JP3246551U - 金属材料の圧延のための圧延設備内における密閉要素 - Google Patents

金属材料の圧延のための圧延設備内における密閉要素 Download PDF

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Abstract

【課題】金属材料の圧延のための圧延設備内における密閉要素に関し、この密閉要素によって、金属材料が水に曝される第1の領域が、隣接する第2の領域から密閉される。この密閉要素を、金属材料の搬送方向に沿って改善された密閉が達成され得るように改良する。【解決手段】密閉要素1が、懸吊装置を備え、この懸吊装置が、水平に、金属材料2の搬送方向Fに対して横向きに延在し、軸線方向を有する軸を備え、この軸が、結合手段を用いて、搬送方向Fに対して横向きの方向において隣接する、少なくとも2つの結合位置において、懸吊装置と結合されており、条片形状に形成された複数の密閉ブレード11、12を備え、これら密閉ブレードが、相並んで、および、軸線方向を中心として回転可能に、軸の上に配置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、金属材料の圧延のための圧延設備内における密閉要素に関し、
この密閉要素によって、前記金属材料が水に曝される第1の領域が、隣接する第2の領域から密閉される。
冒頭に記載された様式の密閉要素は、特許文献1から公知である。
ここで、圧延ラインの2つの領域の間の密閉が、複数の板形状の密閉要素がそれぞれにチェーンに懸吊されており、その際、個々の密閉要素が、オーバーラップされて、金属材料の搬送方向に対して横向きの方向において懸吊されていることによって実現されることは意図されている。
特許文献2が他の解決策を示しており、この特許文献2において、それぞれに1つの一列の密閉要素が、織物の様式により形成された金属カーテンによって形成される。
チェーンカーテンの様式による密閉要素は、単にこれら密閉要素の自重によって、下方へと懸吊する。良好な密閉作用の達成の目的での、個々のチェーンリンクの十分なオーバーラップは、これに伴って保証され得ない。従って、チェーンは、例えば、強度な噴射流によって押し退けられ得、このことによって密閉作用が失われる。
更に、ストリップもしくはストリップエッジ部がチェーンリンクを連行することが生じる可能性がある。要するに、損耗の際にも、個々のチェーンリンクは解離可能であり、且つ、ストリップによって連行され得、このことは、圧延プロセスの障害を誘起可能である。
上述されているように、チェーンに懸吊されている板形状の密閉要素が使用される場合、強度な噴射流による負荷の際に、密閉要素の側方への傾倒の事態となる可能性があり、このことによって、他方また、密閉作用が阻害される。この密閉プレートの懸吊方式、および、これら密閉プレートの比較的に大きな幅によって、これら密閉プレートの摩耗は、密閉性に対して不利な影響を及ぼす。
最初に本来直線状の、密閉プレートの下側の密閉エッジ部内に、損耗によって間隙が食い込み、これら間隙が、他方また、密閉性に不利な影響を及ぼす。
緩い懸吊装置は、密閉プレートに、それに加えて相対的に多くの自由度を許容し、これら自由度が、密閉性に対して不利な影響を及ぼす。
これに伴って、金属薄板は、周知の解決策において、相対的に大きな運動可能性を有しており、このことによって、間隙が形成可能であり、これら間隙が、配置の密閉性に対して不利な影響を及ぼす。
欧州特許第3 471 902 B1号明細書 米国特許出願公開第5 461 763 A号明細書
本考案の根底をなす課題は、冒頭に記載された様式の密閉要素を、金属材料の搬送方向に沿っての改善された密閉が達成され得るように改良することである。
漂遊する、および、強度にエネルギー豊富な噴射水は、これに伴って、能率的に押し留められ得る。更に、密閉要素は、摩耗に対して、可能な限り耐久性のある状態にされるべきである。
本考案によるこの課題の解決策は、
前記密閉要素が、
懸吊装置を備え、この懸吊装置が、水平に、且つ、前記金属材料の搬送方向に対して横向きに延在し、
軸線方向を有する軸を備え、この軸が、結合手段を用いて、前記搬送方向に対して横向きの方向において隣接する、少なくとも2つの結合位置において、前記懸吊装置と結合されており、
条片形状に形成された複数の密閉ブレードを備え、これら密閉ブレードが、相並んで、および、前記軸線方向を中心として回転可能に、前記軸の上に配置されている、
ことによって特徴付けられている。
前記懸吊装置は、その際、特に、前記金属材料の上方に配置されている。
前記懸吊装置が、前記結合位置において、前記軸のための当接位置を有していることは可能である。このことによって、如何なる外力も密閉ブレードに対して作用しない場合、これら密閉ブレードのための、規定された、最適に密閉された位置が予め設定される。
前記結合手段は、有利には、チェーンとして形成しており;且つ、
選択的に、この結合手段が、同様に、1つまたは複数の(特にワイヤー形状に形成された)ブラケット、または、揺動アームであることも可能である。
チェーンの場合において、このチェーンは、その際、有利には、2つ、3つ、または、4つのチェーンリンクを有しており;且つ、個々のチェーンリンクの長さ比率が、その際、以下でより詳細に説明される機能が最適に満たされ得るように選択されている。
