JP3243094B2 - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JP3243094B2 JP30698993A JP30698993A JP3243094B2 JP 3243094 B2 JP3243094 B2 JP 3243094B2 JP 30698993 A JP30698993 A JP 30698993A JP 30698993 A JP30698993 A JP 30698993A JP 3243094 B2 JP3243094 B2 JP 3243094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ部品、IC、そ
の他の電子部品等の被測定物の外形寸法等を判別、測定
するための画像処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置を用いて外形寸法
を判別、測定する場合、予め撮像装置を用いて被測定物
を撮像して得られた画像データが格納されている画像メ
モリから、画像データを読み出して処理を行っている。
画像データは、被測定物を含む画像を構成するピクセル
が集合したものであり、1ビットのピクセルをバイト
(8ビット)/ワード(16ビット)単位でまとめたデ
ータにアドレスが付与されて画像メモリに格納されてい
る。そして、その画像データを読み出し、該画像データ
のピクセルが明部であるか暗部であるかを検索し、明部
から暗部あるいは暗部から明部へと変化する変化点(す
なわち輝度変化点)を検出して、被測定物の輪郭等を判
別している。
【0003】従来の画像処理方法では、チップ部品等の
被測定物の輪郭、外形寸法等を判別、測定したりするに
は、画像処理装置に取り込む撮像画面の水平方向(X方
向)に対して被測定物を平行に、すなわち、被測定物を
傾かないように位置決めを確実に行い、画像メモリの画
像データを直線的に検索していた。この場合、画像メモ
リへの1回のアクセスで読み出されたデータは全て処理
の対象となり、画像メモリ内のアドレスを単純に増加さ
せればよく、検索容易で、処理の速度は速いが、被測定
物を取り込む撮像画面の水平方向に対して平行に配置す
るための機構が複雑になって設備コストが増加するとと
もに、その位置決めに要する時間が増大してしまい能率
が低下する欠点がある。
【0004】そこで、被測定物を取り込む撮像画面の水
平方向に対して平行に配置することを省略し、被測定物
が画面水平方向に対して傾いた状態でも画像処理を行い
得るようにすることが考慮されている。図2に示すよう
に、被測定物であるチップ部品20が撮像画面21に対
して傾いた状態になっている画像データが画像メモリに
格納されているとする。この場合、チップ部品20の実
際の外形寸法は、1点鎖線の外形枠22に示すようにな
る。こようなチップ部品傾斜状態で、画像メモリ内のア
ドレスを単純に増加させて直線的に検索したのでは、画
像メモリへの無駄なアクセスが多く非能率であり、従っ
て、図2のようにチップ部品20が斜めに傾いて取り込
まれた画像データを用いて被測定物の正しい輪郭や寸法
を能率的に測定しようとすると、図3の拡大図(図2の
枠R内の拡大)に示した検索走査線28のように、ピク
セル単位で階段状に順次検索する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、被測定物が傾いた画像データをピクセル単位で階段
状に検索する場合、被測定物の傾きが大きくなるほど1
回のアクセスで得られたデータの中で処理の対象となる
ピクセルデータが減少し、画像メモリへのアクセス回数
が増大するとともに、階段状に検索するためにソフトウ
ェアによるプログラムを用いて傾きのデータをもとに三
角関数等を利用する演算を行い、データのアドレスと処
理対象のピクセルの箇所を求めるというステップが追加
されるため、処理時間が大幅に増大する問題がある。
【0006】このような階段状検索が処理時間の増大を
招くことを避けるために、測定物を傾かないような位置
決めをしようとすると、前述したように機構が複雑にな
るとともに位置決めに要する時間が増大してしまう問題
がある。
【0007】本発明は、上記の点に鑑み、被測定物が傾
いた状態で取り込まれた画像データを階段状に検索する
ためにデータのアドレスと処理対象のピクセルの箇所を
