JPH0650403U - 動力式雑草抜取機 - Google Patents

動力式雑草抜取機

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JPH0650403U
JPH0650403U JP9188692U JP9188692U JPH0650403U JP H0650403 U JPH0650403 U JP H0650403U JP 9188692 U JP9188692 U JP 9188692U JP 9188692 U JP9188692 U JP 9188692U JP H0650403 U JPH0650403 U JP H0650403U
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JP
Japan
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weeding
shaft
nail
claw
guide cylinder
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JP9188692U
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春二 森
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春二 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩行姿勢で移動しながら操作し、除草作業の
負担軽減を図ると共に除草作業の能率向上を実現するこ
と。 【構成】 電動機1に長尺な回転軸7を取りつけ、その
先端に装着したカップラー13を介して交換可能な除草
爪体17を装着しておく。歩行姿勢のまま回転する除草
爪体17を土中21へ差し込むと雑草の根元の表土が局
部的にほぐされ、根が除草爪体17の爪に絡みつく。ス
パイク19がガイド筒12に取りつけられており、除草
爪体17を土中21に差し込むときの位置ずれが防止さ
れ、確実な除草が実現される。除草爪体17を圧縮コイ
ルばね10の復元力によって退避させると、ガイド筒1
2の先端開口部12aで根がしごかれ、除草作業が円滑
となる。除草爪体17は回転軸7からカップラー13の
部分で外すことができ、爪の損耗によって除草機能が落
ちた除草爪体17を簡単に交換することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は動力式雑草抜取機に係り、詳しくは、芝生や植栽の間などに生える雑 草を、その周囲の表土を掻き乱すことなくほぐして取り除くことができるように した動力駆動型の雑草抜取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、雑草などを除去する場合、根起こし器のフォーク状爪を土中に差し込 み、根元の表土を掘り起こして引き抜くようにすることが多い。このような草取 器では、雑草の大きさや根の張り具合を考慮しつつ、残しておくべき周囲の草木 をできるだけ傷つけないようにしてフォーク状爪を地表に浅く差し込み、その爪 と一体の握り部を操作しながら雑草を根元から掘り起こすようにしている。 例えば一般家庭の庭園などで使用される根起こし器は、短い握り用把手の先端 に、前方に向けて延びるフォーク状の爪体を備えている。そして、作業する人が 雑草の近くにしゃがみ込んで爪体を根元に向けて差し込み、把手を下げるように こじながら操作する。また、熊手のように把手に対してほぼ直角方向に爪体の姿 勢が設定されている根起こし器では、爪体を雑草の向こう側から手前に向けて差 し込み、把手をこじ上げるように操作したり、土を耕すように操作される。 一方、公園や道路の中央分離帯などの広範囲な植栽でも上記した根起こし器が 使用されることがある。しかし、多大の労力と時間を費やし能率的でないことか ら、可搬式のエンジンを駆動して鋸歯ディスクを水平に回転させるような刈取機 がしばしば使用される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、原動機の動力を利用して回転体を回転させ、その回転力により雑 草を取り除くことができるようにした雑草除去装置では、作業者が歩きながら操 作することができ、雑草が密生しているか所では極めて効果的である。しかしな がら、草花を植えた花壇のようにな場所では、雑草を選択的に取り除くことは不 可能に近い。しかも、雑草を除去するといっても、茎の根元を刈り払うだけであ るので、その根は依然として地中に残り、次のシーズンには同じ作業を繰り返さ なければならなくなる。 