JP3243983B2 - バーコード表示装置 - Google Patents

バーコード表示装置

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JP3243983B2
JP3243983B2 JP26987495A JP26987495A JP3243983B2 JP 3243983 B2 JP3243983 B2 JP 3243983B2 JP 26987495 A JP26987495 A JP 26987495A JP 26987495 A JP26987495 A JP 26987495A JP 3243983 B2 JP3243983 B2 JP 3243983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコード表示を
行うバーコード表示装置に関し、さらに詳しくは、例え
ば、ゲーム機や各種のアミューズメントマシンなどを動
作させるために投入される主としてコイン(貨幣)やそ
れに代わるメタルなどの投入個数や投入金額をバーコー
ド表示するのに好適なバーコード表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばゲーム機においては、コイ
ンやメタル、紙幣、パチンコ玉等の貨幣代替品(以下
「コイン類」という)の投入個数を電磁カウンタなどを
用いて機械的に計数し、その計数値をアラビア数字によ
ってディスプレイ部に表示させる一方、その表示された
計数値を目視で読み取って、その後のデータ処理により
売上管理および商品管理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で
は、表示された計数値の読み取りを目視に頼っているた
めに、人的な誤読ミスがあった場合、その後のデータ処
理にも誤りが生じて売上管理および商品管理が不正確な
ものとなる問題がある。
【0004】また、表示される計数値は、機械知識に精
通している者であれば、電磁カウンタなどの操作によっ
て改竄可能であり、そのために、悪意をもって計数値を
変更すれば、実際の売上を誤魔化す不正も可能である。
このような誤魔化しによる不正や盗難を防ぐために、計
数値の読み取りとゲーム機内に蓄積されているコイン類
の収集(集金)とを別々に行って両者を照合する方法も
考えられるが、この場合は、読み取り専従者と収集(集
金)専従者との二人を必要とする難点がある。
【0005】また、意識的に、ゲーム機と電磁カウンタ
との間の配線を切断し、コイン類の投入に伴ってゲーム
機の動作は可能にしながら、コイン類の投入個数の計数
を不能として、不正に計数値を誤魔化す虞れもある。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、例えばコイン類の投入個数や投入金額といっ
た数値データを特定の人以外に容易に知られないように
するとともに、配線の切断といった不正行為による改竄
等の誤魔化しを防止し、さらに、目視による読み取り誤
りのような人的ミスを招くことなく、売上などを正確か
つスピーディに管理するのに好適なバーコード表示装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0008】本発明は、検出手段および該検出手段の検
出信号に応答して動作する機器に、外部配線を介してそ
れぞれ接続され、前記検出手段の検出信号を計数する計
数手段と、該計数手段の計数値および該計数値に基づく
換算値の少なくとも一方を表示するに際して、それらを
バーコード表示する表示手段とを備えるバーコード表示
装置であって、当該バーコード表示装置の内部配線によ
って前記検出手段に対応する信号ラインと前記機器に対
応する信号ラインとを共通化し、前記検出手段の検出信
号を、当該バーコード表示装置を介して前記機器に与え
るものである。
【0009】前記計数手段は、極性を有する前記検出信
号を取り込む入力回路を備え、この入力回路は、一対の
入力部を有するとともに、いずれの入力部に前記検出信
号が入力されても所定極性方向の信号となるように処理
するように構成してもよく、この入力回路を、前記一対
の入力部を介して前記検出信号が与えられる全波整流回
路と、この全波整流回路の出力が与えられるフォトカプ
ラとを備える構成としてもよい。
【0010】前記表示手段を、バーコード表示する液晶
