JP3242210U - 油濾過装置及びフィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】油容器に装着する際の作業性を高め、また、濾過効率の低下を防止する箱型形態のフィルター及び油濾過装置を提供する。【解決手段】フィルター2は、濾材シートで上面が開口した箱型に形成され、油容器1の底部1aの内面に適合する底部2aと、底部2aの各辺部から立ち上がり、油容器1の側部1bの内面に適合する4つの側部2bと、相対向する2つの側部2bの上縁からそれぞれ延在する2つの延在部2cとを備えている。フィルター2の一側部1bに沿った方向の寸法W2は、これに対応する油容器1の一側部1bに沿った方向の寸法W1よりも1~50mmだけ小さく、かつ、フィルター2の他側部2bに沿った方向の寸法D2は、これに対応する油容器1の他側部1bに沿った方向の寸法D1よりも1~50mmだけ小さくなるように形成される。【選択図】図2
Description
本考案は、油濾過装置及びこれに用いるフィルターに関する。
食用油を使用してフライや天ぷら等を調理する際に、フライヤーと呼ばれる揚げ物調理器が用いられる。フライヤーの油槽に収容される油は、調理の際に発生する揚げカス等の混入物により汚れるため、フライヤーの油槽の油を濾過して混入物を取り除き、調理に再使用することが行われている。例えば、業務用のフライヤーでは、調理で使用する多量の油を効率良く濾過して再使用するために、特許文献1に記載されているような吸引式の油濾過装置が用いられることがある。同文献に開示されている油濾過装置では、油容器の内部に濾過構造体を配置すると共に、油容器の底部の排出口に吸引ポンプを接続している。そして、フライヤーの油槽から油容器に油を移送し、油容器に移送した油を吸引ポンプで吸引してフライヤーの油槽に戻すようにしている。油容器内の油は、吸引ポンプの吸引力を受けて底部の排出口から流出する際に濾過構造体で濾過されて清浄な油になる
また、油濾過装置に用いられるフィルターとして、上面が開口した箱型の形態に形成されたフィルターが知られている(特許文献2、3)。
特許文献2、3に記載されているような箱型形態のフィルターを油濾過装置の油容器に適用する場合、次のような問題がある。すなわち、フィルターの形状及び寸法を、油容器の内面にジャストフィットするように設定すると、フィルターと油容器とのフィット性が高すぎること、あるいは、製作時の誤差、湿度や保存状態に起因する伸長等によりフィルターに若干のダブ付きが発生することにより、フィルターを油容器に装着する作業(フィルターを油容器の内部に入れる作業、および、フィルターを油容器の底部及び側部の内面に沿って拡げてセッティングする作業)に手間が掛かる。また、フィルターにダブ付きが発生すると、フィルターのダブ付き部分と油容器の内面との間に空気通路が生成される。そのため、吸引式の油濾過装置では、油容器内の油を底部の側から吸引ポンプで吸引する際に、上記の空気通路を介して空気も吸引されるため、油の吸引が阻害されて濾過効率が低下する。
本考案の課題は、箱型形態のフィルターを油容器に装着する際の作業性を高め、また、吸引式の油濾過装置に適用した場合の濾過効率の低下を防止することである。
上記課題を解決するため、本考案は、油を収容する油容器と、前記油容器の内部に配置され、前記油容器に収容された油を濾過するフィルターとを備えた油濾過装置において、前記油容器は、上面が開口した箱型の形態をなし、前記フィルターは、濾材シートで上面が開口した箱型に形成され、一側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の一側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さく、かつ、前記一側部に隣接する他側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の他側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さいことを特徴とする油濾過装置を提供する。
また、上記課題を解決するため、本考案は、上面が開口した箱型の形態をなす油容器の内部に配置され、前記油容器に収容された油を濾過するフィルターにおいて、濾材シートで上面が開口した箱型に形成され、一側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の一側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さく、かつ、前記一側部に隣接する他側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の他側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さいことを特徴とするフィルターを提供する。
本考案によれば、箱型形態のフィルターを油容器に装着する際の作業性を高め、また、吸引式の油濾過装置に適用した場合の濾過効率の低下を防止することができる。
以下、本考案の実施形態に係るについて図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態に係る吸引式の油濾過装置の全体構成を概念的に示している。この実施形態の油濾過装置は、油を収容する油容器1と、油容器1の内部に配置されたフィルター2と、油容器1内の油を吸引するための吸引ポンプPとを備えている。吸引ポンプPは、油容器1の側部1bに隣接して配置される。
油容器1は、ステンレス鋼板等の金属板で形成され、上面が開口した箱型(直方体又は立方体等)の形態を有している。油容器1の底部1aに凹状の濾過部1cが形成され、濾過部1cの底部に排出口1dが設けられている。また、濾過部1cの段部に、ステンレス鋼製の網体や多孔板等の油通過部を有するフィルター支持部材3が着脱可能に配設されている。排出口1dは、吸引管4を介して吸引ポンプPの吸引口に接続され、吸引ポンプPの吐出口には、循環ホース5が接続される。
図2に示すように、フィルター2は、濾材シートで上面が開口した箱型(直方体又は立方体等)に形成され、油容器1の底部1aの内面に適合する底部2aと、底部2aの各辺部から立ち上がり、油容器1の側部1bの内面に適合する4つの側部2bと、相対向する2つの側部2bの上縁からそれぞれ延在する2つの延在部2cとを備えている。フィルター2を形成する濾材シートとして、パルプを原料とする濾紙、合成繊維、天然繊維、あるいはこれらの混合繊維の織布又は不織布を用いることができる。濾材シートの目付量は30~600g/m2(例えば45g/m2)であることが好ましい。