結合手段の長さもしくは自在性は、その際、移動のための自由度が保障されており、同時に、しかしながら、この軸の密閉ブレードによる軸の封鎖が回避されるように選択されている。
有利な実施形態は、前記密閉ブレードが、2つのグループにおいて、前記軸の上に配置されており、その際、一方の前記グループが、前記金属材料の搬送方向において、他方の前記グループの手前に配置されている、ことを意図している。
両方の前記グループの前記密閉ブレードは、その際、有利には、前記軸の軸線方向において、互い違いに前記軸の上に配置されている。この互い違いの配置により、密閉ブレードの密閉、および、個々の位置が、特に能率的に、金属材料の幾何学的形状に対して適合され得る。
前記密閉ブレードが、前記密閉ブレードの軸線方向の一方の端部において、リング部分を有していることは可能であり、このリング部分が、前記軸を囲繞しており、
その際、このリング部分によって、前記軸の上での、前記密閉ブレードの回転可能な支承が確立される。
密閉要素において、もしくは、この密閉要素の近傍に、更に、横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置が設けられていることは可能であり、
場合によっては、前記金属材料が水に曝される第1の領域から隣接する前記第2の領域内へと流出する水を除去可能とするために、
前記横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置が、隣接する前記第2の領域内において配置されている。
本考案は、同様に前記圧延設備のスケール洗浄装置にも関しており、このスケール洗浄装置が、上記された様式の少なくとも1つの密閉要素を備えている。スケール洗浄装置は、その際、有利には、熱間圧延機、特に熱間平板圧延機内において使用される。
提案された解決策は、従って、密閉ブレードの、(唯一の)軸を中心として旋回可能な懸吊装置に焦点を合わせている。ストリップもしくはスラブの引き戻しを可能にするために、密閉ブレードのための旋回軸を形成する軸は、自身で、移動可能に、例えば上述されたチェーンを用いて、クロスメンバーに懸架されている。
互いの密閉ブレードの移動可能性と、軸を中心としての、フレキシブルな結合手段との結合状態における密閉ブレードの重畳する移動可能性とによって、最適な密閉結果が達成され得る。1つまたは複数の密閉ブレードの可能な摩耗は、相互作用および重畳する移動可能性によって補償され得る。
密閉ブレードに、強度な噴射流が当たる場合、この密閉ブレードは、本考案に従う懸吊装置に基づいて剛固に保持され、且つ、この噴射流を回避可能ではなく;且つ、上述された軸の中心としての旋回だけが可能である。
万一、密閉ブレードにおける摩耗が生じた場合でも、密閉ブレードの有利な2列の配置は、常に、これらブレードの間の間隙の最適なオーバーラップを保証する。
更に、場所を取らない構造も与えられる。
懸吊装置、および、(金属材料の搬送方向に対して横向きの方向における)ブレードの相対的に幅狭の構成によって、処理されるべき金属材料の異なる幅が、極めて良好に側方で密閉され得る。
ブレードカーテンを、それにも関わらず貫通する水滴または溜り水は、噴射装置または吹払い装置を用いて、金属材料の表面から除去され得る。これに伴って、水は能率的に押し留められ得、且つ、合目的に沈殿溝部内へと(即ち水流出部内へと)案内され得る。
軸は、密閉ブレードと共に、これらブレードが、金属材料のスキーアップ(盛り上がり(Aufwoelbung))の際に、一種のホッパーを形成するように配置されており、このホッパーが、ストリップ始端部を、合目的にスケール洗浄装置内へと案内する。
提案された解決策によって、特にスケール洗浄装置内において、ストリップ走行方向に沿っての密閉は保証され、このことによって、前記された機械もしくは構成要素が、研磨的な摩耗から保護され得る。このことによって、相応する機械もしくは構成要素の使用は、部分的に、総じて初めて可能になる。
提案された解決策は、特に、スケール洗浄装置、または、他の設備内において使用され、他の設備において、高圧水を用いて、金属材料の処理が行われる。その際、特に、熱間圧延機、および、特に、熱間平板圧延機が念頭に置かれている。
図内において、本考案の1つの実施例が図示されている。
金属ストリップもしくはスラブの搬送方向に対して横向きの眺望における、圧延機の一部分の図であり、この圧延機において、スケール洗浄装置の第1の領域が、隣接する第2の領域から、本考案に従う密閉要素によって分離されている。 金属ストリップの搬送方向において見た、密閉要素の図である。 平面の眺望において見た、密閉要素の図である。 図2bに従う断面B-Bにおいて見た、密閉要素の図である。 図2aに対して側方からの眺望において見た、密閉要素の図である。 透視図における、密閉要素の図である。 図1に類似する眺望における、金属材料のスキーアップにより偏位された位置における、密閉要素の図である。 金属ストリップの搬送方向において見た、密閉要素の図であり、その際、第2の領域内において配置された横方向噴射装置が図示されている。 平面の眺望において見た、密閉要素の図であり、その際、第2の領域内において配置された横方向噴射装置が図示されている。
