JP3247959B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3247959B2
JP3247959B2 JP32140091A JP32140091A JP3247959B2 JP 3247959 B2 JP3247959 B2 JP 3247959B2 JP 32140091 A JP32140091 A JP 32140091A JP 32140091 A JP32140091 A JP 32140091A JP 3247959 B2 JP3247959 B2 JP 3247959B2
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】カラー複写機、ファクシミリ、プ
リンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、転写性が
良好になるようにトナー帯電量や転写電界等を自動的に
制御する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置においては、現像
されて潜像担持体上に付着したトナーの帯電量と転写
性、転写率等との間に密接な関係がある。例えば、該帯
電量が低すぎると、転写紙等の最終転写材又は転写ベル
ト等の中間転写体と、潜像担持体との間に形成する転写
電界によってトナーの帯電極性とは逆の極性の電荷がト
ナーに注入され、トナーの帯電量が著しく小さくなって
転写電界によってトナーに及ぼされる静電気力が著しく
小さくなったり、また、極性が反転して転写電界による
静電気力の向きが逆転したりして、転写材上に転写され
にくくなる。これが、画像の一部が白く抜ける画像抜け
の原因となる。逆に、該帯電量が高すぎると、潜像担持
体の潜像への吸着力が強すぎて転写率が低下する原因と
なり、また、クリーニング性が低下してクリーニング不
良の原因にもなる。特に、カラー画像を形成するものに
おいては、転写率が経時的に変化して各色トナーの転写
率のバランスが崩れると、色再現性が変化してしまう。
このように、現像されて潜像担持体上に付着したトナー
の帯電量に高低が生じるのは、二成分現像方式において
はキャリアの劣化(キャリアのコート膜へのトナー付着
やコート膜損傷)等によるキャリアのトナー帯電能力の
変化やトナーの帯電特性によつて現像器内のトナーの帯
電量に高低が生じることによる。例えば、図1(a)は
横軸にトナーの帯電量を取り、縦軸に現像器内のトナー
全体の帯電量についての分布(以下、トナー帯電量分布
という)を取って、新しいキャリアを用いた場合のトナ
ー全体の帯電量分布aと、劣化したキャリアを用いた場
合のトナー全体の帯電量分布bとを示すしたものであ
る。この例では劣化したキャリアを用いた場合に、帯電
量分布の分布のピークが低電位側にシフトする。また、
図1(b)は横軸にトナーの撹拌時間を取り、縦軸にト
ナーの帯電量を取って、トナー帯電特性の相違による帯
電量の経時変化を示すものである。図中に示すように撹
拌時間に応じてトナー帯電量が上昇するものaと、逆に
下降するものbとが存在する。
【0003】一般に、現像器内のトナーの帯電量を一定
に維持するための発明は種々提案されている。例えば、
実開昭58−13544号公報には、潜像担持体表面に
形成された一定電位の規定領域内に付着した現像器から
のトナーの重量M及び電荷Qを測定し、単位重量当たり
のトナー帯電量Q/M、及び単位面積当たりのトナー付
着量をそれぞれ基準値と比較し、これらが基準値と同一
になるように現像器内のトナー濃度、現像器内における
現像剤の撹拌エネルギーを制御することが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成に
よれば、現像器内のトナー全体の平均的な帯電量(以
下、帯電量平均値という)をほぼ一定に維持することが
できるだけで、現像器内のトナー帯電量分布は経時的に
変化してしまう。このため適正帯電量の範囲から外れ
た、比較的低帯電のトナーや比較的高帯電トナーが、現
像によって潜像担持体上の潜像に付着し、上記の不具合
を発生させる恐れがある。この点について図2(a)を
用いて説明する。図2(b)の特性図の第1象限は、横
軸にトナーの帯電量Qをとり、縦軸に潜像担持体上の潜
像が現像装置の現像担持体上の各帯電量Qのトナーにお
よぼす静電気力をとって、潜像に付着するトナーの帯電
量Qの範囲を示したものであり、同特性図の第4象限
は、横軸にトナーの帯電量Qをとり、縦軸に現像器内の
トナー帯電量分布をとったものである。同第1象限中の
直線a、b、cはそれぞれ互いに異なる大きさの現像電
界が各帯電量Qのトナーに及ぼす静電気力の大きさを示
すものであり、曲線iは現像剤中のキャリアがトナーに
及ぼす静電気力等の吸引力の大きさ(向きは潜像が各帯
電量Qのトナーに及ぼす静電気力と逆になる)を示すも
のである。このこような現像電界の大きさは、潜像担持
体上の潜像の電位、潜像のパターン、現像器の現像剤担
持体に印加する現像バイアス等によって決まる。例え
ば、比較的大きな現像電界cは、潜像電界のエッジ部等
で生じる。同第1象限中の各直線a、b、cと曲線iと
で囲まれた領域に対応する範囲の帯電量Qのトナーは、
各直線a、b、cに対応する現像電界による静電気力が
キャリアの吸引力よりも大きくなって潜像に付着する。
同第4象限中に例示した分布イはほぼ正規分布であるの
に対し、分布ロはピークが比較的低電位側にシフトし、
かつ、ピークの両側で非対象な分布であるが、両分布は
帯電量の平均値が互いに等しい分布になっているものと
する。
【0005】同第1象限と同第4象限との対比から明ら
かなように、潜像に付着するトナーの帯電量Qの範囲
が、上記直線a、b、cというような現像電界の大きさ
によって異なり、また、潜像に付着したトナー全体の帯
電量分布が、上記分布イ、ロというような現像器内のト
ナー帯電量分布や上記現像電界の大きさによって異な
る。このため、現像器内のトナー全体の帯電量平均値が
同一であってもその帯電量分布が互いに異なるものであ
る場合には、潜像に付着したトナー全体の帯電量分布が
互いに異なるものになる。この結果、現像器内のトナー
帯電量分布によっては適正帯電量の範囲から外れた、比
較的低帯電のトナーや比較的高帯電トナーが、現像によ
って潜像担持体上の潜像に付着することがある。例え
ば、横軸に上記直線a、b、cに対応する現像電界をと
り、縦軸にそれぞれの現像電界に対応する潜像に付着し
たトナーの平均帯電量をとった図2(b)において、現
像器内のトナー帯電量分布がほぼ正規分布である分布イ
の場合の潜像付着トナーの帯電量平均値は、イ´で示す
ように現像電界によらずほぼ一定値であるが、ピークが
比較的低電位側にシフトし、かつ、ピークの両側で非対
象な分布である分布ロの場合の同帯電量平均値は、ロ´
で示すように現像電界によって異なる値になる。そし
て、この分布ロの場合の現像電界cによる現像によって
は、適正帯電量の範囲から外れた比較的低帯電のトナー
が潜像に多量に付着している。図示しないが、現像器内
のトナー帯電量分布が、分布ロとは逆に、ピークが比較
的高電位側にシフトした分布である場合には、現像電界
の大きさによっては、適正帯電量の範囲から外れた比較
的高帯電のトナーが潜像に多量に付着することになる。
このようにして潜像に付着した適正帯電量の範囲から外
れたトナーが上記の不具合の原因になるのである。
【0006】また、この図2(a)における横軸を潜像
担持体上に付着しているトナーの帯電量Qを表し、第4
象限の縦軸が潜像担持体上付着トナーのトナー帯電量分
布を表し、同図中の直線a,b,cが互いに大きさが異
なる転写電界に対応し、曲線iが潜像担持体表面のトナ
ーに対する吸引力に対応するとした場合にも、同様に潜
像担持体上に付着しているトナーのうち転写電界等との
関係で適正帯電量を外れたトナーが中間転写体に転写さ
れたときには、最終転写材への転写時に同様の不具合を
発生させる原因になる。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、適正帯電量の範囲か
ら外れた比較的低帯電のトナーや比較的高帯電のトナー
による不具合を防止できる画像形成装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体上に形成した互いにト
ナー付着量が異なる複数の基準トナー像の転写率を検出
する転写率検出手段と、該転写率検出手段の検出結果を
用いて各基準トナー像についてのトナー転写率の分散値
を演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に基づい
て転写電界を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
するものである。請求項の発明は、像担持体上に形成
した互いに潜像パターンが異なる複数の基準トナー像の
転写率を検出する転写率検出手段と、該転写率検出手段
の検出結果を用いて各基準トナー像についてのトナー転
写率の分散値を演算する演算手段と、該演算手段の演算
結果に基づいて転写電界を制御する制御手段とを設けた
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1あるいは2の発明は、像担持体上に形
成した所定の複数の基準トナー像の転写率を検出する転
写率検出手段と、該転写率検出手段の検出結果を用いて
各基準トナー像についてのトナー転写率の分散値を演算
手段で演算し、該演算手段の演算結果に基づいて転写電
界を、該分散値が最小になるように制御手段で制御す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。まず、図3を用いて複写全体の機構の概
