JP3246080B2 - 2相直流同期モータ - Google Patents

2相直流同期モータ

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JP3246080B2
JP3246080B2 JP12761493A JP12761493A JP3246080B2 JP 3246080 B2 JP3246080 B2 JP 3246080B2 JP 12761493 A JP12761493 A JP 12761493A JP 12761493 A JP12761493 A JP 12761493A JP 3246080 B2 JP3246080 B2 JP 3246080B2
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知秀 仲江川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源で駆動される
同期モータに係り、特に、電源電圧に多少の変動が生じ
ても一定の回転数が得られる2相直流同期モータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の直流同期モータの従来技術とし
て、(1)PM型ステッピングモータを使用した場合
と、(2)永久磁石型同期モータを直流電源で駆動した
場合を例に挙げて順に説明する。
【0003】(1)PM型ステッピングモータは、外周
に多極着磁されたロータと、このロータの外側に配置さ
れた、ロータとそれぞれ同数の極歯を有する二組のステ
ータとを備えたもので、これら2組のステータはロータ
軸方向に並べて配置され、互いに1/2ピッチ極歯がず
らされている。各ステータを励磁する方法としては、単
巻きした計2相のコイルに双方向通電する方法と、2重
巻きした計4相のコイルに一方向通電する方法がある。
【0004】双方向通電を行う例を図12および図13
に示す。図12において符号Rは外周に複数の磁極を形
成されたロータであり、このロータRの外周には同数の
極歯を有する二組のステータがロータ軸方向に並べて配
置され、互いに1/2ピッチ極歯がずらされ、これらス
テータのそれぞれには単相コイルL1,L2が設けられて
いる。
【0005】図13はコイルL1,L2の制御系を示す。
コイルL1,L2にはトランジスタ等のスイッチング素子
1〜Q4,Q5〜Q8が各4つ接続されてそれぞれHブリ
ッジが構成され、さらにスイッチング素子Q1〜Q8をO
N−OFFする制御回路と、この制御回路への供給電圧
を一定化するための定電圧回路が設けられている。
【0006】この場合、ロータRを回転させるために
は、各スイッチング素子Q1〜Q8を図14に示す手順で
制御する。図示のように、この例の制御回路は8つのス
イッチング素子を同期して制御しなければならないた
め、制御回路としては、フリップフロップ回路やシフト
レジスタ回路等を使用した複雑なものが必要である。
【0007】また、フリップフロップ回路やシフトレジ
スタ回路を用いた制御回路は、その発振周波数が電源電
圧に依存するので、電源電圧が変動するとロータ回転数
が変化してしまう。これを防ぐには、電源と制御回路の
間に前述したように定電圧回路が必須で、この点からも
制御回路の複雑化を招いている。
【0008】一方、図15および図16は、PM型ステ
ッピングモータに一方向通電を行う例を示す。ロータR
の外周には前記同様に二組のステータが配置され、それ
ぞれのステータに、2重巻のコイルL1とL2、L3とL4
が設けられている。同じステータを励磁するコイルは、
互いに励磁方向が逆になるように配線されている。
【0009】各コイルL1〜L4は、図16に示すように
スイッチング素子Q1〜Q4を介して電源に接続され、さ
らにスイッチング素子Q1〜Q4をON−OFFする制御
回路と、この制御回路への供給電圧を一定化するための
定電圧回路が設けられている。励磁手順は図17に示す
通りである。
【0010】この場合にも、制御回路は4つのスイッチ
ング素子Q1〜Q4を正確に同期して制御しなければなら
ないため、前記同様に複雑なフリップフロップ回路やシ
フトレジスタ回路等が必要であるうえ、電源電圧の変動
によるロータ回転数の変動を防ぐため前記定電圧回路が
必須で制御系が複雑であり、コイルやステータの構造も
複雑である。
【0011】(2)永久磁石型同期モータは本来、図1
8に示すように交流電源で駆動されるものであるが、図
19に示す制御系によれば直流で駆動できる。ロータR
の外周には同数の極歯を有するステータ(図示略)が1
組だけ設けられ、ロータRとステータの磁極は、ロータ
始動を可能とするため非対称にされている。ステータは
単相コイルLで励磁されるようになっており、コイルL
には、4つのスイッチング素子Q1〜Q4が接続されてH
ブリッジが構成され、図20に示す手順で交互に正負が
逆転する矩形波をコイルLに供給する。この場合、ロー
タRの回転方向は不定であるから、必要であれば機械的
