JP3242971U

JP3242971U - 挟持装置

Info

Publication number: JP3242971U
Application number: JP2023001758U
Authority: JP
Inventors: ▲ユン▼隆頼; 啓正莊
Original assignee: ▲うぇい▼強科技股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2023-04-28
Filing date: 2023-05-23
Publication date: 2023-07-27
Anticipated expiration: 2033-05-23

Abstract

【課題】ネガフィルムの曲がりを防ぎ、スキャン被写界深度の範囲内に位置させる、挟持装置を提供する。【解決手段】扁平状に設けられるフィルム固定座１０と、前記フィルム固定座に設けられて前記フィルム固定座を貫通する第１固定溝１１と、前記第１固定溝のサイズに合わせて前記フィルム固定座に係合する第１押圧蓋２０と、を有する挟持装置１００。前記第１押圧蓋は、底面が平面に設けられるから、前記第１固定溝に置いたネガフィルム４０がスキャン装置のガラスと直接接触し、前記スキャン装置のガラスに完全に平らに押し付けられる。【選択図】図４

Description

本考案は、挟持装置、特にフィルムを固定して容易にスキャンするための挟持装置に関する。

デジタルテクノロジーの発展に伴い、画像データの保存は、徐々にデジタルフォーマットの保存に進化されている。例えば、写真、スライド、フィルム等の従来の画像メディアは、画像処理装置のスキャン機能によりデジタルフォーマットのように保存され、コンピュータで編集可能なデジタルフォーマットのデータになれる。また、ＯＨＰ、スライド、フィルム等の透明な書類をスキャンする場合、光学画像処理装置の中の透過型画像処理装置(transmissive scanner)を利用してスキャンを行う。透過型画像処理とは、スキャンしようとする透明な書類に光を当てて、透明な書類における画像を画像処理装置によってデジタルフォーマットの電子データに変更するものである。

従来技術において、画像処理装置によって透明な書類をスキャンする場合、書類の位置を固定するために、フィルム固定具でポジフィルム(positive film)又はネガフィルム(negative film)の位置を固定し、その後に前記フィルム固定具をスキャン装置のスキャンステージに置く。

一般的に、フィルムのタイプによって異なるフィルム固定具は利用される。図１を参照しながら説明する。図１は、従来技術であるネガフィルム４０用フィルム固定具１００’を示す。前記フィルム固定具１００’は、フィルム固定座１０’及び挟持蓋２０’を有する。フィルム固定座１０’は、長尺状のネガフィルム４０を乗せるためのネガフィルムガイド溝１１’を有する。前記ネガフィルム４０を前記フィルム固定座１０’に置いた後、前記挟持蓋２０’で前記ネガフィルム４０を固定する。

図２を参照しながら説明する。図２は、従来技術であるポジフィルム４０’用フィルム固定具１００’を示す。前記フィルム固定具１００’は、フィルム固定座１０’を有する。前記フィルム固定座１０’は、複数のポジフィルムガイド溝１２’を有する。そのため、前記フィルム固定具１００’に同時に複数のポジフィルム４０’を置くことができる。前記ポジフィルム４０’を前記フィルム固定具１００’に置いた後、フィルムをスキャン装置のスキャンステージに置いてスキャン作業を開始できる。

なお、図３を参照しながら説明する。従来技術において、フィルム固定具１００’を利用して前記ネガフィルム４０を固定するものであるものの、前記フィルム固定具１００’が固定前記ネガフィルム４０の外周縁を挟持するため、前記ネガフィルム４０の中央部が曲がりやすい。前記曲がりが大きすぎると、前記ネガフィルム４０が前記スキャン装置のスキャン被写界深度から外れてスキャンの結果に影響する場合がある。

そのため、前記ネガフィルム４０の曲がりを防ぎ、前記ネガフィルム４０をスキャン被写界深度の範囲内に位置させる挟持装置が求められている。

本考案の目的は、フィルムの曲がりを防ぎ、前記フィルムをスキャン被写界深度の範囲内に位置させることを確保できる挟持装置を提供する。

上記目的を達成するために、本考案の挟持装置は、扁平状に設けられるフィルム固定座と、前記フィルム固定座に設けられて前記フィルム固定座を貫通する第１固定溝と、前記第１固定溝のサイズに合わせて前記フィルム固定座に係合し、底面が平らな表面に設けられる第１押圧蓋と、及び弾性素材で製造され、前記第１固定溝の四周側に設けられる複数の位置制限用パッドと、を有する。

