JP3246870B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3246870B2
JP3246870B2 JP21139196A JP21139196A JP3246870B2 JP 3246870 B2 JP3246870 B2 JP 3246870B2 JP 21139196 A JP21139196 A JP 21139196A JP 21139196 A JP21139196 A JP 21139196A JP 3246870 B2 JP3246870 B2 JP 3246870B2
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solvent
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富義 佐藤
俊秀 長嶺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に係り、特にインクや溶剤を循環させる循環系の
配管の接続を簡素化したインク循環装置を有するインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置の循環装
置において、インクや溶剤を循環させる流路は、一般的
に、例えば内径1から3mmほどの柔軟性のある細管で
各制御部品間を配管接続しているか、若干合理化したも
のでは、循環ボードの両面からそれぞれ直線的に設けた
穴を任意の位置で結合し形成するものであった。したが
って、配管に多くの時間を要したり、配管の接続ミスの
生じるおそれがあった。特に、後者においては、結合部
までの流路の長いものは当然長い穴を穿設する必要があ
った。そのため、このような循環ボードは、合成樹脂で
製作することは可能にしても射出成形での生産は不可能
であるため、フライス盤やボール盤で機械加工され、製
作されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の加工作業や配管の接続作業は、多数のめくら穴を開け
たり、多数の配管を接続しなければならないので、非能
率的で、生産効率が悪く、完成品は高価なものになって
いた。また、切削作業で生じる切粉は、深い穴の奥に付
着するため清掃工程に時間がかかるだけでなく、除去作
業が困難であり、しばしば、流路やノズルを詰まらせ、
循環や噴射不良の原因となっていた。
【0004】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、インクや溶剤を循環させる
配管の接続を簡素化した循環装置を備えたインクジェッ
ト記録装置を提供することにある。また、第2の目的
は、切粉によって流路やノズルが詰まるおそれがなく、
インクや溶剤のスムーズな流れを保証することができる
インクジェット記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、インク粒子を噴出して印字する印字ヘッ
ドと、インク保持容器内のインクを加圧して前記印字ヘ
ッドに供給する制御部品を含むインク供給手段と、前記
インク供給手段の制御部品、前記印字ヘッド、インク供
給手段および前記制御部品の相互間を連結する流路を含
む配管系統を有する循環手段とを備えたインクジェット
装置において、前記循環手段は、少なくとも一側の面に
複数の前記制御部品を実装し、他側の面に前記制御部品
のインクの流入・流出口が形成された循環ボードと、剛
性を有する板材の面上に弾性材によって溝状の流路を形
成したシール板とを有し、前記循環ボードの流入出口と
前記シール板の溝状の流路とを対向させて圧接し、前記
各部および前記制御部品の相互間を水密的に連結して配
管系を構成したことを特徴としている。
【0006】この場合、溶剤保持容器および当該溶剤保
持容器に溶剤を供給する溶剤供給手段をさらに設け、前
記溶剤は前記配管系を介して溶剤供給手段に供給される
ように構成することもできる。
【0007】また、印字ヘッドから印字に使用されなか
ったインクおよび溶剤を前記インク保持容器内に回収す
る回収手段をさらに備え、前記インクおよび溶剤は前記
配管系を介して前記回収手段に回収されるように構成す
ることもできる。
【0008】また、前記循環ボードの一側の面に複数の
制御部品の圧力室の少なくとも一部を形成し、他側の面
に前記各部品の圧力室と直結する流入・流出口を設ける
こともできる。なお、前記圧力室の上部に前記制御部品
の駆動部を設けることもできる。前記循環ボードは、合
