JP2548612Y2 - 雑草除去装置 - Google Patents

雑草除去装置

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JP2548612Y2
JP2548612Y2 JP1992045998U JP4599892U JP2548612Y2 JP 2548612 Y2 JP2548612 Y2 JP 2548612Y2 JP 1992045998 U JP1992045998 U JP 1992045998U JP 4599892 U JP4599892 U JP 4599892U JP 2548612 Y2 JP2548612 Y2 JP 2548612Y2
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春二 森
大誠 清水
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春二 森
大誠 清水
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は雑草除去装置に係り、詳
しくは、芝生の間などに生える雑草を掘り起こして取り
除き、また、それを散乱しないように掻き集めることが
できるようにした歩行式手動操作型の雑草除去装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、雑草などを除去する場合、根起
こし器のフォーク状爪を土中に差し込み、根元の土を掘
り起こして引き抜くようにすることが多い。このような
草取器では、雑草の大きさや根のはり具合を考慮しつ
つ、残しておくべき周囲の草木をできるだけ傷つけない
ようにしてフォーク状爪を土中に浅く差し込み、その爪
と一体の握り部を操作しながら雑草を根元から掘り起こ
すようにしている。例えば一般家庭の庭園などで使用さ
れる根起こし器は、短い握り用把手の先端に、前方に向
けて延びるフォーク状の爪体を備えている。そして、作
業する人が雑草の近くにしゃがみ込んで爪体を根元に向
けて差し込み、把手を下げるようにこじながら操作す
る。また、熊手のように把手に対してほぼ直角方向に爪
体の姿勢が設定されている根起こし器では、爪体を雑草
の向こう側から手前に向けて差し込み、把手をこじ上げ
るように操作したり、土を耕すように操作される。一
方、公園や道路の中央分離帯などの広範囲な植栽でも上
記した根起こし器が使用されることがある。しかし、多
大の労力と時間を費やし能率的でないことから、可搬式
のエンジンを駆動して鋸歯ディスクを水平に回転させる
ような刈取機がしばしば使用される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した回転式の刈取
機では、作業者が歩きながら操作することができ、雑草
が密生している箇所では極めて効果的である。しかしな
がら、草花を植えた花壇のようにな場所では、雑草を選
択的に取り除くことは不可能に近い。一方、熊手式など
の草取器は、その把手が短いこともあって、いちいちし
ゃがみこむ必要があり、重労働が余儀なくされる欠点が
ある。しかも、雑草の大きさや根のはり具合に応じて、
爪体を土中に深く差し込むか浅く入れるかなどを見極め
ながら、きめ細かく操作しなければならない。とりわ
け、除草範囲が広い場合には、多数の作業員と長時間に
わたる労働が強いられ、また、極めて作業能率の低いも
のとなる。加えて、フォーク状爪などが前方に向けて延
びた形式の根起こし器では、作業中の力負担の大きい押
し動作が主体となる。また、把手をこじ下げるときや、
熊手形式では把手をこじ上げる際に支点となるべきもの
がなく、力の作用させ方など操作上人間工学的に無理が
あり、動作の円滑を欠きやすい。例えば、芝生を敷き詰
めた庭や公園においては、雑草の根が芝生の根に絡んで
いることが多い。このような場合、芝生を傷めずに雑草
の根を起こす作業は困難を極める。特に、クローバなど
地面にはりついた雑草があるときには、何箇所もの土を
掘り起こさなければ取り除くことができず、芝生まで剥
がしてしまうことがある。また、掘り起こした雑草をそ
の場で回収する場合には、いちいち袋に詰める動作が必
要となる。一方、その場に掘り起こした雑草を残すとき
には、散乱した雑草を爾後的に拾集しなければならず、
その手間も無視することができない。
