JP3246309U - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートブロックの搬送物を搬送するための力の効率を改善する。【解決手段】搬送装置1は、基部10と、基部10から延び上がり、軸線AS1を中心として基部10に揺動可能に取り付けられたアーム20と、アーム20から垂下し搬送物35を保持可能な保持部30と、を含む。保持部30は、アーム20の基部10に対する揺動によって、搬送物35を保持した状態で軸線AS1上を通過する。【選択図】図1

Description

本考案は、搬送装置に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、搬送物の搬送装置が知られている。特許文献1において、搬送装置は、搬送物として、コンクリートブロックを搬送する。
特開2003-239366号公報
特許文献1に開示された搬送装置は、搬送物を所望の位置に到達させるまで、搬送物に対して継続的に力をかける。本考案は、搬送物を搬送するための力の効率の改善を目的とする。
本考案の一実施の形態による搬送装置は、
基部と、
前記基部から延び上がり、軸線を中心として前記基部に揺動可能に取り付けられたアームと、
前記アームから垂下し搬送物を保持可能な保持部と、を備え、
前記保持部は、前記アームの前記基部に対する揺動によって、前記搬送物を保持した状態で前記軸線上を通過する。
本考案によれば、搬送物を搬送するための力の効率を改善できる。
図1は、一実施の形態を説明する図であって、搬送装置の側面図である。 図2は、図1の搬送装置の平面図である。 図3は、第1位置にあるときのアームに作用する力を説明するための図である。 図4は、第3位置にあるときのアームに作用する力を説明するための図である。 図5は、搬送装置の一変形例の側面図である。 図6は、搬送装置の他の変形例の側面図である。 図7は、図6に示された搬送装置が移動した状態を示す図である。
本考案の一実施の形態は、以下の[1]~[5]に関する。
[1] 基部と、
前記基部から延び上がり、軸線を中心として前記基部に揺動可能に取り付けられたアームと、
前記アームから垂下し搬送物を保持可能な保持部と、を備え、
前記保持部は、前記アームの前記基部に対する揺動によって、前記搬送物を保持した状態で前記軸線上を通過する、搬送装置。
[2] 前記アームは、前記基部に対する傾斜角度が45度以下となる領域への揺動を規制される、[1]の搬送装置。
[3] 前記アームは、第1アーム及び第2アームを含み、
前記保持部によって保持された前記搬送物は、前記第1アーム及び前記第2アームの間に位置する、[1]又は[2]の搬送装置。
[4] 前記搬送物を下方から支持する支持部を備える、[1]~[3]のいずれかの搬送装置。
[5] 前記保持部が前記搬送物を保持した状態で移動可能である、[1]~[4]のいずれかの搬送装置。
以下、図面を参照しながら一実施の形態を説明する。図面では、図示及び理解のしやすさの観点から、縮尺及び寸法等が誇張されている。なお、一部の図に示された構成要素等が、他の図において省略されていることがある。
形状や幾何学的条件を特定するための「直交」、「同一」等の用語は、厳密な意味に限定されない。これらの用語は、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈される。
図面間で共通する方向は、各図面において共通の符号を付した矢印によって示されている。各方向において、矢印の先端側が第1側である。各方向において、第1側とは反対側、すなわち矢印の基端側が第2側である。図面を含む紙面に直交する方向に紙の表から裏へ向かう矢印は、例えば図1に示すように、円の中にXを設けた記号によって示されている。図面を含む紙面に直交する方向に紙の裏から表へ向かう矢印は、例えば図2に示すように、円の中に点を設けた記号によって示されている。
図1~図4は一実施の形態を説明する図である。図1は、搬送装置1の側面図である。搬送装置1は、搬送物35を搬送する。図示された搬送装置1は、基部10と、基部10から延び上がるアーム20と、アーム20から垂下した保持部30と、を含んでいる。図示されたアーム20は、基部10よりも第1方向D1における第1側に位置する部分を含んでいる。図示された保持部30は、搬送物35を保持した状態で、アーム20から垂下している。
