JP3241850U - 水田の排水準備構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】水田の排水性を高めたいときに、暗渠排水管を水田に隣接する水路に接続する施工を、専用機械や熟練を要することなく容易に行えるようにする。【解決手段】水田の排水準備構造は、水田1と該水田1に隣接する水路2とを含む。水路2は、プレキャストコンクリート製の底版4及び一対の側壁5を含むフリューム3が連接されてなるものであり、該側壁5に、打ち抜いて、水田1から延ばされる暗渠排水管20の出口部を接続するための、該側壁5の厚さを減じてなるノックアウト部6が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、水田の排水準備構造に関するものである。
近年、水田で畑作物を作ることが推奨されており、そのためには一時的又は恒久的に水田を排水により乾田化する必要がある。また、水田を維持する場合であっても、排水性を高めたいことがある。このように水田の排水性を高める方策の一つとして、水田の地下に透水性の暗渠排水管を埋め込み、該暗渠排水管を水田に隣接する水路に接続するという暗渠排水構造がある(特許文献1,2)。土にしみこんだ水を集めて透水性の暗渠排水管内に導入し、水路へ流すことにより、例えば地表近くまであった地下水位を下げることができる。
そのような暗渠排水構造がない水田に暗渠排水構造を設ける場合、水田の地下に暗渠排水管を埋め込む施工は、大規模農家の増加とともに、農家が自力でできるようになりつつある。しかしながら、その暗渠排水管を水田に隣接する水路に接続する施工は、農家が自力で行うことはほぼ不可能であった。なぜなら、水路のコンクリートに暗渠排水管を接続する穴を穿孔する必要があるところ、その穿孔には専用機械(コアカッター、ハンマドリル等)と熟練を要し、仮に農家が簡易な工具で安易に行い誤って構造上必要な埋設鉄筋やコンクリートを破壊してしまうと、水路性能に影響を与えてしまうからである。
特開2002-34362号公報 特開2003-23882号公報
そこで、本考案の目的は、水田の排水性を高めたいときに、暗渠排水管を水田に隣接する水路に接続する施工を、専用機械や熟練を要することなく容易に行えるようにすることにある。
[1]水田と該水田に隣接する水路とを含み、
水路は、少なくとも側壁がプレキャストコンクリート製であり、
側壁に、打ち抜いて、水田から延ばされる暗渠排水管の出口部を接続するための、該側壁の厚さを減じてなるノックアウト部が設けられていることを特徴とする水田の排水準備構造。
(作用)
本考案によれば、ノックアウト部により、水田の排水性を高めたいときに対応できる。すなわち、供用開始後に暗渠排水管を水路接続する必要があると判断された段階で、ノックアウト部を打ち抜き、開通させる。この打ち抜きは、農家でも、専用機械(コアカッター、ハンマドリル等)を用いることなく、ハンマー等で容易に施工できる。また、ノックアウト部はプレキャスト時に補強鉄筋が配置されていない部分に設けることができるので、この打ち抜きで補強鉄筋を切断する心配もない。そして、ノックアウト部の開通孔に、暗渠排水管の出口部を差し込んで接続すればよい。
[2]水路は、プレキャストコンクリート製の底版及び一対の側壁を含むフリュームが連接されてなる[1]記載の水田の排水準備構造。
[3]フリュームの連接端面に、突出金具と該突出金具が嵌入する穴とからなるズレ防止構造が設けられている[2]記載の水田の排水準備構造。
[4]側壁の上端部のノックアウト部の真上にあたる部分に、目印が設けられている[1]、[2]又は[3]記載の水田の排水準備構造。
本考案によれば、水田の排水性を高めたいときに、暗渠排水管を水田に隣接する水路に接続する施工を、専用機械や熟練を要することなく容易に行うことができる。
図1は実施例1の水田の排水準備構造を示す斜視図である。 図2は同排水準備構造の水路に用いるフリュームの斜視図である。 図3は同フリュームのノックアウト部に暗渠排水管を接続する手順を示し、(a)は同ノックアウト部を打ち抜く前の部分断面図、(b)は同ノックアウト部を打ち抜いたときの部分断面図、(c)は打ち抜いた同ノックアウト部に暗渠排水管を接続したときの部分断面図である。 図4は同排水準備構造に暗渠排水管を接続したときの斜視図である。 図5は実施例2の水田の排水準備構造における水路のみを示す斜視図である。
