JP3245663U - 補修用シール - Google Patents
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Abstract
【課題】本の補修を簡単かつ確実に行うことができ、補修後の補修個所も目立たない本専用の補修用シールを提供する。【解決手段】本6の補修に用いる補修用シール1であって、基材フィルム2と、該基材フィルムの下面に接着剤層3を備え、該接着剤層の下面側に剥離可能な台紙5が設けられていることを特徴とする。【選択図】図1
Description
実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 掲載日:令和5年7月14日 株式会社友功社が運営するWEBサイトの補修用シール(BOOK-AID)の掲載アドレス:https://yukousha.com/book-aid
本考案は、補修用シールに関し、詳しくは、本の破損等を補修するために用いられる補修用シールに関する。
従来より、本や雑誌が破損した場合には、破損個所に樹脂製テープ等を貼り付けるなどして補修するのが一般的である。しかしながら、例えば、破損個所が表紙と背表紙との繋目部分の所謂溝であった場合、樹脂製テープによる補修では、補修後の表紙の開閉によりすぐにテープが剥がれたり破れるなどしてさらに状態が悪化する場合があった。
また、樹脂製テープにより補修した箇所は、通常の本の材質である紙とは手触りや質感が異なるため、本の装丁によっては補修による違和感が生じるという問題があった。
このような本に関する補修材料については、これまで本格的な製本用の材料しか存在しておらず、本の破損を簡単に補修するための専用の補修材は存在していないのが現状である。
本考案は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、本の補修を簡単かつ確実に行うことができ、補修後の補修個所も目立たない本専用の補修用シールを提供することを課題としている。
本考案は、上記の技術的課題を解決するためになされたものであって、以下のことを特徴としている。
第1に、本考案の補修用シールは、本の補修に用いる補修用シールであって、
基材フィルムと、該基材フィルムの下面に接着剤層を備え、該接着剤層の下面側に前記接着剤層から剥離可能な台紙が設けられていることを特徴とする。
第2に、前記第1の考案の補修用シールにおいて、前記基材フィルムの上面に、不織布、紙、布、及びこれらの複合材料から選ばれる材料からなる表面層が設けられていることが好ましい。
第3に、前記第1又は第2の考案の補修用シールにおいて、前記基材フィルム又は前記表面層の少なくともいずれかが、光透過性を有する材料からなることが好ましい。
第4に、前記第1から第3の考案の補修用シールにおいて、上視面で、背表紙に添着される背表紙添着領域、表紙表面に添着される表紙添着領域、見返しに添着される見返し添着領域が形成されていることが好ましい。
第5に、前記第1から第3の考案の補修用シールにおいて、上視面で、表紙表面に添着される表紙添着領域、見返しに添着される見返し添着領域が形成されていることが好ましい。
第1に、本考案の補修用シールは、本の補修に用いる補修用シールであって、
基材フィルムと、該基材フィルムの下面に接着剤層を備え、該接着剤層の下面側に前記接着剤層から剥離可能な台紙が設けられていることを特徴とする。
第2に、前記第1の考案の補修用シールにおいて、前記基材フィルムの上面に、不織布、紙、布、及びこれらの複合材料から選ばれる材料からなる表面層が設けられていることが好ましい。
第3に、前記第1又は第2の考案の補修用シールにおいて、前記基材フィルム又は前記表面層の少なくともいずれかが、光透過性を有する材料からなることが好ましい。
第4に、前記第1から第3の考案の補修用シールにおいて、上視面で、背表紙に添着される背表紙添着領域、表紙表面に添着される表紙添着領域、見返しに添着される見返し添着領域が形成されていることが好ましい。
第5に、前記第1から第3の考案の補修用シールにおいて、上視面で、表紙表面に添着される表紙添着領域、見返しに添着される見返し添着領域が形成されていることが好ましい。
本考案の補修用シールによれば、本の補修を簡単かつ確実に行うことができ、補修後の補修個所も目立たず、さらに補修個所に筆記具により書き込み等が可能となる。
本考案の補修用シールは、本の補修に用いる補修用シールであって、基材フィルムと、基材フィルムの下面に接着剤層を備え、接着剤層の下面側に剥離可能な台紙が設けられている。以下、本考案の補修用シールの実施形態について図面に基づいて詳述する。図1は、本考案の補修用シールの層構成の一実施形態を示す概略断面図である。
