JP2021173444A - 空気調和装置の風導管接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】大空間の冷房または暖房を効率良く行うことができ、且つ取り付け作業が容易で、空気調和装置の移動及び設置を容易に行うことができる風導管接続構造を提供する。【解決手段】室外51に載置された空気調和機2で冷却または加熱された空気を室内50に導く給気ダクト36と、室内50の空気を空気調和機2に導く還気ダクト38と、給気ダクト36が接続される給気口と還気ダクト38が接続される還気口とが形成された風導管接続板40と、を具備し、風導管接続板40は、室内50につながる開口部52に取り外し自在に載置される。このような構成により、室外51に置かれた空気調和機2からの空気を給気ダクト36及び還気ダクト38を介して効率良く室内50に循環させることができ、高効率な循環冷房または循環暖房が可能である。風導管接続板40を開口部52に取り外し自在に載置する構成により、空気調和装置の設置が容易である。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置の風導管接続構造に関し、特に、室内ユニットと室外ユニットを一体化した移動可能なスポット空調用の空気調和装置の風導管接続構造に関する。
従来、冷凍サイクルを利用する空気調和装置において、蒸発器と凝縮器を一体的に備えて移動可能とした構成が知られている。
例えば、特許文献1には、圧縮機と、熱源側熱交換器と、熱源側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる熱源側ファンと、利用側熱交換器と、利用側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる利用側ファンと、を一つのケーシングの内部に収納した移動可能な屋外空気調和装置が開示されている。
また例えば、特許文献2には、扁平な箱を垂直に立てたような本体の内部に互いの間を冷媒が循環する蒸発器と凝縮器を備え、送風機の駆動に従って外部から吸い込んだ空気を蒸発器との熱交換で冷却し、この冷却された空気を外部に吹き出す冷風機が開示されている。
また例えば、特許文献3には、枠体内に、冷媒を圧縮する圧縮機と、高温のガス状冷媒が送られるコンデンサと、液化した冷媒が減圧器を介して送られるエバポレータと、を設け、エバポレータで気化した冷媒が圧縮機に戻される冷凍サイクルを有する一体形の空気調和機が開示されている。
特開2020−003174号公報 特開2008−170115号公報 特開2005−214537号公報
しかしながら、上記した従来技術の移動式の空気調和装置では、大空間の冷房または暖房を効率良く実施可能とし、且つ移動及び設置を容易にするために改善すべき点があった。
具体的には、スポット空調用の空気調和機は、通常の空気調和機を設置することが難しい大空間、例えば、体育館、工場、作業場、倉庫等において、利用者の近傍に冷風や温風を送り、効率良く冷房または暖房するために用いられる。
そのため、空気調和機には、大空間を強力に冷却または加熱可能な優れた空調能力が必要であると共に、冷房や暖房を必要とする空間の変化に対応できるよう、移動や設置が容易であることが求められる。
これに対して従来技術の構成では、熱交換器を大型化して冷房または暖房の能力を大きくしても、熱交換器で冷却または加熱された空気を空調が必要な空間に効率良く導くことが難しかった。
例えば、通常の空調設備のように、空調が必要な室内と空気調和機とをつなぐ給気ダクトや還気ダクトを設けて空気調和に必要な空気を循環させる構成が考えられるが、その設置作業は容易ではない。
また、給気ダクトや還気ダクトを設ける構成では、それらを取り外すためには、設置されている建物の天井や壁等の工事が必要である。そのため、給気ダクトや還気ダクトの取り外し作業は容易ではなく、空調が不要な時期に空気調和装置を移動することも容易ではなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大空間の冷房または暖房を効率良く行うことができ、且つ取り付け作業が容易で、空気調和装置の移動及び設置を容易に行うことができる風導管接続構造を提供することにある。
本発明の空気調和装置の風導管接続構造は、室外に載置された空気調和機で冷却または加熱された空気を室内に導く給気ダクトと、前記室内の空気を前記空気調和機に導く還気ダクトと、前記給気ダクトが接続される給気口と前記還気ダクトが接続される還気口とが形成された風導管接続板と、を具備し、前記風導管接続板は、前記室内につながる開口部に取り外し自在に載置されることを特徴とする。