上記した熊手式などの草取器は、その把手が短いこともあって、いちいちしゃ がみこむ必要があり、重労働が余儀なくされる欠点がある。しかも、雑草の大き さや根の張り具合に応じて、爪体を土中に深く差し込むか浅く入れるかなどを見 極めながら、きめ細かく操作しなければならない。とりわけ、除草範囲が広い場 合には、多数の作業員と長時間にわたる労働が強いられ、また、極めて作業能率 の低いものとなる。 加えて、フォーク状爪などが前方に向けて延びた形式の根起こし器では、作業 中の力負担の大きい押し動作が主体となる。また、把手をこじ下げるときや、熊 手形式では把手をこじ上げる際に支点となるべきものがなく、力の作用させ方な ど操作上人間工学的に無理があり、動作の円滑を欠きやすい。 なお、芝生を敷き詰めた庭や公園においては、雑草の根が芝生の根に絡んでい ることが多い。このような場合、芝生を傷めずに雑草を掘り起こす作業は困難を 極める。特に、クローバなど地面に張りついた雑草があるときには、何か所もの 土を掘り起こさなければ取り除くことができず、芝生まで剥がしてしまうことに なる問題がある。
【0004】 本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は、雑草の存在と掘り起 こしか所を高い位置から見極めやすくし、かつ、いちいちしゃがみこまなくても 歩行姿勢で移動しながら操作でき、除草作業の負担軽減が図られること、周囲の 土を掻き乱すことなく回転する爪で局所的に表土をほぐしつつ雑草の根を絡みつ かせ、操作性の高い無理のない円滑な除草ができることを実現した動力式雑草抜 取機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電動機やエンジンなどの原動機の動力を利用して回転軸を回し、そ の回転力によって雑草を取り除くことができるようにした雑草除去装置に適用さ れる。 その特徴とするところは、図1を参照して、原動機1の出力軸1Aに接続され た長尺な回転軸7に、その先端に装着したカップラー13に爪軸15を介して着 脱可能とした除草爪体17が取りつけられている。そして、その除草爪体17の 先端部位には、土中21へ差し込まれて回転すると表土をほぐしながら根を絡み つかせて除草するハ字状にひらいた爪17a,17bが形成されていることであ る。 なお、爪は爪軸15に平行して延びる棒材18a,18b(図5参照)として もよく、それを除草爪体18の周囲部位に配置しておけばよい。
【0006】 除草爪体17を先端開口部12aで進退させるべく回転軸7の先端部位を軸方 向へ摺動可能に軸支するガイド筒12と、原動機1の装着された基端部位からガ イド筒12の近傍までの大部分の回転軸7を軸支する軸保持筒9とによって回転 軸7を覆っておき、ガイド筒12と軸保持筒9との間の回転軸7に、地表に差し 込まれるスパイク19,19を備えるガイド筒12が回転軸7の軸方向に相対変 位自在となる圧縮コイルばね10を外嵌させるようにしてもよい。 また、原動機1を左右一対の車輪3,3が装備された架台4の上端部位に装着 しておき、垂直姿勢の架台4に対して回転軸7が少し前方へ傾斜した姿勢となる ように、軸保持筒9を架台4の前面に固定しておくようにするとよい。
【0007】
【作用】
除草すべき雑草を見定めると、除草爪体17を取りつけた長尺な回転軸7を原 動機1によって回転させながら、回転軸7を地面に押しつける。土中21へ差し 込まれた除草爪体17のハ字状にひらいた爪17a,17bが雑草の生える部分 の表土を局部的にほぐし、その根が跳ね飛ばされたり爪17a,17bに絡みつ いたりして除草される。この除草作業はしゃがみこむ必要がなく、立ち姿勢のま ま行うことができる。なお、爪17a,17bが消耗すれば、カップラー13か ら爪軸15を外して、除草爪体17を交換すればよい。 爪軸15に平行して延びる棒材18a,18bで構成される爪を取りつけた除 草爪体18の場合も、上記と同じように作用させることができる。この場合、根 の絡みつきが助長され、除草能率は一層向上する。
