JP3245907U - 包装用フィルム及び包装袋 - Google Patents

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仙 稲吉
智也 殿柿
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Abstract

【課題】紫外線を遮蔽するとともに、可視光を透過する透明性に優れた包装用フィルム及び包装袋を提供する。【解決手段】本考案に係る包装用フィルム10は、プラスチック材料で構成された最外層1と、印刷層2と、接着層3と、プラスチック材料で構成された最内層4とが順に積層されている。また、印刷層2は、デザイン印刷層21と紫外線の透過を抑制する紫外線カット層22とを有している。最外層1を構成するプラスチック材料は、二軸延伸ポリプロピレンであることが好ましい。また、最内層4を構成するプラスチック材料は、無延伸ポリプロピレンであることが好ましい。【選択図】図1

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年4月7日に、株式会社ホリに、稲吉 仙、殿柿 智也及び濱野 和也が発明した包装用フィルムを販売
本考案は、包装用フィルム及び包装袋に関する。
包装袋は、食品、医薬品等の包装に使用されており、包装袋内の内容物が紫外線の影響を受けて変質、変色、劣化することを防ぐために、包装袋には種々の対策がなされている。例えば、包装袋の内面を金属薄膜でコーティングする方法や、包装袋に紫外線遮蔽剤を含有させる方法や、包装袋を構成する包装材に紫外線遮蔽性を有する機能層を設ける方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2006-273391号公報
しかしながら、内面が金属薄膜でコーティングされた包装袋は、X線検査ができなかったり、内容物を可視化することもできなかったりするといった問題があった。
そこで、包装袋として、紫外線を遮蔽する紫外線遮蔽性と可視光を透過する透明性とを併せ持つものが求められていた。
本考案に係る包装用フィルムは、プラスチック材料で構成された最外層と、印刷層と、接着層と、プラスチック材料で構成された最内層とが順に積層され、
前記印刷層が、紫外線の透過を抑制する紫外線カット層を少なくとも1層有することを特徴とする。
また、本考案に係る包装袋は、本考案の包装用フィルムで構成されていることを特徴とする。
本考案によれば、紫外線を遮蔽するとともに、可視光を透過する透明性に優れた包装用フィルム及び包装袋を提供できる。
本考案の一実施形態に係る包装用フィルムの構成を示す断面図である。 実施例及び比較例に係る包装用フィルムの紫外線遮断性を示すグラフである。
以下、本考案の包装用フィルム及び包装袋の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る包装用フィルムの構成を示す断面図である。
本実施形態において、包装用フィルム10は、図1に示すように、最外層1と、印刷層2と、接着層3と、最内層4との順に積層した積層体で構成されている。
最外層1は、包装袋に適用した場合に、最も外側に位置する層である。最外層1は、プラスチック材料で構成されている。
最外層1を構成するプラスチック材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート等を挙げることができ、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの内、最外層1を構成するプラスチック材料としては、ポリプロピレンを用いるのが好ましく、二軸延伸ポリプロピレンを用いるのがより好ましい。最外層1をポリプロピレン(特に二軸延伸ポリプロピレン)で構成することにより、包装フィルム10の透明性、防湿性、衝撃強度を特に優れたものとすることができる。
また、最外層1の外表面(印刷層2とは反対側の面)は、マット加工が施されているのが好ましい。これにより、表面の手触りが良く、柔らかな質感を表現することができる。
最外層1の平均厚みは、特に限定されないが、5~100μmであるのが好ましく、10~60μであるのがより好ましい。
印刷層2は、最外層1と接するように配置され、図1に示すように、最外層1側から順にデザイン印刷層21と紫外線カット層22とが並んだ構成となっている。
デザイン印刷層21は、包装袋のデザインとして機能する層である。
デザイン印刷層21は、デザイン印刷に用いられる種々の公知の材料で構成することができる。
紫外線カット層22は、紫外線の透過を抑制する機能を有しており、最外層1を透過した紫外線を最内層4側への侵入を抑制する層である。このような層を有することにより、例えば、包装用フィルム10をお菓子等の食品の包装袋に適用した場合、包装袋内部の食品に紫外線が当たり、食品の風味が低下するのを効果的に抑制することができる。
このような紫外線カット層22は、紫外線を吸収又は遮断する材料(紫外線カット剤)が樹脂に分散したインクで形成されている。
紫外線カット剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄等の無機系紫外線カット剤、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系の有機系紫外線カット剤等を用いることができる。
