JP3243425U - 表示ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、挿入するカードの下縁部の記載や構図を明瞭に表示することができると共に、その構成要素の構成を工夫することにより、金型を使って効率的に生産することができる樹脂製の表示ケースを提供する。【解決手段】本考案に係る表示ケースは、外縁部により、表示面と裏面とが、矩形状に画されたベース板と、正方向に外縁部から突設した枠片と、ベース板の外縁部からその内方向に枠片の正方向の先端から突設したストッパ片とを含み、ベース板は、その表示面及び/又は裏面に1又は複数の折目溝が形成されると共に、表示面と裏面を貫通して1又は複数の貫通溝が形成されており、夫々1又は複数の折目溝と貫通溝とが組み合わされて形成され、起立状態で、ベース板を支持する脚部とを含み、ベース板とストッパ片との間にカードを挿入してこれを表示する。【選択図】 図1
Description
本考案は、金型に樹脂を注入して成形することができ、脚部を折り曲げるなどして容易に組み立てることができる、樹脂製の表示ケースに関する。
企業名や組織名を表示したノベルティ用のカレンダーは、多数の企業、団体等が製作しており、組立て容易な紙製のカレンダー立とセットにされて、宣伝広告用に配布されることが多い。厚紙に溝や折目線や切目線を形成したカレンダー立は、切目線を折目線に沿って折り曲げるなどして、簡単に組み立てることができるが、不安定で壊れやすい。
そのため、安定して使用できるものとして、金型に樹脂を注入して成形する樹脂製の表示ケースも多数開発されており、これらも組立て容易なものが好んで用いられる。このような樹脂製の表示ケースは、卓上に立脚させて、あるいは壁などに係止して、カレンダーや絵葉書、写真などのカードを表示するのに用いられる。
図7に従来例の樹脂製の表示ケースを示す。この表示ケース200は、図7(a)のように、ベース板210と、その左右縁部及び下縁部210Eから突設した枠片220と、枠片220の先端からベース板210の内部方向に突設したストッパ片222と、を含んで構成される。ベース板210の下方には、ベース板210に対して折曲げ又は回転可能な3つの脚部230が設けられており、これをベース板210の裏面方向に起立させることにより、ベース板210を立脚させることができる。
このような従来例の表示ケース200は、ベース板210とストッパ片222との間にカード100を挿入して、カード100の表示面に描かれた絵図や記載等を表示することができる。また、上記のように、その下方にベース板210に3つの脚部230が設けられている他、その上方に指掛穴やフック係止穴、紙差しなどの構成要素が形成され、多用途化、多便化が図られている。
しかし、例えば図7(b)のように、ベース板210の下縁部210Eの中央部に対応する位置に金型の注入口が形成されている場合、これらの構成要素は、注入口から注入された樹脂の流れの障害となり、生産性を低下させる原因となる。また、ストッパ片222が枠片220の先端から内部方向に突出しているために、当接された2つの金型内部で樹脂が硬化した後、金型を外して成形品を取り出す際に、一方の金型をベース板210の垂直方向に離間させる以外に、スライドさせるなどの操作が必要になり、この工程も生産性を低下させる原因となる。
さらに、ベース板210の下縁部の枠片220から、ストッパ片222が上方に起ち上げっているので、下縁部の枠片220に当接したカード100の下縁近傍を隠してしまい、明瞭に表示することができない。例えば、企業のカレンダーを挿入する場合、その企業名がカードの下縁近傍に記載されることが多いため、制作した企業にとって肝心の企業名をはっきり表示することができない。また、表示するカードが絵葉書書や写真等の場合、下縁部のストッパ片が邪魔してしまい、その構図や美感を損ねてしまう。
特許文献1には、上記従来例の表示ケース200と同様に、容易に脚部を起こす事ができ、及び、金型形状を簡単にし、投資コストの削減できる表示ケースが開示されている。左右の枠片から内部方向に突設されたストッパ片に対向するベース板には型抜き窓が設けられており、左右の枠片に突設されたストッパ片に対しては、一方の金型をスライドさせるなどの操作が不要となる。しかし、ベース板の下縁部の枠片からはストッパ片が上方に起ち上げっているので、カード100の下縁近傍を表示することができない。また、下縁部のストッパ片に対向する型抜き窓が設けられていないため、やはり金型のスライド操作が必要となるが、この下縁部に型抜き窓を設けると、脚部の形成位置が型抜き窓より上方に制限されてしまう。
特許文献2が開示するカードホルダは、すべてのストッパ片に対向するベース板の位置に、型抜き窓が設けられているため、2つの当接した金型を、ベース板に対して垂直方向に動作させるだけで外すことができ、生産性を向上させている。しかし、ベース板の下縁部の中央から小片のストッパ片が上方に起ち上がっているほか、窓を大きくして低コスト化したため、強度の不足と反り返りが懸念される。
本考案は、挿入するカードの下縁部の記載や構図を明瞭に表示することができると共に、その構成要素の配置、構成を工夫することにより、金型を使って効率的に生産することができる樹脂製の表示ケースを提供する。
1.本考案に係る表示ケース
本考案に係る表示ケースは、上縁部、下縁部及び左縁部、右縁部からなる外縁部により、表示面と裏面とが、矩形状に画されたベース板と、該ベース板の裏面から表示面へ、該ベース板に対して直角方向(以下、「正方向」ともいう。)に、該外縁部から突設した枠片と、該ベース板の外縁部からその内側方向(以下、「内方向」ともいう。)に、該枠片の正方向の先端から突設したストッパ片と、を含み、該ベース板は、その表示面及び/又は裏面に1又は複数の折目溝が形成されると共に、表示面と裏面を貫通して1又は複数の貫通溝が形成されており、夫々1又は複数の該折目溝と該貫通溝とが組み合わされて形成された脚部が、その折目溝を軸として該ベース板から逆方向に押圧して起立した状態(以下、「起立状態」という。)で、該ベース板を支持し、該ベース板と該ストッパ片との間にカードを挿入して、これを表示する表示ケースにおいて、
