JP3245848U - 靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】アッパーの緊締部材としてスライドファスナーを備えるとともに、当該スライドファスナーの上止位置までの引き上げが不十分な場合や、度重なる使用によって当該スライドファスナーのエレメントの嵌合が緩くなった場合でも、上記スライドファスナーのスライダーが勝手に下止位置に移動し履き口の開口を大きく開くことを防ぎ、着用時における履き口からの足抜けを防止する、靴を提供する。【解決手段】着用者の足の甲を被覆するアッパー1の履き口6に上止10を配置したスライドファスナー3と、当該スライドファスナーの交差方向に設けられた固定片13とが備えられ、当該固定片は、上記スライドファスナーを跨いで配置されるとともに、上記固定片には、当該固定片を上記アッパーに着脱可能に固定するための固定部材が設けられたものである。【選択図】図1

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和5年7月24日にアマゾンジャパン合同会社との商談にて公開 (2)令和5年7月12日、同年同月12日、同年同月20日、同年同月25日にアキレスシューズ2024年春夏新商品展示受注会にて公開
本考案は、アッパーにスライドファスナーを備えた靴に係り、当該スライドファスナーとともに上記アッパーに設けた着脱可能な固定手段に関する。
一般的な運動靴等においては、着用者の甲部を被覆するアッパーに靴紐等の緊締手段が設けられたものが多く存在する。そしてこのような緊締手段が設けられた靴の脱ぎ履きを行う場合には、当該緊締手段を緩めて靴の履き口を大きくすることにより靴の脱ぎ履きを容易なものとするとともに、靴を履いた際に上記緊締手段を締めることにより、靴の履き口を小さくして当該靴を着用者の足に離脱困難にフィットさせることができる。しかしながら、特に緊締手段が紐靴である場合には、主に幼い子供、高齢者、あるいは障碍者の手指を細かく動かすことが難しい人にとっては当該靴紐を結んだり解いたりすることが困難であり、靴の脱ぎ履きに時間がかかったり自ら行うことができないという問題が生じていた。
そこで特許文献1に示す通り、緊締手段を靴紐ではなくスライドファスナーとしたものがすでに公知となっている。このようにスライドファスナーを緊締手段とすることにより、当該スライドファスナーのスライダーを上下させることによって当該履き口の開口を容易に大きくしたり小さくしたりすることができる。そのため紐靴に比べて、幼い子供、高齢者、あるいは障碍者等にとって靴の脱ぎ履きを容易に行うことができる。
特開2005-6810号公報
しかしながら、上述のとおり緊締手段をスライドファスナーとした場合には、特に新品状態の靴においては、当該スライドファスナーの開け閉めの際のスライダーの動きが硬い場合がある。そのため、着用者は当該スライダーをスライドファスナーの上止の位置まで十分に引き上げず、そのまま歩行や運動を開始してしまう場合がある。このような場合、靴の足への緊締が十分に行えていないことから、上記履き口から足が抜け出してしまう足抜けが生じやすく問題である。
また上記スライドファスナーを繰り返し使用することによって当該スライドファスナーを構成する一対のエレメントの嵌合にゆるみが生じ、通常時よりも少ない力でスライダーが容易に移動してしまう場合がある。そのため、歩行や運動を行った際の振動など、足の動きに起因する外力によって着用者の意図によらずスライダーが上記上止とは反対側の下止側にスライドし、履き口の開口が広がってしまう事態が生じやすい。このような場合においても、やはり上記と同様に履き口からの足抜けが生じやすく問題である。
本考案は上述する課題に鑑みなされたものである。即ち、本発明の靴は、アッパーの緊締部材としてスライドファスナーを備えるとともに、当該スライドファスナーの上止位置までの引き上げが不十分な場合や、度重なる使用によって当該スライドファスナーのエレメントの嵌合が緩くなり上記スライドファスナーのスライダーが勝手に下止位置に移動可能な状態となった場合でも、履き口の開口が大きく開くことを防ぎ、着用時における履き口からの足抜けを防止可能とするものである。
