすれば、モータ250で消費する電力の
すべてをジェネレータ240により回生して賄うことが
できる。
0のトルクTeを座標軸Cを作用線として図中下から上
に作用させる。このとき動作共線は、トルクに対しては
ベクトルとしての力を作用させたときの剛体として取り
扱うことができるから、座標軸C上に作用させたトルク
Teは、平行な2つの異なる作用線への力の分離の手法
により、座標軸S上のトルクTesと座標軸R上のトル
クTerとに分離することができる。動作共線がこの状
態で安定であるためには、動作共線の力の釣り合いをと
ればよい。すなわち、座標軸S上には、トルクTesと
大きさが同じで向きが反対のトルクTgを作用させ、座
標軸R上には、駆動軸270に出力するトルクTdと同
じ大きさで向きが反対のトルクとトルクTerとの合力
に対し大きさが同じで向きが反対のトルクTmを作用さ
せるのである。このトルクTgはジェネレータ240に
より、トルクTmはモータ250により作用させること
ができる。このとき、ジェネレータ240は、回転の方
向と逆向きにトルクを作用させるから、発電機として動
作し、トルクTgと回転数Nsとの積で表わされる電気
エネルギPgを回転軸292から回生する。モータ25
0は、回転の方向とトルクの方向とが同じになるから、
電動機として動作し、トルクTmと回転数Ndとの積で
表わされる電気エネルギPmを動力として駆動軸270
に出力する。ここで、電気エネルギPgと電気エネルギ
Pmとを等しくすれば、モータ250で消費する電力の
すべてをジェネレータ240により回生して賄うことが
できる。
【0051】図10に示す共線図では回転軸292の回
転数Nsは正であったが、エンジン230の回転数Ne
と駆動軸270の回転数Ndとによっては、図11に示
す共線図のように負となる場合もある。このときには、
ジェネレータ240は、回転の方向とトルクの作用する
方向とが同じになるから、電動機として動作し、トルク
Tgと回転数Nsとの積で表わされる電気エネルギPg
を消費する。一方、モータ250は、回転の方向とトル
クの作用する方向とが逆になるから、発電機として動作
し、トルクTmと回転数Ndとの積で表わされる電気エ
ネルギPmを駆動軸270から回生することになる。こ
の場合も、ジェネレータ240で消費する電気エネルギ
Pgとモータ250で回生する電気エネルギPmとを等
しくすれば、ジェネレータ240で消費する電気エネル
ギPgをモータ250で丁度賄うことができる。
転数Nsは正であったが、エンジン230の回転数Ne
と駆動軸270の回転数Ndとによっては、図11に示
す共線図のように負となる場合もある。このときには、
ジェネレータ240は、回転の方向とトルクの作用する
方向とが同じになるから、電動機として動作し、トルク
Tgと回転数Nsとの積で表わされる電気エネルギPg
を消費する。一方、モータ250は、回転の方向とトル
クの作用する方向とが逆になるから、発電機として動作
し、トルクTmと回転数Ndとの積で表わされる電気エ
ネルギPmを駆動軸270から回生することになる。こ
の場合も、ジェネレータ240で消費する電気エネルギ
Pgとモータ250で回生する電気エネルギPmとを等
しくすれば、ジェネレータ240で消費する電気エネル
ギPgをモータ250で丁度賄うことができる。
【0052】このようにして変形例の動力出力装置22
0は、エンジン230から出力された動力をプラネタリ
ギヤ290,ジェネレータ240およびモータ250に
より所望の動力にトルク変換して駆動軸270に出力す
ることができる。そして、こうしたバッテリ260の充
電を伴わない動作からバッテリ260の充電を伴う動作
とするには、エンジン230の回転数NeかトルクTe
のいずれか或いは双方を大きくして、ジェネレータ24
0またはモータ250により回生されるエネルギを大き
くし、モータ250またはジェネレータ240により消
費されるエネルギを小さくすればよい。また、バッテリ
260の充電を伴う動作から、充電を伴わない動作にす
るには、エンジン230の回転数NeかトルクTeのい
ずれか或いは双方を小さくして、ジェネレータ240ま
たはモータ250により回生されるエネルギとモータ2
50またはジェネレータ240により消費されるエネル
ギとを等しくすればよい。更に、バッテリ260の充電
電力を変更するには、エンジン230の回転数Neかト
ルクTeのいずれか或いは双方を大きくしたり小さくし
たりして、ジェネレータ240またはモータ250によ
り回生されるエネルギを大きくしたり小さくしたりし、
モータ250またはジェネレータ240により消費され
