JP3245274B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3245274B2
JP3245274B2 JP23570793A JP23570793A JP3245274B2 JP 3245274 B2 JP3245274 B2 JP 3245274B2 JP 23570793 A JP23570793 A JP 23570793A JP 23570793 A JP23570793 A JP 23570793A JP 3245274 B2 JP3245274 B2 JP 3245274B2
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博美 池田
真理子 梶
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪を柔軟にし、その柔
軟性が持続せしめる、毛髪のコンディショニング効果に
優れた毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪はドライヤー、パーマ、ヘアダイな
ど物理的化学的な損傷をうけ、毛髪にパサツキ、枝毛な
どが生じ、毛髪の正常な状態が損なわれる。そこで、従
来から毛髪損傷を防止したり、損傷毛の修復正常化をは
かる目的でヘアリンス、ヘアトリートメントなどの毛髪
化粧料が開発適用されている。その多くは第4級アンモ
ニウム塩に代表されるカチオン性界面活性剤、カチオン
性重合体、ポリマーラテックスなどを毛髪表面に吸着さ
せたり、高分子量シリコーン、蛋白質誘導体、油分など
を適用させたり、アミノ酸などを毛髪内部に浸透せし
め、毛髪を保護あるいは改善をはかるものである。しか
しながら、これらは効果の持続性の点で課題があること
から、有機溶剤で毛髪を膨潤させ毛髪改質成分を毛髪の
内部に浸透させ毛髪内部から改善をはかる方法が開発さ
れている。例えば、ベンジルオキシエタノールおよびカ
チオン性あるいは両性重合体を組合せてコンディショニ
ング効果を持続させる組成物(特開平4−134015
号公報)などが開示される。
【0003】しかし、これらの組成物では毛髪の保護成
分を毛髪の深部まで浸透させることはできず、毛髪の内
部に作用しないため、柔軟にする効果はあっても、その
効果の持続性が充分満足されるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情を鑑み、さ
らに毛髪の深部まで保護成分の浸透をはかり、毛髪に柔
軟性を付与し、且つその柔軟性が持続する毛髪化粧料を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、毛髪をより
柔軟にする効果の高い浸透物質について種々検討した結
果、意外にも動物性誘導蛋白ペプチドの第4級アンモニ
ウム塩が従来から知られているカチオン性界面活性剤と
比べて、毛髪を柔軟にする効果に優れていることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は動
物性蛋白誘導ペプチドの第4級アンモニウム塩と有機溶
剤を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0006】本発明に用いられる動物性蛋白誘導ペプチ
ドの第4級アンモニウム塩は式(1):
【0007】
【化2】
【0008】[式中、R1〜R3は、炭素数1〜24のア
ルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ポリ
オキシアルキレン基またはベンジル基を示し、R1〜R3
の少なくとも1つは炭素数8〜24のアルキル基または
アルケニル基であり、R1〜R3は同一であっても異なっ
ていてもよい。Aは炭素数1〜5のアルキレンまたはヒ
ドロキシアルキレンであり、R4はペプチドを構成する
アミノ酸の側鎖を示す。nは1〜100であり、Xはハ
ロゲン原子を表す。]で示されるカチオン性成分であ
る。
【0009】この成分は、例えばコラーゲンタンパクの
ラウリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル
誘導体(プロモイスWー42LAQ 成和化成製)、コ
ラーゲンタンパクのヤシ油アルキルジメチルアンモニオ
−2−ヒドロキシプロピル誘導体(プロモイスWー32
CAQ 成和化成製)、コラーゲンタンパクのステアリ
ルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体
