JP3243317U - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動及び設置が容易で、空調対象空間に効率良く冷風等を送ることができ、且つ作業等の邪魔にならない空気調和機を提供する。【解決手段】利用側熱交換器12と熱源側熱交換器22を有する移動可能な空気調和機であって、利用側熱交換器12で冷却または加熱された空気が送り出されるハウジング11の吹出口16には、空気を空調対象空間に導くダクト35が接続されており、ダクト35は、空気が吹出口16よりも上方に向かって流れるようダクト35の向きを変える第1の曲管部36と、空気が空調対象空間に向かって吹き出されるようダクトの向きを変える第2の曲管部38と、ダクト35の流路面積を狭くする縮管部37と、を具備する。これにより、移動及び設置が容易で、高い位置にあるダクト吹出口39から強力に冷風等を吹き出して空調対象空間に送ることができ、且つ作業等の妨げにならない。【選択図】図1

Description

本考案は、利用側ユニットと熱源側ユニットが一体的に設けられた移動可能な空気調和機に関する。
従来、冷凍サイクルを利用する空気調和機であって、移動自在な一つの架台上に利用側ユニットと熱源側ユニットが設けられた移動式の空気調和機が知られている。
例えば、特許文献1には、室内熱交換器と、該室内熱交換器を流れる空気を室内に送り出す室内送風ファンと、を有する室内ユニットと、室内熱交換器に冷媒循環可能に接続された室外熱交換器と、該室外熱交換器を流れる空気を送り出す室外送風ファンと、を有する室外ユニットと、移動可能に車輪を有し室内熱交換器の吸込口と室外熱交換器の吸込口とが対向するように室内ユニットと室外ユニットが載置された架台と、を具備する空気調和機が開示されている。
この種の空気調和機は、通常のパッケージエアコン等の空調機を設置することが難しい工場、作業場、倉庫、体育館等の大空間において、作業者等の近傍に冷風や温風を送って作業空間等を効率良く冷房または暖房するスポット空調等に利用される。
特開2021-11984号公報
しかしながら、上記した従来技術の移動式の空気調和機は、空調対象空間となる作業場所等で利用者の作業等を妨げることなく高効率な冷房または暖房を行うことができるよう改善すべき点があった。
具体的には、特許文献1に開示された空気調和機は、例えば工場等の大空間における冷房運転において、利用側ユニットとしての室内ユニットから利用者等に向かって冷風を強力に吹き付けることができる優れた空調性能を有する。しかしながら、空調対象空間によっては、空気調和機からの冷風または温風を、空調を必要とする作業者等に好適に供給することが困難な場合もあった。
例えば、貨物搬送用のコンテナの内部から積載されている貨物を取り出す作業若しくは貨物を積み込む作業は、コンテナの内部が高温になり労働環境が過酷であるという問題点がある。具体的には、作業中のコンテナの内部の温度は、50℃を超えることもある。
このような労働環境を改善するために、コンテナの内部を空気調和機でスポット冷却することが考えられる。しかしながら、従来技術の空気調和機では、貨物搬送用のコンテナ内部の奥まで十分に冷風を送って好適な冷房を行うことは容易ではなかった。
具体的には、貨物の積み込み積み下ろし作業の邪魔になるので、コンテナの内部に空気調和機を載置することはできない。また、空気調和機をコンテナの内部に入れても積荷、荷下作業等の邪魔にならない場合であっても、空気調和機をコンテナの内部に入れる作業は容易ではない。
そのため、空気調和機をコンテナの外部に載置して冷房等の運転を行うことになるが、空気調和機から吹き出される冷風または温風をコンテナの内部に送ることが難しく、空調を必要とする作業者等の近傍を十分に冷却または加熱できないことがあった。
また例えば、空気調和機の吹出口にフレキシブルダクト等を接続し、そのフレキシブルダクト等をコンテナの内部に挿入して、フレキシブルダクト等を介して空調用の冷風または温風をコンテナの内部に供給することが考えられる。
しかしながら、コンテナの内部に冷房用のフレキシブルダクト等を挿入して強力な送風に耐え得るよう固定する作業や、フレキシブルダクト等を取り外してコンテナから取り出す作業等は容易ではなく、積荷、荷下作業の効率を低下させることになる。
また、コンテナの内部に挿入されたフレキシブルダクト等は、積荷、荷下作業の邪魔になるので、フレキシブルダクト等をコンテナの内部に挿入すること自体が許されない場合も多い。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、移動及び設置が容易で、空調対象空間に効率良く冷風等を送ることができ、且つ作業等の邪魔にならない空気調和機を提供することにある。
