JP3242718B2 - エポキシ注型ブッシング - Google Patents

エポキシ注型ブッシング

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信幸 瀬間
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昭和電線電纜株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧機器と電力ケー
ブルとの間の接続に使用される電極内蔵エポキシ注型品
から成るブッシングに関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧機器と電力ケーブルとを電気接続
する場合には、機器の内部と外部との間の気密性を保持
し、電力ケーブルの着脱を可能にするために電極を内蔵
したエポキシ注型品から成るブッシングが使用される。
図3は、従来のこの種の用途に使用される電極内蔵ブッ
シングの縦断面図である。図に示すエポキシ樹脂モール
ド部1には、右側面と下面に端子部2が設けられ、ここ
にケーブル終端が挿入される構成となっている。また、
これらの端子部2の周辺には埋込金具3が配置され、ケ
ーブル終端をボルト等により固定する構造となってい
る。
【0003】一方、このエポキシ樹脂モールド部1の中
心部分にL型の電極4が配置されている。この電極4の
2箇所に設けられた凹部4−1、4−2には、それぞれ
対応する端子部2から挿入されたケーブル終端を受け入
れ、電気接続するためのコネクタ等が収容される。ま
た、電極4の左側部分はエポキシ樹脂モールド部1の左
側面外まで延長され、母線接続部4−3が形成されてい
る。エポキシ樹脂モールド部1の母線接続部4−3の周
りに配置された埋込金具3は、機器の壁面に対し、この
エポキシ樹脂注型品を固定するために使用される。母線
接続部4−3は機器の内部の母線に電気接続される。上
記のような構成により機器の内部に設けられた母線に対
し電力ケーブルの着脱接続が可能となる。
【0004】図4に、ガス絶縁機器の壁を貫通して使用
されるブッシングの縦断面図を示す。このブッシング
は、エポキシ樹脂モールド部6の内部に直線状の電極7
を配置し、固定用フランジ8及びボルト9を用いて機器
の壁面に固定される。このブッシングの右半分は機器の
内部に収容され、電極7の右端部分は機器の母線に電気
接続される。そして、ブッシングの左半分は機器の外部
に露出され、電力ケーブル等と電気接続される。上記の
ような構成のブッシングも、機器の内部と外部との間の
気密を保ちつつ、機器の内部の母線に対し電力ケーブル
等の接続を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
ブッシングは、従来22/33kVクラスの機器等に
広く採用されてきた。しかしながら、これを66kVク
ラスの機器にも採用しようとした場合、次のような解決
すべき課題が生じた。まず、図3に示すようなものの場
合、電極4の周囲にエポキシ樹脂をモールドすると、大
型化するだけでなく、全体としてその形状が極めて複雑
であることから、エポキシ樹脂モールド部1の厚さも各
部で不均一になる。従って、使用状態において送電電流
により発熱し、その後送電が停止され冷却されるといっ
た、いわゆるヒートサイクルが繰り返されると、電極4
の熱膨張率とエポキシ樹脂モールド部1の熱膨張率の差
等も原因して、エポキシ樹脂モールド部1の各部に複雑
な歪が生じる。これによって、エポキシ樹脂モールド部
1の一部に応力が集中し、クラックを生じることもあっ
た。
【0006】例えば、22/33kVクラスのブッシン
については、このような使用状態における熱的な問題
を考慮して、絶縁油の中で90℃の温度変化をつけたヒ
ートサイクルを10サイクル行い、異常が無いかどうか
の試験を行っている。しかしながら、66kVクラスに
なると、エポキシ樹脂モールド部1の絶縁厚さが非常に
厚くなり、歪の集中が激しくなることから、従来同様の
ヒートサイクル試験ではクラックが生じるものもある。
また、図4に示すような比較的長さの長いエポキシ樹脂
注型ブッシングでは、電極7とその周囲のエポキシ樹脂
との熱膨張率差が著しく、予め両者の間の密着を低くし
てずれを許容する構成を必要とした。また、このような
構成では長手方向の気密性が悪くなり、機器の内部の絶
縁性ガスが漏れるといった問題もあった。本発明は以上
の点に着目してなされたもので、エポキシ樹脂モールド
部との熱膨張率差によって生じる問題を解決したエポキ
シ注型ブッシングを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁ガスの封
入される高電圧機器と電力ケーブルとを電気接続するた
めのエポキシ樹脂から成るモールド部を有するエポキシ
注型ブッシングであって、モールド部内に離間し、かつ
同軸的に配される一対の円筒状電極部と、一対の電極部
に挿入され、両端に高電圧機器と電力ケーブルがそれぞ
れ接続される接続棒と、接続棒と各電極部との間に介在
されている環状の電気接点と、接続棒と電極部との間に
介在されている気密性保持のためのOリングと、を含む
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】エポキシ注型ブッシングでは、電極部の間は接
続棒を介して電気接続される。この接続棒と電極部の間
は電極部の熱伸縮を吸収するために環状の電気接点によ
り電気接続されているので、電極部の熱伸縮による力
は、この接続棒と各電極部との間の滑りにより吸収され
る。従って、電極部の熱膨張伸縮による力がエポキシ樹
脂モールド部に加わらず、エポキシ樹脂モールド部の内
部応力を緩和し、クラック発生等を防止できる。そし
て、Oリングにより気密性を保持して絶縁性ガスの漏れ
を防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の電極内蔵型ブッシングの実施
例を示す縦断面図である。図のブッシングは、既に図3
を用いて説明したような機器と電力ケーブルとの間の接
続を行うための断面L型に形成されている。図におい
て、エポキシ樹脂モールド部1は右側面及び下面に端子
部2を備え、埋込金具3によって機器の壁面に固定さ
れ、あるいはケーブル終端を固定する構造とされてい
