JP2574741Y2 - デッケル装置 - Google Patents

デッケル装置

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JP2574741Y2
JP2574741Y2 JP1991105808U JP10580891U JP2574741Y2 JP 2574741 Y2 JP2574741 Y2 JP 2574741Y2 JP 1991105808 U JP1991105808 U JP 1991105808U JP 10580891 U JP10580891 U JP 10580891U JP 2574741 Y2 JP2574741 Y2 JP 2574741Y2
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JP
Japan
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wire
deckle
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supporting
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JP1991105808U
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JPH0546998U (ja
Inventor
靖男 青木
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、抄紙機のデッケル装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、抄紙機においては、図3に示さ
れる如く、ブレストロール1及び図示していないロール
に無端状に掛け回され且つ矢印方向に駆動されるワイヤ
2上に、ヘッドボックス3から紙料を吐出させ、該紙料
を前記ワイヤ2により下流側へ送りつつ複数の脱水装置
4により水分を除去していくことが行われるが、その
際、紙料がワイヤ2の両幅端部から側方へ流出すること
を防ぎ、且つ抄紙幅を調整するために、ワイヤ2の両幅
端部には、図4に示される如く、ワイヤ2の両幅端部を
上方へ湾曲させる如く支持し得るデッケル装置5が配設
されている。
【0003】前記デッケル装置5は、ワイヤ2の両幅端
部に設置されたベース6上のワイヤ2進行方向に延びる
枠部材7に、上下方向に延びる脚柱8を固定具9を介し
て立設し、該脚柱8にガイドブロック10を昇降自在に
設け、該ガイドブロック10に、横梁11をワイヤ2幅
方向にスライド自在に貫通せしめ、該横梁11先端部
に、ワイヤ2の両幅端部を支持可能な湾曲面12を有す
るデッケル本体13を板材14を介して固定することに
より、構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】通常、前記脱水装置4
の幅は、図4に示される如く、ワイヤ2の幅より若干大
きくなっているため、脱水装置4に対しデッケル本体1
3が干渉しないようにする必要があり、このため、前記
デッケル本体13のワイヤ2進行方向の長さは、図3に
示される如く、互いに隣接する脱水装置4間の隙間より
小さくしなければならず、デッケル装置5の設置位置も
前記脱水装置4間に限られていた。
【0005】しかしながら、前述の如く脱水装置4間の
隙間より小さいデッケル本体13を備えたデッケル装置
5を脱水装置4間に設けるのでは、ワイヤ2の両幅端部
をワイヤ2進行方向に間欠的にしか支持できず連続的に
支持できないため、ワイヤ2に無理がかかり損傷が起こ
りやすく、又、デッケル本体13は横梁11先端部に固
定されているため、ワイヤ2の両幅端部の形状を抄紙条
件等に応じて微調整することができなかった。
【0006】本考案は、斯かる実情に鑑み、デッケル本
体を脱水装置と干渉することなくワイヤ進行方向に連続
的に配設し得、ワイヤの損傷を抑制し得ると共に、ワイ
ヤの両幅端部の形状を抄紙条件等に応じて微調整し得、
紙の品質向上に貢献し得るデッケル装置を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、ワイヤの下面
側に脱水装置を配設してなる抄紙機のワイヤ両幅端部に
配設され、該ワイヤ両幅端部を上方へ湾曲させる如く支
持するデッケル装置において、ワイヤ両幅端部を支持可
能な湾曲面を有するデッケル本体の前記湾曲面下端部か
ら底面にかけてのワイヤ幅方向における断面形状を、底
面がワイヤの略水平な中央部下面における高さレベルよ
り上側に位置するようナイフエッジ状にとがらせると共
に、前記デッケル本体のワイヤ進行方向長さを、脱水装
置のワイヤ進行方向長さより少なくとも長くなるよう所
要長さに延長せしめ、ワイヤ進行方向と平行に移動自在
に配設される支持装置に、前記デッケル本体を昇降自在
且つワイヤ進行方向と平行な軸を中心に傾動自在に支持
せしめたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】従って、ワイヤ進行方向所要位置に支持装置を
固定した後、デッケル本体の高さ調整がなされると共
に、デッケル本体のワイヤ幅方向における位置調整がな
され、更に、デッケル本体がワイヤ進行方向と平行な軸
を中心に傾動してワイヤの両幅端部が湾曲面に支持さ
れ、該ワイヤの両幅端部の形状が抄紙条件等に応じてワ