求める処理、つまり処理対象のデータのX,Y座標を求
める処理を、三角関数等を利用したソフトウェア処理に
変えて、ハードウェア処理で行い、処理時間を大幅に短
縮し、設備のコスト低減及び能力向上を図ることができ
る画像処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像処理方法は、被測定物を含む画像デー
タを画像メモリに格納した後、前記画像データのX方向
又はY方向に対する前記被測定物外形の傾きに対応する
比率で、前記画像メモリに格納された画像データのX方
向の座標を指定する第1のカウンタ及びY方向の座標を
指定する第2のカウンタの計数値を変化させて前記画像
メモリを読み出し、前記画像データの輝度変化点を検出
することを特徴としている。
【0009】また、本発明の画像処理装置は、被測定物
を含む画像データを格納する画像メモリと、前記画像デ
ータのX方向又はY方向に対する前記被測定物外形の傾
きに対応する第1及び第2の設定値をそれぞれ入力する
第1及び第2のレジスタと、カウント用信号を受け、該
カウント用信号の到来個数に対して前記第1の設定値と
前記第2の設定値との比率に近似した割合で桁上がり信
号を発生する演算部と、前記画像メモリに格納された画
像データのX方向及びY方向の座標をそれぞれ指定する
第1及び第2のカウンタと、前記第1及び第2のカウン
タの計数値でそれぞれ指示された座標に従い前記画像メ
モリから読み出された画像データの輝度変化点を検出す
る変化点検出回路と、前記変化点検出回路で検出された
変化点の座標を読み取る中央演算処理部とを備えてい
る。そして、前記第1又は第2のカウンタの一方のもの
は前記カウント用信号を毎回カウントし、前記第1又は
第2のカウンタの他方のものは前記桁上がり信号の発生
時のみカウントすることにより、前記画像データを前記
被測定物外形の傾きに近似する階段状に検索可能として
いる。
【0010】
【作用】本発明においては、被測定物を含む画像データ
を階段状に検索するためにデータのアドレスと処理対象
のピクセルの箇所を求める処理、つまり検索すべき画像
データのX,Y座標を求める処理をBresenham
のアルゴリズム(三角関数を使用しないで傾きをもった
直線の座標を検出するアルゴリズム)をハードウェア化
した回路で行っている。これにより、前記画像データの
X方向又はY方向に対する前記被測定物外形の傾きに対
応するように設定した第1設定値と第2設定値の比率に
よって、カウント用信号の到来個数に対して桁上がり信
号の発生頻度を任意に変更することができる。そして、
第1のカウンタではカウント用信号を毎回カウントし、
第2のカウンタでは前記桁上がり信号が出力したときの
みカウント用信号をカウントするように制御することに
より、画像メモリ内に格納された画像データを任意の傾
きの階段状に検索することが可能となる。従って、従来
のソフトウェア処理よりも画像データの検索処理時間を
大幅に短縮させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る画像処理方法及び装置の
実施例を図面に従って説明する。
【0012】図1乃至図4を用いて本発明の実施例を説
明する。図1は画像処理装置の回路のブロック図を示し
ており、この図において、画像処理装置は、予め画像メ
モリに取り込んだ2値化された被測定物を含む画像デー
タを自動検索し、その画像が暗部から明部あるいは明部
から暗部に変化する輝度変化点を検出するものであり、
中央演算処理部1、画像メモリ2、第1のレジスタとし
てのAレジスタ3、第2のレジスタとしてのBレジスタ
4、演算部15、カウンタ制御回路9、第1のカウンタ
としてのX方向アップダウンカウンタ10、第2のカウ
ンタとしてのY方向アップダウンカウンタ11、セレク
タ12、変化点検出回路13、そしてタイマー回路14
からなっている。なお、図1中の実線はデータ関係の信
号を示し、点線は制御関係の信号を示している。
【0013】前記中央演算処理部1は、画像メモリ2、
Aレジスタ3、Bレジスタ4、カウンタ制御回路9、X
方向アップダウンカウンタ10及びY方向アップダウン
カウンタ11に対して、制御を行ったり、データを入出
力してデータ演算処理等を行うものである。
【0014】前記画像メモリ2は、撮像装置から取り込
んだ被測定物を含む画像を構成するピクセルが集合した
画像データを8ビット単位(バイト単位)でアドレスを