本考案の靴は、着用者の足の甲を被覆するアッパーの履き口に上止を配置したスライドファスナーと、当該スライドファスナーの交差方向に設けられた固定片とが備えられ、当該固定片は、上記スライドファスナーを跨いで配置されるとともに、上記固定片には、当該固定片を上記アッパーに着脱可能に固定するための固定部材が設けられたことを特徴とする。
また上記固定部材は、面ファスナーであってもよい。即ち、上記固定片の裏面に固定部材として面ファスナーの一方を設けるとともに、上記アッパーにおいて当該固定片が固定される位置に上記面ファスナーの一方に着脱可能とする他方を設けることにより、上記固定片を上記アッパーに着脱可能な状態で固定することが可能となる。このように固定部材として面ファスナーを用いることにより、幼い子供、高齢者、あるいは障碍者等の手指の細かな動きを円滑に行うことが困難な人でも、容易に靴の脱ぎ履きを行うことができる。
また、上記固定部材は磁石であってもよい。即ち、上記固定片の裏面であって当該固定片のアッパー固定側の一端とは反対側の他端に、固定部材として磁石を設けるとともに、上記アッパーにおいて当該固定片が固定される位置に上記磁石を吸引接続可能な磁石や金属等の接続部材を設けることにより、上記固定片を上記アッパーに着脱可能な状態で固定することが可能となる。
更に上記アッパーには、上記固定片を接続した状態で上記接続部材を被覆可能とする被覆ポケットを設けることも可能である。上記構成の被覆ポケットをアッパーに設けることにより、上記固定片の他端を当該被覆ポケット内に挿入することにより、当該固定片の他端に設けた固定部材と上記アッパーの接続部材とが吸引し接続固定されるものとなる。よって、上記固定片の接続部材への接続固定を容易に行うことができるとともに、着用時において当該固定片と接続部材との接続を保護し、両者の接続状態を良好に保持することが可能となる。
また、上記アッパーには靴紐が設けられ、上記固定片は、その一端が上記靴紐を通す挿通穴の位置に固定されたものであってもよい。上述の通り固定片の一端を固定することにより、当該固定片のアッパーへの固定部分が上記挿通穴と一体となるため、靴全体としてのデザイン性を向上させることができる。また、上記アッパーに固定片の一端を固定する場所を別途設ける必要がないことから、当該アッパーに備えられる各部材のレイアウト性を向上させることが可能となる。
更に上記固定片の一端は、上記靴紐の挿通穴とともにハトメにて固定されていることが好ましい。このように両者をハトメにて固定することにより、上記固定片をアッパーに着脱困難に強固に接続することが可能となる。
また、上記スライドファスナーは、アッパーの外側面または中央部に設けられたものであってもよい。ここで、アッパーの外側面とは、右足側の靴と左足側の靴が互いに対向する側面とは反対側の、外側の側面を意味するものである。またアッパーの中央部とは、着用者の足の甲の中央に位置する部分を意味するものである。このようにアッパーの外側面あるいは中央部にスライドファスナーを設けることにより、着用者自身が当該スライドファスナーのスライダー視認を容易に行うことができる上に、着用者の手指によって操作を容易に行うことのできる位置に当該スライドファスナーが配置されることから、当該スライドファスナーの上げ下ろしを容易に行うことが可能となる。
また、上記固定片は、上記スライドファスナーの全長の2分の1より上記上止側にて当該スライドファスナーを跨ぐよう設けられたものであってもよい。このように固定片を設けることにより、上記スライドファスナーのスライダーが着用者の意図に反して下止側に下がることを良好に防ぐことが出来る。また、当該スライドファスナーを上止側まで完全に引き上げなかった場合であっても、上記固定片が上記上止側にて固定されることによって、履き口が大きく開くことなく足抜けを効果的に防ぐことが可能となる。
本考案の靴は、上述するとおり、スライドファスナーの交差方向に当該スライドファスナーを跨ぐ固定片が設けられる。そのため、上記スライドファスナーの引き上げが不十分な場合であっても、固定片による緊締により履き口が大きく開くことが防止され、当該履き口からの足抜けを効果的に防止することができる。
また、度重なる使用によって当該スライドファスナーを構成するエレメントの嵌合が緩み、歩行や運動時の外力により着用者の意図によらずスライダーが下止側に移動した場合でも、上記固定片の存在によってスライダーが当該固定片に留まるものとなる。そのため、当該スライダーが更に下止側に移動することを防ぐことができる。