表示部と、該液晶表示部を駆動する駆動回路とで構成し
てもよい。
【0011】また、前記検出手段を、コイン類の投入を
検出する検出スイッチ、前記換算値を、コイン類の投入
金額、前記機器を、ゲーム機、アミューズメントマシン
または自動販売機としてもよい。
【0012】本発明のバーコード表示装置によれば、検
出手段および機器に、外部配線を介してそれぞれ接続さ
れるとともに、検出手段の検出信号を計数する計数手段
と、該計数手段の計数値および該計数値に基づく換算値
の少なくとも一方を表示するに際して、それらをバーコ
ード表示する表示手段とを備え、当該バーコード表示装
置を介して検出信号を前記機器に与えるので、検出手段
あるいは機器との間の外部配線を切断したような場合に
は、機器を動作させることができなくなるので、例え
ば、ゲーム機の動作は可能にしながら、コイン類の投入
個数の計数を不能として、不正に計数値を誤魔化すとい
った行為を防止することができる。
【0013】さらに、計数値やそれに基づく換算値、例
えば、コイン類の投入個数や投入金額を、バーコード表
示するので、特定の人以外に知られることなく、それら
の数値をバーコードリーダを利用して集計することがで
きる。
【0014】さらに、計数手段は、極性を有する前記検
出信号を取り込む入力回路を備え、この入力回路は、一
対の入力部を有するとともに、いずれの入力部に前記検
出信号が入力されても所定極性方向の信号となるように
処理するので、検出手段あるいは機器との間の外部配線
の極性を考慮する必要がなくなり、外部配線作業が容易
となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係るバーコード表示装置
としてのバーコード表示カウンタが内部に装備されたゲ
ーム機1の外観斜視図である。
【0017】ゲーム機1は、ゲーム内容などを表示する
表示部2を正面に有するとともに、その手前側には、操
作スティック3や操作ボタン4が配備された操作部が設
けられており、さらに、その下方には、キャシュボック
ス5およびPCボードドア6が配備されている。
【0018】キャシュボックス5内部には、ゲームを開
始するためにゲーム機1に投入されたコイン類が収納さ
れるケースが内蔵されるとともに、適宜箇所に、本発明
に係るバーコード表示カウンタが、後述する取り付け方
法によって取り付けられており、さらに、このゲーム機
1には、コイン類の投入を検出する後述のコイン検出ス
イッチが付設されている。
【0019】図2は、本発明に係るバーコード表示カウ
ンタ7の正面図であり、図3は、図2の左方から見た側
面図であり、図4は、図2の上方から見た側面図であ
り、図5は、図2の背面図である。
【0020】このバーコード表示カウンタ7は、ゲーム
機1へのコイン類の投入を検出するコイン検出スイッチ
の検出信号を計数し、その計数値、すなわち、コイン類
の投入個数をバーコード表示するものである。
【0021】このバーコード表示カウンタ7の正面に
は、図2に示されるように、ドットマトリックスタイプ
の矩形の液晶表示部8が設けられるとともに、この液晶
表示部8の側方には、一定期間に亘ってコイン類の計数
値などをバーコード表示させるために操作される表示開
始スイッチ9が設けられている。また、液晶表示部8の
上方のケースの周縁部には、このバーコード表示カウン
タ7を、ゲーム機内部のパネルにネジで取り付けるため
の一対のネジ孔10が形成されているとともに、このネ
ジ孔10の外方には、バーコード表示カウンタ7を、ゲ
ーム機1の内部に後述の取付金具を介して取り付けるた
めの一対の貫通孔11が形成されている。
【0022】バーコード表示カウンタ7の背面には、図
4および図5に示されるように、前記取付金具に取り付
ける際に、該取付金具に係合するL字状の一対のフック
12が突設されており、また、一方のフック12の近傍
位置には、ゲーム機1の本体に接続される4本の配線1
1〜134からなる外部配線13が引き出されている。
【0023】図6は、このバーコード表示カウンタ7の
内部構成を示す断面図である。
【0024】このバーコード表示カウンタ7は、上ケー
ス14aおよび下ケース14bからなるケース14を有
しており、このケース14内には、電子部品が実装され
た回路基板15が配備されるとともに、この回路基板1
5の上方には、液晶表示部8を構成する反射型の液晶表
示パネル16および該パネル16を保持するパネルホル
