JPH06146192A - 抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器 - Google Patents
抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器Info
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- JPH06146192A JPH06146192A JP4312672A JP31267292A JPH06146192A JP H06146192 A JPH06146192 A JP H06146192A JP 4312672 A JP4312672 A JP 4312672A JP 31267292 A JP31267292 A JP 31267292A JP H06146192 A JPH06146192 A JP H06146192A
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- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F9/00—Complete machines for making continuous webs of paper
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- D21F1/00—Wet end of machines for making continuous webs of paper
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- D21F1/483—Drainage foils and bars
- D21F1/486—Drainage foils and bars adjustable
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Abstract
じて適正なものとなるように、マシン運転中において
も、その支配要因であるワイヤのラップ角を調整変更で
きるようにした抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器
を得る。 【構成】 それぞれがループを構成するワイヤ1,2間
に原料液が挟み込まれて走行し、脱水機器によって脱水
されて繊維マットが成長して紙匹が形成されるツインワ
イヤフォーマ型抄紙機において、脱水機器6′の各脱水
ブレード6b′が2つの支持体6c′,6c″により支
持されており、そのうちの一方の支持体6c′は固定さ
れ、他方の支持体6c″は可撓性のチューブ6dによっ
てその支持位置が変更可能に構成されており、脱水ブレ
ード6b′に対するワイヤのラップ角度θ1 ,θ2 を調
整可能としたことを特徴とする。
Description
ーマに適用される脱水機器における脱水ブレードに関す
るものである。
においては、2枚のワイヤが各々ループを形成し、その
ワイヤ間に挟み込まれた原料液が走行していく間に種々
の脱水機器によって脱水されることによって徐々に繊維
マットとして成長し、紙匹が形成されていく。図6に従
来のツインワイヤフォーマの全体図を、図5にツインワ
イヤフォーマで使用される代表的な固定脱水機器の詳細
図を示す。図5、図6において、ヘッドボックス5から
噴出された原料液9はブレストロール3、フォーミング
ロール4直後のギャップ部10で2枚のワイヤテンショ
ンによる絞り効果、その後に続く固定脱水機器6部で原
料液に作用するパルス状の圧力によって上下両側へ同時
に脱水される。その時上方へ脱水された水は下流のオー
トスライスブレード7aによって掻き取られ、オートス
ライス7に溜められて排出される。
ードの従来の支持方法と固定脱水機器部で発生する脱水
圧力プロファイルを示す。脱水ブレード6bは脱水機器
本体の曲率半径R2 ′上に配置されたTバー6cに幅方
向に抜き差し可能に支持されている。従って脱水ブレー
ド6bの上面もまた近似曲率半径R2 の上にあることに
なる。しかもブレード上面が平面であること及びブレー
ド間にスペースが存在する為、実際のワイヤの走行は多
角形を描くことになる。脱水ブレード部で発生するパル
ス圧力は2枚のワイヤに挟まれた原料液がブレードを乗
り越えて走行する時、原料液に加わるモーメント変化に
起因すると言われており、その支配因子であるブレード
端部におけるワイヤのラップ角(入側:θ1 、出側:θ
2 )が大きい程発生する圧力も大きくなる。そのラップ
角は曲率半径R2 とブレード間のスペーシングL,L′
によって決まり、曲率半径が小さい程、またスペーシン
グが大きい程大きくなる。図4において曲率半径R2 は