(プロモイスWー42SAQ 成和化成製)、ケラチン
タンパクのラウリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキ
シプロピル誘導体(プロモイスWKーHLAQ 成和化
成製)、ケラチンタンパクのヤシ油アルキルジメチルア
ンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体(プロモイス
WKーHCAQ 成和化成製)、ケラチンタンパクのス
テアリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル
誘導体(プロモイスWKーHSAQ 成和化成製)、シ
ルクタンパクのラウリルジメチルアンモニオ−2−ヒド
ロキシプロピル誘導体(プロモイスSILK−LAQ
成和化成製)、シルクタンパクのヤシ油アルキルジメチ
ルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体(プロモ
イスSILK−CAQ 成和化成製)、シルクタンパク
のステアリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロ
ピル誘導体(プロモイスSILK−SAQ成和化成製)
などとして商業的に入手でき、1種または2種以上任意
に組合せて用いてもよく、その配合量は化粧料全量に基
づき0.01〜10重量%であり、特に0.1〜5.0
重量%の範囲が好ましい。0.01重量%に満たないと
毛髪にしっとり感を充分に付与できず、10重量%を越
えて配合しても、それ以上の配合効果は認めらず、経済
性がない。
【0010】本発明に用いられる有機溶剤は、ベンジル
アルコール、2−フェニルエタノール、ケイ皮アルコー
ル、フェニルプロパノール、フェニルブタノール、フェ
ノキシエタノール、ジメチルベンジルカルビノール、ベ
ンジルオキシエタノール、トリルアルコール、α−メチ
ルベンジルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブ
チルアルコール、ペンタノール、ヘキサノールであっ
て、中でもベンジルアルコール、2−フェニルエタノー
ル、ケイ皮アルコール、フェノキシエタノール、トリル
アルコール、α−メチルベンジルアルコール、ペンタノ
ール、ヘキサノール、フェニルプロパノールが特に好ま
しい。これら有機溶剤は1種あるいは2種以上を任意に
組合せて用いてもよく、その配合量は、化粧料全量に基
づいて0.1〜50重量%であり、特に1.0〜20.
0重量%が好ましい。配合量が0.1重量%に満たない
と浸透促進効果が認められず、50重量%を越えて配合
すると、安定性を損ない好ましくない。
【0011】本発明の化粧料は、その形態として液状、
ペースト状、泡沫状などとすることができ、ヘアブロ
ー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアクリームな
どとして用いることができる。また、本発明の毛髪化粧
料には、本発明の効果を損なわない範囲で適宜界面活性
剤、油分、着色料、香料などを配合することができる。
【0012】
【実施例】つぎに実施例を示し、本発明を更に詳しく説
明する。言うまでもなく本発明は実施例に限定されるも
のではない。また、特にことわらない場合「%」は重量
%を示す。表1に示す実施例及び比較例を常法により製
造し、以下の評価方法で評価した。
【0013】(評価方法) 1.浸透性評価 実施例および比較例に毛束1gを40℃で浸漬した後、
水で濯ぎ、室温で乾燥した。この毛髪断面をアニオン性
染料であるオレンジIIの0.1%水溶液で染色した
後、染色度合を顕微鏡で観察し、毛髪断面の半径(r)
に対する浸透度を次の判定基準で評価した。 5:完全に中心まで浸透 4:3r/4まで浸透 3:2r/4まで浸透 2:r/4まで浸透 1:表面付着のみ
【0014】2.毛髪の柔軟性 毛束(8g)を実施例および比較例で処理した後、専門
パネラー(20代女性)5名で、官能的に評価した。判
定基準を示す。◎:4名以上が柔軟性を認める。 ○:3名が柔軟性を認める △:2名が柔軟性を認める ×:1名以下が柔軟性を認める
【0015】3.柔軟性の持続性 2.で用いた毛束を、10%SLSで1回洗浄後および
5回繰り返し洗浄した後、専門パネラー(20代女性)
5名で官能的に評価した。判定基準を示す。 ◎:4名以上が柔軟性を認める。 ○:3名が柔軟性を認める △:2名が柔軟性を認める ×:1名以下が柔軟性を認める