なストッパをロータに設けて回転方向を規制する。
【0012】この例においても、制御回路は4つのスイ
ッチング素子Q1〜Q4を正確に同期して制御しなければ
ならない。したがって、ステータおよびコイルの構造は
単純であるが、フリップフロップ回路やシフトレジスタ
回路等の複雑な回路が必要で、さらに電源電圧の変動に
よるロータ回転数の変動を防ぐため電源と制御回路の間
に前記の定電圧回路が必須である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来、
直流電源を用いて同期モータを一定回転数で駆動する場
合には、コイルにタイミングよく通電するために、多数
のスイッチング素子や、スイッチングのタイミングを決
定する複雑な制御回路、さらに直流電源に多少の電圧の
ふらつきがあっても制御回路の発振数を一定にするため
の定電圧回路が必須であった。したがって、部品点数が
多く、製造コストが高く、動作信頼性が低いうえ、モー
タ本体とは別に、回路を収納するためのスペースが必要
で装置の小型化が困難であった。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ステータやコイルの構造および制御系の構成が単純
で、低コスト化および省スペース化が図れ、しかも電圧
変動によるロータ回転数の変化が少ない2相直流同期モ
ータを提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る2相直流同
期モータは、複数の磁極が形成されたロータと、このロ
ータの前記磁極に対向する複数の極歯を有するステータ
と、このステータの前記極歯を励磁する第1相および第
2相コイルと、直流電源に接続されると相補関係にある
方形波がそれぞれ現れる第1および第2の内部節点を有
し、これら第1および第2の内部節点に現れる方形波を
その第1および第2出力端子にそれぞれ出力する非安定
マルチバイブレータ回路と、前記第1出力端子からの方
形波出力に応じて前記直流電源から前記第1相コイルへ
の通電を断接する第1スイッチング素子と、前記第2出
力端子からの方形波出力に応じて前記直流電源から前記
第2相コイルへの通電を断接する第2スイッチング素子
とを具備し、前記第1相および第2相コイルにより前記
ステータの極歯の磁極を交互に反転させて前記ロータを
回転させることを特徴としている。
【0016】なお、前記非安定マルチバイブレータ回路
は、それぞれのコレクタが前記第1および第2出力端子
とされた第1および第2トランジスタと、一端が前記第
1トランジスタのコレクタに接続され他端が前記第2ト
ランジスタのベースに接続された第1コンデンサと、一
端が第2トランジスタのコレクタに接続され他端が第1
トランジスタのベースに接続された第2コンデンサと、
前記第1および第2コンデンサの充電または放電速度を
規定する第1および第2抵抗とを具備し、前記第1およ
び第2トランジスタを自励的かつ交互にON−OFFさ
せることにより前記第1および第2出力端子から位相の
反転した方形波を出力するものであってもよい。
【0017】また、前記非安定マルチバイブレータ回
路、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子
は同一の回路基板に組み込まれるとともに、この回路基
板、前記ロータ、前記第1相および第2相のコイルが共
に同一のケーシング内に収容されていてもよい。
【0018】
【作用】本発明に係る2相直流同期モータは、極歯を有
するステータを1組のみ有し、非安定マルチバイブレー
タ回路により制御される2相のコイルでこのステータを
交互に逆方向に励磁してロータを回転させるものなの
で、モータの機械的構造が単純で済むとともに、2出力
の非安定マルチバイブレータ回路は、従来の直流同期モ
ータでは必須だった4出力あるいは8出力の同期発振回
路に比して、大幅な簡略化が可能である。
【0019】また、2個のトランジスタによって主構成
された非安定マルチバイブレータ回路を使用した場合に
は、電源電圧の変動による発振周波数の変動が小さいた
め定電圧回路が不必要で、回路が最も簡単で済む。
【0020】さらに、本発明では機械的構造および制御
系の簡略化が可能になったことから、非安定マルチバイ
ブレータ回路、第1スイッチング素子および第2スイッ
チング素子を同一の回路基板に組み込み、さらにロー
タ、前記第1相および第2相のコイル、前記回路基板を
同一のケーシング内に収容することも可能であり、その
場合には、制御系をモータ本体とは別に設けていた従来
品に比して小型化が図れ、汎用性が向上できる。
【0021】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る2相直流同
期モータ(以下、単に「直流同期モータ」と称す)の基
本構成を示す。回転自在に支持されたロータRの外周に
は周方向一定ピッチで複数の磁極が形成され、ロータR
の外側には1組のステータ(図示略)が同軸に配置さ