前記ベース板は、前記ストッパ片と対向するベース板の位置に、型抜き窓が設けられており、該ベース板の下縁部から正方向に突設した下縁部の枠片に、挿入したカードの下辺を当接して載置することにより、該カードの下縁近傍を露出して表示し得る。
本考案に係る表示ケースは、上縁部、下縁部及び左縁部、右縁部からなる外縁部により、表示面と裏面とが、矩形状に画されたベース板と、該ベース板の裏面から表示面へ、該ベース板に対して直角方向(以下、「正方向」ともいう。)に、該外縁部から突設した枠片と、該ベース板の外縁部からその内側方向(以下、「内方向」ともいう。)に、該枠片の正方向の先端から突設したストッパ片と、を含み、該ベース板は、その表示面及び/又は裏面に1又は複数の折目溝が形成されると共に、表示面と裏面を貫通して1又は複数の貫通溝が形成されており、夫々1又は複数の該折目溝と該貫通溝とが組み合わされて形成された脚部が、その折目溝を軸として該ベース板から逆方向に押圧して起立した状態(以下、「起立状態」という。)で、該ベース板を支持し、該ベース板と該ストッパ片との間にカードを挿入して、これを表示する表示ケースにおいて、
前記ベース板は、前記ストッパ片と対向するベース板の位置に、型抜き窓が設けられており、該ベース板の下縁部から正方向に突設した下縁部の枠片に、挿入したカードの下辺を当接して載置することにより、該カードの下縁近傍を露出して表示し得る。
(定義)
なお、本明細書において、上記のように、ベース板の裏面から表示面へ、該ベース板に対して直角方向を「正方向」というのに対し、ベース板の表示面から裏面へ、該ベース板に対して直角方向を「逆方向」と呼ぶ。また、ベース板の外縁部からその内側方向と定義した上記「内方向」は、より詳しくは、ベース板の外縁部の接線に対して直角に立てた垂線が、当該外縁部に対向する外縁部へ向かう方向である。
なお、本明細書において、上記のように、ベース板の裏面から表示面へ、該ベース板に対して直角方向を「正方向」というのに対し、ベース板の表示面から裏面へ、該ベース板に対して直角方向を「逆方向」と呼ぶ。また、ベース板の外縁部からその内側方向と定義した上記「内方向」は、より詳しくは、ベース板の外縁部の接線に対して直角に立てた垂線が、当該外縁部に対向する外縁部へ向かう方向である。
(左右の下隅ストッパ片)
本考案に係る表示ケースは、前記ベース板の下縁部が、左縁部及び右縁部とそれぞれ交差する左右の下隅において、該ベース板の左縁部及び右縁部から夫々正方向に突設した左縁部の枠片及び右縁部の枠片と、前記下縁部の枠片とが、夫々接続されて形成された左下隅のストッパ片及び右下隅のストッパ片を備えるのが好適である。
本考案に係る表示ケースは、前記ベース板の下縁部が、左縁部及び右縁部とそれぞれ交差する左右の下隅において、該ベース板の左縁部及び右縁部から夫々正方向に突設した左縁部の枠片及び右縁部の枠片と、前記下縁部の枠片とが、夫々接続されて形成された左下隅のストッパ片及び右下隅のストッパ片を備えるのが好適である。
(下縁部、左右縁部の枠片)
本考案に係る表示ケースは、前記下縁部の枠片は、前記ベース板の下縁部に沿って、その左縁部から右縁部まで連続的又は断続的に延伸してもよい。また、左右の下隅において該下縁部の枠片と接続した前記左縁部の枠片と前記右縁部の枠片とが、上縁部方向に連続的又は断続的に延伸してもよい。
本考案に係る表示ケースは、前記下縁部の枠片は、前記ベース板の下縁部に沿って、その左縁部から右縁部まで連続的又は断続的に延伸してもよい。また、左右の下隅において該下縁部の枠片と接続した前記左縁部の枠片と前記右縁部の枠片とが、上縁部方向に連続的又は断続的に延伸してもよい。
(型抜き窓)
本考案に係る表示ケースは、前記型抜き窓は、前記ベース板に対して逆方向に投影した前記ストッパ片の投影像を内包する。
本考案に係る表示ケースは、前記型抜き窓は、前記ベース板に対して逆方向に投影した前記ストッパ片の投影像を内包する。
(定規)
本考案に係る表示ケースは、前記ベース板の上縁部に、定規の目盛を刻設してもよい。
本考案に係る表示ケースは、前記ベース板の上縁部に、定規の目盛を刻設してもよい。
(穴部)
本考案に係る表示ケースは、前記ベース板の下方に、左右対称の位置に2つの脚部を設けると共に、上縁部と該2つの脚部との間の位置に、左縁部と右縁部から等距離となるように穴部を設けてもよい。
本考案に係る表示ケースは、前記ベース板の下方に、左右対称の位置に2つの脚部を設けると共に、上縁部と該2つの脚部との間の位置に、左縁部と右縁部から等距離となるように穴部を設けてもよい。
(左右対称のストッパ片)
本考案に係る表示ケースは、左右対称である前記ベース板において、前記左縁部の枠片と前記右縁部の枠片の正方向の先端に、左右対称となるように、夫々ストッパ片を形成してもよい。
本考案に係る表示ケースは、左右対称である前記ベース板において、前記左縁部の枠片と前記右縁部の枠片の正方向の先端に、左右対称となるように、夫々ストッパ片を形成してもよい。
(脚部)
