JP3241660B2 - 巻取用ピンチロールの制御方法 - Google Patents

巻取用ピンチロールの制御方法

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JP3241660B2
JP3241660B2 JP08190198A JP8190198A JP3241660B2 JP 3241660 B2 JP3241660 B2 JP 3241660B2 JP 08190198 A JP08190198 A JP 08190198A JP 8190198 A JP8190198 A JP 8190198A JP 3241660 B2 JP3241660 B2 JP 3241660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延機から送
りだされたストリップをストリップシャーによって所定
の長さに切断し、切断されたストリップを巻取用ピンチ
ロールを介して複数台の巻取装置によって交互に巻き取
る際の巻取用ピンチロールの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に連続熱間圧延ラインの全体概略を
示す。従来、ストリップシャーによって所定の長さに切
断されたストリップを複数台の巻取装置で交互に巻き取
る際の巻取装置の切換えは次のようにして行っていた。
例として、下流側巻取装置aから上流側巻取装置bへ切
り換える場合を説明すると、仕上圧延機cから送り出さ
れたストリップdを上流側巻取装置bの直前に位置する
ストリップシャーeで所定長さに切断し、先行ストリッ
プd1 及び後行ストリップd2 をそれぞれ下流側巻取装
置a及び上流側巻取装置bによって巻き取る。
【0003】先行ストリップd1 を下流側巻取装置aで
巻き取っている間に、上流側巻取用ピンチロールfの下
ピンチロールgを上流側へ移動させ、これにより、上流
側巻取用ピンチロールfのオフセット角を変更してスト
リップの搬送方向を予め下流側巻取装置aから上流側巻
取装置bに切り換えておき、先行ストリップd1 が上流
側巻取用ピンチロールfを抜けた直後に後行ストリップ
2 を上流側巻取装置bに誘導する。このとき、三角ゲ
ートjによって後行ストリップd2 が下流側巻取装置a
側に突き抜けていくのを防止する。
【0004】なお、前記切断を行う前に、前記オフセッ
ト角を変更した上流側巻取用ピンチロールfの上ピンチ
ロールhでストリップを押し付けて、ストリップを挟持
した状態としておく。これは、前記切断により生じる先
行ストリップd1 の尾端と後行ストリップd2 の先端と
の間隔をそれほど大きくとることはできないため、前記
尾端が上流側巻取用ピンチロールfを通過した後、前記
先端が該上流側巻取用ピンチロールf位置に到達するま
での間に、該上流側巻取用ピンチロールfの下ピンチロ
ールgを上流側へとオフセットさせ、前記先端を上流側
巻取装置へと送り込むためのギャップ設定位置にまで上
ピンチロールhを押し下げるだけの時間的余裕はないか
らである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の巻取用ピンチロールの制御方法においては、スト
リップシャーeによりストリップを切断すると、それま
で仕上圧延機cと下流側巻取装置aによりストリップに
付与されていた張力が開放されて、先行ストリップが図
4に示すように上流側の巻取用ピンチロールfと下流側
の巻取用ピンチロールiとの間でだぶついてしまう。そ
して、最悪の場合は、三角ゲートに引っかかって板が
破損するという不都合がある。
【0006】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、下流側巻取装置から上流側巻取装置
に切り換える際に下流側巻取装置で巻き取られるストリ
ップの尾端が上流側の巻取用ピンチロールを抜けた後に
下流側巻取装置と上流側巻取装置との間でだぶつくのを
防止することができる巻取用ピンチロールの制御方法を
提供することを目的とする。
【0007】なお、上流側巻取用ピンチロールのオフセ
ット角を変更した際の上ピンチロールによるストリップ
の押し力が弱いと、下流側巻取装置で巻き取られるスト
リップの尾端を上流側巻取用ピンチロールで十分に挟持
することができないため、該ストリップの尾端が上流側
巻取用ピンチロールにより押さえつけられずスリップし