図1に示された基部10は、設置面PL上に固定されている。とりわけ、図示された設置面PLは、水平面GLである。図示された第1方向D1は、水平面GLに直交する方向である。第1方向D1は、鉛直方向と平行となっている。水平面GLは、第2方向D2及び第3方向D3に広がっている。第2方向D2は、第1方向D1に直交する方向である。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2の両方向に直交する方向である。図示された第1方向D1の第1側は、上方すなわち鉛直方向における上側である。第1方向D1の第2側は、下方すなわち鉛直方向における下側である。
図1に示されたアーム20は、基部10に揺動可能に取り付けられている。アーム20は、基部10によって支持されている。図1には、基部10がアーム20を支持する支持点F1が示されている。図示されたアーム20は、第2方向D2に延びる軸線AS1を中心として、基部10に対して揺動可能である。搬送装置1は、軸線AS1と第2方向D2に重なる位置に、アーム20を基部10に揺動可能に取り付けるためのピン(図示せず)を含んでもよい。基部10は、ピンを介してアーム20を支持してもよい。支持点F1は、ピンの中心に位置してもよい。
アーム20は、保持部30及び保持部30によって保持された搬送物35を支持する。図1には、アーム20が保持部30及び搬送物35を支持する支持点F2が示されている。支持点F2は、後述する接続アーム23の中心に位置してもよい。
アーム20は、アーム20に対して加えられた駆動力によって、基部10に対して軸線AS1を中心として揺動する。駆動力は、搬送物35が搬送される向き(図1における第3方向D3の第1側)にアーム20を押す力でもよい。駆動力は、搬送物35が搬送される向きにアーム20を引っ張る力でもよい。アーム20に対して、アーム20に接触する手あるいは油圧装置等の駆動源から駆動力が加えられてもよい。アーム20に対して、アーム20に取り付けられた綱等の連結部材(図示せず)を介して、駆動源から駆動力が加えられてもよい。
図1には、基部10に対して軸線AS1を中心として揺動するアーム20の動作が示されている。図示された搬送装置1では、アーム20は、保持部30及び搬送物35を支持した状態で、第1位置P1及び第3位置P3の間を揺動する。アーム20は、図中の円弧状の矢印に示すように、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3の順で基部10に対して揺動してもよい。
図1には、第1位置P1及び第3位置P3の間を揺動するアーム20の軌跡に沿った周方向DCと、周方向DCに直交し且つ軸線AS1を通過する径方向DRと、が示されている。周方向DC及び径方向DRは、アーム20に対して使用される。アーム20は、図1に示すように、径方向DRに延びる部分を含む。
図1に示された搬送装置1では、アーム20が第1位置P1及び第3位置P3の間を揺動することによって、保持部30が、搬送物35を保持した状態で、軸線AS1上を通過する。アーム20が基部10に対して第1位置P1から第3位置P3へと揺動することによって、保持部30は、軸線AS1に対して、第3方向D3における第2側から第1側に移動している。図示された保持部30は、アーム20から垂下した状態で、軸線AS1上を通過している。
図1に示された搬送装置1では、アーム20が第1位置P1にあるとき、保持部30は、搬送物35が搬送される搬送方向(図1の第3方向D3)において、軸線AS1よりも後側(図1の第1側)に位置している。アーム20が第2位置P2にあるとき、保持部30は、搬送方向において軸線AS1と同一の位置にある。アーム20が第3位置P3にあるとき、保持部30は、搬送方向において、軸線AS1よりも前側に位置している。
図1に示された搬送物35は、アーム20の基部10に対する揺動によって、保持部30に保持された状態で第3方向D3に移動する。図示された搬送物35の搬送方向は、第3方向D3と平行である。アーム20が第1位置P1から第3位置P3に向けて基部10に対して揺動するとき、搬送物35は、第3方向D3における第1側に搬送される。