本考案に係る表示ケースにおいて、前記脚部は、その外郭縁部と内郭縁部は、それぞれ、ベース板上に配置された2つの外点を非直線で結ぶ外郭貫通溝と、この2つの外点を結ぶ直線上に配置された2つの内点を非直線で結ぶ内郭貫通溝と、によりベース板と画され、少なくとも隣接する外点と内点とを接続するように、該直線に沿ってベース板に刻設した折目溝により、逆方向に起立可能であると共に、起立姿勢において正方向の復元力を有しており、 該2つの内点間に、裏面から逆方向に突設された凸部に、該内郭縁部を係止することにより、起立姿勢を保持可能な脚部であり、該内郭縁部を前記凸部に係止させた起立状態の該脚部が、ベース板をその裏面から支持し得る。
本考案に係る表示ケースにおいて、前記脚部は、その外郭縁部と内郭縁部は、それぞれ、ベース板上に配置された2つの外点を非直線で結ぶ外郭貫通溝と、この2つの外点を結ぶ直線上に配置された2つの内点を非直線で結ぶ内郭貫通溝と、によりベース板と画され、少なくとも隣接する外点と内点とを接続するように、該直線に沿ってベース板に刻設した折目溝により、逆方向に起立可能であると共に、起立姿勢において正方向の復元力を有しており、 該2つの内点間に、裏面から逆方向に突設された凸部に、該内郭縁部を係止することにより、起立姿勢を保持可能な脚部であり、該内郭縁部を前記凸部に係止させた起立状態の該脚部が、ベース板をその裏面から支持し得る。
(凸部)
本考案に係る表示ケースにおいて、前記凸部は、前記ベース板の裏面から逆方向に、裏面と直角に突設された垂直凸部、又は、前記ベース板の裏面から逆方向に、該ベース板の外縁部に向かって斜め方向に突設された傾斜状凸部である。
本考案に係る表示ケースにおいて、前記凸部は、前記ベース板の裏面から逆方向に、裏面と直角に突設された垂直凸部、又は、前記ベース板の裏面から逆方向に、該ベース板の外縁部に向かって斜め方向に突設された傾斜状凸部である。
本考案に係る表示ケースにおいて、逆方向に押圧して、前記折目溝を回転軸として起立させた起立姿勢の脚部は、前記凸部と当接した内郭縁部が、該凸部を逆方向に乗り越えて起立状態となり、該凸部が該内郭縁部を係止することにより、該脚部の復元を阻止して起立状態を維持し、起立状態の該脚部を、正方向に押圧することにより、その内郭縁部が、該凸部を正方向に乗り越えることにより起立状態が解除される。
(ストッパ片)
本考案に係る表示ケースは、ベース板の下縁部から正方向に突設した下縁部の枠片に、挿入したカードの下辺を当接して載置することができ、左右の縁部から突設させた左右の縁部の枠片に設けたストッパ片により、挿入したカードの飛び出しを抑止して、カードの記載を表示することができる。さらに、ベース板の左右の下隅に、左縁部の枠片及び右縁部の枠片と下縁部の枠片とが夫々接続された左右の下隅のストッパ片を設ければ、カードの飛び出しを抑止する効果を高め、安定してカードの記載を表示することができる。
本考案に係る表示ケースは、ベース板の下縁部から正方向に突設した下縁部の枠片に、挿入したカードの下辺を当接して載置することができ、左右の縁部から突設させた左右の縁部の枠片に設けたストッパ片により、挿入したカードの飛び出しを抑止して、カードの記載を表示することができる。さらに、ベース板の左右の下隅に、左縁部の枠片及び右縁部の枠片と下縁部の枠片とが夫々接続された左右の下隅のストッパ片を設ければ、カードの飛び出しを抑止する効果を高め、安定してカードの記載を表示することができる。
(下縁部の枠片)
本考案に係る表示ケースは、下縁部の枠片にストッパ片を設けないので、下縁部の枠片に載置したカードの下縁近傍を露出して表示することができる。すなわち、カードの下縁近傍も含めて、カードに表現された絵図や記載の略全体を表示することができる。例えば、挿入するカードが企業のカレンダーである場合、その企業名がカードの下縁近傍に記載されることが多いが、本考案の表示ケースは下縁部の枠片にストッパ片を設けないので、企業名を見える状態に表示することができる。また、挿入するカードが絵葉書書や写真等のデザイン等である場合、その構図を損ねることなく、デザイン全体を表示することができる。
本考案に係る表示ケースは、下縁部の枠片にストッパ片を設けないので、下縁部の枠片に載置したカードの下縁近傍を露出して表示することができる。すなわち、カードの下縁近傍も含めて、カードに表現された絵図や記載の略全体を表示することができる。例えば、挿入するカードが企業のカレンダーである場合、その企業名がカードの下縁近傍に記載されることが多いが、本考案の表示ケースは下縁部の枠片にストッパ片を設けないので、企業名を見える状態に表示することができる。また、挿入するカードが絵葉書書や写真等のデザイン等である場合、その構図を損ねることなく、デザイン全体を表示することができる。
(型抜き窓)
また、本考案の表示ケースは、ストッパ片と対向するベース板の位置に、ベース板に対して逆方向に投影したストッパ片の投影像を内包する型抜き窓が設けた。そのため、表示ケースを成型する2つの金型を、ベース板に対して水平方向にスライドさせることなく、ベース板に対して垂直方向にのみ動作すればよいので、高効率に本考案の表示ケースを生産することができる。
また、本考案の表示ケースは、ストッパ片と対向するベース板の位置に、ベース板に対して逆方向に投影したストッパ片の投影像を内包する型抜き窓が設けた。そのため、表示ケースを成型する2つの金型を、ベース板に対して水平方向にスライドさせることなく、ベース板に対して垂直方向にのみ動作すればよいので、高効率に本考案の表示ケースを生産することができる。
(下縁部、左右縁部の枠片とストッパ片、定規)
上記ベース板において、下縁部の枠片、左縁部の枠片、右縁部の枠片は、夫々ベース板の下縁部、左右の縁部に沿って、連続的又は断続的に延伸してもよい。左右の縁部の枠片の正方向の先端に、左右対称となるようにストッパ片を形成すれば、表示ケースの美感を高めることができ、連続的又は断続的に延伸した左右の縁部の枠片に、必要に応じた数のストッパ片を形成することができるので、表示するカードの種類、大きさに応じた設計ができる。また、ベース板の上縁部に定規の目盛を刻設すれば、適宜、定規の代用品として用いることもできる。