成樹脂材によって形成され、圧力室を形成するに足る厚
みと面積とを有すればよい。また、前記循環ボードの端
面、言い換えれば、厚み方向の面に、前記流路と外部と
を結合するための配管接続口を設けるとよい。
【0009】前記シール板は、剛性を有する板材からな
る背板と、この背板の一側の面に固設される弾性材から
なる流路形成部材とから構成するとよい。また、前記流
路は、突条によって断面U字状に形成され、前記突条の
前記循環ボードに対する接触部分には、流路の両側に沿
って前記突条の上端面からさらに突出したビードを形成
する。そして、前記背板および前記循環ボードを前記流
路を挟んで連結する連結手段(締結手段)をさらに設
け、前記背板の前記循環ボードに対向する面には、前記
ビード高さよりも若干低く、ビードの圧縮量を制限して
両者を相対的に固定するための複数の高さ規制部を設け
るとよい。なお、前記ビードの内壁はU字状溝を形成す
る突条の内壁と同一面で立ち上がり、外壁は前記突条の
外壁よりも内側に位置するように形成することが望まし
い。
【0010】上記構成によれば、インクジェット記録装
置の循環装置の循環ボードは、合成樹脂などを材料とし
て成形され、循環ボードの少なくとも一面に制御部品を
搭載する。制御部品は、完全に機能するように循環ボー
ドに搭載する前に組み立てられている場合と、制御部品
の圧力室または配管接続部に相当する部分を循環ボード
の少なくとも一面に一体成形しておき、その上に各制御
部品を組込機能するようにする場合の2通りになる。ま
た、循環ボードの他面には、圧力室や各容器と直結する
流入・流出口を配しておく。なお、複数個の流入・流出
口を配設する面は平坦である方が好ましい。
【0011】シール板は、鉄板などで製作された背板と
弾性体で製作された流路からなる。背板は流路を支える
もので、剛性が要求される。流路は流入・流出口と溝状
の流路の圧接対向を信頼性の高いものにするため、U字
状をしておりU字の底部が背板と焼き付けなどの方法で
固定されている。U字開口部の両側面には、流路に沿っ
てビードを設けてあり、このビードが循環ボードと圧接
対向する側となる。
【0012】シール板をねじなどの連結(締結)手段を
用い循環ボード側に押圧して連結したとき、弾性体で製
作した流路が無制限に押圧されることのないように、か
つ、前記ビードが適正に押圧されるように、ビード頂部
より僅かに低い、複数個の高さ規制部を前記背板から一
体的に突設している。これにより、各制御部品の配管接
続部に相当する部分やインク及び溶剤の流路となる複数
の溝を一枚のシール板に集約することができる。また、
循環ボード内に流入したインクや溶剤は、密閉された管
路内を流れるので、インクや溶剤の液漏れをなくすこと
ができる。
【0013】このように構成すると、めくら穴を形成す
る必要がなくなるので、加工時に生じた切粉などの塵埃
類が流路内に停留することがなく、これらの塵埃類が原
因となる作動不良の発生を解消することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態に係るインク循環装置を備えたインクジェット
記録装置について説明する。なお、図中、同一部分は同
一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0015】図1は、発明の一実施例に係る循環装置を
備えたインクジェット記録装置の全体配管を示す概略構
成図である。図において、1はインクジェット記録装置
の本体ケースであり、本体ケース1は、インク容器2、
溶剤容器3、循環装置4および制御装置5から構成され
ている。
【0016】6は印字ヘッドであり、インク粒子を噴射
するノズル19およびインク粒子20を回収するインク
回収口21から構成されている。
【0017】インク循環装置4(以下、単に「循環装
置」と称する。)は、循環部の制御部品や後述のフィル
タ16などを搭載する循環ボード7と、モータ12で駆
動されインクや溶剤の圧送、吸引に供されるポンプ8,
9,10,11(P1〜P4)と、インクや溶剤を保持
するメインインク容器15と、インクや溶剤の中に混入
している異物を除去するフィルタ16と、ノズル19に
適正な圧力でインクや溶剤を供給する減圧弁17などで
構成されている。
【0018】ノズル19から放出されたインク粒子20
は、記録に供される粒子以外はインク回収口21で捕捉
され、捕捉されたインクはメインインク容器15に戻る
ように配管されている。
【0019】電源に制御装置5を接続し、起動操作を行
うとモータ12が回転し、ポンプ8,9,10,11が