ていまい、上記同様に、下流側巻取装置と上流側巻取装
置との間でだぶつくことになる(図5参照)。したがっ
て、上流側巻取用ピンチロールでストリップを確実に挟
持することができる押し力を設定することが望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る巻取用ピンチロールの制御方法
は、圧延機から送りだされたストリップをストリップシ
ャーによって所定の長さに切断し、切断されたストリッ
プを巻取用ピンチロールを介して複数台の巻取装置によ
って交互に巻き取る際の前記巻取用ピンチロールの制御
方法であって、下流側で巻取用ピンチロールを介して巻
取装置に巻き取られるストリップの尾端を前記ストリッ
プシャーで切断してから該ストリップの尾端が前記巻取
装置に巻き取られるまでの間の下流側の巻取用ピンチロ
ールの目標速度Vp1、上流側の巻取用ピンチロールの目
標速度Vp2、前記切断直前のストリップの目標板速度V
S 及び前記巻取装置の設定巻取速度Vm の関係をVm
p1>Vp2>VS としたことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る巻取用ピンチロールの制御
方法は、圧延機から送りだされたストリップをストリッ
プシャーによって所定の長さに切断し、切断されたスト
リップを巻取用ピンチロールを介して複数台の巻取装置
によって交互に巻き取る際の前記巻取用ピンチロールの
制御方法であって、 下流側で巻取用ピンチロールを介し
て巻取装置に巻き取られるストリップの尾端を前記スト
リップシャーで切断したときの下流側の巻取用ピンチロ
ールの目標速度V p1 、上流側の巻取用ピンチロールの目
標速度V p2 、前記切断直前のストリップの目標板速度V
S 及び前記巻取装置の設定巻取速度V m の関係をV m
p1 >V p2 >V S とすると共に、上流側の巻取用ピンチ
ロールの下ピンチロールをオフセットした際の下流側で
巻取用ピンチロールを介して巻取装置に巻き取られるス
トリップに対する上流側の巻取用ピンチロールの上ピン
チロールの押し力を、該ストリップの張力、該ストリッ
プを挟持する力、前記上ピンチロールの半径及び該上ピ
ンチロールと前記ストリップとの接触弧の投影長さの関
係に基づいて設定することを特徴とする。
【0010】請求項3に係る巻取用ピンチロールの制御
方法は、圧延機から送りだされたストリップをストリッ
プシャーによって所定の長さに切断し、切断されたスト
リップを巻取用ピンチロールを介して複数台の巻取装置
によって交互に巻き取る際の前記巻取用ピンチロールの
制御方法であって、 下流側で巻取用ピンチロールを介し
て巻取装置に巻き取られるストリップの尾端を前記スト
リップシャーで切断したときの下流側の巻取用ピンチロ
ールの目標速度V p1 、上流側の巻取用ピンチロールの目
標速度V p2 、前記切断直前のストリップの目標板速度V
S 及び前記巻取装置の設定巻取速度V m の関係をV m
p1 >V p2 >V S とすると共に、上流側の巻取用ピンチ
ロールの下ピンチロールをオフセットした後、下流側で
巻取用ピンチロールを介して巻取装置に巻き取られるス
トリップの尾端を前記ストリップシャーで切断するまで
の間に、前記下ピンチロールの速度を前記ストリップの
目標板速度VS より遅くした状態で上流側の巻取用ピン
チロールの上ピンチロールによって前記下ピンチロール
のトルク実績値が予め定められた設定値になるまでスト
リップを押し、このときの押し力を前記オフセットした
際の前記上ピンチロールの該ストリップに対する設定押
し力とすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である巻取用ピンチロールの制御方法を説明するた
めの説明図、図2は押し力の設定方法を説明するための
説明図である。
【0012】図1は連続熱間圧延ラインのストリップシ
ャーより下流側の部分を概略的に示したものであり、こ
の実施の形態では、仕上圧延機(図示せず。)から送り
出されたストリップを上流側巻取装置1の直前に位置す
るストリップシャー2で所定長さに切断し、先行ストリ
ップS1 を下流側巻取用ピンチロール3を介して下流側
巻取装置4によって巻き取るとともに、後行ストリップ
2 を上流側巻取用ピンチロール5を介して上流側巻取
装置1によって巻き取る場合を例に採る。
【0013】下流側及び上流側巻取装置4,1は共に、
マンドレル7に巻き付いたストリップを所定の巻取張力