るエネルギとの偏差を変更するものとすればよい。した
がって、この変形例の動力出力装置220によるバッテ
リ260の充電の開始や停止あるいは充電電力の変更に
は、エンジン230の運転ポイントの変更を伴うから、
図5のバッテリ充電変更制御ルーチンをこの充電の開始
や停止充電電力の変更の際に適用することができ、同様
の効果を奏することができる。
0は、エンジン230から出力された動力をプラネタリ
ギヤ290,ジェネレータ240およびモータ250に
より所望の動力にトルク変換して駆動軸270に出力す
ることができる。そして、こうしたバッテリ260の充
電を伴わない動作からバッテリ260の充電を伴う動作
とするには、エンジン230の回転数NeかトルクTe
のいずれか或いは双方を大きくして、ジェネレータ24
0またはモータ250により回生されるエネルギを大き
くし、モータ250またはジェネレータ240により消
費されるエネルギを小さくすればよい。また、バッテリ
260の充電を伴う動作から、充電を伴わない動作にす
るには、エンジン230の回転数NeかトルクTeのい
ずれか或いは双方を小さくして、ジェネレータ240ま
たはモータ250により回生されるエネルギとモータ2
50またはジェネレータ240により消費されるエネル
ギとを等しくすればよい。更に、バッテリ260の充電
電力を変更するには、エンジン230の回転数Neかト
ルクTeのいずれか或いは双方を大きくしたり小さくし
たりして、ジェネレータ240またはモータ250によ
り回生されるエネルギを大きくしたり小さくしたりし、
モータ250またはジェネレータ240により消費され
るエネルギとの偏差を変更するものとすればよい。した
がって、この変形例の動力出力装置220によるバッテ
リ260の充電の開始や停止あるいは充電電力の変更に
は、エンジン230の運転ポイントの変更を伴うから、
図5のバッテリ充電変更制御ルーチンをこの充電の開始
や停止充電電力の変更の際に適用することができ、同様
の効果を奏することができる。
【0053】この変形例の動力出力装置220におい
て、モータ250から出力される動力のみで車両を走行
するときには、エンジン230のフリクション仕事が大
きいことから、エンジン230が停止し、ジェネレータ
240のロータが空回りしている状態となる。この状態
からジェネレータ240のトルクを調整してエンジン2
30を始動したり、この状態となるようにエンジン23
0の運転を停止するときには、その反力としてのトルク
がプラネタリギヤ290のギヤ比で駆動軸270に出力
される。したがって、駆動軸270に出力するトルクが
変化しないようにエンジン230を始動したり停止する
には、プラネタリギヤ290を介して駆動軸270に作
用する反力としてトルクを打ち消すようモータ250か
ら駆動軸270に出力するトルクを制御すればよい。
て、モータ250から出力される動力のみで車両を走行
するときには、エンジン230のフリクション仕事が大
きいことから、エンジン230が停止し、ジェネレータ
240のロータが空回りしている状態となる。この状態
からジェネレータ240のトルクを調整してエンジン2
30を始動したり、この状態となるようにエンジン23
0の運転を停止するときには、その反力としてのトルク
がプラネタリギヤ290のギヤ比で駆動軸270に出力
される。したがって、駆動軸270に出力するトルクが
変化しないようにエンジン230を始動したり停止する
には、プラネタリギヤ290を介して駆動軸270に作
用する反力としてトルクを打ち消すようモータ250か
ら駆動軸270に出力するトルクを制御すればよい。
【0054】こうした変形例の動力出力装置220で
も、上述のモータ250のトルク制御を考慮すれば、実
施例の動力出力装置20が実行する図3のバッテリ充電
開始ルーチンや図4のバッテリ充電停止ルーチンを実行
することができ、同様の効果をそうすることができる。
も、上述のモータ250のトルク制御を考慮すれば、実
施例の動力出力装置20が実行する図3のバッテリ充電
開始ルーチンや図4のバッテリ充電停止ルーチンを実行
することができ、同様の効果をそうすることができる。
【0055】こうした変形例の動力出力装置220で
は、モータ250を駆動軸270に取り付けたが、図1
2の変形例の動力出力装置220Bに示すように、モー
タ250Bをクランクシャフト239に取り付けるもの
としてもよい。この変形例の動力出力装置220Bで
は、モータ250Bでクランクシャフト239が回転し
ないようにロックした状態で、ジェネレータ240によ
り駆動軸270に動力を出力することができ、モータ2
50Bからトルク作用させてクランキングすることによ