圧送または吸引動作を開始する。ポンプ8はインク容器
2からインクを吸い込みメインインク容器15に送り込
む。メインインク容器15にまだ十分インクがあるとき
は電磁バルブ13が閉じて流れを阻止する。同様にポン
プ9は溶剤容器3の中にある溶剤をメインインク容器1
5に送りこむ。ただし、メインインク容器15内のイン
ク粘度が一定基準値より高くならない限り電磁バルブ1
4が閉じて流れを阻止する。インク粘度はメインインク
容器15の近くに設けた図示しない粘度センサによって
常時チェックされる。
【0020】ポンプ10は、メインインク容器15から
インクを吸い上げ、フィルタ16側に圧送する。フィル
タ16を通過したインクは、液圧を減圧弁17で適正圧
力に降下させるとともに平滑化し、電磁バルブ18を経
由してノズル19に送られる。インクは、ノズル19内
に組み込まれた圧電素子により励振粒子化され、空中に
飛翔するインク粒子となる。インク粒子20のうち記録
に供されなかったものはインク回収口21で捕捉され
る。捕捉されたインク粒子20はポンプ11に吸引され
る。この時は、電磁バルブ23が開いているので、イン
クはメインインク容器15に回収されることになる。
【0021】図2から図13を用いて、本発明の一実施
例に係る循環装置4の詳細を説明する。
【0022】図2は、図1の循環ボード7の一側の面で
ある上面に循環部の制御部品を搭載した状態を示す平面
図である。図2に示すように、循環ボード7の片面には
各電磁バルブ13,14,18,22,23が搭載さ
れ、ねじ27でそれぞれ取付けられている。他側の面で
ある前記循環ボード7の下面には、図3に示すように、
シール板24が循環ボード7に乗せてある。更にメイン
インク容器15とフィルター16をシール板24に乗
せ、ねじ27によって取り付けるようにしてある。ねじ
27は、シール板24、循環ボード7を貫通して、各制
御部品のベース部材13D,14D,18D,22D,
23D,12Aなどに螺合し、対象物を固定している。
【0023】循環ボード7は、インクや溶剤に接するの
で、これらに侵されない材質で製作する必要がある。例
えば、溶剤がメチルエチルケトン(MEK)のようなも
のであれば、材質は、ポリプロピレン樹脂(PP)やポ
リフェニレンサルフィド樹脂(PPS)などが使用され
る。
【0024】循環ボード7の端面(板厚方向の面)に
は、図4に示すように、インク容器接続口7Aを設け、
その側方に溶剤容器接続口7Bを設けている。図6に示
すインク圧送接続口7Cはノズルと接続されている。イ
ンク回収接続口7D、7Eの各接続口も循環ボード7に
一体に形成されている。
【0025】図5は、図2の循環ボード7上の各制御部
品を取り去った状態の上面の平面図である。
【0026】ポンプ8,9,10,11は一つのモータ
12で前記4個のポンプを同時に駆動するようになって
いる。8A,9A,10A,11Aはそれぞれ各ポンプ
8,9,10,11の圧力室であり、8B,9B,10
B,11Bはそれぞれ吸込口、8C,9C,10C,1
1Cはそれぞれ吐出口である。これら圧力室8A,9
A,10A,11A、吸込口8B,9B,10B,11
B、吐出口8C,9C,10C,11Cはポンプ8,
9,10,11の主要部品の一部であると同時に、本循
環装置の配管接続部に相当する部分となる。そしてこれ
らは、循環ボード7と一体に形成されている。各吸込口
8B,9B,10B,11B、および吐出口8C,9
C,10C,11Cには、図11に示すようにインクや
溶剤の逆流を防ぐための逆止弁29が設けられている。
なお、モータ12は請求項5にいう圧力室の上部に設け
られた駆動部に対応し、前述のようにポンプ8,9,1
0,11を駆動する。
【0027】この面で、符号13A,14A,18A,
22A,23Aで示した部分はそれぞれ電磁バルブのダ
イヤフラム収納室(圧力室)であり、符号13B,14
B,18B,22B,23Bで示した部分はそれぞれ電
磁バルブの中心孔であり、流体の流入・流出口となる。
また、符号13C,14C,18C,22C,23Cで
示した部分は各中心孔13B,14B,18B,22
B,23Bの周囲に設けた環状凹部であり、前記中心孔
13B,14B,18B,22B,23Bと相対する流
体の流入・流出口となる。これら各ダイヤフラム収納室
(圧力室)13A,14A,18A,22A,23A、
各中心孔13B,14B,18B,22B,23B、各
環状凹部13C,14C,18C,22C,23Cは、
各電磁バルブの主要部品の一部であると同時に、本循環
装置の配管接続部に相当する部分となる。そしてこれら