本発明の空気調和装置の風導管接続構造によれば、室外に載置された空気調和機で冷却または加熱された空気を室内に導く給気ダクトと、前記室内の空気を前記空気調和機に導く還気ダクトと、前記給気ダクトが接続される給気口と前記還気ダクトが接続される還気口とが形成された風導管接続板と、を具備し、前記風導管接続板は、前記室内につながる開口部に取り外し自在に載置される。
このような構成により、室外に置かれた空気調和機で冷却または加熱された空気を給気ダクト及び還気ダクトを介して効率良く循環させることができる。即ち、屋外に室内ユニットと室外ユニットが一体的に置かれた移送式の空気調和機であっても、室内ユニットが屋内に設置された一般的な空気調和機のように、高効率な循環冷房または循環暖房が可能である。
そして、給気ダクトが接続される給気口と還気ダクトが接続される還気口とが形成された風導管接続板は、室内につながる開口部に載置される構成であるので、空気調和装置の設置が容易である。
また、風導管接続板は取り外し自在であるので、冷房または暖房が不要である際には、開口部から風導管接続板を取り外して、空気調和装置を容易に移動することができる。また、風導管接続板を取り外して開口部の扉等を閉めることもでき、更に、扉等に施錠をすることもできる。よって、本発明の空気調和装置の風導管接続構造は、防犯性の観点からも優れている。
また、本発明の空気調和装置の風導管接続構造によれば、前記風導管接続板は、前記給気口と前記還気口が形成され前記室内に立設される四角形板状の本体と、前記本体の下辺近傍に設けられて前記室内の床面に載置され前記本体を支持する脚部材と、前記給気口の周縁から室外側に突設され前記給気ダクトを嵌着する給気管接続筒と、前記還気口の周縁から室外側に突設され前記還気ダクトを嵌着する還気管接続筒と、を有する。
このような構成により、風導管接続板の設置を容易に行うことができると共に、風導管接続板に給気ダクト及び還気ダクトを接続する作業も容易である。また、風導管接続板の本体を薄くて軽量な板材から形成できるので、風導管接続板の運搬は容易であり、その設置、取り外し、移動の際の利用者の作業負担も少ない。また、風導管接続板は、軽量な板材からなる簡易な形態であり、取り付けられる部品数も少ないので、生産性に優れている。
また、本発明の空気調和装置の風導管接続構造によれば、前記風導管接続板の外周には、前記開口部を塞ぐ封止部材が設けられても良い。これにより、室内から室外への空気の漏れや室外から室内への外気の進入を抑制し、熱損失の少ない高効率な空気調和が可能となる。また、封止部材の取り付け及び取り外しも容易である。
また、本発明の空気調和装置の風導管接続構造によれば、前記空気調和機は、室内熱交換器と室内送風ファンを備え移動自在な架台に載置された室内ユニットと、室外熱交換器と室外送風ファンを備え前記架台に載置され前記室内ユニットに冷媒配管を介して接続された室外ユニットと、を有し、前記給気ダクトは、前記室内熱交換器で冷却または加熱され前記室内送風ファンで送風された空気を前記室内に導くよう前記室内ユニットに接続され、前記還気ダクトは、前記室内の空気を前記室内熱交換器に導くよう前記室内ユニットに接続されても良い。
このような構成により、優れた空調能力を発揮する大面積の室内熱交換器及び室外熱交換器を好適な形態で配置して大容量の空気を効率良く流すことができる。そして、空調能力の大きい空気調和機を搬送して体育館等の大規模空間を効率的に冷房または暖房することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の空気調和機の概略を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の風導管接続構造の概略を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の風導管接続板の取り付け状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る空気調和装置の風導管接続構造を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和装置1の概略構成を示す側面図である。
図1に示すように、空気調和装置1は、移動可能な空気調和機2と、空気調和機2からの空調用の空気を室内50に導く給気ダクト36と、室内50の空気を空気調和機2に導く還気ダクト38と、給気ダクト36及び還気ダクト38が接続される風導管接続板40と、を有する。