本考案の空気調和機は、利用側熱交換器と熱源側熱交換器を有する移動可能な空気調和機であって、前記利用側熱交換器で冷却または加熱された空気が送り出されるハウジングの吹出口には、前記空気を空調対象空間に導くダクトが接続されており、前記ダクトは、前記空気が前記吹出口よりも上方に向かって流れるよう前記ダクトの向きを変える第1の曲管部と、前記空気が前記空調対象空間に向かって吹き出されるよう前記ダクトの向きを変える第2の曲管部と、前記ダクトの流路面積を狭くする縮管部と、を具備することを特徴とする。
また、本考案の空気調和機は、利用側ハウジング内に利用側熱交換器及び利用側送風ファンが設けられた利用側ユニットと、熱源側ハウジング内に熱源側熱交換器及び熱源側送風ファンが設けられた熱源側ユニットと、前記利用側ユニット及び前記熱源側ユニットが一体的に載置された移動可能な架台と、を具備し、前記利用側ハウジングの利用側吹出口には、前記利用側熱交換器で冷却または加熱された空気を空調対象空間に導くダクトが接続されており、前記ダクトには、前記利用側吹出口に接続されて前記ダクトの向きを上方に変える第1のエルボと、前記第1のエルボの下流に設けられ前記ダクトの流路面積を狭くするレジューサと、前記レジューサの下流に設けられて前記空気が前記空調対象空間に向かって吹き出されるよう前記ダクトの向きを変える第2のエルボと、が設けられていることを特徴とする。
本考案の空気調和機は、利用側熱交換器と熱源側熱交換器を有する移動可能な空気調和機であって、利用側熱交換器で冷却または加熱された空気が送り出されるハウジングの吹出口には、空気を空調対象空間に導くダクトが接続されている。そして、ダクトは、空気が吹出口よりも上方に向かって流れるようダクトの向きを変える第1の曲管部と、空気が空調対象空間に向かって吹き出されるようダクトの向きを変える第2の曲管部と、ダクトの流路面積を狭くする縮管部と、を具備する。このような構成により、移動可能な空気調和機で冷却または加熱された空気を、作業等の邪魔にならない位置から、空調対象空間の内部上方に強力に吹き付けることができる。よって、作業等を阻害しない高効率な空気調和を行うことができる。
また、本考案の空気調和機は、利用側ハウジング内に利用側熱交換器及び利用側送風ファンが設けられた利用側ユニットと、熱源側ハウジング内に熱源側熱交換器及び熱源側送風ファンが設けられた熱源側ユニットと、利用側ユニット及び熱源側ユニットが一体的に載置された移動可能な架台と、を具備し、利用側吹出口には、利用側熱交換器で冷却または加熱された空気を空調対象空間に導くダクトが接続されており、ダクトには、利用側吹出口に接続されてダクトの向きを上方に変える第1のエルボと、第1のエルボの下流に設けられダクトの流路面積を狭くするレジューサと、レジューサの下流に設けられて空気が空調対象空間に向かって吹き出されるようダクトの向きを変える第2のエルボと、が設けられている。このような構成により、空気調和機を作業等の邪魔にならない好適な位置に容易に移動設置することができ、冷却または加熱された空気を空調対象空間の内部に強力に吹き付け空調対象空間の内部の奥まで効率良く送ることができる。よって、作業等を阻害しない高効率な空気調和を行うことができる。
また、本考案の空気調和機は、利用側ユニットと熱源側ユニットは、利用側ハウジングの利用側吹出口と、熱源側ハウジングの熱源側吹出口と、が逆方向を向くよう配置されても良い。これにより、冷風と温風が略逆方向に吹き出され、熱源側吹出口から吹き出される空調に必要のない空気が空調対象空間に流入することを抑制するこができる。よって、高効率な冷房または暖房を行うことができる。
また、本考案の空気調和機は、利用側吹出口には、利用側ハウジングから突出し利用側吹出口の外周部を構成する合成樹脂製のダクト接続筒が設けられており、ダクトは、鋼板から形成され、第1のエルボは、ダクト接続筒に固定されても良い。このような構成により、ダクトを利用側ハウジングにしっかりと固定することができる。よって、ダクトの吹出部から空調対象空間に向かって高速度で強力な空気を吹き出すことができる。また、ダクトの取り付け取り外しが容易になると共に、ダクトの吹出部の位置を調整することも容易になる。よって、空調対象空間の位置に応じてダクトの吹出部を好適な位置に調整することができ、作業等を阻害しない位置で高効率な空調運転を行うことができる。
また、本考案の空気調和機によれば、ダクトの吹出部は、利用側ハウジングの上面よりも上方、且つ利用側ハウジングの側面よりも外側に設けられても良い。これにより、空気調和機の利用側ユニット及び熱源側ユニットを作業等の妨げにならない位置に配置して、利用側ユニット及び熱源側ユニットから離れた高い位置にあるダクトの吹出部から好適な温度の空気を空調対象空間に好適に供給することができる。
また、本考案の空気調和機によれば、架台は、空調対象空間の外部に配置され、ダクトの吹出部は、空調対象空間の出入口開口の上部に設けられ、空気を空調対象空間の上部に吹き付けるよう設けられても良い。これにより、空気調和機で作業等を邪魔することなく、空調対象空間の内部を効率良く冷却等することができる。