上述するとおり、本考案の靴は、スライドファスナーの従来の課題を解決し、歩行時や運動時に履き口の開口が大きく開き、当該履き口からの足抜けを効果的に防止することができる。
本考案の実施態様1の靴を示す斜視図である。 図1に示す靴の部分拡大斜視図である。 実施態様1の靴において固定片のアッパーへの接続を解除した状態を示す斜視図である。 本考案の実施態様2の靴を示す斜視図である。 実施態様2の靴において固定片のアッパーへの接続を解除した状態を示す斜視図である。
[実施態様1]
以下、本考案の実施態様1の靴(100)について図1~3において説明する。図1に示す通り、(1)はアッパーであって、着用者の甲部全体を被覆する部分である。また当該アッパー(1)には、緊締手段として靴紐(2)とスライドファスナー(3)とを備えている。本実施形態における靴紐(2)は、緊締手段として用いることなく飾り用として設けられたものであり、一般的な紐靴と同様にアッパー(1)の中央部(4)に設けられている。尚アッパー(1)の中央部(4)とは、着用者の足の甲の中央に位置する部分を意味するものである。このように、非緊締手段であって装飾用の靴紐(2)とスライドファスナー(3)とを備える本実施態様の靴(100)によれば、紐靴に憧れを抱く幼少の子供の気持ちを満足させるとともに、使い勝手がよく、かつ履き口からの足抜けを防止することができる。
また当該アッパー(1)には、上記紐靴を挿通可能とする挿通穴(5)が複数設けられており、図1に示す通り靴の長さ方向に一直線上且つ等間隔に対になって配置されている。そして当該靴紐(2)は、上記複数の挿通穴(5)に挿通されるとともに、履き口(6)付近にて結わえられるものである。尚本実施態様では上述の通り、靴紐(2)を緊締手段としてではなく飾りとして設けているが、他の異なる実施態様ではこれに限らず、靴紐(2)を緊締手段とし、靴紐(2)の調整により履き口の開口を調整可能としてもよい。
また図1、2に示す通り、本実施態様の靴(100)におけるスライドファスナー(3)は、アッパー(1)の外側面(7)に設けられている。尚、当該アッパー(1)の外側面(7)とは、右足側の靴と左側の靴が互いに対向する側面とは反対側の外側の側面を意味するものである。そして当該スライドファスナー(3)は、上記外側面(7)側の挿通穴(5)の列とは一定間隔を介して靴の長さ方向に設けられている。また図2に示す通り、当該スライドファスナー(3)の両端には上止(10)及び下止(11)がそれぞれ設けられており、上記上止(10)が履き口(6)の開口縁(12)に位置するとともに下止(11)がつま先側に位置している。そのため、上記スライドファスナー(3)のスライダー(22)を上止(10)側に移動させることにより上記履き口(6)の開口を小さくすることができるとともに、上記スライダー(22)を下止(11)側に移動させることにより、上記履き口(6)の開口を大きくすることができる。
尚、本発明において、上止(10)とは、スライドファスナー(3)を構成する一対のエレメントの嵌合が解除される側の上記各エレメントの先端に設けられたものであって、上記スライドファスナー(3)に組み付けられたスライダー(22)のスライドを止める部材を意味するものである。また下止(11)とは、上記スライダー(22)において上止(10)とは反対側の一端に配置され、上止(10)と同様にスライダー(22)を止める部材を意味するものである。
また上述の通りアッパー(1)に設けたスライドファスナー(3)の交差方向に、当該スライドファスナー(3)を跨いで上記アッパー(1)に固定可能な固定片(13)が設けられている。図1、2に示す通り、本実施態様における固定片(13)は略楕円形の細長い帯状であって、当該固定片(13)の一端(24)に端部穴(14)を設けている。そしてこの端部穴(14)と上記外側面(7)に設けた5つの挿通穴(5)のうち、履き口(6)側から2番目に配置された第二挿通穴(15)とを重ねた状態で、当該第二挿通穴(15)と端部穴(14)とを一体的にハトメ(16)にて固定配置されている。これにより、上記固定片(13)は、その一端(24)が上記アッパー(1)に固定されるとともに、他端(25)側が自由端となった状態で配置されるものとなる。