図1に示されたアーム20は、第1位置P1または第3位置P3にあるとき、基部10に対してある程度の角度で傾斜している。基部10に対するアーム20の傾斜角度は、搬送装置1を軸線AS1と平行な方向から観察したときの、線分L1及び線分L2の間の角度を意味する。線分L1は、基部10がアーム20を支持する支持点F1と、アーム20が保持部30及び搬送物35を支持する支持点F2と、の間に延びる線分である。線分L2は、支持点F1を通過し且つ搬送物35の搬送方向(図1の第3方向D3)に延びる線分である。なお、図示された搬送装置1では、アーム20が第2位置P2にあるとき、線分L1は、線分L2に対して垂直に延びている。
図1に示された搬送装置1では、アーム20が第1位置P1にあるとき、支持点F2は、搬送物35が搬送される搬送方向(図1の第3方向D3)において、支持点F1及び軸線AS1よりも後側(図1の第1側)に位置している。アーム20が第2位置P2にあるとき、支持点F2は、支持点F1及び軸線AS1と同一の位置にある。アーム20が第3位置P3にあるとき、支持点F2は、搬送方向において、支持点F1及び軸線AS1よりも前側に位置している。アーム20が基部10に対して第1位置P1から第3位置P3に揺動するとき、支持点F2は、搬送方向において、支持点F1に対して後側から前側に移動している。
以下、搬送装置1の各構成要素を詳細に説明する。
搬送装置1は、図2に示すように、複数の基部10を含んでもよい。図示された搬送装置1は、第3方向D3に互い離れた2つの基部10を含んでいる。図示された搬送装置1では、2つの基部10のうち、第2方向D2の第2側に位置する基部10に、アーム20の後述する第1アーム21が取り付けられている。第3方向D3の第1側に位置する基部10には、アーム20の後述する第2アーム22が取り付けられている。
図1及び図2に示された基部10は、直方体状の形状を有している。基部10は、直方体状以外の形状を有してもよい。基部10は、本体と、本体に取り付けられた軸受を含んでもよい。軸受は、外輪及び内輪を含んでもよい。図示された基部10において、外輪及び内輪は、第2方向D2と平行な回転軸線を中心に、互いに対して回転可能でもよい。アーム20は、軸受の内輪または外輪に取り付けられてもよい。基部10の本体の材料は、アーム20、保持部30及び搬送物35を支持できる種々の材料でもよい。基部10の本体は、金属製でもよく、樹脂製でもよい。
図2に示されたアーム20は、第1アーム21と、第2アーム22と、第1アーム21及び第2アーム22を接続する接続アーム23と、を含んでいる。第1アーム21及び第2アーム22は、長手方向を有する。第1アーム21及び第2アーム22は、長手方向における一方の端部において基部10に接続している。図示されたアーム20は、第1アーム21及び第2アーム22において、基部10に取り付けられている。図示された第1アーム21及び第2アーム22は、長手方向における他方の端部において、接続アーム23に接続している。第2方向D2における中央部分には、保持部30が取り付けられている。
図2には、アーム20が第1位置P1にあるときの第1アーム21、第2アーム22及び接続アーム23が示されている。図2には、アーム20が第2位置P2にあるときの第1アーム21、第2アーム22及び接続アーム23が示されている。図2には、アーム20が第3位置P3にあるときの第1アーム21、第2アーム22及び接続アーム23が示されている。
図2に示された第1アーム21、第2アーム22、接続アーム23は、一体として作製されてもよい。あるいは、別体として作製された第1アーム21、第2アーム22及び接続アーム23が組み立てられることによって、アーム20が作製されてもよい。アーム20の材料は、搬送物35を保持した状態の保持部30を支持できる種々の材料でもよい。アーム20は、樹脂製でもよく、木製でもよく、金属製でもよい。
