JP3242596B2 - 内燃機関の燃料噴射弁異常検出装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射弁異常検出装置Info
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- JP3242596B2 JP3242596B2 JP12580897A JP12580897A JP3242596B2 JP 3242596 B2 JP3242596 B2 JP 3242596B2 JP 12580897 A JP12580897 A JP 12580897A JP 12580897 A JP12580897 A JP 12580897A JP 3242596 B2 JP3242596 B2 JP 3242596B2
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- injection valve
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- combustion engine
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射式の内
燃機関において、燃料噴射弁の異常をノックセンサや燃
圧センサ等により検出される内燃機関の振動状態によっ
て検出するようにした燃料噴射弁の異常検出装置に関す
るものである。
燃機関において、燃料噴射弁の異常をノックセンサや燃
圧センサ等により検出される内燃機関の振動状態によっ
て検出するようにした燃料噴射弁の異常検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射弁を直接に機関の燃焼室に開口
するように装着し、燃料ポンプによって加圧された燃料
を直接に筒内へ噴射する筒内直接噴射式内燃機関が知ら
れている。筒内直接噴射式内燃機関では、乗用車用ガソ
リン機関において多く採用されている吸気管に燃料噴射
弁を装着する吸気管噴射式内燃機関と比較して、燃料圧
力を20〜50倍まで高く設定する必要があるので、燃
料噴射弁にはこの高い燃料圧力に耐えて油密を得るため
の強いスプリングとか、燃料噴射弁を高応答にするため
の強力な電磁力を得ることが可能な高電圧回路が採用さ
れている。また、燃料噴射弁は燃焼室内に直接突き出す
ように装着されていて、燃焼による高圧、高熱、強振動
の環境条件下で使用されている。従って、筒内直接噴射
式内燃機関の燃料噴射弁においては、従来多く採用され
ている吸気管噴射式内燃機関の燃料噴射弁と比較して、
カーボンの詰まりなどによる機能劣化や、異常の発生が
起こりやすい。燃料噴射弁の機能が劣化したり異常が発
生すると内燃機関の正常な運転が困難になり、出力の低
下や有害排出ガス成分の増加などの問題が生じるおそれ
がある。
するように装着し、燃料ポンプによって加圧された燃料
を直接に筒内へ噴射する筒内直接噴射式内燃機関が知ら
れている。筒内直接噴射式内燃機関では、乗用車用ガソ
リン機関において多く採用されている吸気管に燃料噴射
弁を装着する吸気管噴射式内燃機関と比較して、燃料圧
力を20〜50倍まで高く設定する必要があるので、燃
料噴射弁にはこの高い燃料圧力に耐えて油密を得るため
の強いスプリングとか、燃料噴射弁を高応答にするため
の強力な電磁力を得ることが可能な高電圧回路が採用さ
れている。また、燃料噴射弁は燃焼室内に直接突き出す
ように装着されていて、燃焼による高圧、高熱、強振動
の環境条件下で使用されている。従って、筒内直接噴射
式内燃機関の燃料噴射弁においては、従来多く採用され
ている吸気管噴射式内燃機関の燃料噴射弁と比較して、
カーボンの詰まりなどによる機能劣化や、異常の発生が
起こりやすい。燃料噴射弁の機能が劣化したり異常が発
生すると内燃機関の正常な運転が困難になり、出力の低
下や有害排出ガス成分の増加などの問題が生じるおそれ
がある。
【0003】燃料噴射弁の異常をチェックする通常の方
法としては、燃料噴射弁を内燃機関から取り外して噴射
特性を診断するのが普通であるが、これは作業に手間を
要するし、内燃機関の運転中に常時異常を診断すること
はできない。燃料噴射弁の動作異常診断を、燃料噴射弁
を内燃機関に装着した状態のままで行うために、実開昭
61−147369号公報には、燃料噴射弁の振動を振
動センサによって検出し、その検出信号における特定の
周波数域の成分を抽出・整流することによりその包絡線
信号を得た後に、この包絡線信号と正常時の代表的包絡
線信号とを比較し、燃料噴射弁の正常又は異常の判断を
するようにしたものが提案されている。即ち、この方法
は、燃料噴射弁の開閉によって内燃機関に振動が加えら
れるが、燃料噴射弁の詰まりなどの異常によって燃料噴
射弁の開閉信号による振動波形が異なってくるため、こ
れを検出することにより異常の判別を行うという技術思
想の上に立つものである。
法としては、燃料噴射弁を内燃機関から取り外して噴射
特性を診断するのが普通であるが、これは作業に手間を
要するし、内燃機関の運転中に常時異常を診断すること
はできない。燃料噴射弁の動作異常診断を、燃料噴射弁
を内燃機関に装着した状態のままで行うために、実開昭
61−147369号公報には、燃料噴射弁の振動を振
動センサによって検出し、その検出信号における特定の
周波数域の成分を抽出・整流することによりその包絡線
信号を得た後に、この包絡線信号と正常時の代表的包絡
線信号とを比較し、燃料噴射弁の正常又は異常の判断を
するようにしたものが提案されている。即ち、この方法
は、燃料噴射弁の開閉によって内燃機関に振動が加えら
れるが、燃料噴射弁の詰まりなどの異常によって燃料噴
射弁の開閉信号による振動波形が異なってくるため、こ
れを検出することにより異常の判別を行うという技術思
想の上に立つものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭61−1473
69号公報に記載された方法では、燃料噴射弁の振動を
振動センサによって検出し、検出された信号における特
定周波数域の成分の包絡線信号を基準包絡線信号と比較
している。即ち、この場合は、燃料噴射の全期間におけ
る振動を検出しているため、異常状態の特定の精度が低
い。燃料噴射の異常には、カーボンの詰まりにより噴射
が全く行われなくなる異常だけではなく、噴射時期が本
来の噴射時期よりずれるような異常もある。前者の異常
は、従来技術の方法では包絡線信号のレベルの変化とし
て現れるため検出可能である。しかしながら、後者の異
常が起きたときでも包絡線信号のレベルそのものは変わ
らないため、それを異常として検出することができな
い。
69号公報に記載された方法では、燃料噴射弁の振動を
振動センサによって検出し、検出された信号における特
定周波数域の成分の包絡線信号を基準包絡線信号と比較
している。即ち、この場合は、燃料噴射の全期間におけ
る振動を検出しているため、異常状態の特定の精度が低