フィルター2の一側部1bに沿った方向の寸法W2は、これに対応する油容器1の一側部1bに沿った方向の寸法W1(内面の寸法)よりも1~50mm(例えば1~15mm、特に2~6mm)だけ小さく、かつ、フィルター2の他側部2bに沿った方向の寸法D2は、これに対応する油容器1の他側部1bに沿った方向の寸法D1(内面の寸法)よりも1~50mm(例えば1~15mm、特に5.5mm)だけ小さくなるように形成される。延在部2cは外側に折り返されることにより、油容器1の相対向する2つの側部1bの上縁部に係合される。
次に、油濾過処理時の動作について説明する。
図1に示すように、油容器1の内部にフィルター支持部材3とフィルター2を配置した後、油容器1に油を収容する。この油は、例えばフライヤー6を使用して揚げ物をした後の、揚げカス等が混入した食用油である。フライヤー6の下方に油容器1を配置し、フライヤー6の排出用開閉弁6aを開くと、フライヤー6の油槽から油が油容器1に移送される。油が油容器1に移送されると、その油の重みで、フィルター2の側部1bの立ち上がり部分が押し拡げられ、フィルター2の底部2aが油容器1の底部1aの内面に密着すると共に、フィルター2の側部2bが油容器1の側部1bの内面に密着する。
吸引ポンプPを作動させると、吸引管4内および濾過部1c内が負圧になり、油容器1内の油がフィルター2の底部2aとフィルター支持部材3を通過して濾過部3内に流れ込む。濾過部3内に流れ込む油は、フィルター2の底部2aを通過する際に揚げカス等の混入物が除去された清浄な油である。
濾過部3内に流れ込んだ油は、排出口1dから吸引管4を介してポンプPに吸引され、循環ホース5を介してフライヤー6の油槽に戻される。フライヤー6の油槽に戻される油は、フィルター2で濾過された清浄な油であり、フライヤー6での調理に使用して油代を節約できるほか、フライヤー6の油槽に付着した揚げカスなどの汚れの洗い流し作業にも利用できる。
この実施形態の油濾過装置は、フィルター2の寸法W2とD2を、油容器1の寸法W1とD1に対して上記の寸法差だけ小さくしているので、フィルター2の製作時の誤差、湿度や保存状態に起因する伸長等の影響を上記の寸法差によって吸収することができる。そのため、フィルター2を油容器1に装着する作業、すなわち、フィルター2を油容器1の内部に入れる作業、および、フィルター2を油容器1の底部1a及び側面1bの内面に沿って拡げる作業(フィルターセッティング)を容易に行うことができる。また、フィルター2を油容器1に装着した状態で、フィルター2にダブ付きが発生しないので、油容器1に油を収容すると、その油の重みを受けて、フィルター2の底部2a及び側部2bが油容器1の底部1a及び側部1bの内面に密着する。そのため、フィルター2と油容器1の内面との間に空気通路が生成されず、吸引ポンプPの吸引力が濾過部1c及びフィルター2の底部2aを介して油容器1内の油に有効に作用する。その結果、空気を吸引することがなくなり、油容器1内の油がフィルター2の底部2aを介して効果的に吸引され、油の濾過効率が向上する。
1 油容器
1a 底部
1b 側部
2 フィルター
2a 底部
2b 側部
2c 延在部
1a 底部
1b 側部
2 フィルター
2a 底部
2b 側部
2c 延在部
Claims (6)
- 油を収容する油容器と、前記油容器の内部に配置され、前記油容器に収容された油を濾過するフィルターとを備えた油濾過装置において、
前記油容器は、上面が開口した箱型の形態をなし、
前記フィルターは、濾材シートで上面が開口した箱型に形成され、一側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の一側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さく、かつ、前記一側部に隣接する他側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の他側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さいことを特徴とする油濾過装置。 - 前記フィルターは、相対向する2つの前記側部の上縁からそれぞれ延在する延在部を更に備え、前記延在部は外側に折り返されることにより、前記油容器の相対向する2つの側部の上縁部に係合される請求項1に記載の油濾過装置。
- 前記濾材シートの目付量が30~600g/m2である請求項1又は2に記載の油濾過装置。
- 上面が開口した箱型の形態をなす油容器の内部に配置され、前記油容器に収容された油を濾過するフィルターにおいて、
濾材シートで上面が開口した箱型に形成され、一側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の一側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さく、かつ、前記一側部に隣接する他側部に沿った方向の寸法が、これに対応する前記油容器の他側部に沿った方向の寸法よりも1~50mmだけ小さいことを特徴とするフィルター。 - 相対向する2つの前記側部の上縁からそれぞれ延在する延在部を更に備えた請求項4に記載のフィルター。
- 前記濾材シートの目付量が30~600g/m2である請求項4又は5に記載のフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023001025U JP3242210U (ja) | 2023-03-31 | 2023-03-31 | 油濾過装置及びフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023001025U JP3242210U (ja) | 2023-03-31 | 2023-03-31 | 油濾過装置及びフィルター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3242210U true JP3242210U (ja) | 2023-06-02 |
Family
ID=86537478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023001025U Active JP3242210U (ja) | 2023-03-31 | 2023-03-31 | 油濾過装置及びフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3242210U (ja) |
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2023
- 2023-03-31 JP JP2023001025U patent/JP3242210U/ja active Active
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