図2に示された保持部30は、アーム20の接続アーム23から下方に延びている。保持部30は、アーム20に対して揺動可能に取り付けられている。図示された保持部30は、第2方向D2と平行な軸線AS2を中心として、接続アーム23に対して揺動可能である。図示された搬送装置1では、軸線AS2は、軸線AS1と平行である。保持部30の接続アーム23に対する揺動によって、保持部30は、アーム20の位置が、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3のいずれであっても、接続アーム23から下方に延びている。
保持部30は、糸状でもよい。糸状の保持部30は、結ばれることによってアーム20に取り付けられてもよい。保持部30は、結ばれることによって、搬送物35を保持してもよい。図示された保持部30は、一方の端部において接続アーム23に結ばれている。保持部30は、他方の端部において搬送物35に結ばれている。糸状の保持部30は、紐でもよく、縄でもよく、綱でもよい。
図1及び図2に示された搬送物35は、第2方向D2及び第3方向D3に広がる底面を有する直方体状の形状を有している。搬送物35は、鋼材でもよく、石材でもよく、コンクリートブロックでもよく、木材でもよい。搬送物35は、板状の形状を有してもよい。搬送物35は、ロール状の形状を有してもよい。
搬送装置1は、図1に示すように、搬送物35を下方から支持する支持部40を含んでもよい。図示された搬送装置1では、支持部40は、設置面PL上に配置されている。搬送物35は、アーム20が第1位置P1または第3位置P3にあるとき、支持部40の上に配置されている。搬送物35は、上方から支持部40に接触してもよい。
支持部40は、上方から接触する搬送物35からの荷重によって変形してもよい。支持部40は、搬送物35からの荷重によって容易に変形可能な構造として、多孔質構造を有してもよい。支持部40は、多孔質構造を有する材料として、ウレタンフォーム及び軟質塩化ビニル(PVC)フォームの一以上を含んでもよい。支持部40が多孔質構造を有することによって、変形させ、設置面に対する搬送物35からの荷重を低減できる。
図1及び図2に示された搬送装置1の作用について説明する。具体的には、主に図3及び図4を参照しながら、第1位置P1から第3位置P3へ揺動するアーム20の動作を説明する。
図3には、アーム20が第1位置P1にあるときに、アーム20に作用する力が示されている。図3に示された搬送装置1では、搬送物35は、保持部30によって保持された状態で設置面PLから上方に離れている。図示されたアーム20には、重力Fg及び駆動力Fdが作用している。
図3に示された搬送装置1において、重力Fgとして、アーム20に対して重力Fg1が作用する。図3では、アーム20に対して作用する重力Fg1は、アーム20の重心WPから下方に延びる矢印によって示されている。
また、図3に示された搬送装置1において、重力Fgとして、保持部30及び保持部30によって保持された搬送物35に対して、重力Fg2が作用する。保持部30及び搬送物35からの重力Fg2は、保持部30が取り付けられたアーム20に作用する。図示された搬送装置1では、保持部30及び搬送物35からの重力Fg2は、支持点F2に作用する。図3では、保持部30及び搬送物35に対して作用する重力Fg2が、端部から下方に延びる矢印によって示されている。
アーム20に作用する重力Fgは、図3に示すように、径方向への第1分力Fv1と、径方向に直交する方向への第2分力Fv2と、に分解される。図3に示された搬送装置1では、第1分力Fv1は、アーム20の基部10に対する傾斜角度θにおける、重力Fgの正弦(Fg1sinθ,Fg2sinθ)である。第2分力Fv2は、アーム20の基部10に対する傾斜角度θにおける、重力Fgの余弦(Fg1cosθ,Fg2cosθ)である。
図3に示された搬送装置1では、第2分力Fv2によって、アーム20に対して軸線AS1を中心にアーム20を反時計回りに回転させようとするトルクが生じる。
図3に示された駆動力Fdは、第3方向D3における第1側を向いている。駆動力は、搬送物35の搬送方向における前側を向いている。
アーム20に加えられる駆動力Fdは、図3に示すように、径方向への第3分力Fv3と、径方向に直交する方向への第4分力Fv4と、に分解される。径方向に直交する方向において、第4分力Fv4の向きは、第2分力Fv2の向きと反対である。