図1内において圧延機の一部が図示されており、この圧延機内において、ストリップもしくはスラブの形態の金属材料2が圧延される。
第1の領域3が認識され得、この第1の領域内において、スケール洗浄装置が配置されていることは可能であり、このスケール洗浄装置を用いて、金属材料が、高圧水でもっての吹付けによってスケールを除去される。第2の領域4は、第1の領域3に対して隣接しており、この第2の領域が、特に材料2の搬送方向Fとは逆に第1の領域3から進入しようとする水から免れさせられるべきである。
このことに関しての水に対しての密閉のために、密閉要素1が設けられており、この密閉要素が、両方の領域3、4を互いに分離するか、もしくは、これら両方の領域を相対して密閉する。図1は、方向Q、即ち水平方向、および、搬送方向Fに対して横向きに見て、図示されている。図1内において、同様に案内プレート21も図示されており、この案内プレートが、側方に流出する水を集積し、且つ、この水を沈殿溝部内へと導く。
どのように密閉要素1が構成されているか、および、組み立てられているかは、特に、図2aから2fまでから読み取れる。
これに従って、密閉要素1は、先ず第一に、懸吊装置5を備えており、この懸吊装置5が、ここで、ロッド、管体、または、軸として形成されており、且つ、この懸吊装置が、材料2の上方に位置している。懸吊装置5は、その際、この懸吊装置に長手方向軸線でもって、方向Qに延在している。
更に、密閉要素1は、軸6を備えており、この軸が、軸線方向aを有しており、この軸線方向が、方向Qに対して平行に延びている。軸6は、その際、この実施例において、3つの結合位置7、8、および、9において、結合手段10を介して懸吊装置5と結合されている。結合手段10は、その際、短い鎖(この実施例において3つのチェーンリンク)として形成されている。
軸6は、これに伴って、懸吊装置5に対して相対的に(ほんの少しだけ)移動可能であるが、しかしながら、この軸の軸線方向aを注視して、基本的に、方向Qに対して平行に保持されている。図2d(および図3)から読み取れるように、軸6がこの軸に配置されている密閉ブレードと共に外力無しである限りはこの軸6が懸吊装置5において規定された位置を占めるために、この懸吊装置5において、この軸6のための当接位置13が設けられている。
軸6の上に、密閉ブレードの2つのグループ、即ち第1のグループ11および第2のグループ12が配置されている。これら密閉ブレード11および12は、その際、これら密閉ブレードの上側の軸線方向の端部において、リング部分14を有しており、このリング部分が、内側穿孔を形成し、この内側穿孔によって、個々の密閉ブレード11、12が、(特に図2cから明らかなように)軸6の上で配置されている。
個々の図2内における部分図から見て取れ得るように、その際、両方のグループの密閉ブレードは、軸線方向aにおいて互い違いに、即ち交番して、軸6の上に配置されている。
全てのブレード11、12のリング部分14が、同一に形成されており、且つ、これに伴って、(図2c内において特に見て取れ得るように)相並んで、軸6の上で配置されているのに対して、これら両方のグループの、ブレード11、12のストリップ形状の部分は、異なってリング部分14において配置されており、従って、これらストリップ形状の部分が、搬送方向Fにおいて異なる位置を占める。
図2dから特に見て取れ得るように、密閉ブレード11は、ほんの少しだけ、-搬送方向Fに見て-密閉ブレード12の後方に位置している。両方の密閉ブレードの間の、搬送方向における、このことに関しての間隔は、図2d内において、bでもって参照符号を付けられている。この間隔は、有利には、0.5cmと5cmとの間でセットされる。
軸6の上に配置されている密閉ブレード11、12は、これに伴って、十分に相補的に構成された「カーテン」を具現し、このカーテンが、第1の領域から第2の領域内への水の侵入を防止する。
但し、有利には(および、この目的のために特に図2aが参照され得る)、方向Qにおける、有利には矩形に構成された密閉ブレード11、12の幅が、搬送方向Fに見て密閉ブレードのオーバーラップ部が与えられているように選択されていることは意図されている。その限りでは、オーバーラップcが、図2a内において示唆されている。
オーバーラップcに関して、0.5cmと5cmとの間の値が有用であることが実証された。密閉ブレードの半分の幅に至るまでのオーバーラップを選択することは、同様に可能である。
軸6の上での、個々の密閉ブレード11、12の配置によって、これら密閉ブレード11、12のリング部分14により旋回支承部の機能が形成され、従って、個々のこれら密閉ブレード11、12は、確かにこの軸6の上で旋回可能であるが、その他の点では、しかしながら、この軸に対して相対的に如何なる運動可能性も有していない。
図2cから、その他の点では、どのように密閉要素1が構造的に構成されていることが可能であるかが読み取れる。これに従って、軸6の上に、個々の密閉ブレード11、12が互い違いに組み付けられており;且つ、この軸6の両方の軸線方向における端部領域内において、閉鎖要素19、20が、ねじ結合を用いて固定されており、個々の密閉ブレード11、12のためのこれらねじ結合が、軸線方向の固定部を形成し、且つ、その他の点では、同様にチェーン10を用いての懸吊装置5の対する結合も許容する。