は、循環ボード7と一体に形成されている。
【0028】17Aは減圧弁17のダイヤフラム室であ
り、17Bは減圧弁流入口、17Cは減圧弁流出口であ
る。これらダイヤフラム室17A、減圧弁流入口17
B、減圧弁流出口17Cも減圧弁17の主要部品の一部
であると同時に、本循環装置の配管接続部に相当する部
分となる。そしてこれらは、循環ボード7と一体に形成
されている。
【0029】図6は図5の循環ボード7の反対の面であ
り、シール板24を取除いた状態を示す平面図である。
また、図11は図6のA−A線断面図である。図6から
分かるように、循環ボード7の側面には、インク容器接
続口7A、溶剤容器接続口7Bが開口し、図6において
前面にあたる面に、ポンプ吸込口8B,9B、ポンプ吐
出口8C,9C、中心孔13Bなどの液体の流入・流出
口が設けられている。このように、循環ボード7には一
体形成に適するように制御部品の一部分が片面または両
面に、液体の流入・流出口がどちらか片方の面に配設さ
れている。また、液体の流入・流出口を設けた面は、シ
ール性を向上させるために平坦に仕上げられている。
お、前記図5に図示した吸い込み口8B,9B,10
B,11B、吐出口8C,9C,10C,11C、電磁
バルブの中心孔13B,14B,18B,22B,23
B、減圧弁流入口17B、減圧弁流出口17Cは図6に
示すようにシール板24の装着面側に開口し、この開口
部がそれぞれ請求項1にいう他側の面に形成された制御
部品のインクの流入・流出口に対応する。また、各ポン
プ8,9,10,11の圧力室8A,9A,10A,1
1A、電磁バルブのダイヤフラム収納室(圧力室)13
A,14A,18A,22A,23Aが請求項4にいう
圧力室の少なくとも一部に対応し、前記吸い込み口8
B,9B,10B,11B、吐出口8C,9C,10
C,11C、電磁バルブの中心孔13B,14B,18
B,22B,23Bがそれぞれ請求項4にいう他側の面
に設けられた前記各部品の圧力室と直結する流入・流出
口に対応する。
【0030】シール板24は、図7に示すように鉄板な
どで製作された剛性を有する背板25とゴムなどで製作
された弾性部材26からなる。背板25は、弾性部材2
6を支える目的と、自身の剛性によりシール板24を循
環ボード7へ全面均一に押圧する目的とを有し、さら
に、弾性部材25が無制限に圧縮されるのを防止する目
的で圧縮制限用押出部(高さ規制部)25Aが一体的に
突設されている。また、背板25には、シール板24を
循環ボード7へ押圧して取り付けるためのねじ27の貫
通用孔25Bを設けられている。
【0031】ねじ27は、循環ボード7を貫通して制御
部品のベース部材に螺合して固定する構造のものと、循
環ボード7に螺合して固定する構造のものの2種類のも
のがあり、これに応じた挿通孔7Gとねじ孔7Fが循環
ボード7に用意されている。これらのねじ27を締付け
ると、シール板24は循環ボード7側に押圧され、圧縮
制限用押出部25Aが循環ボード7の表面に当ったとこ
ろで、急激に締付けトルクが上昇して締付完了となる。
このとき、弾性部材26に適正な圧縮力もしくは圧縮量
が与えられるように、圧縮制限用押出部25Aの高さは
設定されている。
【0032】図8ないし図10は、弾性部材24Bの各
部の形状を示す断面図である。図8は、図7においてB
−B線で断面したU字状溝部26Aを示し、さらに、圧
縮制限用押出部25Aを付記した断面形状を示してい
る。図9は、図7においてC−C線で断面した無底円状
受部26Cを示し、さらに、圧縮制限用押出部25Aを
付記した断面形状を示している。図10は、図7におい
てD−D線で断面した有底円状受部26Bを示し、さら
に、圧縮制限用押出部25Aを付記した断面形状を示し
ている。
【0033】弾性部材26は、図8に示すように突条2
6Fによって断面U字状に形成されたU字状溝部26A
と、各制御部品の流入・流出口と位置的に合致する図1
0に示すような有底円状受部26Bおよび図9に示すよ
うな無底円状受部26Cとからなっている。U字状溝部
26Aと有底円状受部26Bの片側は、開放されてお
り、その開放された突条26F部分の上縁部には、ビー
ド26Dが一体的に突設されている。すなわち、U字状
溝部26Aの両側の突条26Fの上端に沿ってビード2
6Dが、また、有底円状受部の流路閉鎖側に沿ってビー
ド26Dが設けられている。ビード26Dの内壁は、U
字状溝部26A(突条26F)の内壁と同一面を形成す
るが、ビード26Dの外壁は、突条26Fの外壁より内
側になるように形成する。また、ビード26Dは、頂部