上記ベース板において、下縁部の枠片、左縁部の枠片、右縁部の枠片は、夫々ベース板の下縁部、左右の縁部に沿って、連続的又は断続的に延伸してもよい。左右の縁部の枠片の正方向の先端に、左右対称となるようにストッパ片を形成すれば、表示ケースの美感を高めることができ、連続的又は断続的に延伸した左右の縁部の枠片に、必要に応じた数のストッパ片を形成することができるので、表示するカードの種類、大きさに応じた設計ができる。また、ベース板の上縁部に定規の目盛を刻設すれば、適宜、定規の代用品として用いることもできる。
(穴部)
また、本考案に係る表示ケースは、本考案に係る表示ケースは、ベース板の下方に、左右対称の位置に2つの脚部と型抜き窓の対を設け、他に穴部や折目溝、貫通溝等を設けないことにより、ベース板下縁部中央に対応する位置に設けた金型の注入口から注入した樹脂の流れを円滑化することができ、生産効率を高めることができる。挿入したカードの位置を修正したり、あるいは、表示ケースをフックなどに係止するために必要な穴部等を最小限設ける場合であっても、上縁部と上記2つの脚部との間の、左右縁部から等距離の位置に配置することにより、樹脂の流れを円滑化し、その生産効率を高めることができる。このように、本考案の表示ケースは、脚部や穴部などの構成要素を最小限とし、かつ左右対称に形成することにより、生産性を向上させることができる。
また、本考案に係る表示ケースは、本考案に係る表示ケースは、ベース板の下方に、左右対称の位置に2つの脚部と型抜き窓の対を設け、他に穴部や折目溝、貫通溝等を設けないことにより、ベース板下縁部中央に対応する位置に設けた金型の注入口から注入した樹脂の流れを円滑化することができ、生産効率を高めることができる。挿入したカードの位置を修正したり、あるいは、表示ケースをフックなどに係止するために必要な穴部等を最小限設ける場合であっても、上縁部と上記2つの脚部との間の、左右縁部から等距離の位置に配置することにより、樹脂の流れを円滑化し、その生産効率を高めることができる。このように、本考案の表示ケースは、脚部や穴部などの構成要素を最小限とし、かつ左右対称に形成することにより、生産性を向上させることができる。
(脚部)
また、本考案に係る表示ケースにおいて、脚部は、ベース板の表示面及び/又は裏面に、2つの外点を結ぶ直線に沿って刻設した折目溝を回転軸として、逆方向に起立可能であると共に、起立姿勢において復元力を有している。そして、この直線を内分する2つの内点間に、裏面から逆方向に突設された凸部に係止することにより、起立姿勢を保持することができる。すなわち、本考案に係る表示ケースにおいて、逆方向に押圧して起立させた起立姿勢の脚部は、その内郭縁部が凸部を乗り越えて起立状態となり、この凸部が内郭縁部を係止することにより、脚部の復元を阻止して起立状態を維持することができる。また、起立状態の脚部を、回転軸周りに正方向に押圧することにより、その内郭縁部が、凸部を正方向に乗り越えて起立状態を解除することができる。
また、本考案に係る表示ケースにおいて、脚部は、ベース板の表示面及び/又は裏面に、2つの外点を結ぶ直線に沿って刻設した折目溝を回転軸として、逆方向に起立可能であると共に、起立姿勢において復元力を有している。そして、この直線を内分する2つの内点間に、裏面から逆方向に突設された凸部に係止することにより、起立姿勢を保持することができる。すなわち、本考案に係る表示ケースにおいて、逆方向に押圧して起立させた起立姿勢の脚部は、その内郭縁部が凸部を乗り越えて起立状態となり、この凸部が内郭縁部を係止することにより、脚部の復元を阻止して起立状態を維持することができる。また、起立状態の脚部を、回転軸周りに正方向に押圧することにより、その内郭縁部が、凸部を正方向に乗り越えて起立状態を解除することができる。
以上のように、本考案に係る表示ケースは、挿入するカードの下縁部の記載や構図を明瞭に表示することができると共に、その構成要素の構成を最小限化し、金型を使って効率的に生産することができる。
以下、図面を参照しながら本考案に係る表示ケースの実施形態、実施例について説明する。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
1.本考案に係る表示ケース
1.本考案に係る表示ケース
(表示ケースの構成)
本考案に係る表示ケース1は、図1(a)に示すように、ベース板10と、その外縁部10E(10Er、10El、10Ed)から突設した枠片20(20r、20l、20d)と、枠片20の先端から正方向に突設したストッパ片22(22r、22l、22dr、22dl)と、を含んで構成される。
本考案に係る表示ケース1は、図1(a)に示すように、ベース板10と、その外縁部10E(10Er、10El、10Ed)から突設した枠片20(20r、20l、20d)と、枠片20の先端から正方向に突設したストッパ片22(22r、22l、22dr、22dl)と、を含んで構成される。
表示ケース1のベース板10には、ベース板10に対して回転又は折り曲げ可能な脚部30が設けられており、これをベース板10から逆方向に押圧して起立させることにより、図1(b)のようにベース板10を立脚することができる。このような本考案の表示ケース1は、ベース板10とストッパ片22との間に、カレンダー用紙や写真、絵葉書書などのカードを挿入して、カードの表示面10F側に描かれた絵図や記載等を表示することができる。
以下、主に図2(a)、(b)と図3(a)、(b)を参照して、本考案の実施形態に係る表示ケース1の構成要素について説明する。
(ベース板)