また、本考案の空気調和機によれば、吹出部には、軟質の合成樹脂から形成された軟質ダクトチューブが接続されても良い。これにより、空調運転時には、軟質ダクトチューブが送風力によって空調対象空間の内部に挿入され、空調用の空気を空調対象空間の内部に導くことができる。また、空調運転停止時には、軟質ダクトチューブは、自重によって垂れ下がり空調対象空間の外部に移動し、ダクトの吹出部近傍に吊持される。よって、空調対象空間の移動等が容易になると共に、ダクトが空調対象空間を構成する壁等に衝突して損傷することを防止できる。
また、本考案の空気調和機によれば、空調対象空間は、貨物搬送用のコンテナの内部でも良い。これにより、好適な温度に冷却または加熱された空気を、貨物搬送用のコンテナの出入口の上部近傍からコンテナの内部に効率良く送ることができる。空気調和機は、貨物搬送用のコンテナの出入口から外れた位置に載置されるので、荷積み荷下ろし作業の邪魔にならない。よって、荷積み荷下ろし作業を阻害することなくコンテナの内部を作業に適した好適な温度にして、労働環境を改善し安全性を高めることができる。
本考案の実施形態に係る空気調和機の概略構成を示す側面図である。 本考案の実施形態に係る空気調和機の使用状態の一例を示す側面図である。 本考案の実施形態に係る空気調和機の使用状態の一例を示す背面図である。 本考案の実施形態に係る空気調和機の使用状態の他の例を示す側面図である。 本考案の実施形態に係る空気調和機の使用状態の他の例を示す側面図である。
以下、本考案の実施形態に係る空気調和機1を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る空気調和機1の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、空気調和機1は、利用側ユニット10と熱源側ユニット20が架台30の上に一体的に設けられた移動可能な強力スポットエアコンである。
空気調和機1は、通常のパッケージエアコン等では対応することが難しい大空間を冷房または暖房可能な装置である。空気調和機1は、例えば、荷積みまたは荷下ろし作業中の貨物輸送用のコンテナ40(図2参照)の内部の冷暖房に利用されても良い。また、空気調和機1は、その他の工場、作業場、倉庫、体育館等の空気調和に利用されても良い。
利用側ユニット10は、主として利用側の空気を冷却または加熱して空調対象空間に供給する装置である。利用側ユニット10は、一般的なパッケージエアコンの室内機に相当する構成を有する。
具体的には、利用側ユニット10は、金属板材等から形成された略箱状の筐体である利用側ハウジングとしてのハウジング11を有し、ハウジング11の内部に冷凍サイクルを構成する部品である利用側熱交換器12と利用側送風ファン13が設けられている。
熱源側ユニット20は、主として冷媒から外部の空気に対して放熱または吸熱する装置である。熱源側ユニット20は、一般的なパッケージエアコンの室外機に相当する構成を有する。
具体的には、熱源側ユニット20は、金属板材等から形成された略箱状の筐体である熱源側ハウジングとしてのハウジング21を有し、ハウジング21の内部に冷凍サイクルを構成する部品である熱源側熱交換器22と熱源側送風ファン23が設けられている。
利用側ユニット10の利用側熱交換器12は、冷媒配管28を介して熱源側ユニット20の熱源側熱交換器22に連結されている。詳しくは、利用側熱交換器12及び熱源側熱交換器22は、低圧の冷媒を圧縮して高圧にする図示しない圧縮機、高圧の冷媒を膨張させて低圧にする図示しない膨張弁、冷媒配管28及びその他の図示しない冷媒配管等を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成している。冷凍サイクルで用いられる冷媒は、例えば、HFC冷媒等である。
利用側ユニット10のハウジング11には、空気を吸引する吸込口15と、空気を吹き出す利用側吹出口としての吹出口16が形成されている。吸込口15の内側には、ハウジング11の外部から吸い込まれた空気と冷媒との間で熱交換を行う利用側熱交換器12が設けられている。これにより、例えば、冷房運転の際には、利用側熱交換器12が蒸発器となり、外部から吸い込まれた空気は、利用側熱交換器12内で蒸発する冷媒によって冷却される。
吹出口16には、利用側熱交換器12と熱交換したハウジング11内の空気を外側に吹き出す利用側送風ファン13が設けられている。利用側送風ファン13は、例えば、プロペラファン等であり、図示しないモータによって回転駆動される。
本実施形態に係る空気調和機1では、特に強力な利用側送風ファン13が装着されている。具体的には、利用側送風ファン13は、吹出口16から風速8m/sで空気を吹き出す強力な送風能力を有している。これにより、冷却または加熱された空気を遠くまで届けることができ、広い室内を効率良く冷房または暖房することができる。
また、空気調和機1には、利用側ユニット10で冷却または加熱された空気を空調対象空間に導くダクト35が設けられている。これにより、ダクト35を介して、空気調和に必要とされる冷風または温風を空調対象空間の内部に効率良く送ることができる。なお、ダクト35の詳細については後述する。
