JP3243838U - 電動ドリル等を用いた抜草排出部付抜草機 - Google Patents

電動ドリル等を用いた抜草排出部付抜草機 Download PDF

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Abstract

【課題】機能の一体化と小型軽量化を実現し、雑草等の根と地下茎の抜き取り・排出作業を効率化し、メンテナンス負荷を軽減する抜草工具を提供する。【解決手段】抜草工具は、金属パイプ柄11を本体の回転軸とし、その先端中央にブレ止め針6をもつ複数の鎌形立体刃1とその刃間に抜草排出部2を取付け、ブレーキ付きハンドル4を抜草排出押し出し部とし、作業(回転軸横方向移動)支持支点として刃部を地表面にスライド移動させ、本体後部9に接続した電動ドリル等を地表面への加圧・回転・引き抜き(回転軸縦方向移動)の力点とすることにより、抜草作業を連続して行えるようにして作業を効率化する。【選択図】図1

Description

本考案は電動ドリル等外部駆動力を用いた、抜草排出部を設けた手鎌状立体刃による抜草用器具に関するものである。
除草と抜草作業は地表面の雑草等を刈り取り・引抜きする作業であり、ナイロンなどの合成樹脂紐を水平に又は金属ノコ状刃を水平や垂直方向に動力で回転させることにより行う方法と手鎌で人力のみで行う方法がある。
ナイロン等の合成樹脂紐を水平に又は金属ノコ状刃を水平方向に動力で回転させる刈り取り作業方法は手早いが、雑草等の地表面露出部を刈り取るのみで根や地下茎は残存するためその効果は短期間で早期に雑草等が再生し、頻繁に作業を行わなければならない。
又、金属ノコ状刃を水垂直方向に動力で回転させる作業方法は小型耕運機を除草作業に転用しており力強いが地表面と接する先端刃部の振動とそれによる耕運位置のブレが大きく抜草作業として安定感がない。又、両者共に作業後の雑草収集作業や回転駆動部が刃部と一体化されていることによる防水処理・頻繁な注油等のメンテナンス負担がかかっていた。
手鎌による人力作業は地表面斜め横方向に刃を差し込み、雑草等を引っ掛けて手前に引く二動作からなっており、刈り取る効果は確実であるが抜き取るには刃先に絡ませる動作が必要でかなりの労力負担になり効率は良くない。
従って一本のパイプ柄先端に抜草排出部を設けた手鎌状立体刃を付け、電動ドリル等の脱着可能駆動力をパイプ後端に取付け回転させることにより前述の欠点を解決しようとするものである。
本考案はパイプ柄を回転軸としその先端中央にブレ止め針をもつ複数の鎌形立体刃とその刃間に抜草排出部を取付け、それを押出し作動させる作業ハンドルを(回転軸横方向移動)支持支点とし、本体後部に接続した電動ドリル等の外部駆動力を地表面へ加圧・回転・引き抜き(回転軸縦方向移動)の力点とすることにより雑草等の抜き取り・排出作業を効率化したところを特徴とする小型軽量な器具。
上述の様に本考案のパイプ柄を回転軸としその先端中央にブレ止め針をもつ複数の鎌形立体刃とその刃間に抜草排出部を取付ける。作業ハンドルを移動支持支点とし抜草排出部を押出し駆動させることにより各機能の一体化と小型軽量化を実現し、さらに本体後部に接続した電動ドリル等の外部駆動力で地表面へ加圧・回転・引き抜きをすることにより雑草等の根と地下茎の抜き取り・排出作業を効率化し、メンテナンス負担の軽減に役立つ。
本考案の外部駆動力を用いた抜草排出部を設けた手鎌状立体刃による抜草用器具の実施例を示す正面図である。 本考案使用の複数の小刃と鎌形刃の立体化前の平面図、本考案のブレ止め針をもつ複数の鎌形立体刃とその刃間の抜草排出部の立面図である。 複数の鎌形立体刃の回転軌跡を点線で示した図であり、抜草面の形状と45度回転時の立体刃上の各刃の引抜き方向とその長さを破線表示し、本考案の刃先に絡めて手前に引くという動作を説明した図である。 ブレーキ付パイプ軸横方向移動支持作業ハンドルのハンドル部とその横に固定されたバンドブレーキ部の一部断面図と平面図である。
パイプ柄先端の鎌形立体刃は互いに左右反転した形状で回転方向に相対平行に取り付ける。この二枚刃の平行間隔と刃の長さ及び地表面と刃が成す角度で一回転当たりの刈り取り面積と地表面から受ける回転負荷が決まる。又、抜草排出部はこの二枚の刃間で作動するので排出部を構成する押し出し部は相対する二枚刃の間隔の形状で決める。