【0004】本考案は上述の問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、雑草の存在と掘り起こしの箇所を、目
の位置を高くして見極めやすくし、かつ、いちいちしゃ
がまなくても歩行姿勢で移動しながら操作して除草作業
の負担軽減を図ること、作業中に草取機にかける力を作
業者の移動につれた自然な動作で与え、しかも、操作性
の高い主として引き動作でもって無理なく円滑に行える
ようにすること、また、草取機本体に特別な部材を導入
することなく、「てこ」の原理を利用できる支点を設
け、それでもって根起こし操作が極めて簡便かつ容易な
ものとすることができること、掘り起こし動作に続く簡
易な操作で雑草の掻き集めもできるようにすることを実
現した雑草除去装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、爪体を差し込
み、草根を掘り起こして雑草を抜きとることができるよ
うになっている草取機に適用される。その特徴とすると
ころは、図1を参照して、草取機本体1の前後方向の中
央部位には左右一対のホイール3,3が軸承される。そ
の草取機本体1の前面には、爪体6aを備えるレイキ6
が設けられる一方、後面には、レイキ6によって掘り起
こされた雑草を掻き集めるための爪体7aを有するスク
レーパー7が設けられる。上記の草取機本体1には、歩
行姿勢のまま草取機を引き動作で移動させ、また、前後
に傾動させるための長尺なハンドルバー5が前方へ傾斜
して取りつけられている。そして、レイキ6の爪体6a
の下端6bおよびスクレーパー7の爪体7aの下端7b
は、ホイール3,3の接地点Mを支点として草取機本体
1を前後に傾動させることができるように、ホイール
3,3の接地点よりも高い位置に設定される。
【0006】上記のレイキ6を、図2に示すように、草
取機本体1の前面において上下位置変更可能に装着する
ようにしておくことができる。また、上記のスクレーパ
ー7も、草取機本体1の後面において上下位置変更可能
に装着できるようにしておく(図3参照)。なお、スク
レーパー7の左右幅は、図2に示すように、レイキ6の
左右幅よりも広く形成しておくとよい。さらに、レイキ
6は、下方になるにつれて前方へ曲げられ、その爪体6
aの下端6bが地面15に対して傾斜するようにしてお
く(図1参照)。加えて、草取機本体1の前面に、複数
のレイキ6,6A,6Bを左右方向に並べて装着できる
ようにしておくとよい(図5参照)。
【0007】
【作用】草取機本体1の前面にレイキ6を設け、後面に
もスクレーパー7を設ける。その際、レイキ6の爪体6
aの下端6bおよびスクレーパー7の爪体7aの下端7
bの少なくとも一方が、ホイール3,3の接地点Mより
も高くなるように設定する。すなわち、前方へ傾斜して
いるハンドルバー5を握り、歩行姿勢のまま草取機本体
1を牽引し、また、ホイール3,3の接地点Mを支点と
して前後に傾動させることができるようにしておく。歩
行姿勢にあって高い位置から除草すべき雑草とレイキ6
の爪体6aを差し込むべき位置や回数を見極め、草取機
本体1を雑草の近くに配置する。その草取機本体1は、
中央部位に支承させた一対のホイール3,3の転動で、
極めて簡単に移動される。レイキ6を雑草の根元に向
け、ハンドルバー5を前下方へ傾けて、レイキ6の爪体
6aを土中へ差し込む。ハンドルバー5を少し引きなが
ら前上方へ傾動すれば、雑草の根元の土が掘りおこさ
れ、土中からその根が簡単に掘り出される。そのまま、
ハンドルバー5をさらに少し前上方に傾けて引くと、接
地したスクレーパー7が掘りおこされた雑草を掻きと
り、その場に散乱させることなく集められる。その雑草
を掻き出すようにして次の位置へ移動し、同様にして他
の雑草を掘り起こす。スクレーパー7に雑草が沢山絡み
ついた時点で取り外し、集めるなどすればよい。
【0008】上記のレイキ6やスクレーパー7を、草取
機本体1において上下位置変更可能に装着することがで
きるようにしておけば、草取機本体1を牽引するとき、
ホイール3,3の接地点Mを支点として前後に傾動させ
る程度を好みに応じて変更することができる。すなわ
ち、雑草の根のはり具合を考慮してレイキ6の差込量を
加減することができ、レイキ6の爪体6aの下端6bや
スクレーパー7の爪体7aの下端7bが、ホイール3,
3の接地点Mに対して除草に好ましくない位置と感じれ
ば、レイキ6やスクレーパー7を草取機本体1に対して
上下の異なる位置につけ替えることができる。スクレー