ダー17が設けられており、また、回路基板15の下面
側には電源を供給する電池18が設けられている。液晶
表示パネル16と回路基板15とは、導電ゴム19を介
して接続されている。この回路基板15は、ネジ20に
よって上ケース14aに固定されるとともに、ケース1
4外に臨むネジ21によって下ケース14bと共に上ケ
ース14aに固定されている。回路基板15を挟んで液
晶表示パネル16と電池18とを配置しているので、回
路基板15の同一面側に両者を配置する構成に比べて、
バーコード表示カウンタ7の投影面積を小さくできるこ
とになる。
【0025】このバーコード表示カウンタ7は、電池1
8を内蔵しているので、外部から電源の供給を受ける必
要がなく、当該カウンタ7の取り付け場所の選択の自由
度が高まることになる。
【0026】なお、液晶表示パネル16は、反射型に代
えて透過型でもよいのは勿論である。
【0027】図7は、上記構成を有するバーコード表示
カウンタ7を、図1のゲーム機1のキャッシュボックス
内部のパネル22の適宜箇所にネジ23によって取り付
けた状態を示す側面図であり、図8は、その正面図であ
り、図8において、斜線が施されている部分は、パネル
22を示している。
【0028】パネル22には、矩形の開口部22aが形
成されており、この開口部22aからバーコード表示カ
ウンタ7の液晶表示部8および表示開始スイッチ9が臨
むように、当該カウンタ7を、一対のネジ23によって
ネジ孔10を介してパネル22に取り付けるものであ
る。
【0029】これによって、読み取り作業者Mは、ゲー
ム機1のキャッシュボックスを開放することにより、バ
ーコード表示カウンタ7の表示開始スイッチ9を操作す
ることにより、液晶表示部8に表示されるバーコードを
目視できるとともに、図示しないハンディタイプのバー
コードリーダによって液晶表示部8のバーコードを読み
取ることができる。
【0030】なお、本発明の他の実施形態として、バー
コード表示カウンタ7の液晶表示部8に対して、バーコ
ードリーダの読み取り角度が、最も好ましい角度になる
ように、バーコードリーダをガイドするガイド部を、バ
ーコード表示カウンタ7に付設してもよく、さらに、こ
のガイド部の所定位置にバーコードリーダが当接するこ
とによって作動する表示開始スイッチを設けてもよい。
【0031】このバーコード表示カウンタ7は、上述の
ように、パネル22に直接取り付けることもできるけれ
ども、図9に示される取付金具24を介してキャッシュ
ボックス内の適宜の壁面に取り付けることもできる。
【0032】図9(A)は、取付金具24の正面図であ
り、図9(B)は、その側面図であり、図9(C)は、
その底面図である。
【0033】この取付金具24は、バーコード表示カウ
ンタ7を支持する矩形板状の支持部25と、該支持部2
5の一辺から折曲された矩形板状の止着部26とを備え
ている。
【0034】支持部25には、バーコード表示カウンタ
7の上述の一対のフック12を係合させるための一対の
係合孔27が形成されるとともに、バーコード表示カウ
ンタ7をネジ止め支持するためのネジ孔28が4つの隅
部に形成されている。互いに平行に延びる各係合孔27
は、その中央部が幅広に形成されており、図10あるい
は図11に示されるように、この幅広部分からバーコー
ド表示カウンタ7のフック12を挿入し、当該カウンタ
7を矢符Aまたは矢符Bで示されるように上方あるいは
下方にずらしてバーコード表示カウンタ7の貫通孔11
を、取付金具24の上方または下方の一対のネジ孔28
に合わせて取付金具24にネジ29で固定するものであ
る。
【0035】止着部26には、図9(A)に示されるよ
うに、バーコード表示カウンタ7を支持部25に固定支
持した状態で、当該取付金具24を、キャッシュボック
ス内の適宜箇所の壁面にネジで止着するための一対の貫
通孔30が形成されている。
【0036】上述の図10あるいは図11に示されるよ
うにしてバーコード表示カウンタ7が取り付けられた取
付金具24を、図12に示されるように、キャッシュボ
ックス内の壁面70あるいは底面71にネジ31によっ
て止着するのである。
【0037】このように取付金具24を利用することに
より、取付箇所を任意に選ぶことができ、読み取り作業
者Mは、ゲーム機1のキャッシュボックスを開放するこ
とにより、バーコード表示カウンタ7の表示開始スイッ
チ9を操作することにより、液晶表示部8に表示される
