JP3244888U - プランター - Google Patents
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Abstract
【課題】灌水により底部まで水を染み込ませることができるプランターを提供する。【解決手段】上面が開放した容器である本体部110と、本体部の内側の底部に沿って配置され、外周に複数の貫通孔240が設けられている第1のパイプ210と、第1のパイプの両端に略直角方向に配置され、上側端部に2箇所の給水口250を有する一対の第2のパイプ220と、から構成されるUの字型の給水パイプ200と、を備える。【選択図】図3
Description
本考案は、プランターに関する。
プランターに植えた種や植物に対する灌水は、プランターの上から如雨露などで散水する方法が一般的である。一方で、如雨露の容量にも依るが、このような一般的な灌水方法では植物の根がより密に生え広がっているプランターの底の方まで十分に水を染み込ませることが難しい、という課題がある。
なお、特許文献1には、植物を栽培するためのプランターが記載されている。
特許文献1には、載地面との間に空気を流通させることができるプランターが開示されている。しかしながら、同文献の技術では、灌水により底部まで十分に水を染み込ませることは考慮されていない。そのため、特許文献1のプランターでは、上記課題を解決することが難しい。
そこで、本考案は、灌水により底部まで水を染み込ませることができるプランターの提供を目的とする。
本考案は、上記課題の少なくとも1つを解決するものであるが、その例を挙げるならば、次の通りである。すなわち、本考案の一態様であるプランターは、上面が開放した容器である本体部と、前記本体部の内側の底部に沿って配置され、外周に複数の貫通孔が設けられている第1のパイプと、前記第1のパイプの両端に略直角方向に配置され、上側端部に給水口を有する一対の第2のパイプと、から構成されるUの字型の給水パイプと、を備える。
また、上記のプランターであって、前記第1のパイプの前記貫通孔は、当該第1のパイプの全長に渡って前記外周の全方向に形成されても良い。
また、上記のプランターであって、前記第1のパイプは、前記本体部の底部から所定の距離だけ離した位置または前記本体部の底部に接地する位置に配置されも良い。
また、上記のプランターであって、前記給水パイプは、第2のパイプが前記本体部の内壁に固定されることで、前記プランター内に配置されても良い。
また、上記のプランターであって、前記給水パイプは、前記給水口の開口を塞ぐ開閉可能なキャップを備えても良い。
また、上記のプランターであって、前記本体部は、排水を行うための貫通穴を有し、前記貫通穴には、排水を制御する排水バルブが取り付けられても良い。
また、上記のプランターであって、複数の前記給水パイプを備えても良い。
本考案によれば、灌水により底部まで水を染み込ませることができるプランターが提供される。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本考案の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本考案において、構成要素等の形状、位置関係等に言及する場合は、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
図1は、プランター100の正面図である。図2(a)は、プランター100の右側面図である。図2(b)は、プランター100の左側面図である。図3は、プランター100の正面透視図である。図4は、プランター100の側面透視図である。図5は、プランター100の平面図である。
プランター100は、苗や植栽した植物の育成等に使用される容器である。図示するように、プランター100は、本体部110と、給水パイプ200と、排水バルブ300と、から構成されている。
(本体部110)
本体部110は、底面と、対向する一対の第1の面(正面および背面)と、対向する一対の第2の面(右側面および左側面)と、を有し、上側が開口している箱状に形成されている。このような本体部110には、植物等の育成時、目安位置(図示する一点鎖線L1の辺り)まで土(例えば、培養土など)が入れられる。
本体部110は、底面と、対向する一対の第1の面(正面および背面)と、対向する一対の第2の面(右側面および左側面)と、を有し、上側が開口している箱状に形成されている。このような本体部110には、植物等の育成時、目安位置(図示する一点鎖線L1の辺り)まで土(例えば、培養土など)が入れられる。
なお、本体部110は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastics)製であるが、素材はこれに限定されるものではなく、その他の樹脂製、木製、金属製、陶器製あるいはレンガ製であっても良い。
また、本体部110の大きさ(外寸)は、例えば、幅(長手方向)が800mm~1000mm、奥行きが300mm~400mm、高さが200mm~250mmであるが、これに限定されるものではない。
また、本体部110の一方の側面(第2の面)には、底部付近に貫通穴が設けられ、排水バルブ300が取り付けられている。