で引っ張るための手段として、マンドレル7のモータ8
のトルクを検出するトルク検出器9と、トルク検出器9
によって得られた検出トルク値が目標トルク値に一致す
ようにモータ8をフィードバック制御してストリップ
の張力を一定に維持するトルク制御装置10と、モータ
8の回転状態を検出するパイロットジェネレータ(PL
G)11と、パイロットジェネレータ11によって得ら
れた速度検出値が目標速度に一致するようにモータ8を
フィードバック制御する速度制御装置12とを備える。
【0014】また、下流側巻取用ピンチロール3は、下
ピンチロール3aのモータ13のトルクを検出するトル
ク検出器14と、モータ13の回転状態を検出するパイ
ロットジェネレータ(PLG)15と、パイロットジェ
ネレータ15によって得られた速度検出値が目標速度
p1 に一致するようにモータ13をフィードバック制御す
る速度制御装置16とを備える。
【0015】更に、上流側巻取用ピンチロール5も同様
に、下ピンチロール5aのモータ17のトルクを検出す
るトルク検出器18と、モータ17の回転状態を検出す
るパイロットジェネレータ(PLG)19と、パイロッ
トジェネレータ19によって得られた速度検出値が目標
速度 p2 に一致するようにモータ17をフィードバック
制御する速度制御装置20とを備えており、下ピンチロ
ール5aは下流側巻取装置4から上流側巻取装置1へ切
り換える際のオフセット角変更時に上流側へパスライン
に沿って移動可能とされ、上ピンチロール5bはストリ
ップを押し下げるために油圧シリンダ21を介して該ス
トリップを押し付け可能とされている。また、上ピンチ
ロール5bには、該上ピンチロール5bに加わる押し力
を検出する押し力検出器22が取り付けられている。
【0016】油圧シリンダ21を介して上ピンチロール
5bに加わる押し力は、押し力検出器22によって得ら
れた検出押し力が予め押し力設定器23又は補償押し力
設定器24によって設定された設定押し力に一致するよ
うに、ピンチロール押し力制御装置25によって油圧ポ
ンプ26から油圧シリンダ21に供給される油を切り換
えるサーボ弁27をフィードバック制御することにより
決定される。
【0017】次に、下流側巻取装置4から上流側巻取装
置1へ切り換える場合を説明すると、まず、先行ストリ
ップS1 を下流側巻取装置4で巻き取っている間に、上
流側巻取用ピンチロール5の下ピンチロール5aを油圧
シリンダ(図示せず。)等によって上流側へパスライン
に沿って移動させ、これにより、上流側巻取用ピンチロ
ール5のオフセット角を変更してストリップの搬送方向
を予め下流側巻取装置4から上流側巻取装置1に切り換
えておき、先行ストリップS1 が上流側巻取用ピンチロ
ール5を抜けた直後に後行ストリップS2 を上流側巻取
装置1側に誘導できるようにしておく。なお、図1にお
いて符号28は後行ストリップS2 が下流側巻取装置4
側に突き抜けていくのを防止するための三角ゲートであ
る。
【0018】先行ストリップS1 が下流側巻取装置4に
巻き付いている状態で、ストリップシャー2によりスト
リップを切断する場合、本発明では、前記切断を行う時
に、巻取装置4の速度制御装置12による先行ストリッ
プS1 の設定巻取速度Vm 、上流側巻取用ピンチロール
5側の速度制御装置20に対する目標速度Vp2、下流側
巻取用ピンチロール3側の速度制御装置16に対する目
標速度Vp1、及び切断直前の先行ストリップS1 の搬送
速度をVS を、図示しない上位コンピュータによって、
m >Vp1>Vp2>VS となるように設定する。
【0019】このような速度設定を行うことによって、
巻取装置4と下流側巻取用ピンチロール3との間及び下
流側巻取用ピンチロール3と上流側巻取用ピンチロール
5との間で先行ストリップS1 の尾端がだぶつくことを
防止でき、三角ゲート2にひっかかることによるスト
リップS1 の破損も防止できる。また、切断直前の先行
ストリップS1 の搬送速度VS よりも前記設定巻取速度
m を大きい値としているので、前記尾端のだぶつきを
起こりにくくすることができ、また、切断後に先行スト
リップS1 の尾端と後行ストリップS2 の先端とに間隔
を設けることができる。
【0020】更に、前記切断を行う前に前記上流側巻取
用ピンチロール5により先行ストリップS1 を確実に挟
持しておくことが好ましい。この際、図1のように上流
側巻取用ピンチロール5の押力検出器22が上ピンチロ