設定し格納するものである。なお、8ビットデータは、
図3のようにX方向(水平方向)にピクセルが8個並ん
だものとする。つまり、画像メモリ2内の画像データ
は、ピクセルデータ25(明部か暗部かを表す1ビッ
ト)がX方向に8個ずつ並んだ、つまり1バイト(8ビ
ット)のデータ26ごとにアドレスが付与されて格納さ
れている。
【0015】前記Aレジスタ3及びBレジスタ4は、画
像データのX方向に対する前記被測定物外形の傾き(概
略値でよい)に対応する第1及び第2設定値A1,B1
が中央演算処理部1からそれぞれ入力されるようになっ
ており、Bレジスタ4に入力される第2の設定値B1が
Aレジスタ3に入力される第1の設定値A1以上になる
ように設定される。ここで、X方向を傾きの基準として
考えれば(X方向に平行な直線の傾き=0とすれば)、
例えば傾き1/5の直線のときは、第1の設定値A1=
1、第2設定値B1=5と置く。
【0016】前記演算部15は、加算器5、減算器6、
ラッチ回路7及びセレクタ8からなっており、前記Aレ
ジスタ3及びBレジスタ4から出力される第1及び第2
の設定値A1,B1を受けて、所定の演算処理を行うも
のである。前記加算器5は、一対の入力端から入力され
た値を加算して出力端から出力するものであり、Aレジ
スタ3とセレクタ8からの出力信号を加算演算し、ラッ
チ回路7に出力する。前記減算器6は、一方の入力端か
ら入力された値から他方の入力端の値を減算して出力端
から出力し、前記一方の入力端の値と前記他方の入力端
の値とが等しい場合又は前記一方の入力端の値を前記他
方の入力端の値が越えた場合、桁上がり信号16を出力
するものである。すなわち、一方の入力端にはBレジス
タ4からの出力信号が、他方の入力端にはラッチ回路7
からの出力信号がそれぞれ入力され、Bレジスタ4の出
力信号からラッチ回路7の出力信号を減算してセレクタ
8に出力するが、両方の出力信号が等しい場合又はラッ
チ回路7からの出力信号がBレジスタ4からの出力信号
を越えた場合、桁上がり信号16をセレクタ8及びカウ
ンタ制御回路9に出力する。前記ラッチ回路7は入力値
を保持するものであり、加算器5から出力された値をそ
の都度保持し、タイマー回路14の同期信号(カウント
用信号)に同期して減算器6及びセレクタ8に出力す
る。
【0017】前記セレクタ8は、減算器6及びラッチ回
路7の出力を受け、減算器6からの桁上がり信号16が
あれば減算器6の出力を、無い場合にはラッチ回路7の
出力を加算器5に送るものである。
【0018】前記カウンタ制御回路9は、X方向アップ
ダウンカウンタ10及びY方向アップダウンカウンタ1
1に対して、カウントアップあるいはカウントダウンか
を指示する制御信号と、カウント動作を可能(イネーブ
ル)又は不能(ディスエーブル)とする制御信号を出力
するものである。
【0019】前記X方向アップダウンカウンタ10は画
像メモリ2に格納された画像データのX方向(ピクセル
方向)の座標を指定するためのものであり、Y方向アッ
プダウンカウンタ11はY方向(ライン方向)の座標を
指定するためのものであり、それらの出力(計数値)が
画像メモリ2のアドレスラインに接続され、該画像メモ
リ2の検索アドレス(明暗を表すピクセル8個分のデー
タが格納されている)を指定する。画像メモリ2から読
み出された指定アドレスの8ビットのピクセルデータは
セレクタ12に入力されるようになっている。さらに、
X方向アップダウンカウンタ10の下3桁の計数値は指
定されたアドレス内の8ビットのピクセルデータのうち
の1ビットを選択するためにセレクタ12に加えられて
いる。
【0020】なお、X方向アップダウンカウンタ10及
びY方向アップダウンカウンタ11によるカウントは、
タイマー回路14の同期信号(カウント用信号)に同期
して行われる。
【0021】前記セレクタ12は、X方向アップダウン
カウンタ10から出力されたX方向の座標(前述した下
3桁の計数値)を受けるとともに、前記画像メモリ2か
ら検索座標を含む検索アドレスに対応する8ビットの画
像データを受けて、その画像データの中から前記検索座
標に対応する1ビットの画像データであるピクセルを選
択するものである。
【0022】前記変化点検出回路13は、X方向アップ
ダウンカウンタ10及びY方向アップダウンカウンタ1
1の計数値を変化させて画像データを検索することによ
って前記ピクセルが暗部から明部あるいは明部から暗部