りエンジン230を始動したり、エンジン230への燃
料噴射を停止すると共にクランクシャフト239をロッ
クしてエンジン230の運転を停止することができる。
したがって、この変形例の動力出力装置220Bでも、
変形例の動力出力装置220と同様に、実施例の動力出
力装置20が実行する図3のバッテリ充電開始制御ルー
チンや図4のバッテリ充電停止制御ルーチンを実行する
ことができ、同様な効果を奏することができる。
は、モータ250を駆動軸270に取り付けたが、図1
2の変形例の動力出力装置220Bに示すように、モー
タ250Bをクランクシャフト239に取り付けるもの
としてもよい。この変形例の動力出力装置220Bで
は、モータ250Bでクランクシャフト239が回転し
ないようにロックした状態で、ジェネレータ240によ
り駆動軸270に動力を出力することができ、モータ2
50Bからトルク作用させてクランキングすることによ
りエンジン230を始動したり、エンジン230への燃
料噴射を停止すると共にクランクシャフト239をロッ
クしてエンジン230の運転を停止することができる。
したがって、この変形例の動力出力装置220Bでも、
変形例の動力出力装置220と同様に、実施例の動力出
力装置20が実行する図3のバッテリ充電開始制御ルー
チンや図4のバッテリ充電停止制御ルーチンを実行する
ことができ、同様な効果を奏することができる。
【0056】また、この変形例の動力出力装置220B
でも、エンジン230から出力された動力をプラネタリ
ギヤ290,ジェネレータ240およびモータ250B
とによりトルク変換して所望の動力として駆動軸270
に出力することができ、エンジン230の運転ポイント
を変更することによりバッテリ260の充電を開始した
り停止したり或いは充電電力を変更したりすることがで
きる。したがって、この変形例の動力出力装置220B
でも、実施例の動力出力装置20が実行する図5のバッ
テリ充電変更制御ルーチンを実行することができ、同様
な効果を奏することができる。ただし、モータ250B
から出力されるトルクTmは、図10および図11と異
なり、座標軸Cに作用させることになるから、各トルク
は座標軸Cに作用するトルクTmを考慮して比例計算す
る必要がある。
でも、エンジン230から出力された動力をプラネタリ
ギヤ290,ジェネレータ240およびモータ250B
とによりトルク変換して所望の動力として駆動軸270
に出力することができ、エンジン230の運転ポイント
を変更することによりバッテリ260の充電を開始した
り停止したり或いは充電電力を変更したりすることがで
きる。したがって、この変形例の動力出力装置220B
でも、実施例の動力出力装置20が実行する図5のバッ
テリ充電変更制御ルーチンを実行することができ、同様
な効果を奏することができる。ただし、モータ250B
から出力されるトルクTmは、図10および図11と異
なり、座標軸Cに作用させることになるから、各トルク
は座標軸Cに作用するトルクTmを考慮して比例計算す
る必要がある。
【0057】こうした変形例の動力出力装置220や動
力出力装置220Bでは、3軸式動力入出力手段として
プラネタリギヤ290を用いたが、一方はサンギヤと他
方はリングギヤとギヤ結合すると共に互いにギヤ結合し
サンギヤの外周を自転しながら公転する2つ1組の複数
組みのプラネタリピニオンギヤを備えるダブルピニオン
プラネタリギヤを用いるものとしてもよい。この他、3
軸式動力入出力手段として3軸のうちいずれか2軸に入
出力される動力を決定すれば、この決定した動力に基づ
いて残余の1軸に入出力される動力を決定されるもので
あれば如何なる装置やギヤユニット等、例えば、ディフ
ァレンシャルギヤ等を用いることもできる。
力出力装置220Bでは、3軸式動力入出力手段として
プラネタリギヤ290を用いたが、一方はサンギヤと他
方はリングギヤとギヤ結合すると共に互いにギヤ結合し
サンギヤの外周を自転しながら公転する2つ1組の複数
組みのプラネタリピニオンギヤを備えるダブルピニオン
プラネタリギヤを用いるものとしてもよい。この他、3
軸式動力入出力手段として3軸のうちいずれか2軸に入
出力される動力を決定すれば、この決定した動力に基づ
いて残余の1軸に入出力される動力を決定されるもので
あれば如何なる装置やギヤユニット等、例えば、ディフ
ァレンシャルギヤ等を用いることもできる。
【0058】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、蓄電手段の充電の開始や停止或いは充電電
力の変更が原動機の始動や運転の停止或いは運転ポイン