また、本体部110の内側には、正面視Uの字型の給水パイプ200が設置されている。
(給水パイプ200)
給水パイプ200は、本体部110の底部に沿ってプランター100の長手方向に配置される直線状の第1のパイプ210と、第1のパイプ210と略直角方向に接続される一対の直線状の第2のパイプ220と、を有している。なお、第1のパイプ210および第2のパイプ220は、略同一の直径を有する中空のパイプである。また、第1のパイプ210と第2のパイプ220とは、例えば、エルボーなどのL字型の第3のパイプ230により相互に接続されている。なお、給水パイプ200は、第3のパイプを継手として接続する形態に限られず、第1のパイプ210と第2のパイプ220とが継手を介さず一体的に形成されていても良い。
給水パイプ200は、本体部110の底部に沿ってプランター100の長手方向に配置される直線状の第1のパイプ210と、第1のパイプ210と略直角方向に接続される一対の直線状の第2のパイプ220と、を有している。なお、第1のパイプ210および第2のパイプ220は、略同一の直径を有する中空のパイプである。また、第1のパイプ210と第2のパイプ220とは、例えば、エルボーなどのL字型の第3のパイプ230により相互に接続されている。なお、給水パイプ200は、第3のパイプを継手として接続する形態に限られず、第1のパイプ210と第2のパイプ220とが継手を介さず一体的に形成されていても良い。
第1のパイプ210には、全長に渡って外周の全方向のランダムな位置に複数(例えば、数十個~数百個)の貫通孔240が設けられている。なお、貫通孔240の形状および大きさは限定されないが、例えば、直径数mm程度の円形が好ましい。
第2のパイプ220は、開口している給水口250を本体部110の上端側端部に有している。すなわち、プランター100には、2箇所の給水口250が設けられている。
また、給水口250は、開口を塞ぐ開閉可能なキャップ260を備えている。キャップ260は、給水時に開かれ、給水時以外の時は閉められる。このようなキャップ260により、ホコリ、枯れ葉、虫などの異物が給水口250内に侵入することが防がれる。なお、図4では、一方の給水口250にキャップ260が取り付けられている例を示しているが、キャップ260は、両方の給水口250に取り付けられる。
また、給水パイプ200は、例えば、サドルバンドなどの壁面固定具270によって本体部110の壁面(図4に示す破線L2)に固定される。具体的には、給水パイプ200は、第2のパイプ220の上端が少なくとも土の目安位置(一点鎖線L1)よりも上側に位置し、かつ、第1のパイプ210が本体部110の底部(底面)から所定範囲内の距離(例えば、1cm~5cm)だけ離した(浮かせた)状態で本体部110の内壁L2に固定されるのが好ましい。なお、給水パイプ200は、第1のパイプ210が本体部110の底部に接地するように本体部110の壁面L2に固定されても良い。
なお、第1のパイプ210および第2のパイプ220は各々、塩化ビニール製であるが、素材はこれに限定されるものではない。また、第1のパイプ210は、例えば、長さが750mm~950mm、直径が1cm~5cmであり、第2のパイプ220は、例えば、長さが150mm~200mm、直径が1cm~5cmであるが、これらの長さや直径に限定されず任意で良い。また、第3のパイプ230や壁面固定具270についても、素材や大きさは特に限定されない。例えば、第3のパイプ230や壁面固定具270は各々、塩化ビニール製、樹脂製あるいは金属製であっても良く、その大きさは、第1のパイプ210や第2のパイプ220の大きさとの関係で決定されれば良い。
このような給水パイプ200の給水口250から灌水のために水が注がれると、水は、第2のパイプ220及び第3のパイプ230を通過して、第1のパイプ210の貫通孔240から染み出し、本体部110の底部付近の土に染み込み、植物の根に水を行き渡らせることができる。
特に、給水口250が土の目安位置(一点鎖線L1)よりも上側に位置するため、給水が妨げられることはない。また、貫通孔240は、第1のパイプ210の全長に渡って外周の全方向に設けられているため、本体部110の底部に満遍なく水を行き渡らせることができる。
(排水バルブ300)
排水バルブ300は、本体部110の左右いずれかの側面に設けられた排水用の貫通穴である排水口310に取り付けられている。なお、排水口310や排水バルブ300は、本体部110のより底部に近い位置に設置されるのが好ましい。排水バルブ300により、本体部110の底部付近に溜まった雨水や過剰な灌水で溜まった水の排水が制御される。具体的には、排水バルブ300が開かれることで、余剰の水が本体部110の外に排水される。
排水バルブ300は、本体部110の左右いずれかの側面に設けられた排水用の貫通穴である排水口310に取り付けられている。なお、排水口310や排水バルブ300は、本体部110のより底部に近い位置に設置されるのが好ましい。排水バルブ300により、本体部110の底部付近に溜まった雨水や過剰な灌水で溜まった水の排水が制御される。具体的には、排水バルブ300が開かれることで、余剰の水が本体部110の外に排水される。