熱源側ユニット20のハウジング21には、空気を吸引する吸込口25と、空気を吹き出す熱源側吹出口としての吹出口26が形成されている。吸込口25の内側には、外部から吸い込まれた空気と冷媒との間で熱交換を行う熱源側熱交換器22が設けられている。これにより、例えば、冷房運転の際には、熱源側熱交換器22内の冷媒は、吸込口25から流入する空気によって冷却される。換言すれば、吸込口25から吸い込まれた空気は、熱源側熱交換器22内の冷媒と熱交換して加熱される。
吹出口26には、熱源側熱交換器22と熱交換したハウジング21内の空気を外側に吹き出す熱源側送風ファン23が設けられている。熱源側送風ファン23は、例えば、プロペラファン等であり、図示しないモータによって回転駆動される。熱源側送風ファン23は、例えば、上下に2つ設けられている。
また、吹出口26には、熱源側送風ファン23によって送られる空気の吹き出し方向を調整するための風向ガイド24が設けられても良い。風向ガイド24は、熱源側送風ファン23の外周を囲むような、例えば、略四角形状の形態を成す外枠部を有し、金属板材料や樹脂製板材料等から形成されている。風向ガイド24は、上下に分けて2つ配置された熱源側送風ファン23に対応して、例えば、上下に一対配置されている。
架台30は、利用側ユニット10及び熱源側ユニット20を一体的に支える台である。架台30は、例えば、山形鋼、溝形鋼、その他の鋼材等から形成されている。架台30の下部には、外周が上面視で略矩形枠状の形態を成す基台31が形成されている。熱源側ユニット20は、基台31の上部に固定されている。
架台30には、利用側ユニット10を設置する利用側ユニット設置台32が形成されている。利用側ユニット設置台32は、利用側ユニット10の底部を熱源側ユニット20の底部よりも高い位置で支持できるよう、基台31の上部から上方に突出するよう形成されている。
基台31の上部に利用側ユニット設置台32が設けられることにより、利用側ユニット10は高い位置に固定される。また、利用側ユニット10の上面部と、熱源側ユニット20の上面部とは、略同じ高さになる。このように利用側ユニット10が高い位置に設けられることにより、利用側ユニット10の吹出口16の位置が高くなる。そして、ダクト35を介して、高所にあるダクト吹出口39から空調用の冷風や温風を作業空間に対して広く効率的に吹き流すことができる。
利用側ユニット10の上部と熱源側ユニット20の上部とは、連結支持材33によって連結固定されている。連結支持材33によって、利用側ユニット10の上部と熱源側ユニット20の上部が支持され、搬送時や使用時の振動等による空気調和機1の変形が抑えられる。これにより、利用側ユニット10から上方に向かって高く延びるダクト35を用いて、最上部にあるダクト吹出口39から空調用の空気を強力に吹き出すことができる。
利用側ユニット10及び熱源側ユニット20の下方には、図示しないドレンパンが設けられても良い。ドレンパンは、利用側ユニット10の利用側熱交換器12または熱源側ユニット20の熱源側熱交換器22に付着して滴下する水分を受け止めて図示しない配水管に排水するための部材である。ドレンパンが設けられることにより、利用側熱交換器12または熱源側熱交換器22から滴下する水分を集めて好適に排水することができ、作業空間に水分が飛散することを防止することができる。
基台31の下部の角部近傍には、車輪34が設けられている。車輪34は、例えば、ゴム車輪等を有するキャスタであり、所定の一方向に移動可能な固定車または方向変更可能な自在車であっても良い。車輪34が設けられることにより、架台30は、利用側ユニット10及び熱源側ユニット20を一体的に支持した状態で移動可能に構成される。
利用側ユニット10と熱源側ユニット20は、空気を吸引する吸込口15と吸込口25が対向するように架台30上に設けられている。即ち、利用側ユニット10と熱源側ユニット20は、利用側熱交換器12側と熱源側熱交換器22側が対向するよう配設されている。
換言すれば、利用側ユニット10と熱源側ユニット20は、それぞれが略逆方向に空気を吹き出すよう、利用側ユニット10の吹出口16と熱源側ユニット20の吹出口26とが略逆方向を向くよう背中合わせに配設されている。これにより、冷風と温風が略逆方向に吹き出され、物流倉庫、大規模工場、体育館等に対する効率的な空気調和が実現する。
即ち、利用側ユニット10の吹出口16から、冷却または加熱された空気を空調対象空間に向かって効率良く強力に吹き出すことができる。そして、利用側ユニット10の吹出口16に対して略反対側を向く熱源側ユニット20の吹出口26から、空調用の排熱空気を、空気調和を必要とする空間から離れた空間に吐き出すことができる。