に変化する変化点(輝度変化点)を検出するためのもの
であり、検出時にカウンタ制御回路9に停止信号を出力
する。
【0023】前記タイマー回路14は、演算部15内の
ラッチ回路7、カウンタ制御回路9、X方向アップダウ
ンカウンタ10及びY方向アップダウンカウンタ11に
対して同期信号を送っている。
【0024】次に、上記実施例の動作説明を行う。い
ま、図2に示すように、被測定物であるチップ部品20
は撮像装置の撮像画面21のX方向(水平方向)に対し
て傾いた状態になっており、撮像装置により撮像された
その画像データが画像メモリ2に取り込まれたものとす
る。この場合、被測定物としてのチップ部品20の実際
の外形寸法は、1点鎖線の外形枠22に示すようになる
(但し、画像メモリ2に画像データを取り込んだ状態で
は正確な外形枠22は未だ求められていない。)そこ
で、チップ部品20の外形線の傾き(概略値でよい)を
撮像装置による撮像画面等から求め、前記Aレジスタ3
とBレジスタ4にセットする第1設定値A1と第2設定
値B1を決定する。例えば、チップ部品20の外形線に
沿った2点であるP1(x1,y1)とP2(x2,y2)とを用
いて外形線の傾きを算出した場合、これらの2点間の差
(ΔX=x2−x1,ΔY=y2−y1)を求め、X方向の差Δ
XとY方向の差ΔYを各設定値とする。図2の場合、チ
ップ部品20の傾きは画面21のX方向に対して0°以
上45°以内で、ΔYよりΔXの方の値が大きくなって
おり、第1設定値A1=ΔY、第2設定値B1=ΔXに
決定する。
【0025】なお、本実施例では、被測定物の傾きは画
面21のX方向に対して0°以上45°以内であること
が前提となっている。
【0026】そして、画像処理装置では、まず前記中央
演算処理部1より、画像メモリ2内の画像データの検索
開始点として、例えば、図2の枠R(図3の領域に対
応)の近傍の点P3の座標(x3,y3)データがX方向ア
ップダウンカウンタ10とY方向アップダウンカウンタ
11にロードされる。また、中央演算処理部1により、
検索の方向として画面21の右上側方向に向けてX方向
アップダウンカウンタ10とY方向アップダウンカウン
タ11の計数値をカウントアップさせるように、カウン
タ制御回路9の制御信号をセットする。
【0027】そして、Aレジスタ3及びBレジスタ4に
セットされる第1及び第2設定値A1,B1の設定値に
従って画像メモリ2内の画像データを階段状に読み出す
動作を図4に示すフローチャートを用いて以下に述べ
る。まず、ステップ#1及び#2に示すように、中央演
算処理部1より、Aレジスタ3とBレジスタ4に前述の
チップ部品20の大まかな傾き(ΔY/ΔX)を表す設
定値A1=ΔY,B1=ΔXをそれぞれ入力する。次
に、ステップ#3に示すように、Aレジスタ3の第1設
定値A1は加算器5に入力され、ステップ#4に示すよ
うに、Bレジスタ4の第2設定値B1は減算器6に入力
される。加算器5ではステップ#5に示すように、加算
演算が行われるが、初めは加算する初期値が0になって
いるので、第1設定値A1がそのまま加算値C1として
出力され、ラッチ回路7に一時保持される。該ラッチ回
路7に保持された加算値C1は、ステップ#6に示すよ
うに、タイマー回路14の同期信号に同期して、減算器
6及びセレクタ8に入力される。減算器6では、ステッ
プ#7で示すように、Bレジスタ4からの第2設定値B
1と、ラッチ回路7からの加算値C1とを減算演算(B
1−C1)し、セレクタ8に該減算値D1(=B1−C
1)を出力する。そして、減算器6内で実行されるステ
ップ#8において、減算器6による減算値D1が0以下
であるか否か判別され、0以下であれば(Yes)、ス
テップ#9が実行され、0以下でなければ(No)、ス
テップ#12が実行される。
【0028】減算値D1が0より大きい場合のステップ
#12では、セレクタ8において桁上がり信号16がな
いのを受けて、ラッチ回路7から入力された加算値C1
をセレクタ出力E1として選択し加算器5に入力する。
加算器5では、前記ステップ#5で示したように、第1
設定値A1とセレクタ出力値E1が加算演算され、新し
い加算値C1=(A1+E1)がラッチ回路7に出力さ
れ一時保持される。以降、ステップ#6以下が実行され
る。なお、設定値A1=B1(傾き45°)の時以外の
場合は、A1<B1であり、ステップ#12以下の動作