図3に示された搬送装置1では、第3分力Fv3は、アーム20の基部10に対する傾斜角度θにおける、駆動力Fdの余弦(Fdcosθ)である。第4分力Fv4は、アーム20の基部10に対する傾斜角度θにおける、駆動力Fdの正弦(Fdsinθ)である。
図3に示されたアーム20には、第4分力Fv4によって、アーム20に対して、軸線AS1を中心にアーム20を時計回りに回転させようとするトルクが生じる。第4分力Fv4により生じるトルク(第2トルク)の向きは、第2分力Fv2によって生じるトルク(第1トルク)の向きと反対である。
第2トルクが第1トルクを上回るとき、アーム20は、図3に示された状態から、軸線AS1を中心として周方向DCに揺動する。アーム20は、図3に示された状態から、軸線AS1を中心として周方向DCに時計回りに揺動する。アーム20の基部10に対する揺動によって、アーム20の基部10に対する傾斜角度θが増加していく。
基部10に対するアーム20の傾斜角度θが45度以上となるとき、搬送方向(図3の第3方向D3)に掛けられる駆動力Fdにおいて、第4分力Fv4が、第3分力Fv3以上となる。これにより、傾斜角度θが45度以上となる領域では、駆動力Fdによってアーム20を基部10に対して効率的に揺動させることができる。
なお、図1~図3に示された搬送装置1では、アーム20の基部10に対する揺動によって、保持部30もアーム20に対して揺動する。保持部30は、図1に示すように、搬送物35を保持した状態でアーム20に対して揺動する。図示された保持部30は、接続アーム23に結ばれた部分が接続アーム23に対して軸線AS2を中心に回転することによって、アーム20に対して揺動する。接続アーム23に対して軸線AS2を中心に揺動することによって、保持部30は、アーム20から垂下した状態に維持される。
第1位置P1から周方向DCに揺動するアーム20は、第2位置P2に到達する。アーム20は、第2位置P2において設置面PLに対して垂直に延びる。アーム20に作用する重力Fgは、径方向DRに作用する。アーム20が第2位置P2にあるとき、搬送方向に掛けられる駆動力Fdは、周方向DCに作用する。
図4に示された搬送装置1では、アーム20に対して重力Fgが作用する。図示された搬送装置1では、重力Fgとして、第1位置P1にあるときと同様に、重力Fg1及び重力Fg2が作用する。重力Fgは、径方向への第1分力Fv1と、径方向に直交する方向への第2分力Fv2と、に分解される。
図4に示された搬送装置1では、第2分力Fv2によって、アーム20に対して軸線AS1を中心にアーム20を時計回りに回転させようとするトルクが生じる。アーム20は、このトルクによって、基部10に対して揺動する。
図4に示された状態から基部10に対して揺動することによって、保持部30は、搬送物35を保持した状態で、搬送方向における前側に移動する。保持部30のこのような移動によって、搬送物35も、搬送方向における前側に移動する。図示された搬送装置1によれば、アーム20が第3位置P3にあるとき、搬送装置1は、アーム20が第1位置P1にあるときとは異なり、駆動力Fdをアーム20に作用させることなく、搬送物35を搬送できる。
図1~図4に示された搬送装置1は、以上のようにして搬送物35を搬送する。従来の搬送装置は、例えばJP2003-239366Aに開示されているように、搬送物が所望の位置に到達するまで、搬送物に対して継続的に駆動力を掛ける必要が生じる。
これに対して、図1~図3に示された搬送装置1では、アーム20から垂下した保持部30が、アーム20の基部10に対する揺動によって、搬送物35を保持した状態で、基部10に対して搬送方向(第3方向D3)に移動する。図示された搬送装置1によれば、上述したように、アーム20を第2位置P2から第3位置P3へと揺動するとき、保持部30が搬送物35を保持した状態であっても、駆動力Fdを掛ける必要がない。したがって、図示された搬送装置1は、とりわけ、アーム20が第2位置P2から第3位置P3へ揺動するときに、効率的に搬送物35を搬送できる。