い。燃料噴射の異常には、カーボンの詰まりにより噴射
が全く行われなくなる異常だけではなく、噴射時期が本
来の噴射時期よりずれるような異常もある。前者の異常
は、従来技術の方法では包絡線信号のレベルの変化とし
て現れるため検出可能である。しかしながら、後者の異
常が起きたときでも包絡線信号のレベルそのものは変わ
らないため、それを異常として検出することができな
い。
【0005】この発明は、従来技術に見られるこのよう
な問題点に鑑み、燃料噴射弁の開閉時期がずれるような
異常をも検出することが可能な異常検出装置を提供する
ことにある。
な問題点に鑑み、燃料噴射弁の開閉時期がずれるような
異常をも検出することが可能な異常検出装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するため請求項1の技術手段を採用する。この技術手
段による内燃機関の燃料噴射弁異常検出装置において
は、内燃機関の作動サイクルにおける燃料噴射弁の開閉
に関連した特定の期間において内燃機関の振動状態に応
じた信号を検出する信号検出手段を設けると共に、燃料
噴射弁の異常を判別する手段を設けて、燃料噴射弁の正
常な作動状態において燃料噴射のON信号が発生した時
刻から燃料噴射弁のニードルが最大リフト位置に達した
ことが信号検出手段の検出する振動状態に応じた信号か
ら把握される時刻までの ON判定期間、及び燃料噴射弁
の正常な作動状態において燃料噴射のOFF信号が発生
した時刻からニードルが着座位置に達したことが信号検
出手段の検出する振動状態に応じた信号から把握される
時刻までのOFF判定期間を設定することにより、燃料
噴射弁の動作が正常か否かを的確に判定することができ
る。
決するため請求項1の技術手段を採用する。この技術手
段による内燃機関の燃料噴射弁異常検出装置において
は、内燃機関の作動サイクルにおける燃料噴射弁の開閉
に関連した特定の期間において内燃機関の振動状態に応
じた信号を検出する信号検出手段を設けると共に、燃料
噴射弁の異常を判別する手段を設けて、燃料噴射弁の正
常な作動状態において燃料噴射のON信号が発生した時
刻から燃料噴射弁のニードルが最大リフト位置に達した
ことが信号検出手段の検出する振動状態に応じた信号か
ら把握される時刻までの ON判定期間、及び燃料噴射弁
の正常な作動状態において燃料噴射のOFF信号が発生
した時刻からニードルが着座位置に達したことが信号検
出手段の検出する振動状態に応じた信号から把握される
時刻までのOFF判定期間を設定することにより、燃料
噴射弁の動作が正常か否かを的確に判定することができ
る。
【0007】請求項2に記載の技術手段では、内燃機関
の振動を既存のノックセンサを利用して検出することに
より、余分な部品を設置する必要がないので、コストの
低減を図ることができる。請求項3に記載の技術手段で
は、内燃機関の振動を既存の燃圧センサを利用して検出
することにより、余分な部品の設置の必要がないので、
コストの低減を図ることができる。
の振動を既存のノックセンサを利用して検出することに
より、余分な部品を設置する必要がないので、コストの
低減を図ることができる。請求項3に記載の技術手段で
は、内燃機関の振動を既存の燃圧センサを利用して検出
することにより、余分な部品の設置の必要がないので、
コストの低減を図ることができる。
【0008】請求項4に記載の技術手段では、燃料噴射
弁が異常と判別されたときに、内燃機関の運転制御因子
を変更することにより内燃機関の異常動作を未然に防止
し、フェイルセーフを実現することができる。
弁が異常と判別されたときに、内燃機関の運転制御因子
を変更することにより内燃機関の異常動作を未然に防止
し、フェイルセーフを実現することができる。
【0009】請求項5に記載の技術手段では警報手段を
設けることにより、運転者に異常を報知して迅速な対応
を促すことができる。更に、請求項6に記載の技術手段
のように、本発明を筒内直接燃料噴射式内燃機関に適用
するのが好適である。
設けることにより、運転者に異常を報知して迅速な対応
を促すことができる。更に、請求項6に記載の技術手段
のように、本発明を筒内直接燃料噴射式内燃機関に適用
するのが好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の筒内噴射内燃機
関の全体概略図、図2は図1の燃焼室付近の拡大図であ
る。図1及び図2において、10はシリンダブロック、
12はシリンダヘッド、14はピストン、15はクラン
ク軸、16は燃焼室、18は吸気弁、19は点火栓、2
0は燃料噴射弁、22は吸気ポート、24は排気弁、2
6は排気ポート、28は吸気マニホルド、30はスロッ
トル弁、32はアクセルペダル、33は燃圧制御回路で
ある。燃料噴射弁20はその噴口50が燃焼室16に直
接開口しており、噴口から噴射された燃料は燃焼室16
内へ直接に噴射される。燃料噴射弁20の燃料供給側の
端部にはコモンレール36が設けられ、燃料供給配管3
8上の燃料ポンプ40を介して燃料タンク41に接続さ
れる。燃料ポンプ40はその回転軸40−1上のプーリ
40−2と、ベルト(図示しない)によってクランク軸
15上のプーリ(図示しない)に連結されているので、
クランク軸15の回転運動が燃料ポンプ40に伝達され
て、燃料ポンプ40が回転駆動される。そのため、高圧
燃料は燃料噴射弁20へ供給され、所定のタイミングに
おいて燃料噴射弁20から燃焼室16内に噴射される。
なお、補助燃料噴射弁42は吸気ポート22付近に設け
られる。
関の全体概略図、図2は図1の燃焼室付近の拡大図であ
る。図1及び図2において、10はシリンダブロック、
12はシリンダヘッド、14はピストン、15はクラン
ク軸、16は燃焼室、18は吸気弁、19は点火栓、2
0は燃料噴射弁、22は吸気ポート、24は排気弁、2
6は排気ポート、28は吸気マニホルド、30はスロッ
トル弁、32はアクセルペダル、33は燃圧制御回路で
ある。燃料噴射弁20はその噴口50が燃焼室16に直
接開口しており、噴口から噴射された燃料は燃焼室16
内へ直接に噴射される。燃料噴射弁20の燃料供給側の
端部にはコモンレール36が設けられ、燃料供給配管3
8上の燃料ポンプ40を介して燃料タンク41に接続さ
れる。燃料ポンプ40はその回転軸40−1上のプーリ
40−2と、ベルト(図示しない)によってクランク軸
15上のプーリ(図示しない)に連結されているので、
クランク軸15の回転運動が燃料ポンプ40に伝達され
て、燃料ポンプ40が回転駆動される。そのため、高圧
燃料は燃料噴射弁20へ供給され、所定のタイミングに
おいて燃料噴射弁20から燃焼室16内に噴射される。
なお、補助燃料噴射弁42は吸気ポート22付近に設け
られる。
【0011】燃圧制御回路33は燃料ポンプ40の電磁
弁のオン・オフ信号を形成して、燃料ポンプの燃料圧力
を制御する。図3は燃料噴射弁20の詳細構造を示して
いる。即ち、燃料噴射弁20の本体44の下端にノズル
ボディ46がスペーサ47を介してノズルホルダ48に