バーコードを目視できるとともに、図示しないハンディ
タイプのバーコードリーダによって液晶表示部8のバー
コードを読み取ることができる。
【0038】しかも、取付金具24は、折曲して形成さ
れているので、この折曲角度によってバーコード表示カ
ウンタ7の液晶表示部8を、読み取り易い角度に位置さ
せることができる。
【0039】なお、取付金具24は、金属製であったけ
れども、他の実施形態として、合成樹脂やその他の材料
であってもよいのは勿論である。
【0040】図13は、上記構成を有するバーコード表
示カウンタ7と、ゲーム機1および該ゲーム機1に付設
されているコイン検出スイッチとの接続構成を示す図で
あり、図14は、図13の内部構成を示すブロック図で
あり、対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0041】ゲーム機1には、投入されるコインを検出
するコイン検出スイッチ32が付設されており、このコ
イン検出スイッチ32が、バーコード表示カウンタ7に
一対の外部配線131,132で接続されており、さら
に、このバーコード表示カウンタ7が、ゲーム機1のコ
イン検出信号入力部33の電源側およびグランド側に一
対の外部配線133,134でそれぞれ接続されている。
【0042】このゲーム機1は、コイン検出信号入力部
3に、コイン検出スイッチ32からの検出信号の入力が
あったときに、動作を開始してゲームが起動されるよう
になっている。
【0043】バーコード表示カウンタ7は、電源として
の上述の電池18と、この電池18からの電源を各部に
供給する電源回路部37と、コイン検出スイッチ32か
らの検出信号が入力されるカウント信号入力回路部34
と、このカウント信号入力回路部34の出力を計数する
とともに、上述の表示開始スイッチ9の操作に応答して
LCDドライバー35を制御して一定期間に亘って液晶
表示部8に計数値をバーコード表示するといった各種の
制御を行う制御部(MPU)36とを備えている。
【0044】この図14に示されるように、バーコード
表示カウンタ7のカウント信号入力回路部34は、一対
の入力部341,342を有しており、この一対の入力部
341,342に、コイン検出スイッチ32との間の一対
の外部配線131,132およびゲーム機1の本体のコイ
ン検出信号入力部33との間の一対の外部配線133
134の各信号ラインが、バーコード表示カウタ7の内
部配線によって共通に接続されており、これによって、
コイン検出スイッチ32の検出信号は、バーコード表示
カウンタ7のカウント信号入力回路部34に与えられる
一方、このバーコード表示カウンタ7の内部配線を介し
てゲーム機1の本体のコイン検出信号入力部33に与え
られる構成となっている。
【0045】したがって、例えば、ゲーム機1とバーコ
ード表示カウンタ7との間の外部配線133,134を切
断し、コイン類の投入に伴ってゲーム機1の動作は可能
にしながら、コイン類の投入個数の計数を不能として不
正に計数値を誤魔化そうとしても、外部配線133,1
4の切断によってゲーム機1のコイン検出信号入力部
33にコイン検出スイッチ32からの検出信号が与えら
れなくなって、ゲーム機を起動できなくなるので、かか
る不正行為を有効に防止できる。
【0046】この実施形態のバーコード表示カウンタ7
では、4本の外部配線の各一対131,132;133
134を、上述のように、コイン検出スイッチ32およ
びゲーム機1のコイン検出信号入力部33にそれぞれ接
続するのであるが、この各一対の外部配線131,1
2;133,134を、コイン検出スイッチ32または
コイン検出信号入力部33のいずれに接続して差し支え
ないように、配線を無極性としており、これによって、
配線箇所の極性を調べる必要がなく、専門の作業者でな
くても簡単に配線できるように構成している。
【0047】すなわち、図15は、図14のカウント信
号入力回路部34の構成を示す回路図である。
【0048】同図において、38は全波整流回路、39
は定電圧ダイオード、40は電流制限抵抗、41は抵抗
42およびコンデンサ43からなるチャタリング除去回
路、44はフォトカプラである。
【0049】全波整流回路38の入力部は、カウント信
号入力回路部34の一対の入力部341,342となって
おり、上述のように、コイン検出スイッチ32およびゲ
ーム機1のコイン検出信号入力部33に共通に接続され