れ、このステータにはロータRの外周面と対向する極歯
(図示略)が形成されている。ステータの極歯の一部
は、ロータの起動を容易化するために他の極歯とは異な
る形状とされている。なお、本発明の直流同期モータで
はロータRの回転方向が不定であり、起動時の回転方向
に従うから、必要な場合にはロータ回転奉公を規制する
機械的なストッパ手段を設けるとよい。
【0022】ステータの外周には、コイルが同軸かつ2
重に巻回されて第1相および第2相コイルL1,L2が形
成され、これらコイルL1,L2は、図2に示すようにス
イッチング素子Q3,Q4を介して電源2に接続されてい
る。スイッチング素子Q3,Q4は制御回路1の第1出力
端子T1および第2出力端子T2にそれぞれ接続され、制
御回路1からの出力に応じて、コイルL1,L2へ直流電
流を交互に供給するようになっている。なおコイル
1,L2は、通電時のステータ励磁方向が互いに逆向き
になるように接続されている。
【0023】本発明では、制御回路1として非安定マル
チバイブレータ回路を使用することを特徴としている。
この非安定マルチバイブレータ回路は、直流電源に接続
されると相補関係にある方形波がそれぞれ現れる二つの
内部節点(第1および第2の内部節点)を有し、これら
内部節点に現れる方形波を出力する。図3はその一例の
回路図を示す。この回路では、2個のPNP型トランジ
スタQ1,Q2のエミッタがそれぞれダイオードD1,D2
を介して電源2の陽極に接続され、各コレクタは抵抗R
C1,RC2を介して電源2の陰極に接続されている。ダイ
オードD1、D2はトランジスタQ1、Q2を保護するため
のもので、コンデンサC1、C2の電位が、トランジスタ
1、Q2のON−OFF時に正電位となりQ1、Q2のベ
ース・エミッタ間に加わった際に、トランジスタQ1
2のベース・エミッタ間の劣化による破壊を防ぐ。
【0024】トランジスタQ1,Q2のベースはそれぞ
れ、コンデンサC1,C2を介して相手のコレクタに接続
されるとともに、抵抗RB1,RB2を介して電源陰極に接
続されている。コイルL1,L2への通電時間を等しくす
るためには、RB1=RB2、C1=C2にすることが必要
で、また、出力方形波の対称性を持たせるためには、ト
ランジスタQ1とQ2は同特性のものを、抵抗RC1とRC2
は同じ抵抗値とすべきである。
【0025】トランジスタQ1,Q2のコレクタが前記第
1出力端子T1および第2出力端子T2であり、これら端
子T1,T2は抵抗R3,R4を介してトランジスタ(スイ
ッチング素子)Q3,Q4のベースに接続されている。抵
抗R3,R4はトランジスタQ3、Q4のベース電流が過剰
に流れることを防ぐ保護抵抗である。スイッチング素子
3,Q4のコレクタ−エミッタ間にはダイオードD3
4が並列に接続され、コイルL1,L2の逆起電圧がト
ランジスタQ3、Q4のコレクタに直接伝わることを防止
している。トランジスタQ3とQ4、抵抗R3とR4も同特
性であることが望ましい。なお、この例ではスイッチン
グ素子Q3,Q4としてトランジスタを使用しているが、
MOS−FET等の他のスイッチング素子であってもよ
い。
【0026】次に、上記制御回路1の動作原理を説明す
る。まず、トランジスタQ1がOFF、トランジスタQ2
がONの状態のとき、トランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧VBE1はコンデンサC1の電荷により逆バイア
スされ、そのコレクタ・エミッタ間はOFFの状態を保
つ一方、トランジスタQ2は抵抗RB2を通じてベース電
流が流れるためONの状態を保つ。しかし、その間にコ
ンデンサC1はRB1を通して充電されるから、コンデン
サC1のベース側電位がトランジスタQ1のベース飽和電
圧VBE(sat)になった瞬間に、トランジスタQ1はONに
切り替わり、それによりC1に保たれていた電荷が正電
位になってトランジスタQ2がOFFになる。以後、同
様にトランジスタQ1,Q2が交互にON−OFFを繰り
返す。
【0027】これらの発振周期Tは、周知のように次式
のように計算でき、電源電圧に依存しない。 T=0.69(C1・RB1+C2・RB2) したがって、電源電圧がある程度変動しても、発振周期
に比べて電圧の変動する時間が非常に遅ければ、ロータ
の回転速度はほぼ一定である。ただし、電源電圧が変動
すると回転数は変化しないがトルクは変化する。
【0028】図3の回路では、トランジスタQ1,Q2
してPNP型、トランジスタQ3,Q4にNPN型を使用
したが、図5に示すように、回路を反転してトランジス
タQ1,Q2としてNPN型、トランジスタQ3,Q4とし
てPNP型を使用しても全く同様に動作するし、トラン
ジスタQ1,Q2をMOS−FET等の他のスイッチング
素子に置き替えることも可能である。
【0029】図3または図5に示した回路は最も単純な
例であり、当然、最も製造コストが安く、単純である分
信頼性も高いが、これらの回路に例えば、ノイズ防止回
路や過熱防止保護回路等の電気回路を付加してもよい