よって固定される。ノズルボディ46はその下端に噴口
50を形成しており、ノズルボディ46内にニードル5
2が上下可動に配置される。ニードル52の上端は本体
44内を摺動自在なコア54に当接しており、スプリン
グ56はコア54を介してニードル52を下向きに付勢
している。それによって、ニードル52はノズルボディ
46の内周シート面46−1に着座し、常態では噴口5
0を閉鎖している。本体44の上端にはスリーブ57が
挿入固定される。スリーブ57内には燃料通路58が形
成され、燃料通路58の下端側は本体44内の通路を介
してノズルボディ46の内部まで連通しているので、ニ
ードル52のリフト時に燃料が噴口50から噴射され
る。燃料通路58は上端側ではフィルタ60を介して燃
料導入口62に接続され、この燃料導入口62は図1に
示されたコモンレール36に接続される。電磁ソレノイ
ド64は本体44内においてスリーブ57の下端部を包
囲するように配置される。ソレノイド64の通電時には
コア54がスプリング56に抗して上昇し、燃料圧がニ
ードル52を押し上げて噴口50を開放させるので燃料
噴射が実行される。ソレノイド64は絶縁ハウジング6
5内のワイヤ66に接続され、開弁のための電気信号を
受け取ることができる。
弁のオン・オフ信号を形成して、燃料ポンプの燃料圧力
を制御する。図3は燃料噴射弁20の詳細構造を示して
いる。即ち、燃料噴射弁20の本体44の下端にノズル
ボディ46がスペーサ47を介してノズルホルダ48に
よって固定される。ノズルボディ46はその下端に噴口
50を形成しており、ノズルボディ46内にニードル5
2が上下可動に配置される。ニードル52の上端は本体
44内を摺動自在なコア54に当接しており、スプリン
グ56はコア54を介してニードル52を下向きに付勢
している。それによって、ニードル52はノズルボディ
46の内周シート面46−1に着座し、常態では噴口5
0を閉鎖している。本体44の上端にはスリーブ57が
挿入固定される。スリーブ57内には燃料通路58が形
成され、燃料通路58の下端側は本体44内の通路を介
してノズルボディ46の内部まで連通しているので、ニ
ードル52のリフト時に燃料が噴口50から噴射され
る。燃料通路58は上端側ではフィルタ60を介して燃
料導入口62に接続され、この燃料導入口62は図1に
示されたコモンレール36に接続される。電磁ソレノイ
ド64は本体44内においてスリーブ57の下端部を包
囲するように配置される。ソレノイド64の通電時には
コア54がスプリング56に抗して上昇し、燃料圧がニ
ードル52を押し上げて噴口50を開放させるので燃料
噴射が実行される。ソレノイド64は絶縁ハウジング6
5内のワイヤ66に接続され、開弁のための電気信号を
受け取ることができる。
【0012】図1において制御回路68はマイクロコン
ピュータシステムとして構成され、各センサからの運転
状態信号により必要な演算を行い、燃料噴射弁20への
燃料噴射信号及び点火栓19への点火信号及び燃料ポン
プ40の燃圧制御信号の形成を行う。センサとしては以
下のものが設けられる。まず、スロットル弁30の上流
に吸入空気量を計測するためのエアーフローメータ70
が設けられる。スロットル弁30の回転軸にはスロット
ル弁30の開度を検出するためのスロットルセンサ72
が設けられる。また、クランク軸15に近接してクラン
ク軸15の回転に応じたパルス信号を発生するためのク
ランク角度センサ74が配置される。空燃比センサ75
は排気管に接続され、混合気の空燃比に応じた信号を発
生する。更に、内燃機関本体10の機械的な振動を検出
するためのノックセンサ76がエンジン本体10に取り
付けられる。
ピュータシステムとして構成され、各センサからの運転
状態信号により必要な演算を行い、燃料噴射弁20への
燃料噴射信号及び点火栓19への点火信号及び燃料ポン
プ40の燃圧制御信号の形成を行う。センサとしては以
下のものが設けられる。まず、スロットル弁30の上流
に吸入空気量を計測するためのエアーフローメータ70
が設けられる。スロットル弁30の回転軸にはスロット
ル弁30の開度を検出するためのスロットルセンサ72
が設けられる。また、クランク軸15に近接してクラン
ク軸15の回転に応じたパルス信号を発生するためのク
ランク角度センサ74が配置される。空燃比センサ75
は排気管に接続され、混合気の空燃比に応じた信号を発
生する。更に、内燃機関本体10の機械的な振動を検出
するためのノックセンサ76がエンジン本体10に取り
付けられる。
【0013】制御回路68はこれらの信号から所望の演
算を行い、燃料噴射信号を燃料噴射弁駆動回路77を介
して燃料噴射弁20へ出力すると共に、点火信号を点火
栓19の電極部へ出力する。燃料噴射制御においては周
知のように設定空燃比に応じた基本燃料噴射量が負荷・
回転数に応じて算出され、空燃比センサ75により現実
の空燃比の計測が行われ、計測された空燃比の設定空燃
比に対する偏差に応じて燃料噴射弁20への燃料噴射信
号の制御が行われる。点火制御においては、ノックセン
サ76からの信号がノック処理回路78によって処理さ
れ、ノッキングに応じた点火時期の修正が行われる(所
謂ノックフィードバックシステム)。この制御自体は周
知のものであるが、ノックセンサ76からの信号により
ノッキングの有無を判定し、ノッキング有りとの判定の
ときは点火時期を基本点火時期よりも遅角させる。ノッ
キング無しとの判定のときは点火時期を基本点火時期側
に向けて進角させる。このようなフィードバック制御に
よって、ノッキングを起こさない限度において点火時期
をなるべく進角側に制御するように作動させる。また、
この実施形態ではノックセンサ76が内燃機関の振動
(図2において振動の波面をWで示す)を検出するため
の検出器として機能する。この発明に従って、燃料噴射
弁の開閉に関連した特定の期間においてノックセンサ7
6からの信号が取り込まれて、燃料噴射弁20の作動が
正常か異常かの判断が行われる。異常と判断された場合
は異常信号が警報ランプ78に出力されるようになって
いる。警報ランプ80は車両の運転操作パネルに設けら
れていて、燃料噴射弁20の作動異常があったと判定さ
れた場合に点灯され、運転者に報知することにより燃料
噴射弁20の修理・交換を促すのに役立つ。
算を行い、燃料噴射信号を燃料噴射弁駆動回路77を介
して燃料噴射弁20へ出力すると共に、点火信号を点火
栓19の電極部へ出力する。燃料噴射制御においては周
知のように設定空燃比に応じた基本燃料噴射量が負荷・
回転数に応じて算出され、空燃比センサ75により現実
の空燃比の計測が行われ、計測された空燃比の設定空燃
比に対する偏差に応じて燃料噴射弁20への燃料噴射信
号の制御が行われる。点火制御においては、ノックセン
サ76からの信号がノック処理回路78によって処理さ
れ、ノッキングに応じた点火時期の修正が行われる(所
謂ノックフィードバックシステム)。この制御自体は周
知のものであるが、ノックセンサ76からの信号により