所定値であるので脱水ブレードを1本置きに配置した方
がスペーシングLが大きくなるため、ラップ角も大きく
なり、結果として大きなパルス圧力が得られる(実際は
ブレードを1本置きに配置した場合を示し、一点鎖線は
ブレードを全数使用した場合を示す)。前記オートスラ
イスブレード7aは通常原料のない状態で第2のワイヤ
2に接触する様セットされる。しかし実際の運転におい
ては原料の厚みが加わる為、オートスライスブレード部
においても、ワイヤは脱水機器6の最終ブレードの後端
及びオートスライスブレード7aの先端でラップ角を持
ち、固定脱水機器部と同様の圧力が発生するものと思わ
れる。
する圧力パルスによって原料液中に剪断力が働き、繊維
分散が促進されることは一般に知られているが、繊維が
動き易い初期マット形成時から大きな圧力をかけると流
れ方向に強い剪断力が加わることで地合の良いマットが
形成される反面、中層の繊維配向度が高くなる(特願平
3−124581号の図10)。また脱水ブレード部で
形成される外層のマットの形成メカニズムが第1のワイ
ヤ側と第2のワイヤ側で異なる(特願平2−19923
0号)ため、初期マット形成時に強いしごき(大きな入
側ラップ角)を与えると、第1のワイヤ側の紙層の有孔
度が高く、微細繊維、灰分の歩留りが悪く、表裏差(微
細繊維分布、灰分分布、インクの吸収性等)が大きくな
り、均質なマットが得にくくなる。
力値をコントロール出来ることが好ましいが、従来の脱
水ブレードの支持方法では曲率半径R2 が固定である
為、ブレード配列を変えることで対処しなければならな
かった。しかし抄造条件に応じてブレード配列を変える
ことはマシンの停機を伴う作業であり、効率が悪く従来
はあまり行なわれていなかった。またオートスライスブ
レード部を通過する原料厚みが厚くなり過ぎる抄造条件
においてはワイヤラップ角が過大になり、それを避ける
ためにブレード7aと第2のワイヤ2との間に隙間をあ
けると上方に脱水された水がブレード7aと第2のワイ
ヤの間を通り抜け易くなり、何れの場合も形成されたマ
ットを壊す可能性があった。この様にオートスライス7
の位置設定は微妙であり、これも抄造条件に合わせて設
定を変えることは行なわれていなかった。本発明は前記
従来の問題を解決しようとするもので、抄造条件に応じ
て適正なパルス圧力が得られる様、マシン運転中におい
てもその支配因子であるワイヤのラップ角を変更出来る
ようにした抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器を提
供せんとするものである。
のワイヤループを有する抄紙機ツインワイヤフォーマの
脱水機器において、脱水機器を構成する各脱水ブレード
が2つの支持体により支持されており、そのうちの一方
の支持体は支持位置が固定であり、他方の支持体はその
支持位置を可変にしてなるもので、これを課題解決のた
めの手段とするものである。また本発明は、支持位置が
可変である他方の支持体が可撓性のチューブで構成され
てなるもので、これを課題解決のための手段とするもの
である。
き差し可能な狭幅のブレード部で発生するパルス圧力
は、2枚のワイヤに挟まれた原料液がブレードを乗り越
えて走行する時、原料液に加わるモーメント変化に起因
すると言われており、その支配因子であるブレード端部
におけるワイヤのラップ角(入側:θ1 、出側:θ2 )
が大きい程発生する圧力も大きくなる。本発明の姿勢の
設定が自在なブレードを使用することにより、ブレード
数、取付ピッチ、取付面の曲率半径を変えることなく、
圧力値を変えることが可能である。
と、図1及び図3は本発明の第1実施例を示し、脱水機
器6に本発明のブレードを採用した場合の具体的構造例
と、前後のブレード関係により発生する圧力プロファイ
ルを合わせ示したものである。脱水機器6′の本体は従
来の脱水機器6の本体と同様の構造をしており、その上
面は曲率半径R3 を持つ曲面で形成されている。そして
従来同様のTバー6c′及びその上面にアリ溝を有する
Tバー6c″がピッチL1 ′で交互に取付けられてい
る。更にTバー6c″のアリ溝には流体圧によって伸縮
可能なチューブ6dが装着されている。脱水ブレード6
b′には従来ブレードと同様なT形溝及び伸縮チューブ
6dの位置に箱形の溝が設けられており、従来のブレー
ド同様に幅方向から抜き差しが可能で、運転時にはTバ
ー6c′の上面及び伸縮チューブ6dの上面の2個所で
支持され、その姿勢が保たれる。
心線がTバー6c′の中心線と一致した時、ランドの先
端O、後端Qでのワイヤのラップ角θ1 ,θ2 が等しく
なり、下記式で決定される。
くワイヤのラップ角を調整することが可能であり、図3
に示す様にブレードのランド部全体に小さな圧力(実線
…θ1 ≒θ2 の場合)を発生させることもブレード先端