し、電圧平滑用のコンデンサや、電源を逆に接続した場
合の回路保護用ダイオード、モータの過熱保護用の温度
ヒューズなど周知の要素が付加されていてもよい。
【0030】さらに、上記トランジスタを2個用いた非
安定マルチバイブレータ回路の代わりに、ICを使用し
た非安定マルチバイブレータ回路も使用できる。例え
ば、図6は2個のNANDゲートI1,I2を用いた非安
定マルチバイブレータ回路の一例であり、C3,C4,R
5およびR6の値を調整することにより発振周期を調整す
ることができる。他にも、周知の2出力非安定マルチバ
イブレータ回路であればすべて使用可能であり、いずれ
の場合にも、4出力や8出力の制御回路に比すれば単純
で済む。ただし、この種のICを使用した非安定マルチ
バイブレータ回路では、電源電圧の変動により発振周期
が変化するので、電源2と制御回路1の間に定電圧回路
3を設けることが望ましい。図6の例では、ツェナーダ
イオードD5および抵抗R7,R8から構成された定電圧
回路3を採用している。
【0031】次に、本発明に係る直流同期モータのさら
に具体的な実施例を図7〜図11に示す。符号10は有
底円筒状の金属製ケーシングであり、このケーシング1
0の内部中央にロータRが配置され、その回転軸Sはケ
ーシング10の底板部と、ケーシング10の蓋25で回
転自在に支持されている。ロータRの周囲には、ロータ
Rと高さがほぼ等しいコイルボビン12が同軸に配置さ
れ、このコイルボビン12には第1相および第2相コイ
ルL1,L2が2重に巻回されている。
【0032】ケーシング10(ステータを兼ねる)の底
板部には、図9に示すように、コイルボビン12とロー
タRとの間に延びる4つの極歯10Aが90゜ピッチで
一体に形成されている。コイルボビン12の上面に沿っ
て仕切板14(ステータを兼ねる)が固定され、この仕
切板14にも極歯14A,14Bが1対づつ形成され、
コイルボビン12とロータRとの間に挿入されて、極歯
10A同士の間に位置している。これらのうち極歯14
Bは他の極歯10A,14Aよりも幅が小さく、しかも
ロータ回転方向のいずれか1方に片寄って形成されてい
る。これにより、ステータとロータ磁極との吸引力にア
ンバランスが生じ、ロータが回転停止した際に、その磁
極は極歯10A,14Aと対向する位置から若干ずれ、
このずれによりロータRの始動が容易になる。
【0033】仕切板14と蓋25との間の空間には、ロ
ータRの回転軸Sからモータ出力軸18に回転を順次伝
達する減速ギヤ群16が収容されている。回転方向を一
定にするには、ロータRまたはこれらギヤ群の一部に機
械的なストッパを取り付ければよい。前記空間にはま
た、制御回路1およびスイッチング素子Q3,Q4を含む
回路基板20が収容され、仕切板14に固定されてい
る。ケーシング10の周壁には切欠が形成され、この切
欠を通して端子カバー22が固定され、端子カバー22
には、一対の電源端子24が固定されている。
【0034】なお、コイルボビン12の上面には、図1
0に示すように、コイルL1,L2が接続された3つの端
子26が垂直に埋め込まれており、これら端子26は回
路基板20を貫通して回路に接続されている。このよう
な接続方法を採ることにより、直流同期モータの組立が
容易化できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る直流
同期モータによれば、極歯を有するステータを1組のみ
有し、非安定マルチバイブレータ回路により制御される
計2相のコイルでこのステータを交互に逆方向に励磁し
てロータを回転させるものなので、モータの機械的構造
が単純で済むとともに、2出力の非安定マルチバイブレ
ータ回路の使用により、従来の直流同期モータでは必須
だった4出力あるいは8出力の同期発振回路に比して、
制御系の大幅な簡略化が可能である。したがって製造コ
ストが安くすみ、小型化が図れ、信頼性も向上できる。
【0036】また、2個のトランジスタによって主構成
された非安定マルチバイブレータ回路を使用した場合に
は、電源電圧の変動による発振周波数の変動が小さいた
め定電圧回路が不必要で、回路が最も簡単で済む。
【0037】さらに、本発明では機械的構造および制御
系の簡略化が可能になったことから、非安定マルチバイ
ブレータ回路、第1スイッチング素子および第2スイッ
チング素子を同一の回路基板に組み込み、さらにロー
タ、前記第1相および第2相のコイル、前記回路基板を
同一のケーシング内に収容することも可能であり、その
場合には、制御系をモータ本体とは別に設けていた従来
品に比して一層の小型化が図れ、汎用性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直流同期モータ本体の基本構造を
示す概略図である。
【図2】本発明に係る直流同期モータの制御系の基本構
成を示す概略図である。
【図3】本発明の直流同期モータの制御系の一実施例を
示す回路図である。
