JP3242872B2 - ガラスびん成形装置 - Google Patents

ガラスびん成形装置

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JP3242872B2
JP3242872B2 JP33248497A JP33248497A JP3242872B2 JP 3242872 B2 JP3242872 B2 JP 3242872B2 JP 33248497 A JP33248497 A JP 33248497A JP 33248497 A JP33248497 A JP 33248497A JP 3242872 B2 JP3242872 B2 JP 3242872B2
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JP
Japan
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guide ring
plunger
parison
mouth
mold
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JPH11147722A (ja
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章二 石見
昌範 宮本
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Toyo Glass Co Ltd
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Toyo Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスアンドブロ
ー方式によりガラスびんを成形する場合に用いられる粗
型を備えたガラスびん成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレスアンドブロー方式により
ガラスびんを成形する場合には、プレスでパリソンを粗
型成形した後にブロー(圧縮空気の吹き込み)で仕上げ
型成形するのが一般的である。粗型を用いてパリソンを
成形する場合には、図6に示すように、まず粗型31に
ゴブGを入れた後、この粗型31の上部をバッフル(図
示せず)で蓋をし、例えばエアーシリンダ(図示せず)
の駆動によってプランジャ33を上昇させて、ゴブGを
プレスすることにより、このゴブGを粗型31、バッフ
ル(図示せず)、口型35、ガイドリング37に密着さ
せて、口部39aを含めたパリソン39を同時成形する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プレスアンドブロー方式では、口型35とガイドリング
37との間に、メカニズム上必ず僅かな隙間δが形成さ
れる。
【0004】ガラス温度が高くなると、口型35は熱に
より変形するので、この口型35とガイドリング37と
の間の隙間δは更に大きくなり、プランジャ33による
プレスの最終工程では、この隙間δを通じてガラスが咬
み出して、パリソン39の口部39aには、天咬み出し
状の「ほつれ」或いは「びり」が発生し易くなり、更に
は、口部39aの「ガラスの欠け」に至る場合がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記した従来の
課題を解消し、パリソンにおける「ほつれ」「びり」或
いは「ガラスの欠け」等の欠点の発生をほぼ抑制するこ
とのできるガラスびん成形装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、粗型
の下部に設けられた口型およびガイドリングの開口部を
上下に貫通して昇降自在に構成されたプランジャと、こ
のプランジャの上昇時には付勢手段で上方に付勢されて
前記ガイドリングに対する当該プランジャのセンター出
しを可能に構成されたインナースリーブとを備え、前記
口型と前記ガイドリングと前記プランジャとの間でパリ
ソンの口部を成形可能にしたガラスびん成形装置におい
て、前記パリソンの口部の成形時に前記口型と前記ガイ
ドリングとを密着させるように前記インナースリーブで
前記ガイドリングを前記口型に向けて押圧可能に構成
し、前記付勢手段によるガイドリング押し上げ力がガラ
ス内圧とガイドリング断面積から求まる押し下げ力より
も大きくなるように設定したことを特徴とするものであ
る。
【0007】この発明では、パリソンの口部の成形時に
インナースリーブでガイドリングが前記口型に向けて押
圧されるので、口型とガイドリングとが密着する。従っ
て、ガラス温度が高くなって、口型が熱変形したとして
も、この口型とガイドリングとの間の隙間は殆どなくな