が1回乃至複数回繰り返される。
【0029】加算器5による1回もしくは複数回の累積
加算動作によりラッチ回路7の出力値が大きくなると、
減算器6による減算値D1が0以下となり、減算値D1
が0以下の場合のステップ#9に移行する。このステッ
プ#9では、減算器6が桁上がり信号16を発生しセレ
クタ8及びカウンタ制御回路9に出力しステップ#10
及び#11を実行する。ステップ#10では、減算器6
による減算値D1をセレクタ8の出力値E1として加算
器5に入力する。加算器5では、前記ステップ#5で示
したように、第1設定値A1と減算値D1が加算演算さ
れ、その加算値C1がラッチ回路7に出力され一時保持
される。以降、ステップ#6以下が実行される。
【0030】また、ステップ#11では、桁上がり信号
16を受けてカウンタ制御回路9が、タイマー回路14
の同期信号に同期して、Y方向アップダウンカウンタ1
1をカウントさせる制御信号を発生し、Y方向アップダ
ウンカウンタ11が同期信号を1つカウントする(Y方
向アップダウンカウンタ11は桁上がり信号16の発生
時のみカウントする。)。
【0031】以上の図4に示した一連の動作の具体例と
して、ΔX:ΔY=5:1とした場合を示す。この場
合、第1設定値A1=1とし、第2設定値B1=5とす
る。
【0032】まず、ステップ#1及び#2で、中央演算
処理部1より、Aレジスタ3とBレジスタ4に第1設定
値A1=1、第2設定値B1=5をそれぞれ入力する。
次に、ステップ#3及び#4で、Aレジスタ3の第1設
定値A1=1を加算器5に入力し、Bレジスタ4の第2
設定値B1=5を減算器6に入力する。ステップ#5に
おいて、加算器5で第1設定値A1=1と初期値0とが
加算演算され、加算値C1=1として出力され、ラッチ
回路7に一時保持される。ステップ#6では、該ラッチ
回路7に保持された加算値C1=1が、タイマー回路1
4の同期信号に同期して、減算器6及びセレクタ8に入
力される。ステップ#7で、減算器6により減算演算
(B1−C1)が行われ、セレクタ8に該減算値D1
(5−1=4)を出力する。そして、ステップ#8にお
いて、減算器6による減算値D1=4が0以下か否か判
断され、D1>0であるため(No)、ステップ#12
が実行される。ステップ#12では、セレクタ8におい
て桁上がり信号16がないのを受けて、ラッチ回路7か
ら入力された加算値C1=1を選択してセレクタ出力E
1として加算器5に入力する。そして、再びステップ#
5が実行され、更新された加算値C1(1+1=2)が
ラッチ回路7に出力され一時保持される。
【0033】ステップ#6及び#7の実行により、減算
器6で更新された減算値D1(5−2=3)が得られ、
セレクタ8に加算値C1=2と減算値D1=3が出力さ
れる。再び、ステップ#8において、減算器6による減
算値D1=3が0以下か否か判断され、D1>0である
ため(No)、ステップ#12が実行され、加算値C1
=2が選択されて加算器5に入力される。
【0034】以降、ステップ#5以下を繰り返し、減算
器6での減算値D1が0値(5−5=0)になった場合
(Yes)、ステップ#9が実行され、減算器6から桁
上がり信号16が出力される。この桁上がり信号16の
発生を受けて、ステップ#10及び#11が実行され
る。ステップ#10ではセレクタ8を経て減算器6の減
算値D1=0を加算器5に出力する。加算器5では、減
算値D1=0とAレジスタ3の第1設定値A1=1とが
加算演算され、新たな加算値C1=1として出力され、
ラッチ回路7に一時保持され、ステップ#6以下が再び
実行される。また、ステップ#11では、カウンタ制御
回路9が制御信号を発生し、Y方向アップダウンカウン
タ11で同期信号を1つカウントさせる(Y方向アップ
ダウンカウンタ11は桁上がり信号16発生時のみカウ
ントする。)。
【0035】従って、Aレジスタ3とBレジスタ4の設
定値をA1=ΔY=1,B1=ΔX=5とした場合、減
算器6における桁上がり信号16の発生頻度は、タイマ
ー回路14の同期信号発生5回につき1回の比率であ
る。すなわち、X方向アップダウンカウンタ10のカウ
ントアップ5回につき、Y方向アップダウンカウンタ1
1は1回カウントアップするようになっている。そし
て、以上の動作を繰り返し行うことにより、タイマー回
路14の同期信号に同期してカウンタ制御回路9がX方
向アップダウンカウンタ10及びY方向アップダウンカ