ール5b側に設置されている場合は、先行ストリップS
1 が下流側巻取装置4に巻き付いている状態で上流側巻
取用ピンチロール5のオフセット角を変更した時には、
先行ストリップS1 を下ピンチロール5aのオフセット
量に応じてパスラインから押し下げて該ストリップS1
を上下のピンチロール5b,5aで挟持する必要があ
る。図1に示す例においては、油圧シリンダ21を介し
て上流側巻取用ピンチロール5の上ピンチロール5bで
先行ストリップS1 を押し付けるようにしており、この
ときの押し力は押し力設定器23又は補償押し力設定器
24によって設定される。
【0021】まず、押し力設定器23による押し力設定
方法から説明すると、図2を参照して、この場合の上ピ
ンチロール5bにかかる反力P(N)は、先行ストリッ
プS 1 の張力をF(N)、上ピンチロール5bの半径を
R(m)、先行ストリップS 1 と上ピンチロール5bと
の接触弧の投影長さをL(m)、先行ストリップS1
介して下ピンチロール5aより受ける反力、即ち先行ス
トリップS1 を挟持する力をΔPとすると、 P=L・F/R+ΔP …(1) となる。
【0022】したがって、押し力設定器23は(1)式
を用いて反力P以上の力を上ピンチロール5bの設定押
し力とし、押し力検出器22によって得られた検出押し
力が該設定押し力に一致するように、ピンチロール押し
力制御装置25によってサーボ弁27をフィードバック
制御する。ここで、ΔPは挟持したストリップがピンチ
ロールとの間でスリップしない程度の押し力値を経験的
に求めた値を設定しておけばよい。
【0023】次に、補償押し力設定器24による押し力
の設定方法を説明する。補償押し力設定器24は、上流
側巻取用ピンチロール5の上ピンチロール5bと下ピン
チロール5aとで先行ストリップS1 を確実に挟持する
補償押し力を設定するためのものであり、上流側巻取用
ピンチロール5のオフセット角変更後、ストリップシャ
ー2による先行ストリップS1 の尾端切断までの間の適
当なタイミングにおいて、速度制御装置20を制御して
下ピンチロール5aの速度基準を先行ストリップS1
板速VS より若干遅くし、この状態でトルク検出器18
による検出トルク値Tが予め設定された設定値T0 にな
るまでピンチロール押し力制御装置25を介してサーボ
弁26をフィードバック制御してストリップS1 を押し
続ける。
【0024】下ピンチロール5aの速度基準を先行スト
リップS1 の板速VS より若干遅くした場合に、所望の
押し力で先行ストリップS1 が押し付けられていない
と、下ピンチロール5aに負荷があまりかからないため
下ピンチロール5aのトルクは増大しないのに対し、所
望の押し力で先行ストリップS1 が押し付けられている
と、先行ストリップS1 が下ピンチロール5aの間でス
リップを起こして負荷(トルク)が増大する。これを利
用して補償設定押し力(この場合は、先行ストリップS
1 を上ピンチロール5bと下ピンチロールaとで挟み込
んでいる力)PS(N)を推定する。
【0025】即ち、先行ストリップS1 を上ピンチロー
ル5bと下ピンチロールaとで挟み込む力PS (N)
は、先行ストリップS1 と下ピンチロール5aとの速度
差をΔv(mpm)、速度差Δvによって変化する先行
ストリップS1 と下ピンチロール5aの摩擦係数をμ2
(Δv)、下ピンチロール5aの実績トルクをT(N・
m)、下ピンチロール5aの半径をr(m)とすると、 PS =T/[r・μ2 (Δv)] …(2) と表される。
【0026】したがって、(2)式より所定速度差Δv
のときのμ2 の値を予め求めておけば、下ピンチロール
の実績トルクTを測定することにより、補償設定押し力
Sを求めることができる。
【0027】補償押し力設定器24による押し力設定方
法では、前記ストリップシャー2により切断を行って
も、先行ストリップS1 の尾端がたくれない程度に上流
側巻取用ピンチロール5でストリップS1 を挟持できる
前記補償設定押し力Ps1 を予め求めておき、前記切断
前に下ピンチロール5aの速度設定をストリップS1
板速VS よりも所定速度Δvだけ遅く設定した場合に、
該補償設定押し力がPs1 となるときの下ピンチロール
5aのトルク値T0 を前記補償押し力設定器24に予め
設定しておく。そして、該補償押し力設定器24は前記
切断を行う前に、前記下ピンチロール5aの速度を前記
板速VS よりもΔvだけ遅くするように速度制御装置2