略を説明する。図3おいて、複写機本体101のほぼ中
央部に配置された潜像担持体としての直径120mmの有
機感光体ドラム102の周囲には、感光体表面を帯電す
る帯電チャージャー103、一様帯電された感光体の表
面上にレーザ光を照射して静電潜像を形成するレーザ光
学系104、静電潜像に各色トナーを供給して現像し、
各色毎にトナー像を得る、黒現像装置105、イエロー
現像装置106、マゼンタ現像装置107、シアン現像
装置108、感光体上に形成された各色毎のトナー像を
順次転写する抵抗106乃至1010Ωcmの中間転写ベル
ト109、中間転写ベルト109の一部を感光体表面に
当接させて転写領域を形成し且つ該転写領域に転写電界
を形成する転写電圧が印加されたバイアスローラ11
0、転写後の感光体表面に残留するトナーを除去するク
リーニング装置111、転写後の感光体表面に残留する
電荷を除去する除電装置112等が配設されている。上
記中間転写ベルト109の表面には、該ベルト109に
転写されたトナー像を転写紙に転写する転写領域を形成
し且つ該転写領域に転写電界を形成する転写電圧が印加
された転写バイアスローラ113、及び、転写紙にトナ
ー像を転写した後の残留トナーをクリーニングするため
のベルトクリーニング装置114が配設されている。そ
して、中間転写ベルト109から剥離された転写紙を搬
送する為の搬送ベルト115、及び、該搬送ベルト11
5から搬送されてくる転写紙上のトナーを加熱すると共
に加圧して定着される定着装置116、定着装置116
からの転写紙を受ける排紙トレイ117も設けられてい
る。上記レーザ光学系104の上方には、複写機本体1
01の上部に設けられた原稿載置台としてのコンタクト
ガラス118上の原稿に走査光を照射する露光ランプ1
19、原稿からの反射光を光電変換素子であるCCDの
イメージセンサアレイ123に結像入光させる、反射ミ
ラー121及び結像レンズ122が設けられている。そ
して、該イメージセンサアレイ123で原稿情報を電気
信号に変換して得た画像信号が図示しない画像処理装置
で処理されてレーザ光学系104中の半導体レーザのレ
ーザ発振制御に利用される。
【0011】上記現像装置105〜108について詳述
すると、各現像装置105〜108内には感光体表面に
対して例えば0.60mmのギャップを持って現像剤保持
手段としての非磁性の円筒状現像スリーブ201B,2
01Y,201M,201Cが配設されている。この現
像スリーブ101B,201Y,201M,201C内
部には、図示しない複数の磁極が互いに隣合うものと異
極性になるように形成された現像磁石、及び、該現像磁
石表面と現像スリーブとの間に介在するように配置され
た磁性体より成る磁気シールド板が回転しないように設
けられている。そして、例えば黒現像装置105内には
黒トナーとキャリアを含む現像剤が収容されている。こ
の例ではキャリアとして、平均粒径40〜60μmの非
導電性樹脂によって被覆された真比重5.0〜5.5g
/cm3のフェライトを芯材とするキャリア(フェライト
キャリア)を用いているが、これに代え、不定形鉄粉キ
ャリア等を用いることも出来る。又この例ではトナーと
して、疎水性シリカを添加した負帯電トナーを用いる。
トナーへの添加剤としては疎水性シリカに代え酸化チタ
ン等を用いても良い。このような現像剤が剤撹拌部材3
02の回転で撹拌され、現像スリーブ201B表面に供
給される。現像スリーブ表面に供給された現像剤が上記
現像磁石の磁力で磁気ブラシを形成して現像スリーブ回
転方向に移動し、現像剤規制部材303で現像剤供給量
が調整されて感光体表面に供給され、潜像を反転現像法
により現像する。イエロー現像装置106、マゼンタ現
像装置107、シアン現像装置108のそれぞれも、黒
トナーに代え、イエロートナー、マゼンタトナー、シア
ントナーを用いている点を除き基本的には黒現像装置1
05と同一の構成である。
【0012】次に、図4を用いて複写機の電装部の概略
について説明する。図4において、メイン制御部(CP
U)130に対して所定のプログラム等が記憶されてい
る、ROM131及びRAM132が付設されている。
このメイン制御部130には、インターフェース(I/
O)133を介してレーザ光学系制御部134、電源回
路135、光学センサー136、トナー濃度センサー1
37、環境センサー138、感光体表面電位センサー1
39、トナー補給回路140、中間転写ベルト駆動部1
41等が接続されている。同図においては現像装置とし
てマゼンタ現像装置107のみを示しているが、他の現
像装置105,106,108も同様にそれぞれトナー
濃度センサー137、電源回路135、トナー補給回路
140を介してインターフェース133に接続されてい
る。上記レーザ光学系制御部134は上記レーザ光学系
のレーザ出力を調整するものであり、上記電源回路13
5は帯電チャージャー113に所定の帯電用放電電圧を
与えると共に現像装置105,106,107,108
に対して所定電圧の現像バイアスを与え且つバイアスロ
ーラ110や転写バイアスローラ113に対して所定の
転写電圧を与えるものである。上記光学センサー136
は転写領域を通過した感光体表面に近接配置される発光
ダイオードなどの発光素子とフォトセンサーなどの受光
素子とからなり、後述するようにして感光体上に形成さ
れる基準トナーパターンのトナー付着量及び地肌部のト
ナー付着量を各色毎に検出するとともに、感光体除電後
の残留電位を検出するものである。この光電センサー1
36からの検出信号は図示しない光電センサー制御部に
印加されている。該光電センサー制御部は上記基準トナ
ーパターンのトナー付着量と地肌部のトナー付着量との
比率を求め、該比率の値を基準値と比較して画像濃度の
変動を検出し、トナー濃度センサー137の制御値を補
正するものである。上記トナー濃度センサー137は各
現像装置105,106,107,108にそれぞれ設
けられ、各現像装置内に収容されている現像剤の透磁率
変化に基づいてトナー濃度を検出するものである。この
トナー濃度センサー137は検出したトナー濃度値を基
準値と比較し、トナー濃度が一定値を下回ってトナー不
足状態になった場合にその不足分に対応した大きさのト
ナー補給信号を上記トナー補給回路140に印加する。
上記電位センサー139は感光体表面電位を検出するも
のであり、この検出結果が帯電チャージャー103やレ
ーザ光学系104の出力制御に用いられる。上記中間転
写ベルト駆動部141は中間転写ベルトの駆動を制御す
るものである。
【0013】次に、本実施例におけるトナー帯電量検出
について説明する。図5において、現像装置105〜1
08の現像スリーブに現像バイアス電圧を印加する電源
回路135には電流検知回路301と電流積分回路30
2とが接続されている。感光体ドラム102を周速V
(例えば18cm/秒)で回転させながら帯電チャージャ
ー103で感光体表面をマイナス600Vに帯電させ
る。次に、レーザ光により感光体上に感光体ドラム10
2の軸方向の長さである幅がL〔cm〕、周方向の長さが
a〔cm〕である面積S(≡L×a)〔cm2〕の静電潜像
(以下、基準潜像パターンという)303を形成する。
この周方向の長さaは感光体ドラム102の全周分の長
さでも良い。この例では基準潜像パターン303の電位
はマイナス40〔V〕になる。この基準潜像パターン3
03をトナー帯電量を検出する現像装置、例えぱ黒現像
装置105(イエロー現像装置106、マゼンタ現像装
置107又はシアン現像装置108でも良い)の現像ス
リーブ201に例えばマイナス400〔V〕の直流バイ
アスを印加して現像し、これにより、基準トナーパター
ン304を形成する。この基準潜像パターンの現像時に
トナーの移動によって生じる現像電流値を電流検知回路
301で検出する。
【0014】縦軸に検出電流値〔μA〕、横軸に時間
〔秒〕を取った図6(a)中のI1(t)は現像電流値
の時間変化を示したものであり、基準潜像パターン現像
中に電流値I1を検出し、感光体移動方向で基準潜像パ
ターン303の前後に位置する地肌部が現像スリーブ2
01に対向している時期には電流値I10を検出している
ことがわかる。縦軸に電荷量〔μC〕、横軸に時間
〔秒〕を取った図6(b)中のQ1(t)は上記電流検
知回路301で検出した電流のうち、トナーの移動に伴
った部分の積分値、即ち、現像によって移動したトナー
の持っていた電荷の総量の時間変化を示すものである。
このQ1(t)は下式(1)に示すように、検出電流I1
(t)から常時ほぼ一定量だけ存在する暗電流(トナー
の移動を伴わずに感光体や現像装置のケーシング等に流
れる電流)に対応する部分の平均値I10を差し引いた残
りを積分することによって求められる。そして、この暗
電流に対応する部分の平均値I10は下式(2)で求めら
れる。尚、図6(a),(b)の横軸上の時刻bは基準
潜像パターン303の先端縁が現像スリーブ201に到
達した時刻を、時刻a/V+bは基準潜像パターン30
3の後端縁が現像スリーブ201を通過した時刻をそれ
ぞれ表わしている。以上のことから、基準潜像パターン
303が現像スリーブ201を通過し終えた時点での最
終的な電流積分回路302の積分値Q1は下式(3)に
示す値になり、これが基準潜像パターン303を現像す
るときに移動したトナーの総電荷量である。
【0015】感光体ドラム102上に形成された基準ト
ナーパターン304は感光体ドラム102の回転によっ
て光学センサー136に対向し、ここで光学センサー1
36で光を照射され且つ反射光が検出される。光電セン