ており、この全波整流回路38の出力は、電流制限抵抗
40およびチャタリング除去回路41を介してフォトカ
プラ44の発光素子45に与えられ、このフォトカプラ
44の受光素子46の出力は、上述の制御部36に与え
られるようになっている。
【0050】このカウント信号入力回路部34では、全
波整流回路38を備えているので、この全波整流回路3
8の一対の入力部341,342の極性がいずれであって
も、フォトカプラ44には、同一極性の出力が与えられ
ることになり、これによって、コイン検出スイッチ32
およびコイン検出信号入力部33にそれぞれ接続する各
一対の外部配線131,132;133,134を、いずれ
に接続してもよく、配線を無極性とすることができる。
【0051】なお、各一対の外部配線131,132;1
3,134は、異なる色、例えば、白と青の絶縁材でそ
れぞれ被覆されている。
【0052】以上の構成を有するカウント信号入力回路
部34においては、コインが投入されていない状態、す
なわち、コイン検出スイッチ32がオフしている状態で
は、全波整流回路38の入力部341,342に電圧が印
加されるので、この全波整流回路38の出力でフォトカ
プラ44の発光素子45が発光し、これによって、受光
素子46が導通して制御部36への出力が、ハイレベル
となり、一方、コインが投入されてコイン検出スイッチ
32がオンすると、全波整流回路38の入力部341
342には、電圧が印加されなくなるので、フォトカプ
ラ44の発光素子45が発光せず、受光素子46が遮断
されて制御部36への出力が、ローレベルとなる。
【0053】したがって、コインの投入に対応するロー
レベルの検出信号を制御部36で計数することにより、
コインの投入個数を計数できることになる。
【0054】このようにして計数されたコインの投入個
数を、表示開始スイッチ9の操作によって一定期間に亘
って液晶表示部8に、バーコード表示するのである。
【0055】図16は、液晶表示部8の表示内容を示す
図である。
【0056】この実施形態のバーコード表示カウンタ7
では、スタートコードバー47およびストップコードバ
ー48の他に、多数のコードキャラクターバー49から
構成されるJIS標準物流コードに相当するコードから
成り、その物流コードがコイン類の計数値となってお
り、目視によってはそのバーコードが表示する情報内容
を認識することができないものである。
【0057】このようにJIS標準物流コードに相当す
るコードを使用することにより、読み取りが容易であっ
て、また、汎用のバーコードリーダを利用することが可
能となる。
【0058】なお、本発明の他の実施形態として、コイ
ン類の計数値をバーコード表示するとともに、そのゲー
ム機固有のマシンコードを併せてバーコード表示するよ
うにしてもよい。これによって、各ゲーム機毎のコイン
類の投入個数の集計作業が容易となる。
【0059】表示されるバーには、図17に示されるよ
うに、黒の細バー50と、バー3本分からなる白の太バ
ー51と、同じくバー3本分からなる黒の太バー52
と、白の細バー53との4種類がある。
【0060】このバーコード表示カウンタ7では、スタ
ートコードバー47とストップコードバー48とは、配
線によって固定表示されるようにしており、これによっ
て、LCDドライバー35によって駆動制御するドット
数を低減している。
【0061】この実施形態のバーコード表示カウンタ7
では、図16に示されるように、バーコード表示の上方
に、電池18の残量を表示する電池残量表示部54を備
えており、バーコード表示と同時に電池残量を表示す
る。この電池残量表示部54は、電池の形状の枠55内
に、電池の残量が規定レベルを越えているときには、バ
ー表示を行い、規定レベル以下になったときには、バー
表示を行わず、これによって、電池残量が規定レベル以
下になったことを知らせるのである。
【0062】なお、本発明の他の実施形態として、電池
18の残量が、規定レベル以下になったときは、点滅表
示させるようにしてもよい。
【0063】図18は、以上の構成を有するバーコード
表示カウンタ7の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【0064】先ず、コイン検出スイッチ32からの入力
パルスがあったか否かを判断し(ステップn1)、あっ
たときには、入力パルスの波形幅を計測し(ステップn