本実施形態の表示ケース1において、ベース板10は、図2(a)のように、上縁部10Eu、下縁部10Ed及び左縁部10El、右縁部10Erからなる外縁部10Eにより、表示面10Fと裏面10Bとが画された矩形状である。そして、図2(b)、図3(a)に示すように、ベース板10には、表示面10F及び/又は裏面10Bに折目溝3が刻設され、表示面10Fと裏面10Bを貫通して貫通溝5及び穴部14が形成される。
本実施形態の表示ケース1において、ベース板10は、図2(a)のように、上縁部10Eu、下縁部10Ed及び左縁部10El、右縁部10Erからなる外縁部10Eにより、表示面10Fと裏面10Bとが画された矩形状である。そして、図2(b)、図3(a)に示すように、ベース板10には、表示面10F及び/又は裏面10Bに折目溝3が刻設され、表示面10Fと裏面10Bを貫通して貫通溝5及び穴部14が形成される。
(枠片、ストッパ片)
本考案に係る表示ケース1において、枠片20は、ベース板10の裏面10Bから表示面10Fへ、ベース板10に対して直角となる方向(正方向)に、外縁部10Eから突設される。また、枠片20の正方向の先端から突設されるストッパ片22は、ベース板10の外縁部10Eからベース板10の内側方向(内方向)へ、ベース板10と略平行に突設される(図1(a)、(b)参照)。
本考案に係る表示ケース1において、枠片20は、ベース板10の裏面10Bから表示面10Fへ、ベース板10に対して直角となる方向(正方向)に、外縁部10Eから突設される。また、枠片20の正方向の先端から突設されるストッパ片22は、ベース板10の外縁部10Eからベース板10の内側方向(内方向)へ、ベース板10と略平行に突設される(図1(a)、(b)参照)。
(枠片の延伸)
本考案に係る表示ケース1は、下縁部の枠片20dは、ベース板10の下縁部10Edに沿って、その左縁部10Elから右縁部10Erまで延伸してもよい。下縁部の枠片20dは、連続的に延伸してもよいし、断続的に延伸してもよいが、連続的に延伸するのが望ましい。本考案に係る表示ケース1は、下縁部の枠片20dにはストッパ片22を設けないことを特徴とする。
本考案に係る表示ケース1は、下縁部の枠片20dは、ベース板10の下縁部10Edに沿って、その左縁部10Elから右縁部10Erまで延伸してもよい。下縁部の枠片20dは、連続的に延伸してもよいし、断続的に延伸してもよいが、連続的に延伸するのが望ましい。本考案に係る表示ケース1は、下縁部の枠片20dにはストッパ片22を設けないことを特徴とする。
また、左右の下隅において、左縁部の枠片20lと右縁部の枠片20rとを下縁部の枠片20dと接続させ、これらを上縁部10Eu方向に延伸してもよい。これらの左縁部の枠片20l、右縁部の枠片20rは、図4(a)、(b)のように連続的に延伸してもよいし、図3(a)、(b)のように断続的に延伸してもよい。本考案に係る表示ケース1は、左縁部の枠片20l、右縁部の枠片20rに、それぞれ1以上のストッパ片22l、22rを設けるのが望ましい。
(脚部)
ベース板10に形成される脚部30は、このような1又は複数の折目溝3及び貫通溝5の組み合わせから形成される。脚部30の周縁には、便宜のため、指を挿し込める穴を設けてもよい。脚部30は、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)等のように、その形状は特に限定されないが、ベース板10の下方に、左右対称に2つ設けるのが好ましく、中央に1つ設けてもよい。そして、脚部30は、図1(b)、図4(b)、図5(b)、(c)等に示すように、表示面10Fから裏面10B方向(逆方向)に押圧し、その折目溝3を回転軸として回転させ、起立させた状態で固定して、ベース板10を支持することができる。
ベース板10に形成される脚部30は、このような1又は複数の折目溝3及び貫通溝5の組み合わせから形成される。脚部30の周縁には、便宜のため、指を挿し込める穴を設けてもよい。脚部30は、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)等のように、その形状は特に限定されないが、ベース板10の下方に、左右対称に2つ設けるのが好ましく、中央に1つ設けてもよい。そして、脚部30は、図1(b)、図4(b)、図5(b)、(c)等に示すように、表示面10Fから裏面10B方向(逆方向)に押圧し、その折目溝3を回転軸として回転させ、起立させた状態で固定して、ベース板10を支持することができる。
(ストッパ片、型抜き窓)
本考案に係る表示ケース1において、ベース板10は、図1(a)、(b)のように、ストッパ片22と対向する表示面10Fの位置に、型抜き窓12が設けられている。この型抜き窓12は、図3(c)に示すように、ベース板10に対して逆方向に投影したストッパ片22の投影像を内包するように形成される。
本考案に係る表示ケース1において、ベース板10は、図1(a)、(b)のように、ストッパ片22と対向する表示面10Fの位置に、型抜き窓12が設けられている。この型抜き窓12は、図3(c)に示すように、ベース板10に対して逆方向に投影したストッパ片22の投影像を内包するように形成される。
このような本考案に係る表示ケース1は、ベース板10の下縁部10Edから正方向に突設した下縁部の枠片20dにストッパ片22を設けないので、挿入したカードの下辺を下縁部の枠片20dに当接させて載置することにより、カードの下縁近傍も含めて、カードに表現された絵図や記載の略全体を表示することができる。
2.実施例
2.実施例
以下、本考案に係る表示ケース1について、実施例を用いて更に詳細に説明する。
(左右の下隅ストッパ片)
本実施例に係る表示ケース1は、ベース板10の左右の下隅に、下隅のストッパ片22d(左下隅のストッパ片22dl及び右下隅のストッパ片22dr)を形成した(図1、図2、図4等参照)。左右の下隅とは、ベース板10の下縁部10Edが、左縁部10El及び右縁部10Erとそれぞれ交差する位置辺りをいう。