【0008】 回転軸7に軸保持筒9とガイド筒12ならびに圧縮コイルばね10を取りつけ た場合には、まず、雑草の根元にスパイク19,19を差し込み、除草時の位置 ずれを阻止すべくガイド筒12を地表に位置決めする。回転軸7を回しながら地 面に向けて押し込み、圧縮コイルばね10を軸保持筒9とガイド筒12との間で 縮める。回転軸7がガイド筒12に対して軸方向へ摺動し、除草爪体17がガイ ド筒12の先端開口部12aから進出して土中21へ差し込まれる。表土をほぐ す除草爪体17は、地上部分ではガイド筒12に覆われた状態で回転する。回転 軸7を地面から離すと圧縮コイルばね10の弾発力によって除草爪体17がガイ ド筒12内へ後退し、その際に、爪17a,17bに絡みついた根が先端開口部 12aによってしごき落とされる。 原動機1を架台4の上端部位に装着し、垂直姿勢の架台4に対して回転軸7が 少し前方へ傾斜した姿勢となるように軸保持筒9を架台4の前面に固定しておく と、左右一対の車輪3,3の接地点3a,3aを支点にして架台4を少し前傾さ せれば、ガイド筒12のスパイク19,19を雑草の根元に差し込むことができ る。その後の作動は上記と同じであるが、架台4を元の姿勢に戻せば、ガイド筒 12によって除草爪体17に絡みついた根が払い落とされる。このような除草作 業は、作業者が歩行姿勢のまま極めて容易に行うことができる。
【0009】
【考案の効果】
本考案によれば、回転する長尺な回転軸の先端の除草爪体を土中に差し込むだ けでよく、しかも、雑草の根元の表土をほぐすだけで周囲を掻き乱さずに爪に根 を絡みつかせ、簡単に除草することができる。爪によってほぐされた表土はその まま残って地表に孔があくことがなく、見栄えを損なったり整地が必要となるこ とも可及的に少なくなる。除草の際にしゃがみこむことがなく、安楽な立ち姿勢 で作業を続けることができる。回転軸を雑草に向ければよいので、平らな芝生面 のみならず立木の根元などでの除草も容易となる。 除草爪体の爪がハ字状にひらいていても複数の棒材からなるものであっても、 雑草の根元の表土は簡単にほぐされ、周囲の草花の根を切断することなく雑草の 根を爪に絡みつかせることができ、無用の掘り起こしが回避される。また、除草 の際の雑草の飛散も少なく、収拾の労力も少なくて済む。 回転軸に軸保持筒やスパイクを備えるガイド筒さらにはその間に圧縮コイルば ねを介在させておけば、スパイクによりガイド筒を地表に固定して除草の位置ず れが防止され、除草爪体をガイド筒から土中へ安定して進出させ除草することが できる。その際に、回転する除草爪体の地上部分がガイド筒で覆われ、作業者の 安全が図られる。根の絡みついた除草爪体を土中からひき上げると、圧縮コイル ばねで復元するガイド筒によって雑草を爪から取り除くことができ、除草作業の 円滑化が図られる。 車輪を備えた架台に上記の構成の装置を取りつければ、車輪の接地点を支点に して架台4を揺動させ、しゃがまなくても歩行姿勢で移動しながら除草操作する ことができ、作業者の負担がおおいに軽減される。
【0010】
【実施例】
以下に、本考案の動力式雑草抜取機を、その実施例を示した図面に基づいて詳 細に説明する。 図1は、架台4の脚4Aを垂直にした動力式雑草抜取機30の側面図であり、 図2はその前面図であって、雑草を抜き取るための除草爪体17は、架台4の上 端部位に装着された電気ドリル1によって回転されるようになっている。 装置本体は架台4に取りつけられており、二本のパイプ材で形成した脚4A, 4Aを一体化する本体部材4Bの上部には、前方へ突出するブラケット2a,2 aが取りつけられ、それに電気ドリル1の先端左右が挟持され、ボルト1a,1 aによって逆様の姿勢で固定されている。 この電気ドリル1の上部には把手1bが位置しており、電源に接続する電気コ ード1cやスイッチ1dが設けられている。なお、除草爪体17を回転するため の原動機として、本例では簡易的に例えば380Wの電気ドリル1を使用してい るが、電動機やエンジンなどの他の原動機類を適宜採用することができる。
【0011】 架台4は常時垂直な姿勢にあるほぼ1m程度の高さであり、上端部位には左右 に延びるハンドル4Cが取りつけられ、歩行する姿勢で掴みやすい高さに配置さ れている。架台4の下端部位には左右に延びる軸材4Dが設けられ、車輪3,3 を支承して簡単に移動することができるようになっている。なお、軸材4Dは車 輪3から外方へ延出しており、作業者が足をかけることができるようにもなって いる。 軽量化のために薄い鋼板の両端を曲げて製作された垂直姿勢の本体部材4Bの 下方前面には、前方へ突出したブラケット5,5が左右の取付位置を調整可能に してボルト止めされている。このブラケット5,5は後述する軸保持筒9を常時 固定しておくものであり、左右方向に貫通するボルト5a,5bの軸部でもって 軸保持筒9が挟みこまれ、電気ドリル1に接続した回転軸7が少し前方へ傾斜し た姿勢に保たれる。