好ましい実施例において、前記フィルム固定座は、薄板状に設けられる。

好ましい実施例において、前記位置制限用パッドは、外力を受けた時に変形できる。

好ましい実施例において、前記フィルム固定座の左右両端にそれぞれ係合凸部及び係合凹部を有する。前記係合凸部及び前記係合凹部は、互いに噛み合う形状及び位置に設けられる。

好ましい実施例において、前記フィルム固定座は、第１取出溝を有する。前記第１取出溝は、前記第１固定溝の側縁に設けられる。

好ましい実施例において、前記フィルム固定座は、前記フィルム固定座を貫通する複数の第２固定溝をさらに有する。

好ましい実施例において、前記フィルム固定座は、第２取出溝を有する。前記第２取出溝は、前記第２固定溝の側縁に設けられる。

従来のネガフィルム固定具の斜視図である。従来のポジフィルム固定具の斜視図である。従来のネガフィルム固定具の断面図である。本考案の挟持装置の分解図である。本考案の挟持装置においてポジフィルムを固定する状態を示す模式図である。本考案の挟持装置においてネガフィルムを固定する状態を示す断面模式図である。本考案の挟持装置を互いに組み合わせる状態を示す模式図である。

以下、実施例及び図面を開示しながら、本考案の技術的内容、構造的特徴、目的及び効果を詳しく説明する。

図４～図６を参照しながら説明する。図４は、本発明のポジフィルム及びネガフィルムを置くことができる挟持装置１００の分解図である。前記挟持装置１００は、フィルム固定座１０、第１固定溝１１、複数の第２固定溝１２、第１押圧蓋２０、複数の位置制限用パッド３０を有する。第１固定溝１１は、前記フィルム固定座１０に設けられ、フィルム(ネガフィルム)を収容する。複数の第２固定溝１２は、前記フィルム固定座１０に設けられ、それぞれスライド(ポジフィルム)を収容する。第１押圧蓋２０は、前記第１固定溝１１のサイズに合わせてフィルム固定座１０に係合する。

複数の位置制限用パッド３０は、弾性素材で製造され、前記第１固定溝１１の四周側に設けられ、前記ネガフィルムをガイドするために用いられる。前記第１固定溝１１は、前記フィルム固定座１０を貫通する開口に設けられる。そのため、前記第１固定溝１１に置いた前記ネガフィルムがスキャン装置におけるスキャンガラス５０と直接接触する。また、前記第１押圧蓋２０の前記ネガフィルムに接触する面が凹凸のない平らな表面であるため、前記第１固定溝１１に置いた前記ネガフィルムを前記スキャン装置の前記スキャンガラス５０に完全に平らに押し付けられる。そのため、スキャン作業において前記ネガフィルムの曲がり又は反りを防止できる。

また、本考案において、前記フィルム固定座１０は、薄板状の構造に設けられるため、フィルムと同じく曲がり又は反りの問題がある。また、前記フィルム固定座１０が反ると、前記フィルム固定座１０と前記スキャンガラス５０との間に隙間が生じ、前記ポジフィルム又はネガフィルムが前記隙間から逃げてしまう可能性がある。

スキャン作業において前記ポジフィルム又はネガフィルムが前記隙間から逃げないように、本考案において、前記第１固定溝１１の四周側に複数の位置制限用パッド３０が設けられる。前記位置制限用パッド３０は、外力を受けた時に変形できる弾性素材で製造される。これにより、前記フィルム固定座１０を前記スキャンガラス５０に置いた場合、前記位置制限用パッド３０が前記原稿台ガラス５０に接触し、前記スキャンガラス５０と前記フィルム固定座１０との間の隙間を閉じさせ、前記ネガフィルムが前記フィルム固定座１０から逃げてしまうことを防止できる。

図４～図６を参照しながら、前記ポジフィルム及び前記ネガフィルムを本考案の挟持装置１００に固定する工程を説明する。図４及び図５は、それぞれネガフィルム４０及びポジフィルム４０’を前記フィルム固定座１０に置いた状態を示す模式図である。フィルムをスキャンする場合、前記挟持装置１００をスキャン装置のスキャンガラス５０に置き、その後にスキャンしようとする前記フィルムのタイプによって前記フィルムをそれぞれ異なる固定溝に置く。

具体的に、図５に示すように、ポジフィルム４０’をスキャンする場合、前記ポジフィルム４０’を前記第２固定溝１２に置いて固定する。図４に示すように、ネガフィルム４０をスキャンする場合、前記ネガフィルム４０を前記第１固定溝１１に置いて前記位置制限用パッド３０で固定し、その後に前記第１押圧蓋２０を前記第１固定溝１１に装着し、前記ネガフィルム４０を前記スキャンガラス５０の表面に平らに押し付ける。