本実施例に係る表示ケース1は、ベース板10の左右の下隅に、下隅のストッパ片22d(左下隅のストッパ片22dl及び右下隅のストッパ片22dr)を形成した(図1、図2、図4等参照)。左右の下隅とは、ベース板10の下縁部10Edが、左縁部10El及び右縁部10Erとそれぞれ交差する位置辺りをいう。
これらの左下隅のストッパ片22dl及び右下隅のストッパ片22drは、ベース板10の左縁部10El及び右縁部10Erから夫々正方向に突設した左縁部の枠片20l及び右縁部の枠片20rと、下縁部の枠片20dとが、夫々接続されて形成される。左右の下隅のストッパ片22dl、22drを設けることにより、挿入したカードをベース板10の表示面10Fに安定して装着することができる。
(定規)
なお、ベース板10の上縁部10uに、定規50の目盛を刻設し、適宜、定規の代用品として用いてもよい。
なお、ベース板10の上縁部10uに、定規50の目盛を刻設し、適宜、定規の代用品として用いてもよい。
(左右対称性)
本実施例に係る表示ケース1は、図6(a)に示すように、左右対称であるベース板10において、左縁部の枠片20lと右縁部の枠片20rの正方向の先端に、左右対称となるように、夫々ストッパ片22を形成した。ベース板10の左右の縁部10El、10Erにも、左右対称に、それぞれ左縁部の枠片20l及び右縁部の枠片20r、及び、左下隅のストッパ片22dl及び右下隅のストッパ片22drを設けている。
本実施例に係る表示ケース1は、図6(a)に示すように、左右対称であるベース板10において、左縁部の枠片20lと右縁部の枠片20rの正方向の先端に、左右対称となるように、夫々ストッパ片22を形成した。ベース板10の左右の縁部10El、10Erにも、左右対称に、それぞれ左縁部の枠片20l及び右縁部の枠片20r、及び、左下隅のストッパ片22dl及び右下隅のストッパ片22drを設けている。
そして、全てのストッパ片22と対向する表示面10Fの位置に、型抜き窓12が設けられており、この型抜き窓12は、ベース板10に対して逆方向に投影したストッパ片22の投影像を内包するように形成されている(図3(c)参照)。
また、ベース板10の下方に、左右対称の位置に2つの脚部30を設けると共に、上縁部10uと2つの脚部30との間の位置に、左縁部10Elと右縁部10Erから等距離となるように穴部14を設けた。穴部14の上縁部に、フックなどに係止するための小穴を設けてもよい。
図6(a)に示す表示ケース1において、ベース板10の下縁部10Edの中央に記した矢印は、表示ケース1を成形する際に、この位置から樹脂が注入されることを示している。すなわち、上記矢印の位置は、表示ケース1を成形する金型の注入口に対応する位置に相当する。
本実施例の表示ケース1は、2つの脚部30と、穴部14とを、ベース板10の左右対称の位置に形成するため、金型における樹脂の流れを円滑にすることができる。上述したように、図7(a)に示す従来例の表示ケース200は、多すぎる構成要素が樹脂の流れの障害となったため(図7(b)参照)、本考案の表示ケース1は、脚部30や穴部14などの構成要素を最小限とし、かつ左右対称に形成することにより、生産性を向上させることができる。
また、本実施例の表示ケース1は、上記のように、全てのストッパ片22と対向して、ベース板10に型抜き窓12が設けられており、しかも型抜き窓12はストッパ片22の投影像を内包するように形成されているため、表示ケース1を成形後の2つの金型を、スライドさせることなく、ベース板10と垂直方向に離間させることにより、効率的に表示ケース1を製造することができる。
(脚部の起立姿勢)
図4に示す本実施例に係る表示ケース1において、脚部30は、ベース板10の下方に、左右対称に形成された、2つの長方形である。各脚部30は、それぞれ、ベース板の表示面10F及び/又は裏面10Bに、2つの外点(7e、7e)を結ぶ直線Lに沿って刻設した折目溝3を回転軸として、図4(b)のように、ベース板の表示面10Fから裏面10B方向の逆方向に起立可能である。そして、逆方向に起立した脚部30は、その起立姿勢において、表示面10Fへ戻る正方向の復元力を有している。
図4に示す本実施例に係る表示ケース1において、脚部30は、ベース板10の下方に、左右対称に形成された、2つの長方形である。各脚部30は、それぞれ、ベース板の表示面10F及び/又は裏面10Bに、2つの外点(7e、7e)を結ぶ直線Lに沿って刻設した折目溝3を回転軸として、図4(b)のように、ベース板の表示面10Fから裏面10B方向の逆方向に起立可能である。そして、逆方向に起立した脚部30は、その起立姿勢において、表示面10Fへ戻る正方向の復元力を有している。
(凸部)
この逆方向に起立した脚部30は、図5(a)に示す凸部40に係止することにより、起立姿勢を保持することができる。この凸部40は、上記した、2つの外点(7e、7e)を結ぶ直線Lを内分する2つの内点(7i、7i)間辺りに、裏面10Bから逆方向に突出するように設けられる。凸部40は、 ベース板10の裏面10Bから逆方向に、裏面10Bと直角に突設されてもよいし(垂直凸部)、ベース板10の裏面10Bから逆方向に、ベース板10の外縁部10Eに向かって斜め方向に突設されてもよい(傾斜状凸部)。
この逆方向に起立した脚部30は、図5(a)に示す凸部40に係止することにより、起立姿勢を保持することができる。この凸部40は、上記した、2つの外点(7e、7e)を結ぶ直線Lを内分する2つの内点(7i、7i)間辺りに、裏面10Bから逆方向に突出するように設けられる。凸部40は、 ベース板10の裏面10Bから逆方向に、裏面10Bと直角に突設されてもよいし(垂直凸部)、ベース板10の裏面10Bから逆方向に、ベース板10の外縁部10Eに向かって斜め方向に突設されてもよい(傾斜状凸部)。
