JP3244865B2 - ツインワイヤ装置 - Google Patents
ツインワイヤ装置Info
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Description
用されるツインワイヤ装置に関するものである。
例を示す。このツインワイヤホーマは、初期脱水装置で
ある第1脱水装置5と第2脱水装置6、真空移送装置で
ある第3脱水装置7及び真空脱水装置である第4脱水装
置8から構成される装置である。脱水装置5及び6に
は、図12に示す如く、ワイヤ3,4に接触する部分に
脱水シューブレード11が用いられる。図11におい
て、インレット1から噴出された原料液2は、第1ワイ
ヤ3および第2ワイヤ4に挟み込まれ、第2ワイヤ4側
に配置された第1脱水装置5により脱水される。第1脱
水装置5にて第1ワイヤ3側へ脱水された白水は、第1
脱水装置5の下流の第1ワイヤ3側に配置された第2脱
水装置6の先頭シュー、所謂オートスライス10により
掻き取られ、第2脱水装置6にて更に脱水を行う。この
部分の送出側付近で紙層形成は殆ど完了し、引き続き第
2ワイヤ4側に配置した第3脱水装置7にて脱水が行わ
れる。両ワイヤの分離部で、第2ワイヤ4側に移行した
湿紙12は、脱水装置8及び脱水ロール9で脱水され、
プレス部のフェルト13に移行される。
るインレットは、以前に比べ格段に良好な状態で繊維の
分散と、各繊維の向きがランダムとなった原料液をワイ
ヤ上に噴射することができるようになってきたものの、
ツインワイヤ装置の初期脱水部に、従来の多数のシュー
ブレードを使用する脱水手法においては、このシューブ
レード部で作用するパルス状の脱水圧力(ワイヤに挟ま
れた原料液がシューブレード部で折れ曲がりながら走行
することによって生ずる圧力)を強く作用させた場合に
は、脱水は促進されるが、この部分では2つのワイヤ間
の原料の濃度が低くには、繊維が動き易いので、繊維配
向がワイヤ走行方向に向いてしまう傾向があった。また
前記インレットのランダム化された繊維の向きを、初期
脱水部の脱水を促進して早期に固定化する為、初期脱水
部に長網で使用している脱水フォイルブレード18(図
13)を用いると、フォイルブレード上面の勾配部で負
圧が生じて脱水が促進されることとなるが、この負圧に
よりワイヤ中の原料及び脱水フォイルブレード側ワイヤ
4がテーパ部に引き寄せられて、ワイヤ3から離れてし
まい、紙欠陥を引き起こす可能性があった。本発明はこ
れら従来のシューッブレードの有する諸課題を解決し
て、脱水量の調整と繊維配向度を加減できるツインワイ
ヤ装置を提供しようとするものである。
ンワイヤホーマにおけるインレットよりの原料液ジェッ
トの初期脱水装置のワイヤに接触する脱水シューブレー
ドとして、一部をフィン状のワイヤサポート付きフォイ
ルブレードを付設して構成してなるもので、これを課題
解決のための手段とするものである。また本発明はフィ
ン状のワイヤサポート付きフォイルブレードは、予め位
置決めされた2個の脱水シューブレードの間に直線状に
張られたワイヤに接するよう1個又は複数個設置され、
ワイヤ平面に対しほぼ直角方向にそれらの各位置を調整
することで、ワイヤに接するフィン状のワイヤサポート
付きフォイルブレードの数を増減させることのできる初
期脱水装置を有してなるもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
付きフォイルブレードは、同フォイルブレードの勾配面
に、フォイルブレードの全幅にわたって等間隔に真空力
に作用するワイヤの変形を防止するように、フィン状部
材を設けたものである。このフィン状部材は、全幅のワ
イヤという連続梁の支点に相当するもので、支点間の距
離を必要最小限に選ぶことにより、ワイヤの撓みによる
変形を最小限に抑えることができ、また勾配面の真空力
により通常の脱水シューブレードより多くの脱水量が得
られる。このフィン状サポート付きフォイルブレード
を、ツインワイヤ装置の初期脱水部に配置して脱水する
ことで、インレットからワイヤに着座した直後の繊維配
向を速やかに繊維のネットワークとして固定化できる
(紙層を形成する)。従ってインレット噴射の原料液中
の繊維の向きがランダムとなるインレットを使用する場
合、そのランダム性を維持した紙が得られる。またワイ
ヤに接するフィン状サポート付きフォイルブレードの数
を増減させることで、初期脱水部での脱水量が調節でき
るので繊維の向きのランダム性を調整することができ
る。
るためには、急激に行ったり、また緩慢に行ったりして
変化させる必要があるが、初期脱水装置に真空を作用さ
せてその真空度を調整し、更にフィン状サポート付きフ
ォイルブレードの個数を変化させることにより、非常に
広範囲に脱水量が調整できる。また本発明のフィン状サ
ポート付きフォイルブレードは、前記の如くワイヤに接