また図3に示す通り、上記固定片(13)の裏面(18)側には、本実施態様の固定部材(17)に相当する一方面ファスナー(20)が備えられている。また上記アッパー(1)において、当該固定片(13)に被覆される対応位置には、上記一方面ファスナー(20)に着脱自在に接続可能な他方面ファスナー(21)を備えている。これにより、上記固定片(13)を上記アッパー(1)に着脱可能な状態で接続固定することが可能となる。また上述の通り、固定部材(17)として面ファスナーを用いることにより、幼い子供、高齢者、あるいは障碍者等の手指の細かな動きが困難な人でも容易に靴の脱ぎ履きを行うことができる。
尚、本実施態様では、固定部材(17)は、面ファスナー(20)を用いているが、本考案は固定部材をこれに限定するものではなく、たとえば、固定部材として磁石、ボタンホック等、着用時に歩行や運動によって容易に固定状態が解除されることのない強度で固定片がアッパーに着脱可能に接続を維持できる接続手段を適宜選択することができる。固定部材が磁石である態様については後述する実施形態2で説明する。
そして上述の通りアッパー(1)に上記固定片(13)を、面ファスナーを介して接続固定することにより、当該固定片(13)が上記スライドファスナー(3)を跨ぐかたちで当該スライドファスナー(3)に近接した状態で位置固定される。そのため、着用時において当該固定片(13)よりも上止(10)側に位置しているスライダー(22)が何らかの外力によって下止(11)方向に移動した場合でも、上記固定片(13)に確実に当接するものとなる。よって、当該スライダー(22)が上記固定片(13)よりさらに下止(11)方向に移動することを確実に防ぐことができる。
固定片(13)を固定部材(17)によってアッパー(1)に固定した場合に、当該固定片(13)と上記スライドファスナー(3)との交差位置において固定片(13)とスライドファスナー(3)のエレメント(23)とを近接または当接させることが好ましい。これによって、スライドファスナー(3)のスライダー(22)が、着用者の意図によらず上止から下止側にスライドしてしまった場合であって、当該スライダー(22)を上記交差位置における固定片(13)にしっかりと当接させることができ、スライダー(22)が交差位置よりさらに下止側へ移動することを良好に防止することができる。
また上述の通り、上記固定片(13)の一端(24)を5つの挿通穴(5)のうちの第二挿通穴(15)に接続固定していることから、当該固定片(13)を、図1に示す通り上記スライドファスナー(3)の全長の2分の1より上記上止(10)側にて跨ぐよう配置することができる。そのため、上記スライドファスナー(3)のスライダー(22)が着用者の意図によらず下止(11)側に下がることを良好に防ぐことが出来るとともに、当該スライドファスナー(3)を上止(10)側まで引き上げなかった場合であっても、上記固定片(13)が上記上止(10)側に位置することによって履き口(6)が大きく開くことなく、足抜けを効果的に防ぐことが可能となる。
更に、例えば上記スライダー(22)を操作するために当該スライダー(22)を指でつまんだ際にも、上記位置に固定片(13)が位置することから当該固定片(13)が指の操作を邪魔することなく容易にスライダー(22)の操作を行うことが可能となる。尚、本実施態様では上述の通り、5つの挿通穴(5)のうちの第二挿通穴(15)に固定片(13)の一端(24)を接続固定しているが、他の異なる実施態様ではこれに限らず、当該第二挿通穴(15)以外の他の挿通穴(5)に上記固定片(13)の一端(24)を接続固定することも可能である。
本実施態様は上述の通り固定片(13)をアッパー(1)に接続固定するものであるから、上記スライドファスナー(3)の引き上げが不十分な場合や、度重なる使用によって当該スライドファスナー(3)を構成する一対のエレメント(23)の嵌合が緩み、歩行や運動時の外力により着用者の意図によらずスライダー(22)が下止(11)側に移動した場合でも、上記固定片(13)の存在によってスライダー(22)が当該固定片(13)に留まるものとなる。そのため、当該スライダー(22)が更に下止(11)側に移動することを防ぐことができる。よって、歩行時や運動時に履き口(6)の開口が大きく開き、当該履き口(6)から足抜けする事態を効果的に防止することができる。
