JP3245732B2 - 護岸構造物の永久型枠取り付け工法 - Google Patents
護岸構造物の永久型枠取り付け工法Info
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Description
等の護岸構造物上部に笠コンクリートを形成する際に使
用される永久型枠の取り付け工法に関する。
打ち込み、タイロッドで陸側に引っ張って土砂圧に対抗
させ、鋼矢板の上方に笠コンクリートを形成することに
より構築される。笠コンクリートの形成工程は、まず鋼
矢板の海側及び陸側に作業の足場となる支保工を組み、
鋼矢板の上部周囲に補強鉄筋を配置し、その外側に型枠
を組んで内部にコンクリートを充填し、固化させてから
型枠を外し、最後に支保工を解体するのが一般的であ
る。
の組み立て及び解体はかなりの手間であるため、最近で
は特開平6−65917号のように型枠自体をコンクリ
ートや樹脂で形成し、笠コンクリートと一体化させて防
食及び美観の向上させる工法が普及してきている。ま
た、特開平5−255942号では、完成後の笠コンク
リートの表面を修復、美化するに際して被覆用コンクリ
ートパネルの取り付けを笠コンクリートの上で行ない、
海中作業や海側での作業をできるだけ減らしている。
5917号の工法では、鋼矢板の陸側にも背面型枠を設
置して海側の型枠と連結する必要がある。また、最近の
護岸工事では地震の揺れに耐えられるように多数の補強
鉄筋を予め格子状に組んで鋼矢板に被せるタイプが増え
ており、型枠の金具部分を鋼矢板に取り付けるのに鉄筋
の間を縫って行なう必要があるので、鉄筋内部の作業は
できるだけ減らすのが望ましい。
は、既設の笠コンクリートの補修のみ適用可能であり、
笠コンクリート自体の形成には従来の型枠や支保工を必
要とする。
のであり、その目的は、海側に支保工を設置する必要が
なく、護岸構造物の陸側から型枠を簡単に位置決め固定
できる永久型枠の取り付け工法を提供することにある。
め、本発明では、鋼矢板の露出した上部外面に第1の受
け部材と第1の金具を固着すると共に、鋼矢板の干満域
を覆っている下方型枠の上端に第2の受け部材を設け、
鋼矢板の周囲に補強鉄筋を配置し、予め内側に第2の金
具と第3の受け部材を設けた永久型枠をクレーン等で吊
りながら永久型枠の下端を下方型枠と第2の受け部材上
に載せると共に第1の金具を第3の受け部材で支持して
位置決めし、前記第2の金具を第1の受け部材に、永久
型枠の下端を第2の受け部材に各々固着している。
りながら型枠下端を下方型枠の受け部材に降ろし、型枠
の金具を引いて鋼矢板の受け部材に載置すれば鋼矢板側
の金具も型枠の受け部材に載って位置決めされ、あとは
金具及び型枠の下端を各受け部材に連結すれば永久型枠
が所定位置に固定される。
永久型枠取り付け工法の側面図が示されており、図中左
側が海である。
後、土砂圧で傾かないように複数のタイロット2でしっ
かりと固定されている、。鋼矢板1の干満域及び飛沫域
は腐食防止と補強のため永久型枠3で被覆され、内部に
コンクリート4が充填されている。コンクリート4との
密着性を高めるため、鋼矢板1の表面には複数のスタッ
ド5が溶接され、図示してないがコンクリート4内にも
補強鉄筋が配置されている。
7が2段にわたって溶接され、下方のアングル7に細長
い金具8が横に並んで複数連結され、金具8の先端にも
アングル9が設けられている。また、鋼矢板1を被覆し
ている永久型枠3の上端にはボルト10によりアングル
11が取り付けられている。
は、外側が耐食性のFRP、内側がコンクリートの2層
で形成され、下端12aが内側へ直角に屈曲している。
また、永久型枠12の内面にはチャンネル13,14が
2段にわたって取り付けられ、上方のチャンネル13に
金具8と同じ寸法の細長い金具15が連結され、金具1
5の孔15aにクレーンのロープ16が引っ掛けられる
ようになっている。、永久型枠12の屈曲下端12aの
内側にはアングル17が固着され、アングル17にナッ
ト18が溶接されて図2に示すようにアングル11側か
らワッシャ19を介してボルト20が螺合できるように
なっている。
補強鉄筋21a,21bが配置され、図2に示すように
鉄筋21aの下端が鋼矢板1の凹部表面に、鉄筋21b
の下端が鋼矢板1の背面に溶接されている、。
説明すると、まず陸側のみに作業員の足場となる支保工
を設置する。そして鋼矢板1の上方外面にアングル6,
7を溶接し、下方のアングル7に金具8を複数並べて連
結し、金具8の先端がぶれないようにかつチャンネル1
4に載り易いように2本ずつの金具8を1つのアングル
9で固定する。次いで、下方の型枠3の上端にボルト1
0を用いてアングル11を取り付ける、、次に図1に矢
印で示すように補強鉄筋21a,21bを降ろし、金具
8をくぐらせてから各鉄筋21a,21bの下端を鋼矢
板1に溶接する。このとき、鉄筋21aの横棒が金具8
に乗るので溶接作業中に鉄筋21aは安定している。
ないでクレーンにより永久型枠12を図2のように吊り
降ろし、その下端12aを型枠3とアングル11上に、
金具15の先端を引いてアングル6上に、金具8の先端
をチャンネル14上に載置する。金具8,15は同じ長
さであるから、型枠12を鋼矢板1側に引くだけで垂直
に位置決めされる。この状態で図3のように補強鉄筋2
1aの間を縫って金具15をアングル6に溶接し、型枠
下端12aをボルト20で固定したらロープ16を金具
15から外す。最後に永久型枠12内にコンクリート
(図示せず)を充填すれば、型枠12及び鉄筋21a,
21bと一体の笠コンクリートが形成される。
り付け工法によれば、海側の支保工や型枠解体を省略す
ることができ、型枠の位置決め及び固定作業を安全で楽
な陸側で行なえる効果がある。
る。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】鋼矢板1の露出した上部外面に第1の受け
部材6と第1の金具8を固着すると共に、鋼矢板1の干
満域を覆っている下方型枠3の上端に第2の受け部材1
1を設け、鋼矢板1の周囲に補強鉄筋21a,21bを
配置し、予め内側に第2の金具15と第3の受け部材1
4を設けた永久型枠12をクレーン等で吊りながら永久
型枠の下端12aを下方型枠3と第2の受け部材11上
に載せると共に第1の金具8を第3の受け部材14で支
持して位置決めし、前記第2の金具15を第1の受け部
材6に、永久型枠の下端12aを第2の受け部材11に
各々固着すること、を特徴とする護岸構造物の永久型枠
取り付け工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13735596A JP3245732B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 護岸構造物の永久型枠取り付け工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13735596A JP3245732B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 護岸構造物の永久型枠取り付け工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09287119A JPH09287119A (ja) | 1997-11-04 |
JP3245732B2 true JP3245732B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=15196728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13735596A Expired - Lifetime JP3245732B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 護岸構造物の永久型枠取り付け工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3245732B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001323431A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Nippon Steel Corp | 重防食ポリウレタン被覆鋼材 |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP13735596A patent/JP3245732B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09287119A (ja) | 1997-11-04 |
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