部に大きな圧力(一点鎖線…θ1 >>θ2 の場合)を発
生させることも可能である。また要すればθ1 <<θ2
としてブレード先端でのワイヤのラップ角を小さくし、
しごき度合を弱めることも可能である。図1には脱水機
器6′の最終ブレードに本発明のブレードを採用した場
合の後続のオートスライスブレード7aとの相対関係に
より発生する圧力プロファイルが合わせ示されている。
前述の如くオートスライスブレード7aは原料がない状
態で最終ブレード後端Q及びオートスライス先端Sでワ
イヤが折れ曲がらない(一点鎖線で示す)様に設定され
る。しかし実際の運転状態ではワイヤ間の原料厚みtに
よってワイヤ1,2は押し拡げられ、結果としてワイヤ
は脱水ブレード6b′の後端Qとオートスライスブレー
ド先端Sで折れ曲がることになる。従って圧力プロファ
イルに示す如く、通常発生するよりも大きな圧力P2 ,
P3 が各々の場所に作用する。これら過大な圧力発生を
避けるために、後述の式(3)(4)を用いたモーメントの釣
合式(下記)
圧Pを設定しておけば、進入してくる原料の厚みに関係
なく自動的に脱水ブレードの位置は適正に保たれる。
ると、ブレード6b′はワイヤ1に接するランド部を有
し、その下方に設けた従来のブレード6bと同じT形溝
によって、Tバー6c′に幅方向に抜き差し可能に支持
されている。しかしT形溝とTバーの隙間が従来より少
し広くとられていること、またTバー6c′の下流側の
Tバー6c″には伸縮可能なチューブ6dが装着されて
おり、脱水ブレード6b′はTバー6c′の上流側上端
のZ点を中心として回動可能であり、ブレードの先端O
点の位置を殆ど変えることなくブレードの姿勢を変える
ことが可能である。その時ブレードの位置は下記モーメ
ント釣合式によって決定される。
力 F2 :伸縮可能なチューブ内の流体圧力Pによる力 W:ブレード重量 前記モーメントの釣合いをくずす方向にF2 の力を変え
ると、 Mc>Mccの場合 ブレードは時計回りに回動しθ1 は小さくなり、発生圧
力P1 もまた小さくなる。ブレードのT形溝のX部がT
バーに当たると動きが規制され、ブレード先端とワイヤ
間には隙間が出来ない様になっている。 Mc<Mccの場合 ブレードは反時計回りに回動しθ1 は大きくなり、発生
圧力P1 も大きくなる。そしてその最大値は曲率半径R
3 とスペーシングLとで決まり、
施例においてはTバー6c′の代わりに円形ロッド6e
が使用されており、同円形ロッド6e側を中心にブレー
ドが揺動し、姿勢の調整がなされる。また円形ロッド6
eと可撓性チューブ6dとの中間部にはストッパ6fが
設けられ、そのクリアランスC1 ,C2 を適度に設定す
ることにより、広範囲なワイヤラップ角調整を可能とす
るものである。
と、抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器の脱水ブレ
ードを、その姿勢が外部よりコントロール出来る様に支
持することにより、紙品質を最適にする圧力パルスのコ
ントロールが可能となる。それは図5に示されるような
各ゾーン毎に脱水ブレードの姿勢を調整することも含ま
れるもので、ゾーン1の初期抄紙段階ではθ1 <<θ2
になる様セットすることによりブレード先端によるしご
き度合を最小とし、表裏差の改善やリテンションの向上
を図り、ゾーン2ではθ1 ≒θ2 になる様な中間の値に
セットし、次いでゾーン3ではθ1 >>θ2 になる様に
セットすることにより、大きなパルス圧力を作用させる
ことが出来、マット濃度が高くなった場合でも繊維分散
を促進することが出来る。また脱水機器の曲率方向が逆
転する個所で発生する過大な圧力を抑えることが出来、
フレキシブルな運転が可能となった。このように抄紙段
階に応じたきめ細かな適正パルス圧力が得られることと
なり、抄造条件に応じた微妙な紙質の実現を可能にする
ことができる。
を示す説明図である。
図である。
ある。
る。
詳細断面図である。
側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 2枚のワイヤループを有する抄紙機ツイ
ンワイヤフォーマの脱水機器において、脱水機器を構成
する各脱水ブレードが2つの支持体により支持されてお
り、そのうちの一方の支持体は支持位置が固定であり、
他方の支持体はその支持位置が可変であることを特徴と
する抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器。 - 【請求項2】 支持位置が可変である他方の支持体が可
撓性のチューブで構成されていることを特徴とする請求
項1記載の抄紙機ツインワイヤフォーマの脱水機器。
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