このように、本実施形態のプランター100は、複数の貫通孔240を設けた第1のパイプ210を本体部110の底部付近に配置し、給水口250を有する第2のパイプ220を本体部110の上端付近に配置した給水パイプ200を有している。そのため、プランター100は、給水口250から簡単に給水(灌水)することができ、給水された水を本体部110の底部付近から染み出させることができるため、灌水により底部付近に広がる植物の根まで十分に水を届かせることができる。
なお、図示する例は、プランター100の奥行き方向の略中央に第1のパイプ210が位置するように給水パイプ200が本体部110に固定されているが、奥行き方向の固定位置についても限定されない。例えば、給水パイプ200は、正面側あるいは背面側に寄せた任意の位置に固定されても良い。
これにより、本体部110内の所望の位置(列)により多くの水を与えることができる。例えば、種や植物を植える位置を意図的に偏らせている場合(例えば、正面側に寄った位置に種を列状に植えている場合など)、対応する位置に給水パイプ200を配置することで、対象の種や植物の根に対して十分な水を与えることができる。
また、図示する例は、1つの給水パイプ200が本体部110に設置されている例を示しているが、複数の給水パイプ200が設置されても良い。なお、この場合においても、各々の給水パイプ200の設置位置は、前述と同様である。
具体的には、2つの給水パイプ200の設置例としては、第1の給水パイプ200を本体部110の底部から3cm離した(浮かせた)位置であって、かつ、奥行き方向の略中央に固定し、第2の給水パイプ200を、本体部110の底部から1cm離した位置であって、かつ、奥行き方向を正面側に寄せた任意の位置に固定する、という形態がある。
これにより、本体部110の底部の広い範囲に対して灌水することができる。また、複数の列に分けて植物や種を植えている場合、各列に対応する位置に給水パイプ200を配置することで、対象の種や植物の根に対して十分な水を与えることができる。
以上、本考案に係るプランター100の実施形態について説明したが、これらは本考案の実施形態の一例にすぎず、本考案はこれらに限定されるものではない。本考案には、様々な変形例が含まれる。また、実施形態の中で説明した特徴の組合せの全てが考案の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
100・・・プランター、110・・・本体部、200・・・給水パイプ、210・・・第1のパイプ、220・・・第2のパイプ、230・・・第3のパイプ、240・・・貫通孔、250・・・給水口、260・・・キャップ、270・・・壁面固定具、300・・・排水バルブ、310・・・排水口
Claims (7)
- 上面が開放した容器である本体部と、
前記本体部の内側の底部に沿って配置され、外周に複数の貫通孔が設けられている第1のパイプと、前記第1のパイプの両端に略直角方向に配置され、上側端部に給水口を有する一対の第2のパイプと、から構成されるUの字型の給水パイプと、を備える
ことを特徴とするプランター。 - 請求項1に記載のプランターであって、
前記第1のパイプの前記貫通孔は、当該第1のパイプの全長に渡って前記外周の全方向に形成されている
ことを特徴とするプランター。 - 請求項1または2に記載のプランターであって、
前記第1のパイプは、前記本体部の底部から所定の距離だけ離した位置または前記本体部の底部に接地する位置に配置されている
ことを特徴とするプランター。 - 請求項1または2に記載のプランターであって、
前記給水パイプは、前記第2のパイプが前記本体部の内壁に固定されることで、前記プランター内に配置されている
ことを特徴とするプランター。 - 請求項1または2に記載のプランターであって、
前記給水パイプは、前記給水口の開口を塞ぐ開閉可能なキャップを備える
ことを特徴とするプランター。 - 請求項1または2に記載のプランターであって、
前記本体部は、排水を行うための貫通穴を有し、
前記貫通穴には、排水を制御する排水バルブが取り付けられている
ことを特徴とするプランター。 - 請求項1または2に記載のプランターであって、
複数の前記給水パイプを備える
ことを特徴とするプランター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023003683U JP3244888U (ja) | 2023-10-10 | 2023-10-10 | プランター |
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JP3244888U true JP3244888U (ja) | 2023-12-07 |
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---|---|---|---|
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2023
- 2023-10-10 JP JP2023003683U patent/JP3244888U/ja active Active
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