本実施形態の補修用シール1における基材フィルム2は、薄くても適度な引張強度を有するフィルムであればその材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)等からなる樹脂フィルム基材、また、その他の合成樹脂フィルム基材を例示することができる。これらの中でも、取り扱い性やコスト等の観点から、特にPET樹脂からなる基材フィルム2を好適に用いることができる。
基材フィルム2の厚さは、適度なコシを有し、添着時に皴が寄らず、安定して位置決め、添着ができれば特に限定されないが、例えば、PET樹脂製の基材フィルム2を用いる場合には16~100μm程度が好ましい。
本実施形態に係る基材フィルムの下面に設けられる接着剤層3は、本の補修時に装丁表面に強固に接着でき、容易に剥離しない接着剤からなる接着剤層3であれば特に限定されるものではなく、例えば、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤等の接着剤からなる接着剤層3を例示することができる。これらの中でも特にアクリル系接着剤からなる接着剤層3を好適に用いることができる。
また、本実施形態の補修用シール1においては、基材フィルム2の上面に、表面層4が設けられている。表面層4は、不織布、紙、布、及びこれらの複合材料から選ばれる材料からなるものを用いることができる。不織布としては、例えば、羊毛や木綿等の天然繊維、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタン、レーヨン等の化学繊維からなる不織布を例示することができる。紙としては、通常、本の材料として使用される上質紙、コート紙、中性紙などの他、和紙、パラフィン紙等を例示することができる。布としては、一般的なポリエステル等からなる化学繊維布地、麻布、ガーゼ等を例示することができる。
なお、表面層4はできるだけ補修する本の材質に合ったものを選択することが好ましい。これにより、補修後の手触りを補修前の本の手触りに近い自然なものとすることができる。また、上記表面層4を形成することにより、補修箇所の表面に鉛筆やボールペン、サインペン等の筆記具による書き込みが可能となる。
また、本考案の補修用シール1においては、基材フィルム2又は表面層4の少なくともいずれかが光透過性を有する材料からなるものであることが好ましい。半透明な表面層4としては、不織布において、上記天然繊維や化学繊維の繊維径や繊維密度を調整して半透明に調整したものや、紙においては紙厚を薄くしたもの、パラフィン紙等、布においては、透明性を有する繊維で織った布や、繊維の間隔を置いて織った布等が例示される。また、上記表面層4に用いる材料は、必要に応じて異種の材料を多層に積層して用いることもできる。
以下に、上記構成の補修用シール1の使用箇所に対応した形状及びその使用方法について詳述する。まず、本6の補修個所として、カバーや頁の破損等の場合には、上視面で図2(A)に示されるような帯状の形状や、図2(B)に示されるような矩形形状の補修用シール1を好適に用いることができる。
使用方法としては、破損個所に応じた大きさの補修用シール1を台紙5から剥がして添着するのみである。また、補修用シール1を破損個所の形状や大きさに合わせて適宜切断して用いることもできる。なお、頁の破損の修復の場合には、文字等の視認性を考慮して、表面層4を形成していない基材フィルム2と接着剤層3のみの補修用シール1や、透明な表面層4を形成した補修用シール1を用いるのが好ましい。
次に、本6の補修個所として、背表紙61近傍の破損の場合には、例えば図2(C)に示す実施形態の形状のものを好適に用いることができる。なお、本実施形態では、背表紙61及び表紙62の上下端部に各々2枚の補修用シール1を添着している。本実施形態の補修用シール1は、上視面で、背表紙61に添着する背表紙添着領域11と、背表紙添着領域11に延設された、表紙62表面に添着する表紙添着領域12と、表紙添着領域12に延設された、見返し63に添着する見返し添着領域13を備えている。
本実施形態の補修用シール1の使用方法としては、まず、台紙5からシールを剥がして、図3に示すように、背表紙61上部及び下部に背表紙添着領域11の上辺及び下辺を沿わせ、中心を合わせて添着し、次に、表紙62の上端部及び下端部に表紙添着領域12の上辺及び下辺を沿わせて貼着する。続けて、表紙添着領域12に延設された見返し添着領域13を表紙62裏側の見返し63側に、矢印で示すように山折りに折り込んで貼着する。これにより、本実施形態の補修用シール1による背表紙61、表紙62の補修が完了する。