[実施態様2]
以下、本考案の実施態様2である靴(200)について図4、5において説明する。まず図4に示す通り、(31)はアッパーであって、着用者の甲部全体を被覆する部分である。また、本実施態様でも上記実施態様1と同様に緊締手段としてスライドファスナー(32)が備えられており、本実施態様では当該スライドファスナー(32)が上記アッパー(31)の中央部(33)に設けられている。尚、アッパー(31)の中央部(33)とは着用者の足の甲の中央に位置する部分を意味するものである。上述の通りスライドファスナー(32)をアッパー(31)の中央部(33)に設けることにより、着用者が当該スライドファスナー(32)を視認しやすく且つ右手でも左手でもどちらでも扱うことができるため、当該スライドファスナー(32)のスライダー(34)を容易にスライドさせることができ、スライダー(34)の操作性が向上する。
また当該スライドファスナー(32)の両端には上止(35)及び下止(36)がそれぞれ設けられており、図5に示す通り上記上止(35)が履き口(37)の開口縁(38)の中央に位置するとともに、上記下止(36)がつま先側の中央に位置している。そのため、上記スライドファスナー(32)のスライダー(34)を上止(35)側に移動させることにより履き口(37)の開口を小さくすることができるとともに、上記スライダー(34)を下止(36)側に移動させることにより、上記履き口(37)の開口を大きくすることができる。
また図4に示す通り、上述の通りアッパー(31)に設けたスライドファスナー(32)とは垂直方向に、当該スライドファスナー(32)を跨ぐ固定片(40)が設けられている。即ち図4に示す通り、本実施態様における固定片(40)は略楕円形の細長い帯状であって、当該固定片(40)の一端(図示せず。)が上記アッパー(31)の内側面(41)に接続されている。尚、当該アッパー(31)の内側面(41)とは、右足側の靴と左側の靴が互いに対向する側の側面を意味するものである。これにより、上記固定片(40)は、その一端が上記アッパー(31)に固定されるとともに、他端(42)側が自由端となった状態で上記アッパー(31)に固定配置されるものとなる。
また上記固定片(40)の他端(42)側の裏面(43)には、図5に示す通り本実施態様の固定部材(44)である磁石が備えられている。また上記アッパー(31)において、当該固定片(40)の他端(42)に被覆される対応位置には、上記磁石を吸引接続可能な金属からなる接続部材(45)を備えている。これにより、上記固定片(40)を上記アッパー(31)に着脱可能な状態で接続固定することが可能となる。また固定部材(44)として磁石を用いることにより、幼い子供、高齢者、あるいは障碍者等の手指の細かな動きが困難な人でも容易に固定部材(44)の着脱作業を行うことができる。
更に上記アッパー(31)の外側面(50)には、上記固定片(40)を接続した状態で上記接続部材(45)を被覆可能とする被覆ポケット(47)を設けている。この被覆ポケット(47)は図4に示す通り、上記固定片(40)の対向位置に開口部(48)を備えている。上記の如き構成の被覆ポケット(47)を設けることにより、固定片(40)の他端(42)側を上記開口部(48)から上記被覆ポケット(47)内に挿入することにより、当該固定片(40)の固定部材(44)と上記アッパー(31)の接続部材(45)とが吸引し接続固定される。よって、上記固定片(40)と接続部材(45)との接続を容易且つ確実に行うことができるとともに、当該固定片(40)と接続部材(45)との接続状態を良好に保持することが可能となる。
そして上述の通りアッパー(31)に上記固定片(40)を、上記固定部材(44)及び接続部材(45)を通じて接続固定することにより、当該固定片(40)が上記スライドファスナー(32)を跨ぐかたちで当該スライドファスナー(32)に近接した状態で位置固定される。そのため、着用時において当該固定片(40)よりも上止(35)側に位置しているスライダー(34)が何らかの外力によって上記スライドファスナー(32)の下止(36)方向に移動した場合でも、上記固定片(40)に確実に当接するため当該固定片(40)よりさらに下止(36)方向に移動することを確実に防ぐことができる。