図3内において、例えば、材料2のスキーアップ(Ski-Up)、即ち高さ方向の湾曲(Hochwoelbung)が、このことを誘起する場合に、どの程度において、必要に応じて、密閉ブレード11、12が偏位され得るのかが図解されている。図3内において、密閉ブレード11、12が、垂直方向の位置から、約60°に至るまで構成(ausgelegt)され得ることは認識され得る。ブレード11、12の下側エッジ部の間に、材料2へと、その場合に、例えば200mmから350mmまでの間隔が残留し、従って、この材料2の通過は、同様にスキーアップの際にも可能である。
図4と5との内において、場合によっては、これら密閉ブレードを通過する水を除去するために、上述された隣接する第2の領域4内において、即ち搬送方向Fにおいて密閉要素1の手前において、(空気)横方向吹払い装置、及び/または、(水)横方向噴射装置15が設けられ得る、ことは図解されている。
この目的のために、水流出部16がマーク付けされており、この水流出部内へと、上記水が吹払われ得、もしくは、噴射して洗い落とされ得る。駆動側のカバー17と操作側のカバー18とは、図5内において見て取れ得るように、水の導出を容易化可能である。
1 密閉要素
2 金属材料(ストリップ/スラブ)
3 第1の領域
4 隣接する第2の領域
5 懸吊装置
6 軸
7 結合位置
8 結合位置
9 結合位置
10 結合手段(チェーン)
11 密閉ブレード(第1のグループ)
12 密閉ブレード(第2のグループ)
13 軸のための当接位置
14 密閉ブレードのリング部分
15 横方向吹払い装置/横方向噴射装置
16 水流出部
17 駆動側のカバー
18 操作側のカバー
19 閉鎖要素
20 閉鎖要素
21 案内プレート
F 金属材料の搬送方向
Q 水平の、および、搬送方向Fに対して横向きの方向
a 軸の軸線方向
b 密閉ブレードの間の間隔
c オーバーラップ
本考案は、金属材料の圧延のための圧延設備内における密閉要素に関し、
この密閉要素によって、前記金属材料が水に曝される第1の領域が、隣接する第2の領域から密閉される。
冒頭に記載された様式の密閉要素は、特許文献1から公知である。
ここで、圧延ラインの2つの領域の間の密閉が、複数の板形状の密閉要素がそれぞれにチェーンに懸吊されており、その際、個々の密閉要素が、オーバーラップされて、金属材料の搬送方向に対して横向きの方向において懸吊されていることによって実現されることは意図されている。
特許文献2が他の解決策を示しており、この特許文献2において、それぞれに1つの一列の密閉要素が、織物の様式により形成された金属カーテンによって形成される。
チェーンカーテンの様式による密閉要素は、単にこれら密閉要素の自重によって、下方へと懸吊する。良好な密閉作用の達成の目的での、個々のチェーンリンクの十分なオーバーラップは、これに伴って保証され得ない。従って、チェーンは、例えば、強度な噴射流によって押し退けられ得、このことによって密閉作用が失われる。
更に、ストリップもしくはストリップエッジ部がチェーンリンクを連行することが生じる可能性がある。要するに、損耗の際にも、個々のチェーンリンクは解離可能であり、且つ、ストリップによって連行され得、このことは、圧延プロセスの障害を誘起可能である。
上述されているように、チェーンに懸吊されている板形状の密閉要素が使用される場合、強度な噴射流による負荷の際に、密閉要素の側方への傾倒の事態となる可能性があり、このことによって、他方また、密閉作用が阻害される。この密閉プレートの懸吊方式、および、これら密閉プレートの比較的に大きな幅によって、これら密閉プレートの摩耗は、密閉性に対して不利な影響を及ぼす。
最初に本来直線状の、密閉プレートの下側の密閉エッジ部内に、損耗によって間隙が食い込み、これら間隙が、他方また、密閉性に不利な影響を及ぼす。
緩い懸吊装置は、密閉プレートに、それに加えて相対的に多くの自由度を許容し、これら自由度が、密閉性に対して不利な影響を及ぼす。
これに伴って、金属薄板は、周知の解決策において、相対的に大きな運動可能性を有しており、このことによって、間隙が形成可能であり、これら間隙が、配置の密閉性に対して不利な影響を及ぼす。
欧州特許第3 471 902 B1号明細書 米国特許出願公開第5 461 763 A号明細書
本考案の根底をなす課題は、冒頭に記載された様式の密閉要素を、金属材料の搬送方向に沿っての改善された密閉が達成され得るように改良することである。
漂遊する、および、強度にエネルギー豊富な噴射水は、これに伴って、能率的に押し留められ得る。更に、密閉要素は、摩耗に対して、可能な限り耐久性のある状態にされるべきである。
本考案によるこの課題の解決策は、
前記密閉要素が、
懸吊装置を備え、この懸吊装置が、水平に、且つ、前記金属材料の搬送方向に対して横向きに延在し、
軸線方向を有する軸を備え、この軸が、結合手段を用いて、前記搬送方向に対して横向きの方向において隣接する、少なくとも2つの結合位置において、前記懸吊装置と結合されており、