パー7の左右幅がレイキ6の左右幅よりも大きくなって
いると、掘りおこされた雑草の掻きとり面が広くなり、
掻き集めが容易で、その場での散乱を少なくすることが
できる。レイキ6が下方になるにつれて前方へ曲げら
れ、その爪体6aの下端6bが地面15に対して傾斜し
た形状であれば、地面にはりついている雑草の根に対し
て適切な深さにレイキを差し込むことができ、そのまま
草取機本体1を引いても、周囲の芝生などを傷つけるこ
とが少なく、無用の深掘りも回避される。草取機本体1
の前面に複数のレイキ6,6A,6Bを左右方向に並べ
て装着できるようになっている場合には、雑草の成長や
広がり程度に応じて、レイキの数を増やすことができ
る。このようにすれば、地面に広くはりついた雑草を少
ない手数で掘り起こすことができる。
【0009】
【考案の効果】本考案の雑草除去装置によれば、歩行姿
勢のままハンドルバーを握って草取機本体を移動させる
ことができる。そして、高い位置から雑草の掘り起こし
箇所を見極め、また、他の雑草を捜すことも容易とな
る。掘り起こす作業にいちいちしゃがむ必要がなく、草
取機本体1を牽引する方向の動作に関連して行うことが
できる。そして、ホイールの接地点を支点にして少ない
力でもって操作でき、作業負担の軽減が図られる。ま
た、掘り起こされた雑草を散乱させることなく、掘り起
こしと連続した作動で掻き集められ、操作性の著しい向
上と飛躍的に高い作業能率を実現することができる。レ
イキの取付位置を変更可能にしておけば、操作性を自己
にあわせて改善することができる。また、スクレーパー
の取付位置も変更できるようにしておくと、レイキによ
る掘り起こしとスクレーパーによる掻き集めの動作の連
続性を高くすべく調整することも容易となる。スクレー
パーがレイキよりも幅広いものとなっている場合には、
掘り起こされた雑草の掻き集めが効率よく行われ、爾後
的な拾集作業を少なくできる。前方へ曲がったレイキを
採用すれば、過大な掘り起こしを避けて、残すべき周囲
の草花や芝生を傷つけたり、掘り起こしてしまうといっ
たことが可及的に少なくなる。レイキを追加して沢山並
べれば、広い範囲に根をはびこらせた雑草や密集した雑
草を少ない手数で掘り起こすことができる。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の雑草除去装置を、その実施
例を示した図面に基づいて詳細に説明する。図1は、左
右にホイールを支承する車軸が草取機本体に設けられた
雑草除去装置の側面図である。その草取機本体1は、一
枚の薄鋼板を前部および後部において上方へ折り曲げて
U字状に成形されている。そして、中央部の水平な本体
プレート1Aと、前方で垂直に立ちあがった前面エプロ
ン1Bと、後方で垂直上方へ曲げられた後面エプロン1
Cとを備えている。さらに、この草取機本体1には、本
体プレート1Aの左右側面を上方へ折り曲げて形成した
サイドプレート1D,1Dがあり、図2に示すように、
それらを貫通して左右へ延びる車軸2を支持できるよう
になっている。この車軸2には、ベアリング3aを内蔵
したホイール3,3が左右に取りつけられている。一
方、本体プレート1Aの上面には、前方へ傾斜して延び
るコネクター4(図1参照)が取りつけられ、歩行しな
がら操作することができる長尺なハンドルバー5が着脱
可能に取りつけられている。そして、前面エプロン1B
には、レイキ6が取付位置を上下に変更して装着するこ
とができるようになっている。また、後面エプロン1C
にも、スクレーパー7が取付位置を上下に変更可能に装
着される。
【0011】詳しく述べると、上記したコネクター4
は、ハンドルバー5の先端を挿入して固定する筒状部4
aとそれに溶接などで一体化した基板部4bとからな
る。その基板部4bは、図4に示すように、複数(図示
は4つ)の六角孔付きボルト8,8を介して、本体プレ
ート1Aの上面に固定される。筒状部4aには貫通孔9
が設けられており、ハンドルバー5の先端を貫いてピン
10(図1参照)を差し込み、例えば45度の前方へ傾
斜した姿勢でハンドルバー5が固定されるようになって
いる。このハンドルバー5は草取機本体1を移動させる
ために牽引操作したり、雑草の掘り起こしや掻き集め動
作のために傾動操作するものである。これは、図面にお
いてはその全体が示されていないが、真っ直ぐな棒であ
ったり、握りの箇所が水平となるように折り曲げた形の
ものを採用することができる。なお、一本のバーでもよ
いが、操作する人の身長や体型にあわせて長さを変えら