1.水路
水路は、前記プレキャストコンクリート製のフリュームが連接されてなるものでもよいし、側壁がプレキャストコンクリート製の一対の側壁が連結され、底板の少なくとも一部が現場打ちコンクリートからなるものでもよい。
側壁は、排水孔のないものでもよいし、設計排水量から通常設置された排水孔のあるものでもよい。後者の場合、排水孔とは別にノックアウト部が設けられる。
2.ノックアウト部
ノックアウト部は、水路長方向に設置スパン1~2mで複数設けられることが好ましい。
ノックアウト部は円形が好ましく、その直径は後述する暗渠排水管の直径に対応した70~150mmが好ましい。
ノックアウト部の回りに、側壁の外面からノックアウト部の周縁まで肉厚が徐減するテーパー部があることが好ましい。テーパー部があると、ノックアウト部の周縁までをハンマー等で打ち抜きやすいからである。テーパー部の幅は、特に限定されないが、側面視で10~30mmが好ましい。
3.暗渠排水管
暗渠排水管は、排水路設置時点である程度は設置されるが、水田の排水性を高めたいときや既設の暗渠排水管の排水性が悪くなった場合には、追加施工される場合がある。
暗渠排水管の外直径は、特に限定されないが、50~100mmが一般的である。
暗渠排水管は、水田の真下などの集水部には透水性のものを用い、集水部の端から水路まで延びる部分には不透水性のものを用いることが一般的である。
透水性の暗渠排水管としては、特に限定されないが、有孔合成樹脂管、素焼土管等を例示できる。
透水性の暗渠排水管は、田面から地下50~150cmに配置することが一般的である。
透水性の暗渠排水管は、暗渠排水管を埋めるために掘られた溝に設置され、暗渠排水管の回りに疎水材(モミガラ、砕石、木材チップ、貝殻等}を配置することが一般的である。
不透水性の暗渠排水管としては、特に限定されないが、合成樹脂管(VU管等)、陶管等を例示できる。
次に、本考案の実施例について図1~図4を参照して説明する。なお、実施例の各部の構造、材料、形状及び寸法は例示であり、考案の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
[実施例1]
図1、図2及び図3(a)に示す実施例1の水田の排水準備構造は、水田1と該水田1に(畦畔15及び水路法面16を介して)隣接する水路2とを含み、
水路2は、プレキャストコンクリート製の底版4及び一対の側壁を含むフリューム3が連接されてなるものであり、
側壁5に、打ち抜いて、水田1から延ばされる暗渠排水管21の出口部を接続するための、該側壁5の厚さを減じてなるノックアウト部6が設けられていることを特徴とする。
フリューム3の外寸は、長さ2~4m、高さ0.5~2m、幅0.6~3mである。各側壁5は、厚さ40~240mmであり、次の(ア)~(ウ)のとおり、周辺地下水によるフリュームの浮上防止のために通常設置された排水孔に加えて、圃場の地下水位を下げるための暗渠排水管を接続するための前記ノックアウト部6が設けられている。
(ア)側壁5の上部には、上段排水孔8が水路長方向に所定ピッチで複数貫設されている。上段排水孔8は外面側直径20~30mm・内面側直径50~70mmのテーパー孔である。
(イ)側壁5の水路底から3分の1程度の高さには、下段排水孔9が水路長方向に所定ピッチで複数貫設されている。下段排水孔9は内面側直径20~30mm・外面側直径50~70mmのテーパー孔である。
(ウ)側壁5の暗渠排水管が接続される高さには、前記ノックアウト部6が1mピッチで2つ設けられている。ノックアウト部6は円形であり、直径70~150mm、厚さ15~35mmである。ノックアウト部6の回りには、側壁5の外面からノックアウト部6の周縁まで肉厚が徐減するテーパー部7とからなる。テーパー部7の幅は10~20mmである。ノックアウト部6はプレキャスト時に補強鉄筋が配置されていない部分に設けることができる。