る。
【0010】ここで、本発明のブッシングにおいては、
この内部にエポキシ樹脂と一体にモールドされた電極1
1−1及び11−2を、全体として複数に分割してい
る。この例では、特にL型構造の電極の折れ曲がった部
分を左右に分断している。従って、この実施例では、そ
れぞれ比較的単純な構造の電極11−1と11−2とに
分割されている。なお、このような電極11−1及び1
1−2は、本来電気的に連続した構成となっていなけれ
ばならない。従って、このような分割後の電気的連続性
を保つために、両者の間に接続棒12が挿入されてい
る。この接続棒12は図に示すように、それぞれ電極1
1−1及び電極11−2に設けられた接続孔14−1、
14−2に両端を挿入している。なお、この接続棒12
の両端には、図の円Aの中に示したような環状の電気接
点13が配置されている。この電気接点13は、この種
の着脱式の電気接点として従来より広く採用されてい
る、例えばマルチラムバンド(株式会社ソルトン社商品
名)のようなものである。本発明においては、この電気
接点13が電極11−1と11−2と接続棒12との間
に、その接続棒12の長手方向にスライド可能な状態で
挿入されている。
【0011】以上のような構成の本発明のブッシング
は、電極11−1や11−2が熱膨張伸縮を行った場合
においても、これらと接続棒12との間で電気接点13
による滑りを生じるため、各部の応力が接続棒12の部
分で吸収される。従って、その応力がエポキシ樹脂モー
ルド部1に直接加わることがない。このため、比較的絶
縁厚の厚いエポキシ樹脂モールド部1が設けられていた
としても電極11−1や11−2による大きな力を受け
ることがなく、各部のクラック等が生じにくい。
【0012】図2に、他の発明のエポキシ注型ブッシン
の実施例を示す。この図は、図4の貫通用のブッシン
グに対し本発明を適用した場合の縦断面図である。この
図に示すように、エポキシ樹脂モールド部6の内部に
は、左右に離間された電極15−1及び15−2が設け
られている。なお、電極を長手方向に離間したために、
気的なストレスを緩和するよう、一方の電極15−1
にはガード部16が形成されている。
【0013】この左右に離間された電極15−1と15
−2との間の電気的連続性を保つために、この実施例で
は両電極15−1及び15−2をパイプ状とし、その中
心に接続棒17を挿入している。この接続棒17の両端
付近には、先に図1を用いて説明したと同様の電気接点
18が取り付けられている。これによって、各電極15
−1、15−2と接続棒17とは接続棒の長手方向にス
ライド可能な状態で電気接続される。なお、電極15−
1、15−2と接続棒17との間の気密性を保つため
に、ゴム等によるOリング19が適当な箇所に嵌め込ま
れている。
【0014】上記のような構成にすると、図1に示した
実施例と同様に電極15−1、15−2の長手方向の熱
伸縮による応力は、接続棒17との間の滑りによって吸
収され、直接エポキシ樹脂モールド部6に伝わることが
ない。これによって、電極15−1や15−2とエポキ
シ樹脂モールド部6との間の密着性を高めても、エポキ
シ樹脂モールド部6にクラック等を生じさせることがな
い。また、接続棒17と電極15−1や15−2の間の
気密性はOリング19により保つことができるため、全
体として機器内部の絶縁性ガスを外部に漏らすようなこ
とがない。
【0015】上記実施例では、エポキシ樹脂モールド部
の内部に配置された電極をそれぞれ適当な部分で2分割
した例を示したが、電極の構造や形状が複雑になった場
合、2以上に分割することも差し支えない。また、その
場合の接続棒と電極との間の接続構造は、上記実施例に
示した通り接続棒の長手方向にスライド可能な構成であ
れば自由に変更して差し支えない。
【0016】
【発明の効果】以上説明した本発明のブッシングは、電
極をエポキシ樹脂により包囲して一体モールドした場合
に、その電極を二つに分割し、その分割された電極
を接続棒を介して電気接続すると共に電極部と接続棒間
電気接点を挿入することによって長手方向にスライド
可能な構成としたので、エポキシ樹脂モールド部の内部
で複雑な形状の電極が熱伸縮したとしても、その熱伸縮
が接続棒と各電極との接触部で吸収され、エポキシ樹
脂モールド部にその熱伸縮による応力が加わらない。こ
れによって、比較的絶縁厚の厚い高電圧用のエポキシ注
ブッシングについても熱的に安定なものが供給でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエポキシ注型ブッシングの実施例を示
す縦断面図である。
【図2】他の発明の実施例を示すエポキシ注型ブッシン
グの縦断面図である。
【図3】従来のブッシングの縦断面図である。
【図4】従来の別のブッシングの縦断面図である。
【符号の説明】
1 エポキシ樹脂モールド部 2 端子部 3 埋込金具 11−1、11−2 電極 12 接続棒 13 電気接点
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 15/02 H02G 15/013 H02G 15/08 H01R 43/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスの封入される高電圧機器と電力
    ケーブルとを電気接続するためのエポキシ樹脂から成る
    モールド部を有するエポキシ注型ブッシングであって、 前記モールド部内に離間し、かつ同軸的に配される一対
    の円筒状電極部と、 該一対の電極部に挿入され、両端に前記高電圧機器と前
    記電力ケーブルがそれぞれ接続される接続棒と、 該接続棒と前記各電極部との間に介在されている環状の
    電気接点と、 前記接続棒と前記電極部との間に介在されている気密性
    保持のためのOリングと、を含むことを特徴とするエポ
    キシ注型ブッシング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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昭和電線レビュー第40巻第2号第55頁(1990)

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