パイプ柄先端中央のブレ止め針の長さは抜草排出部作動時の移動先端までの距離に合わせる。抜草排出部はスライドステイと直結されており、移動支持作業ハンドルにより押出された作動後にはパイプ柄とスライドステイ間に架けられた引きバネにより押出し前位置に引き戻される。パイプ柄最後部は電動ドリル等の外部駆動力取り付け部とし、パイプ柄回転中心位置に六角軸を一本設置する。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。1は耐久性のあるステンレス素材の二枚の手鎌型立体回転刃であり、11は長さ900ミリメートルほどの金属パイプ柄で成人が腰をまげずに両足で立って取り扱える長さである。各手鎌型刃は回転方向へ向けて刃が地表面に食い込むようにパイプ柄の先端に取り付けられている。直線状の刃を回転円周上の接線方向に曲げることにより刃の長さは変わらないが食い込みは浅く狭くなり地表面からの回転抵抗は軽減される。この立体刃の地表面刈り取り面積は刃の形状から食い込み深さ次第で変化するが、A部分は刃が一回転した時の軌跡でその形状はドーナツ形になり本機の場合は成人の手のひら(掌部分)大である。又、回転力によりこの回転鎌刃上に並んだ各小刃部には1cで破線表示した様にブレ止め針を含めた回転軸方向に引寄せる斜めの力が働き根や地下茎に絡み引抜いて抜草を行う。1bはこのドーナツ状の中心部の空隙を解消するために回転刃の上にもう一枚重ねて取付けたな直線状小刃でポイント除草時と刃部の横移動時に有効である。2はその立体回転刃間でパイプ軸方向に往復作動するステンレス製フラットバーを先端に向けて山形に曲げた押出し雑草排出部であり、2aはその後部に直結された一枚の金属製曲線型の雑草排出部である。3は雑草排出部の後部に直結されたパイプ軸に平行な二本のスライドステイである。
4は作業用ハンドルであり、この二本のスライドステイ後部を手動で押出す。このハンドルはパイプ軸直角方向への手動移動の中心になるようにパイプ軸沿いに回転負荷を掛けずに自由移動できるので、刃先に絡みついた抜草の多寡に応じて回転軸の回転を止めずに雑草排出部の押し出し距離を任意に調整して刃部を連続的に横スライド移動しながら抜草作業を行うことが可能になる。5はこの二本のスライドステイが移動する回転軸上に固定されたレールである。6は抜草箇所位置決め用のブレ止め針であり作業時に先ず地表面に差し込むが、抜草中の負荷による刃先のブレを軽減する。7は押出されたスライド部を元の位置に引戻すために回転パイプ軸上の固定位置とスライドの間に架けられた引きバネである。
8は運搬時や手入れ時に作業用ハンドルがパイプ軸沿いに不意に移動しないように 又、抜草が刃に硬く絡み付き回転を一時停止するときのために取り付けたバンドブレーキであり、作業用ハンドル二本と同時に握れるように相接近してブレーキレバーが取り付けられている。B―B断面図は弾性を持つステンレス板8aを回転軸外周上にバンド状に這わせてその後端近くに設けた合成ゴム部8bをこのブレーキレバーで回転軸に圧着・系脱させることによりブレーキ機能を持たせることを示した図である。9はパイプ軸最後部に設けた電動ドリル等の外部駆動力取り付け用の六角軸であり、ドリルチヤックで接続した電動ドリル等は作業ハンドルを支持支点として地表面へ加圧・回転・引き抜きをする力点となる。10は六角軸固定支持部分をパイプ軸の周囲から強く固定する締め具である。
本考案の一実施例は上述の如き構成であり、電動ドリル等外部駆動力(図示せず)として充電機能付き電気ドリル・ドライバーでドリルチヤック付のものを使用することで本機の目的を十分達成できる。
(本考案を実施するために、市販品の充電機能付き電気ドリル・ドライバーでドリルチヤック付のものとして、トルク35~45N・メートル、回転数350~1400/毎分程度の回転駆動力を有する簡易なものを使用して抜草効果を確認した。)
1 二枚の手鎌型立体回転刃
2 抜草排出部
3 スライドステイ
4 作業用ハンドル
5 レール
6 位置決めブレ止め針
7 引きバネ
8 バンドブレーキ
9 外部駆動力取り付け用の六角軸
10 パイプ締め具
11 金属パイプ柄

Claims (1)

  1. パイプ柄を回転軸としその先端中央にブレ止め針をもつ複数の鎌形立体刃とその刃間に抜草排出部を取付け、排出作業ハンドルを(回転軸横方向移動)支持支点とし、パイプ柄後端に接続した電動ドリル等の外部駆動力部を地表面への加圧・回転・引き抜き(回転軸縦方向移動)の力点とすることにより雑草等の抜き取り・排出を効率化したところを特徴とする抜草工具。
JP2023002703U 2023-07-10 2023-07-10 電動ドリル等を用いた抜草排出部付抜草機 Active JP3243838U (ja)

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