側壁5の上端のノックアウト部6の真上にあたる部分には、目印11としての凹みが設けられている。ノックアウト部6を打ち抜く前に、水路2に隣接した土を掘削して、ノックアウト部6を露出させる必要がある。ノックアウト部6の位置が分からないと、水路2に沿ってかなり長い範囲を掘削しなければならないが、当該目印11が設けられていると、目印11の辺りの土だけを掘削すればよい。目印11は、特に限定されず、凹みのほかにも、物体の埋め込み、塗装等を例示できる。
フリューム3の連接端面における、底版4と側壁5とが突き当たる角部には、突出金具12と該突出金具12が嵌入する穴13とからなるズレ防止構造が設けられている。簡易なズレ防止構造により、フリューム相互間のズレを防止することができる。
以上のように構成された水田の排水準備構造は、水田として供用開始した後、上段排水孔8及び下段排水孔9から水路の浮上防止のために水路周辺の地下水位を下げるための排水が行われる。その後、一時的又は恒久的に乾田化して畑作に転換したい等の理由で、圃場の排水性を高めたいときに、次の(1)~(5)のように使用することができる。
(1)図4に示すように、水田1の真下などの集水部に、透水性の暗渠排水管20を埋め込む。具体的には、通常行われているように、作土(表土)より下層の心土まで掘削し、疎水材(竹、砕石など)を敷いてならし、透水性の暗渠排水管20を敷設し、さらに疎水材を被せてから、表土を埋め戻す。
(2)また、前記集水部の端から水路2まで延びる部分に、不透水性の暗渠排水管21を埋め込む。疎水材の敷設は不要である。
(3)透水性の暗渠排水管20と不透水性の暗渠排水管21とを、水閘22で接続する。水閘22は暗渠排水管内の水の流れや圃場地下水位を制御するための器具である。
(4)図3(b)に示すように、水路2の側壁5のノックアウト部6をハンマーなどで打ち抜いて、開通する。この打ち抜きは、農家でも、専用機械(コアカッター、ハンマドリル等)を用いることなく、ハンマー等で容易に施工できる。
(5)図3(c)及び図4に示すように、ノックアウト部6の開通孔に、不透水性の暗渠排水管21の出口部を差し込み、背面土の吸出しを防ぐために間隙にモルタル23等を充填して、接続する。
上記施工後は、土にしみこんだ水を集めて透水性の暗渠排水管20内に導入し、不透水性の暗渠排水管20を経て水路2へ流すことにより、例えば地表近くまであった地下水位を下げることができる。
[実施例2]
実施例2の水田の排水準備構造は、水路を図5に示す水路2に変更した点においてのみ実施例1と相違するものであり、その他は実施例1と共通である。この水路2は、底版4の幅端部と側壁5とがプレキャストコンクリート製で、底版4の幅中間部が現場打ちコンクリート14からなるものである。実施例2によっても、実施例1と同様の作用効果が得られる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
1 水田
2 水路
3 フリューム
4 底版
5 側壁
6 ノックアウト部
7 テーパー部
8 上段排水孔
9 下段排水孔
11 目印
12 突出金具
13 穴
14 現場打ちコンクリート
15 畦畔
16 水路法面
20 透水性の暗渠排水管
21 不透水性の暗渠排水管
22 水閘
23 モルタル

Claims (4)

  1. 水田(1)と該水田に隣接する水路(2)とを含み、
    水路(2)は、少なくとも側壁(5)がプレキャストコンクリート製であり、
    側壁(5)に、打ち抜いて、水田(1)から延ばされる暗渠排水管(20,21)の出口部を接続するための、該側壁(5)の厚さを減じてなるノックアウト部(6)が設けられていることを特徴とする水田の排水準備構造。
  2. 水路(2)は、プレキャストコンクリート製の底版(4)及び一対の側壁(5)を含むフリューム(3)が連接されてなる請求項1記載の水田の排水準備構造。
  3. フリューム(3)の連接端面に、突出金具(12)と該突出金具が嵌入する穴(13)とからなるズレ止め構造が設けられている請求項2記載の水田の排水準備構造。
  4. 側壁(5)の上端のノックアウト部(6)の真上にあたる部分に、目印(11)が設けられている請求項1、2又は3記載の水田の排水準備構造。
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