条片形状に形成された複数の密閉ブレードを備え、これら密閉ブレードが、相並んで、および、前記軸線方向を中心として回転可能に、前記軸の上に配置されている、
ことによって特徴付けられている。
前記懸吊装置は、その際、特に、前記金属材料の上方に配置されている。
前記懸吊装置が、前記結合位置において、前記軸のための当接位置を有していることは可能である。このことによって、如何なる外力も密閉ブレードに対して作用しない場合、これら密閉ブレードのための、規定された、最適に密閉された位置が予め設定される。
前記結合手段は、有利には、チェーンとして形成しており;且つ、
選択的に、この結合手段が、同様に、1つまたは複数の(特にワイヤー形状に形成された)ブラケット、または、揺動アームであることも可能である。
チェーンの場合において、このチェーンは、その際、有利には、2つ、3つ、または、4つのチェーンリンクを有しており;且つ、個々のチェーンリンクの長さ比率が、その際、以下でより詳細に説明される機能が最適に満たされ得るように選択されている。
結合手段の長さもしくは自在性は、その際、移動のための自由度が保障されており、同時に、しかしながら、この軸の密閉ブレードによる軸の封鎖が回避されるように選択されている。
有利な実施形態は、前記密閉ブレードが、2つのグループにおいて、前記軸の上に配置されており、その際、一方の前記グループが、前記金属材料の搬送方向において、他方の前記グループの手前に配置されている、ことを意図している。
両方の前記グループの前記密閉ブレードは、その際、有利には、前記軸の軸線方向において、互い違いに前記軸の上に配置されている。この互い違いの配置により、密閉ブレードの密閉、および、個々の位置が、特に能率的に、金属材料の幾何学的形状に対して適合され得る。
前記密閉ブレードが、前記密閉ブレードの軸線方向の一方の端部において、リング部分を有していることは可能であり、このリング部分が、前記軸を囲繞しており、
その際、このリング部分によって、前記軸の上での、前記密閉ブレードの回転可能な支承が確立される。
密閉要素において、もしくは、この密閉要素の近傍に、更に、横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置が設けられていることは可能であり、
場合によっては、前記金属材料が水に曝される第1の領域から隣接する前記第2の領域内へと流出する水を除去可能とするために、
前記横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置が、隣接する前記第2の領域内において配置されている。
本考案は、同様に前記圧延設備のスケール洗浄装置にも関しており、このスケール洗浄装置が、上記された様式の少なくとも1つの密閉要素を備えている。スケール洗浄装置は、その際、有利には、熱間圧延機、特に熱間平板圧延機内において使用される。
提案された解決策は、従って、密閉ブレードの、(唯一の)軸を中心として旋回可能な懸吊装置に焦点を合わせている。ストリップもしくはスラブの引き戻しを可能にするために、密閉ブレードのための旋回軸を形成する軸は、自身で、移動可能に、例えば上述されたチェーンを用いて、クロスメンバーに懸架されている。
互いの密閉ブレードの移動可能性と、軸を中心としての、フレキシブルな結合手段との結合状態における密閉ブレードの重畳する移動可能性とによって、最適な密閉結果が達成され得る。1つまたは複数の密閉ブレードの可能な摩耗は、相互作用および重畳する移動可能性によって補償され得る。
密閉ブレードに、強度な噴射流が当たる場合、この密閉ブレードは、本考案に従う懸吊装置に基づいて剛固に保持され、且つ、この噴射流を回避可能ではなく;且つ、上述された軸の中心としての旋回だけが可能である。
万一、密閉ブレードにおける摩耗が生じた場合でも、密閉ブレードの有利な2列の配置は、常に、これらブレードの間の間隙の最適なオーバーラップを保証する。
更に、場所を取らない構造も与えられる。
懸吊装置、および、(金属材料の搬送方向に対して横向きの方向における)ブレードの相対的に幅狭の構成によって、処理されるべき金属材料の異なる幅が、極めて良好に側方で密閉され得る。
ブレードカーテンを、それにも関わらず貫通する水滴または溜り水は、噴射装置または吹払い装置を用いて、金属材料の表面から除去され得る。これに伴って、水は能率的に押し留められ得、且つ、合目的に沈殿溝部内へと(即ち水流出部内へと)案内され得る。
軸は、密閉ブレードと共に、これらブレードが、金属材料のスキーアップ(盛り上がり(Aufwoelbung))の際に、一種のホッパーを形成するように配置されており、このホッパーが、ストリップ始端部を、合目的にスケール洗浄装置内へと案内する。
提案された解決策によって、特にスケール洗浄装置内において、ストリップ走行方向に沿っての密閉は保証され、このことによって、前記された機械もしくは構成要素が、研磨的な摩耗から保護され得る。このことによって、相応する機械もしくは構成要素の使用は、部分的に、総じて初めて可能になる。
提案された解決策は、特に、スケール洗浄装置、または、他の設備内において使用され、他の設備において、高圧水を用いて、金属材料の処理が行われる。その際、特に、熱間圧延機、および、特に、熱間平板圧延機が念頭に置かれている。
図内において、本考案の1つの実施例が図示されている。