イヤ進行方向に連続的に所望の状態に微調整される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0010】図1、図2は本考案の一実施例であり、ワ
イヤ2の両幅端部を支持可能な湾曲面12を有するデッ
ケル本体13の前記湾曲面12下端部から底面15にか
けてのワイヤ2幅方向における断面形状を、底面15が
ワイヤ2の略水平な中央部下面における高さレベルHよ
り上側に位置するようナイフエッジ状にとがらせると共
に、前記デッケル本体13のワイヤ2進行方向長さを長
く延ばし、ワイヤ2進行方向と平行に移動自在に配設さ
れる支持装置16に、前記デッケル本体13を昇降自在
且つワイヤ2進行方向と平行な軸17を中心に傾動自在
に支持せしめ、デッケル装置5を構成する。
【0011】前記支持装置5は、ワイヤ2の両幅端部に
設置されたベース6上のワイヤ2進行方向に延びる枠部
材7に、上下方向に延びる脚柱8を固定具9を介して立
設し、該脚柱8にガイドブロック10を昇降自在に設
け、該ガイドブロック10に、横梁11をワイヤ2幅方
向にスライド自在に貫通せしめ、該横梁11先端部に、
支持ブロック18の一端をワイヤ2進行方向と平行な軸
17を中心に回動自在に取付けると共に、前記横梁11
の中途部所要位置から突設したブラケット19と前記支
持ブロック18の他端とをターンバックル20の回転操
作により伸縮可能なターンバックル装置21によって連
結して構成してあり、前記支持ブロック18に前記デッ
ケル本体13を固定してある。
【0012】本実施例においては、先ず、ベース6上の
枠部材7におけるワイヤ2進行方向所要位置に、支持装
置16の固定具9を固定した後、脚柱8に対しガイドブ
ロック10を昇降させてデッケル本体13の高さ調整が
なされると共に、前記ガイドブロック10に対し横梁1
1をスライドさせてデッケル本体13のワイヤ2幅方向
における位置調整がなされ、更に、ターンバックル20
の回転操作によるターンバックル装置21の伸縮により
デッケル本体13が軸17を中心に傾動してワイヤ2の
両幅端部が湾曲面12に支持され、該ワイヤ2の両幅端
部の形状が抄紙条件等に応じてワイヤ2進行方向に連続
的に所望の状態に微調整される。
【0013】こうして、互いに隣接する脱水装置4間に
限らず脱水装置4の設置位置にも、デッケル本体13を
脱水装置4と干渉することなくワイヤ2進行方向に連続
的に配設することが可能となるため、ワイヤ2に無理が
かからなくなりワイヤ2の損傷を抑制し得ると共に、ワ
イヤ2の両幅端部の形状を抄紙条件等に応じて微調整す
ることができ、紙の品質向上にも大いに役立つこととな
る。
【0014】尚、本考案のデッケル装置は、上述の実施
例にのみ限定されるものではなく、複数のデッケル装置
をワイヤ進行方向に並設しても良いこと等、その他、本
考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のデッケル
装置によれば、デッケル本体を脱水装置と干渉すること
なくワイヤ進行方向に連続的に配設し得、ワイヤの損傷
を抑制し得ると共に、ワイヤの両幅端部の形状を抄紙条
件等に応じて微調整し得、紙の品質向上に貢献し得ると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の正面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】従来例の側面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【符号の説明】
2 ワイヤ 5 デッケル装置 12 湾曲面 13 デッケル本体 15 底面 16 支持装置 17 軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤの下面側に脱水装置を配設してな
    抄紙機のワイヤ両幅端部に配設され、該ワイヤ両幅端
    部を上方へ湾曲させる如く支持するデッケル装置におい
    て、ワイヤ両幅端部を支持可能な湾曲面を有するデッケ
    ル本体の前記湾曲面下端部から底面にかけてのワイヤ幅
    方向における断面形状を、底面がワイヤの略水平な中央
    部下面における高さレベルより上側に位置するようナイ
    フエッジ状にとがらせると共に、前記デッケル本体のワ
    イヤ進行方向長さを、脱水装置のワイヤ進行方向長さよ
    り少なくとも長くなるよう所要長さに延長せしめ、ワイ
    ヤ進行方向と平行に移動自在に配設される支持装置に、
    前記デッケル本体を昇降自在且つワイヤ進行方向と平行
    な軸を中心に傾動自在に支持せしめたことを特徴とする
    デッケル装置。
JP1991105808U 1991-11-28 1991-11-28 デッケル装置 Expired - Lifetime JP2574741Y2 (ja)

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JPH0546998U JPH0546998U (ja) 1993-06-22
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JPS5436684A (en) * 1977-08-26 1979-03-17 Sadaji Nakashima Cutting machine
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