サー136の出力はメイン制御部130に送られ、ここ
で検出出力がトナー付着量に換算される。この換算方法
としては公知の種々の方法を用いることが出来る。例え
ば、特開平1−306874号公報に開示されているよ
うに、基準トナーパターン304からの反射光検出出力
spと基準トナーパターン304の前後の感光体地肌部
からの反射光検出出力VsGとを用いて、下式(4)の演
算から単位面積あたりのトナー付着量m1〔g/cm2〕を
求めることが出来る。同式(4)中のβは光学センサー
136とトナーによって決まる定数であり、例えば、こ
の例においては黒トナーの場合にマイナス6.0×10
3〔cm2/g〕という値になる。 m1=−ln(Vsp/Vsp)/β β=−6.0×103〔cm2/g〕 (4)
【0016】以上のようにして求めた基準潜像パターン
303を現像するときに移動したトナーの総電荷量Q1
と基準トナーパターン304の単位面積あたりのトナー
付着量m1とから下式(5)でトナー帯電量q1〔μC/
g〕を求めることが出来る。この演算を実行する演算手
段がメイン制御部133に構成されている。 q1=Q1/(S×m1) (5)
【0017】なお、上記の例においては、電流検知回路
301で検出した電流を電流積分回路302で積分して
基準潜像パターン303現像するときに移動したトナー
の総電荷量Q1を求め、これと基準トナーパターン30
4の単位面積あたりのトナー付着量m1とからトナー帯
電量を求めたが、これに代え、電流検知回路301で検
出した電流と基準トナーパターン304の単位面積あた
りのトナー付着量m1とからトナー帯電量を求めてもよ
い。この場合には直接インターフェイス133に入力さ
れる電流検知回路301の検出値I1(複数のサンプリ
ング値の平均値を用いることが望ましい)から暗電流に
対応する部分の平均値I10(上式(2))を差し引いて
現像時のトナー移動による電流分を求める。下式(6)
はこの場合のトナー帯電量を求めるための演算式であ
る。同式(6)中のv〔cm/秒〕は感光体表面の周速を
示すものである。 q1=(I1−I10)/(L×v×m1) (6)
【0018】以上のトナー帯電量検出は現像されて感光
上に付着するトナーの帯電量を検出するものであるが、
次に感光体上のトナー像をトナー像転写体である中間転
写体である上記中間転写ベルト109に転写されるトナ
ーの帯電量を検出する例について説明する。図8におい
て、基準トナーパターン304は感光体ドラム102の
回転によってバイアスローラ110で形成されている転
写領域に進入して、感光体表面から中間転写ベルト10
9表面に転写される。これにより、中間転写ベルト10
9表面に基準転写トナーパターン307が形成されると
共に、中間転写ベルト109に転写されずに感光体表面
に残留したトナーで残留トナーパターン306が形成さ
れる。このバイアスローラ110には電源回路135と
電流検出回路301aと電流積分回路302aとが接続
されている。そして、この基準トナーパターン304の
感光体表面から中間転写ベルト109表面への転写時に
トナーの移動によって生じる電流値を電流検知回路30
1aで検出する。
【0019】図6(a)中のI2(t)はこの検出電流
値の時間変化を示したものであり、基準トナーパターン
転写中に電流値I2を検出し、感光体移動方向で基準ト
ナーパターン304の前後に位置する地肌部が転写スリ
ーブ201に対向している時期には電流値I20を検出し
ていることがわかる。図6(b)中のQ2(t)は上記
電流検知回路301aで検出した電流のうち、トナーの
移動に伴った部分の積分値、即ち、転写によって移動し
たトナーの持っていた電荷の総量の時間変化を (以下、余白)示すものである。このQ2(t)は上記
1と同様に、検出電流I2(t)から常時ほぼ一定量だ
け存在する暗電流(トナーの移動を伴わずに感光体や転
写装置のケーシング等に流れる電流)に対応する部分の
平均値I20を差し引いた残りを積分することによって求
められる。そして、この暗電流に対応する部分の平均値
20は上記平均値I10と同様にして求められる。尚、こ
の転写時のトナー帯電量検知については、図6(a),
(b)の横軸上の時刻bは基準トナーパターン304の
先端縁が転写領域に到達した時刻を、時刻a/v+bは
基準トナーパターン304の後端縁が転写領域を通過し
た時刻をそれぞれ表わしている。以上のことから、基準
トナーパターン304が転写領域を通過し終えた時点で
の最終的な電流積分回路302aの積分値Q2は下式
(7)に示す値になり、これが基準トナーパターン30
4を転写するときに移動したトナーの総電荷量である。
【0020】感光体表面の残留トナーパターン305は
感光体ドラム102の回転によって光学センサー306
に対向し、ここで光学センサー306で光を照射され且
つ反射光が検出される。光学センサー306の出力はメ
イン制御部130に送られ、ここで基準トナーパターン
304の単位面積あたりのトナー付着量m1の換算と同
様にして検出出力が単位面積あたりのトナー付着量m2
に換算される。そして、基準トナーパターン304の単
位面積あたりのトナー付着量m1と残留トナーパターン
305の単位面積あたりのトナー付着量m2との差(m1
−m2)として中間転写ベルト109上の転写トナーパ
ターン307の単位面積あたりのトナー付着量m3を求
めることかできる。
【0021】以上のようにして求めた基準トナーパター
ン304を転写するときに移動したトナーの総電荷量Q
2と転写トナーパターン307の単位面積あたりのトナ
ー付着量m3とから下式(8)でトナー帯電量q2〔μC
/g〕を求めることが出来る。この演算を実行する演算
手段がメイン制御部133に構成されている。 q2=Q2/(S×m3) (8)
【0022】以上の例においては、電流検知回路301
aで検出した電流を電流積分回路302で積分して基準
トナーパターン304を転写するときに移動したトナー
の総電荷量Q2を求め、これと転写トナーパターン30
7の単位面積あたりのトナー付着量m3とからトナー帯
電量q2を求めたが、これに代え、電流検知回路301
aで検出した電流と転写トナーパターン307の単位面
積あたりのトナー付着量m3とからトナー帯電量を求め
てもよい。この場合には直接インターフェイス133へ
入力される電流検知回路301aの検出値I2(複数の
サンプリング値の平均値を用いることが望ましい)から
暗電流に対応する部分の平均値I20(上式(2)と同様
にして求まる)を差し引いて転写時のトナー移動による
電流分を求める。下式(9)はこの場合のトナー帯電量
を求めるための演算式である。同式(9)中のv〔cm/
秒〕は上記の例と同様に感光体表面の周速を示すもので
ある。 q2=(I2−I20)/(L×v×m3)(9) 又、中間転写ベルト109上に形成された転写トナーパ
ターン307の単位面積あたりのトナー付着量m3を求
めるのに、残留トナーパターン305を光学センサー3
06で検出し基準トナーパターン304の検出結果から
の差を求めているが、これに代え、転写領域を通過した
中間転写ベルト109の表面に対向するように光学セン
サー308を設け、これにより、直接に上記トナー付着
量m3を求めても良い。
【0023】ここで、以上の各式(5),(6),
(8),(9)を制御部で実行するに当たっては、式中
のL,v,Sは定数であり、又、検出される電流値には
損失分も含まれていることから、あらかじめ装置によっ
て決定しておいた係数(A1、A2、A3、A4、A5
6)を用いた、下式(5’),(6’),(8’),
(9’),(12’),(14’)を用いることが出来
る。 q1=A11/m1 (5’) q1=A2(I1−I10)/m1 (6’) q2=A32/m3 (8’) q2=A4(I2−I20)/m3 (9’) 又、上記係数(A1、A2、A3、A4)が回路の特性で定
数とならない場合には、検出電流値と検出トナー付着量
(単位面積当たりのもの)との比、或いは検出電流量と
同検出トナー付着量との比をパラメータとしてトナー帯
電量を求める表をメモリ内に記憶しておき、該表をルッ
クアップしてトナー帯電量を求めるようにしてもよい。
【0024】なお、中間転写ベルト109上のトナーを
光学センサ306で検出する場合には、中間ベルト10
9をある程度の大きさの正反射率を有する材料で構成す
ることが望ましい。例えば、体積抵抗率や表面抵抗率を
制御するための導電剤として酸化亜鉛、酸化スズ、酸化
チタン等の白色系の導電剤を用いることができるポリプ
ロピレン等で構成する。これによれば、横軸に中間転写
ベルト109上のトナー付着量を取り、縦軸に光学セン
サ306の出力を取ってトナー付着量と光学センサ出力
との関係を示すした図7中の曲線aに示すよう、両者の
関係がほぼ線形になる光学センサ出力特性を得ることが
できる。図中曲線bは、導電剤としてカーボンを分散さ
せたポリカーボネイトやフッ素エラストマーで構成し
た、比較的正反射率が小さい転写ベルト109について
の同様の特性を比較のために示したものである。この曲
線bではトナー付着量と光学センサ出力との間に線形の
関係が無い。このため、これらを用いる場合にはCPU
130に付設されたRAM132に記憶させておく、光
学センサ306とトナー付着量との関係が複雑になる。 (以下、余白)
【0025】次に、上記の現像されたトナーの帯電量の
検出値や転写されたトナーの帯電量の検出値を用いて、
適正範囲をはずれた比較的低帯電量のトナーや比較的高
帯電量のトナーが現像あるいは中間転写体上に転写され
ることによる転写率の低下やカラー画像における再現性
の低下を防止するための制御について説明する。先ず、
このような制御の第1の実施例として、図9を用いて転