空調対象の室内50は、例えば、体育館である。空気調和装置1は、通常の空気調和機を設置することが難しい大空間を冷房または暖房可能な装置であり、体育館の他にも、例えば、工場、作業場、倉庫等の空気調和に利用されても良い。
空気調和機2は、室内ユニット10と室外ユニット20が架台30の上に一体的に設けられた移動可能な空調機である。空気調和機2は、室外51、即ちこの例では屋外に載置される。
給気ダクト36は、室外51に載置された空気調和機2で冷却または加熱された空気を室内50に導く風導管である。また、還気ダクト38は、室内50の空気を空気調和機2に導く風導管である。
給気ダクト36及び還気ダクト38は、例えば、アルミニウム等から形成されたフレキシブル管等である。即ち、給気ダクト36及び還気ダクト38は、それぞれ折り曲げ可能に構成されている。また、給気ダクト36及び還気ダクト38の外周は、合成樹脂等からなる断熱材に覆われていても良い。
図2は、空気調和装置1の空気調和機2の概略を示す側面図である。
図2に示すように、空気調和機2は、移動可能なスポット空調用の装置であり、架台30の上に載置された室内ユニット10と室外ユニット20とを有する。空気調和機2は、室内ユニット10と室外ユニット20を一体化した移動可能な強力スポットエアコンである。
室内ユニット10は、主として利用側の空気を冷却または加熱して供給する装置である。室内ユニット10は、一般的なパッケージエアコンの室内機に相当する構成を有する。
具体的には、室内ユニット10は、金属板材等から形成された略箱状の筐体であるハウジング11を有し、ハウジング11の内部に冷凍サイクルを構成する部品である室内熱交換器12と室内送風ファン13が設けられている。
室外ユニット20は、主として排気側の空気に対して放熱または吸熱する装置である。室外ユニット20は、一般的なパッケージエアコンの室外機に相当する構成を有する。
具体的には、室外ユニット20は、金属板材等から形成された略箱状の筐体であるハウジング21を有し、ハウジング21の内部に冷凍サイクルを構成する部品である室外熱交換器22と室外送風ファン23が設けられている。
室内ユニット10の室内熱交換器12は、冷媒配管28を介して室外ユニット20の室外熱交換器22に連結されている。詳しくは、室内熱交換器12及び室外熱交換器22は、低圧の冷媒を圧縮して高圧にする図示しない圧縮機、高圧の冷媒を膨張させて低圧にする図示しない膨張弁、冷媒配管28及びその他の図示しない冷媒配管等を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成している。冷凍サイクルで用いられる冷媒は、例えば、HFC冷媒等である。
室内ユニット10のハウジング11には、空気を吸引する吸込口15と、風路に空気を吹き出す吹出口16が形成されている。吸込口15には、ハウジング11の外部から吸い込まれた空気と冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器12が設けられている。これにより、例えば、冷房運転の際には、外部から吸い込まれた空気は、室内熱交換器12内で蒸発する冷媒によって冷却される。
吹出口16には、室内熱交換器12と熱交換したハウジング11内の空気を外側に吹き出す室内送風ファン13が設けられている。室内送風ファン13は、例えば、プロペラファン等であり、図示しないモータによって回転駆動される。
本実施形態に係る空気調和機2では、特に強力な室内送風ファン13が装着されている。具体的には、室内送風ファン13は、吹出口16から風速8m/sで空気を吹き出す強力な送風能力を有している。これにより、体育館等の室内50(図1参照)において直進性の強い爆風を、給気ダクト36(図1参照)を介して開口部52(図1参照)から遠くまで届けることができ、広い室内50を効率良く冷房または暖房することができる。
また、吹出口16には、給気ダクト36を接続するためのダクト接続筒14が設けられている。ダクト接続筒14は、合成樹脂材料等から形成され、室内送風ファン13の外周を囲む、例えば、略円筒状の形態を成す部材である。ダクト接続筒14で囲まれた内部は、空気が流れる吹出口16につながる風路となる。
また、ダクト接続筒14は、室内送風ファン13によって送られる空気の流れ方向を調整する風向ガイドとして利用されても良い。即ち、ダクト接続筒14の内部には、空気の流れを調整する図示しない可変式の風向調整板が設けられても良い。このような構成により、室内熱交換器12で冷却または加熱された空気を、給気ダクト36に向けて効率良く流すことができる。