【0012】 電気ドリル1の出力軸1Aの先端にはチャック6が取りつけられているが、こ れに長尺な回転軸7の上端部位が掴まれ、チャック6の締め込みによって保持さ れた状態で、下端の除草爪体17を回転させることができる。もちろん、チャッ ク6が緩められると回転軸7を離脱させ、装置の解体が可能となる。 回転軸7の上端の基端部位にはスペーサ8が外嵌され、二本の六角孔付きボル ト8a,8aで固定され、回転軸7と共に回転する。このスペーサ8は是非とも 必要というものでないが、その上端がチャック6の先端に当接される一方、下端 が軸保持筒9の上端の内周部に当接し、チャック6に掴まれた回転軸7の電気ド リル1の側で、後述する圧縮コイルばね10と協働して軸保持筒9を位置規制す ると共に、軸保持筒9の内部での回転軸7の回転を容易にすることができて都合 がよい。 その回転軸7は、後述するガイド筒12と、電気ドリル1の装着された基端部 位からガイド筒12の近傍までの大部分の回転軸7を軸支する軸保持筒9とによ って覆われている。そして、ガイド筒12と軸保持筒9との間には、圧縮コイル ばね10が配置されている。
【0013】 詳しく述べると、上記のスペーサ8から下方へ延びる回転軸7の大部分を覆う 軸保持筒9の上端および下端には、回転軸7を支承すると共に後述するごとく回 転軸7を簡単に抜き取ることができるやや大きい内径のベアリング9a,9bが 嵌入されている。回転軸7の先端部位は、後述する軸受スリーブ11の上端およ び下端に嵌入したベアリング11a,11bに支承され、ガイド筒12の内部に 突入している。そのガイド筒12は、除草爪体17を先端開口部12aで進退さ せるべく回転軸7の先端部位で軸方向へ摺動可能なものとなっている。 すなわち、軸保持筒9の下端面とガイド筒12との間では回転軸7が露出され ており、その部分を外囲する圧縮コイルばね10によって、ガイド筒12が回転 軸7の軸方向に相対変位自在となっている。なお、上記の軸受スリーブ11はパ イプ体であり、次に述べるカップラー13に隣接すると共に、地表に差し込まれ るスパイク19,19を備えるガイド筒12に内嵌されている。 外径が例えば30mmのガイド筒12の内部では、図3に示すように、除草爪 体17の上方に配設されたカップラー13と回転軸7の先端部位とが接続されて いる。そのために、回転軸7の先端がカップラー13に形成した大径孔13aに 挿入され、回転軸7の外周部に形成した平坦面7aに六角孔付きのボルト14A の先端を圧接して、カップラー13との一体化が図られている。
【0014】 カップラー13の下端には小径孔13bが設けられ、除草爪体17の爪軸15 の先端の小径部15Aが挿入され、上記と同様な平坦面15aに六角孔付きのボ ルト14Bを圧接させて、カップラー13と除草爪体17との一体化が図られて いる。その爪軸15には中径部15Bや大径部15Cも形成され、図4に示すよ うに、その大径部15Cに設けた切込部にハ字状にひらいた爪17a,17bを 備えるブレードが挿入され、ボルト16a,16bによって固定される。 なお、爪軸15は上記のように小径部15Aと、ボルト16cで結合される中 径部15Bおよび大径部15Cからなっているが、少なくとも小径部15Aと大 径部15Cとを形成しておけば、除草爪体17を構成させることが容易となる。 このような除草爪体17は使用しているうちにその爪17a,17bが摩耗する が、後述する要領でガイド筒12を取り除けば、六角孔付きのボルト14Bを外 して簡単に交換することができる。 除草爪体17の先端部位はハ字状にひらいた形状となっているが、これが土中 21に差し込まれて回転すると表土をほぐしながら根を絡みつかせて除草するこ とができる。なお、三角状の爪17a,17bは180度の位置に対向して配置 されているが、三枚の刃を中心部位でひらいた形状となるように、120度の間 隔で配置しておいてもよい。また、図5に示すように、爪軸15に平行して延び る複数本(図示は二本)の棒材18a,18bを周囲部位に配置した除草爪体1 8としてもよい。この場合には、表土の掻き乱しは少なく、かつ、根の絡みつき が多くなる。
【0015】 図3に戻って、ガイド筒12は、除草爪体17の大部分とカップラー13と軸 受スリーブ11とを覆っている。その上端部には、軸受スリーブ11が抜けない ようにするストッパ12Aが形成されている。このストッパ12Aはガイド筒1 2の端板で形成させれば十分であるが、その内周面はベアリング11aのインナ レースに接触しない程度に留められ、回転軸7の回転が妨げられないようになっ ている。 なお、軸受スリーブ11は回転軸7の回転を円滑にするだけでなく、軸方向の 摺動をも可能にするものであり、ベアリング11a,11bの内径は回転軸7の 外径よりも僅かであるが大きくなっている。しかし、ベアリング11a,11b をガイド筒12に直接固定して取りつける場合には、軸受スリーブ11を省いて もよい。 