れるように、テレスコピックに伸縮することができるも
のとしておいてもよい。ちなみに、図示したように、車
軸2が本体プレート1Aの上面にあって、筒状部4aと
干渉するような場合には、筒状部4aの上面を切り欠い
て、車軸2が通るように配慮すればよい。もちろん、コ
ネクター4の取付位置を変更しておくこともできるし、
個々のホイール3をそれぞれのサイドプレート1Dに単
独支持させるようにしておいてもよい。
【0012】前述したレイキ6は、図2に示すように、
例えば爪体6aが3つ形成された程度のものでよい。こ
のレイキ6は、前面エプロン1Bの中央の上部に穿設し
た止め孔1bにボルト11と蝶ナット12で固定され、
取り外しできるものが採用される。そして、レイキ6自
体には上下方向に延びる長孔6cが設けられており、前
面エプロン1Bに対しては任意の高さ位置に装着するこ
とができるようになっている。スクレーパー7は、図3
に示すように、後面エプロン1Cに装着されるが、レイ
キ6と同じ装着形態が採用され、止め孔1cや長孔7c
を用いて、ボルト13や蝶ナット14で固定することが
できる。このスクレーパー7もレイキ6も、図1に示し
たように、その爪体7aの下端7aや爪体6aの下端6
bは、ホイール3,3の接地点Mよりも高くなるよう設
定して固定される。これによって、草取機本体1を水平
な姿勢とした場合には、それぞれの下端が地面15から
離れており、草取機本体1を前後方向に傾動させる余地
が確保される。ところで、レイキ6は垂直に延びるプレ
ート状でもよいが、図示したように、下方になるにつれ
て円弧状に前方へ曲げられたり、「く」字状に折り曲げ
られたりして、その下方に形成した三角状の爪体6aを
地面15に対して傾斜させておくとよい。このようにし
ておけば、後述するが、雑草の根元に深く差し込まれる
ことはなく、残しておくべき周囲の草花の根まで大きく
掘り起こしてしまうようなことを避けることができる。
【0013】上記したスクレーパー7はレイキ6より幅
が広くなっており、その爪体7aはレイキ6のそれより
多く形成されている(図2参照)。これは、掘り起こさ
れた雑草を掻き集めるのに都合がよいようにするためで
あるが、その爪体7aはレイキ6のように先鋭である必
要はなく、地面に散乱する雑草を掻き集めながらある程
度の量がたまるまで保持することができるようになって
いればよい。したがって、爪体7aはレイキ6の爪体6
aより短いかピッチの小さいものもしくは大きいもので
もよく、また、スクレーパー7自体が、図示のように平
らな板状のものでよい。もちろん、場合によっては、レ
イキ6のように前方への曲面を呈して、爪体7aに実質
的なすくい角が与えられたものでもよく、その形状は適
宜選定することができる。ところで、前述したコネクタ
ー4の取付位置やハンドルバー5の設置角度は、レイキ
6による草取機本体1の掘り起こし動作や、スクレーパ
ー7による掻き集め操作に影響を与えることが多く、ま
た、作業する人によっても操作感覚の異なることがあ
る。そこで、図には表されていないが、レイキ6などの
装着要領と同様にして、コネクター4の設置位置を変更
できるようにしておいたり、ハンドルバー5の固定角度
を変更することができるように、コネクター4を回動調
整できるようにしておくとよい。なお、本考案者らによ
る操作性のテストにおいては、ハンドルバー5を引き動
作して草取機本体1を移動させるようにしておくと、レ
イキ6による掘り起こしやスクレーパー7による掻きと
りが、引き動作に連続して行うことができ、極めて好都
合であることが確認された。また、ハンドルバー5とレ
イキ6とは鍬の柄と刃のような位置関係にあるが、ハン
ドルバー5の下端部を固定するコネクター4の位置が可
及的に低いほど、操作性の高いことも判明した。
【0014】以上のように構成された雑草除去装置は、
次のように操作して、雑草を能率よく除去することがで
きる。図1において、草取機本体1の前面エプロン1B
に設けた止め孔1bとレイキ6の長孔6cへボルト11
を挿通し、レイキ6の上下方向の取付位置を調整しなが
ら蝶ナット12で固定する。そして、レイキ6の爪体6
aの下端6bがホイール3,3の接地点Mよりも例えば
1cm程度高くなるように設定し、爪体6aを地面15
に対して上下動させる余地を確保しておく。続いて、ボ
ルト13と蝶ナット14を用いてスクレーパー7の上下
の取付位置を調整しながら、草取機本体1の後面エプロ