が圧縮制限用押出部25Aの高さより僅かながら突出す
るような寸法に設定されている。本実施形態では0.3
から0.5mm程度の突出し寸法としている。無底円状
受部26Cの頂部にも同様のビードが設けられる。ま
た、U字状溝部26A、有底円状受部26B、無底円状
受部26Cの弾性部材26の厚さ(ビード26Dが設け
られる突条26Fの高さ寸法)は、圧縮制限用押出部2
5Aの高さと略同一とする。また、無底円状受部26C
は図9から分かるように両方共開口部となっており、循
環ボード7へ押圧される側には、前記したビード26D
が設けられ、他方には、制御機器や各種容器とのシール
部材となるシールリング部26Eが設けられる。
【0034】背板25と弾性部材26の接する面は、接
着や焼付け等の方法で固着されている。また、シール板
24の取り付けは、弾性部材26側を循環ボード7側と
し、背板25側からねじなどで締結し、前記ビード部2
6Dを循環ボード7の対向面に圧接させることにより、
U字状溝部26Aの各開口部が循環ボード7によって塞
がれ、密閉された断面ロ字状の流路28が形成されるこ
とになる。背板25はシール性向上のため適正な平坦度
が確保してある。
【0035】図7は、シール板24を弾性部材26側か
ら見た平面図でありU字状溝部26Aの両端には、各制
御部品の流入・流出口と対向する位置、すなわち、両者
が位置的に合致する位置に有底円状受部26Bもしくは
無底円状受部26Cを配している。この実施形態では、
有底円状受部26Bの数は有底円状受部26B1から2
6B19までの19個あり、無底円状受部26Cの数は
無底円状受部26C1から26C6までの6個である。
例えば、有底円状受部26B1は図6の溶剤容器接続口
7Bと通じている孔7B1と位置的に合致するようにな
っており、インク容器接続口7Aと通じている孔7B1
とは有底円状受部26B2が位置的に合致するようにな
っている。同様に、電磁バルブの中心孔13Bには、有
底円状受部26B3、14Bには26B4、18Bには
26B5、22Bには26B6、23Bには26B7と
いうように、それぞれ流路および流体要素として対応す
る各部が位置的に合致するように予め設定されている。
その他の流体の流入・流出口も同様に設定されている。
【0036】図13は、電磁バルブの配管接続部に相当
する部分を一体形成した循環ボード7に電磁バルブを組
み立てるときの工程を示す図である。図中の電磁バルブ
22を例に取って説明する。
【0037】循環ボード7の上面には、電磁バルブ22
の配管接続部に相当する部分、すなわちダイヤフラム収
納室22A、中心孔22B、環状凹部22Cが一体に形
成されている。図中、22Eはダイヤフラム、22Fは
ダイヤフラム22Eと一端を連結してあるプランジャで
あり、他端は押しバネ22Gの伸長力を受けダイヤフラ
ム22Eを中心孔22Bに押し付けている。22Hは固
定鉄心であり、押しバネ22Gの伸長力を受けている。
22Iはボビンでコイル22Jが巻かれている。22K
はヨークであり、コイル22Jに励磁電流が流れると、
プランジャー22F、固定鉄心22H、べース部材22
Dと共に磁路となる部品である。22Mはスペーサであ
る。この構成は、他の電磁バルブ18、23も基本的に
は同様である。
【0038】電磁バルブの組立ては、以下のように行
う。
【0039】プランジャー22Fとダイヤフラム22E
を22Mスペーサを挟んで連結し、連結された状態で、
プランジャ22Fと22Mスペーサとダイヤフラム22
Eの三品を、ダイヤフラム22Eを先にしてダイヤフラ
ム収納室22Aに嵌め込む。その状態で、シール板24
及び循環ボード7を貫通するようにねじ27を挿入して
ベース部材22Dにあらかじめ設けておいた雌ねじ部に
螺合させ、締め込んで固定する。このようにして電磁バ
ルブの組立が終了する。他の制御部品の組立てもほぼ同
様の手順となる。このようにしてダイヤフラム収納室
(圧力室)の上部に電磁バルブを駆動する駆動部が組み
立てられる。なお、前述のプランジャ22F、押しバネ
22G、固定鉄心22H、ボビン22I、コイル22
J、ヨーク22K、ベース22Dおよびスペーサ22M
が請求項5にいう圧力室の上部にもうけら得た駆動部に
対応し、ダイヤフラム22を駆動する。他の電磁バルブ
も同様である。
【0040】ここで、図6、7、11、12を用いて、
インク及び溶剤の循環経路を説明する。
【0041】インクはポンプ8の動作によりインク容器
2から配管してあるチューブを通過し、図6に示すイン
ク容器接続口7Aから循環ボード7内に流入する。循環
ボード7内に流入したインクは、孔7A1から有底円状