室外ユニット20のハウジング21には、空気を吸引する吸込口25と、空気を吹き出す吹出口26が形成されている。吸込口25には、外部から吸い込まれた空気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器22が設けられている。これにより、例えば、冷房運転の際には、室外熱交換器22内の冷媒は、吸込口25から流入する空気によって冷却される。換言すれば、吸込口25から吸い込まれた空気は、室外熱交換器22内の冷媒と熱交換して加熱される。
吹出口26には、室外熱交換器22と熱交換したハウジング21内の空気を外側に吹き出す室外送風ファン23が設けられている。室外送風ファン23は、例えば、プロペラファン等であり、図示しないモータによって回転駆動される。室外送風ファン23は、例えば、2つ設けられており、室外ユニット20の室外熱交換器22側の側面の上下に配置されている。
また、吹出口26には、室外送風ファン23によって送られる空気の吹き出し方向を調整するための風向ガイド24が設けられている。風向ガイド24は、室外送風ファン23の外周を囲むような、例えば、略四角形状の形態を成す外枠部を有し、金属板材料や樹脂製板材料等から形成されている。上下方向に分けて2つ配置された室外送風ファン23に対応して、風向ガイド24は上下に一対配置されている。
架台30は、室内ユニット10及び室外ユニット20を一体的に支える台である。架台30は、例えば、山形鋼、溝形鋼、その他の鋼材等から形成されている。架台30の下部には、外周が上面視で略矩形枠状の形態を成す基台31が形成されている。室外ユニット20は、基台31の上部に固定されている。
架台30には、室内ユニット10を設置する室内ユニット設置台32が形成されている。室内ユニット設置台32は、室内ユニット10の底部を室外ユニット20の底部よりも高い位置で支持できるよう、基台31の上部から上方に突出するよう形成されている。
基台31の上部に室内ユニット設置台32が設けられることにより、室内ユニット10は高い位置に固定される。また、室内ユニット10の上面部と、室外ユニット20の上面部とは、略同じ高さになる。このように室内ユニット10が高い位置に設けられることにより、室内ユニット10の吹出口16の位置が高くなり、空調用の冷風や温風を作業空間に対して広く効率的に吹き流すことができる。
室内ユニット10の上部と室外ユニット20の上部とは、連結支持材33によって連結固定されている。この連結支持材33によって、室内ユニット10の上部と室外ユニット20の上部が支持され、搬送時や使用時の振動等による空気調和機2の変形が抑えられる。
室内ユニット設置台32の上部には、図示しないドレンパンが設けられても良い。ドレンパンは、室内ユニット10の室内熱交換器12に付着して滴下する水分を受け止めて図示しない配水管に排水するための部材である。ドレンパンが設けられることにより、室内ユニット10の室内熱交換器12から滴下する水分を集めて好適に排水することができる。
基台31の下部の角部近傍には、車輪34が設けられている。車輪34は、例えば、ゴム車輪等を有するキャスタであり、一方の端辺側が所定の一方向に向かって移動可能な固定車、他方の端辺側が方向変更可能な自在車であっても良い。車輪34が設けられることにより、架台30は、室内ユニット10及び室外ユニット20を一体的に支持した状態で移動可能に構成される。
室内ユニット10と室外ユニット20は、それぞれが空気を吸引する吸込口15と吸込口25を対向させるように架台30上に設けられている。即ち、室内ユニット10と室外ユニット20は、室内熱交換器12側と室外熱交換器22側が対向するよう配設されている。
換言すれば、室内ユニット10と室外ユニット20は、それぞれが逆方向に空気を吹き出すよう、室内ユニット10の吹出口16と室外ユニット20の吹出口26が逆方向を向くよう配設されている。
上記のように、室内ユニット10と室外ユニット20が、吸込口15と吸込口25を対向させて、逆方向に空気を吹き出すよう吹出口16と吹出口26が逆方向を向くよう配設されることにより、体育館や大規模工場、物流倉庫等に対する効率的な空気調和が実現する。
即ち、室内ユニット10の吹出口16から冷却または加熱された空気を、空調対象の室内50につながる給気ダクト36に向けて効率良く強力に吹き出すことができる。そして、室内ユニット10の吹出口16に対して反対側を向く室外ユニット20の吹出口26から、空調用の排熱空気を、空気調和を必要とする室内50から離れた空間に吐き出すことができる。
図3は、空気調和装置1の概略構成を示す平面図である。
図3に示すように、空気調和装置1は、室内ユニット10の吹出口16側が室内50側を向くよう載置され、室内ユニット10は、室内50に対して空気循環可能となるよう、給気ダクト36及び還気ダクト38に接続される。