ン1Cに取りつける。この場合も、爪体7aの下端7b
が地面15から1cm程度浮くように調整し、ハンドル
バー5の傾動操作で、ホイール3,3の接地点Mを支点
にして、草取機本体1を前後に傾動させることができる
ようにしておく。最後に、本体プレート1Aの上面のコ
ネクター4にハンドルバー5の下端部を挿入して、ピン
10で抜けないように止める。歩行姿勢のままハンドル
バー5を握り、レイキ6の掘り起こし動作やスクレーパ
ー7による掻き集め動作を試し、操作感覚が自己に適合
しなければ、レイキ6やスクレーパー7の上下位置を再
度調整する。
【0015】準備が完了すると、立ったままで芝生から
出ている雑草を見つけ、その掘り起こしに必要な場所へ
レイキ6の爪体6aを運ぶ。その雑草の位置までは、ハ
ンドルバー5を引き動作によっても押し動作によって
も、ホイール3,3の転動によって簡単に移動させるこ
とができる。草取機本体1を止めてハンドルバー5を下
方へ少し傾けると、図1中の地面15は二点鎖線で示し
たようになり、草取機本体1がホイール3,3の接地点
Mを支点にして前方へ傾動され、レイキ6の爪体6aは
雑草の根元に差し込まれる。レイキ6は円弧状に前方へ
曲げられており、その爪体6aの下端6bが地面15に
対して傾斜した状態で、土中に深く入ることはない。レ
イキ6を差し込んだ状態でハンドルバー5を少し手前に
引けば、爪体6aは雑草の根をすくうようにして前進す
る。爪体6aは三角歯のフォークのような形をしてお
り、ハンドルバー5を少し上方へ傾動させると、根の周
囲の土をほぐすようにして、雑草が掘り起こされる。も
ちろん、若干の土も掘り起こされるが、周囲の芝生など
まで及ぶことはない。ハンドルバー5をさらに上方へ傾
動させ、図1中の一点鎖線で地面15を示したように、
スクレーパー7の爪体7aが接地する姿勢にして引け
ば、掘り起こされた雑草が幅の広いスクレーパー7によ
って掻き集められる。雑草の根が広い範囲にわたってい
る場合には、レイキ6による根のすくい動作を何度か繰
り返して雑草を掘り起こす。地面15に長くはりついた
ような雑草の場合には、レイキ6を差し込んだ状態で、
ハンドルバー5を引き続ければよい。ハンドルバー5を
引いて、スクレーパー7で掘り起こされた雑草をひきず
りながら、次の雑草の位置まで草取機本体1を移動さ
せ、同様の操作を行う。その際に、従前に掻き集められ
た雑草はスクレーパー7に絡みついており、散乱させた
ままになることは少ない。操作を繰り返してスクレーパ
ー7に多くの雑草が付着した時点で、それを取り除く。
【0016】このような動作はハンドルバー5の引き動
作と傾動だけの操作で達成され、しかも、操作に連続性
があり円滑な雑草の除去が可能となる。加えて、掘り起
こしに必要な力は、ホイール3の接地点Mを支点にした
「てこ」の原理で軽減され、無理なく力をかけることが
できる。そして、作業者は常時歩行状態にあって、掘り
起こしや掻き集めのためにいちいちしゃがみこむ必要も
なく、作業負担が著しく軽減される。ちなみに、上記し
たレイキ6およびスクレーパー7は、いずれの爪体6
a,7aの下端も、ホイール3の接地点Mより高い位置
に設定されている。しかし、ホイール3の接地点Mを支
点として草取機本体1を前後に傾動させることができれ
ばよいので、少なくともいずれか一方の爪体の下端を接
地点Mよりも高い位置に設定しておけばよい。例えば、
草取機本体1が水平な姿勢にあるとき、スクレーパー7
の爪体7aが地面に接触するが、レイキ6の爪体6aが
浮きあがっていたり、その逆の形態としておくこともで
き、操作する作業者の好みに応じて選択すればよい。な
お、雑草が幅広く繁茂している場合には、図5に示すよ
うに、レイキ6A,6Bを左右に追加して例えば3つの
レイキを並べて装着すればよい。レイキ6自体は土によ
って徐々に摩耗するものであり、幾つかを準備しておけ
ば、このような形態でも使用することができる。
【0017】図6は、サイドプレート1Dを下方に曲げ
て、その部分に車軸2を支承させた例である。この場合
には、車軸2がコネクター4と干渉することはなく、ハ
ンドルバー5をコネクター4に取りつける操作も容易と
なる。また、ハンドルバー5の設定角度を変更する機構
を採用する場合のスペース確保もしやすくなり、その角
度設定の操作性も向上する。図7は、図1における草取
機本体1の天地を逆にした例である。この例においても
レイキ6やスクレーパー7の取付位置を変更可能として
いるが、前面エプロン1Bの下端部に爪体を直接形成さ