ウンタ11を制御し、画像メモリ2の画像データの検索
座標が、図3に示す検索走査線28の如く、X方向(ピ
クセル方向)へは連続して右方向に移動し、Y方向(ラ
イン方向)へはX方向への5ピクセル分につき1ピクセ
ル分、上方向に移動する。すなわち、画像メモリ2か
ら、上記検索座標で指示されたピクセルが位置するアド
レスの8ビットの画像データがセレクタ12に出力さ
れ、該セレクタ12においては、前記8ビットの画像デ
ータの中から、X方向アップダウンカウンタ10から出
力された前記検索座標のX方向の座標に対応するピクセ
ルを選択し、前記検索座標に対応する1ビットの画像デ
ータとして変化点検出回路13に出力する。
【0036】変化点検出回路13では、連続して送られ
てくるピクセルデータが暗部から明部あるいは明部から
暗部に変化する変化点を検出する。例えば、図3の場
合、ピクセルPX1において明部から暗部に変化してお
り、このような変化点を検出すると、カウンタ制御回路
9に停止信号を出力する。カウンタ制御回路9は、前記
停止信号を受けてX方向アップダウンカウンタ10及び
Y方向アップダウンカウンタ11を一時停止させる。そ
して、中央演算処理部1が、X方向アップダウンカウン
タ10及びY方向アップダウンカウンタ11の停止時の
計数値、すなわち、画像メモリ2内の画像データを検索
して検出された変化点(ピクセルPX1)のX方向及び
Y方向の座標を読み取る。中央演算処理部1が変化点の
座標を読み取った後、中央演算処理部1からカウンタ制
御回路9に制御信号を送り、カウンタ制御回路9により
X方向アップダウンカウンタ10及びY方向アップダウ
ンカウンタ11のカウント動作を再び行い変化点の検索
をする。そして、図3の場合、ピクセルPX2において
暗部から明部に変化しているので、変化点検出回路13
により変化点として検出され、カウンタ制御回路9に停
止信号が出力される。この変化点(ピクセルPX2)の
座標を中央演算処理部1が読み取った後、必要に応じて
再び検索が行われる。
【0037】上記のように画像メモリ2内の画像データ
の検索をX方向(ピクセル方向)に行い、検索位置が画
面21の右端に対応するピクセルに到達すると、中央演
算処理部1よりX方向アップダウンカウンタ10とY方
向アップダウンカウンタ11に次の検索開始点(例えば
前回の検索開始点P3よりもライン方向に1つずれた
点)の座標がロードされ、以後同様の検索が繰り返され
る。
【0038】以上の検索動作から得られた複数の変化点
の座標データをもとに、被測定物であるチップ部品20
の輪郭、外形寸法等が求められる。
【0039】以上の実施例によれば、被測定物の大まか
な傾きをあらわす2点間の座標の差(ΔX,ΔY)を求
めて第1設定値A1=ΔY、第2設定値B1=ΔXとし
てそれぞれAレジスタ3及びBレジスタ4に入力し、A
レジスタ3とBレジスタ4に設定された第1設定値と第
2設定値の比率によって、演算部15の桁上がり信号1
6の発生頻度を変えることができる。この結果、画像メ
モリ2の画像データを第1設定値と第2設定値の比率に
近似した傾きの階段状に検索することが可能となる。
【0040】従って、位置決めを大まかにして被測定物
が傾いた状態で画像メモリ2に画像データとして取り込
まれていても、ハードウェアによる処理で画像データを
階段状に検索することができ、従来のソフトウェアの処
理と比較してステップが少ない簡単なアルゴリズムであ
るため大幅に処理速度が向上する。また、被測定物を画
面に対して水平に位置決めして直線状に検索する場合と
同様の処理時間、認識精度で検索することが可能であ
る。これにより、従来の直線状検索で用いていた被対象
物を画面に対して水平に位置決めする搬送位置決め機構
を簡略化することができる。
【0041】なお、前記実施例では、変化点の検索は、
P3(x3,y3)を検索開始点とし、検索位置が画面21
の右端に対応するピクセルに到達するまで行う場合を例
示したが、検索開始点や検索方向は、X方向アップダウ
ンカウンタ10とY方向アップダウンカウンタ11のア
ップカウント又はダウンカウントの切り換え等により適
宜変更可能であり、第1設定値A1を0とすることで直
線状に検索することも可能である。また、輝度変化点が
検出されてカウントが停止されると、次の検索開始点か
ら検索を始める構成としてもよい。
【0042】なお、前記実施例では、図2に示したよう