写されたトナーの帯電量の検出値を用いてトナー濃度設
定値TCを変更する制御について説明する。図9におい
て、まず、基準潜像パターン303(基準パターン)を
作成し、これを現像して基準トナーパターン304とし
て顕像化する(ステップ1)。この基準トナーパターン
304を中間転写ベルト109に転写する時のトナー移
動に伴う電流値と転写トナーパターン307のトナー付
着量とから前述のようにして、転写トナーパターン30
7のトナーの帯電量(以下、転写トナー帯電量という)
(Q/M)Tを検知する(ステップ2)。次に、求めた
転写トナー帯電量(Q/M)Tと予め定めておいた基準
転写トナー帯電量(Q/M)T0とを比較し(ステップ
4,6)、転写トナー帯電量(Q/M)Tが基準転写ト
ナー帯電量(Q/M)T0と一致すれば(ステップ6で
N)、良好な転写が行われているものとして本制御を終
了する。逆に転写トナー帯電量(Q/M)Tが基準転写
トナー帯電量(Q/M)T0と一致しない場合には(ステ
ップ3でY、又はステップ6でYの場合)、以降のトナ
ー濃度設定値TCの制御に進む。
【0026】トナー濃度設定値TCの制御において、転写
トナー帯電量(Q/M)Tが基準トナー帯電量(Q/
M)D0を超えている場合(ステップ3でYの場合)に
は、現像器内のトナーの帯電量を下げるために、現像器
内のトナー濃度制御のトナー濃度設定値TCを所定値△TC
(例えば、0.2重量%相当分)だけ高めにシフトして
現像器内のトナー濃度がそれに応じて高めのトナー濃度
に制御されるようにする(ステップ4)。そして、トナ
ー濃度設定値TC変更に伴う現像γ(現像ポテンシャルに
対する付着量の関係)の変化が発生している場合の作像
条件の変更を行なって(ステップ5)、本制御を終了す
る。この作像条件の変更については後述する。逆に、転
写トナー帯電量(Q/M)Tが基準トナー帯電量(Q/
M)D0よりも低い場合(ステップ6でYの場合)には、
現像器内のトナーの帯電量を上げるために、現像器内の
トナー濃度制御のトナー濃度設定値TCを所定値△TC(例
えば、0.2重量%相当分)だけ低めにシフトして現像
器内のトナー濃度がそれに応じて低めのトナー濃度に制
御されるようにする(ステップ7)。そして、上記作像
条件の変更を行ない(ステップ8)、本制御を終了す
る。
【0027】ここで、上記の作像条件の変更について説
明する。この作像条件の変更は、トナー帯電量を変化さ
せるのにトナー濃度設定値TCを変更することで現像γが
変化するので、これによる画質の変化を防止するために
作像条件である、帯電チャージャ103の出力、レーザ
ー出力、現像バイアス等を変化させるものである。例え
ば横軸に潜像ポテンシャルを取り、縦軸に感光体上のト
ナー付着量を取って現像γの特性線を示した図10にお
いて、トナー濃度設定値TC変更前の現像γが特性線イで
示されるとする。ここで、トナー帯電量を増大するため
にトナー濃度設定値TCを下げてトナー濃度を低くする
と、現像γが特性線イよりも傾斜が小さい特性線ロのよ
うに変化し、逆にトナー帯電量を減少させるためにトナ
ー濃度設定値TCを上げてトナー濃度を高くすると、現像
γが特性線イよりも傾斜が大きい特性線ハのように変化
する。
【0028】作像条件の変更の一例として、レーザー出
力に関するγ補正テーブルと最大値、感光体の帯電電
位、及び現像バイアス値を変化させる場合について説明
する。図11において、第1象限は、横軸に原稿画像の
濃度に比例する画像入力データ、縦軸にレーザーの光量
をとってプリンターのγ補正テーブルの特性を表すもの
である。この例では画像入力信号は8ビットが用いら
れ、レーザーの書き込み光量に対しても、レーザーの書
き込み光量の最小値と最大値との間を8乃至10ビット
の分解能を持つ。第2象限は、横軸に感光体の表面電
位、縦軸にレーザーの光量をとって感光体の光減衰特性
を表すものである。第3象限は、横軸に感光体の表面電
位、縦軸に画像濃度をとって現像特性を表すものであ
る。第4象限は横軸に画像入力データ、縦軸に画像濃度
をとって画像入力データに対して最終的に得られる画像
濃度(画像濃度再現性)を表すものである。上記作像条
件を変更する前の、第1象限に示すγ補正テーブルの特
性が実線aで、第2象限に示す光減衰特性が実線bで、
第3象限に示す現像特性が実線cで、第4象限に示す画
像濃度再現性の特性が実線dでそれぞれ表せるとする。
また、このときのレーザー書き込み光量の最大値がe
で、現像バイアス値がfでそれぞれ表せるとする。そし
て、トナー帯電量を減少させるためにトナー濃度設定値
TCを上げてトナー濃度を高くして、現像特性が実線cか
ら一点鎖線c0に変化したとする。すると第4象限に示
す画像濃度再現性の特性が実線dから一点鎖線d0のよ
うに変化して画像の再現性が変化する。そこで、γ補正
テーブルを破線a1のように、帯電電電位(第2象限に
おける特性線と横軸との交点の電位)を破線b1の光減
衰特性が得られるように、現像バイアス値を破線c2
現像特性が得られる値f2に、それぞれ変更し、これに
より、画像濃度再現性の特性を元の特性dとほぼ同じ破
線d1の特性にする。
【0029】作像条件の変更の他の例として、レーザー
出力に関するγ補正テーブルと最大値のみを変化させる
場合について説明する。図12は上記図11と同様に、
第1象限がプリンターのγ補正テーブルの特性を、第2
象限が感光体の光減衰特性を表す。そして、第3象限
は、横軸に感光体の表面電位、縦軸に転写ベルト109
上のトナー付着量をとって感光体の表面電位と転写ベル
ト上のトナー付着量との関係を表すものであり、第4象
限は横軸に画像入力データ、縦軸に転写ベルト109上
のトナー付着量をとって転写ベルト109上のトナー付
着量と画像濃度との関係を表すものである。上記作像条
件を変更する前の、第1象限に示すγ補正テーブルの特
性が実線aで、第2象限に示す光減衰特性が実線bで、
第3象限に示す関係が実線cで、第4象限に示す関係が
実線dでそれぞれ表せるとする。そして、トナー帯電量
を減少させるためにトナー濃度設定値TCを上げてトナー
濃度を高くし、これにより上述のように現像特性が変化
して第3象限に示す関係が実線cから破線c0に変化し
たとする。すると第4象限に示す関係が実線dから破線
0のように変化して画像の再現性が変化する。そこ
で、γ補正テーブルを一点鎖線a1のように変更し、こ
れにより、第4象限に示す関係を元の関係dとほぼ同じ
一点鎖線d1で示す関係にする。
【0030】次に、第2の実施例として、図13乃至1
6を用いて現像されたトナーの帯電量及びトナーの転写
率の検出値を用いてトナー濃度設定値TC及び転写バイア
ス値VTを変更する制御について説明する。図13乃至1
5において、まず、基準潜像パターン303(基準パタ
ーン)を作成し、これを現像して基準トナーパターン3
04として顕像化する(ステップ1)。この現像時のト
ナー移動に伴う電流値と基準トナーパターン304のト
ナー付着量とから前述のようにして、基準潜像パターン
303に付着して現像されたトナーの帯電量(以下、現
像トナー帯電量という)(Q/M)Dを検知する(ステ
ップ2)。そして、感光体ドラム102上から中間転写
ベルト109への転写率ηを検知する(ステップ3)。
【0031】この転写率ηの検知は例えば図16に示す
ようにして行う。即ち、上記基準トナーパターン304
を検出しているときの光学センサ136の出力を読み込
み(ステップ1)、基準トナーパターン304を中間転
写ベルト109に転写し(ステップ2)、転写後の残留
トナーパターン305を検出しているときの光学センサ
306の出力を読み込んで(ステップ3)、各光学セン
サ136,306の出力から演算したトナー付着量から
基準トナーパターンを形成していたトナーのうち中間転
写ベルト109に転写されたトナーの比率である転写率
ηを演算する(ステップ4)。ここで、残留トナーパタ
ーン305を検出しているときの光学センサ306の出
力を用いるのに代え、中間転写ベルト109上の転写ト
ナーパターン307を検出しているときの光学センサ3
08の出力を用いて転写率ηを演算しても良い。
【0032】次に、求めた転写率ηと予め定めておいた
基準転写率η0とを比較し(ステップ4)、転写率ηが
基準転写率η0以上であれば、良好な転写が行われてい
るものとして本制御を終了する。逆に転写率ηが基準転
写率η0未満である場合には、以降のトナー濃度設定値
や転写電圧設定値等の制御に進む。トナー濃度設定値や
転写電圧設定値等の制御において、まず、検知した現像
トナー帯電量(Q/M)Dと予め定めておいた基準トナ
ー帯電量(Q/M)D0(例えば、−15μC/g)とを
比較する(ステップ5,16)。両者が一致する場合
(ステップ16でNの場合)には、本制御では対応でき
ないものとして本制御を終了する。現像トナー帯電量
(Q/M)Dが基準トナー帯電量(Q/M)D0を超えて
いる場合(ステップ5でYの場合)には、現像器内のト
ナーの帯電量を下げるために、現像器内のトナー濃度制
御のトナー濃度設定値TCを所定値△TC(例えば、0.2
重量%相当分)だけ高めにシフトして現像器内のトナー
濃度がそれに応じて高めのトナー濃度に制御されるよう
にする(ステップ6)。そして、現像器内のトナー濃度
が高すぎるとトナー飛散等を発生するので、シフト後の
トナー濃度設定値TCが、予め定めておいたトナー濃度設
定値の上限値TCMAX以上でないかを判断する(ステップ
7)。
【0033】このトナー濃度設定値TCが上限値TCMAX
上の場合には(ステップ7でYの場合)、トナー濃度設
定値TCをシフト前の値に戻し(ステップ8)、転写率を
上昇させるために転写電圧設定値VTを所定量△VT(例え