0に信号を送った後、下ピンチロール5aの実績トルク
Tをトルク検出器18を用いて測定しながら、上ピンチ
ロール5bによりストリップS1 を押しつけていくよう
にピンチロール押し力制御装置25に信号を送る。そし
て、該実績トルクTをT0 以上の値とする。このため、
ストリップS1 は上流側巻取用ピンチロール5により確
実に挟持された状態とすることができる。この状態で、
ストリップシャー2による先行ストリップS1 の尾端
切断を行う。なお、該切断時の下ピンチロールaの速度
設定については、切断前に上記(1)式を満たすように
する必要がある。
【0028】以上説明したように、上記(1)式にもと
づいた上流側巻取用ピンチロールの押し力設定方法(押
力設定器23による方法)、または、下ピンチロール5
aの実績トルクにもとづいて、補償設定押し力PS を該
上流側巻取用ピンチロールに生じさせる方法(補償押し
力設定器24による方法)により、上流側巻取用ピンチ
ロールにより先行ストリップS1 を挟持することができ
る。ここで、押し力設定器23を用いた場合は、先行ス
トリップS1 の張力を考慮して押し力を設定しているの
で、先行ストリップS1 を上流側巻取用ピンチロール5
の上ピンチロール5bと下ピンチロール5aとで十分に
挟持することができ、また、補償押し力設定器24を用
いた場合は、先行ストリップS1 にかかる実際の力を考
慮して押し力を設定しているので、先行ストリップS1
を上流側巻取用ピンチロール5の上ピンチロール5bと
下ピンチロール5aとで確実に挟持することができる。
【0029】このため、従来のように、先行ストリップ
1 の尾端を上流側巻取用ピンチロール5により押さえ
つけられずスリップしてしまうことを無くすことがで
き、上記同様に、先行ストリップS1 の尾端の下流側巻
取装置1と上流側巻取装置6との間でのだぶつきを良好
に防止することができる。
【0030】なお、上位コンピュータによるVm >Vp1
>Vp2>VS とする制御、押し力設定器23又は補償押
し力設定器24による先行ストリップS1 の押しつけは
先行ストリップS1 の尾端が下流側の巻取装置に巻き取
られるまで行われる。
【0031】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
1の発明では、ストリップシャーによって切断された下
流側巻取装置に巻き取られるストリップ尾端が上流側巻
取用ピンチロールを抜けた後に下流側巻取装置と上流側
巻取装置との間でだぶつくのを防止することができるの
で、該ストリップ尾端が三角ゲートに引っかかって破損
するのを無くすことができるという効果が得られる。
【0032】請求項2の発明では、請求項1の発明に加
えて、下流側巻取装置に巻き取られるストリップ尾端を
上流側巻取用ピンチロールで良好に挟持することができ
るので、該ストリップ尾端が上流側巻取用ピンチロール
により押さえつけられずスリップしてしまうことを無く
すことができるという効果が得られる。
【0033】請求項3の発明では、請求項1の発明に加
えて、下流側巻取装置に巻き取られるストリップ尾端を
上流側巻取用ピンチロールで確実に挟持することができ
るので、該ストリップ尾端と上流側巻取用ピンチロール
との前記スリップを確実に無くすことができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である巻取用ピンチ
ロールの制御方法を説明するための説明図である。
【図2】押し力の設定方法を説明するための説明図であ
る。
【図3】連続熱間圧延ラインの全体概略図である。
【図4】従来の巻取用ピンチロールの制御方法を説明す
るための説明図である。
【図5】従来の巻取用ピンチロールの制御方法を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1 …先行ストリップ S2 …後行ストリップ 2…ストリップシャー 3…下流側巻取用ピンチロール 5…上流側巻取用ピンチロール 5b…上流側巻取用ピンチロールの上ピンチロール 5a…上流側巻取用ピンチロールの下ピンチロール 1…上流側巻取装置 4…下流側巻取装置 28…三角ゲート Vp1…下流側巻取用ピンチロールの目標速度 Vp2…上流側巻取用ピンチロールの目標速度 VS …ストリップの目標板速度 P,PS …押し力 F…ストリップの張力 R…上ピンチロールの半径 L…上ピンチロールとストリップとの接触弧の投影長さ T…下ピンチロールのトルク実績値 T0 …設定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 潔 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平8−281326(JP,A) 特開 平6−182438(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/00 B21B 39/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機から送りだされたストリップをス