ノッキングの有無を判定し、ノッキング有りとの判定の
ときは点火時期を基本点火時期よりも遅角させる。ノッ
キング無しとの判定のときは点火時期を基本点火時期側
に向けて進角させる。このようなフィードバック制御に
よって、ノッキングを起こさない限度において点火時期
をなるべく進角側に制御するように作動させる。また、
この実施形態ではノックセンサ76が内燃機関の振動
(図2において振動の波面をWで示す)を検出するため
の検出器として機能する。この発明に従って、燃料噴射
弁の開閉に関連した特定の期間においてノックセンサ7
6からの信号が取り込まれて、燃料噴射弁20の作動が
正常か異常かの判断が行われる。異常と判断された場合
は異常信号が警報ランプ78に出力されるようになって
いる。警報ランプ80は車両の運転操作パネルに設けら
れていて、燃料噴射弁20の作動異常があったと判定さ
れた場合に点灯され、運転者に報知することにより燃料
噴射弁20の修理・交換を促すのに役立つ。
【0014】次に、信号処理回路(ノック処理回路)7
8について図4によって説明する。この回路78は、本
来はノックフィードバックシステムであって、ノッキン
グ判定期間において内燃機関の振動を検出するために設
けられたものであるが、この発明の実施例では燃料噴射
弁20の動作診断において燃料噴射弁の作動に伴う内燃
機関の振動検出のためにも利用するようにしている。従
って、内燃機関がノックフィードバックシステムを持た
ない場合には専用の回路を設ける必要がある。回路78
はバッファアンプ80と、ゲインアンプ82と、サブ電
子制御ユニット(ECU)84とから構成される。制御
回路(メインECU)68からの指令によりサブ電子制
御ユニット84はバッファアンプ80を介してノックセ
ンサ76からの信号の取り込みを行う。一方、ゲインア
ンプ82は、ノックセンサ76の信号の強度が内燃機関
の運転状態によって異なるので、運転状態にかかわらず
ノッキングの検出を可能とする必要から、増幅感度を任
意に設定可能にするために設けられたものである。次
に、ノックフィードバックシステムにおけるノッキング
検出について簡単に説明する。図5において(イ)はク
ランク角度位置に対する筒内圧力の変化を示している。
圧縮行程の開始により筒内圧力は増加を開始し、圧縮上
死点の手前の位置で点火火花が点火栓19の電極部に形
成され、混合気の燃焼により上死点を幾分すぎた位置に
おいて筒内圧力は最大を呈し、以後筒内圧力は低下す
る。その低下の過程でノッキングNが発生しうる。一
方、図5の(ロ)はノックセンサ76による圧力の計測
波形を示しており、ノッキングNの発生により圧力検出
波形の振幅p−pは大きくなる。ノックフィードバック
システムにおいてはノッキングが生じうるクランク角度
区間L1を設定し、この区間におけるノックセンサの検
出信号の振幅p−pが所定値よりも大きいか否かにより
ノッキングの有無の判別を行っている。即ち、図4に示
すように、メイン電子制御ユニット68のポート68−
1からノッキング判定区間L1の設定がサブ電子制御ユ
ニット84に対して行われ、それによりサブ電子制御ユ
ニット84はノッキング検出波形における振幅p−pを
演算し、メイン電子制御ユニット68はポート68−2
より振幅の読み取りを行い、ノッキングの有無を判定す
る。
8について図4によって説明する。この回路78は、本
来はノックフィードバックシステムであって、ノッキン
グ判定期間において内燃機関の振動を検出するために設
けられたものであるが、この発明の実施例では燃料噴射
弁20の動作診断において燃料噴射弁の作動に伴う内燃
機関の振動検出のためにも利用するようにしている。従
って、内燃機関がノックフィードバックシステムを持た
ない場合には専用の回路を設ける必要がある。回路78
はバッファアンプ80と、ゲインアンプ82と、サブ電
子制御ユニット(ECU)84とから構成される。制御
回路(メインECU)68からの指令によりサブ電子制
御ユニット84はバッファアンプ80を介してノックセ
ンサ76からの信号の取り込みを行う。一方、ゲインア
ンプ82は、ノックセンサ76の信号の強度が内燃機関
の運転状態によって異なるので、運転状態にかかわらず
ノッキングの検出を可能とする必要から、増幅感度を任
意に設定可能にするために設けられたものである。次
に、ノックフィードバックシステムにおけるノッキング
検出について簡単に説明する。図5において(イ)はク
ランク角度位置に対する筒内圧力の変化を示している。
圧縮行程の開始により筒内圧力は増加を開始し、圧縮上
死点の手前の位置で点火火花が点火栓19の電極部に形
成され、混合気の燃焼により上死点を幾分すぎた位置に
おいて筒内圧力は最大を呈し、以後筒内圧力は低下す
る。その低下の過程でノッキングNが発生しうる。一
方、図5の(ロ)はノックセンサ76による圧力の計測
波形を示しており、ノッキングNの発生により圧力検出
波形の振幅p−pは大きくなる。ノックフィードバック
システムにおいてはノッキングが生じうるクランク角度
区間L1を設定し、この区間におけるノックセンサの検
出信号の振幅p−pが所定値よりも大きいか否かにより
ノッキングの有無の判別を行っている。即ち、図4に示
すように、メイン電子制御ユニット68のポート68−
1からノッキング判定区間L1の設定がサブ電子制御ユ
ニット84に対して行われ、それによりサブ電子制御ユ
ニット84はノッキング検出波形における振幅p−pを
演算し、メイン電子制御ユニット68はポート68−2
より振幅の読み取りを行い、ノッキングの有無を判定す
る。
【0015】次に、ノックフィードバックシステムにお
けるノックセンサ76からの信号を処理する信号処理回
路78を利用した、この発明の燃料噴射弁20の動作異
常の診断について説明する。図6において、(イ)は制
御回路68からの燃料噴射弁20の駆動信号、(ロ)は
ニードル52のリフト、(ニ)はノックセンサ76から
の信号を示している。燃料噴射弁の駆動信号がONとな
ることによりソレノイド64は励磁され、コア54がス
プリング56に抗して吸引される。ニードル52は駆動
信号のONから幾分遅れてリフトを開始し(図6(ロ)
のa)、ニードル52のフランジ部分52−1がスペー
サ47に当接する位置Aまでニードル52はリフトす
る。それによって噴口50が開いて、燃料が燃焼室16
内へ噴射されたのちに、駆動信号がOFFとなることに
より電磁吸引力が消失し、スプリング56がコア54を
押し戻すので、駆動信号のOFFから幾分遅れてニード
ル52は下降を開始し(図6(ロ)のb)、最終的には
ニードル52がシート面46−1に当接する位置Bまで
下降する。ノックセンサからは(ニ)に示すように内燃
機関本体の振動に応じた信号が得られるが、ニードル5
2の最大リフト位置Aに達した時点ではフランジ52−
1がスペーサ47に衝突するため、これから幾分の遅れ
をもってノックセンサの振幅が大きくなる(A′)。ま
た、ニードル52が最小リフト位置Bに達した時点にお
いてはニードル52がシート面46−1に衝突するた