ば+50V程度)だけ高め、再度上記ステップ1及びス
テップ3と同様にして基準パターンの作成及び顕像化を
行ない(ステップ10)、かつ転写率を検出し(ステッ
プ11)、転写率が上昇したか否かを判断する(ステッ
プ12)。ここで転写率が上がっていると判断した場合
には(ステップ12でY)、トナー濃度設定値TC変更に
伴う現像γ(現像ポテンシャルに対する付着量の関係)
の変化が発生している場合に上記作像条件の変更を必要
に応じて行なって(ステップ13)、本制御を終了す
る。逆にステップ12で転写率が上がっていなかったと
判断した場合には(ステップ12でN)、転写電圧VTを
元に戻して(ステップ14)、上記作像条件の変更を必
要に応じて行なって(ステップ15)、本制御を終了す
る。
【0034】上記ステップ7で、逆に、このトナー濃度
設定値TCが上限値TCMAX未満の場合には、そのまま転写
電圧VTを所定値△VTだけ低めにシフトする(ステップ
20)。そして、再度再度上記ステップ1及びステップ
3と同様にして基準パターンの作成及び顕像化を行ない
(ステップ21)、かつ転写率を検出し、転写率が上昇
したか否かを判断する(ステップ22,23)。ここで
転写率が上がっていると判断した場合には(ステップ2
3でY)、上記作像条件の変更を必要に応じて行なって
(ステップ24)、本制御を終了する。逆にステップ2
3で転写率が上がっていなかったと判断した場合には
(ステップ23でN)、転写電圧VTを元に戻して(ステ
ップ25)、上記作像条件の変更を必要に応じて行ない
(ステップ26)、本制御を終了する。
【0035】上記ステップ16で現像トナー帯電量(Q
/M)Dが基準トナー帯電量(Q/M)D0よりも低い場
合(ステップ16でYの場合)には、現像器内のトナー
の帯電量を上げるために、現像器内のトナー濃度制御の
トナー濃度設定値TCを所定値△TC(例えば、0.2重量
%相当分)だけ低めにシフトして現像器内のトナー濃度
がそれに応じて低めのトナー濃度に制御されるようにす
る(ステップ17)。そして、現像器内のトナー濃度が
低いすぎるとキャリア付着等を発生するので、シフト後
のトナー濃度設定値TCが、予め定めておいたトナー濃度
設定値の下限値TCMIN以下でないかを判断する(ステップ
18)。このトナー濃度設定値TCが下限値TCMIN以下の
場合には、トナー濃度設定値TCをシフト前の値に戻し
(ステップ19)、転写電圧設定値VTを所定量△VT(例
えば+50V程度)だけ低める(ステップ20)。そし
て、前述のステップ7からステップ20に進んだときと
同様に、以降ステップ21、22、23、24と実行し
て本制御を終了するか、又はステップ21、22、2
3、25、26と実行して本制御を終了する。上記ステ
ップ18で、逆に、このトナー濃度設定値TCが下限値TC
MINを超える場合には、そのまま転写電圧VTを所定値△
VTだけ高めにシフトする(ステップ9)。これはトナ
ー濃度設定値TCを下げたことによって比較的分布量が多
くなった比較的高帯電のトナーも転写できるようにする
ものである。そして、前述のステップ8からステップ9
に進んだときと同様に、以降ステップ10、11、1
2、13と実行して本制御を終了するか、又はステップ
10、11、12、14、15と実行して本制御を終了
する。
【0036】次に、第3の実施例として、図17乃至1
9を用いて現像されたトナーの帯電量及びトナーの転写
率の検出値を用いてトナー濃度設定値TC、現像間隙及び
転写バイアス値VTを変更する制御について説明する。本
実施例は、感光体表面と現像ローラとのギャップである
現像間隙を変更できる機構を備えたものに適用する。こ
の現像間隙を変更することによって、現像されるトナー
の帯電量及び転写率を変更することができる。一般的
に、現像間隙を狭めるほど帯電量の高いトナーも現像に
起用するようになり、逆に現像間隙を広めるほど帯電量
の低いトナーも現像に寄与するようになる。図17乃至
19は本実施例の制御のフローチャートを示すものであ
り、基本的には上記の図13乃至15に示す第2の実施
例の制御と同じであり、対応するステップには同一のス
テップ番号を付してある。
【0037】本実施例の制御が上記第2の実施例の制御
と異なる点は、ステップ8の次にステップAS1が、ス
テップ19の次にステップAS2がそれぞれ追加されて
いる点のみである。すなわち、ステップ6でシフト後の
トナー濃度設定値TCが上限以上の場合にトナー濃度設定
値TCをシフト前の値に戻した後(ステップ8)、上記第
2の実施例の制御ではそのままステップ9に進んで転写
電圧VTを所定値△VTだけ高めにシフトするのに対し、
本実施例にでは、トナー濃度設定値TCをシフト前の値に
戻した後(ステップ8)、トナー帯電量を低下させるた
めにステップA1で現像間隙を広げてから、ステップ9
に進んで転写電圧VTを所定値△VTだけ高めにシフトす
る。また、ステップ18でシフト後のトナー濃度設定値
TCが下限以下の場合にトナー濃度設定値TCをシフト前の
値に戻した後(ステップ19)、上記第2の実施例の制
御ではそのままステップ20に進んで転写電圧VTを所
定値△VTだけ低めにシフトするのに対し、本実施例に
では、トナー濃度設定値TCをシフト前の値に戻した後
(ステップ19)、トナー帯電量を高くさせるためにス
テップA2で現像間隙を狭めてから、ステップ20に進
んで転写電圧VTを所定値△VTだけ低めにシフトする。
なお、現像間隙の変更によっても現像特性が変化する。
具体的には、現像間隙を狭めるとトナー濃度を上昇させ
るのと同様の現像特性の変化を起こし、逆に現像間隙を
広めるとトナー濃度を低下させるのと同様の現像特性の
変化を起こす。そこで、このような現像間隙の変更を行
なった後のステップ13,14,24,26での作像条
件の変更にあたっては、この現像間隙の変更による現像
特性の変化も考慮して画像条件の変更を行なう。
【0038】上記第2及び第3の実施例においては、現
像トナー帯電量(Q/M)Dを検知し、これと基準現像
トナー帯電量(Q/M)D0との比較を行なっているが
(ステップ2,5,16)、これに代え、転写トナー帯
電量(Q/M)Tを検出し、これと基準転写トナー帯電
量(Q/M)T0との比較を行なっても良い。図20乃至
22に示す第4の実施例は、上記第3の実施例につい
て、このような変更を加えたものである。すなわち、ス
テップ2で転写トナー帯電量(Q/M)Tを検出し、ス
テップ5,6でこれと基準転写トナー帯電量(Q/M)
T0との比較を行なっている。その他の点は図17乃至1
9に示す第3実施例の制御と同一であり、図中の対応す
るステップには同一のステップ番号を付してある。
【0039】上記第1乃至第4の実施例おいては、現像
トナー帯電量(Q/M)D又は転写トナー帯電量(Q/
M)Tとこれらの基準値である、基準現像トナー帯電量
(Q/M)D0や基準転写トナー帯電量(Q/M)T0と比
較して、制御の方向を決定しているが、これに代え、こ
れらの比較を行なわずに、制御対象を変化させながら転
写率ηを検知し、この検知の結果から転写率ηが向上す
る方向に制御の方向を決定することもできる。このよう
な制御方向の決定は、上記の基準現像トナー帯電量(Q
/M)D0や基準転写トナー帯電量(Q/M)T0と比較で
は、制御の方向を正しく決定できない場合に特に有効で
ある。図23は、制御対象として転写電圧値だけを用
い、かつ上記のような制御方向の決定を行なう第5の実
施例を示すものである。図23において、まず、基準潜
像パターン303(基準パターン)を作成及び顕像化を
行ない(ステップ1)、転写率ηを検知する(ステップ
2)。次に、求めた転写率ηと予め定めておいた基準転
写率η0とを比較し(ステップ3)、転写率ηが基準転
写率η0以上であれば、良好な転写が行われているもの
として本制御を終了する。逆に転写率ηが基準転写率η
0未満である場合には、以降の転写電圧設定値の制御に
進む。転写電圧設定値の制御において、まず、転写電圧
設定値を所定値△VTだけ高めにシフトし(ステップ
4)、再度上記ステップ1及びステップ2と同様にして
基準パターンの作成及び顕像化を行ない、かつ転写率η
1を検出し(ステップ5,6)、転写率η1が転写電圧値
シフト前の転写率ηよりも上昇したか否かを判断する
(ステップ7)。ここで、転写率η1が転写電圧値シフ
ト前の転写率ηよりも上昇していれば(ステップ7で
Y)、このまま本制御を終了し、上昇していなけば、ス
テップ8に進む。
【0040】ステップ8では先ず転写電圧値をシフト前
の元の値に戻す。そして、今度は逆に転写電圧値VTを所
定値△VTだけ低めにシフトし(ステップ9)、再度基
準パターンの作成及び顕像化を行ない、かつ転写率η2
を検出し(ステップ10,11)、転写率η2が転写電
圧値シフト前の転写率ηよりも上昇したか否かを判断す
る(ステップ12)。ここで、転写率η2が転写電圧値
シフト前の転写率ηよりも上昇していれば(ステップ1
2でY)、このまま本制御を終了し、上昇していなけば
(ステップ12でN)、転写電圧値をシフト前の元の値
に戻して本制御を終了する。なお、ステップ7及びステ
ップ12において、転写電圧シフト前の転写率ηとの比
較を行なっているが、これに代え、基準転写率η0との
比較を行なっても良い。
【0041】以上の第5の実施例は、制御対象として転
写電圧値VTのみを用いたが、これに加えてトナー濃度設
定値等も制御対象に加えても良い。図24乃至27はこ
のような第6の実施例を示すものである。図24乃至2
7において、ステップ1乃至ステップ13は上記第5の
実施例における第1ステップ乃至第13ステップと基本
的には同じであり、異なる点は、第5の実施例のステッ
プ7及びステップ12では、転写電圧シフト前の転写率