金属ストリップもしくはスラブの搬送方向に対して横向きの眺望における、圧延機の一部分の図であり、この圧延機において、スケール洗浄装置の第1の領域が、隣接する第2の領域から、本考案に従う密閉要素によって分離されている。 金属ストリップの搬送方向において見た、密閉要素の図である。 平面の眺望において見た、密閉要素の図である。 図2bに従う断面B-Bにおいて見た、密閉要素の図である。 図2aに対して側方からの眺望において見た、密閉要素の図である。 透視図における、密閉要素の図である。 図1に類似する眺望における、金属材料のスキーアップにより偏位された位置における、密閉要素の図である。 金属ストリップの搬送方向において見た、密閉要素の図であり、その際、第2の領域内において配置された横方向噴射装置が図示されている。 平面の眺望において見た、密閉要素の図であり、その際、第2の領域内において配置された横方向噴射装置が図示されている。
図1内において圧延機の一部が図示されており、この圧延機内において、ストリップもしくはスラブの形態の金属材料2が圧延される。
第1の領域3が認識され得、この第1の領域内において、スケール洗浄装置が配置されていることは可能であり、このスケール洗浄装置を用いて、金属材料が、高圧水でもっての吹付けによってスケールを除去される。第2の領域4は、第1の領域3に対して隣接しており、この第2の領域が、特に材料2の搬送方向Fとは逆に第1の領域3から進入しようとする水から免れさせられるべきである。
このことに関しての水に対しての密閉のために、密閉要素1が設けられており、この密閉要素が、両方の領域3、4を互いに分離するか、もしくは、これら両方の領域を相対して密閉する。図1は、方向Q、即ち水平方向、および、搬送方向Fに対して横向きに見て、図示されている。図1内において、同様に案内プレート21も図示されており、この案内プレートが、側方に流出する水を集積し、且つ、この水を沈殿溝部内へと導く。
どのように密閉要素1が構成されているか、および、組み立てられているかは、特に、図2aから2fまでから読み取れる。
これに従って、密閉要素1は、先ず第一に、懸吊装置5を備えており、この懸吊装置5が、ここで、ロッド、管体、または、軸として形成されており、且つ、この懸吊装置が、材料2の上方に位置している。懸吊装置5は、その際、この懸吊装置に長手方向軸線でもって、方向Qに延在している。
更に、密閉要素1は、軸6を備えており、この軸が、軸線方向aを有しており、この軸線方向が、方向Qに対して平行に延びている。軸6は、その際、この実施例において、3つの結合位置7、8、および、9において、結合手段10を介して懸吊装置5と結合されている。結合手段10は、その際、短い鎖(この実施例において3つのチェーンリンク)として形成されている。
軸6は、これに伴って、懸吊装置5に対して相対的に(ほんの少しだけ)移動可能であるが、しかしながら、この軸の軸線方向aを注視して、基本的に、方向Qに対して平行に保持されている。図2d(および図3)から読み取れるように、軸6がこの軸に配置されている密閉ブレードと共に外力無しである限りはこの軸6が懸吊装置5において規定された位置を占めるために、この懸吊装置5において、この軸6のための当接位置13が設けられている。
軸6の上に、密閉ブレードの2つのグループ、即ち第1のグループ11および第2のグループ12が配置されている。これら密閉ブレード11および12は、その際、これら密閉ブレードの上側の軸線方向の端部において、リング部分14を有しており、このリング部分が、内側穿孔を形成し、この内側穿孔によって、個々の密閉ブレード11、12が、(特に図2cから明らかなように)軸6の上で配置されている。
個々の図2内における部分図から見て取れ得るように、その際、両方のグループの密閉ブレードは、軸線方向aにおいて互い違いに、即ち交番して、軸6の上に配置されている。
全てのブレード11、12のリング部分14が、同一に形成されており、且つ、これに伴って、(図2c内において特に見て取れ得るように)相並んで、軸6の上で配置されているのに対して、これら両方のグループの、ブレード11、12のストリップ形状の部分は、異なってリング部分14において配置されており、従って、これらストリップ形状の部分が、搬送方向Fにおいて異なる位置を占める。
図2dから特に見て取れ得るように、密閉ブレード11は、ほんの少しだけ、-搬送方向Fに見て-密閉ブレード12の後方に位置している。両方の密閉ブレードの間の、搬送方向における、このことに関しての間隔は、図2d内において、bでもって参照符号を付けられている。この間隔は、有利には、0.5cmと5cmとの間でセットされる。
軸6の上に配置されている密閉ブレード11、12は、これに伴って、十分に相補的に構成された「カーテン」を具現し、このカーテンが、第1の領域から第2の領域内への水の侵入を防止する。
但し、有利には(および、この目的のために特に図2aが参照され得る)、方向Qにおける、有利には矩形に構成された密閉ブレード11、12の幅が、搬送方向Fに見て密閉ブレードのオーバーラップ部が与えられているように選択されていることは意図されている。その限りでは、オーバーラップcが、図2a内において示唆されている。