ガイド筒12の外周には棒状のスパイク19,19が軸方向に延在して設けら れおり、除草対象の根元の地表に差し込まれ、ガイド筒12の遊転と除草時の位 置ずれを阻止するように機能する。なお、スパイク19,19の形状は機能を発 揮するものであればガイド筒12の先端を尖らせたものでもよいが、本例のよう に長い釘状のものを溶接しておけば十分である。 図1において、上記した軸保持筒9の下端面とガイド筒12の上端面との間に 介在される圧縮コイルばね10は、回転中の除草爪体17を地面に押しつけたと き、ガイド筒12に対して除草爪体17を相対的に進出させるべく圧縮されなが ら縮小するように挙動する。すなわち、ガイド筒12を電気ドリル1の方向へそ の縮み量だけ後退させ、除草爪体17に対するガイド筒12の相対的な後退動作 を許容するようになっている。一方、除草爪体17を土中21より引き上げたと き、その先端開口部12aの周囲でもって、爪に絡みついた雑草をしごき落すよ うに、その弾発力でガイド筒12を前進させるようにも作用する。
【0016】 ところで、図2に示すブラケット5,5から軸保持筒9を外すと共に、ブラケ ット2a,2aから電気ドリル1を架台4から解放した後に、ボルト1a,1a の螺合されていたねじ孔に操作ハンドル22を装着すれば、作業者が電気ドリル 1を任意の姿勢で支えて、架台4を接近させることのできない傾斜した植込み地 や、車輪3を置くことのできない立木の根元などにおいても、回転軸7を回して 雑草を取り除くことができる。 一方、そのような状態において、回転軸7をチャック6から解放し、スペーサ 8が除去されると、軸保持筒9,圧縮コイルばね10およびガイド筒12を、回 転軸7の基端側すなわち電気ドリル1の取り付けられていた側から抜きとること ができる。そして、カップラー13に取りつけた六角孔付きボルト14B(図3 参照)を緩めると除草爪体17が爪軸15から外れ、損耗した場合の交換も容易 に行うことができる。
【0017】 以上のように構成された動力式雑草抜取機は、次のように操作して、雑草を能 率よく除去することができる。 図1に示すように、動力式雑草抜取機30は、架台4の脚4A,4Aの下端の 車輪3,3とガイド筒12のスパイク19,19とによって自立した状態におか れる。電気コード1cを電源に接続した後に、動力式雑草抜取機30の後方に立 ってハンドル4Cを歩行姿勢で握り、高い位置からの広い視野で除草対象となる 雑草を見つけると、動力式雑草抜取機30を移動させる。なお、作業する近くで 電源が得られないときは、携帯式などの発電機を準備しておき、電気ドリル1を 駆動すればよい。また、エンジンで回転軸7を直接回転させる雑草抜取機を使用 してもよい。 架台4を前方へ少し傾け、ガイド筒12のスパイク19,19を地面に対して ほぼ垂直な方向から雑草の根元に突き刺し、ガイド筒12が位置ずれしないよう に固定する。スイッチ1dを入れて回転軸7と共に除草爪体17を回転させ、ハ ンドル4Cを握って車輪3,3の接地点3a,3aを支点にさらに前傾させる。 このとき、軸保持筒9とガイド筒12との間に介在された圧縮コイルばね10が 縮み、除草爪体17がガイド筒12の先端開口12aから進出して例えば3〜4 cmの深さの土中21へ差し込まれる。
【0018】 例えば1,000rpmで回転する除草爪体17によって表土が局部的にほぐ され、雑草の根が除草爪体17に絡みついたり、跳ね飛ばされる。その時間はせ いぜい1〜2秒である。この操作の際に反力が作用して架台4が後ずさりしよう とすることがあるが、車輪3の側方へ突出された軸材4Dに足を掛けるなどする と、静止を保つことができる。 除草爪体17はガイド筒12から進出しているが、地上部分では依然としてス パイク19によって固定された状態にあるガイド筒12によって覆われ、回転す る除草爪体17によって作業者が危険にさらされることはない。爪によってほぐ された表土はその位置に残るので、除草したあとに大きく孔があいたり、整地し なければならないほどに土が乱されることはない。 除草できるとスイッチ1dを切り、ハンドル4Cを手前に引けば、架台4は元 の姿勢に戻され、スパイク19,19が地上に出てガイド筒12が持ち上げられ る。このとき、除草爪体17も共に持ち上げられるが、縮んでいた圧縮コイルば ね10がその弾発力で伸びるので、ガイド筒12が回転軸7に沿って復元し、除 草爪体17の先端部分を残してその大部分がガイド筒12内へ後退する。その際 に、爪に絡みつていた雑草やその根がガイド筒12の先端開口部12aの周囲で 払い落とされる。