るので、プランジャによるプレスのほぼ最終工程で、こ
の隙間を通じてガラスが咬み出すことはなくなる。
【0008】従って、パリソンの口部における天咬み出
し状の「ほつれ」「びり」或いは「ガラスの欠け」等の
欠点の発生がほぼ抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0010】プレスアンドブロー方式によりガラスびん
を成形する場合には、プレスでパリソンを粗型成形した
後に、ブローで仕上げ型成形する。図1はプレスでパリ
ソンを粗型成形する装置構造を示す。符号1は粗型を示
しこの粗型1の下部には口型2とガイドリング3が設け
られている。符号4はプランジャである。
【0011】プランジャ4の下端4aにはスプリットリ
ング6を介してプランジャアダプタ7が接続される。こ
のプランジャアダプタ7にはエアーシリンダ(図示せ
ず)のシリンダロッド8が接続され、このシリンダロッ
ド8の伸縮動作に応じて、プランジャ4が、口型2およ
びガイドリング3の夫々の開口部2a,3aを上下に貫
通して粗型1の内部奥部に進入自在に、即ち昇降自在に
構成されている。
【0012】プランジャ4の下端4aの外周にはポジシ
ョナ・インナースリーブ9が嵌め込まれている。このポ
ジショナ・インナースリーブ9は、コイルスプリング
(付勢手段)10を介して上方に付勢され、プランジャ
4の上昇時には、ポジショナ・インナースリーブ9の上
端9aがガイドリング3の段部3bに嵌合され、プラン
ジャ4のガイドリング3に対するセンター出しが可能に
構成されている。
【0013】つぎに、動作を説明する。
【0014】粗型1を用いてパリソンを成形する場合に
は、まず図2に示すように、プランジャ4がゴブローデ
ィングの位置まで上昇する。この場合に、ポジショナ・
インナースリーブ9は、コイルスプリング10のばね力
により予め上方に付勢されており、ポジショナ・インナ
ースリーブ9の上端9aはガイドリング3の段部3bに
嵌合している。従って、プランジャ4がゴブローディン
グの位置まで上昇する場合には、このプランジャ4はポ
ジショナ・インナースリーブ9によってガイドリング3
に対してセンター出しされながら上昇する。
【0015】プランジャ4がゴブローディングの位置ま
で上昇した段階で、粗型1にゴブGが入れられ、この粗
型1の上部をバッフル5で蓋をし、ついで図3に示すよ
うに、エアーシリンダーの駆動によってプランジャ4を
上昇させてゴブGをプレスすることにより、このゴブG
を粗型1、バッフル5、口型2、ガイドリング3に密着
させて口部21aを含めたパリソン21が同時成形され
る。
【0016】このパリソン成形時におけるプレス工程で
は、図4に示すように、ゴブGにエアーシリンダの推力
F0が作用し、その反作用としてガイドリング3にガイ
ドリング押し下げ力Fが作用する。従来のようにこの状
態を放置すれば、ガイドリング押し下げ力Fが口型2と
ガイドリング3との間の隙間を大きく広げるので、この
隙間からガラスが咬み出して、パリソンにおける「ほつ
れ」「びり」或いは「ガラスの欠け」等の欠点が発生す
る。
【0017】これを解消するため、本実施形態では、パ
リソンの口部の成形時に口型2とガイドリング3とを密
着させるようにインナースリーブ9の上端9aでガイド
リング3を口型2に向けて押圧可能に構成することによ
って前記ガイドリング押し下げ力Fに対抗するガイドリ
ング押し上げ力fを発生させる。
【0018】具体的には、ポジショナ・インナースリー
ブ9がコイルスプリング10のばね力で押し上げられた
場合に、ポジショナ・インナースリーブ9の上端9aが
ガイドリング3に当接するように、ガイドリング3の寸
法L1或いはインナースリーブ9の寸法L2等が決定さ
れ、かつコイルスプリング10のばね力によって前記し
たガイドリング押し上げ力fが発生するように構成され
る。
【0019】従来の構成によるガラス成形装置では、イ
ンナースリーブ9の機能は専らプランジャ4のガイドリ
ング3に対するセンター出しの機能のみであり、従っ
て、従来の構成では、パリソン成形時におけるプレス工
程で、インナースリーブ9の上端9aがガイドリング3
に当接することはない。
【0020】前記したガイドリング押し上げ力fは
(1)式で求められる。
【0021】 押し上げ力f=コイルスプリング10のばね定数 ×(コイルスプリング10の自由長−セット長)…(1) これに対し、ガイドリング押し下げ力Fは(2)式で求
められる。
【0022】 押し下げ力F=ガラス内圧Fg×ガイドリング3の断面積 …(2) ガラス内圧Fgは下記の(3)式で求められるがこの
(3)式におけるプランジャクーリングとはプランジャ
4の内部に下方から圧縮空気を供給してプランジャ4を