具体的には、室内ユニット10から空気を吹き出す吹出口16に設けられたダクト接続筒14には、接続部材37を介して給気ダクト36が接続される。接続部材37は、例えば、金属板材料からなるレジューサ管等の異径継手である。接続部材37は、その一端である大径部がダクト接続筒14に嵌合し、他端の小径部が給気ダクト36に嵌合する。
室内ユニット10のダクト接続筒14に嵌着された給気ダクト36は、他方の端部が室内50の開口部52近傍に設けられた風導管接続板40に接続される。詳しくは、風導管接続板40には、空気を流す開口である給気口41(図4参照)が形成されており、給気ダクト36は、給気口41の周縁から室外51側に突設された給気管接続筒43に嵌められ固定される。これにより、室内ユニット10で冷却または加熱された空気は、給気ダクト36を経由して室内50に送られる。
また、室内ユニット10の吸込口15には、室内50からの空気を吸込口15に導くように風路を形成する風路カバー17が設けられている。風路カバー17は、例えば、金属板材等から形成され、室内熱交換器12につながる吸込口15の全体を覆うように戻り風路を形成する。つまり、風路カバー17は、室内ユニット10のハウジング11の背面、即ち室外ユニット20側の面、から側面まで連続してハウジング11をカバーするように設けられている。
風路カバー17の一部分には、室内50からの空気が流れる開口が形成されている。具体的には、風路カバー17内に空気を導く開口は、風路カバー17の室内50側の面に形成されている。そして、その開口には、還気ダクト38を接続するためのダクト接続部18が設けられている。ダクト接続部18は、略円筒状の形態を成し、例えば、金属板材等から形成された部材であり、風路カバー17に固定されている。
ダクト接続部18には、接続部材39を介して還気ダクト38が接続される。接続部材39は、例えば、金属材料からなるレジューサ管等の異径継手である。接続部材39は、その一端である大径部が還気ダクト38に嵌合し、他端の小径部が風路カバー17のダクト接続部18に嵌合する。
室内ユニット10のダクト接続部18に嵌着された還気ダクト38は、他方の端部が風導管接続板40に接続される。即ち、風導管接続板40には、空気を流す開口である還気口42(図4参照)が形成されており、還気ダクト38は、還気口42の周縁から室外51側に突設された還気管接続筒44に嵌められ固定される。このような構成により、室内50からの戻り空気は、還気ダクト38及び風路カバー17を経由して、室内ユニット10の室内熱交換器12に送られる。
図4は、空気調和装置1の風導管接続構造の概略を示す正面図である。
図4に示すように、風導管接続板40は、略四角形板状の本体を有する。風導管接続板40の本体には、室内ユニット10からの空気が室内50(図1参照)に吹き出される給気口41と、室内50の空気を室内ユニット10へと戻す還気口42と、が形成されている。具体的には、給気口41は1つ、還気口42は2つ、形成されている。
給気口41及び還気口42は、それぞれ略円形状の開口である。前述のとおり、風導管接続板40には、給気口41の室外51(図1参照)側に給気管接続筒43が設けられており、給気管接続筒43には、室内ユニット10につながる給気ダクト36(図3参照)が接続される。また、還気口42の室外51側には、還気管接続筒44が設けられており、還気管接続筒44には、室内ユニット10につながる還気ダクト38が接続される。
風導管接続板40は、金属板材等から形成され、例えば、アルミニウム製の板材料から形成されても良い。風導管接続板40が軽量なアルミニウム板材から形成されることにより、風導管接続板40の搬送や設置の際に、作業者が支えるべき荷重が小さくなるので、その作業が容易になる。
風導管接続板40には、略四角形板状の本体の外周辺部を約90度折り曲げた折り曲げ部または約180度折り返した折り返し部が形成されても良い。このような折り曲げ部または折り返し部が形成されることにより、風導管接続板40は、その板厚を薄くしても十分な強度が得られる。よって、風導管接続板40が軽量化されるので、設置や取り外し時の取り扱いが容易になる。また、使用する材料が削減されるので風導管接続板40の生産性も向上する。
風導管接続板40の本体の下辺近傍には、本体を支持する脚部材45が設けられている。脚部材45は、例えば、金属材料等から形成され、立設される風導管接続板40の荷重を支える支持部材である。
なお、風導管接続板40には、略四角形板状の本体の強度を確保するため、その他金属製のフレームやパイプ等の支持部材が設けられても良い。