【0019】 以上の説明から分かるように、回転する除草爪体を地面に差し込むだけで、雑 草の根元の表土をほぐすなどして簡単に除草することができる。そのほぐされた 部分は局所的であり、掘りおこした大きな孔があくようなことはほとんどない。 その除草作業においては、しゃがみこんだり移動したりする負担の大きい動きが 回避され、安楽な姿勢で除草することができる。回転軸を雑草に向ければよいの で、立木の根元など除草の容易でないか所でも作業することができる。 除草爪体の爪がハ字状にひらいていたり複数の棒材であるので、周囲の土を無 用に掻き乱すことは少なく、一方、雑草の根を絡みつかせたり、跳ね飛ばす除草 動作が極めて短い時間で実現される。なお、除去された雑草は大きく飛び散るこ とはなく、収拾の手間も軽減される。 回転軸にスパイクを備えたガイド筒や軸保持筒を取りつけ、圧縮コイルばねを 両者間に介在させると、スパイクによって除草中の位置ずれが防止され、能率よ く雑草を除去することができる。また、回転している除草爪体をガイド筒によっ て覆った状態に保って、作業者の足元の安全が図られる。さらには、圧縮コイル ばねで復帰するガイド筒によって爪に絡みついた根を直ちにしごき取ることがで き、除草作業の円滑化が図られる。 車輪を備えた架台に上記の構成の装置を取りつければ、架台の揺動を車輪の接 地点を支点にして揺動させ、しゃがまなくても歩行姿勢で移動しながら操作する ことができ、除草作業中の作業者の負担がおおいに軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 架台を垂直姿勢にした動力式雑草抜取機の側
面図。
【図2】 動力式雑草抜取機の前面図。
【図3】 回転軸の先端に装着された各部材の構成を示
す拡大断面図。
【図4】 二又状の爪を備えた除草爪体の側面図。
【図5】 複数の棒材よりなる爪を備えた除草爪体の正
面図。
【符号の説明】
1…電気ドリル(原動機)、1A…出力軸、3…車輪、
4…架台、7…回転軸、9…軸保持筒、10…圧縮コイ
ルばね、12…ガイド筒、12a…先端開口部、15…
爪軸、17…除草爪体、17a,17b…爪、18…除
草爪体、18a,18b…棒材(爪)、19…スパイ
ク、21…土中、30…動力式雑草抜取機。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機やエンジンなどの原動機の動力を
    利用して回転軸を回転させ、その回転力により雑草を取
    り除くことができるようにした雑草除去装置において、 前記原動機の出力軸に接続された長尺な回転軸には、そ
    の先端に装着したカップラーに爪軸を介して着脱可能と
    した除草爪体が取りつけられ、 該除草爪体の先端部位は、土中に差し込まれて回転する
    と表土をほぐしながら根を絡みつかせて除草するハ字状
    にひらいた爪が形成されていることを特徴とする動力式
    雑草抜取機。
  2. 【請求項2】 前記ハ字状にひらいた爪に代えて、前記
    爪軸に平行して延びる複数の棒材が前記除草爪体の周囲
    部位に配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    された動力式雑草抜取機。
  3. 【請求項3】 前記回転軸は、前記除草爪体を先端開口
    部で進退させるべく該回転軸の先端部位を軸方向へ摺動
    可能に軸支するガイド筒と、前記原動機の装着された基
    端部位から該ガイド筒近傍までの大部分の回転軸を軸支
    する軸保持筒とによって覆われ、 前記ガイド筒と軸保持筒との間の回転軸には、地表に差
    し込まれるスパイクが備えられた前記ガイド筒を該回転
    軸の軸方向に相対変位自在とする圧縮コイルばねが外嵌
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載された動力式雑草抜取機。
  4. 【請求項4】 前記原動機は、左右一対の車輪を装備し
    た架台の上端部位に装着され、前記軸保持筒は垂直姿勢
    の架台に対して前記回転軸が少し前方へ傾斜した姿勢と
    なるように前記架台の前面に固定されていることを特徴
    とする請求項3に記載された動力式雑草抜取機。
JP9188692U 1992-12-17 1992-12-17 動力式雑草抜取機 Pending JPH0650403U (ja)

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JP9188692U JPH0650403U (ja) 1992-12-17 1992-12-17 動力式雑草抜取機

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