なお、利用側ユニット10と熱源側ユニット20は、背中合わせでない配置でも良い。例えば、熱源側ユニット20の上方に、利用側ユニット10が設けられる構成でも良い。この場合も、利用側ユニット10の吹出口16と熱源側ユニット20の吹出口26とは、略逆方向に空気を吹き出すよう設けられていることが望ましい。
また、利用側ユニット10の吹出口16と熱源側ユニット20の吹出口26とは、必ずしも完全に逆方向を向いている必要はない。吹出口16と吹出口26は、空気吹き出し方向が、例えば90~270度の角度差で違う方向になるよう設けられても良い。
また、利用側ユニット10の吹出口16と熱源側ユニット20の吹出口26との間には、図示を省略するが、合成樹脂製または金属製の板状の部材等から形成された仕切板が設けられても良い。例えば仕切板は、利用側ユニット10のハウジング11と熱源側ユニット20のハウジング21との間に設けられても良い。このような仕切板が設けられることにより、利用側ユニット10側の空調空気と熱源側ユニット20側の排熱空気とが混ざり合うことによる空調効率の低下を抑制することができる。
次に、ダクト35について詳細に説明する。ダクト35は、利用側ユニット10の吹出口16に接続され、利用側熱交換器12で冷却または加熱され利用側送風ファン13によって送られる空気を空調対象空間に導く流路となる。
ダクト35は、例えば亜鉛メッキ鋼管、ステンレス鋼管等、金属製の材料から形成された配管である。ダクト35は、配管周面に螺旋状の補強部が形成された、例えばスパイラルダクト等でも良い。ダクト35は、直管の他、エルボ36、レジューサ37及びエルボ38等が接続され構成されている。なお、ダクト35の外周は、合成樹脂等からなる断熱材に覆われていても良い。また、ダクト35は、円管に限定されず、角管等であっても良い。
エルボ36は、吹出口16から吹き出される空気が吹出口16よりも上方に向かって流れるようダクト35の向きを変える第1の曲管部を形成する第1のエルボである。エルボ36は、空気の流れ方向を約90度変える90度エルボであり、エルボ36の一端側は、吹出口16に接続されている。
具体的には、吹出口16には、ハウジング11から突出して吹出口16の外周部を構成するダクト接続筒14が設けられている。ダクト接続筒14は、例えば合成樹脂製であり、略円筒状の形態を成す。ダクト接続筒14で囲まれた内部は、吹出口16からダクト35につながる風路となる。
ダクト35は、前述のとおり鋼管等から形成されており、エルボ36の一端側は、ダクト接続筒14に嵌合し、嵌合部の円周方向角度変更自在且つ着脱自在に固定される。
なお、ダクト接続筒14は、利用側送風ファン13によって送られる空気の流れ方向を調整する図示しない可変式の風向調整板等が設けられても良い。このような構成により、利用側熱交換器12で冷却または加熱された空気をダクト35の内部に効率良く流すことができる。
このようにダクト接続筒14にエルボ36が接続される構成により、ダクト35をハウジング11にしっかりと固定することができる。よって、ダクト35の先端のダクト吹出口39から空調対象空間に向かって高速度で強力な空気を吹き出すことができる。
また、ダクト35の取り付け取り外しが容易になると共に、ダクト吹出口39の位置を調整することも容易になる。よって、空調対象空間の位置に応じてダクト吹出口39を好適な位置に調整することができ、作業等を阻害しない位置で高効率な空調運転を行うことができる。
レジューサ37は、エルボ36の下流に設けられた異径継手であり、ダクト35の流路面積を狭くする縮管部となる。詳しくは、レジューサ37は、その一端である大径部がエルボ36側のダクト配管に嵌合し、他端の小径部がエルボ38側のダクト配管に嵌合する。
このように、ダクト35にレジューサ37が設けられることにより、利用側送風ファン13から送られた空調用空気の風速を高めて、その空調用空気をダクト吹出口39から強力に吹き出すことができる。
また、レジューサ37は、エルボ36とエルボ38の間のダクト配管、即ちエルボ36の下流で上方を向くダクト配管に設けられている。よって、レジューサ37がエルボ36の上流やエルボ38の下流に設けられる場合に比べて、ダクト吹出口39の水平位置をハウジング11に近くできる。
なお、レジューサ37は、エルボ36の上流やエルボ38の下流等に設けられても良い。また、ダクト35の流路面積を狭くする縮管部は、レジューサ37に限定されず、例えば、第1の曲管部若しくは第2の曲管部が、流路面積を狭くする異径形状に形成されても良い。
エルボ38は、レジューサ37の下流に設けられ、利用側ユニット10で冷却または加熱された空気が空調対象空間に向かって吹き出されるようダクト35の向きを変える第2の曲管部を形成する第2のエルボである。
具体的には、エルボ38は、空気の流れ方向を約90度変える90度エルボである。エルボ38の一端近傍は、レジューサ37側のダクト配管に接続されており、エルボ38の他端近傍は、ダクト35から空調対象空間に冷風または温風を吹き出すダクト吹出口39となる。ダクト吹出口39は、ダクト35の吹出部である。