ηとの比較を行なっているのに対し、本実施例では基準
転写率η0との比較を行なっているである。そして、ス
テップ13で転写電圧値VTを元に戻した後に、第5の実
施例のように制御を終了させるのとは異なり、他の制御
対象による制御を行なうために、ステップ14に進む。
ステップ14で、先ずステップ6で検知した転写率η1
とステップ11で検知した転写率η2とを比較し(ステ
ップ14,18)、両者が一致する場合には(ステップ
18でNの場合)、ステップ32で転写率を上昇させる
ように作像条件の変更を行なって本制御を終了する。こ
の作像条件の変更は、上記の図11や図12に示す特性
を利用して行なう。
【0042】ステップ14で転写率η1が転写率η2より
も大きいときと判断した場合には(ステップ14でYの
場合)、現像器内のトナーの帯電量を下げるために、ト
ナー濃度設定値TCを所定値△TC(例えば、0.2重量%
相当分)だけ高めにシフトし(ステップ15)、シフト
後のトナー濃度設定値TCが、トナー飛散等を防止用の上
限値TCMAX以上でないかを判断する(ステップ16)。こ
こで、このトナー濃度設定値TCが上限値TCMAX以上の場
合には(ステップ16でYの場合)、トナー濃度設定値
TCをシフト前の値に戻し(ステップ17)、ステップ3
2で上記作像条件の変更を行なって本制御を終了する。
逆に、このトナー濃度設定値TCが上限値TCMAX未満の場
合には(ステップ16でNの場合)、再度基準パターン
の作成及び顕像化、並びに転写率η3の検知を行ない
(ステップ18,19)、引き続き、転写転写電圧値VT
を所定値△VTだけ下げて(ステップ20)、再度基準
パターンの作成及び顕像化、並びに転写率η3の検知を
行ない(ステップ21,22)、これら転写率η3,η4
を用いて制御対象を特定するためにステップ33に進
む。
【0043】ステップ33で、まず転写率η3が転写率
η4よりも大きいか否かを判断する。ここで、転写率η3
の方が大きければ、次にステップ34で転写率η3が最
初に検知した上記転写率ηよりも大きいか否かを判断
し、転写率η3の方が大きければ、転写電圧値VTを元に
戻して(ステップ35)、作像条件の変更を行ない(ス
テップ32)、本制御を終了する。ここにおける作像条
件の変更は、ステップ15でトナー濃度設定値TCをシフ
トして現像特性が変化することによる画質の変化を防止
するためのものである。逆にステップ34で転写率η3
が上記転写率ηよりも大きくないと判断した場合には、
転写電圧値VTを元に戻すとともにトナー濃度設定値TCを
元に戻して(ステップ36,37)、作像条件の変更を
行ない(ステップ32)、本制御を終了する。ここにお
ける作像条件の変更は、転写率を向上させるためのもの
である。
【0044】ステップ33で、転写率η3が転写率η4
りも大きくないと判断した場合には、次にステップ38
で転写率η4が最初に検知した上記転写率ηよりも大き
いか否かを判断し、転写率η4の方が大きくなければ、
転写電圧値VTを元に戻すとともにトナー濃度設定値TCを
元に戻して(ステップ36,37)、作像条件の変更を
行ない(ステップ32)、本制御を終了する。ここにお
ける作像条件の変更は、転写率を向上させるためのもの
である。逆にステップ38でη4が大きいときは、次に
転写率η4が上記の転写率η2よりも大きいか否かを判断
する(ステップ39)。ここで、転写率η4が大きけれ
ば、作像条件の変更を行ない(ステップ32)、本制御
を終了する。ここでの作像条件の変更はステップ15で
トナー濃度設定値TCをシフトして現像特性が変化するこ
とによる画質の変化を防止するためのものである。ステ
ップ39で転写率η4の方が大きくないときは、トナー
濃度設定値TCを元に戻して(ステップ40)、本制御を
終了する。
【0045】ステップ14,23で転写率η1が転写率
η2より大きいくないと判断した場合には(ステップ1
4でN、かつステップ23でYの場合)、現像器内のト
ナーの帯電量を上げるために、トナー濃度設定値TCを所
定値△TC(例えば、0.2重量%相当分)だけ低めにシ
フトし(ステップ24)、シフト後のトナー濃度設定値T
Cが、キャリア付着等防止用の下限値TCMIN以下でないか
を判断する(ステップ25)。ここで、このトナー濃度
設定値TCが下限値TCMIN以下の場合には(ステップ25
でYの場合)、トナー濃度設定値TCをシフト前の値に戻
し(ステップ26)、ステップ32で作像条件の変更を
行なって本制御を終了する。ここでの作像条件の変更は
転写率を上げるためのものである。逆に、このトナー濃
度設定値TCが下限値TCMINを超える場合には(ステップ
25でNの場合)、再度基準パターンの作成及び顕像
化、並びに転写率η3の検知を行ない(ステップ27,
28)、引き続き、転写転写電圧値VTを所定値△VTだ
け上げて(ステップ29)、再度基準パターンの作成及
び顕像化、並びに転写率η4の検知を行ない(ステップ
30,31)、これら転写率η3,η4を用いて制御対象
を特定するためにステップ41に進む。
【0046】ステップ41で、まず転写率η3が転写率
η4よりも大きいか否かを判断する。ここで、転写率η3
の方が大きければ、次にステップ42で転写率η3が最
初に検知した上記転写率ηよりも大きいか否かを判断
し、転写率η3の方が大きければ、転写電圧値VTを元に
戻して(ステップ43)、作像条件の変更を行ない(ス
テップ32)、本制御を終了する。ここでの作像条件の
変更は、ステップ24でトナー濃度設定値TCをシフトし
て現像特性が変化することによる画質の変化を防止する
ためのものである。逆にステップ42で転写率η3が上
記転写率ηよりも大きくないと判断した場合には、転写
電圧値VTを元に戻すとともにトナー濃度設定値TCを元に
戻して(ステップ44,45)、作像条件の変更を行な
い(ステップ32)、本制御を終了する。ここにおける
作像条件の変更は、転写率を向上させるためのものであ
る。
【0047】ステップ41で、転写率η3が転写率η4
りも大きくないと判断した場合には、次にステップ46
で転写率η4が最初に検知した上記転写率ηよりも大き
いか否かを判断し、転写率η4の方が大きくなければ、
転写電圧値VTを元に戻すとともにトナー濃度設定値TCを
元に戻して(ステップ44,45)、作像条件の変更を
行ない(ステップ32)、本制御を終了する。ここにお
ける作像条件の変更は、転写率を向上させるためのもの
である。逆にステップ46でη4が大きいときは、次に
転写率η4が上記の転写率η1よりも大きいか否かを判断
する(ステップ47)。ここで、転写率η4が大きけれ
ば、作像条件の変更を行ない(ステップ32)、本制御
を終了する。ここでの作像条件の変更はステップ24で
トナー濃度設定値TCをシフトして現像特性が変化するこ
とによる画質の変化を防止するためのものである。ステ
ップ47で転写率η4の方が大きくないときは、トナー
濃度設定値TCを元に戻して(ステップ48)、本制御を
終了する。
【0048】以上の第1乃至第6の実施例においては、
所定のレーザー書き込みパターンで形成した1つの基準
潜像パターンを使用する。このとき、この基準潜像パタ
ーンのレーザー書き込みパターンはプリンターの特性に
応じて予め設定しておく。例えば、低帯電トナーによる
転写率低下が画質上に目立ったものになるようなプリン
ターにおいては、この低帯電トナーが付着しやすいよう
に、エッジ効果を発生するラインパターンの基準潜像パ
ターンを形成する。
【0049】次に、互いに感光体上のトナー付着量が異
なる複数の基準潜像パターンを用いた制御について説明
する。一般に、転写電界が一定であっても、感光体上の
トナー付着量により転写率が異なる。例えば、図28
は、横軸に感光体トナー付着量、縦軸に中間転写ベルト
109にトナー像を転写した後の感光体残留トナー量
(転写残トナー量)をとって、感光体上トナー付着量と
感光体残留トナー量との関係を示すしたものである。同
図中、特性aは感光体上に通常帯電量である15μC/
gのトナーを750Vの転写電圧をバイアスローラ11
3に印加して転写した場合の特性であり、特性bは感光
体上に比較的高帯電量である20μC/gのトナーを7
50Vの転写電圧をバイアスローラ113に印加して転
写した場合の特性であり、特性cは感光体上に通常帯電
量である15μC/gのトナーを1000Vの転写電圧
をバイアスローラ113に印加して転写した場合の特性
であり、特性dは感光体上に比較的高帯電量である20
μC/gのトナーを1000Vの転写電圧をバイアスロ
ーラ113に印加して転写した場合の特性である。この
ため、あるトナー付着量の部分については良好な転写率
が得られても、他の付着量の部分では良好な転写率が得
られない場合がある。そこで、互いに感光体上のトナー
付着量が異なる複数の基準潜像パターンを用いて、その
現像トナー帯電量や転写トナー帯電量を検知し、できだ
け広いトナー付着量範囲、例えば、0乃至1.2mg/cm
2で良好な転写率が得られるように、転写電界、トナー
帯電量等を制御するものである。
【0050】図29及び30を用いて、以上のような複
数の基準潜像パターンを用いた本発明の第7の実施例に
ついて説明する。本実施例には、感光体上のトナー付着
量が上記の0乃至1.2mg/cm2の範囲で互いに異なる
複数の基準トナーパターンの、転写率の平均値が最大で
かつ分散値が最小になる転写電圧設定値VTで、最良の転
写が得られるものとして、このような転写電圧値VTを求
めるものである。このように、転写率の平均値が最大の
とき転写率が最大になり、また、転写率の分散値が最小
のとき最もむらの無い転写が得られる。図29及び30
において、まず、互いにトナー付着量が異なるn個の基