(折目溝)
本実施例の表示ケース1において、折目溝3は、裏面10Bに設けた2つの外点(7e、7e)を結ぶ直線Lに沿って、少なくとも隣接する外点7eと内点7iとを接続する。したがって、折目溝3は、直線Lに沿って、2つの外点(7e、7e)を接続する1本の折目溝3であってもよいし、左右の2組の隣接する外点7eと内点7iを接続する2本の折目溝3であってもよい。折目溝3は、裏面10Bに設けるのが好適であるが、表示面10Fに設けてもよく、あるいは、表示面10Fと裏面10Bで、刻設位置が一致するように両面に設けてもよい。
本実施例の表示ケース1において、折目溝3は、裏面10Bに設けた2つの外点(7e、7e)を結ぶ直線Lに沿って、少なくとも隣接する外点7eと内点7iとを接続する。したがって、折目溝3は、直線Lに沿って、2つの外点(7e、7e)を接続する1本の折目溝3であってもよいし、左右の2組の隣接する外点7eと内点7iを接続する2本の折目溝3であってもよい。折目溝3は、裏面10Bに設けるのが好適であるが、表示面10Fに設けてもよく、あるいは、表示面10Fと裏面10Bで、刻設位置が一致するように両面に設けてもよい。
(外郭縁部、内郭縁部)
また、本実施例の表示ケース1において、脚部30は、外郭縁部36と内郭縁部37によって、ベース板10から画される。外郭縁部36は、直線Lと交わることなく、2つの外点(7e、7e)同士を非直線により結ぶ貫通溝5により、ベース板10から画される。また、内郭縁部37は、直線Lと貫通溝5とに囲まれて、直線Lと交わることなく2つの内点(7i、7i)同士を夫々非直線により結ぶ内郭貫通溝5により画される(図4(a)、(b)、図3(a)等参照)。
また、本実施例の表示ケース1において、脚部30は、外郭縁部36と内郭縁部37によって、ベース板10から画される。外郭縁部36は、直線Lと交わることなく、2つの外点(7e、7e)同士を非直線により結ぶ貫通溝5により、ベース板10から画される。また、内郭縁部37は、直線Lと貫通溝5とに囲まれて、直線Lと交わることなく2つの内点(7i、7i)同士を夫々非直線により結ぶ内郭貫通溝5により画される(図4(a)、(b)、図3(a)等参照)。
図5(a)~(c)は、本実施例に係る表示ケース1の脚部30の裏面10Bにおける脚部30の斜視図である。本実施例において、脚部30は、上記実施例3と同様に、脚部30は、ベース板10の下方に、左右対称に形成された2つの長方形の一方である。
図5(a)は、脚部30が、ベース板10と面一の状態を表す。図5(b)において、脚部30は、逆方向に回転させた脚部30の内郭縁部37が凸部40を乗り越えた直後の起立姿勢にある。そして、図5(c)は、脚部30が、正方向に復元しようとする脚部30の内郭縁部37が、凸部に係止された起立状態を表す。この起立状態の脚部30が、 ベース板10をその裏面10Bから支持することができる。
(状態遷移)
本実施例の表示ケース1において、ベース板10から逆方向に押圧して、回転軸周りに起立させた起立姿勢の脚部30は、一定以上の力を印可することにより、その内郭縁部37が凸部40を乗り越えることができる(図5(b)参照)。凸部40を乗り越えた起立姿勢の脚部30には、ベース板10と面一の状態(図5(a)参照)に戻ろうとする正方向への復元力が働くが、凸部40が内郭縁部37を係止することにより、脚部30の復元を阻止して起立状態を維持することができる(図5(c)参照)。
本実施例の表示ケース1において、ベース板10から逆方向に押圧して、回転軸周りに起立させた起立姿勢の脚部30は、一定以上の力を印可することにより、その内郭縁部37が凸部40を乗り越えることができる(図5(b)参照)。凸部40を乗り越えた起立姿勢の脚部30には、ベース板10と面一の状態(図5(a)参照)に戻ろうとする正方向への復元力が働くが、凸部40が内郭縁部37を係止することにより、脚部30の復元を阻止して起立状態を維持することができる(図5(c)参照)。
このような図5(c)に表す脚部30の起立状態は、脚部30を回転軸周りに正方向に押圧することにより解除することができる。すなわち、脚部30に正方向に一定以上の力を印可することにより、脚部30の内郭縁部37が、凸部40を正方向に乗り越えて起立状態が解除される。
以上、本考案に係る表示ケースについて説明したが、本考案は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本考案に係る表示ケースは、カレンダー用紙や写真などのカードを装着して、これらを机上や壁に掛けて表示し、あるいは保存するのに用いることができる。
1:表示ケース
3:折目溝
5:貫通溝
7e:外点
7i:内点
10: ベース板
10F:表示面
10B:裏面
10E:外縁部
(10El:左縁部、10Er:右縁部、10Ed:下縁部、10Eu:上縁部)
12:型抜き窓
14:穴部
20: 枠片
(20l:左縁部の枠片、20r:右縁部の枠片、20d:下縁部の枠片)
22:ストッパ片
22l:左縁部のストッパ片
22r:右縁部のストッパ片
22dl:左下隅のストッパ片
22dr:右下隅のストッパ片
30:脚部
36:外郭縁部
37:内郭縁部
40:凸部
50:定規
100:カード(カレンダー用紙や写真など)
200:従来の表示ケース(卓上カレンダー用紙)
210:ベース板
210E:外縁部
220:枠片
222:ストッパ片
230:脚部
3:折目溝
5:貫通溝
7e:外点
7i:内点
10: ベース板
10F:表示面
10B:裏面
10E:外縁部
(10El:左縁部、10Er:右縁部、10Ed:下縁部、10Eu:上縁部)