このように、エルボ36、レジューサ37及びエルボ38を有するダクト35が設けられることにより、利用側ユニット10で冷却または加熱された空気を、作業等の邪魔にならない位置から、空調対象空間の内部上方に強力に吹き付けることができる。
即ち、空気調和機1は、作業等の邪魔にならない好適な位置に容易に移動設置することができ、且つ作業等を妨げない位置から空調対象空間の内部の奥まで空調用の空気を効率良く送ることができる。よって、空気調和機1によれば、作業等を阻害しない高効率な空気調和を行うことができる。
なお、以上の説明では、空気調和機1は、利用側ユニット10のハウジング11と熱源側ユニット20のハウジング21が一つの移動可能な架台30の上に載置された形態であった。しかし、空気調和機1の実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、空気調和機1は、利用側熱交換器12、利用側送風ファン13、熱源側熱交換器22、熱源側送風ファン23、図示しない圧縮機、膨張弁及びその他冷凍サイクル回路を構成する略全ての要素が、移動可能な一つの図示しないハウジング内に設けられた構成でも良い。
このように、一つの移動可能なハウジングに利用側熱交換器12及び熱源側熱交換器22等が設けられた構成においても、ハウジングの吹出口に、利用側熱交換器12で冷却または加熱された空気を空調対象空間に導くダクト35が接続されることにより、作業等の邪魔にならない高効率な空調運転が可能となる。
次に、図2ないし図5を参照して、本実施形態に係る空気調和機1の使用例を説明する。
図2は、空気調和機1の使用状態の一例を示す側面図である。図2に示すように、空気調和機1は、空調対象空間を、例えば、貨物搬送用のコンテナ40の内部として利用されても良い。
具体的には、空気調和機1の架台30は、コンテナ40の後方、即ち荷物を出し入れする開口部43の外側、の荷積み荷下ろし作業を行う作業台46等に載置される。詳しくは、空気調和機1は、利用側ユニット10の吹出口16がコンテナ40の開口部43側を向くように、即ち、ダクト吹出口39がコンテナ40の開口部43側を向くように、作業台46に載置される。
なお、空気調和機1が載置される作業台46は、一般的にコンテナ40の搬送車両が駐車されるベース面45よりも高い位置となるよう設けられているが、作業台46とベース面45の高さは略同じであっても良い。
ここで、ダクト35は、ダクト吹出口39がコンテナ40の出入口開口である開口部43の上部近傍になるよう設けられている。詳しくは、ダクト吹出口39は、コンテナ40の床面41より高く天井面42より低い位置であって、天井面42の近傍、即ち床面41よりも天井面42に近い位置になる。ダクト35は、コンテナ40の外部であって、コンテナ40の内部には挿入されない。なお、ダクト35のダクト吹出口39は、コンテナ40の内部に僅かに挿入されても良い。
図3は、空気調和機1の使用状態の一例を示す背面図であり、空気調和機1を熱源側ユニット20側から、コンテナ40を開口部43側から視た概略図である。図3に示すように、空気調和機1は、コンテナ40の開口部43から側方に外れた位置に配置されている。
具体的には、空気調和機1は、コンテナ40の開口部43に向かう方向から視て、開口部43から左外側または右外側に外れた位置であり、ハウジング11の開口部43側の側面18は、開口部43よりも外側にある。
そして、ダクト35のダクト吹出口39は、ハウジング11の上面17よりも上方、且つハウジング11の側面18よりも外側に設けられている。そして、ダクト35は、上部が開口部43側に傾斜するよう設けられている。
具体的には、ダクト吹出口39は、コンテナ40の開口部43の上部近傍、詳しくは天井面42近傍の開口部43に対向する位置にある。即ち、ダクト吹出口39は、コンテナ40の開口部43に向かう方向から視て開口部43と重なる位置にある。
このような利用により、空気調和機1は、利用側ユニット10及び熱源側ユニット20から離れた高い位置にあるダクト吹出口39から、好適な温度の空気を空調対象空間であるコンテナ40内に供給することができる。
即ち、空気調和機1は、利用側ユニット10で好適な温度に冷却または加熱された空気を、貨物搬送用のコンテナ40の開口部43の上部近傍からコンテナ40の内部に効率良く送ることができる。よって、空調対象空間であるコンテナ40の内部に対して高効率な空調運転を行うことができる。
特に、ダクト吹出口39は、高い位置にあって開口部43の上部近傍に設けられるのて、利用側ユニット10で冷却された空気を開口部43の上部近傍に吹き出してコンテナ40の内部の奥まで冷風を供給することができる。よって、猛暑日等においても、高温になっていたコンテナ40の奥に好適な冷風を送り、コンテナ40の内部を高効率にスポット冷却することができる。
図4及び図5は、空気調和機1の使用状態の他の例を模式的に示す側面図であり、図4は、利用側ユニット10からの送風を行っている空調運転時の状態、図5は、利用側ユニット10からの送風を行っていない空調運転停止時の状態、を示している。