に、被測定物としてのチップ部品20の傾きが画面21
のX方向に対して0°以上45°以内の場合を例示した
が、画面21のY方向を基準とし、これに対して傾きを
0°以上45°以内に設定する場合にも本発明は適用で
きる。この場合、実施例におけるX方向アップダウンカ
ウンタ10とY方向アップダウンカウンタ11の機能を
交換して、Y方向アップダウンカウンタ11が毎回カウ
ントするように設定すればよい。
【0043】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定物を含む画像データを階段状に検索するためにデ
ータのアドレスと処理対象のピクセルの箇所を求める処
理をBresenhamのアルゴリズムをハードウェア
化した回路で行っている。従って、従来のソフトウェア
処理による時間のかかる座標演算が不要になり、傾いた
被対象物を検索する際の画像データの検索処理時間を大
幅に短縮させることができ、傾いた被対象物を水平に位
置決めした場合と同じ処理時間、認識精度で検索するこ
とが可能になる。また、従来の直線状検索で用いていた
被対象物を画面に対して水平に位置決めする搬送位置決
め機構を簡略化することができ、設備のコスト低減、能
力向上を実現するとともに、機構設計時の自由度が大幅
に拡大する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理方法及び装置の実施例を
示すブロック図である。
【図2】実施例において、チップ部品を傾いた状態で取
り込んだ画像を示す説明図である。
【図3】実施例において、画像メモリ内に格納されてい
る図2の一部である画像データを示す説明図である。
【図4】実施例において、演算部を主とした動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 中央演算処理部 2 画像メモリ 3 Aレジスタ 4 Bレジスタ 5 加算器 6 減算器 7 ラッチ回路 8 セレクタ 9 カウンタ制御回路 10 X方向アップダウンカウンタ 11 Y方向アップダウンカウンタ 12 セレクタ 13 変化点検出回路 14 タイマー回路 15 演算部 16 桁上がり信号 20 チップ部品 21 画面 22 外形枠 25 ピクセル 26 1バイトデータ 28 検索走査線 A1 第1設定値 B1 第2設定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物を含む画像データを画像メモリ
    に格納した後、前記画像データのX方向又はY方向に対
    する前記被測定物外形の傾きに対応する比率で、前記画
    像メモリに格納された画像データのX方向の座標を指定
    する第1のカウンタ及びY方向の座標を指定する第2の
    カウンタの計数値を変化させて前記画像メモリを読み出
    し、前記画像データの輝度変化点を検出することを特徴
    とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 被測定物を含む画像データを格納する画
    像メモリと、 前記画像データのX方向又はY方向に対する前記被測定
    物外形の傾きに対応する第1及び第2の設定値をそれぞ
    れ入力する第1及び第2のレジスタと、 カウント用信号を受け、該カウント用信号の到来個数に
    対して前記第1の設定値と前記第2の設定値との比率に
    近似した割合で桁上がり信号を発生する演算部と、 前記画像メモリに格納された画像データのX方向及びY
    方向の座標をそれぞれ指定する第1及び第2のカウンタ
    と、 前記第1及び第2のカウンタの計数値でそれぞれ指示さ
    れた座標に従い前記画像メモリから読み出された画像デ
    ータの輝度変化点を検出する変化点検出回路と、 前記変化点検出回路で検出された変化点の座標を読み取
    る中央演算処理部とを備え、 前記第1又は第2のカウンタの一方のものは前記カウン
    ト用信号を毎回カウントし、前記第1又は第2のカウン
    タの他方のものは前記桁上がり信号の発生時のみカウン
    トすることにより、前記画像データを前記被測定物外形
    の傾きに近似する階段状に検索可能としたことを特徴と
    する画像処理装置。
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