するように固着され、更に原料液流入側支持部材と、フ
ィン状部材でワイヤを3方向(コの字)で支持しながら
脱水を行う。フォイル効果(フォイルブレード勾配面の
真空)が原料に作用しても、フィン状部材により、ワイ
ヤの変形が抑制され、シューブレード勾配面に引き寄せ
られないので、もう一方のワイヤから離れることなく、
欠陥紙の発生を防止することができる。
と、図1〜図10は本発明の実施例を示す。先ず本発明
の第1実施例について図1乃至図5により説明すると、
図3はフィン状サポート付きフォイルブレード16を示
す。フィン状部材17によりワイヤがサポートされ、ワ
イヤの変形が抑制されるこれらのブレードは、下部のT
字型スロットにより、各脱水装置に必要数取付け可能で
ある。またフィン状サポート付きフォイルブレード16
は、すべてそれらの支持部材に対して上下方向に調整可
能になっている。図5に上下方向調整装置の一例を示
す。図5においてノブ19は、マシン操作側ネジ棒20
及び鍔21と一体になっている。またブレード固定材2
2は、ブレード16の下部のT字型スロットに取付けら
れ、支持ガイド材25,26の斜めに設けられた複数個
のキー摺動溝27に嵌まっている摺動キー23を、前後
2個ずつピン24で固定している。ブレード上面の高さ
を調整するには、ノブ19を回してネジ棒20をブレー
ド固定材22内にねじ込む。この場合鍔21が保持板2
8,29にて保持されているので、ブレード固定材22
は長手方向に移動し、傾斜したキー摺動溝27のカム作
用によって上下方向にも変位する。なお、ネジ棒20に
同ネジ棒を軸方向に変位させるモータ等のアクチュエー
タを接続すれば、フィン状サポート付きフォイルブレー
ド16の上下方向移動を遠隔操作できる。
上面配置は原料流入側に平坦区域を設け、その後に続い
て曲率r区域が構成されている。平坦区域では、脱水シ
ューブレード11a後端と11b先端との間が平坦区域
となっており、その間に複数個のフィン状サポート付き
フォイルブレード16が付設して設置されている。また
曲率r区域では、脱水シューブレード11bと11cの
間、また11cと11dの間に1個、又は複数個のフィ
ン状サポート付きフォイルブレード16が付設して設置
されている。フィン状サポート付きフォイルブレード1
6は、フォイル効果により脱水を行う。またフィン状サ
ポート付きフォイルブレード16は、同フォイルブレー
ド16の勾配面にフォイルブレードの全幅にわたり、等
間隔に真空力の作用によるワイヤの変形を防止するよう
に、フィン状部材17を設けたものである。このフィン
状部材17は、全幅のワイヤという連続梁の支点に相当
するもので、支点間の距離を必要最小限に選ぶことによ
り、ワイヤの撓みによる変形を最小限に抑えることがで
き、また勾配面の真空力により通常の脱水シューブレー
ドより多くの脱水量が得られる。これによりインレット
から噴出された原料中の繊維を、ワイヤへの着座後の状
態で素早く脱水して、繊維ネットワークを造る。脱水量
の加減は、フィン状サポート付きフォイルブレード16
を前記の上下方向調整装置(図5)でワイヤ走行面より
下へ降ろして、ワイヤに接触するブレードの数を変える
ことにより行う。
イルブレード16を、予め位置決めされた2個の脱水シ
ューブレード11における前側シューブレードの後端a
と、後端シューブレード後端bとを結ぶ直線abに接す
るように配置した場合には脱水が行われ、また上下方向
調整装置により、このフォイルブレード16を点線のよ
うに直線ab面より下方向に下げると脱水は行われな
い。図7では本発明のフィン状サポート付きフォイルブ
レード16は、前記の如くワイヤに接するように固着さ
せ、更に原料液流入側支持部材31と、フィン状部材1
7でワイヤを3方向(コの字)で支持しながら脱水を行
う。フォイル効果(フォイルブレード勾配面の真空)が
原料に作用しても、フィン状部材17によりワイヤ4の
変形が抑制され、シューブレード勾配面に引き寄せられ
ないので、もう一方のワイヤ3から離れることなく、欠
陥紙の発生を防止することができる。
イルブレード16は、直線abよりhだけ上に固着させ
て脱水を行うと、フィン状部材17の原料に与える圧力
が過大となり、原料液にストリーク(筋状の紙品質欠
陥)を発生するので直線abに接する位置(図6の上昇
位置)に配置することが望ましい。なお、脱水装置5に
は真空を作用させることもでき、この真空度の調整によ
っても脱水量を調整することができる。図2は1つの曲
率R上のブレード配置において、脱水シューブレード1
1e,11f,11g,11h,11i,11jの間
に、フィン状サポート付きフォイルブレード16が1個
づつ(複数個配置しても良い)設置されている。フィン
状サポート付きフォイルブレード16のワイヤに接触す
る数を、図1と同じく上下方向調整装置で変化させ、脱
水量を調整する事ができる。
に設置されたツインワイヤ装置を示す。ハイブリッドホ