【図4】同制御系によるコイルの励磁順序を示すタイム
チャートである。
【図5】本発明の直流同期モータの制御系の他の実施例
を示す回路図である。
【図6】本発明の直流同期モータの制御系のさらに他の
実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の直流同期モータのより具体的な実施例
を示す平面図である。
【図8】同実施例の縦断面図である。
【図9】図8中のIX−IX線断面図である。
【図10】同実施例のボビンを示す側面図である。
【図11】同実施例のコイルと回路基板の接続方法を示
す断面図である。
【図12】従来の直流同期モータ本体の基本構造を示す
概略図である。
【図13】同直流同期モータの制御系の基本構成を示す
概略図である。
【図14】同制御系によるコイルの励磁順序を示すタイ
ムチャートである。
【図15】従来の直流同期モータ本体の基本構造を示す
概略図である。
【図16】同直流同期モータの制御系の基本構成を示す
概略図である。
【図17】同制御系によるコイルの励磁順序を示すタイ
ムチャートである。
【図18】従来の直流同期モータ本体の基本構造を示す
概略図である。
【図19】同直流同期モータの制御系の基本構成を示す
概略図である。
【図20】同制御系によるコイルの励磁順序を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 非安定マルチバイブレータ回路 2 直流電源 3 定電圧回路 L1,L2 第1相および第2相コイル Q1,Q2 非安定マルチバイブレータ回路のトランジス
タ Q3,Q4 スイッチング素子 C1,C2 第1および第2コンデンサ T1,T2 第1および第2出力端子 RC1,RC2,RB1,RB2 抵抗 10 ケーシング 10A,14A,14B ステータの極歯 14 仕切板 16 減速ギヤ群 18 出力軸 20 回路基板 22 端子カバー 24 電源端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−220062(JP,A) 特開 平2−184291(JP,A) 特開 平4−168995(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/08 H02P 8/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の磁極が形成されたロータと、このロ
    ータの前記磁極に対向する複数の極歯を有するステータ
    と、このステータの前記極歯を励磁する第1相および第
    2相コイルと、直流電源に接続されると相補関係にある
    方形波がそれぞれ現れる第1および第2の内部節点を有
    し、これら第1および第2の内部節点に現れる方形波を
    その第1および第2出力端子にそれぞれ出力する非安定
    マルチバイブレータ回路と、前記第1出力端子からの方
    形波出力に応じて前記直流電源から前記第1相コイルへ
    の通電を断接する第1スイッチング素子と、前記第2出
    力端子からの方形波出力に応じて前記直流電源から前記
    第2相コイルへの通電を断接する第2スイッチング素子
    とを具備し、前記第1相および第2相コイルにより前記
    ステータの極歯の磁極を交互に反転させて前記ロータを
    回転させることを特徴とする2相直流同期モータ。
  2. 【請求項2】前記非安定マルチバイブレータ回路は、そ
    れぞれのコレクタが前記第1および第2出力端子とされ
    た第1および第2トランジスタと、一端が前記第1トラ
    ンジスタのコレクタに接続され他端が前記第2トランジ
    スタのベースに接続された第1コンデンサと、一端が第
    2トランジスタのコレクタに接続され他端が第1トラン
    ジスタのベースに接続された第2コンデンサと、前記第
    1および第2コンデンサの充電または放電速度を規定す
    る第1および第2抵抗とを具備し、前記第1および第2
    トランジスタを自励的かつ交互にON−OFFさせるこ
    とにより前記第1および第2出力端子から位相の反転し
    た方形波を出力することを特徴とする請求項1記載の
    直流同期モータ。
  3. 【請求項3】前記非安定マルチバイブレータ回路、第1
    スイッチング素子および第2スイッチング素子は同一の
    回路基板に組み込まれるとともに、この回路基板、前記
    ロータ、前記第1相および第2相のコイルが共に同一の
    ケーシング内に収容されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の2相直流同期モータ。
JP12761493A 1993-05-28 1993-05-28 2相直流同期モータ Expired - Lifetime JP3246080B2 (ja)

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