前述のとおり、ダクト吹出口39、即ちダクト35の先端は、コンテナ40の内部に僅かに挿入されても良い。また、図4に示すように、ダクト35の先端には、ポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニル等の軟質合成樹脂から形成された曲折自在な軟質ダクトチューブ44が接続され、軟質ダクトチューブ44がコンテナ40の内部に挿入されても良い。
軟質ダクトチューブ44の長さは、例えば、1~10m程度でも良く、好ましくは、ダクト吹出口39の高さ寸法よりも短く、例えば、1~2mである。このようにダクト吹出口39に軟質ダクトチューブ44が接続されることにより、軟質ダクトチューブ44を介して、コンテナ40内部の冷風または温風を必要とする空間に効率良く空気を送ることができる。よって、高効率なスポット冷却が可能となる。
また、前述のとおり、軟質ダクトチューブ44は、折り曲げ自在な柔らかい合成樹脂材料から形成されている。そのため、図5に示すように、空気調和機1の空調運転が停止し、利用側ユニット10から空調用の送風がない場合には、軟質ダクトチューブ44は、自重で垂れ下がり、ダクト35の先端、即ちエルボ38先端のダクト吹出口39近傍から吊り下げられた状態となる。
このように、ダクト35の先端に接続された軟質ダクトチューブ44は、空調運転を開始すると、図4に示すように、ダクト35から吹き出される空気の強力な風圧によってコンテナ40の内部に挿入され空調用の空気をコンテナ40の奥まで好適に導くことができる。
そして、図5に示すように、空調運転を停止した際には、軟質ダクトチューブ44は、自重によって下降して、コンテナ40の外部に移動し、ダクト35の先端に吊持される。このように、軟質ダクトチューブ44をコンテナ40の内部に挿入する作業及びコンテナ40から取り出す作業は、ダクト吹出口39から吹き出される空気の力及び軟質ダクトチューブ44の自重によって自動で行われるため容易である。
また、ダクト35の先端に軟質ダクトチューブ44が設けられることにより、利用側ユニット10に固定され上方に立ち上がるように設けられた金属製のダクト35をコンテナ40の内部に挿入する必要はない。これにより、搬送車両が後進する際にダクト35のエルボ38等に衝突してダクト35や利用側ユニット10等が損傷することを防止することができる。
図3ないし図5を参照して、上述の各使用例において、空気調和機1は、コンテナ40の外部に載置され、熱源側ユニット20の吹出口26は、コンテナ40の開口部43に対して略反対側を向いている。これにより、熱源側ユニット20から排出される温風または冷風がコンテナ40の内部に直接的に流れ込むことはない。よって、排熱空気がコンテナ40の内部に流入することを抑制し、ダクト35を介して冷暖房に必要な空気のみをコンテナ40の内部に効率良く供給することができる。よって、熱損失の少ない高効率な冷暖房運転が実現する。
また、空気調和機1の利用側ユニット10及び熱源側ユニット20は、貨物搬送用のコンテナ40の出入口の開口部43から外れた位置に載置されるので、荷積み荷下ろし作業の邪魔にならない。即ち、開口部43の近傍には、コンテナ40に貨物を搬送するフォークリフト等の移動領域が確保される。よって、空気調和機1は、荷積み荷下ろし作業を阻害することなくコンテナ40の内部を作業等に適した好適な温度にして、労働環境を改善し安全性を高めることができる。
また、本考案の空気調和機1によれば、架台30は、空調対象空間であるのコンテナ40の外部に配置され、ダクト吹出口39は、コンテナ40の開口部43の上部近傍に設けられ、空気を空調対象空間の上部に吹き付けるよう設けられても良い。ダクト吹出口39の位置は、コンテナ40の外部、即ち開口部43の外側でも良いし、コンテナ40の内部、即ち開口部43の内側でも良い。これにより、空気調和機1で作業等を邪魔することなく、空調対象空間の内部を効率良く冷却等することができる。
また、空気調和機1は、移動が容易で、設置位置を容易に調整することができる。よって、空気調和機1によってコンテナ40への積み込み作業及び積み下ろし作業が阻害されないようにし、作業者は、効率的な作業を行うことができる。
例えば、一つのコンテナ40について荷積み作業または積み下ろし作業が完了したら、コンテナ40を移動させた後、空気調和機1を次のコンテナ40に対して作業の邪魔にならない好適な位置に容易に移動することができる。このように作業者は、コンテナ40の積み荷、荷下ろし作業を効率良く行うことができる。
また、作業者は、作業場所の近くに好適な冷風または温風が届くよう、ダクト35のダクト吹出口39の位置を容易に調整することもできる。このように容易な位置調整作業によって、冷房または暖房を要求する作業者等の近くに好適な冷風または温風を送ることができる。