トの変更を伴うものであれば、如何なる構成としてもよ
く、また、動力出力装置を、船舶,航空機などの交通手
段や、その他各種産業機械などに搭載する形態など、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態
で実施し得ることは勿論である。
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、蓄電手段の充電の開始や停止或いは充電電
力の変更が原動機の始動や運転の停止或いは運転ポイン
トの変更を伴うものであれば、如何なる構成としてもよ
く、また、動力出力装置を、船舶,航空機などの交通手
段や、その他各種産業機械などに搭載する形態など、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態
で実施し得ることは勿論である。
【図1】本発明の一実施例としての動力出力装置20の
構成の概略を示す構成図である。
構成の概略を示す構成図である。
【図2】実施例の動力出力装置20の電気的な接続の概
略をECU80を中心に示したブロック図である。
略をECU80を中心に示したブロック図である。
【図3】ECU80のCPU80aにより実行されるバ
ッテリ充電開始制御ルーチンを例示するフローチャート
である。
ッテリ充電開始制御ルーチンを例示するフローチャート
である。
【図4】ECU80のCPU80aにより実行されるバ
ッテリ充電停止制御ルーチンを例示するフローチャート
である。
ッテリ充電停止制御ルーチンを例示するフローチャート
である。
【図5】ECU80のCPU80aにより実行されるバ
ッテリ充電変更制御ルーチンを例示するフローチャート
である。
ッテリ充電変更制御ルーチンを例示するフローチャート
である。
【図6】変形例の動力出力装置120の構成の概略を示
す構成図である。
す構成図である。
【図7】変形例の動力出力装置120の動作原理を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図8】変形例の動力出力装置120Bの構成の概略を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図9】変形例の動力出力装置220の構成の概略を示
す構成図である。
す構成図である。
【図10】変形例の動力出力装置220におけるプラネ
タリギヤ290に結合された3軸の回転数とトルクの関
係を示す共線図である。
タリギヤ290に結合された3軸の回転数とトルクの関
係を示す共線図である。
【図11】変形例の動力出力装置220におけるプラネ
タリギヤ290に結合された3軸の回転数とトルクの関
係を示す共線図である。
タリギヤ290に結合された3軸の回転数とトルクの関
係を示す共線図である。
【図12】変形例の動力出力装置220Bの構成の概略
を示す構成図である。
を示す構成図である。
20…動力出力装置 30…エンジン 31…燃料噴射弁 32…イグナイタ 33…スロットルバルブアクチュエータ 34…スロットルバルブポジションセンサ 35…回転数センサ 36…回転角度センサ 37…水温センサ 39…クランクシャフト 40…ジェネレータ 42…ジェネレータ駆動回路 44…ジェネレータ電流検出器 50…モータ 52…モータ駆動回路 60…バッテリ 62…残容量検出器 64…アクセルペダルポジションセンサ 66…ブレーキペダルポジションセンサ 70…駆動軸 72…ディファレンシャルギヤ 74,76…駆動輪 80…ECU 80a…CPU 80b…ROM 80c…RAM 80d…バックアップRAM 80e…タイマ 80f…入力処理回路 80g…出力処理回路 82…エアコンスイッチ 84…ドア開閉スイッチ 86,88…電装スイッチ 120…動力出力装置 130…エンジン 139…クランクシャフト 140…クラッチモータ 140a…インナロータ 140b…アウタロータ 141…スリップリング 150…モータ 150B…モータ 160…バッテリ 170…駆動軸 220…動力出力装置 230…エンジン 239…クランクシャフト 240…ジェネレータ 250…モータ 260…バッテリ 270…駆動軸 290…プラネタリギヤ 292…回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 29/06 H02J 7/00 P H02J 7/00 7/14 A 7/14 B60K 9/00 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 6/02 B60L 3/00 B60L 11/12 B60L 11/18 B60R 16/02 670 F02D 29/06 H02J 7/00 H02J 7/14