紫外線カット層22を構成する樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体、セルロース系樹脂、塩化ビニル-アクリル系共重合体樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ロジン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、フェノール変性テルペン樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ブチラール、ポリアセタール樹脂、石油樹脂、およびこれらの変性樹脂などを挙げることができる。これらの樹脂は、単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
接着層3は、印刷層2を形成した最外層1と最内層4とを接合する機能を備えた層である。
接着層3は、ドライラミネート、無溶剤ラミネート、又は、押し出しラミネート等の方法により形成される。
接着層3に使用される接着剤としては、各ラミネート方法に適した公知の接着剤を用いることができる。
最内層4は、包装袋に適用した場合に、最も内側に位置する層である。最内層4は、プラスチック材料で構成されている。
最内層4を構成するプラスチック材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート等を挙げることができ、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの内、最内層4を構成するプラスチック材料としては、ポリプロピレンを用いるのが好ましく、無延伸ポリプロピレンを用いるのがより好ましい。最内層4をポリプロピレン(特に無延伸ポリプロピレン)で構成することにより、包装フィルム10の透明性や防湿性を特に優れたものとすることができる。
最外層1の平均厚みは、特に限定されないが、5~100μmであるのが好ましく、20~70μであるのがより好ましい。
最外層1と最内層4との間における剥離強度(ラミネート強度)は、3.0N/15mm以上であることが好ましく、4.0N/15mm以上であることがより好ましい。
なお、剥離強度は、測定幅:15mm、剥離速度:300mm/min、T型剥離の条件にて測定した。
以上説明したような本考案の包装用フィルムを用いて包装袋を構成することにより、紫外線による包装袋の内容物の風味などの劣化を効果的に防止することができる。
以上、本考案の包装用フィルム及び包装袋の好適な実施形態について説明したが、本考案はこれに限定されない。
前述した実施形態では、印刷層2がデザイン印刷層21と紫外線カット層22との2層で構成されているが、紫外線カット層22の1層で構成されたものでもよいし、デザイン印刷層を複数有する構成であってもよい。
以下、具体的な実施例に基づき本考案を詳細に説明するが、本考案はこれに限定されない。
1.包装用フィルム
以下に示す層構成の包装用フィルムを定法により製造した。
(実施例1)
最外層1:マット加工二軸延伸ポリプロピレン(25μm)
紫外線カット層22(印刷層2):紫外線カット成分含有コート剤
接着層3:無溶剤ラミネート用接着剤
最内層4:無延伸ポリプロピレン(40μm)
(実施例2)
最外層1:マット加工二軸延伸ポリプロピレン(25μm)
紫外線カット層22(印刷層2):紫外線カット成分含有コート剤
接着層3:無溶剤ラミネート用接着剤
最内層4:無延伸ポリプロピレン(40μm)
(実施例3)
最外層1:マット加工二軸延伸ポリプロピレン(25μm)
紫外線カット層22(印刷層2):紫外線カット成分含有コート剤
接着層3:ドライラミネート用接着剤
最内層4:無延伸ポリプロピレン(40μm)
(実施例4)
最外層1:マット加工二軸延伸ポリプロピレン(25μm)
紫外線カット層22(印刷層2):紫外線カット成分含有コート剤
接着層3:ドライラミネート用接着剤
最内層4:無延伸ポリプロピレン(40μm)
(比較例)
最外層1:マット加工二軸延伸ポリプロピレン(20μm)
接着層3:無溶剤ラミネート用接着剤
最内層4:無延伸ポリプロピレン(40μm)
2.評価
(1)剥離強度(ラミネート強度)
剥離強度は、測定幅:15mm、剥離速度:300mm/min、T型剥離の条件にて測定した。
この結果を表1に示した。
Figure 0003245907000002
※フィルム破断は、剥離強度が強いため、剥離時にフィルムが破断する現象。
表1に示すように、実施例の包装用フィルムは剥離強度に優れていることが分かる。
(2)紫外線遮断性(紫外線カット性)
各実施例及び比較例の包装用フィルムを分光光度計にて全光線透過率を測定した。
その結果を図2のグラフで示した。
図2に示すように、実施例の包装用フィルムでは、紫外線の遮断性が高かった。一方、比較例の包装用フィルムでは、紫外線の遮断性が低かった。また、実施例の包装用フィルムは、図2に示すように、可視光(400~800nm)の透過性は高く、透明性に優れていることが解る。
(3)シール強度
各実施例及び比較例の包装用フィルムを、ピロー包装機にて袋上に形成、中身を充填、ヒートシールした検体について、袋の上部シール・下部シール・背貼りシールの強度測定を行った。
シール強度の測定は、Z 0238袋のヒートシール強さ試験に準拠し行った。
なお、袋状は、四角形の1つの対向辺をヒートシール(背貼りシール)して円筒とし、さらに、円筒の上部及び下部をヒートシール(上部シール・下部シール)とすることで密封状態となった包装用フィルムの状態を指す。
その結果を表2に示した。