図5は、空気調和装置1の風導管接続板40の取り付け状態を示す正面図である。
図1及び図5を参照して、風導管接続板40は、室内50の開口部52に載置される。具体的には、風導管接続板40は、脚部材45が設けられた辺部を下方にして立設される。前述のとおり、脚部材45は、開口部52近傍の床面55に当接し、風導管接続板40の荷重を支えることになる。
風導管接続板40の本体は、開口部52の下部を略塞ぐように、室内50を囲む壁54と略平行に立設され、風導管接続板40の給気口41及び還気口42は、室内50に向かって開口している。風導管接続板40が、このような形態で載置されることにより、空気調和機2で冷却または加熱された空気を給気口41から効率良く室内50に吹き出し、室内50の空気を還気口42で効率良く吸引して空気調和機2に戻すことができる。これにより、空調に適した高効率な空気循環が実現され高効率な空調が可能となる。
風導管接続板40の外周には、開口部52を塞ぐ封止部材46が設けられても良い。風導管接続板40の周囲に、封止部材46が設けられ、風導管接続板40と壁54との間の開口部52が塞がれることにより、室内50から室外51への空気の漏れや室外51から室内50への外気の進入を抑制し、熱損失の少ない高効率な空気調和が可能となる。
封止部材46は、合成樹脂材料や合成繊維等からなるカーテン材やシート材等から形成されても良い。封止部材46は、開口部52を完全に塞ぐよう、風導管接続板40の辺部近傍及び壁54若しくは扉53の開口部52近傍に接続される。封止部材46は、図示しない接着シート材等を利用して風導管接続板40等に接着されても良い。
前述のとおり、風導管接続板40は床面55に載置され、それによって開口部52の下部が略塞がれる。即ち、開口部52の下部は、風導管接続板40によって略塞がれるが、開口部52の上部は、そのままの状態で開口していることになる。そこで、封止部材46は、開口部52の上部、即ち風導管接続板40上方、を塞ぐよう設けられても良い。その際、例えば、封止部材46を開口部52の上部の壁54から吊り下がるカーテン状に設けることもできる。
また例えば、封止部材46として、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム等からなるカーテン材を採用することができる。これにより、封止部材46の取り付け及び取り外しが容易になる。そして、前述のとおり、空調運転の性能を向上させることができる。
また、前述のとおり、風導管接続板40には、1つの給気口41と、2つの還気口42が形成されている。給気口41は、室内50側から見て風導管接続板40の左右方向の何れか一方、例えば右側、に形成されており、上下一対の還気口42は、給気口41に対して左右反対側、即ちこの例では左側、に形成されている。
そして、2つの給気口41の一方、即ち還気口42aは、給気口41よりも上方に、他方の還気口42bは、給気口41よりも下方に形成されている。換言すれば、給気口41は、高さ方向の位置が、上下一対の還気口42a、42bの間、詳しくは、還気口42aと還気口42bの略中央の高さに形成されている。
このような位置関係で、1つの給気口41と上下一対の還気口42が形成されることにより、風導管接続板40の横幅を小さくすることができる。これにより、図3に示すように、例えば、開口部52が左右一対の扉53を有する一般的な両開き形式である場合、一方の扉53のみを開いて風導管接続板40を配設することができる。これにより、室内50と室外51との間の空気流れを少なくし、熱損失の少ない高効率な空気調和を行うことができる。
また、風導管接続板40は横幅が小さいので、例えば、扉53が一つのみの一般的な片開き形式のように、開口部52の横幅が狭い場合であっても、風導管接続板40を配設して空調用循環風路を形成することが可能である。
また、図5を参照して、上述の配置により、1つの給気口41と上下一対の還気口42が形成されていることにより、風導管接続板40の高さ方向の寸法も小さくすることができる。即ち、横幅、高さ寸法及び面積が小さく、且つ効率的な空調運転に適した空調用空気循環が可能な風導管接続板40が得られる。
このように、風導管接続板40が小面積で軽量であるので、風導管接続板40の取り付け取り外しは容易である。よって、空気調和装置1の設置工事や取り外し工事における作業負担も少ない。また更に、風導管接続板40は、小面積且つ軽量であるので、材料も少なく製造も容易であり、生産性に優れているという利点がある。