2)、計測された幅が規定の波形幅であるか否かを判断
する(ステップn3)。
【0065】この規定の波形幅は、チャタリングの影響
を受けることなく、しかも、営業時間が終了してゲーム
機1の電源が落とされたときのパルスを取り込んで計数
してしまうことがないように選定され、例えば、30m
secから1秒とされる。
【0066】ステップn3において、入力パルスの波形
幅が、規定の波形幅であると判断されたときには、コイ
ン投入による入力パルスであるとして計数値をインクリ
メントし(ステップn4)、表示開始スイッチ9がオン
されたか否かを判断し(ステップn5)、オンされたと
判断したときには、液晶表示部8に計数値を含むデータ
をバーコード表示するとともに、電池残量を表示し(ス
テップn6)、一定時間表示したか否かを判断し(ステ
ップn7)、一定時間表示したときには、液晶表示部8
の表示を消してステップn9に移る(ステップn8)。
【0067】このように表示開始スイッチ9がオンされ
たときにのみ、一定期間に亘って表示を行うので、消費
電力の低減を図ることができる。
【0068】ステップn9では、電源電圧の監視を行
い、電池18の電圧値が規定レベル以下に低下している
か否かを判断し(ステップn10)、低下しているとき
には、電池切れ表示をするためのフラグをセットしてス
テップn1に戻る(ステップn11)。
【0069】バーコード表示カウンタ7の液晶表示部8
に表示されたバーコードは、ハンディタイプのバーコー
ドリーダで上述のように読み取られ、その読み取ったバ
ーコードからコイン類の投入個数(売上量)を解読する
ものであり、これは、ラベル等に印刷または貼付されて
いるバーコードを読み取る汎用型のバーコードリーダを
使用することが可能である。
【0070】以上のように、コイン類の投入個数を計数
してその計数値を液晶表示部8にバーコード表示するも
のであり、この表示されたバーコードは、目視によって
その情報内容が不明であり、コイン類の投入個数(売上
量)を特定の人以外に知られることなく、正確、かつ、
スピーディに集計して売上げを管理することが可能であ
るとともに、その集計値に基づいて商品管理も効率的に
行うことが可能である。
【0071】また、このようにコイン類の売上管理およ
び商品管理をバーコード処理することにより、目視によ
る読み取りミスなどの人的ミスの発生を防げるととも
に、一人の専従者をおくだけで、改竄等の悪意の誤魔化
しによる不正や盗難などの発生も回避することができ
る。
【0072】なお、上述の実施形態では、投入されるコ
イン類が特定の一種類の場合について説明したが、例え
ば、10円、50円,100円といった複数の種別があ
るコイン類を対象とする場合は、コイン類の種別を判別
する種別判別手段を設け、複数種別の各コインの投入個
数を計数してそれらをバーコード表示させるようにして
もよい。
【0073】上述の実施形態では、バーコード表示カウ
ンタ7は、コイン類の投入個数を計数してバーコード表
示したけれども、本発明の他の実施形態として、投入個
数に基づいて投入金額を演算する機能を付加し、投入金
額をバーコード表示してもよく、あるいは、投入個数お
よび投入金額の両者をバーコード表示してもよい。
【0074】上述の実施形態では、ゲーム機に適用して
説明したけれども、本発明は、ゲーム機に限らず、アミ
ューズメントマシン、自動販売機などのコイン類が投入
される機器に適用することができるものである。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、当該バー
コード表示装置と検出手段あるいは機器との間の外部配
線を切断したような場合には、機器を動作させることが
できなくなるので、コイン類の投入によって起動される
ゲーム機などに適用することにより、ゲーム機の動作は
可能にしながら、コイン類の投入個数の計数を不能とし
て、不正に計数値を誤魔化すといった行為を防止するこ
とができる。
【0076】さらに、計数値やそれに基づく換算値、例
えば、コイン類の投入個数や投入金額を、バーコード表
示するので、特定の人以外に知られることなく、それら
の数値をバーコードリーダを利用して集計することがで
きる。
【0077】さらに、配線を無極性としているので、検
出手段あるいは機器との間の外部配線の極性を考慮する