以上、本実施形態に係る空気調和機1が貨物輸送用のコンテナ40の空調に利用される例を説明したが、空気調和機1の利用は、これに限定されるものではない。空気調和機1は、移動、設置が容易であり、ダクト35を利用して高い位置から空調用の空気を強力に吹き出すことができ、その他の場所に移動してスポット空調等に利用することができる。
具体的には、空気調和機1は、工場、作業場、倉庫、体育館等の内部に設置されて利用されても良い。このような場所で利用されても、空気調和機1は、利用側ユニット10で冷却または加熱された空気をダクト35を介して空調対象空間の空調が必要な場所に好適に供給することができる。これにより、ダクト35のダクト吹出口39から吹き出される空調用空気と、熱源側ユニット20から吹き出される排熱空気と、の混合が抑制された、高効率なスポット空調運転が可能となる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 :空気調和機
10 :利用側ユニット
11 :ハウジング
12 :利用側熱交換器
13 :利用側送風ファン
14 :ダクト接続筒
15 :吸込口
16 :吹出口
17 :上面
18 :側面
20 :熱源側ユニット
21 :ハウジング
22 :熱源側熱交換器
23 :熱源側送風ファン
24 :風向ガイド
25 :吸込口
26 :吹出口
28 :冷媒配管
30 :架台
31 :基台
32 :利用側ユニット設置台
33 :連結支持材
34 :車輪
35 :ダクト
36 :エルボ
37 :レジューサ
38 :エルボ
39 :ダクト吹出口
40 :コンテナ
41 :床面
42 :天井面
43 :開口部
44 :軟質ダクトチューブ
45 :ベース面
46 :作業台

Claims (8)

  1. 利用側熱交換器と熱源側熱交換器を有する移動可能な空気調和機であって、
    前記利用側熱交換器で冷却または加熱された空気が送り出されるハウジングの吹出口には、前記空気を空調対象空間に導くダクトが接続されており、
    前記ダクトは、
    前記空気が前記吹出口よりも上方に向かって流れるよう前記ダクトの向きを変える第1の曲管部と、
    前記空気が前記空調対象空間に向かって吹き出されるよう前記ダクトの向きを変える第2の曲管部と、
    前記ダクトの流路面積を狭くする縮管部と、を具備することを特徴とする空気調和機。
  2. 利用側ハウジング内に利用側熱交換器及び利用側送風ファンが設けられた利用側ユニットと、
    熱源側ハウジング内に熱源側熱交換器及び熱源側送風ファンが設けられた熱源側ユニットと、
    前記利用側ユニット及び前記熱源側ユニットが一体的に載置された移動可能な架台と、を具備し、
    前記利用側ハウジングの利用側吹出口には、前記利用側熱交換器で冷却または加熱された空気を空調対象空間に導くダクトが接続されており、
    前記ダクトには、
    前記利用側吹出口に接続されて前記ダクトの向きを上方に変える第1のエルボと、
    前記第1のエルボの下流に設けられ前記ダクトの流路面積を狭くするレジューサと、
    前記レジューサの下流に設けられて前記空気が前記空調対象空間に向かって吹き出されるよう前記ダクトの向きを変える第2のエルボと、が設けられていることを特徴とする空気調和機。
  3. 前記利用側ユニットと前記熱源側ユニットは、前記利用側ハウジングの前記利用側吹出口と、前記熱源側ハウジングの熱源側吹出口と、が逆方向を向くよう配置されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記利用側吹出口には、前記利用側ハウジングから突出し前記利用側吹出口の外周部を構成する合成樹脂製のダクト接続筒が設けられており、
    前記ダクトは、鋼板から形成され、
    前記第1のエルボは、前記ダクト接続筒に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記ダクトの吹出部は、前記利用側ハウジングの上面よりも上方、且つ前記利用側ハウジングの側面よりも外側に設けられていることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記架台は、前記空調対象空間の外部に配置され、
    前記吹出部は、前記空調対象空間の出入口開口の上部に設けられ、前記空気を前記空調対象空間の上部に吹き付けるよう設けられることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記吹出部には、軟質の合成樹脂から形成された軟質ダクトチューブが接続されることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  8. 前記空調対象空間は、貨物搬送用のコンテナの内部であることを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
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