以上より、本実施態様は上述の通り固定片(40)をアッパー(31)に接続固定するものであるから、上記スライドファスナー(32)の引き上げが不十分な場合や、度重なる使用によって当該スライドファスナー(32)のエレメント(51)の嵌合が緩み、歩行や運動時の外力により着用者の意図によらずスライダー(34)が下止(36)側に移動した場合でも、上記固定片(40)の存在によってスライダー(34)が当該固定片(40)に留まるものとなる。そのため、当該スライダー(34)が更に下止(36)側に移動することを防ぐことができる。よって、歩行時や運動時に履き口(37)の開口が大きく開き、当該履き口(37)から足抜けが生じる事態を効果的に防止することができる。
上述にて説明する本考案は、以下の技術思想を包含する。
(1)着用者の足の甲を被覆するアッパーの履き口に上止を配置したスライドファスナーと、
当該スライドファスナーの交差方向に設けられた固定片と、が備えられ、
当該固定片は、上記スライドファスナーを跨いで配置されるとともに、
上記固定片には、当該固定片を上記アッパーに着脱可能に固定するための固定部材が設けられたことを特徴とする靴。
(2)上記固定部材は、面ファスナーであることを特徴とする上記(1)に記載の靴。
(3)上記固定部材は、磁石であることを特徴とする上記(1)に記載の靴。
(4)上記アッパーには靴紐が設けられ、
上記固定片は、その一端が上記靴紐を通す挿通穴の位置に固定されたことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の靴。
(5)上記スライドファスナーは、上記アッパーの外側面または中央部に設けられたことを特徴とする上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の靴。
(6)上記固定片は、上記スライドファスナー全長の2分の1より上記上止側にて当該スライドファスナーを跨ぐよう設けられたことを特徴とする(1)から(5)のいずれか一項に記載の靴。
1,31・・・アッパー
2・・・靴紐
3,32・・・スライドファスナー
4,33・・・中央部
5・・・挿通穴
6,37・・・履き口
7,50・・・外側面
10,35・・・上止
11,36・・・下止
12,38・・・開口縁
13,40・・・固定片
14・・・端部穴
15・・・第二挿通穴
16・・・ハトメ
17,44・・・固定部材
18,43・・・裏面
20・・・一方面ファスナー
21・・・他方面ファスナー
22,34・・・スライダー
23,51・・・エレメント
24・・・一端
25,42・・・他端
41・・・内側面
43・・・接続部材
47・・・被覆ポケット
48・・・開口部

Claims (5)

  1. 着用者の足の甲を被覆するアッパーの履き口に上止を配置したスライドファスナーと、
    当該スライドファスナーの交差方向に設けられた固定片と、が備えられ、
    当該固定片は、上記スライドファスナーを跨いで配置されるとともに、
    上記固定片には、当該固定片を上記アッパーに着脱可能に固定するための固定部材が設けられたことを特徴とする靴。
  2. 上記固定部材は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1に記載の靴。
  3. 上記アッパーには靴紐が設けられ、
    上記固定片は、その一端が上記靴紐を通す挿通穴の位置に固定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の靴。
  4. 上記スライドファスナーは、上記アッパーの外側面または中央部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の靴。
  5. 上記固定片は、上記スライドファスナー全長の2分の1より上記上止側にて当該スライドファスナーを跨ぐよう設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の靴。
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