図1~図4に示された搬送装置1において、アーム20が基部10に対して揺動可能な範囲が規制されてもよい。アーム20は、基部10に対する傾斜角度θが45度以下となる領域への揺動を規制されてもよい。アーム20に対して駆動力Fdを搬送方向に掛ける場合、傾斜角度θが45度を上回るとき、径方向DRに直交する方向への第4分力Fv4が、径方向DRへの第3分力Fv3を上回る。上述したように、第4分力Fv4は、アーム20が基部10に対して揺動するためのトルクを構成する。第3分力Fv3は、アーム20が基部10に対して揺動するためのトルクを構成しない。第4分力Fv4が第3分力Fv3を上回ることによって、駆動力Fdを効率的にアーム20の揺動に利用できる。搬送装置1は、アーム20が揺動可能な範囲を規制するためのストッパー(図示せず)を含んでもよい。
図1~図4に示された搬送装置1において、アーム20は、とりわけ図2に示されるように、第1アーム21及び第2アーム22を含んでいる。保持部30が搬送物35を保持した状態において、搬送物35は、第1アーム21及び第2アーム22の間に位置している。図示された搬送装置1では、搬送物35を挟んで並んだ2つのアームによって、各位置において搬送物35を安定して保持できる。
また、図1~図4に示された搬送装置1は、搬送物35を下方から支持する支持部40を含んでいる。図1に示された搬送装置1では、アーム20が第1位置P1又は第3位置P3にあるときに、支持部40が設置面PL及び搬送物35の間に配置されている。とりわけ、平面視における支持部40の面積は、平面視における搬送物35の面積を上回っている。図示された支持部40は、搬送物35の設置面PLへの荷重を広範囲に分散させることによって、搬送物35を安定して支持できる。支持部40は、設置面PLと接触可能な支持面を持たない搬送物35を設置面PL上に配置するときに、とりわけ好適である。
以上に説明してきた一実施の形態において、搬送装置1は、基部10と、基部10から延び上がり、軸線AS1を中心として基部10に揺動可能に取り付けられたアーム20と、アーム20から垂下し搬送物35を保持可能な保持部30と、を含んでいる。保持部30は、アーム20の基部10に対する揺動によって、搬送物35を保持した状態で軸線AS1上を通過する。
本実施の形態では、アーム20、保持部30及び搬送物35に作用する重力Fgによって、アーム20は、第2位置P2から第3位置P3へと揺動する。搬送装置1では、アーム20を第2位置P2から第3位置P3へと揺動するとき、駆動力Fdを掛ける必要がない。搬送装置1は、アーム20が第2位置P2から第3位置P3へと揺動するとき、アーム20から垂下した保持部30が搬送物35とともに移動することによって、駆動力Fdを掛けることなく、搬送物35を搬送できる。したがって、図示された搬送装置1は、搬送物35を搬送するための力の効率を改善できる。
具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述の具体例が一実施の形態を限定しない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施でき、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
搬送装置1は、図5~図7に示すように、台車50に適用されてもよい。搬送装置1は、保持部30が搬送物35を保持した状態で移動可能でもよい。
図5に示された台車50は、本体51と、本体51の下方に取り付けられた複数のキャスター52と、本体51に取り付けられたハンドル53と、を含んでいる。図示された台車50は、複数のキャスター52が本体51に取り付けられた状態で回転することによって移動可能である。図5には、台車50の前後方向に並んだ2つのキャスター52が示されている。なお、台車50の前後方向は、台車50が進行する方向を意味する。
図5に示された搬送装置1において、基部10は、本体51に取り付けられている。アーム20は、図5に示すように、本体に取り付けられた状態の基部10に対して揺動可能である。図示されたアーム20は、平面視において台車50外となる位置に揺動可能である。図示されたアーム20は、第1位置P1にあるときに、台車50から離れた位置にある搬送物35上に到達できる。