め、これから幾分の遅れをもって再び大きな振幅が生じ
る(B′)。即ち、(ハ)のように検出期間L2,L3
を設定すると、燃料噴射弁20の開弁・閉弁動作が正常
に行われていれば、駆動信号ONが出力されてから所定
の遅延時間が経過した時点において所定の大きなレベル
の振幅が得られ、OFF信号が出力されてから所定の遅
延時間が経過した時点において再び大きなレベルの振幅
が得られる。逆に、このようなパターンの振幅がノック
センサの信号中に見られないときは燃料噴射弁20の動
作に異常があると診断することができる。
けるノックセンサ76からの信号を処理する信号処理回
路78を利用した、この発明の燃料噴射弁20の動作異
常の診断について説明する。図6において、(イ)は制
御回路68からの燃料噴射弁20の駆動信号、(ロ)は
ニードル52のリフト、(ニ)はノックセンサ76から
の信号を示している。燃料噴射弁の駆動信号がONとな
ることによりソレノイド64は励磁され、コア54がス
プリング56に抗して吸引される。ニードル52は駆動
信号のONから幾分遅れてリフトを開始し(図6(ロ)
のa)、ニードル52のフランジ部分52−1がスペー
サ47に当接する位置Aまでニードル52はリフトす
る。それによって噴口50が開いて、燃料が燃焼室16
内へ噴射されたのちに、駆動信号がOFFとなることに
より電磁吸引力が消失し、スプリング56がコア54を
押し戻すので、駆動信号のOFFから幾分遅れてニード
ル52は下降を開始し(図6(ロ)のb)、最終的には
ニードル52がシート面46−1に当接する位置Bまで
下降する。ノックセンサからは(ニ)に示すように内燃
機関本体の振動に応じた信号が得られるが、ニードル5
2の最大リフト位置Aに達した時点ではフランジ52−
1がスペーサ47に衝突するため、これから幾分の遅れ
をもってノックセンサの振幅が大きくなる(A′)。ま
た、ニードル52が最小リフト位置Bに達した時点にお
いてはニードル52がシート面46−1に衝突するた
め、これから幾分の遅れをもって再び大きな振幅が生じ
る(B′)。即ち、(ハ)のように検出期間L2,L3
を設定すると、燃料噴射弁20の開弁・閉弁動作が正常
に行われていれば、駆動信号ONが出力されてから所定
の遅延時間が経過した時点において所定の大きなレベル
の振幅が得られ、OFF信号が出力されてから所定の遅
延時間が経過した時点において再び大きなレベルの振幅
が得られる。逆に、このようなパターンの振幅がノック
センサの信号中に見られないときは燃料噴射弁20の動
作に異常があると診断することができる。
【0016】ここに、燃料噴射弁20の動作不良の態様
について列挙すると、以下のような態様を挙げることが
できる。 (1)制御回路68の側の異常により、燃料噴射弁20
への駆動電力の供給が全く行われない。 (2)制御回路68から燃料噴射弁20までの配線に断
線やリークがあった場合には、制御回路68から駆動信
号は出力されるが、駆動信号のON,OFFに対してニ
ードル52が応答しない。
について列挙すると、以下のような態様を挙げることが
できる。 (1)制御回路68の側の異常により、燃料噴射弁20
への駆動電力の供給が全く行われない。 (2)制御回路68から燃料噴射弁20までの配線に断
線やリークがあった場合には、制御回路68から駆動信
号は出力されるが、駆動信号のON,OFFに対してニ
ードル52が応答しない。
【0017】(3)ニードル52がノズルボディ46に
対して固着した場合。この場合は、燃料噴射弁20の駆
動信号に対してニードル20が全く応答しないか、応答
しても遅れ時間内にはニードル20が動かず、計算どお
りの燃料噴射時期が得られなくなる。 (4)ニードル52のフランジ部52−1とスペーサ4
7との間の隙間への異物の噛み込み。
対して固着した場合。この場合は、燃料噴射弁20の駆
動信号に対してニードル20が全く応答しないか、応答
しても遅れ時間内にはニードル20が動かず、計算どお
りの燃料噴射時期が得られなくなる。 (4)ニードル52のフランジ部52−1とスペーサ4
7との間の隙間への異物の噛み込み。
【0018】以上のように、燃料噴射弁20の異常な動
作には様々の形態があり、異常が一つの原因によるもの
ではなく、複合された原因による場合もある。従って、
燃料噴射弁20の動作異常に対して、それが、ノックセ
ンサ76が検出するシリンダブロック10の振動に如何
に反映するかということは一概にはいえないが、図6に
示す本来の形態からは外れたものになることに相違はな
い。例えば、図6の(ニ)−1は燃料噴射弁20への配
線に断線が生じた場合であって、制御回路68から出力
されるON,OFF信号にニードル52が全然応答しな
いことから、ノックセンサ76はバックグラウンド信号
のみを検出する。ニードル52の噛み込みによってニー
ドル52の動きがスムースでなくなった場合は、ニード
ル52は制御回路68からのON,OFF信号に応答は
するが、正規の遅延時間L2,L3よりも遅れて応答
し、図6の(ニ)−2のようになるだろう。その他、燃
料噴射弁20の動作が異常となった場合に各種の異常波
形が検出されるだろうが、いずれの異常においても、制
御回路68からのON,OFF信号に対して所定期間L
2,L3内に所定の振幅の信号がノックセンサ信号に出
現しないときは、燃料噴射弁20の動作異常と判定する
ことが可能である。
作には様々の形態があり、異常が一つの原因によるもの
ではなく、複合された原因による場合もある。従って、
燃料噴射弁20の動作異常に対して、それが、ノックセ
ンサ76が検出するシリンダブロック10の振動に如何
に反映するかということは一概にはいえないが、図6に
示す本来の形態からは外れたものになることに相違はな
い。例えば、図6の(ニ)−1は燃料噴射弁20への配
線に断線が生じた場合であって、制御回路68から出力
されるON,OFF信号にニードル52が全然応答しな
いことから、ノックセンサ76はバックグラウンド信号
のみを検出する。ニードル52の噛み込みによってニー
ドル52の動きがスムースでなくなった場合は、ニード
ル52は制御回路68からのON,OFF信号に応答は
するが、正規の遅延時間L2,L3よりも遅れて応答
し、図6の(ニ)−2のようになるだろう。その他、燃
料噴射弁20の動作が異常となった場合に各種の異常波
形が検出されるだろうが、いずれの異常においても、制
御回路68からのON,OFF信号に対して所定期間L
2,L3内に所定の振幅の信号がノックセンサ信号に出
現しないときは、燃料噴射弁20の動作異常と判定する
ことが可能である。
【0019】ノックセンサ76を使用した異常診断を行
うために、メインECU68はそのポート68−3より
ON判定期間L2及びOFF判定期間L3の設定をサブ
ECU64に対して指令する。ここに言うON判定期間
L2とは、燃料噴射弁20の動作が正常な場合における
ON信号の発生時刻からニードル52が最大リフト位置
に達したとノックセンサ76の最大振幅により把握され