図６を参照しながら説明する。前記第１固定溝１１の四周側に複数の位置制限用パッド３０を設けることで、前記フィルム固定座１０が曲がる又は反る時に前記ネガフィルム４０が前記隙間から逃げてしまうことを防止できる。ネガフィルム４０をスキャンする場合、前記ネガフィルム４０を前記第１固定溝１１に置いて、前記位置制限用パッド３０によって前記ネガフィルム４０をガイドして前記第１固定溝１１の中央部に固定する。前記位置制限用パッド３０が前記スキャンガラス５０に接触し、前記スキャンガラス５０と前記フィルム固定座１０との間の隙間を閉じさせ、前記ネガフィルム４０がフィルム固定座１０から逃げてしまうことを防止できる。

図４及び図７を参照しながら説明する。本考案の挟持装置１００は、前記フィルム固定座１０同士を組み合わせて延長させるための係合構造をさらに有する。好ましい実施例において、前記フィルム固定座１０の左右両端にそれぞれ係合凸部１３及び係合凹部１４を有する。前記係合凸部１３及び前記係合凹部１４は、互いに噛み合う形状及び位置に設けられる。数多いフィルムを同時にスキャンする場合、複数の前記フィルム固定座１０を組み合わせることでより多くのフィルムを置くことができる。

図４を参照しながら説明する。本考案の挟持装置１００は、少なくとも１つの第１取出溝１１ａ及び少なくとも１つの第２取出溝１２ａをさらに有する。前記第１取出溝１１ａは、前記第１固定溝１１の側縁に設けられ、前記第１固定溝１１に置いたフィルムを取り出すために用いられる。前記第２取出溝１２ａは、前記第２固定溝１２の側縁に設けられ、前記第２固定溝１２に置いたフィルムを取り出すために用いられる。

本発明の挟持装置は、本発明の実施例に限定されず、本発明の精神に基づいて実際の需要に応じて変更できる。例えば、本発明の挟持装置は、他の数量又は他のサイズのポジフィルム/ネガフィルムの共用挟持装置に設けられてもよい。例えば、３５ｍｍの長尺状フィルム、３５ｍｍのスライド、１２０/２２０(６×９cm)のフィルム及び４×５インチのフィルム等が挙げられる。本発明の挟持装置は、例えばスキャン装置、プリンター、複合機又はＦＡＸ機等の画像処理装置に適用できる。

従来技術と比べて、本考案の挟持装置１００は、扁平状に設けられるフィルム固定座１０と、前記フィルム固定座１０に設けられて前記フィルム固定座１０を貫通する第１固定溝１１と、前記第１固定溝１１のサイズに合わせて前記フィルム固定座１０に係合する第１押圧蓋２０と、を有する。前記第１押圧蓋２０は、底面が平らな表面に設けられるから、前記第１固定溝１１に置いた前記ネガフィルム４０がスキャンガラス５０と直接接触し、前記スキャンガラス５０に完全に平らに押し付けられる。そのため、前記ネガフィルム４０の曲がりを防ぎ、スキャン被写界深度の範囲内に位置させることを確保できる。

１００挟持装置
１０フィルム固定座
１１第１固定溝
１１ａ第１取出溝
１２第２固定溝
１２ａ第２取出溝
１３係合凸部
１４係合凹部
２０第１押圧蓋
３０位置制限用パッド
４０ネガフィルム
４０’ポジフィルム

Claims

扁平状に設けられるフィルム固定座と、
前記フィルム固定座に設けられて前記フィルム固定座を貫通する第１固定溝と、
前記第１固定溝のサイズに合わせて前記フィルム固定座に係合し、底面が平らな表面に設けられる第１押圧蓋と、及び
弾性素材で製造され、前記第１固定溝の四周側に設けられる複数の位置制限用パッドと、を有する
挟持装置。
前記フィルム固定座は、薄板状に設けられる、
請求項１に記載の挟持装置。
前記フィルム固定座の左右両端にそれぞれ係合凸部及び係合凹部を有し、
前記係合凸部及び前記係合凹部は、互いに噛み合う形状及び位置に設けられる、
請求項１に記載の挟持装置。
前記フィルム固定座は、第１取出溝を有し、
前記第１取出溝は、前記第１固定溝の側縁に設けられる、
請求項１に記載の挟持装置。
前記フィルム固定座は、前記フィルム固定座を貫通する複数の第２固定溝をさらに有する、
請求項１に記載の挟持装置。
前記フィルム固定座は、第２取出溝を有し、
前記第２取出溝は、前記第２固定溝の側縁に設けられる、
請求項５に記載の挟持装置。