Figure 0003245907000003
表2に示すように、実施例の包装用フィルムでは、比較例と比較して、シール強度が高かった。
(4)開封性
上記(3)シール強度と同様にして作成した袋を背貼りから開封した際のフィルムの切れやすさを官能で評価した。評価者数は、5名で実施し、背貼り部にハサミで切り込みを入れて開封した。
(評価方法)
切れ性を5段階評価として下記のランク付けを行った。
1点:比較例よりも切れにくい
2点:比較例よりもやや切れにくい
3点:比較例と同等
4点:比較例よりも切れやすい
5点:比較例よりも非常に切れやすい
Figure 0003245907000004
表3から解るように、各実施例の包装用フィルムは、比較例と同等の開封性であった。
(5)保存試験による官能評価
上記(3)シール強度と同様にして作成した袋に内容物(焼き菓子)を充填し、A:暗室、B:日中蛍光灯が点灯する室内、C:窓際(南向き)にて、充填品を保管し、一定時間経過後に開封し、外観・臭気・味について官能評価を実施した。
評価者数は、5名で実施し、5段階評価として数字が高いほど良好とした。
この結果を表4に示した。
Figure 0003245907000005
表4から、実施例の包装用フィルムは、比較例の包装用フィルムと比較して、紫外線遮断により、内容物の劣化を抑制することが解る。
1 最外層
2 印刷層
21 デザイン印刷層
22 紫外線カット層
3 接着層
4 最内層

Claims (6)

  1. プラスチック材料で構成された最外層と、印刷層と、接着層と、プラスチック材料で構成された最内層とが順に積層され、
    前記印刷層が、紫外線の透過を抑制する紫外線カット層を少なくとも1層有することを特徴とする包装用フィルム。
  2. 前記最外層を構成するプラスチック材料は、二軸延伸ポリプロピレンである請求項1に記載の包装用フィルム。
  3. 前記最内層を構成するプラスチック材料は、無延伸ポリプロピレンである請求項1又は2に記載の包装用フィルム。
  4. 前記最外層と前記最内層との間における剥離強度は、3.0N/15mm以上である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装用フィルム。
  5. 前記最外層の外表面は、マット加工が施されている請求項1ないし4記載の包装用フィルム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の包装用フィルムで構成されていることを特徴とする包装袋。

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