せ、また、後面エプロン1Cにも爪体を形成しておくこ
ともできる。その際に、それぞれの爪体の下端とホイー
ル3の接地点との距離を変えたい場合には、図示しない
が、サイドプレート1Dにおいて、ホイール3の軸承位
置を変えることができる構造にしておくなどの配慮を施
せばよい。上記したごとくレイキ,スクレーパーや車軸
の位置を変更した後に草取機本体に固定する形式は、ボ
ルトと蝶ナットを使用する形態に限らず、公知の他の手
段によることもできる。この種の草取機を最も単純化す
る場合には、位置調整部分をなくしておけばよい。すな
わち、草取機本体にそれぞれの爪体を形成させ、車軸も
固定位置としておけば、レイキやスクレーパーの交換は
できないが、家庭用としては充分であり、また、コスト
ダウンも図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 左右にホイールを支承する車軸が草取機本体
の上部に設けられた本考案に係る雑草除去装置の側面
図。
【図2】 図1のII−II線矢視前面図。
【図3】 図1のIII −III 線矢視後面図。
【図4】 図1のIV−IV線矢視平面図。
【図5】 草取機本体の前面に複数のレイキを装着した
場合の雑草除去装置の前面図。
【図6】 車軸が草取機本体の下部に設けられた異なる
例の雑草除去装置の側面図。
【図7】 草取機本体が異なる形状をした雑草除去装置
の側面図。
【符号の説明】
1…草取機本体、3…ホイール、5…ハンドルバー、6
…レイキ、6a…爪体、6b…下端、6c…長孔、7…
スクレーパー、7a…爪体、7b…下端、7c…長孔、
15…地面、M…接地点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−81223(JP,A) 実開 昭61−148103(JP,U) 実開 昭63−45105(JP,U)

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 爪体を差し込み、草根を掘り起こして雑
    草を抜きとることができるようになっている草取機にお
    いて、 草取機本体の前後方向の中央部位には左右一対のホイー
    ルが軸承され、該草取機本体の前面に、爪体を備えるレ
    イキが設けられる一方、後面に、該レイキによって掘り
    起こされた雑草を掻き集めるための爪体を有するスクレ
    ーパーが設けられ、 上記草取機本体には、歩行姿勢のまま草取機を引き動作
    で移動させ、また、前後に傾動させるための長尺なハン
    ドルバーが前方へ傾斜して取りつけられ、 上記レイキおよびスクレーパーの少なくともいずれか一
    方の爪体の下端は、前記ホイールの接地点を支点として
    上記草取機本体を前後に傾動させることができるよう
    に、前記ホイールの接地点よりも高い位置に設定されて
    いることを特徴とする雑草除去装置。
  2. 【請求項2】 前記レイキは、草取機本体の前面におい
    て上下位置変更可能に装着されていることを特徴とする
    請求項1に記載された雑草除去装置。
  3. 【請求項3】 前記スクレーパーは、草取機本体の後面
    において上下位置変更可能に装着されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載された雑草除去装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スクレーパーの左右幅は、前記レイ
    キの左右幅よりも広く形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載された雑草除
    去装置。
  5. 【請求項5】 前記レイキは、下方になるにつれて前方
    へ曲げられており、その爪体の下端が地面に対して傾斜
    していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載された雑草除去装置。
  6. 【請求項6】 前記草取機本体の前面には、複数のレイ
    キが左右方向に並んて装着されることを特徴とする請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載された雑草除去装
    置。
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