    トリップシャーによって所定の長さに切断し、切断され
    たストリップを巻取用ピンチロールを介して複数台の巻
    取装置によって交互に巻き取る際の前記巻取用ピンチロ
    ールの制御方法であって、 下流側で巻取用ピンチロールを介して巻取装置に巻き取
    られるストリップの尾端を前記ストリップシャーで切断
    てから該ストリップの尾端が前記巻取装置に巻き取ら
    れるまでの間の下流側の巻取用ピンチロールの目標速度
    p1、上流側の巻取用ピンチロールの目標速度Vp2、前
    記切断直前のストリップの目標板速度VS 及び前記巻取
    装置の設定巻取速度Vm の関係をVm >Vp1>Vp2>V
    S としたことを特徴とする巻取用ピンチロールの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 圧延機から送りだされたストリップをス
    トリップシャーによって所定の長さに切断し、切断され
    たストリップを巻取用ピンチロールを介して複数台の巻
    取装置によって交互に巻き取る際の前記巻取用ピンチロ
    ールの制御方法であって、 下流側で巻取用ピンチロールを介して巻取装置に巻き取
    られるストリップの尾端を前記ストリップシャーで切断
    したときの下流側の巻取用ピンチロールの目標速度
    p1 、上流側の巻取用ピンチロールの目標速度V p2 、前
    記切断直前のストリップの目標板速度V S 及び前記巻取
    装置の設定巻取速度V m の関係をV m >V p1 >V p2 >V
    S とすると共に、 上流側の巻取用ピンチロールの下ピン
    チロールをオフセットした際の下流側で巻取用ピンチロ
    ールを介して巻取装置に巻き取られるストリップに対す
    る上流側の巻取用ピンチロールの上ピンチロールの押し
    力を、該ストリップの張力、該ストリップを挟持する
    力、前記上ピンチロールの半径及び該上ピンチロールと
    前記ストリップとの接触弧の投影長さの関係に基づいて
    設定することを特徴とする巻取用ピンチロールの制御方
    法。
  3. 【請求項3】 圧延機から送りだされたストリップをス
    トリップシャーによって所定の長さに切断し、切断され
    たストリップを巻取用ピンチロールを介して複数台の巻
    取装置によって交互に巻き取る際の前記巻取用ピンチロ
    ールの制御方法であって、 下流側で巻取用ピンチロールを介して巻取装置に巻き取
    られるストリップの尾端を前記ストリップシャーで切断
    したときの下流側の巻取用ピンチロールの目標速度
    p1 、上流側の巻取用ピンチロールの目標速度V p2 、前
    記切断直前のストリップの目標板速度V S 及び前記巻取
    装置の設定巻取速度V m の関係をV m >V p1 >V p2 >V
    S とすると共に、 上流側の巻取用ピンチロールの下ピン
    チロールをオフセットした後、下流側で巻取用ピンチロ
    ールを介して巻取装置に巻き取られるストリップの尾端
    を前記ストリップシャーで切断するまでの間に、前記下
    ピンチロールの速度を前記ストリップの目標板速度VS
    より遅くした状態で上流側の巻取用ピンチロールの上ピ
    ンチロールによって前記下ピンチロールのトルク実績値
    が予め定められた設定値になるまでストリップを押し、
    このときの押し力を前記オフセットした際の前記上ピン
    チロールの該ストリップに対する設定押し力とすること
    を特徴とする巻取用ピンチロールの制御方法。
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