保持部30は、アーム20から垂下する長さを調整可能でもよい。図5に示された搬送装置1において、保持部30は、アーム20が第1位置P1にあるときに、アーム20から垂下する長さを調整可能である。保持部30は、搬送物35を保持した状態において、アーム20から垂下する長さを小さくしてもよい。保持部30がアーム20から垂下する長さを小さくすることによって、搬送物35は、図5において破線によって示された位置に移動可能でもよい。
アーム20が第1位置P1から第3位置P3へと揺動することによって、本体51上に搬送できる。本体51上に搬送された搬送物35は、台車50を移動させることによって搬送可能である。図示された台車50は、一例として、ハンドル53を掴んだ状態で押すことによって、移動させることができる。台車50及び台車50に適用された搬送装置1によって、搬送物35を効率的に搬送できる。
搬送物35が本体51上に配置された状態の台車50を安定させる観点から、搬送物35は、台車50の前後方向において、2つのキャスター52の間に配置されてもよい。搬送物35は、図5に示すように、台車50の前後方向における中心部分に配置されてもよい。
台車50は、図6及び図7に示すように、ハンドル53を含まなくてもよい。台車50に取り付けられた搬送装置1は、搬送物35を本体51上に搬送しなくてもよい。
図6に示された搬送装置1は、上述した動作、すなわちアーム20の基部10に対する揺動によって、搬送物35を第1設置点M1から第3設置点M2へと搬送する。搬送装置1において、保持部30は、アーム20から垂下する長さを調整可能でもよい。
図7に示された台車50は、図6に示された状態と比較して、搬送方向における前側に移動している。台車50は、図6に示された搬送装置1によって搬送された搬送物35よりも、搬送方向における前側に移動している。台車50は、上述したようにキャスター52の回転によって移動してもよい。
図6及び図7に示された台車50は、搬送物35の上方を通過可能でもよい。図示された搬送物35の高さ、すなわち第1方向D1における寸法は、キャスター52の高さよりも小さくなっている。これにより、図示された台車50は、キャスター52の回転によって、図6に示された位置から図7に示された位置へと容易に移動できる。
図7に示された搬送装置1は、上述した動作、すなわちアーム20の基部10に対する揺動によって、搬送物35を第2設置点M2から第3設置点M3へと搬送する。搬送装置1において、保持部30は、アーム20から垂下する長さを調整可能でもよい。
台車50に取り付けられた搬送装置1は、図6及び図7に示された動作を繰り返すことによって、搬送物35を継続的に搬送してもよい。言い換えると、搬送装置1による搬送物35の搬送、及び台車50の搬送物35に対する移動を繰り返すことによって、搬送物35が搬送されてもよい。図示された搬送装置1は、図5に示された台車50と同様、搬送物35を遠くに搬送する場合にとりわけ好適である。
1:搬送装置、10:基部、20:アーム、21:第1アーム、22:第2アーム、23:接続アーム、30:保持部、35:搬送物、40:支持部、50:台車

Claims (5)

  1. 基部と、
    前記基部から延び上がり、軸線を中心として前記基部に揺動可能に取り付けられたアームと、
    前記アームから垂下し搬送物を保持可能な保持部と、を備え、
    前記保持部は、前記アームの前記基部に対する揺動によって、前記搬送物を保持した状態で前記軸線上を通過する、搬送装置。
  2. 前記アームは、前記基部に対する傾斜角度が45度以下となる領域への揺動を規制される、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記アームは、第1アーム及び第2アームを含み、
    前記保持部によって保持された前記搬送物は、前記第1アーム及び前記第2アームの間に位置する、請求項1に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送物を下方から支持する支持部を備える、請求項1に記載の搬送装置。
  5. 前記保持部が前記搬送物を保持した状態で移動可能である、請求項1に記載の搬送装置。
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