受部26B2に入り、U字状溝部26Aの開口部が循環
ボード7で塞がれて形成されるロの字状の流路28内を
流れ、有底円状受部26B13を経てポンプの吸込口8
Bに到達する。その後、インクはポンプ8に圧送され、
吐出口8Cより有底円状受部26B12を経て流路28
に沿って有底円状受部26B3から電磁バルブ13の中
心孔13Bに流れる。このとき、電磁バルブ13が開い
ていれば、インクは環状凹部13Cから有底円状受部2
6B8を経て流路28に流出する。流出したインクは無
底円状受部26C3を経て図12に示すメインインク容
器15内に流入する。同様に、溶剤容器3から吸込まれ
た溶剤は、溶剤接続口7B、流路28、吸込口9B、吐
出口9C、流路28、電磁バルブ14の中心孔14B、
環状凹部14C、流路28、メインインク容器15の順
に流れる。
【0042】メインインク容器15内の溶剤とインク
は、図12に示すように、ポンプ10の吸込口10Bに
吸引され、吐出口10Cから吐出され、流路28に沿っ
てフィルタ16を経由して減圧弁流入口17Bに入る。
減圧弁17で適正な圧力に調整されたインクは、減圧弁
吐出口17Cから流出し、流路28に沿って電磁バルブ
18を経由してインク圧送接続口7Cからノズル19に
送られる。インク回収はポンプ11により行われ、回収
されたインクは再びメインインク容器15に流入する。
なお、流路28と各制御部品との接続部には必ず有底円
状受部26Bか無底円状受部26Cのいずれかが介在す
る。
【0043】前記したようにビード26Dの外壁はU字
状溝部26Aの外壁より内側になるように形成してある
ため、流路28内の流体圧力が高くなればなるほど、ビ
ード26DがU字状溝部26Aの側面に押し付けられる
ことになり、一層シール効果が増す構成となっている。
【0044】また、圧縮制限用押出部25Aは、必ずし
も背板25と一体的に製作した突起である必要はない。
例えば、ねじ27を段付きのねじにし、段の高さを前記
圧縮制限用押出部25Aの高さに合わせれば良い。ま
た、段付きのねじの段部を鋼管を輪切りにしたようなカ
ラーにしても良い。更には、循環ボード7側より圧縮制
限用突起部を設けるなど各種の方法が考えられる。
【0045】このように、上記実施形態によれば、各制
御部品の一部が一枚の循環ボードの片面または両面に一
体形成されるので直材費の削減ばかりでなく、組立て工
程の簡略化も図れる。また、そのどちらか片方の面に流
体の入出口を設け、対向する部品で前記入出口を水密的
に連結しているので配管作業が極めて少なくなり、組立
て工数の大きな削減を図ることができる。また、配管ス
ペースを取らないので制御部品の小型化を図ることがで
きる。さらに、配管のジョイント部が少なくなるので、
ジョイント部の締め付け不良などに依る液洩れをなくす
ことができる。
【0046】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、前述
のように構成された本発明によれば以下のような効果を
奏する。
【0047】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
循環ボードとシール板とを圧接して結合するだけで配管
系が構成され、流路を形成するための穴あけ加工や配管
の接続作業が不要となるので、インク用の配管の接続を
簡素化できるとともに、加工時の切粉によって流路やノ
ズルが詰まるおそれがなく、インクや溶剤のスムーズな
流れを保証することが可能となる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、インクの供
給系に加えて、溶剤の供給系もインク供給系と同様に構
成することが可能となり、溶剤の供給系について請求項
1記載の発明と同様の構成を奏する。
【0049】請求項3記載の発明によれば、インク供給
系および溶剤供給系に加えて、インクおよび溶剤の回収
系についてもインク供給系および溶剤供給系と同様に構
成することが可能となり、インク供給系および溶剤供給
系について請求項1記載の発明と同様の効果を奏する。
【0050】請求項4記載の発明によれば、配管系と圧
力室側とを循環ボードの両側の面に分けて使用するの
で、シール板による流路形成が容易に行える。また、組
み立て時に圧力室側(反配管系側)の面に先に部品を実
装しておくこともでき、組み立ての自由度が大きくな
り、コストの低減も促進することができる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、配管系形成