る時刻までの遅延時間に相当する。一方、OFF判定期
間L3とは、燃料噴射弁20の動作が正常な場合におけ
るOFF信号の発生時刻からニードル52が着座位置に
達したとノックセンサ76の最大振幅により把握される
時刻までの遅延時間に相当する。そして、サブECU6
4は、ON判定期間L2における最大振幅Woと、その
最大振幅が得られるON信号発生時刻よりの経過時間T
oをホールドし、メインECUのポート68−4,68
−5にそれぞれ出力する。また、サブECU64は、O
FF判定期間L3における最大振幅Wcと、その最大振
幅が得られるOFF信号発生時刻よりの経過時間Tcを
ホールドし、メインECUのポート68−6,68−7
にそれぞれ出力する。
うために、メインECU68はそのポート68−3より
ON判定期間L2及びOFF判定期間L3の設定をサブ
ECU64に対して指令する。ここに言うON判定期間
L2とは、燃料噴射弁20の動作が正常な場合における
ON信号の発生時刻からニードル52が最大リフト位置
に達したとノックセンサ76の最大振幅により把握され
る時刻までの遅延時間に相当する。一方、OFF判定期
間L3とは、燃料噴射弁20の動作が正常な場合におけ
るOFF信号の発生時刻からニードル52が着座位置に
達したとノックセンサ76の最大振幅により把握される
時刻までの遅延時間に相当する。そして、サブECU6
4は、ON判定期間L2における最大振幅Woと、その
最大振幅が得られるON信号発生時刻よりの経過時間T
oをホールドし、メインECUのポート68−4,68
−5にそれぞれ出力する。また、サブECU64は、O
FF判定期間L3における最大振幅Wcと、その最大振
幅が得られるOFF信号発生時刻よりの経過時間Tcを
ホールドし、メインECUのポート68−6,68−7
にそれぞれ出力する。
【0020】次に、制御回路68による燃料噴射・点火
時期制御及び異常診断の動作について図7〜図9のフロ
ーチャート及び図10のタイミングチャートによって説
明する。制御回路68への電源投入によって処理は開始
され、ステップ100ではイニシャライズ処理が実行さ
れる。このイニシャライズ処理ではプログラム実行に必
要となる各種の初期設定等が行われる。ステップ102
では各センサからの内燃機関の運転状態のデータ(例え
ば、内燃機関回転速度、スロットル弁開度、空燃比、水
温など)の読み込みが行われ、次のステップ104では
ステップ102において読み込まれた各種データをもと
にして、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期などの演
算が実行される。これらの演算そのものは周知のもので
あるし、この発明の要部ではないため、ここでは詳細な
説明を省略する。
時期制御及び異常診断の動作について図7〜図9のフロ
ーチャート及び図10のタイミングチャートによって説
明する。制御回路68への電源投入によって処理は開始
され、ステップ100ではイニシャライズ処理が実行さ
れる。このイニシャライズ処理ではプログラム実行に必
要となる各種の初期設定等が行われる。ステップ102
では各センサからの内燃機関の運転状態のデータ(例え
ば、内燃機関回転速度、スロットル弁開度、空燃比、水
温など)の読み込みが行われ、次のステップ104では
ステップ102において読み込まれた各種データをもと
にして、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期などの演
算が実行される。これらの演算そのものは周知のもので
あるし、この発明の要部ではないため、ここでは詳細な
説明を省略する。
【0021】ステップ106においては、ノックセンサ
76からの信号によって点火時期の修正を行うノックフ
ィードバック条件が成立するか否かの判定が行われる。
ノックフィードバック条件が成立した場合はステップ1
08に進み、ノック判定期間(図5の(ロ)のL1)の
設定が行われる。このノック判定期間は図5に関連して
説明した通り、圧縮上死点後のノッキングが出現するク
ランク角度領域に存在する。図10の(ロ)では吸気−
圧縮−爆発−排気の各行程よりなる内燃機関の1サイク
ルにおけるノック判定期間L1の位置を示している。ス
テップ108において設定されたノック判定期間は、図
4に示すポート68−1よりノック信号処理回路78の
サブECUに指令される。ステップ110においては、
ノック判定期間L1におけるノックセンサ76の最大振
幅P−Pの読み込みがポート68−2より行われる。ス
テップ112では最大振幅P−Pの値が所定値よりも大
きいか否かによりノッキングの有無が判定される。ノッ
キング有り(最大振幅P−P≧所定値)と判定されたと
きはステップ114に進み、点火時期の遅角処理が実行
される。即ち、ステップ114ではステップ104にお
いて演算された基本点火時期よりも点火時期が遅角方向
の修正が行われる。これに対して、ステップ112にお
いてノッキング無し(最大振幅P−P<所定値)と判定
されたときはステップ116に進み、点火時期の進角処
理が実行される。即ち、ステップ116ではステップ1
04において演算された基本点火時期に向かって点火時
期が進角方向の修正が行われる。
76からの信号によって点火時期の修正を行うノックフ
ィードバック条件が成立するか否かの判定が行われる。
ノックフィードバック条件が成立した場合はステップ1
08に進み、ノック判定期間(図5の(ロ)のL1)の
設定が行われる。このノック判定期間は図5に関連して
説明した通り、圧縮上死点後のノッキングが出現するク
ランク角度領域に存在する。図10の(ロ)では吸気−
圧縮−爆発−排気の各行程よりなる内燃機関の1サイク
ルにおけるノック判定期間L1の位置を示している。ス
テップ108において設定されたノック判定期間は、図
4に示すポート68−1よりノック信号処理回路78の
サブECUに指令される。ステップ110においては、
ノック判定期間L1におけるノックセンサ76の最大振
幅P−Pの読み込みがポート68−2より行われる。ス
テップ112では最大振幅P−Pの値が所定値よりも大
きいか否かによりノッキングの有無が判定される。ノッ
キング有り(最大振幅P−P≧所定値)と判定されたと
きはステップ114に進み、点火時期の遅角処理が実行
される。即ち、ステップ114ではステップ104にお
いて演算された基本点火時期よりも点火時期が遅角方向
の修正が行われる。これに対して、ステップ112にお
いてノッキング無し(最大振幅P−P<所定値)と判定
されたときはステップ116に進み、点火時期の進角処
理が実行される。即ち、ステップ116ではステップ1
04において演算された基本点火時期に向かって点火時
期が進角方向の修正が行われる。
【0022】図8に示すステップ120では、燃料噴射
弁20の作動状態を検出するためのON判定期間L2及
びOFF判定期間L3の設定が行われる。ON判定期間
L2は、前述のように、燃料噴射弁20の動作が正常な
場合におけるON信号の発生時刻から、ニードル52が