準潜像パターン303(基準パターン)を作成し、これ
らを現像して基準トナーパターン304として顕像化す
る(ステップ1)。ここで、互いにトナー付着量が異な
る基準潜像パターンは、例えばレーザー書込における1
ドットあたりの書き込み幅(デューティー比)を変える
ことで形成できる。また、基準潜像パターン303は同
一のものを用いるか、又は、同一の書き込みパターンの
ものを複数形成し、現像バイアスを変えることによって
互いに異なるトナー付着量の複数の基準トナーパターン
304を形成しても良い。これらの基準トナーパターン
304を中間転写ベルト109に転写し、前述のように
して、n個の基準トナーパターン304の全てについて
転写率η1iを検知する(ステップ2,3)。ここで転写
率η1iは総数n個の基準トナーパターン304のうちi
番目(iは1乃至nの自然数)の基準潜像パターン30
3についての転写率を表すものとする。全ての基準トナ
ーパターン304についての転写率η1iの検知が終了し
たら(ステップ3でY)、次に、これらの転写率η1i
平均値〈η1〉及び分散値ST1を計算する(ステップ
4)。ここで、一般的に分散値Stは、次の式で与えら
れる。 以上の計算結果をレジスタST0、レジスタ〈η0〉に格
納する(ステップ5)。そして、転写電圧設定値VTを所
定値△TCだけ高めにシフトし、再度複数の基準トナーパ
ターン304の転写率η2iを検知し(ステップ7,
8)、これらの転写率η2iの平均値〈η2〉及び分散値
T2を計算する(ステップ9)。
【0051】そして、ステップ10及びステップ11で
転写電圧設定値VTのステップ6におけるシフト前後の転
写率平均値と分散値とのを比較し、シフト後の何れか一
方でも改善されていない(転写率平均値がより大きくな
っていない、また、分散値がより小さくなっていない)
場合には(ステップ10でN又はステップ11でN)、
そのままステップ13に進む。逆に、シフト後の両者が
改善されている場合には、ステップ6乃至ステップ9で
の転写電圧設定値VTのシフトと、該シフト前後の転写率
平均値と分散値との比較を繰り返し、ステップ10,1
2の比較でシフト後の何れか一方でも改善されていない
場合には(ステップ10でN又はステップ11でN)、
ステップ13に進む。
【0052】ステップ13では転写電圧設定値VTを所定
値△VTだけ上げ、次にステップ14で平均値〈η1〉と
平均値〈η2〉が等しく、かつ分散値ST1と分散値ST2
が等しいいう条件を満足するか否かを判断する。この条
件を満足する場合にはステップ6における転写電圧設定
値VTのシフトでは転写率が改善されなかったものとして
ステップ15に進み、逆にこの条件を満足しない場合に
はステップ6における転写電圧設定値VTのシフトで転写
率が改善されたものとして本制御を終了する。ステップ
15乃至ステップ20では、転写電圧設定値VTを逆に所
定値△VTだけ低めにシフトする点の他は上記ステップ
6乃至ステップ11と同様に、該シフト前後の転写率平
均値と分散値との比較を繰り返し、ステップ19,20
の比較でシフト後の何れか一方でも改善されていない、
すなわち、転写電圧設定値VTが適正値よりも低くなった
と判断したときに(ステップ19でN又はステップ20
でN)、ステップ22で転写電圧設定値VTを所定値△V
Tだけ上げて本制御を終了する。
【0053】上記の第7の実施例では、感光体上のトナ
ー付着量が互いに異なる複数の基準トナーパターンの、
転写率の平均値が最大でかつ分散値が最小になるように
転写電圧設定値VTを変更したが、これに代え、各基準ト
ナーパターンの転写率が所定の値、例えば80%以上に
なるように転写電圧設定値VTを変更しても良い。図31
乃至33は、このように転写電圧設定値VTを変更する第
8の実施例を示すものである。図31乃至33におい
て、まず、ステップ1乃至ステップ4で、互いにトナー
付着量が異なるn個の基準トナーパターン304を形成
し、全ての基準トナーパターン304についての転写率
η1iを検知し、これらの転写率η1iの平均値〈η1〉及
び分散値ST1を計算する。次に、ステップ5で全ての転
写率η1iが予め定めておいた基準転写率η0(例えば8
0%)以上であるか否かを判断し、全ての転写率η1i
基準転写率η0以上である場合には、本制御を終了し、
一つでも基準転写率η0よりも小さい場合には(ステッ
プ5でN)、ステップ6に進む。ステップ6では転写電
圧設定値VTを所定値△TCだけ高めにシフトする。そし
て、再度複数の基準トナーパターン304の転写率η2i
を検知し(ステップ7,8)、これらの転写率η2iの平
均値〈η2〉及び分散値ST2を計算し(ステップ9)、
全ての転写率η2iが基準転写率η0以上であるか否かを
判断し(ステップ10)、全ての転写率η2iが基準転写
率η0以上である場合には(ステップ10でY)、本制
御を終了し、一つでも基準転写率η0よりも小さい場合
には(ステップ10でN)、ステップ11に進む。
【0054】ステップ11ではステップ6での転写電圧
設定値VTのシフト前後の転写率平均値〈η1〉,〈η2
を比較する。ここで、シフト後の平均値〈η2〉がシフ
ト前の平均値〈η1〉よりも小さいと判断した場合には
(ステップ11でY)、ステップ12に進む。逆に、シ
フト後の平均値〈η2〉がシフト前の平均値〈η1〉より
も小さくないと判断した場合には(ステップ11で
N)、ステップ13で転写率の分散値及び平均値を更新
してステップ14に戻り、以降、ステップ10で全ての
転写率η2iが基準転写率η0以上であると判断して(ス
テップ10でY)、本制御を終了するか、又は、ステッ
プ10で一つでも基準転写率η0よりも小さいと判断し
(ステップ10でN)、かつステップ11でシフト後の
平均値〈η2〉がシフト前の平均値〈η1〉よりも小さい
と判断して(ステップ11でY)、ステップ12に進む
まで、ステップ7,8,9,10,11,13,6を繰
返し実行する。
【0055】ステップ12では転写電圧設定値VTを所定
値△VTだけ低めにシフトする。そして、ステップ14
乃至ステップ19で、転写電圧設定値VTを逆に所定値△
VTだけ低めにシフトする点及び分散値と平均値を更新
しない点を除く他は上記ステップ6乃至ステップ11と
同様に、ステップ18で全ての転写率η2iが基準転写率
η0以上であると判断して(ステップ18でY)、本制
御を終了するか、又は、ステップ18で一つでも基準転
写率η0よりも小さいと判断し(ステップ18でN)、
かつステップ19でシフト後の平均値〈η2〉がシフト
前の平均値〈η1〉よりも小さいと判断して(ステップ
19でY)、ステップ20に進むまで、各ステップ1
4,15,16,17,18,19を繰返し実行する。
そして、ステップ19でシフト後の平均値〈η2〉がシ
フト前の平均値〈η1〉よりも小さいと判断した場合に
は(ステップ19でY)、ステップ20に進んで、転写
電圧設定値VTを所定値△VTだけ高めにシフトして本制
御を終了する。
【0056】以上の第8の実施例においては、全ての基
準トナーパターン304が基準転写率η0以上になるよ
うに転写電圧設定値VTを変更したが、これに代え、周囲
の環境等によって全ての基準トナーパターンの転写率が
所定の値以上にならない場合には、感光体上のトナー付
着量が特定の範囲内のもの、例えば0.2mg/cm2以上の
ものの転写率が基準転写率η0以上になるように転写電
圧設定値VTを変更するようにしても良い。
【0057】また、第7及び第8の実施例においては、
良好な転写を得るために転写電圧設定値VTを制御してい
るが、作像条件である、トナー濃度、現像バイアス、レ
ーザー書き込み出力等を制御しても良い。図34乃至3
6を用いて、このような制御の一例である第9の実施例
について説明する。図34乃至36において、まず、ス
テップ1、2、AS1で、互いにトナー付着量が異なる
n個の基準トナーパターン304を形成し、全ての基準
トナーパターン304についての現像トナー帯電量(Q
/M)Dを検知する。次に、ステップC5及びC16
で、少なくとも1つの基準トナーパターン304の現像
トナー帯電量(Q/M)Diが基準現像トナー帯電量(Q
/M)D0を中心とする所定範囲((Q/M)D0±a)の
下限よりも低い場合(ステップC5でN)と、この場合
以外であって、少なくとも1つの基準トナーパターン3
04の現像トナー帯電量(Q/M)Diがこの所定範囲
((Q/M)D0±a)の上限よりも高い場合(ステップ
C16でN)と、全ての基準トナーパターン304の現
像トナー帯電量(Q/M)Diがこの所定範囲((Q/
M)D0±a)内に入る場合(ステップC5でY、かつス
テップC16でY)との何れに該当するかを判別する。
【0058】そして、全ての基準トナーパターン304
の現像トナー帯電量(Q/M)Diがこの所定範囲((Q
/M)D0±a)内に入る場合には(ステップC5でY、
かつステップC16でY)、本制御を終了する。少なく
とも1つの基準トナーパターン304の現像トナー帯電
量(Q/M)Diが所定範囲((Q/M)D0±a)の下限
よりも低い場合には(ステップC5でN)、図13乃至
15に示す第6の実施例において、現像トナー帯電量
(Q/M) Dが基準現像トナー帯電量(Q/M)D0より
も大きい場合(第6の実施例におけるステップ5でYの
場合)と同様に、トナー濃度設定値TC、転写電圧設定値
VT、作像条件を制御し、これにより、全ての基準トナー
パターン304の現像トナー帯電量が所定範囲((Q/
M)D0±a)内に入るようにする。ここで、図中、図1
3乃至15に示す第2の実施例におけるものと対応する
ステップには同一のステップ番号を付してある。また、
少なくとも1つの基準トナーパターン304の現像トナ