12:型抜き窓
14:穴部
20: 枠片
(20l:左縁部の枠片、20r:右縁部の枠片、20d:下縁部の枠片)
22:ストッパ片
22l:左縁部のストッパ片
22r:右縁部のストッパ片
22dl:左下隅のストッパ片
22dr:右下隅のストッパ片
30:脚部
36:外郭縁部
37:内郭縁部
40:凸部
50:定規
100:カード(カレンダー用紙や写真など)
200:従来の表示ケース(卓上カレンダー用紙)
210:ベース板
210E:外縁部
220:枠片
222:ストッパ片
230:脚部
Claims (9)
- 上縁部、下縁部及び左縁部、右縁部からなる外縁部により、表示面と裏面とが、矩形状に画されたベース板と、
該ベース板の裏面から表示面へ、該ベース板に対して直角方向(以下、「正方向」ともいう。)に、該外縁部から突設した枠片と、
該ベース板の外縁部からその内側方向(以下、「内方向」ともいう。)に、該枠片の正方向の先端から突設したストッパ片と、を含み、
該ベース板は、その表示面及び/又は裏面に1又は複数の折目溝が形成されると共に、表示面と裏面を貫通して1又は複数の貫通溝が形成されており、
夫々1又は複数の該折目溝と該貫通溝とが組み合わされて形成された脚部が、その折目溝を軸として該ベース板から逆方向に押圧して起立した状態(以下、「起立状態」という。)で、該ベース板を支持し、
該ベース板と該ストッパ片との間にカードを挿入して、これを表示する表示ケースにおいて、
前記ベース板は、
前記ストッパ片と対向するベース板の位置に、型抜き窓が設けられており、
該ベース板の下縁部から正方向に突設した下縁部の枠片に、挿入したカードの下辺を当接して載置することにより、該カードの下縁近傍を露出して表示し得る表示ケース。 - 前記ベース板の下縁部が、左縁部及び右縁部とそれぞれ交差する左右の下隅において、
該ベース板の左縁部及び右縁部から夫々正方向に突設した左縁部の枠片及び右縁部の枠片と、前記下縁部の枠片とが、夫々接続されて形成された左下隅のストッパ片及び右下隅のストッパ片を備える、請求項1に記載の表示ケース。 - 前記下縁部の枠片は、前記ベース板の下縁部に沿って、その左縁部から右縁部まで連続的又は断続的に延伸しており、
左右の下隅において該下縁部の枠片と接続した、前記左縁部の枠片と前記右縁部の枠片とが、上縁部方向に連続的又は断続的に延伸している、請求項2に記載の表示ケース。 - 前記型抜き窓は、前記ベース板に対して逆方向に投影した前記ストッパ片の投影像を内包する、請求項1に記載の表示ケース。
- 前記ベース板の上縁部に、定規の目盛を刻設した、請求項1に記載の表示ケース。
- 前記ベース板の下方に、左右対称の位置に2つの脚部を設けると共に、上縁部と該2つの脚部との間の位置に、左縁部と右縁部から等距離となるように穴部を設けた、請求項1に記載の表示ケース。
- 左右対称である前記ベース板において、
前記左縁部の枠片と前記右縁部の枠片の正方向の先端に、左右対称となるように、夫々ストッパ片を形成した、請求項2に記載の表示ケース。 - 前記脚部は、
その外郭縁部と内郭縁部は、それぞれ、
ベース板上に配置された2つの外点を非直線で結ぶ外郭貫通溝と、
この2つの外点を結ぶ直線上に配置された2つの内点を非直線で結ぶ内郭貫通溝と、
によりベース板と画され、
少なくとも隣接する外点と内点とを接続するように、該直線に沿ってベース板に刻設した折目溝により、逆方向に起立可能であると共に、起立姿勢において正方向の復元力を有しており、
該2つの内点間に、裏面から逆方向に突設された凸部に、該内郭縁部を係止することにより、起立姿勢を保持可能な脚部であり、
該内郭縁部を前記凸部に係止させた起立状態の該脚部が、ベース板をその裏面から支持し得る、請求項1に記載の表示ケース。 - 逆方向に押圧して、前記折目溝を回転軸として起立させた起立姿勢の脚部は、
前記凸部と当接した内郭縁部が、該凸部を逆方向に乗り越えて起立状態となり、
該凸部が該内郭縁部を係止することにより、該脚部の復元を阻止して起立状態を維持し、
起立状態の該脚部を、正方向に押圧することにより、その内郭縁部が、該凸部を正方向に乗り越えることにより起立状態が解除される、請求項8に記載の表示ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023002282U JP3243425U (ja) | 2023-06-28 | 2023-06-28 | 表示ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023002282U JP3243425U (ja) | 2023-06-28 | 2023-06-28 | 表示ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3243425U true JP3243425U (ja) | 2023-08-24 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023002282U Active JP3243425U (ja) | 2023-06-28 | 2023-06-28 | 表示ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3243425U (ja) |
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2023
- 2023-06-28 JP JP2023002282U patent/JP3243425U/ja active Active
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