オーバーラップcに関して、0.5cmと5cmとの間の値が有用であることが実証された。密閉ブレードの半分の幅に至るまでのオーバーラップを選択することは、同様に可能である。
軸6の上での、個々の密閉ブレード11、12の配置によって、これら密閉ブレード11、12のリング部分14により旋回支承部の機能が形成され、従って、個々のこれら密閉ブレード11、12は、確かにこの軸6の上で旋回可能であるが、その他の点では、しかしながら、この軸に対して相対的に如何なる運動可能性も有していない。
図2cから、その他の点では、どのように密閉要素1が構造的に構成されていることが可能であるかが読み取れる。これに従って、軸6の上に、個々の密閉ブレード11、12が互い違いに組み付けられており;且つ、この軸6の両方の軸線方向における端部領域内において、閉鎖要素19、20が、ねじ結合を用いて固定されており、個々の密閉ブレード11、12のためのこれらねじ結合が、軸線方向の固定部を形成し、且つ、その他の点では、同様にチェーン10を用いての懸吊装置5の対する結合も許容する。
図3内において、例えば、材料2のスキーアップ(Ski-Up)、即ち高さ方向の湾曲(Hochwoelbung)が、このことを誘起する場合に、どの程度において、必要に応じて、密閉ブレード11、12が偏位され得るのかが図解されている。図3内において、密閉ブレード11、12が、垂直方向の位置から、約60°に至るまで構成(ausgelegt)され得ることは認識され得る。ブレード11、12の下側エッジ部の間に、材料2へと、その場合に、例えば200mmから350mmまでの間隔が残留し、従って、この材料2の通過は、同様にスキーアップの際にも可能である。
図4と5との内において、場合によっては、これら密閉ブレードを通過する水を除去するために、上述された隣接する第2の領域4内において、即ち搬送方向Fにおいて密閉要素1の手前において、(空気)横方向吹払い装置、及び/または、(水)横方向噴射装置15が設けられ得る、ことは図解されている。
この目的のために、水流出部16がマーク付けされており、この水流出部内へと、上記水が吹払われ得、もしくは、噴射して洗い落とされ得る。駆動側のカバー17と操作側のカバー18とは、図5内において見て取れ得るように、水の導出を容易化可能である。
なお、本願は、実用新案登録請求の範囲に記載の考案に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
1. 金属材料(2)の圧延のための圧延設備内における密閉要素(1)であって、
この密閉要素によって、前記金属材料(2)が水に曝される第1の領域(3)が、隣接する第2の領域(4)から密閉される様式の上記密閉要素において、
前記密閉要素(1)が、
懸吊装置(5)を備え、この懸吊装置が、水平に、且つ、前記金属材料(2)の搬送方向(F)に対して横向きに延在し、
軸線方向(a)を有する軸(6)を備え、この軸が、結合手段(10)を用いて、前記搬送方向(F)に対して横向きの方向において隣接する、少なくとも2つの結合位置(7、8、9)において、前記懸吊装置(5)と結合されており、
条片形状に形成された複数の密閉ブレード(11、12)を備え、これら密閉ブレードが、相並んで、および、前記軸線方向(a)を中心として回転可能に、前記軸(6)の上に配置されている、
ことを特徴とする密閉要素。
2. 前記懸吊装置(5)は、前記金属材料(2)の上方に配置されていることを特徴とする上記1に記載の密閉要素。
3. 前記懸吊装置(5)は、前記結合位置(7、8、9)において、前記軸(6)のための当接位置(13)を有していることを特徴とする上記1または2に記載の密閉要素。
4. 前記結合手段(10)は、チェーンとして、ブラケットとして、または、揺動アームとして形成されていることを特徴とする上記1から3のいずれか一つに記載の密閉要素。
5. 前記チェーン(10)は、2つ、3つ、または、4つのチェーンリンクを有していることを特徴とする上記4に記載の密閉要素。
6. 前記密閉ブレード(11、12)は、2つのグループにおいて、前記軸(6)の上に配置されており、
一方の前記グループが、前記金属材料(2)の搬送方向(F)において、他方の前記グループの手前に配置されていることを特徴とする上記1から5のいずれか一つに記載の密閉要素。
7. 両方の前記グループの前記密閉ブレード(11、12)は、前記軸(6)の軸線方向(a)において、互い違いに前記軸(6)の上に配置されていることを特徴とする上記6に記載の密閉要素。
8. 前記密閉ブレード(11、12)は、前記密閉ブレードの軸線方向の一方の端部において、リング部分(14)を有しており、このリング部分が、前記軸(6)を囲繞しており、
このリング部分(14)によって、前記軸(6)の上での、前記密閉ブレード(11、12)の回転可能な支承が形成されることを特徴とする上記1から7のいずれか一つに記載の密閉要素。
9. 前記密閉要素は、更に、横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置(15)を有しており、
場合によっては、前記金属材料(2)が水に曝される第1の領域(3)から隣接する前記第2の領域(4)内へと流出する水を除去可能とするために、