以上説明の如く、本実施形態に係る空気調和装置1は、取り外し容易に開口部52に載置される風導管接続板40を有する。そして、風導管接続板40に接続される給気ダクト36及び還気ダクト38を介して、室外51に置かれた空気調和機2で冷却または加熱された空気を効率良く循環させることができる。即ち、室外51に室内ユニット10と室外ユニット20が一体的に置かれた移送式の空気調和機2であっても、室内ユニットが室内50に設置された一般的な空気調和機のように、高効率な循環冷房または循環暖房が可能である。
また、給気ダクト36が接続される給気口41と還気ダクト38が接続される還気口42とが形成された風導管接続板40は、室内50につながる開口部52に載置される構成である。そのため、風導管接続板40を設置する作業は容易であり、風導管接続板40に給気ダクト36及び還気ダクト38を接続する作業も容易である。よって、利用者は、空気調和装置1の設置や取り外し、移動を容易に行うことができる。
また、風導管接続板40は、小面積且つ軽量な板材から形成され取り外し自在であるので、冷房または暖房が不要である際には、開口部52から風導管接続板40を容易に取り外して、空気調和装置1を容易に移動することができる。また、風導管接続板40を取り外して開口部52の扉53等を閉めることもでき、更に、扉53等に施錠をすることもできる。よって、空気調和装置1は、防犯性の観点からも優れている。
このように、空気調和装置1は、空調能力の大きい移動式の空気調和機2を室外51に置いて、風導管接続板40に接続された給気ダクト36及び還気ダクト38を介して空調用空気を効率良く室内50に循環させることができる。そして、空気調和装置1は、体育館等の大規模空間を効率的に冷房または暖房することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 空気調和装置
2 空気調和機
10 室内ユニット
11 ハウジング
12 室内熱交換器
13 室内送風ファン
14 ダクト接続筒
15 吸込口
16 吹出口
17 風路カバー
18 ダクト接続部
20 室外ユニット
21 ハウジング
22 室外熱交換器
23 室外送風ファン
24 風向ガイド
25 吸込口
26 吹出口
28 冷媒配管
30 架台
31 基台
32 室内ユニット設置台
33 連結支持材
34 車輪
36 給気ダクト
37 接続部材
38 還気ダクト
39 接続部材
40 風導管接続板
41 給気口
42 還気口
43 給気管接続筒
44 還気管接続筒
45 脚部材
46 封止部材
50 室内
51 室外
52 開口部
53 扉
54 壁
55 床面

Claims (4)

  1. 室外に載置された空気調和機で冷却または加熱された空気を室内に導く給気ダクトと、
    前記室内の空気を前記空気調和機に導く還気ダクトと、
    前記給気ダクトが接続される給気口と前記還気ダクトが接続される還気口とが形成された風導管接続板と、を具備し、
    前記風導管接続板は、前記室内につながる開口部に取り外し自在に載置されることを特徴とする空気調和装置の風導管接続構造。
  2. 前記風導管接続板は、
    前記給気口と前記還気口が形成され前記室内に立設される四角形板状の本体と、
    前記本体の下辺近傍に設けられて前記室内の床面に載置され前記本体を支持する脚部材と、
    前記給気口の周縁から室外側に突設され前記給気ダクトを嵌着する給気管接続筒と、
    前記還気口の周縁から室外側に突設され前記還気ダクトを嵌着する還気管接続筒と、を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の風導管接続構造。
  3. 前記風導管接続板の外周には、前記開口部を塞ぐ封止部材が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置の風導管接続構造。
  4. 前記空気調和機は、
    室内熱交換器と室内送風ファンを備え移動自在な架台に載置された室内ユニットと、
    室外熱交換器と室外送風ファンを備え前記架台に載置され前記室内ユニットに冷媒配管を介して接続された室外ユニットと、を有し、
    前記給気ダクトは、前記室内熱交換器で冷却または加熱され前記室内送風ファンで送風された空気を前記室内に導くよう前記室内ユニットに接続され、
    前記還気ダクトは、前記室内の空気を前記室内熱交換器に導くよう前記室内ユニットに接続されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の空気調和装置の風導管接続構造。
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