冷却することであり、このプランジャクーリングによる
空気圧力は(3)式の計算においてプランジャ4の推力
に加算される。
【0023】 ガラス内圧Fg=(D2 /d2 ) ×(プレス圧力+プランジャクーリング圧力 ×プランジャクーリング圧力の推力への寄与率) ×エアーシリンダの効率 …(3) ただし、Dはエアーシリンダの径であり、dはプランジ
ャの径である。また、プランジャクーリング圧力の推力
への寄与率とエアーシリンダの効率とはあらかじめ実験
により測定される。
【0024】これら(1)(2)(3)式に従ってもと
められた力が(押し上げ力f>押し下げ力F)となるよ
うに設定される。
【0025】この実施形態では、パリソン成形時におけ
るプレス工程で、図4に示すように、ガイドリング押し
下げ力Fに対抗するガイドリング押し上げ力fが発生
し、これらの力は(押し上げ力f>押し下げ力F)のよ
うに設定されるので、ガラスの咬み出しは解消され、パ
リソンにおける「ほつれ」「びり」或いは「ガラスの欠
け」等の欠点の発生が抑制される。
【0026】実際の製造ラインでの実験結果によるとコ
イルスプリング10によるガイドリング押し上げ力f
を、例えばf=200Nに設定した場合、図5に示すよ
うに、ガイドリング押し下げ力Fが、f=200Nより
も80N高くなった時に、咬み出しが発生することが判
明した。従って、この場合には、f>F−80Nの関係
にあれば、咬みだしが発生しないことが判明した。
【0027】以上、一実施の形態に基づいて本発明を説
明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば付勢手段はコイルスプリング10に限
定されず、他の手段であってもよいことは明らかであ
る。
【0028】
【発明の効果】これらの発明では、パリソンの口部の成
形時にインナースリーブでガイドリングが前記口型に向
けて押圧されるので、口型とガイドリングとが密着す
る。従って、ガラス温度が高くなって、口型が熱変形し
たとしても、この口型とガイドリングとの間の隙間は殆
どなくなるので、プランジャによるプレスのほぼ最終工
程で、この隙間を通じてガラスが咬み出すことはなくな
る。
【0029】従って、パリソンの口部における天咬み出
し状の「ほつれ」「びり」或いは「ガラスの欠け」等の
欠点の発生がほぼ抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスびん成形装置の一実施形態を示す図であ
り、プランジャダウン状態を示す図である。
【図2】ゴブローディング状態を示す図である。
【図3】プレス上死点の状態を示す図である。
【図4】天咬み出しのメカニズムを説明する図である。
【図5】咬み出し発生の実験結果を示す図である。
【図6】従来のガラスびん成形装置を示す図である。
【符号の説明】
1 粗型 2 口型 3 ガイドリング 4 プランジャ 5 バッフル 9 ポジショナ・インナースリーブ 10 コイルスプリング 21 パリソン 21a 口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 9/193 C03B 9/325

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗型の下部に設けられた口型およびガイ
    ドリングの開口部を上下に貫通して昇降自在に構成され
    たプランジャと、このプランジャの上昇時には付勢手段
    で上方に付勢されて前記ガイドリングに対する当該プラ
    ンジャのセンター出しを可能に構成されたインナースリ
    ーブとを備え、前記口型と前記ガイドリングと前記プラ
    ンジャとの間でパリソンの口部を成形可能にしたガラス
    びん成形装置において、 前記パリソンの口部の成形時に前記口型と前記ガイドリ
    ングとを密着させるように前記インナースリーブで前記
    ガイドリングを前記口型に向けて押圧可能に構成し、前
    記付勢手段によるガイドリング押し上げ力がガラス内圧
    とガイドリング断面積から求まる押し下げ力よりも大き
    くなるように設定したことを特徴とするガラスびん成形
    装置。
JP33248497A 1997-11-17 1997-11-17 ガラスびん成形装置 Expired - Lifetime JP3242872B2 (ja)

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JP4820930B1 (ja) * 2011-03-16 2011-11-24 東洋ガラス株式会社 ガラスびんの成形方法
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