必要がなくなり、外部配線作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバーコード表示カウンタが内蔵さ
れたゲーム機の外観斜視図である。
【図2】本発明に係るバーコード表示カウンタの正面図
である。
【図3】図2のバーコード表示カウンタの側面図であ
る。
【図4】図2のバーコード表示カウンタの側面図であ
る。
【図5】図2のバーコード表示カウンタの背面図であ
る。
【図6】図2のバーコード表示カウンタの断面図であ
る。
【図7】バーコード表示カウンタの取付状態を示す側面
図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】取付金具を示す図である。
【図10】バーコード表示カウンタの取付金具への取り
付けを示す側面図である。
【図11】バーコード表示カウンタの取付金具への取り
付けを示す側面図である。
【図12】取付金具を利用したバーコード表示カウンタ
の取り付け状態を示す側面図である。
【図13】バーコード表示カウンタの接続状態を示す図
である。
【図14】図13の内部構成を示すブロック図である。
【図15】図14のカウント信号入力回路部の回路図で
ある。
【図16】液晶表示部の表示内容を示す図である
【図17】バーコードの構成を示す図である。
【図18】動作説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ゲーム機 7 バーコード表示カウンタ 8 液晶表示部 9 表示開始スイッチ 12 フック 14 ケース 15 回路基板 16 液晶表示パネル 18 電池 24 取付金具 25 支持部 26 止着部 32 コイン検出スイッチ 33 コイン検出信号入力部 34 カウント信号入力回路部 36 制御部 38 全波整流回路 44 フォトカプラ 54 電池残量表示部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00,9/04 G07F 17/30,17/32 A63F 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出手段および該検出手段の検出信号に
    応答して動作する機器に、外部配線を介してそれぞれ接
    続され、前記検出手段の検出信号を計数する計数手段
    と、該計数手段の計数値および該計数値に基づく換算値
    の少なくとも一方を表示するに際して、それらをバーコ
    ード表示する表示手段とを備えるバーコード表示装置で
    あって、 当該バーコード表示装置の内部配線によって前記検出手
    段に対応する信号ラインと前記機器に対応する信号ライ
    ンとを共通化し、前記検出手段の検出信号を、当該バー
    コード表示装置を介して前記機器に与えることを特徴と
    するバーコード表示装置。
  2. 【請求項2】 前記計数手段は、極性を有する前記検出
    信号を取り込む入力回路を備え、この入力回路は、一対
    の入力部を有するとともに、いずれの入力部に前記検出
    信号が入力されても所定極性方向の信号となるように処
    理するものである請求項1記載のバーコード表示装置。
  3. 【請求項3】 前記入力回路は、前記一対の入力部を介
    して前記検出信号が与えられる全波整流回路を備える請
    求項2記載のバーコード表示装置。
  4. 【請求項4】 前記入力回路は、前記全波整流回路の出
    力が与えられるフォトカプラを備える請求項3記載のバ
    ーコード表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、前記バーコードを表示
    する液晶表示部と、該液晶表示部を駆動する駆動回路と
    を備えるものである請求項1ないし4のいずれかに記載
    のバーコード表示装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、コイン類の投入を検出
    する検出スイッチであり、前記換算値は、コイン類の投
    入金額であり、前記機器は、ゲーム機、アミューズメン
    トマシンまたは自動販売機である請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のバーコード表示装置。
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