前記横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置が、隣接する前記第2の領域(4)内において配置されている、
ことを特徴とする上記1から8のいずれか一つに記載の密閉要素。
10. 前記圧延設備のスケール洗浄装置であって、
このスケール洗浄装置が、上記1から9のいずれか一つに記載の、少なくとも1つの密閉要素を備えることを特徴とするスケール洗浄装置。
11. 上記10に記載のスケール洗浄装置を有する、圧延機、特に熱間圧延機、および、特に有利には熱間平板圧延機。
1 密閉要素
2 金属材料(ストリップ/スラブ)
3 第1の領域
4 隣接する第2の領域
5 懸吊装置
6 軸
7 結合位置
8 結合位置
9 結合位置
10 結合手段(チェーン)
11 密閉ブレード(第1のグループ)
12 密閉ブレード(第2のグループ)
13 軸のための当接位置
14 密閉ブレードのリング部分
15 横方向吹払い装置/横方向噴射装置
16 水流出部
17 駆動側のカバー
18 操作側のカバー
19 閉鎖要素
20 閉鎖要素
21 案内プレート
F 金属材料の搬送方向
Q 水平の、および、搬送方向Fに対して横向きの方向
a 軸の軸線方向
b 密閉ブレードの間の間隔
c オーバーラップ

Claims (11)

  1. 金属材料(2)の圧延のための圧延設備内における密閉要素(1)であって、
    この密閉要素によって、前記金属材料(2)が水に曝される第1の領域(3)が、隣接する第2の領域(4)から密閉される様式の上記密閉要素において、
    前記密閉要素(1)が、
    懸吊装置(5)を備え、この懸吊装置が、水平に、且つ、前記金属材料(2)の搬送方向(F)に対して横向きに延在し、
    軸線方向(a)を有する軸(6)を備え、この軸が、結合手段(10)を用いて、前記搬送方向(F)に対して横向きの方向において隣接する、少なくとも2つの結合位置(7、8、9)において、前記懸吊装置(5)と結合されており、
    条片形状に形成された複数の密閉ブレード(11、12)を備え、これら密閉ブレードが、相並んで、および、前記軸線方向(a)を中心として回転可能に、前記軸(6)の上に配置されている、
    ことを特徴とする密閉要素。
  2. 前記懸吊装置(5)は、前記金属材料(2)の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉要素。
  3. 前記懸吊装置(5)は、前記結合位置(7、8、9)において、前記軸(6)のための当接位置(13)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の密閉要素。
  4. 前記結合手段(10)は、チェーンとして、ブラケットとして、または、揺動アームとして形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の密閉要素。
  5. 前記チェーン(10)は、2つ、3つ、または、4つのチェーンリンクを有していることを特徴とする請求項4に記載の密閉要素。
  6. 前記密閉ブレード(11、12)は、2つのグループにおいて、前記軸(6)の上に配置されており、
    一方の前記グループが、前記金属材料(2)の搬送方向(F)において、他方の前記グループの手前に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の密閉要素。
  7. 両方の前記グループの前記密閉ブレード(11、12)は、前記軸(6)の軸線方向(a)において、互い違いに前記軸(6)の上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の密閉要素。
  8. 前記密閉ブレード(11、12)は、前記密閉ブレードの軸線方向の一方の端部において、リング部分(14)を有しており、このリング部分が、前記軸(6)を囲繞しており、
    このリング部分(14)によって、前記軸(6)の上での、前記密閉ブレード(11、12)の回転可能な支承が確立されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の密閉要素。
  9. 前記密閉要素は、更に、横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置(15)を有しており、
    場合によっては、前記金属材料(2)が水に曝される第1の領域(3)から隣接する前記第2の領域(4)内へと流出する水を除去可能とするために、
    前記横方向吹払い装置及び/または横方向噴射装置が、隣接する前記第2の領域(4)内において配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の密閉要素。
  10. 前記圧延設備のスケール洗浄装置であって、
    このスケール洗浄装置が、請求項1から9のいずれか一つに記載の、少なくとも1つの密閉要素を備えることを特徴とするスケール洗浄装置。
  11. 請求項10に記載のスケール洗浄装置を有する、圧延機、特に熱間圧延機、および、特に有利には熱間平板圧延機。
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