最大リフト位置に達したとノックセンサの最大振幅によ
り把握される時刻までの遅延時間に相当し、OFF判定
期間L3は、燃料噴射弁20の動作が正常な場合におけ
るOFF信号の発生時刻から、ニードル52が着座位置
に達したとノックセンサの最大振幅により把握される時
刻までの遅延時間に相当する。図10の(ハ)及び
(ニ)にそれぞれ示すように、ON判定期間L2及びO
FF判定期間L3は吸気行程に位置しており、爆発行程
に位置するノック判定期間L1と重複することはないた
め、1個のノックセンサ76だけを使用して、それをノ
ッキング判定と燃料噴射弁の異常診断の双方に兼用する
ことが可能である。ON判定期間L2及びOFF判定期
間L3は、メインECU68のポート68−3よりノッ
クセンサ信号処理回路78のサブECU84に指令され
る。ON判定期間L2においては、ノック信号処理回路
78において、最大振幅Wo及び最大振幅を生ずるON
時刻後の経過時間Toのホールドが行われる。また、O
FF判定期間L3においては、最大振幅Wc及び最大振
幅を生ずるON時刻後の経過時間Tcのホールドが実行
される。
弁20の作動状態を検出するためのON判定期間L2及
びOFF判定期間L3の設定が行われる。ON判定期間
L2は、前述のように、燃料噴射弁20の動作が正常な
場合におけるON信号の発生時刻から、ニードル52が
最大リフト位置に達したとノックセンサの最大振幅によ
り把握される時刻までの遅延時間に相当し、OFF判定
期間L3は、燃料噴射弁20の動作が正常な場合におけ
るOFF信号の発生時刻から、ニードル52が着座位置
に達したとノックセンサの最大振幅により把握される時
刻までの遅延時間に相当する。図10の(ハ)及び
(ニ)にそれぞれ示すように、ON判定期間L2及びO
FF判定期間L3は吸気行程に位置しており、爆発行程
に位置するノック判定期間L1と重複することはないた
め、1個のノックセンサ76だけを使用して、それをノ
ッキング判定と燃料噴射弁の異常診断の双方に兼用する
ことが可能である。ON判定期間L2及びOFF判定期
間L3は、メインECU68のポート68−3よりノッ
クセンサ信号処理回路78のサブECU84に指令され
る。ON判定期間L2においては、ノック信号処理回路
78において、最大振幅Wo及び最大振幅を生ずるON
時刻後の経過時間Toのホールドが行われる。また、O
FF判定期間L3においては、最大振幅Wc及び最大振
幅を生ずるON時刻後の経過時間Tcのホールドが実行
される。
【0023】図8に示すステップ122においては、ノ
ック信号処理回路78内のサブECU84にホールドさ
れたWo,To,Wc,Tcのデータが、対応のポート
68−4,68−5,68−6及び68−7より読み込
まれる。ステップ124ではステップ122において読
み込まれたデータによって燃料噴射弁20の動作が正常
か否かの判断がなされる。この異常判断は、ON判定期
間L2においてセンサ出力のピーク間振幅値Woの値が
所定値以上であり、かつON信号の出力時刻からピーク
が起こる時刻までの経過時間Toが所定の時間内である
こと、及びOFF判定期間L3においてセンサ出力のピ
ーク間振幅値Wcの値が所定値以上であり、かつOFF
信号の出力時刻からピークが起こる時刻までの経過時間
Tcが所定の時間内であることによって判定することが
できる。燃料噴射弁20の作動が正常に行われたと判断
されたときはステップ126に進み、燃料噴射実行及び
点火実行処理が行われる。即ち、ステップ104におい
て算出された燃料噴射量が得られるように、燃料噴射弁
20の駆動回路77へ信号が供給され、また、ステップ
104において算出されステップ114又は116にお
いて修正された点火時期が得られるように点火信号が形
成され、所期の点火時期に点火火花が点火栓19の電極
部に形成される。
ック信号処理回路78内のサブECU84にホールドさ
れたWo,To,Wc,Tcのデータが、対応のポート
68−4,68−5,68−6及び68−7より読み込
まれる。ステップ124ではステップ122において読
み込まれたデータによって燃料噴射弁20の動作が正常
か否かの判断がなされる。この異常判断は、ON判定期
間L2においてセンサ出力のピーク間振幅値Woの値が
所定値以上であり、かつON信号の出力時刻からピーク
が起こる時刻までの経過時間Toが所定の時間内である
こと、及びOFF判定期間L3においてセンサ出力のピ
ーク間振幅値Wcの値が所定値以上であり、かつOFF
信号の出力時刻からピークが起こる時刻までの経過時間
Tcが所定の時間内であることによって判定することが
できる。燃料噴射弁20の作動が正常に行われたと判断
されたときはステップ126に進み、燃料噴射実行及び
点火実行処理が行われる。即ち、ステップ104におい
て算出された燃料噴射量が得られるように、燃料噴射弁
20の駆動回路77へ信号が供給され、また、ステップ
104において算出されステップ114又は116にお
いて修正された点火時期が得られるように点火信号が形
成され、所期の点火時期に点火火花が点火栓19の電極
部に形成される。
【0024】ステップ124において燃料噴射弁20の
動作が異常と判断された場合はステップ128に進み、
燃料噴射弁20の異常処理が実行される。このステップ
128の詳細は図9に示される。即ち、ステップ128
−1では異常の程度が大きいか否かが判定される。異常
の程度が小さい場合としては、振幅値が正常値よりも減
少してはいるが、その減少の程度が小さい場合や、ピー
クを発生する位置が正常な場合よりも遅れているが、そ
の遅れが小さい場合などがあげられる。異常の程度が小
さいと判定されたときはステップ128−2へ進み、燃
料噴射量の演算値が調整される。即ち、ステップ102
において計算された正常の燃料噴射量を補正する処理が
行われると共に、点火時期が調整される。つまり、ステ
ップ104において計算された値よりも遅角側への修正
が行われることになる。ここでは噴射量の補正処理によ
って対応しているが、本発明においては燃料噴射弁20
の駆動電圧の調整や、燃料圧力の調整によっても対応す
ることができる。ステップ128−1において異常の程
度が大きいと判断された場合はステップ128−3に進
み、筒内噴射からポート噴射に切り替えられる。即ち、
燃焼室16に開口する燃料噴射弁20は停止させる一
方、吸気ポート22に開口する補助燃料噴射弁42より
燃料噴射が実行される。ステップ128−4においては
警報ランプ80の点灯信号が出力されて運転者に報知さ
れるので、運転者は燃料噴射弁の交換・修理を促される
ことになる。
動作が異常と判断された場合はステップ128に進み、
燃料噴射弁20の異常処理が実行される。このステップ
128の詳細は図9に示される。即ち、ステップ128
−1では異常の程度が大きいか否かが判定される。異常
の程度が小さい場合としては、振幅値が正常値よりも減
少してはいるが、その減少の程度が小さい場合や、ピー
クを発生する位置が正常な場合よりも遅れているが、そ