【0016】4.総合評価 上記3項目の評価結果から総合的に評価した。判定基準
を示す。 ○:浸透性評価が4以上、毛髪柔軟性評価が◎または
○、柔軟性持続性評価が◎または○の条件を満たす。 ×:○以外
【0017】
【表1】
【0018】表1に示すように、実施例では、いずれの
場合も動物性蛋白誘導ペプチドの第4級アンモニウム塩
が毛髪の中心にまで浸透し、毛髪に柔軟性を付与し、且
つその柔軟性が持続することを示している。一方、比較
例に示すように他の第4級アンモニウム塩は毛髪への浸
透が充分でなく、毛髪を柔軟にする効果も充分でないこ
とから、動物性蛋白誘導ペプチドの第4級アンモニウム
塩で特異的に認められる効果と言える。
【0019】 実施例7 乳液 成分 配合量(%) (A) プロモイスWー42LAQ 2.0 2−フェニルエタノール 3.0 1、3−ブチレングリコール 1.0 POE(5)セチルエーテル 1.2 カルボキシビニルポリマー 0.1 水 残量 (B) 流動パラフィン 2.0 (C) トリエタノールアミン 0.1 合計 100.0 加熱した(A)(B)を混合し、冷却しながら(C)を
加える。
【0020】 実施例8 ヘアブロー 成分 配合量(%) プロモイスWー32CAQ 2.0 ベンジルアルコール 3.0 POE(5)硬化ヒマシ油 0.5 エタノール 10.0 水 残量 合計 100.0 成分を順次加え、混合溶解する。
【0021】 実施例9 ヘアトリートメント 成分 配合量(%) (A) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 プロモイスWKーHSAQ 2.0 2−フェニルエタノール 3.0 セチルアルコール 3.0 ラノリン 1.0 メチルポリシロキサン (100cs) 3.0 (B) プロピレングリコール 5.0 防腐剤 微量 水 残量 (C) 香料 0.1 合計 100.0 (A)(B)(C)を混合する。
【0022】 実施例10 ヘアムース 成分 配合量(%) (A) プロモイスSILK−LAQ 2.0 2−フェニルエタノール 3.0 ポリエーテル変性シリコーン 0.5 ハマメリス抽出液 0.1 水 残量 (B) エタノール 5.0 香料 0.1 合計 100.0 (A)(B)を混合して製造した原液90部と噴射剤
(液化石油ガス)10部をエアゾール容器に充填する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、動物性蛋白誘導ペプチ
ドの第4級アンモニウム塩と溶剤の相互効果により、毛
髪の深部にまで動物性蛋白誘導ペプチドの第4級アンモ
ニウム塩が浸透し、毛髪を柔軟にし、且つその柔軟性が
持続する、優れたコンディショニング効果を有した毛髪
化粧料が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−84898(JP,A) 特開 昭63−54313(JP,A) 特開 昭63−57512(JP,A) 特開 昭53−59037(JP,A) 特開 平5−58846(JP,A) 特開 平4−66517(JP,A) 特開 平4−134015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/06 - 7/135

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(1): 【化1】 [式中、R1〜R3は、炭素数1〜24のアルキル基、ア
    ルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ポリオキシアルキ
    レン基またはベンジル基を示し、R1〜R3の少なくとも
    1つは炭素数8〜24のアルキル基あるいはアルケニル
    基であり、R1〜R3は同一であっても異なっていてもよ
    い。Aは炭素数1〜5のアルキレンまたはヒドロキシア
    ルキレンであり、R4はペプチドを構成するアミノ酸の
    側鎖を示す。nは1〜100であり、Xはハロゲン原子
    を表す。]で示される動物性蛋白誘導ペプチドの第4級
    アンモニウム塩の1種または2種以上0.01〜10重
    量%と(B)炭素数4〜8のアルコール類または芳香族
    アルコールから選ばれる有機溶剤の1種または2種以上
    0.1〜50重量%を配合することを特徴とする毛髪化
    粧料。
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