本実施形態の補修用シール1による補修では、背表紙61と表紙62のほか、見返し63側に渡って一体の補修用シール1が添着されるので、容易に剥がれることがなく、美観に優れた補修とすることができる。
また、他の補修個所として、表紙62端部の破損の場合には、例えば図2(D)に示す実施形態の形状のものを好適に用いることができる。なお、本実施形態では、背表紙61及び表紙62の角部4箇所に各々4枚の補修用シール1を添着している。本実施形態の補修用シール1は、上視面で、表紙62に添着する表紙添着領域12と、表紙添着領域12に延設される、見返し63に添着する2つの見返し添着領域13を備えている。
本実施形態の補修用シール1の使用方法では、まず、台紙5からシールを剥がして、図4に示すように、表紙62の角部に表紙添着領域12を沿わせて貼着する。続けて、表紙添着領域12に延設された見返し添着領域13を矢印で示すように、表紙62裏側の見返し63側に折って貼着する。これにより補修用シール1による表紙62角部の補修が完了する。
以上、本考案の補修用シール1を実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、図2(C)、図3に示す実施形態では、背表紙61、表紙62、裏表紙62及び見返し63に添着する補修用シール1を例示したが、背表紙61、表紙62及び見返し63、あるいは背表紙61、裏表紙62及び見返し63に添着する補修用シール1とすることもできる。
また、図2(D)、図4に示す実施形態では、表紙62の角部を補修する、表紙62に添着する表紙添着領域12と、見返し63に添着する2つの見返し添着領域13を備えた仕様の補修用シール1を例示したが、表紙62の角部以外に添着可能な、表紙62に添着する表紙添着領域12と、見返し63に添着する1つの見返し添着領域13を備えた仕様の補修用シール1とすることもできる。
上記本考案の補修用シールによれば、本の補修を簡単かつ確実に行うことができ、補修後の補修個所も目立たず、さらに補修個所に筆記具による書き込み等を可能にすることができる。
1 補修用シール
11 背表紙添着領域
12 表紙添着領域
13 見返し添着領域
2 基材フィルム
3 接着剤層
4 表面層
5 台紙
6 本
61 背表紙
62 表紙
63 見返し
11 背表紙添着領域
12 表紙添着領域
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2 基材フィルム
3 接着剤層
4 表面層
5 台紙
6 本
61 背表紙
62 表紙
63 見返し
Claims (5)
- 本の補修に用いる補修用シールであって、
基材フィルムと、該基材フィルムの下面に接着剤層を備え、該接着剤層の下面側に剥離可能な台紙が設けられていることを特徴とする補修用シール。 - 前記基材フィルムの上面に、不織布、紙、布、及びこれらの複合材料から選ばれる材料からなる表面層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の補修用シール。
- 前記基材フィルム又は前記表面層の少なくともいずれかが、光透過性を有する材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の補修用シール。
- 上視面で、背表紙に添着される背表紙添着領域、表紙表面に添着される表紙添着領域、見返しに添着される見返し添着領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の補修用シール。
- 上視面で、表紙表面に添着される表紙添着領域、見返しに添着される見返し添着領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の補修用シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023004194U JP3245663U (ja) | 2023-11-22 | 2023-11-22 | 補修用シール |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3245663U true JP3245663U (ja) | 2024-02-15 |
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- 2023-11-22 JP JP2023004194U patent/JP3245663U/ja active Active
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