Claims (6)
- 【請求項1】 駆動軸に動力を出力する動力出力装置で
あって、 前記駆動軸に動力を出力する電動機と、 原動機と、 該原動機から出力される動力の少なくとも一部を電気エ
ネルギに変換可能な発電機と、 該発電機により変換された電気エネルギの充電と、前記
電動機の駆動に必要な電気エネルギの供給が可能な蓄電
手段と、 該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段と、 該検出された前記蓄電状態が所定範囲の状態外の状態と
なった後で前記所定の操作がなされたときに前記発電機
による前記蓄電手段の充電の開始、停止または変更を判
定する充電判定手段と、 該判定の結果に基づいて前記蓄電手段の充電が開始、停
止または変更されるよう前記原動機と前記発電機とを制
御する充電制御手段とを備える動力出力装置。 - 【請求項2】前記充電判定手段は、前記蓄電状態が所定
時間継続して前記所定範囲の状態外の状態にあるときに
は、前記所定の操作の有無に拘わらず、充電の開始,停
止または変更を判定する手段である請求項1記載の動力
出力装置。 - 【請求項3】前記充電判定手段は、前記蓄電状態が前記
所定範囲を包含する第2の所定範囲の状態外のときに
は、前記所定の操作の有無に拘わらず、充電の開始,停
止または変更を判定する手段である請求項1または2記
載の動力出力装置。 - 【請求項4】前記所定の操作は、前記駆動軸へ出力する
動力の目標値を変更する操作である請求項1ないし3い
ずれか記載の動力出力装置。 - 【請求項5】前記所定の操作は、前記動力出力装置から
得られる動力により駆動する機器の運転の開始,停止ま
たは変更の操作である請求項1ないし4いずれか記載の
動力出力装置。 - 【請求項6】前記所定の操作は、前記動力出力装置を搭
載する駆動装置が備える機器の操作または該機器の運転
の開始,停止または変更の操作である請求項1ないし5
いずれか記載の動力出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01475097A JP3248444B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 動力出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01475097A JP3248444B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 動力出力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10201010A JPH10201010A (ja) | 1998-07-31 |
JP3248444B2 true JP3248444B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=11869799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01475097A Expired - Fee Related JP3248444B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 動力出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3248444B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69927443T2 (de) | 1998-07-15 | 2006-06-29 | Seiko Epson Corp. | Tintenstrahlaufzeichnungsgerät |
JP5838869B2 (ja) * | 2012-03-13 | 2016-01-06 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置 |
-
1997
- 1997-01-10 JP JP01475097A patent/JP3248444B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10201010A (ja) | 1998-07-31 |
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