ー帯電量(Q/M)Diがこの所定範囲((Q/M)D0±
a)の上限よりも高い場合には(ステップC16で
N)、図13乃至15に示す第6の実施例において、現
像トナー帯電量(Q/M)Dが基準現像トナー帯電量
(Q/M)D0よりも小さい場合(第2の実施例における
ステップ16でYの場合)と同様に、トナー濃度設定値
TC、転写電圧設定値VT、作像条件を制御し、これによ
り、全ての基準トナーパターン304の現像トナー帯電
量が所定範囲((Q/M)D0±a)内に入るようにす
る。ここで、図中、図13乃至15に示す第2の実施例
におけるものと対応するステップには同一のステップ番
号を付してある。
【0059】上記第7乃至第9の実施例のように、複数
の基準潜像パターンを形成する場合には、次のように互
いに潜像形成パターンが異なる複数の基準潜像パターン
を用いることができる。図37(a)はnドット・ライ
ンペアのパターンを示すものであり、図37(b)はn
ドット・ラインペア格子のパターンを示すものである。
ここで、実線の丸がレーザー点灯部、破線の丸がレーザ
ー消灯部を示している。このドット数nの設定によって
図38に示すようにエッジ電界の形状や強度が異なる。
同図中、実線aは比較的ドット数nが小さい場合を示
し、実線bは比較的ドット数nが大きい場合を示してい
る。このように比較的ドット数nが小さい、近接したラ
インペア間や格子状のパターンの場合には、図38中に
実線aで示すように、エッジ電界が比較的強いので、こ
のエッジ電界によって比較的低帯電トナーが現像される
ことがある。このため図39中の実線aで示すように適
切な現像トナー帯電量の範囲よりも低帯電のトナーが現
像に供されることがある。これによれば、転写時にこの
低帯電トナーが転写されずに画像抜けや画像濃度低下の
原因になる。そこで、複数の基準潜像パターンとして、
このような近接したラインペア間や格子状のパターンな
ども含む互いに異なる潜像形成パターンのものを用い、
検知した現像トナー帯電量あるいは転写トナー帯電量等
に応じて、転写電圧設定値VT、トナー濃度設定値TCさら
には作像条件を制御して、図39中の破線bに示すよう
に、比較的近接したラインペア間や格子状のパターンに
付着したトナーも所定範囲内の現像トナー帯電量等にな
るようにすることができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1あるいは2の発明によれば、像
担持体上に形成した所定の複数の基準トナー像の転写率
を検出する転写率検出手段と、該転写率検出手段の検出
結果を用いて各基準トナー像についてのトナー転写率の
平均値と分散値との少なく一方を演算手段で演算し、該
演算手段の演算結果に基づいて転写電界を、該平均値が
最大になるように、あるいは該分散値が最小になるよう
に制御手段で制御するので、該平均値が最大になるよう
に制御する場合には転写率が大きい高画像濃度の画像を
得ることができ、また、該分散値が最小になるように制
御する場合にはむらの無い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はトナー帯電量分布図、(b)はトナー
帯電量の経時変化を示す特性図。
【図2】(a)は現像電界と現像されるトナーの帯電量
との関係を示す特性図、(b)はトナー帯電量分布と現
像トナー帯電量との関係を示す特性図。
【図3】電子写真複写機の概略構成を示す正面図であ
る。
【図4】実施例にかかるトナー帯電量検出装置の概略構
成図。
【図5】図4のトナー帯電量検出装置におけるトナー付
着量の検出動作の説明図。
【図6】(a)は図2及び図4に示すトナー帯電量検出
装置における検出電流値の時間変化を示すグラフ。
(b)は図2及び図4に示すトナー帯電量検出装置にお
ける検出電荷量の時間変化を示すグラフ。
【図7】光学センサ306の出力特性を示す特性図。
【図8】他の実施例にかかるトナー帯電量検出装置の概
略構成図。
【図9】第1の実施例にかかる制御のフローチャート。
【図10】トナー濃度と感光体上トナー付着量との関係
を示す特性図。
【図11】作像条件の変更の一例を説明するための説明
図。
【図12】作像条件の変更の他の例を説明するための説
明図。
【図13】第2の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図14】第2の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図15】第2の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図16】第2の実施例にかかる制御のサブルーチンの
フローチャート。
【図17】第3の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図18】第3の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図19】第3の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図20】第4の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図21】第4の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図22】第4の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図23】第5の実施例にかかる制御のフローチャー
ト。
【図24】第6の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図25】第6の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図26】第6の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図27】第6の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図28】感光体上トナー付着量と転写残トナー量との
関係を示す特性図。
【図29】第7の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図30】第7の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図31】第8の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図32】第8の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図33】第8の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図34】第9の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図35】第9の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図36】第9の実施例にかかる制御のフローチャート
の一部。
【図37】(a),(b)はそれぞれ潜像パターン例の
説明図。
【図38】エッジ電界の説明図。
【図39】潜像パターンと現像トナー帯電量との関係を
示す特性図。
【符号の説明】
, 102 感光体ドラム 109 中間転写ベルト , 113
バイアスローラ 130 制御部 , 133
インターフェース 135 電源回路 , 136
光学センサ 201 現像スリーブ , 303
基準潜像パターン 304 基準トナーパターン , 306
光学センサ 307 転写トナーパターン , 301
電流検知回路 302 電流積分回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−121364(JP,A) 特開 昭58−33271(JP,A) 特開 昭59−79264(JP,A) 特開 昭63−43169(JP,A) 特開 平3−231767(JP,A) 特開 昭59−22060(JP,A) 特開 平5−107947(JP,A) 特開 平5−107948(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/16 G03G 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成した互いにトナー付着量
    が異なる複数の基準トナー像の転写率を検出する転写率
    検出手段と、該転写率検出手段の検出結果を用いて各基
    準トナー像についてのトナー転写率の分散値を演算する
    演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて転写電界
    を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に形成した互いに潜像パターン
    が異なる複数の基準トナー像の転写率を検出する転写率
    検出手段と、該転写率検出手段の検出結果を用いて各基
    準トナー像についてのトナー転写率の分散値を演算する
    演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて転写電界
    を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
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