の遅れが小さい場合などがあげられる。異常の程度が小
さいと判定されたときはステップ128−2へ進み、燃
料噴射量の演算値が調整される。即ち、ステップ102
において計算された正常の燃料噴射量を補正する処理が
行われると共に、点火時期が調整される。つまり、ステ
ップ104において計算された値よりも遅角側への修正
が行われることになる。ここでは噴射量の補正処理によ
って対応しているが、本発明においては燃料噴射弁20
の駆動電圧の調整や、燃料圧力の調整によっても対応す
ることができる。ステップ128−1において異常の程
度が大きいと判断された場合はステップ128−3に進
み、筒内噴射からポート噴射に切り替えられる。即ち、
燃焼室16に開口する燃料噴射弁20は停止させる一
方、吸気ポート22に開口する補助燃料噴射弁42より
燃料噴射が実行される。ステップ128−4においては
警報ランプ80の点灯信号が出力されて運転者に報知さ
れるので、運転者は燃料噴射弁の交換・修理を促される
ことになる。
【0025】本発明の第2の実施例を図11に示す。第
2実施例においては燃料噴射弁20の異常をコモンレー
ル36に設けた燃圧センサ(燃料圧力センサ)80によ
り検出する。すなわち図12に示す様に、燃料噴射弁2
0の開弁時及び閉弁時の振動は、コモンレール36の燃
料圧力の振動として伝達される為、コモンレール36に
設けた燃圧センサ80によっても、燃料噴射弁20の異
常を検出することができる。
2実施例においては燃料噴射弁20の異常をコモンレー
ル36に設けた燃圧センサ(燃料圧力センサ)80によ
り検出する。すなわち図12に示す様に、燃料噴射弁2
0の開弁時及び閉弁時の振動は、コモンレール36の燃
料圧力の振動として伝達される為、コモンレール36に
設けた燃圧センサ80によっても、燃料噴射弁20の異
常を検出することができる。
【図1】図1はこの発明の第1実施例としての検出装置
が装着される内燃機関の全体概略図である。
が装着される内燃機関の全体概略図である。
【図2】図2は図1における燃焼室付近の拡大図であ
る。
る。
【図3】図3は図1における燃料噴射弁の詳細図であ
る。
る。
【図4】図4は図1における制御回路の構成を示す概略
図である。
図である。
【図5】図5は圧縮−爆発行程における筒内圧力とノッ
クセンサからの信号波形を示す図である。
クセンサからの信号波形を示す図である。
【図6】図6は燃料噴射弁の動作異常判別のためのノッ
クセンサ信号の取込を説明するタイミングチャートであ
る。
クセンサ信号の取込を説明するタイミングチャートであ
る。
【図7】図7は第1実施例における燃料噴射弁の異常判
別動作を説明するフローチャートの第1の部分である。
別動作を説明するフローチャートの第1の部分である。
【図8】図8は図7に後続するフローチャートの第2の
部分を示す。
部分を示す。
【図9】図9は図8の燃料噴射弁異常処理の詳細を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図10】図10は内燃機関の作動サイクル中における
ノック判定期間と燃料噴射弁動作判定区間との関係を説
明するタイミングチャートである。
ノック判定期間と燃料噴射弁動作判定区間との関係を説
明するタイミングチャートである。
【図11】図11は第2実施例の構成を示す概略図であ
る。
る。
【図12】図12は第2実施例の作動を説明するタイミ
ングチャートである。
ングチャートである。
20…燃料噴射弁 50…噴口 68…制御回路 76…ノックセンサ 78…信号処理回路 L1…ノッキング判定期間 L2…燃料噴射弁開動作判定期間 L3…燃料噴射弁閉動作判定期間 Wo…燃料噴射弁開動作時の振動判定レベル Wc…燃料噴射弁閉動作時の振動判定レベル
フロントページの続き (72)発明者 郷野 武 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−232816(JP,A) 特開 平7−279799(JP,A) 特開 平7−119586(JP,A) 特開 平5−39744(JP,A) 特開 昭61−16247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 F02M 65/00 F02M 69/46 G01M 15/00
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料噴射内燃機関において、内燃機関の
振動状態に応じた信号を検出する信号検出手段と、前記
信号検出手段より燃料噴射弁の開閉に関連した信号を取
り出すことにより燃料噴射弁の異常を判別する手段とを
具備すると共に、前記異常を判別する手段には、前記燃
料噴射弁の正常な作動状態において燃料噴射のON信号
が発生した時刻から前記燃料噴射弁のニードルが最大リ
フト位置に達したことが前記信号検出手段の検出する振
動状態に応じた前記信号から把握される時刻までのON
判定期間、及び前記燃料噴射弁の正常な作動状態におい
て燃料噴射のOFF信号が発生した時刻から前記ニード
ルが着座位置に達したことが前記信号検出手段の検出す
る振動状態に応じた前記信号から把握される時刻までの
OFF判定期間が設定される内燃機関の燃料噴射弁異常
検出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、内燃機
関の振動状態に応じた信号を検出する前記信号検出手段
がノックセンサである内燃機関の燃料噴射弁異常検出装
置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、内燃機
関の振動状態に応じた信号を検出する前記信号検出手段
が燃圧センサである内燃機関の燃料噴射弁異常検出装
置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の発明において、前記燃
料噴射弁が異常と判別されたときに前記内燃機関の運転
制御因子を変更する手段を更に具備した内燃機関の燃料
噴射弁異常検出装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の発明において、前記燃
料噴射弁が異常と判別されたときに前記燃料噴射弁の異
常を運転者に知らせるための警報手段を更に具備した内
燃機関の燃料噴射弁異常検出装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の発
明において、前記内燃機関が燃料を直接に筒内へ噴射す
る筒内直接噴射式内燃機関である内燃機関の燃料噴射弁
異常検出装置。
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- 1997-05-15 JP JP12580897A patent/JP3242596B2/ja not_active Expired - Fee Related
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