側とは反対側の面にあたる圧力室の上部に制御部品の
動部を設けるので、請求項4記載の発明と同様の効果を
奏する。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る循環装置を備えたイ
ンクジェット記録装置全体の配管図である。
【図2】図1の循環ボード上に制御部品を搭載した状態
を示す上面図である。
【図3】図2の循環ボードの下面図である。
【図4】図2におけるP矢視図である。
【図5】図2の循環ボード上の各制御部品を取り去った
状態を示す上面図である。
【図6】図5の循環ボードのシール板24を取除いた状
態を示す下面図である。
【図7】図6の面に対向する方向より見たシール板の平
面図である。
【図8】図7におけるB−B線で断面し、さらに圧縮制
限用押出部を付記した断面図である。
【図9】図7におけるC−C線で断面し、さらに圧縮制
限用押出部を付記した断面図である。
【図10】図7におけるD−D線で断面し、さらに圧縮
制限用押出部を付記した断面図である。
【図11】図6におけるA−A線断面図である。
【図12】各部品を搭載した本実施形態に係るインクジ
ェット記録装置の断面図である。
【図13】電磁バルブを組み立てるときの工程を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 インク容器 3 溶剤容器 4 循環装置 5 制御装置 6 印字ヘッド 7 循環ボード 8,9,10,11 ポンプ 12 モータ 13,14,18,22,23 電磁バルブ 16 フィルタ 17 減圧弁 19 ノズル 20 インク粒子 21 インク回収口 24 シール板 25 背板 25A 圧縮制限用押出部 26 弾性部材 26A U字状溝部 26B 有底円状受部 26C 無底円状受部 26D ビード部 26F 突条 27 ねじ 28 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−205449(JP,A) 特開 昭52−69629(JP,A) 特開 平4−141443(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/125 B41J 2/175 - 2/185

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク粒子を噴出して印字する印字ヘッ
    ドと、インク保持容器内のインクを加圧して前記印字ヘ
    ッドに供給する制御部品を含むインク供給手段と、前記
    印字ヘッドおよびインク供給手段間を連結する流路を含
    む配管系を有する循環手段とを備えたインクジェット装
    置において、 前記循環手段は、少なくとも一側の面に複数の前記制御
    部品を実装し、他側の面に前記制御部品のインクの流入
    ・流出口が形成された循環ボードと、剛性を有する板材
    の面上に弾性材によって溝状の流路を形成したシール板
    とを有し、前記循環ボードの流入・流出口と前記シール
    板の溝状の流路とを対向させて圧接し、前記各部および
    前記制御部品の相互間を水密的に連結して配管系を構成
    したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 溶剤保持容器および当該溶剤保持容器に
    溶剤を供給する溶剤供給手段をさらに備え、前記溶剤は
    前記配管系を介して溶剤供給手段に供給されることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドから印字に使用されなかった
    インクおよび溶剤を前記インク保持容器内に回収する回
    収手段をさらに備え、前記インクおよび溶剤は前記配管
    系を介して前記回収手段に回収されることを特徴とする
    請求項1または2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記循環ボードの一側の面に複数の制御
    部品の圧力室の少なくとも一部が形成され、他側の面に
    前記各部品の圧力室と直結する流入・流出口が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力室の上部に前記制御部品の駆
    部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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