ーマとは、長網部を持ったトップワイヤホーマの総称で
ある。図10において、インレット1から噴出された原
料液2は、長網32の上で通常の長網部脱水機器により
一定の濃度になるまで脱水される。その後トップワイヤ
33で挟み込まれ、第1脱水装置34,第2脱水装置3
5,第3脱水装置36等で構成されるツインワイヤ装置
にて脱水が行われる。第1脱水装置34は、図1及び図
2に示す脱水装置5と全く同じ構造とすることもでき、
原料液がトップワイヤ33で挟み込まれた直後に、本発
明の方法により脱水量を調整することができる。
ば、フィン状サポート付きフォイルブレードをツインワ
イヤ装置に取付けることにより、脱水能力を従来のもの
に比較して強化でき、更にワイヤに接するフィン状サポ
ート付きフォイルブレードのワイヤに接する数を増減さ
せることにより、脱水量を大きく調整できる。これによ
り、今まで以上の広範囲の坪量の紙種及び生産量に対応
できる。また繊維配向が、よりランダムな原料液ジェッ
トを噴射できるインレットを使用した場合でも、フィン
状サポート付きフォイルブレードにより初期脱水を行
い、原料液の繊維配向を素早く繊維ネットワークとして
固定化でき、繊維配向度の低い紙が得られる。そして前
記インレットを使用した場合、ワイヤに接するフィン状
サポート付きフォイルブレードの数を増減させることで
初期脱水量を調整でき、繊維配向度を加減することがで
きる。
ォイル付き第1脱水装置の正面断面図である。
1脱水装置の正面断面図である。
ード)の斜視図である。
の脱水状態を説明する断面図である。
ドの上下調整装置の斜視図である。
ィン状サポート付きフォイルブレードを設置した正面図
である。
だけ上に本発明のフィン状サポート付きフォイルブレー
ドを設置した正面図である。
ーマへの適用を示す斜視図である。
図である。
る。
ードの脱水状態を説明する断面図である。
1g,11h,11i,11j 脱水シューブレード 12 湿紙 13 フェルト 14,15 ウォームジャッキ 16 フィン状サポート付きフォイルブレード 17 フィン状部材 18 フォイルブレード 19 ノブ 20 ネジ棒 21 鍔 22 ブレード固定材 23 摺動キー 24 ピン 25,26 支持ガイド材 27 キー摺動棒 28,29 保持板 30 繊維ネットワーク 31 原料液流入側支持部材 32 長網(ボトムワイヤ) 33 トップワイヤ h 直線abよりの高さ θ 角度
Claims (2)
- 【請求項1】 ツインワイヤホーマにおけるインレット
よりの原料液ジェットの初期脱水装置のワイヤに接触す
る脱水シューブレードとして、一部をフィン状のワイヤ
サポート付きフォイルブレードを付設して構成したこと
を特徴とするツインワイヤ装置。 - 【請求項2】 フィン状のワイヤサポート付きフォイル
ブレードは、予め位置決めされた2個の脱水シューブレ
ードの間に、直線状に張られたワイヤに接するよう1個
又は複数個設置され、ワイヤ平面に対しほぼ直角方向に
それらの各位置を調整することで、ワイヤに接するフィ
ン状のワイヤサポート付きフォイルブレードの数を増減
させることのできる初期脱水装置を有することを特徴と
する請求項1記載のツインワイヤ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13106593A JP3244865B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | ツインワイヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP13106593A JP3244865B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | ツインワイヤ装置 |
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ID=15049190
Family Applications (1)
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JP13106593A Expired - Fee Related JP3244865B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | ツインワイヤ装置 |
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1993
- 1993-05-10 JP JP13106593A patent/JP3244865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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